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May 20, 2010

理想と現実@2010 J.League Division1 第12節 Fマリノス vs サンガ

理想を追ったが故に、手にするはずだった勝ち点3を失った現実。

後悔残る一戦。

2010 J.League Division1 第12節

Fマリノス 2-2 サンガ @ ニッパツ三ツ沢球技場「理想と現実」
F.Marinos:40'p渡邉千真 68'兵藤慎剛
Sanga:16'ドゥトラ 80'宮吉拓実

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK飯倉大樹"ワンプレーの「想定外」"、DF天野貴史"露呈した「甘さ」"、栗原勇蔵"想定外に……"、中澤佑二"門出、飾れず"、田中裕介、MF中村俊輔"ひらめく瞬間"、小椋祥平"見事なる目付と浅はかな読み"、狩野健太"上昇気配"(→86'清水範久)、兵藤慎剛"解かれた呪縛"(→74'水沼宏太"問われるべき「責任」")、FW山瀬功治"練習の成果"(→86'坂田大輔)、渡邉千真"得点王ターン"

サンガスタメン:GK水谷雄一"大人気"、DF増島竜也、水本裕貴、森下俊、中村太亮、MFチエゴ(→76'加藤弘堅)、安藤淳(→67'片岡洋介)、角田誠、FWディエゴ、ドゥトラ"サプライズは突然に"、柳沢敦(→76'宮吉拓実"新時代の輝き")

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*あのまま勝ててたら……という思いがどうしても拭えない。試合の内容として多くのボックス内での決定機を作れたこと、得点経過として初めて逆転出来たこと、結果に残す事で自信を更に深めるチャンスだったこと、そして世界と対峙する二人へのはなむけに、又今回は惜しくも漏れてしまった「代表候補」な選手達の再出発の意味でも、あのままゲームを終えたかった。その後悔がどうしても先に立ってしまう、そんなゲームでした。勝ちたかったなぁ……。

*試合展開、リズムを握り決定機も生みだしてと、良い入り方をしたモノの、甘い対応が徒となる形で京都の新外国人ドゥトラに70mを超えるぐらいの距離を単独で突破されて先制点を献上。しかし、Fマリノスも焦ることなく京都の守備を攻略、決定機と呼べるチャンスも作り出す中でセットプレーの競り合いの中で勇蔵を水本に引き倒されてPK獲得、これを志願してキッカーとなった千真がきっちり。後半に入ると互いに攻撃>守備と言った感じで甘さ残る守備をどちらが先に突き崩すかという様相、その中でスムーズなパスムーブで左から右にボールが動くと、バイタルエリアでの瞬間的なひらめきともいうべき中村俊輔のトゥーキックシュート、この想定外のプレーに反応の遅れた水谷弾くと最後は兵藤が押し込み逆転。その後も攻撃姿勢は緩めず3点目を狙いに行ったFマリノスだったが、逆に京都のパスムーブにいなされる形で中盤を打開されるとバイタルエリアからドゥトラに強烈なシュートを許し、飯倉弾くもこのこぼれに素早く反応した途中出場の宮吉が見事なボレーを決めて2-2。その後互いに攻め合うもその後はスコア動かず。勝ち点1を分け合った。

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*冷静に考えれば、両チームに勝つチャンスが与えられており、その機会を互いに生かし切れなかったと言う事を考えればドローは妥当な結果だったのかも知れない。しかし、リアクション型のチームを相手にリードを奪った事を考えれば、非常にもったいないゲーム運びをしてしまったのかなと。一発ある能力を持つ選手が複数人いるチームであり、この日の甘い対応の目立った守備の状況を鑑みると、守り切れたかどうかというのは怪しかったかもしれない。しかし、アドバンテージを意識せずにオープンなゲームを続ける事で相手にも勝ち点を得れる機会を与えるような事をすべきではなかったのではないだろうか。勝負を決める3点目という理想を追った結果、得れるはずだった勝ち点3を手放した現実は決して看過すべきじゃない。

*確かに、攻撃面では非常にうまく回っていたと思います。奪った後淀みなく楔が入る、ショートパスが繋がる中でアクションが起きる、ダイレクトパスとアクションがリンクする、アタッキングエリアで個人の技術が冴える、その結果沢山の可能性感じさせるシュートチャンスを作れたと思う。前半はそれこそ3~4点ぶちこめててもおかしくなかったしね。だからこそ、3点目を獲れる可能性も決して低くなかった。ただ、高い気温含め体力的にかなり苦しくなる時間帯に入る状況下、攻撃に比重を裂く事がどれだけ危険な事かは……わかるよね。切り替えが遅れる、戻れなくなる、寄せきれなくなる。となれば、相手にスペースを与える、プレーさせる余裕を与える、失点の可能性も高くなる(事実、失点した)アドバンテージを持っている状態でそんな「賭け」に出る必要があったのか。答えはない。所詮、結果論に過ぎない。しかし、和司監督にも、選手達にも、凄い考えて欲しい。そして僕らも考えなきゃいけない。勝ち点を失うリスクを冒してでも追加点を求めるのか、勝つことに比重を置き現実的なゲーム運びを求めるのか。考える価値のあるテーマだと思う。

*正直、卵が先か、鶏が先かって話。簡単な言葉にすれば「良いサッカーをすれば結果は付いてくる」or「結果を伴わせるための良いサッカー」。前者なら結果はあくまでも結果で理想の追求が第一になるし、後者であれば全てのプロセスは結果を出すためにある、と言うニュアンスかしら。僕個人の考えは、後者。結果を出すためにプロセスがあると思ってる。ただ、これは人それぞれ。Fマリノスを応援する人はどちらを選ぶのか、そして選手・監督はどちらを選ぶのか、そんなことを思ったゲームだった。

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*上記で触れられなかったので守備に関しては簡単に。全般的に「緩かった」印象。組織的に守れるチームではないからこそ、個々が高い意識を持って頑張れるかと言う部分にそのクオリティが委ねられる。レッズ戦は押される展開だったからか個々の守備意識は高く、しっかりと距離を詰めて寄せられていたし、玉際での「戦う意志」が高かったけど、そのゲームと比較すると、正直物足りない印象は拭えない。相手のプレーが素晴らしかったとはいえ、恥ずべき1点目の失点はその象徴。小椋のボールホルダー軽視の「先読み」インターセプトの失敗によるドリブルコース献上から始まり、天野の守備の大原則セーフティを忘れた「軽い」ボール奪取アクション、二つの大きなミスが失点に繋がった。ここ数試合複数失点を喫している事を考えても根本的にもっとソリッドに、狙いをはっきりした上で同じ絵を描くように守れる形を構築する事が必要だとは思うけれど、そうした意向がない以上は個々が高い意識と集中力を持って取り組むしかない。与えられた場所で出来る事をする、みんなで我慢しよう、うん。

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【選手評】

抜粋で…

飯倉→好セーブもあり、好飛び出しもあり、良い内容のプレーはしているけれど、結果が伴わないのが苦しいところ、かな。失点続いちゃってるしね。専門的な事は分からないけど、あのシュートは前に弾くしかなかったのかなぁ……外には逃げれなかったのかなぁ。凄いシュートで、体から腕の位置が近かったから仕方ないのかな?

