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May 07, 2010

学習能力@2010 J.League Division1 第10節 アルビレックス vs Fマリノス

飲まれた。

一気呵成の勢いに、ビッグスワンの雰囲気に。

学習能力の低さを露呈した一戦、うん。

2010 J.League Division1 第10節

アルビレックス 2-1 Fマリノス @ 東北電力ビッグスワンスタジアム「学習能力」
F.Marinos:7'渡邉千真
Albirex:38'曹永哲 65'マルシオ・リシャルデス

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK飯倉大樹"砦、守りきれず"、DF天野貴史"コリアンエキスプレスの脅威"、栗原勇蔵"イライラの訳"、中澤佑二"「個」の現実"、藤田優人"表面化する「粗さ」"、MF小椋祥平"掴めず、留められず"、中村俊輔"リスク"、水沼宏太"示した可能性"(→61'狩野健太"巡ってくるチャンス")、山瀬功治"再びの混迷へ"(→68'兵藤慎剛"必要な事は何だったのだろう?")、坂田大輔"サイドよりも2トップ…"(→84'長谷川アーリアジャスール)、FW渡邉千真"復調傾向"

アルビレックススタメン:GK東口順昭、DF西大伍、千葉和彦、永田充、酒井高徳、MF三門雄大、小林慶行(→61'本間勲)、マルシオ・リシャルデス"エースってやつ"、曹永哲"成長する宏太・金井の宿敵"(→89'大島秀夫)、FWミシェウ(→79'ファグネル)、矢野貴章"恐怖のプレスマシーン"

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*早い時間帯での先制点に沸き立つも、40000の大観衆の声援を背にハイパフォーマンスを示した新潟に屈する形で逆転負け……。勢いに飲まれた、という表現が一番しっくり来るかな。苦いゲームになっちゃった……。

*ゲーム展開、序盤はシンプルに相手のディフェンスラインの裏を宏太や千真が突き、その二人が絡む形で先制点(自陣からのFK、長いボールを千真が収めて、つっつかれるも天野がフォロー。浮き球で宏太へ預け、宏太3枚に囲まれながらキープして千真の動き出しに合わせてラストパス、千真角度はきついながらスライディングシュートでネットを揺する)その後もテンポの良いボールムーブからチャンスを作るなど試合の入り方はよかった。しかし、新潟の高い位置での激しいチェイスに屈する形で自陣でのロストが続出し始めると、抜群の守→攻の切り替えからのショートカウンターの脅威に晒され、耐えきれず。前半の間に追いつかれ、後半もリズムを変えれず自陣でのミスから逆転ゴール献上。その後も新潟の激しいプレッシングからのショートカウンターの脅威に晒され、攻めきれず……2-1でタイムアップ、そんなゲームでした。

*印象としては、「術中に嵌った」という感じでしょうか。相手の狙いは明白、Fマリノスのビルドアップに狙いを定めて前傾姿勢で激しくチェイスすることでロストを誘い、一気に切り替えてショートカウンターで攻めきる。その注文通りに中盤でパスを繋ぎながら攻撃を作ろうとするところを狙い打たれ、プレッシャーに屈してロストする。そうなればゲームが新潟に傾くのは必然。ここにゲームの綾があったと思うし、この状況を避けられなかった事、そして変えられなかった事が結果に繋がったと思ってます。

*先制した事含めて勝つチャンスのないゲームではなかった。ただ、Fマリノスのパフォーマンスが勝ち点3に相応しかったかというと、それはやっぱりNO。とにかくしてはいけない事をやりすぎた。低い位置でのミスを含めたロスト、自陣でのファール……これだけ「致命的」なプレーを繰り返せば失点に繋がる。失点に繋がったのは小椋のトラップだかパスだか分からないプレーが相手に渡った事が原因にしても、小椋だけではなく功治からはじまり、俊輔、宏太、藤田に天野に佑二に……ミドルゾーンでをプレーに絡む選手全てにそういうプレーがあった。執着心の権化とも言うべき"DFW"矢野貴章を始め、1人1人が収縮早く、強いコンタクトも厭わないアプローチをしてクオリティ伴うプレッシングになってたとはいえ、いくら何でも数が多すぎる。相手があの位置でボールを奪いたいというのは分かっていたはず(スカウティングしてたのならその時から、試合中でも立て続けに奪われてた所で感じ取れたはず)、それでもそういったプレーを繰り返してしまうのは「学習能力」の低さでしかない。そのゾーンを避けるためにロングボールやサイドチェンジを使う事で局面を変えるなり(ましてや相手は前傾でサイドにスペースがあったし、ボールサイドに収縮する傾向が顕著だったわけだから逆サイドにはスペースがある)、持てば囲まれてしまうのでダイレクトで裁いて動かすなり(そのための一本一本の丁寧なパス、ダイレクトパスの行き先となるレシーブアクション含め)、工夫は出来たと思う。ピッチの状況を感じ取る、そして必要なプレーの取捨選択をする。言われた事を漫然となぞるだけでは勝てないよ、頭動かそう、工夫しよう。

