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May 20, 2010

理想と現実@2010 J.League Division1 第12節 Fマリノス vs サンガ

理想を追ったが故に、手にするはずだった勝ち点3を失った現実。

後悔残る一戦。

2010 J.League Division1 第12節

Fマリノス 2-2 サンガ @ ニッパツ三ツ沢球技場「理想と現実」
F.Marinos:40'p渡邉千真 68'兵藤慎剛
Sanga:16'ドゥトラ 80'宮吉拓実

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK飯倉大樹"ワンプレーの「想定外」"、DF天野貴史"露呈した「甘さ」"、栗原勇蔵"想定外に……"、中澤佑二"門出、飾れず"、田中裕介、MF中村俊輔"ひらめく瞬間"、小椋祥平"見事なる目付と浅はかな読み"、狩野健太"上昇気配"(→86'清水範久)、兵藤慎剛"解かれた呪縛"(→74'水沼宏太"問われるべき「責任」")、FW山瀬功治"練習の成果"(→86'坂田大輔)、渡邉千真"得点王ターン"

サンガスタメン:GK水谷雄一"大人気"、DF増島竜也、水本裕貴、森下俊、中村太亮、MFチエゴ(→76'加藤弘堅)、安藤淳(→67'片岡洋介)、角田誠、FWディエゴ、ドゥトラ"サプライズは突然に"、柳沢敦(→76'宮吉拓実"新時代の輝き")

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*あのまま勝ててたら……という思いがどうしても拭えない。試合の内容として多くのボックス内での決定機を作れたこと、得点経過として初めて逆転出来たこと、結果に残す事で自信を更に深めるチャンスだったこと、そして世界と対峙する二人へのはなむけに、又今回は惜しくも漏れてしまった「代表候補」な選手達の再出発の意味でも、あのままゲームを終えたかった。その後悔がどうしても先に立ってしまう、そんなゲームでした。勝ちたかったなぁ……。

*試合展開、リズムを握り決定機も生みだしてと、良い入り方をしたモノの、甘い対応が徒となる形で京都の新外国人ドゥトラに70mを超えるぐらいの距離を単独で突破されて先制点を献上。しかし、Fマリノスも焦ることなく京都の守備を攻略、決定機と呼べるチャンスも作り出す中でセットプレーの競り合いの中で勇蔵を水本に引き倒されてPK獲得、これを志願してキッカーとなった千真がきっちり。後半に入ると互いに攻撃>守備と言った感じで甘さ残る守備をどちらが先に突き崩すかという様相、その中でスムーズなパスムーブで左から右にボールが動くと、バイタルエリアでの瞬間的なひらめきともいうべき中村俊輔のトゥーキックシュート、この想定外のプレーに反応の遅れた水谷弾くと最後は兵藤が押し込み逆転。その後も攻撃姿勢は緩めず3点目を狙いに行ったFマリノスだったが、逆に京都のパスムーブにいなされる形で中盤を打開されるとバイタルエリアからドゥトラに強烈なシュートを許し、飯倉弾くもこのこぼれに素早く反応した途中出場の宮吉が見事なボレーを決めて2-2。その後互いに攻め合うもその後はスコア動かず。勝ち点1を分け合った。

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*冷静に考えれば、両チームに勝つチャンスが与えられており、その機会を互いに生かし切れなかったと言う事を考えればドローは妥当な結果だったのかも知れない。しかし、リアクション型のチームを相手にリードを奪った事を考えれば、非常にもったいないゲーム運びをしてしまったのかなと。一発ある能力を持つ選手が複数人いるチームであり、この日の甘い対応の目立った守備の状況を鑑みると、守り切れたかどうかというのは怪しかったかもしれない。しかし、アドバンテージを意識せずにオープンなゲームを続ける事で相手にも勝ち点を得れる機会を与えるような事をすべきではなかったのではないだろうか。勝負を決める3点目という理想を追った結果、得れるはずだった勝ち点3を手放した現実は決して看過すべきじゃない。