天野→攻撃面ではアグレッシブなランニングでエンドライン際まで切れ込み、アタッキングエリアでの繋ぎにも技術の高さが表れるなど、良さは出ていた。が、基盤となる守備の場面で上記のような「軽い」ボール奪取アクションで過ちを複数回繰り返した事を含め反省。いいんだって、欲かかなくて。セーフティ。

小椋→目付の良さは抜群、こぼれ球、ボール奪取の瞬間、ダイレクトで前に繋げていくプレーは攻撃にリズムを与えてくれるし、この日はその精度も非常に高かった。攻撃にリズムと次に受けるプレーヤーにアドバンテージを与える素晴らしいプレーだった。ただ、あの失点シーンは悔やまれる……セオリーとしては、ボールホルダーだよね。あの位置だからこそギャンブル、なんだろうけど。賭けに負けたかな。

功治→浦和戦前日に取り組んでいたダイレクトでの角度を変えたワンタッチパス(落とし)のプレーがバシバシ決まったのはちょっと感動した……練習は嘘を付かないよね。ずっとずっとやってたからね、ああいうのが試合で出てくる。見習って欲しいよ、若い選手には。そのプレーが連動を呼び、良い状況を生み出した。ドリブルも粘りがあって、脅威となる。ディティールは抜群だった。ただ、結果がねぇ、あのクリアミス……決めないと……。

宏太→送り出されるときにどんな声を掛けられてるのかわからないし、チームがイケイケだったから、という側面を鑑みても、あのプレーセレクトは「ない」と個人的には思う。ポジションを大幅に崩し、最前線に出るアグレッシブなプレーは「単体」として見れば面白いとは思うけれど、あのシチュエーションで周囲にカバーを強いるプレーは「チーム」としてみればリスクの伴うプレーだったと思う。戻りきれなくなる、自らのポジションを埋めきれなくなる、君のプレーをチームが支えきれないときに君は何を選択する?そういうこと。for the teamが先だと思うよ。先に立場を確立した金井のプレーを見て何かを感じて欲しかった。うーむ、残念。

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なんか、凄い後悔が文章に出ちゃってますね……なんか未練たらたら……だって勝ちたかったんだもん……でも切り替えますよ、ナビスコ!前向いて、失敗も糧にして、消化して、うん。

ということでここまで。

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(´-`).o0写真ですー。三ツ沢で抜群の天気、写真撮ってて楽しかったですよー。マリノス君誕生日おめでとう!だしね。ただ、カメラの調子がイマイチで色がねぇ……まああんま詳しくないんですけど。よろしかったらどうぞー。

( ´∀`)つ ミ 2010/5/15 J.League Division1 第12節 Fマリノス vs サンガ@ ニッパツ三ツ沢球技場(picasa/me)

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May 12, 2010

回帰の成果@2010 J.League Division1 第11節 レッズ vs Fマリノス

新潟での苦杯から中2日、回帰へと舵を切った事で取り戻した「逞しさ」

この一勝は大きい!

2010 J.League Division1 第11節

レッズ 2-3 Fマリノス @ 埼玉スタジアム2002「回帰の成果」
F.Marinos:6'&60'渡邉千真!!! 44'兵藤慎剛!!!
Reds:20'柏木陽介 49'エジミウソン

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK飯倉大樹、DF天野貴史"状況判断向上のススメ"、栗原勇蔵"痺れる快足FWとの対峙"、中澤佑二"いってらっしゃい!"、田中裕介"バランスとキーマンと"、MF兵藤慎剛"一発回答!"(→90'水沼宏太"落ち着いてる、かぁ")、狩野健太"意欲全開、反撃開始"(→77'金井貢史"一年前の反省を糧に")、小椋祥平"もっともっと"、中村俊輔"いってらっしゃい!"、FW山瀬功治"脅威の粘り腰"(→82'坂田大輔"このままじゃ終わらない、よね?")、渡邉千真"スーペル千真"

レッズスタメン:GK山岸範宏、DF平川忠亮、坪井慶介(→82'エスクデロ・セルヒオ)、山田暢久、宇賀神友弥(→66'原口元気)、MF細貝萌(→87'ウィルフリード・サヌ)、阿部勇樹、ロブソン・ポンテ"最後なの?"、田中達也、柏木陽介"ユニの色が変わっても天敵は天敵"、FWエジミウソン

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*超快晴で気温がぐんぐん上がる中での大アウェイ連戦、好調浦和に良く勝った!良く勝ちきった!新潟での苦杯から中二日、肉体的にも精神的にもいいリカバリーが出来て、戦意充実で戦い抜き、勝ち点3を持ち帰る事が出来たのは、チームにとってとてもポジティブ!本当によかったー!

*試合展開、目まぐるしくスコアが動くゲームとなりました。狭いゾーンを縫うようにターンした俊輔のパスを受けて前を向いた千真が中に切れ込みながらダイナマイトシュートをニアサイド凄いところにぶち込んで先制。しかし、レッズも反撃。収縮するFマリノスディフェンスをあざ笑うかの如く連続するパス&ムーブでいなすなどクオリティの高さを示すと、見事な展開から(天野のアプローチを引き出した宇賀神が生まれたスペースへとダイレクトで流し込み、その狙いを把握した田中達也がスペースに流れてボールを収め鋭い切り返しから素早くGKとDFの隙間を突くクロス、ファーに走り込んだポンテが丁寧にダイレクトで折り返して最後は中央で柏木が押し込む)で同点に追いつく。その後も熟成度の差が現れる形でレッズがペースを握り、ゴールに迫るも得点には至らず(阿部勇樹のペナアーク付近からのFKはバー、田中達也のミドルシュートもバー)。そんな展開の中、突如訪れた前半終了間際の好機、飯倉のフィードが一気に敵陣へと飛び、千真と坪井が競り合いノータッチで裏に流れる、バウンドしたボールの処理を目測誤ったのか宇賀神が触れず、そのボールに反応したのがこの日スタメン復帰した兵藤、飛び出す山岸より一寸先に触る形で流し込んだ。このゴールでリードして折り返す。