*守備に関しては、根本的に甘い部分が残るよね。囲んで相手のボールを触りながらも相手の勢いに屈する形で奪いきれない。枚数は揃っているのに肝心なところでアプローチにいけてない、距離を詰め切れていない。奪われ方が悪いとはいえちゃんと戻らない。相手のランニングに対して受け渡してないのに最後まで付いていかない。局面で「戦う」という部分から、1人1人の「責任感」、そして「執念」。曖昧になってしまっている気がしなくもない。3枚で囲みに行って奪いきれずに突破されるとか、相手の繋ぎに翻弄されて一番大事なところでアプローチにいけないとか、あり得ない。

*まあ組織的に、そしてグループとして能動的に守れないって部分があるから、個人が局面でもっとしっかりやるしかないよね、って話なんだけど、それでボランチに守備の出来ない選手を入れるのは無茶があるなぁと。組織的に守れないからこそ、2枚のボランチでバランスを取りながらアプローチ&スペースケアという形で2枚とも仕事をしないと組織を保ちきれない。俊輔がやってないとは言わないけど、単純に「足りない」。切り替えのスピード、アプローチの強さ、走り込むアタッカーへのマークの執着、やっぱりそのクオリティは低い。それはもう個人の特徴だからね、しょうがない。それは起用法の問題。この位置で使うならもう少しやってもらわないと困るし、それを求められないなら違う選手を使った方が良い。それよりも何よりももう少しグループとして同じ方向を向いて守れるように戦術整備をするべきだと思うけど……まあやらないだろうなぁ……。

*まあ良くなかったのは事実で、受け止めなきゃいけないし、しっかりと噴出した課題を把握しておかないとね。ただ、インターバルは短く、抱えている課題はそのままに次のゲームに臨む事になると思います。アウェイ、しかも大アウェイ連戦、コンディション的にも難しいスケジュール、厳しい条件だけど、ここ踏ん張り所、頑張ろう!下向いてる時じゃない、うん。

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*選手評、簡単に。

*特別扱いは……宏太だね。今、チームに足りない部分を+する動きをしてくれたと思う。積極的に、そして能動的に大きな動きをする。足元ではなく、スペースで、そういうアクションの伴うプレーを宏太がやってくれた事で、チームに良い流れを引き込んでくれた。思い切り、じゃないけど、吹っ切れたパフォーマンスだったと思う。ただ、いつもみたいに空回ってたわけじゃないし、落ち着いてたんじゃないかな。最初は堅いと思ったけど、ね。アシストに関しては元々足元も下手な選手じゃない(特別うまくもないけど)細かい事が出来るのはウチのユースっこ達の良いところ。良いアシストだった。で、守備に関しては……まあ全般的に言える事だけど、動きの量は充分だけど、局面の部分でもう少し頑張らないと、ってことかな。ゴートクがバリバリ上がってくる、宿敵・曹永哲が天野を襲う、付いてはいけてる。ただ、いるけど、奪取にまでは至らない。その力強さをこれから作っていきたい。続けてあるかな?あってもいいかな?と言う気はする。後はゴール!待ってる。

飯倉/良い飛び出し、抜群。失点シーンはほぼノーチャンス。弾いたシーンは良くコースに入ったけど……正面に弾くしかないよねぇ。

天野/積極的なアップダウンと攻撃参加はいい。ただ、曹永哲とのマッチアップでは粘りこそしたモノの完全に劣勢、守備能力は課題かな。

勇蔵・佑二/まず、お疲れ様。CBとして、本当に厳しい状態に追い込まれた中で飯倉含めてよく「2点」に収めたと言っていいぐらい厳しい状況だったと思う。佑二が言うように組織的な整備はやっぱり必要かなと思うよ。これを「チャラ」にするのは無茶がある……。彼らに責を問うとしたらチーム作りの不備を問うべき。あ、佑二は攻撃参加して奪われるというあり得ないプレーがあったね、あれはなし。

藤田/プレーの質・判断の質共に非常に悪い。問題外。手を使うディフェンスは考えなきゃいけない。厳しいけど、このパフォーマンスでは厳しい。

小椋/守備では絞りきれずにはっきりしたボール奪取アクションに入れずカバーに奔走、リズム掴めずオン・ザ・ボールでミス連発、失点にまで繋がってしまった。被害者、とも言えなくないけど、ここ数試合のハイパフォーマンスは示せず。

俊輔/瞬間的にクオリティを示す場面こそあれど、リスクの方が大きく出た。「遅さ」からロストを招いたり、守備への意識の低さがチームを効きに招いたり。組織の一員として仕事量を増やさないと、ボランチなら特に。アウトサイドのクロスは凄かった……

