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April 17, 2011

「空白」の1ヶ月 -中断期間トレーニングマッチ総括-

1ヶ月。

長くもあり、短くもあり、本当に色々な事があった1ヶ月だった。

そしてこの1ヶ月がFマリノスの未来を変える。

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ごぶさたしてます、いたです。

震災の影響でぱったりとこのブログもフットボールに触れなくなっておりましたが、再開を一週間後に控え再始動でございます。

今回は、中断によって生まれた空白の1ヶ月で積み重ねられたトレーニングマッチの総括をつらつらと。

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《impression》

/General/

・内容・結果伴わず疑心暗鬼になる中で、軸となる選手が次々と怪我で離脱するなど、まさに四面楚歌の状況に陥っていた開幕前を思い起こせば、状況は大きく変化した。大きな怪我人は阿部ちゃんのみで、続々と怪我を抱えていた選手が復帰。状況は好転したと行っても差し支えない。

・オフを挟み再始動となったことでコンディショニングは現状まばらな状態。俊輔、大黒などはまだまだトップフォームにはほど遠く、怪我でつい最近まで離脱していた健太含め心配な選手はいるが、代表戦にも出場した勇蔵、アピール意欲に溢れる裕二、アーリアなど好調を維持をしている選手も。

・開幕前は様々な可能性を模索し、多くのシステムのテストを行ってきたが、この中断期間では基本布陣として4-4-2に定めた感。プライオリティとして開幕前のラージグループに変化はなし。このグループに入っていない選手は現状ベンチ入りの可能性は低い。

・開幕戦の先発メンバーを基礎に、マイナーチェンジを加える形でオプションの拡充を図る意図が見え隠れ。クンファンのトップ起用、俊輔・兵藤のボランチ起用、より攻撃的な天野の起用を見据えて谷口・小林祐三の左サイドバックコンバートなど、様々な起用法を模索。一長一短な部分は否めないモノの夏以降の過密日程を見据えての準備と言えるか。


/offence/

・中村俊輔ボランチ起用の功と罪

→甲府戦より。「90分間ゲームに参加させる」という意図の元、俊輔をボランチにスライドした形は一長一短か。低い位置に落ちながらボールに触り、工夫を凝らした形でバイタルにボールを入れたり、大きな展開を作るなど、彼のキープやパスが攻撃構築の質を高めた感はある。しかし、チーム全体が彼にボールを預けようとする依存傾向が見て取れ、速攻のチャンスを不意にするようなシーンも散見。又、俊輔自身ポゼッション意識が非常に強く、攻撃が「遅く」なってしまうことも。引いた相手を崩すオプションとしては面白いが……。

・速攻のススメ

→甲府戦より。相手が早めにリトリートしスペースを消した側面は否めないが、スローダウンして展開を「落ち着かせてしまう」傾向が顕著。ボールを失わない、ポゼッションを高めるという事は1つの正解ではあるけれど、相手の状況の整わない間にシンプルに攻めきる意識はもっと高くていい。常に裏を伺う大黒、スピードのある裕二もいるし、何より効率的で実効性も高い。特にキレイに前向きにボールが奪えたときには狙いたい。甲府戦、谷口が前向きにボールを奪いながら、近くにいた後ろ向きの俊輔にボールを預けてしまい、速攻のチャンスを潰してしまったのは象徴的。ポゼッションはあくまでも次善策。

・見えない「楔」の先

→甲府戦より。三浦俊也の4-4ゾーンを前にしてもある程度バイタルにはボールが入ったが、その後のイメージがなく、楔が入ることで生まれた流れが途切れてしまうことが散見。やり直して、やり直して、結局やりきれずにミスが出てロスト、もったいない形が非常に多い。楔の後にいかにして崩すのか、サイドの展開にしても同様。イメージの共有を計り、楔が入ったときにアクションが起きる、連動する形を作りたいし、その頻度を増やしたい。又、相手の陣形を崩すと言う意味では相手を引き出す、拡げるといった「事前準備」の意味を込めた布石が欲しい。相手がバランス良くポジションを取っているところを力づく崩そうとしてもどうしても難しい部分があるから。唯一、楔が入るタイミングで素早いサポートが伴い、ダイレクトプレーで相手を崩すシーンに関しては可能性感じた。