*後半に入っても全体的にレッズ優位のリズムは変わらず、開始間もなくセットプレーからレッズが追いつく。右からのアウトスイングのボール、一度は小椋がクリアするも、その流れを読んで競り合わずにセカンドボールを拾えるポジションに動いていた細貝が狙い通りセカンドを拾って柔らかいクロス、これをDFの隙間でフリーとなっていたエジミウソンが頭だけでコースを変えるテクニカルなヘッドで決めた。再びの同点、その後は一進一退。しかし、2度ある事は3度ある、3度Fマリノスが先手を打つ。左サイドから功治が坪井と併走しながらドリブルでボックス内に進入すると、エンドライン際での競り合いを制して中央へラストパス、これを詰めていた千真が押し込んだ。その後、攻め手を強めるレッズはアタッカーを次々投入するも、チーム全体である程度リトリートしてブロックを形成して耐え凌ぐ。そしてホイッスル、レッズ戦5連勝!てな感じでした。

*このゲームで最も印象に残った事は、玉際の粘りであったり、執念という部分かな。奪われてもすぐさまディフェンスに転じ簡単に前へ運ばせない、奪われそうになっても体を張り、足を絡める。その意志が各所に感じられ、そのプレーが相手の攻撃を未然に防ぎ、マイボールを保ち、ゴールにまで繋がった。フットボールの根本であり、本質とも言える玉際含めた「戦い」を1人1人が頑張れた事が、このゲームの趨勢を変えたんじゃないかなと。赤く染まる埼玉スタジアムに戦意を掻き立てられたのかな?

*このゲームに置ける大きなファクターとしてあげられるのが、健太・兵藤をスタメンに戻し、システム的にもこれまで取り組んでいた4-4-2に戻した事。この回帰によって、選手達の動きが久々に噛み合ったのかなーという印象。千真がボックスの幅で仕事をし、功治が幅広く動きながら前を向いて仕掛ける役割分担出来ていた事、溜めを作りながら攻撃に変化を与える俊輔に加えて中央でボールを散らしながら高い位置に進出してプレーに絡む健太が存在感を発揮した事で二つのポイントが出来た事、時折複数人が絡む連動した形が見られた事(特に右サイド)など、ここ数試合では余り見られなかった部分が戻ってきた。チームの熟成度、プレーのクオリティの差から劣勢に立たされる事も多かったとはいえ、個々の特徴がそれぞれに出ていたし、そのプレー内容は希望の持てるモノだったのかなぁと。後は継続して、この試合で得た手応えを確信に変える事、より熟成度を高めて質の高いプレーを出せる頻度を高めていく事だと思う。

*守備面は……まあ相変わらずかなぁ。レッズのクオリティ伴うパス&ムーブに後手になり、ボックス内及びペナ付近での応対が多くなってしまって苦しかったよね。「どうやって奪うのか」「どの位置で奪うのか」という部分がチームとして定まりきっていないので、相手の攻撃に対し受動的な対応に回らざるを得ず、その中で個々の判断でアプローチに行くタイミングが異なるため、周囲の選手はそれを見て合わせなきゃいけなくなる。1失点目(※別途)はまさにそこを突かれた形。チームとして前述の要素に加えて、シチュエーション的にここは誰が行こうとか(そもそもアプローチなのかウェイトなのか)、こういう状況の時は最後まで付いていこうとか、そういう約束事が決まってないからこそ、こういう事が起きてしまう。今の状態は決して良い状態ではない。早急な整備が必要かなぁと。

※兵藤の戻りが遅れる中で天野が遅れ気味にハーフライン付近サイドに張った宇賀神へのアプローチするもそのアクションによってサイドにスペースが生まれ、そのスペースに飛び出すクイックネスに富む田中達也に対応するために勇蔵がずれるも素早い切り返しにまでは対応しきれずクロスを許す。中央の枚数は減ってしまっている状態で、俊輔がポンテを離した事で、ポンテはフリーでラストパスが出せる状態。最後は柏木が中央で押し込んだ。天野のアプローチから生まれたスペースがズレを生み、そもそもの破綻の原因となった訳だけど、宇賀神にあのポジションでのフリーで持たせる事がどれだけの危険度なのか、と考えると過剰だったかな。そして、俊輔がポンテを捕まえなかった事に関しても、ルーズな対応が目立つ。責任の問題でもあるけれど、ね。

*まあ、とにもかくにも良く戦って、自分の良さをそれぞれに出して、大アウェイで勝ち点を持ち帰る事が出来たのは何を置いてもポジティブなのですよ。うん。本当に嬉しかったし、こういうのがあるからやめられない……。刹那的な事かも知れないけど、目の前の試合でしっかり取り組んでいくことでしか、道は開かれないと思うしね。いやー、よかった。

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【選手評】

飯倉→2失点ともほぼノーチャンス、まああれだけサイドを振られたりすると、GKとしても予測が付きづらく難しい局面ではあったかな。クロス対応やシュートへの反応で締めるところは締めた。アシストは狙い通り、なのかな?お見事。飯倉のキックの精度は武器になるよ、意識も高いしね。

天野→1失点目の過剰反応はやっぱり反省。あそこで宇賀神をフリーにしてもそこまでリスクはなかったと思うし……自らが出て行く事で生まれるスペースを意識しなきゃいけない。状況判断の部分、余り下では勉強してた様子はなかったからなぁ……。その他の場面ではかなり苦しんではいたけど、粘り強く対応した印象。攻撃参加時は連動した攻撃の一端を担っていたし、サイドチェンジの受け手としても機能。

勇蔵→難しい応対が増えていた中で何とかしていた印象。まあ攻撃参加の多い選手だからこそ、スピードある勇蔵の存在は大きい。田中達也とのマッチアップは見応え充分。ちょっと負担が大きすぎるかなと言う気はしないでもないけど、その辺のクオリティを上げるためにも中心となってやっていかなきゃいけない存在ではあると思う。

佑二→細かいミスは相変わらず……なんだけど、リトリートしてリードを守る時間帯では堅牢さを見せてくれた。監督が何もしないのであれば、リーダーとして、状況判断の善し悪しのガイドラインを作って欲しいとは思わなくもない。まあ1選手の範疇を超えているのかも知れないけど。