功治/良いプレーもあったし、決定機もあった。けど、その頻度は低く、存在感は薄かった。チームとして攻撃を作れないので致し方ないとはいえ、オープンの殴り合いは山瀬功治の最も活きる局面だっただけになんかして欲しかった。良いボール来てなかったから無茶言うな?そうですね……。

坂田/役割が曖昧。サイドのポジションだと消えちゃうかなぁ。宏太のようにもっと能動的アクションを起こしても良いと思うし、ボールを引き出すプレーをして絡んでいかないと。決定機2つ訪れただけに決めたかった。両方とも凄い大きいチャンスだったし……。

千真/ナイスゴール、少しずつ少しずつ前への意識を取り戻していると思う。ゴールも小さなスペースに出てボール受けてのフィニッシュ、千真の元々持ってる良さだと思う。ポストに忙殺されることなく、こういうプレーを増やしたいね。ポストは受けて収めてはいたから、後は裁きのタイミング。ダイレクトで落とす、流す、と言ったプレーが出来れば……時間は掛かるだろうけどモノにして欲しい。

健太/悪くはなかった。底での仕事量は守備面で俊輔より多いし、裁きに関しても良く触ってた。裁いて、前出て、と言うのが出来ると良いかな。失点シーンはノーチャンス。

兵藤/存在感なし。交代で入ったのなら……もっと沢山ボールに絡むなり、沢山動くなりしないと……今のパフォーマンスではゴールを獲るピースではないね。

アーリア/時間は短かったとはいえハイサイドに起点を作ったりと意義はあった、かな。

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んー、勝ちたかったよ、あのアウェイで結果が出せれば、自信になったと思うし、宏太の事を考えても点に絡んだ事をゲームの結果に繋げてあげたかった。ただ、過ぎた事はもう嘆いても戻らないから。前向いていきましょう。

そして、もう、レッズ戦。踏ん張り所。正念場。苦しい状態であり、修正する時間もない、それでも試合はやってくる、ここで踏ん張れるかどうかがチームとしての力を問われる。相手は良い状態だし強い。だからこそ、頑張ろう、うん。

ということでここまで!

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(´-`).o0写真も撮ってきました………が、なんか黄色い……周りのせいなのか、レンズのせいなのか……うむり。よろしかったら見てやってください。

( ´∀`)つ ミ 2010/5/5 J.League Division1 sec.10 アルビレックス vs Fマリノス @ 東北電力ビッグスワンスタジアム(picasa/me)

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Comments

こんにちは。ご無沙汰しております。
この試合はTVでみましたが、あそこまでミス→奪われる→両サイドやられまくり、という負のサイクルが多いと攻撃どころじゃない感じなのに、ハーフタイムで守備面の修正がなされなかったのは残念でした。和司さんには選手に対して怒る前に自分の考えたであろうスタメンのミスマッチ(特に俊輔のボランチ起用含めた右サイド)の修正をして欲しかった。選手もミスが確かに多かったですが、ベンチワークで負けたという印象が強いです。この辺はレッズ戦のスタメン見る限り反省からか修正されていた感がありましたが、試合中にできないと。選手も監督も。
しかしチョ・ヨンチョルは良い選手ですね。イ・グノといい韓国には日本にいないタイプの超速ウインガー系のストライカーが多くてうらやましい感じです。相変わらず矢野は終始ムカつきます。いちいちファウルもらおうとするプレーがなければ良い選手だと思うんですが。藤田は完敗でしたね。代表選出も、セットプレー狙いなら確かにアリかなと思います。

Posted by: Jinke | May 11, 2010 at 03:12 PM

Jinkeさん、こんにちわ。コメントありがとうございます。

新潟戦は非常に厳しい試合になりましたね。あれだけ低い位置でのロストが続くとチームとしてのリズムもうまれないし、守備陣も苦しくなる。そう考えると、根本的には「奪われ方の悪さ」が原因であって、和司さん自身のプライオリティも「繋ぐ」事に執心しているのでああいう指示になったのではないでしょうか。蜂の巣になっていた部分の修正は必要だったと思いますが……。

>曹永哲

そうですね……2年連続で……。非常に速さがあり、体も強い、新潟の切り替えの早いサッカーの中で大きなピースになっている感を受けました。能力的な部分もそうなんですが、意識として個々が責任を持って恐れずに仕掛けると言う部分では韓国の選手は日本の選手に比べて積極的ですね。下の年代でもその傾向は見えました。

>矢野

コロコロ倒れるのは追いといて……

戦術的なオプションとして彼の選出は面白い選択かなと思ったりしています。あれだけ高い位置で献身的に追い、しかも実効力が高い(高い位置でのボール奪取が5~6回……)。サイズ、強さもありますし、その上運動量もスピードもある。確かに得点力は……ですけど、シチュエーションを考えたとき有用なのかなと。シミュレーション気味のプレーでファールをもらえてら万々歳ですし……まあ守備的な駒、としてですかね。

ではでは、又よろしくお願い致します。

Posted by: いた | May 13, 2010 at 09:16 AM

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