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May 27, 2011

Taniguchi-System@2011 J.League Division1 第12節 Fマリノス vs ヴァンフォーレ

嵌りに嵌り、そして、決まりに決まった。

ちょっとうまくいきすぎ。

2011 J.League Divison1 第12節

Fマリノス 4-0 ヴァンフォーレ @ 日産スタジアム「Taniguchi-System」
F.Marinos:11'谷口博之!!! 17'渡邉千真!!! 25'&40'大黒将志

Fマリノススタメン:GK飯倉大樹"仕事、ほぼなし"、DF小林祐三"怪我なんてなかった"、栗原勇蔵"我ノ道塞グモノ吹ッ飛バス"、中澤佑二"余裕"、波戸康広"V字回復"、MF兵藤慎剛"吸い付くように、引き寄せられるように"、小椋祥平"神懸かり"、中村俊輔"影となりつつ、お膳立て"(→59'狩野健太"兵藤と俊輔から学ぶべき事")、谷口博之"Taniguchi-System"、FW渡邉千真"ズバッとフィニッシュ、ビシッとクロス!"(→65'長谷川アーリアジャスール"示した意欲")、大黒将志"ストライカーの2発"(→84'金根煥)

ヴァンフォーレスタメン:GK荻晃太、DF市川大祐、ダニエル、山本英臣、吉田豊、MF内田智也(→46'片桐淳至)、伊東輝悦、保坂一成(→74'金信泳)、永里源気(→46'柏好文)、FW阿部吉朗、ハーフナー・マイク"苦き凱旋"

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《review》

ラインを高く上げ、前線から最終ラインまでの距離をコンパクトに。そして、激しく追い回し、ミスを誘い、高い位置でボールを奪い、シンプルにマイクを狙う。狙いが具現化出来ないときは一度引き、相手を迎え撃つ。王者・名古屋から金星を上げた甲府の戦い方は、はっきりしていた。

しかし、横浜はその狙いを見透かすかのようにDFラインの裏に広がるスペースを狙ったロングボールを多用。千真、大黒、そしてこの日トップ下に入り、かなり高いポジションを取っていた谷口が、入れ替わり立ち替わり裏のスペースへと飛び出して好機を迎える。開始早々千真が飛び出して1vs1、息つく暇もなく大黒も中央からフィニッシュ。リズムを掴んだ横浜は、その流れのまま先制点を奪い取る。

右サイドからのCK、俊輔の左足から放たれたインスイングの鋭いボール、ニアに飛んだこのボールに荻が飛び出すも、その手前に入り込んでいた谷口がジャンプ!そしてドンピシャヘッド!速いボールにニアで谷口の高い打点でのヘッド、相手の対応を許さない見事なセットプレーで先制!

このゴールで完全にゲームの流れは横浜に。裏のケアも出来なければ、バイタルで浮く谷口を潰すことも出来ず、3列目でゲームを作る俊輔・小椋・兵藤も掴みきれない。甲府ディフェンスは混乱状態。それを見逃さずにカウンター!谷口がハーフライン付近でボールを受け前を向くと3vs4のカウンターに発展。そのままゴール前まで運び、右サイドに逃げた千真へ。千真、シュートフェイクでマーカーを剥がし、中に向き直して左足でファーサイドに流し込む!荻届かず、あっさりと追加点。

嘘のようにボールが動き、スムーズなフットボールを展開する横浜は、次々と好機を量産。今度はサイドアタックから。千真が起点となって左サイドへ展開、波戸が深い位置まで切れ込むと、対応に来たディフェンスを切り返しでいなし、走り込む千真へマイナスのグラウンダー!千真合わせきれずも、そのこぼれ球に反応したのが大黒!腰を回し振り向き様の左足ボレー!これがネットを揺らし、3-0。

そして、4点目。今度は右サイドから。鋭い楔を谷口がダイレクトで右サイドに展開。このボールに千真が走り込むとエンドライン際ダイレクトで中央に折り返し、ライナー性のボールに大黒がニアに入ってダイビングヘッド!美しい攻撃にスタジアム熱狂。前半だけでゲームを決めた。

後半に入り、ようやくゲームが落ち着く。甲府は守備を修正し、裏のスペースを消したことで安定するも、横浜も谷口を通常のボランチの位置に戻し守備に軸足を置いた戦い方にシフトしたことで隙を作らず。交代選手がゲームに乗り切れなかったり、佑二・勇蔵のオーバーラップで会場が沸いたりしたものの、ゲームの趨勢に影響は与えず。このまま4-0で横浜の勝ち。見事見事。

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《impression》
/positive/

・チーム全体として、相手の狙いや意図を捉えて効果的なプレーを選択出来たことでゲームが決まった。このゲームの入り方に置ける甲府の意図は高い位置でボールを奪うこと。しかし、彼らの狙いたかった中盤の攻防を避け、広大に広がる裏のスペースを使うことでチャンスを作り、ゲームの流れを作った。千真にしても、大黒にしても、谷口にしても、スペースを使うことに念頭を置いたアクションを見せ、それに応える形で後方の選手も躊躇することなく裏へのスペースにボールを出す。前線と後方の意図ががっちりと噛み合ったことで抜群の実効性を示せた。綿密なスカウティングと意思統一が作り上げた快勝の土台。はなまる。

・そして、驚きの効果、谷口トップ下。バイタルで縦横無尽に動きつつ、ハイボールを競り落とし、楔を受け、と、トップがやるべきポイント作りを2トップに代わって担うことで相手のセンターバックを釣り出す。これにより起点作りの負担が減った2トップは、谷口がセンターバックを釣り出して空けたスペースを突いたり、よりよいポジションを取ることなど、点を獲るための仕事に力を入れることが出来た。また、ボールの流れとしても、選択肢が増えたことで楔が入りやすくなり、頻度高く高い位置でポイントを作ることが出来た。横浜のリズムの良いときは高い位置にスムーズにボールが入り、アタッキングエリアでプレーする時間が多いとき。その流れを作ったのが谷口の働き。先制点はもちろんのこと、彼のプレーが横浜に良い流れをもたらしてくれた。