裕介→少しクロスの対応での甘さが垣間見えたりはしたけれど(佑二・勇蔵の存在に頼ってる感じ)、全体的にはよく我慢した。攻撃面であまり「使ってもらえない」事も多く、消化不良感は否めないけど、右サイドがかなり積極的に上がっていた事もあってバランスを意識してプレーしているのは「先輩」のなせる業かな。

小椋→新潟戦でイマイチ、浦和戦は復調傾向もまだ本調子とは言えず、かな。ただ、流れを読みボール奪取ポイントに入って挟み込んでボールを奪うシーンは多かったし、守備に重きを置きながらチームの秩序を守る仕事に従事してくれた。小椋自身も「やりやすかった」というシステム、継続してくれると良いなぁ……。小椋が輝かないとこのチームは苦しい……。

健太→出来自体は非常にポジティブ。沢山ボールに絡んで攻撃の起点として攻撃に変化と幅をもたらし、動き自体も低い位置から高い位置まで様々な箇所に顔を出していた事を考えれば少なくない。その中でクオリティの伴うパスや連動性を感じるダイナミズムアクションを見せるなど、価値を示した。守備面でも身体張って頑張っていたしね。危機感がそうさせたのかはわからないけど、とにかくこれぐらい出来る訳だから、試合によっての波を減らしていく事。これだけ出来る選手が試合に出ないのはもったいないわけだしね。

兵藤→久々のスタメン復帰で結果を残した事、良かった……。オン・ボールでのリスクチャレンジという面ではその機会が少なかったけど、動きの部分では「最前線」に飛び出すという意識を強く感じたし、サイドでボールを引き出して、周囲の動き出しと絡むプレーが出来ていたのは良かった。周り次第、の部分はあるけどそれが兵藤の特長でもあるし。守備面では意識を裂いて最後まで走り続けた印象。空くポイントにずれたりしてたしね。真面目な選手だからやらないことはないので安心。

俊輔→高い位置の方がやっぱりいいね。点には絡まなかったモノの高いテクニックで相手をいなしてボールを動かす、そういうプレーが随所に見られた。ラストボールの頻度自体はそんなに多くなかったけど、攻撃の起点となるプレーが周囲を活かすし、流れを作る。そういうプレーをするという意味で高い位置の方がリスクが低いかな。ただ、低い位置でのロストは減点対象。守備面でのマーキングに対する「責任感」と言う面でももう少しやってもらわないとこまるかな、チーム的には。

功治→あのドリブルは濡れた。ああいうプレーも又功治の良さだよねぇ、強い、簡単に奪われない。それと奪われそうになっても体を付けて簡単に奪われないように、繋がせなかったりするプレーも良かった。トップ起用の方が個人的にはイキイキとして見えるけど、彼自身はどう感じているのだろう?責任感が強いから中盤やると色々と余計な事し始めるけど、トップ起用の時はなんとなくそういうものから解き放たれてる感じするんだよね。制約なく動きの幅も大きいし。

千真→千真大好き、愛してる。スーペルミドルにストライカーらしいシュートで2発。もう言う事はありません。この日は坪井・山田暢に対して高さ・強さでもアドバンテージがあって気持ちよくプレー出来ていた感じ。ミスはあったにしてもヘッドでのフリック含めたポストもスムーズだったしね。ただ、やっぱり千真は前向いて、ゴール狙ってなんぼ。意識を引かれないようにチームとして「千真に前を向かせる」ことが大事だなぁと思った。千真は乗り越えた、良かった良かった。千真かわいいよ千真。

金井→昨シーズンのヒールパスミスやら低い位置でのファールをしっかりと頭の中に入れてたのは素晴らしい意識だと思う。小椋に低い位置でのスペース管理を任せて金井が幅広く動きながらアプローチに行く役割分担で数度ボール奪取に絡んだ。きっちり締めてくれたと思うし、役割をこなしてくれた。成長した、ってことだね。

坂田→守る展開の中でカウンタータスクを担って、充分にこなしたかな。彼自身これに満足するって事はないと思うけど、坂田みたいな選手がギラギラしてくれるとチームは活性化するし嬉しい。

宏太→気負わず……かぁ。ちょっと泣けるよ。

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いやー、やっぱり埼玉スタジアムで勝つのは本当に嬉しい、気持ちいい。正直今回に関しては何で勝てたのか不思議だったりするのだけど、それでも勝てちゃうんだから相性なのかな……まあすぐにナビスコで対戦もあるし、チームのクオリティとしては間違いなく劣っていたということを考えれば浮かれてばかりもいられないと思う。締めていこう。

ということでここまで、わしょーい!

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(´-`).o0また写真撮ってきましたー。埼玉スタジアムはアウェイ席に座るので珍しく縦方向でした。うんうん。それもまた一興って感じでしょうか。よろしかったらどうぞー。

( ´∀`)つ ミ 2010/5/8 J.League Division1 第11節 レッズ vs Fマリノス @ 埼玉スタジアム2002(picasa/me)

(´-`).o0コメント返信遅れてます……今日帰宅後必ず!すいません………

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May 07, 2010

学習能力@2010 J.League Division1 第10節 アルビレックス vs Fマリノス

飲まれた。

一気呵成の勢いに、ビッグスワンの雰囲気に。

学習能力の低さを露呈した一戦、うん。

2010 J.League Division1 第10節

アルビレックス 2-1 Fマリノス @ 東北電力ビッグスワンスタジアム「学習能力」
F.Marinos:7'渡邉千真
Albirex:38'曹永哲 65'マルシオ・リシャルデス

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK飯倉大樹"砦、守りきれず"、DF天野貴史"コリアンエキスプレスの脅威"、栗原勇蔵"イライラの訳"、中澤佑二"「個」の現実"、藤田優人"表面化する「粗さ」"、MF小椋祥平"掴めず、留められず"、中村俊輔"リスク"、水沼宏太"示した可能性"(→61'狩野健太"巡ってくるチャンス")、山瀬功治"再びの混迷へ"(→68'兵藤慎剛"必要な事は何だったのだろう?")、坂田大輔"サイドよりも2トップ…"(→84'長谷川アーリアジャスール)、FW渡邉千真"復調傾向"