/diffence/

・王者を追いつめたゾーンディフェンスの行方

・王者への敬意か、選手達の危機感か、そのきっかけは何にせよ、これまで準備してきたプレッシングに見切りを付け、コンパクトな4-4ゾーンディフェンスに切り替えたことは英断。ある程度前から追うことはあるにしても、基本はまずオリジナルポジションに戻る。入ってきたらアプローチ、周囲が反応し収縮。選手達の中にははっきりとした「奪う」イメージが共有され、軸足が定まったことでチームとして一本芯が通った。

・そのゾーンディフェンスを機能させる上でコンパクトな陣形を保つための強気のライン設定が非常に良かった。中盤との距離が詰まったことで、バイタルが圧縮することが出来た。圧縮の効果で名古屋の主要パターンであるの一つであるケネディのポストからの展開をある程度封じることが出来たし、相手の実効力伴う攻撃の頻度を落とせたことを考えても非常に意義のある形だった。

手応えと悔いの開幕戦@2011 J.League Division1 第1節 グランパス vs Fマリノス(LooseBlog)

→素晴らしい機能性を示し、王者を追いつめたゾーンディフェンス。しかし、開幕前に準備していたプレス主体の能動的なディフェンスとは対極のモノであったこともあり、チームとしてこの中断期間を経てどちらにベクトルを定めていくのかが気になったが、これまでの練習試合を見る限り、再びプレッシングを軸に考えているような感がある。しかし、現状見る限りプレッシングが機能しているとは言い難い。いかに、どこで、という狙いが曖昧で、各自追う、塞ぐことはしているが、周囲と連動する機能性に乏しいプレッシングは自ら穴を空けるような行為にも等しく、本日行われたヴェルディ戦でも機能しないプレッシングが徒となり完全に崩されるシーンが散見されるなど、現状では不安の残る出来だったと言わざるを得ない。

※どちらが正解、というものではない。ただ、どんなことをやるにしても、チーム全体が意図を理解し、狙いを共有し、機能させるために必要なアクションを起こすことが大切。前から行くならラインは高く、ボールへのアプローチに呼応する形で周囲のレシーバーを捕まえて選択肢を消す。リトリートして守るならボールサイドへのアプローチをして攻撃を遅らせつつ、オリジナルポジションに素早く戻り陣形を整える。そのプロセスで意志の齟齬が生まれてばらつきがでてしまえばすぐに綻びが出来る。何が言いたいか?名古屋戦はそれが出来ていたからこそ、崩すのはもったいないなぁと。プレッシングは今の運動量や意識では厳しいし、夏場の日程が詰まった事を考えても、余り効率的とは思えない、かな。

/extra/

・ヴェルディ戦より。裕二の幅のある動き、谷口の思い切りの良い最前線への飛び出し、この二つの「大きな」ダイナミズムアクションが停滞したポゼッションのアクセントに。彼らのアクションに呼応して裏へのボールが出ることで相手のラインを押し下げ、そのままフィニッシュに持ち込むなど、流れが生まれた。相手が高い位置から奪いにくる相手には有効な手段。変化をもたらした二人は大きなアピールとなったか。

・ヴェルディ戦より。サイドバックがボールを持つ状況下、選手間の距離が開きすぎて預け所なく追いつめられるシーンが散見。狙われ所。周囲のサポート、顔出しが少ない事が大きな原因。ボールへの関与意識は未だ大きな課題。サイドバックで引きつけ、相手を引き出す事はポゼッションしつつ崩す上で必要な要素であるけれど、それがリスクになるようなら色々と考えなきゃいけない。寄せられ慣れていていなしのうまい天野起用はこの辺の側面もあるかも知れない。

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《gallery》

第2回東日本大震災 被災地支援チャリティーイベント TM vs ヴァンフォーレ @ 山梨中銀スタジアム(picasa/me)

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(´-`).o0まあ不安も大きいですが、Jリーグが帰ってくる、フットボールのある日常が帰ってくるという喜びの方が大きいです。

(´-`).o0決して全てが終わった訳じゃないし、忘れている訳じゃない。美しき時間となった長居の夜、全国各地で続く復興支援活動や募金活動、トレーニングマッチ含めてキックオフの前に捧げられる黙祷含め、一人一人が被災地・被災者を思い、悼み、支援の輪を広げている。それを今度はスタジアムから熱を、興奮を、勇気を届けることで痛ましい記憶が一瞬でも忘れられるように、笑顔となれるように。僕は、フットボールが持ってるエネルギーを信じてますから。

(´-`).o0まあ、そんなエネルギーを出すためにも、まずは自分が元気でいないと!←風邪っぴき。ということできょうはここまで。

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Comments

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