※各々が担う役割とポジション、と言う意味で、ダイヤモンドの布陣は選手の動きに見合った陣形と言えるのかも知れない。最前線に飛び出す谷口、下がりつつポゼッションを担う俊輔、という意味で、谷口のポジションが高く、俊輔のポジションが低い方が理に適っている感はある。また、これまでは常にポジションブレイクが伴い、守備面では戻りきれないが故に穴が空くことが多かったけれど、谷口をゾーンの一員として数えず、4-3でゾーンを形成することに変えたことでバランス良く守ることが出来た感。サイドハーフに入った俊輔・兵藤の守備意識の高さと運動量、アンカー小椋のバランス維持、前線3枚の空いた穴を埋める献身的な守備があって初めて成立したと言えるけれど、以前に比べて大きくバランスを崩すことがなかったのは収穫。。谷口が嗅覚全開で高い位置から緩くなりそうなところを全速力で追って前を塞ぐ、奪いに掛かる遊撃的な守備も大きな効果を上げていたし、新たな可能性を見いだせたのかも知れない。不用意なロストが少なく、速攻を浴びるシーンが少なかったのでまだ見えない部分はあるけれど…。

※又、バイタル拡張というテーマでは、裏へのアクションと3列目(俊輔・兵藤・小椋)のポゼッションという二つの選択肢を持っていたことで甲府を揺さぶったか。この辺は相手が狙いを絞りきれなかったこともあるのだけど、深みを作る飛び出しと、引きつけるポゼッション。こうしてバイタルを拡げることで谷口を始めとしたアタッカーがバイタルで自由を謳歌出来た。バイタルを拡げることは横浜にとって大きなテーマ。開幕前、俊輔ボランチ、アーリア健太森谷の2列目な4-2-3-1が攻撃面でスムーズなプレーを見せていたけど、それは俊輔が低いゾーンで引きつけてバイタルを拡げたから。それと似た効果が出ている気がする。バイタルを拡げる「術」が複数あるというのはいいこと。

・陣形的な効果だけでなく、各選手のパフォーマンスが非常に高かった。特に、兵藤・小椋のパフォーマンスは今シーズン一番なんじゃないかと思うぐらい。兵藤はとにかく粘り強かった。しっかりとオリジナルポジションに戻り粘り強い守備で役割を果たしつつ、攻撃でも相手の寄せに屈さず、相手にボールを奪われないプレーがとにかく目立った。足を出され、ボールを触られ、と、奪われそうかな?と思っても最終的には兵藤の前にボールがある。そうやって一枚二枚と剥がすことでよりよい状況を作り出していたのは印象的。低い位置でも高い位置でもボールに絡んでチームを繋いでくれた。良い仕事!小椋はよく「見えている」。元々、裁きや楔のプレーの質は成長著しいわけだけど、この日はなんか憑いてるんじゃないかと思うぐらい前の状況を良く把握しては、常にチャレンジの意志を感じるプレーセレクトをしてた。楔もよかったけど、スペースへのパス、スルーパス、大きな展開、と非常に幅のあるプレー。守備での仕事はもちろんのこと、攻撃面でも小椋の果たした役割は大きい。チームを支える二人が素晴らしい仕事をしてくれた、ヒーローではないけれど彼らの仕事を心から賞賛したい。

・セットプレーで先制点をあげれたこと、そして2トップ揃い踏み、これも素晴らしいこと。考えてみれば自分が見た今年の初得点は、俊輔のCKを谷口ニアヘッドだったなぁ……。ニアに飛び込む谷口、激しいアクションでマークを剥がし中央に入る佑二、ファーで高さを見せる勇蔵と3つのターゲットがあるわけだから、相手にとっては脅威なはず。これで2試合連続、もっともっと質を上げて得点源にしたい。2トップは相変わらず好循環。千真が獲れば大黒、大黒が獲れば裕二、裕二が獲れば大黒と結果を出しつつけてる。裕二が怪我で離脱してしまったけれど、ポジティブな競争が出来てるのは素晴らしいこと。千真・大黒は狙い所が似てて動きが被ってる感があったけど、以前に比べれば棲み分けが出来てきたかな?

/negative/

・4-0のゲームでネガティブなポイントってそうないんだけど、健太、ね。残念だった。長いプレータイムを得て、出来るところを示したかったけど、「覇気」や「意志」のないプレーで時間を浪費してしまったかな。フレッシュな状態なのに切り替えが遅いとか、淡泊なプレーばかりになってしまうとか、今のレギュラーで出てる選手との温度差を観じるようなプレーをしてはチャンスは遠ざかるばかり。何故俊輔や兵藤がポジションを掴み、自分がベンチを温めているのか、その意味を感じ取れないと状況は変わらない。踏ん張り所、頑張ろう。

/extra/

・マイク結婚おめでとう!他の試合で頑張れ。このゲームは余りに状況が悪かったかな……

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《gallery》

2011/5/21 J.League Division1 第12節 Fマリノス vs ヴァンフォーレ @ 日産スタジアム(picasa/me)

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(´-`).o0祝・快勝!って大分遅くなってしまいましたが……とにかく連敗しなくて良かった。うまくいきすぎて怖いですが、また切り替えて続けて勝てるように、うん。

(´-`).o0少々風邪気味だったりしますが、元気です。仙台にも元気に行けそうです、楽しみ楽しみ。ということでここまで!

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