アルビレックススタメン:GK東口順昭、DF西大伍、千葉和彦、永田充、酒井高徳、MF三門雄大、小林慶行(→61'本間勲)、マルシオ・リシャルデス"エースってやつ"、曹永哲"成長する宏太・金井の宿敵"(→89'大島秀夫)、FWミシェウ(→79'ファグネル)、矢野貴章"恐怖のプレスマシーン"

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*早い時間帯での先制点に沸き立つも、40000の大観衆の声援を背にハイパフォーマンスを示した新潟に屈する形で逆転負け……。勢いに飲まれた、という表現が一番しっくり来るかな。苦いゲームになっちゃった……。

*ゲーム展開、序盤はシンプルに相手のディフェンスラインの裏を宏太や千真が突き、その二人が絡む形で先制点(自陣からのFK、長いボールを千真が収めて、つっつかれるも天野がフォロー。浮き球で宏太へ預け、宏太3枚に囲まれながらキープして千真の動き出しに合わせてラストパス、千真角度はきついながらスライディングシュートでネットを揺する)その後もテンポの良いボールムーブからチャンスを作るなど試合の入り方はよかった。しかし、新潟の高い位置での激しいチェイスに屈する形で自陣でのロストが続出し始めると、抜群の守→攻の切り替えからのショートカウンターの脅威に晒され、耐えきれず。前半の間に追いつかれ、後半もリズムを変えれず自陣でのミスから逆転ゴール献上。その後も新潟の激しいプレッシングからのショートカウンターの脅威に晒され、攻めきれず……2-1でタイムアップ、そんなゲームでした。

*印象としては、「術中に嵌った」という感じでしょうか。相手の狙いは明白、Fマリノスのビルドアップに狙いを定めて前傾姿勢で激しくチェイスすることでロストを誘い、一気に切り替えてショートカウンターで攻めきる。その注文通りに中盤でパスを繋ぎながら攻撃を作ろうとするところを狙い打たれ、プレッシャーに屈してロストする。そうなればゲームが新潟に傾くのは必然。ここにゲームの綾があったと思うし、この状況を避けられなかった事、そして変えられなかった事が結果に繋がったと思ってます。

*先制した事含めて勝つチャンスのないゲームではなかった。ただ、Fマリノスのパフォーマンスが勝ち点3に相応しかったかというと、それはやっぱりNO。とにかくしてはいけない事をやりすぎた。低い位置でのミスを含めたロスト、自陣でのファール……これだけ「致命的」なプレーを繰り返せば失点に繋がる。失点に繋がったのは小椋のトラップだかパスだか分からないプレーが相手に渡った事が原因にしても、小椋だけではなく功治からはじまり、俊輔、宏太、藤田に天野に佑二に……ミドルゾーンでをプレーに絡む選手全てにそういうプレーがあった。執着心の権化とも言うべき"DFW"矢野貴章を始め、1人1人が収縮早く、強いコンタクトも厭わないアプローチをしてクオリティ伴うプレッシングになってたとはいえ、いくら何でも数が多すぎる。相手があの位置でボールを奪いたいというのは分かっていたはず(スカウティングしてたのならその時から、試合中でも立て続けに奪われてた所で感じ取れたはず)、それでもそういったプレーを繰り返してしまうのは「学習能力」の低さでしかない。そのゾーンを避けるためにロングボールやサイドチェンジを使う事で局面を変えるなり(ましてや相手は前傾でサイドにスペースがあったし、ボールサイドに収縮する傾向が顕著だったわけだから逆サイドにはスペースがある)、持てば囲まれてしまうのでダイレクトで裁いて動かすなり(そのための一本一本の丁寧なパス、ダイレクトパスの行き先となるレシーブアクション含め)、工夫は出来たと思う。ピッチの状況を感じ取る、そして必要なプレーの取捨選択をする。言われた事を漫然となぞるだけでは勝てないよ、頭動かそう、工夫しよう。

*守備に関しては、根本的に甘い部分が残るよね。囲んで相手のボールを触りながらも相手の勢いに屈する形で奪いきれない。枚数は揃っているのに肝心なところでアプローチにいけてない、距離を詰め切れていない。奪われ方が悪いとはいえちゃんと戻らない。相手のランニングに対して受け渡してないのに最後まで付いていかない。局面で「戦う」という部分から、1人1人の「責任感」、そして「執念」。曖昧になってしまっている気がしなくもない。3枚で囲みに行って奪いきれずに突破されるとか、相手の繋ぎに翻弄されて一番大事なところでアプローチにいけないとか、あり得ない。

*まあ組織的に、そしてグループとして能動的に守れないって部分があるから、個人が局面でもっとしっかりやるしかないよね、って話なんだけど、それでボランチに守備の出来ない選手を入れるのは無茶があるなぁと。組織的に守れないからこそ、2枚のボランチでバランスを取りながらアプローチ&スペースケアという形で2枚とも仕事をしないと組織を保ちきれない。俊輔がやってないとは言わないけど、単純に「足りない」。切り替えのスピード、アプローチの強さ、走り込むアタッカーへのマークの執着、やっぱりそのクオリティは低い。それはもう個人の特徴だからね、しょうがない。それは起用法の問題。この位置で使うならもう少しやってもらわないと困るし、それを求められないなら違う選手を使った方が良い。それよりも何よりももう少しグループとして同じ方向を向いて守れるように戦術整備をするべきだと思うけど……まあやらないだろうなぁ……。

*まあ良くなかったのは事実で、受け止めなきゃいけないし、しっかりと噴出した課題を把握しておかないとね。ただ、インターバルは短く、抱えている課題はそのままに次のゲームに臨む事になると思います。アウェイ、しかも大アウェイ連戦、コンディション的にも難しいスケジュール、厳しい条件だけど、ここ踏ん張り所、頑張ろう!下向いてる時じゃない、うん。

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*選手評、簡単に。

*特別扱いは……宏太だね。今、チームに足りない部分を+する動きをしてくれたと思う。積極的に、そして能動的に大きな動きをする。足元ではなく、スペースで、そういうアクションの伴うプレーを宏太がやってくれた事で、チームに良い流れを引き込んでくれた。思い切り、じゃないけど、吹っ切れたパフォーマンスだったと思う。ただ、いつもみたいに空回ってたわけじゃないし、落ち着いてたんじゃないかな。最初は堅いと思ったけど、ね。アシストに関しては元々足元も下手な選手じゃない(特別うまくもないけど)細かい事が出来るのはウチのユースっこ達の良いところ。良いアシストだった。で、守備に関しては……まあ全般的に言える事だけど、動きの量は充分だけど、局面の部分でもう少し頑張らないと、ってことかな。ゴートクがバリバリ上がってくる、宿敵・曹永哲が天野を襲う、付いてはいけてる。ただ、いるけど、奪取にまでは至らない。その力強さをこれから作っていきたい。続けてあるかな?あってもいいかな?と言う気はする。後はゴール!待ってる。

飯倉/良い飛び出し、抜群。失点シーンはほぼノーチャンス。弾いたシーンは良くコースに入ったけど……正面に弾くしかないよねぇ。

天野/積極的なアップダウンと攻撃参加はいい。ただ、曹永哲とのマッチアップでは粘りこそしたモノの完全に劣勢、守備能力は課題かな。

勇蔵・佑二/まず、お疲れ様。CBとして、本当に厳しい状態に追い込まれた中で飯倉含めてよく「2点」に収めたと言っていいぐらい厳しい状況だったと思う。佑二が言うように組織的な整備はやっぱり必要かなと思うよ。これを「チャラ」にするのは無茶がある……。彼らに責を問うとしたらチーム作りの不備を問うべき。あ、佑二は攻撃参加して奪われるというあり得ないプレーがあったね、あれはなし。

藤田/プレーの質・判断の質共に非常に悪い。問題外。手を使うディフェンスは考えなきゃいけない。厳しいけど、このパフォーマンスでは厳しい。

小椋/守備では絞りきれずにはっきりしたボール奪取アクションに入れずカバーに奔走、リズム掴めずオン・ザ・ボールでミス連発、失点にまで繋がってしまった。被害者、とも言えなくないけど、ここ数試合のハイパフォーマンスは示せず。

俊輔/瞬間的にクオリティを示す場面こそあれど、リスクの方が大きく出た。「遅さ」からロストを招いたり、守備への意識の低さがチームを効きに招いたり。組織の一員として仕事量を増やさないと、ボランチなら特に。アウトサイドのクロスは凄かった……

功治/良いプレーもあったし、決定機もあった。けど、その頻度は低く、存在感は薄かった。チームとして攻撃を作れないので致し方ないとはいえ、オープンの殴り合いは山瀬功治の最も活きる局面だっただけになんかして欲しかった。良いボール来てなかったから無茶言うな?そうですね……。

坂田/役割が曖昧。サイドのポジションだと消えちゃうかなぁ。宏太のようにもっと能動的アクションを起こしても良いと思うし、ボールを引き出すプレーをして絡んでいかないと。決定機2つ訪れただけに決めたかった。両方とも凄い大きいチャンスだったし……。

千真/ナイスゴール、少しずつ少しずつ前への意識を取り戻していると思う。ゴールも小さなスペースに出てボール受けてのフィニッシュ、千真の元々持ってる良さだと思う。ポストに忙殺されることなく、こういうプレーを増やしたいね。ポストは受けて収めてはいたから、後は裁きのタイミング。ダイレクトで落とす、流す、と言ったプレーが出来れば……時間は掛かるだろうけどモノにして欲しい。

健太/悪くはなかった。底での仕事量は守備面で俊輔より多いし、裁きに関しても良く触ってた。裁いて、前出て、と言うのが出来ると良いかな。失点シーンはノーチャンス。

兵藤/存在感なし。交代で入ったのなら……もっと沢山ボールに絡むなり、沢山動くなりしないと……今のパフォーマンスではゴールを獲るピースではないね。

アーリア/時間は短かったとはいえハイサイドに起点を作ったりと意義はあった、かな。

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んー、勝ちたかったよ、あのアウェイで結果が出せれば、自信になったと思うし、宏太の事を考えても点に絡んだ事をゲームの結果に繋げてあげたかった。ただ、過ぎた事はもう嘆いても戻らないから。前向いていきましょう。

そして、もう、レッズ戦。踏ん張り所。正念場。苦しい状態であり、修正する時間もない、それでも試合はやってくる、ここで踏ん張れるかどうかがチームとしての力を問われる。相手は良い状態だし強い。だからこそ、頑張ろう、うん。

ということでここまで!

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(´-`).o0写真も撮ってきました………が、なんか黄色い……周りのせいなのか、レンズのせいなのか……うむり。よろしかったら見てやってください。

( ´∀`)つ ミ 2010/5/5 J.League Division1 sec.10 アルビレックス vs Fマリノス @ 東北電力ビッグスワンスタジアム(picasa/me)

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May 04, 2010

アイドルからヒーローになった日@2010 J.LeagueDivision1 第9節 Fマリノス vs ジュビロ

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その姿勢が、そのスピリットが、長き時を経て実を結ぶ。

おめでとう、あまのっち!

2010 J.League Division1 第9節

Fマリノス 1-0 ジュビロ @ 日産スタジアム「アイドルからヒーローになった日」
F.Marinos:76'天野貴史!!!!!!!!

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK飯倉大樹"勝利の秘訣は無失点!"、DF天野貴史"アイドルからヒーローになった日"、栗原勇蔵"撃ち抜けずも撃ち抜かせず"、中澤佑二"ちょっと~大丈夫~?"、田中裕介"防戦も破綻せず"、MF金井貢史"大いなる貢献"(→90'+1'長谷川アーリアジャスール"おかえり!")、中村俊輔"本調子にほど遠くとも"(→85'狩野健太"皆が待ってる「復活」")、清水範久"黒子"(→67'パブロ・バスティアニーニ)、山瀬功治"キレ持続、運動量持続"、坂田大輔"走って走って"、FW渡邉千真"1トップという「鎖」"

ジュビロスタメン:GK八田直樹、DF駒野友一、加賀健一、李康珍、朴柱昊、MF那須大亮、上田康太、西紀寛(→78'荒田智之)、成岡翔(→68'船谷圭祐)、FW前田遼一、李根鎬

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*あまのっちのJ初ゴールでの勝ち点3!本当におめでとう!そしてありがとう!このゲームはこれに尽きます。ピッチではなかなか出番がなく貢献できない中でそのキャラクターでチームを盛り上げ、サポーターに笑顔をくれるアイドル的存在だったあまのっちが、ピッチでヒーローになった日だからね。なかなかチャンスが訪れない苦しいときも、常に前を向き、努力を重ね、踏ん張って来た選手だからこそ、それを知るチームメイトも、スタジアムに集うサポーターも、皆が自分の事にように喜び、称える。本当に幸せな空間だった。正直、目頭熱くなったよ、うん。

*そんなめでたく、記念となるゲームの内容、なんだけど、印象としては決してポジティブではなかった。ナビスコでの完敗を経ての「再戦」の趣もあった中で、最初のゲームとは毛色が変わったとはいえ(ナビスコでは激しく前線からプレッシングを掛けられ、攻撃構築出来ずに押されまくった)、前回同様ジュビロの安定感増す4-4のゾーンを崩しきるに至らなかった。ポゼッションする時間は長く、シュート数も上回り二桁を記録、スタッツだけを見るのであれば決して悪い印象はない。しかし、ポゼッションする時間帯は長くともボックス内でのフィニッシュチャンスを作り出す事は出来ず、シュートのほとんどが相手のディフェンスラインの前からのミドルシュート。相手の組織守備を攻略できなかったと思う。

*何が原因かと言われると、はっきりは見えてこない。核となるプレーヤーのコンディション不良、各選手の中に生まれ始めている逡巡や迷い、手探り状態とならざるを得なくなる新たなシステム(4-2-3-1)への変更……様々な要素が絡み合っていると思うから。ただ、アタッキングエリアでのアイデアやチャレンジ、オフ・ザ・ボールの能動的なアクションは減少傾向にあり、コンビネーションも「噛み合わなく」なってきている。これは決して楽観視できるモノではない。……現状では連戦だし、問題点が浮き出てきても時間を掛けて修正する時間がない。そして、何よりもチームの構築段階であることを考えると、余り多くは望めない、という取り方も出来る。ただ、良かったときの要素が消え、出来ていた事が出来なくなっているような感じも受けるだけに……不安の残る内容だったのかなぁと。

*守備面。前回の対戦に比べてロストの回数、シチュエーションに変化があったこともあり、サイドで主導権を奪われて押し込まれ続けるというのは回避できたし、サイドハーフが駒野とパク・チュホに対して意識を裂き、遅れてもしっかりとスライドして前を塞ぐ、捕まえるという作業を丹念にやっていた。広範囲に動いてヘルプしていた金井の動きも非常に効いていたと思う。それでも決定機が磐田の方に多かったのは、やられてはいけない部分で局面的に甘い対応があったり、マークがずれてしまったり、相手の動きを捕まえきれなかった事に起因するのかなと。

*例えば、この日最大の決定機である前半の前田から李根鎬に長いスペースのパスが通ったシーン、前田にボールが入ったところでボランチの二人が前を塞ぎきれず事実上フリーの形でパスを出させてしまった事、そして李根鎬のプルアウェイしてボールを引き出すアクションに佑二が反応できずあっさりと裏を獲られてしまった事、両方とも非常に緩い対応であった事は否めない。ジュビロの2トップは非常に能力が高く、簡単に抑えられる相手ではないとはいえ、もう少ししっかりと寄せるなり(まず前田の局面は前を向かせては……)、捕まえるなりしないと(ボールの軌道と李根鎬のプルアウェイを同一視野に入れるのは難しいとはいえ、ボールを切るか、捕まえに行くか、決断が必要だった)、良い流れが出来ていても、人数を揃えて守っていても全てが水の泡。ここは個人の問題である方が大きいかな。特に佑二はここ数戦失点に繋がってもおかしくない「ミス」が必ずある状態、集中力の問題なのか、体調の問題なのかは定かではないけれど、少々お痛が過ぎる。しっかりして、ほんとに。

*勝ったけれど、決して内容的にはポジティブではない状態。ただ、それでも勝てた事、勝ち点を積み上げられた事に意義があると思ってる。もちろん結果が全てという時期ではなく、過程も大事だけれど、結果が自信に、そして数字が先へ、未来へのモチベーションに繋がる。過程の中に見える課題はチームとしても意識していると思うし、後はそれをシーズンを戦う中で修正していけるか。まだまだ途上段階、悲観も楽観も必要ない。今はただ、前に進むだけ、うん。

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*選手評はなし、と言いたいところだけど、ひとりだけ、あまのっち!改めてJ初ゴール、そしてチームを勝利に導く初ゴール、おめでとう!ありがとう!あのシーンは普通ならサイドバックが入ってこない(くるべきではない)シチュエーションではあるのだけど、その英断がゴールに繋がった。リスクテイク、と言う意味で彼の思い切りの良さが実を結んだ、と言う事だね。しかもああいう泥臭い形での飛び込み!アマノッチらしかった。ゴール以外の局面、というと攻撃面。サイドチェンジの受け手としての役割をタイミングの良い顔出しでボールを引き出し、中村俊輔を経て良い展開の一翼を担っていた事、そして、積極的かつ能動的なプレーイズムを持っていた事はポジティブ。アタッキングエリアでどうしても閉塞感に苛まれてしまう中で変化を付けるアクションを起こせるというのは大きかった。守備面では決して安心して見れる、というのはないけれど、粘り強く対応する事で大きな破綻はなかった。高さを問われる局面もサイドで守勢に回る事が少なかった事もあって、非常に少なかったし。まあとにもかくにもこの日は結果が全て。ヒーロー!ナイスゴール!

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とにもかくにも、勝ち点3、この1勝がチームの未来を切り開く、と思いたい。もっと出来ると思うし、出来るようにならなきゃいけない、とも思うけれど、焦らずに一歩ずつだね。

ということでここまで、明日は新潟!勝つよ!

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(´-`).o0写真も撮ってきましたー。ちょっと新しい試みしてみました。まあ大したことではないんですが。トリコロールランドも常に挑戦を続けてますよ!よろしかったらどうぞー。

( ´∀`)つ ミ 2010/5/1 J.League Division1 sec.9 Fマリノス vs ジュビロ @ 日産スタジアム(picasa/me)

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May 01, 2010

完敗@2010 J.LeagueDivision1 第8節 Fマリノス vs アントラーズ

「ちゃぶられた」

この一言に尽きる。

ただ、完敗の中に「強くなる」ヒント詰まってた。

ただでは転ばない、この完敗も進化の糧に。

2010 J.League Division1 第8節

Fマリノス 1-3 アントラーズ @ 日産スタジアム「完敗」
F.Marinos:30'渡邉千真
Antlers:21'李正秀 51'小笠原満男 60'マルキーニョス

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK飯倉大樹"なす術なし"、DF波戸康広"無念の途中交代"(→49'藤田優人"問われる質")、栗原勇蔵"凌げた場面、凌げなかった場面"、中澤佑二"重き荷、体調不良では支えきれず"、田中裕介"無力感"、MF小椋祥平"もがれたアクション"、中村俊輔"狙われた「信頼関係」"、兵藤慎剛"問われる「チャレンジイズム」"(→76'狩野健太)、FW山瀬功治、渡邉千真"再覚醒への第一歩"、坂田大輔(→90'+1'パブロ・バスティアニーニ)

アントラーズスタメン:GK曽ヶ端準、DF内田篤人、岩政大樹、李正秀、新井場徹、MF小笠原満男、中田浩二、野沢拓也(→85'青木剛)、遠藤康(→71'フェリペ・ガブリエル)、FW興梠慎三(→89'伊野波雅彦)、マルキーニョス"10年目の100ゴール、おめでとう!おめでとう(怒)"

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*完敗。素直にそう思います。耐えるべき時を耐え、隙を見定め、狙い所を共有し、逃さない。プレーディティール、精度、連動性に至るまでひとつひとつのプレーのクオリティも非常に高く、「王者」の力ってやつを感じさせられたゲームでした。うん、強かった……。

*ゲーム展開として、前半はある程度渡り合えてた。ミスを犯せば速い攻撃に晒され、サイドで崩しきられるシーンも散見されたが水際で阻止したり、決定機逸にも助けられて、失点をセットプレーによる「1」で収め、俊輔の大きな展開を起点に波戸の素晴らしいインスイングのクロスを千真が決めた事で追いついて流れを引き寄せた。意図した展開ではないにせよ、ここまでは良かった。ただ、後半だよね。明らかに鹿島のフットボールが「横浜の弱点」に狙いを定め、鋭さを増していった。この変化がゲームの趨勢を大きく変えたのかな。

*鹿島の狙いの一つ目は、拙いビルドアップの目立つバックライン、特にサイドバック。2トップが縦のコースを消しながら外に逃げるようにチェイシング、そこにボールが出るとサイドハーフが蓋をする、ボールの流れと共にトップが挟み込む。本来なら前へボールを運びたい、しかし中盤やトップは後ろの選手に捕まえられている状態。追いつめられて選択するのは戻すか、抜きに行くか、アバウトな縦パスしかなく、その無理なチャレンジを強いる事でボール奪取へと誘った。これはロストの原因に仕立て上げられたサイドバックだけのせいではなく、彼らに選択肢を与えられなかったチームとしての拙さの現れでもあると思う。現状の質の伴わない足元重視のパスサッカーが鹿島にとって見れば格好の狙い所となっていたのだと思う。

*そして奪えばスイッチが切り替えて動き出しているマルキ・興梠へとシンプルにボールを供給、オリベイラが明かした通り、スピードというミスマッチの活用。サイドに空くスペースを時には裏へ、時にはハイボールを競ってセカンドボールを拾う事で高い位置に起点を作る。攻め切れればベスト、攻めきれなければサイドを細かいパス交換で崩す。そのセカンドオピニオンとなるサイドの崩しのクオリティがこのゲームの決勝点を導きだし、ファーストオピニオンとなるカウンターでトドメ。試合運びの巧みな王者に対しての2点ビハインドは死刑宣告と同義だった。

*弱点を見極める目、その弱点を突くタスクを漏れなく隙なくやりきれる遂行力、そもそものプレーのクオリティ……差があったのは事実。この差は改めて受け入れなきゃいけない。例えば「パスを繋ぐ」という事に対する意識。鹿島は足元にパスを付けない。常に空間にボールを流し、受け手がその意図を感じてそのポイントに「移動」してパスを繋ぐ。状況を大きく変えるプレーではないけれど、ほんの数mでも動きながらパスを受けることで、動きが伴い相手が読みづらくカットしづらい、瞬間的にプレッシャーを感じずにプレーできる時間が作れる。凄い小さな事で、根本的な部分だけど、そこに鹿島のクオリティを感じた。

*蛇足かも知れないけど、逆にFマリノスの方は、現状足元で「足を止めて」パスを受けようとする事が多い。パスがずれてミスになったシーンでレシーバーが足元差して「ここにくれよ」的なゼスチャーをしてる事があったりするけど、それが端的に示しているかな。足を止めてパスを受けようとすると、相手はそのポイントに狙いを定める事が出来るし、アプローチも行きやすい、となると常にプレッシャーが掛かる状況でのプレーが強いられる。だから、前を向けない、良い状態でボールを持てない、プレーに閉塞感が生まれる。まあ凄い小さな事だし、状況を動かす要素ではないのだけど、その小さな事の積み重ねが最終的なプレーの精度に跳ね返ってくると僕は思う。前のプレーの質が次のプレーの質を高める事もあれば、その逆も然り、これは摂理。そして、どちらの方がポジティブなのか、自明の理。挑戦者であり、道半ばであるからこそ、見習うべき部分は見習いたい。

*まあその他にもあるのだけど(相手のダイナミズムアクションに対するマークの部分での責任感、センターバック2枚が引き出された部分に見る状況把握と必要なプレー選択、4-3-3における守備分担とボールの動かし方などなど)、きりがないので……。失敗は成功の母、じゃないけど、失敗体験には多くのヒントが詰まってる。ただの敗戦で終わらせるにはもったいない、凄い意義のあるゲームだったと思うからこそ、この敗戦を次に、先に活かしたい。悔しいけど、現在地としてそういう場所にいる事は事実だから。その事実を受け入れてね。ま、前向いて、次は勝てるように、そのために今何が出来るか。うん。

*あ、そうそう、鹿島の細かい繋ぎの中で必ず最後は「裏のスペースへのダイナミズムアクション!」ってパターンは凄い取り入れて欲しい。相手を抜く、後ろやら横に戻す、そういうパターンがあっても良いけど、オフ・ザ・ボールのアクションで崩す、と言う意識は今の停滞しているチームにとって大事かなーと。それをやるのが基本サイドバックだけになっちゃってるけど、他の選手もやるべきだし、受け手として「動く事」の意識付けを徹底する意味で意味のある事だと思う。鹿島のように相手の視線を引きつけ、最後は「視野外から相手の背中を取る形で」とまでは言わないからさ。

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ということで当日になってしまいましたが、ざっと……選手評はなしで……。千真ナイスゴール!千真が調子を戻してきてるのはポジティブだよー。ということでここまで。今日は、勝とう!

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(´-`).o0写真も一応撮ってきましたー。特に売りはないんですけど……よろしかった見てやってください。

( ´∀`)つ ミ 2010/4/24 J.League Division1 sec.8 Fマリノス vs アントラーズ @ 日産スタジアム(picasa/me)

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