*確かに、攻撃面では非常にうまく回っていたと思います。奪った後淀みなく楔が入る、ショートパスが繋がる中でアクションが起きる、ダイレクトパスとアクションがリンクする、アタッキングエリアで個人の技術が冴える、その結果沢山の可能性感じさせるシュートチャンスを作れたと思う。前半はそれこそ3~4点ぶちこめててもおかしくなかったしね。だからこそ、3点目を獲れる可能性も決して低くなかった。ただ、高い気温含め体力的にかなり苦しくなる時間帯に入る状況下、攻撃に比重を裂く事がどれだけ危険な事かは……わかるよね。切り替えが遅れる、戻れなくなる、寄せきれなくなる。となれば、相手にスペースを与える、プレーさせる余裕を与える、失点の可能性も高くなる(事実、失点した)アドバンテージを持っている状態でそんな「賭け」に出る必要があったのか。答えはない。所詮、結果論に過ぎない。しかし、和司監督にも、選手達にも、凄い考えて欲しい。そして僕らも考えなきゃいけない。勝ち点を失うリスクを冒してでも追加点を求めるのか、勝つことに比重を置き現実的なゲーム運びを求めるのか。考える価値のあるテーマだと思う。

*正直、卵が先か、鶏が先かって話。簡単な言葉にすれば「良いサッカーをすれば結果は付いてくる」or「結果を伴わせるための良いサッカー」。前者なら結果はあくまでも結果で理想の追求が第一になるし、後者であれば全てのプロセスは結果を出すためにある、と言うニュアンスかしら。僕個人の考えは、後者。結果を出すためにプロセスがあると思ってる。ただ、これは人それぞれ。Fマリノスを応援する人はどちらを選ぶのか、そして選手・監督はどちらを選ぶのか、そんなことを思ったゲームだった。

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*上記で触れられなかったので守備に関しては簡単に。全般的に「緩かった」印象。組織的に守れるチームではないからこそ、個々が高い意識を持って頑張れるかと言う部分にそのクオリティが委ねられる。レッズ戦は押される展開だったからか個々の守備意識は高く、しっかりと距離を詰めて寄せられていたし、玉際での「戦う意志」が高かったけど、そのゲームと比較すると、正直物足りない印象は拭えない。相手のプレーが素晴らしかったとはいえ、恥ずべき1点目の失点はその象徴。小椋のボールホルダー軽視の「先読み」インターセプトの失敗によるドリブルコース献上から始まり、天野の守備の大原則セーフティを忘れた「軽い」ボール奪取アクション、二つの大きなミスが失点に繋がった。ここ数試合複数失点を喫している事を考えても根本的にもっとソリッドに、狙いをはっきりした上で同じ絵を描くように守れる形を構築する事が必要だとは思うけれど、そうした意向がない以上は個々が高い意識と集中力を持って取り組むしかない。与えられた場所で出来る事をする、みんなで我慢しよう、うん。

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【選手評】

抜粋で…

飯倉→好セーブもあり、好飛び出しもあり、良い内容のプレーはしているけれど、結果が伴わないのが苦しいところ、かな。失点続いちゃってるしね。専門的な事は分からないけど、あのシュートは前に弾くしかなかったのかなぁ……外には逃げれなかったのかなぁ。凄いシュートで、体から腕の位置が近かったから仕方ないのかな?

天野→攻撃面ではアグレッシブなランニングでエンドライン際まで切れ込み、アタッキングエリアでの繋ぎにも技術の高さが表れるなど、良さは出ていた。が、基盤となる守備の場面で上記のような「軽い」ボール奪取アクションで過ちを複数回繰り返した事を含め反省。いいんだって、欲かかなくて。セーフティ。

小椋→目付の良さは抜群、こぼれ球、ボール奪取の瞬間、ダイレクトで前に繋げていくプレーは攻撃にリズムを与えてくれるし、この日はその精度も非常に高かった。攻撃にリズムと次に受けるプレーヤーにアドバンテージを与える素晴らしいプレーだった。ただ、あの失点シーンは悔やまれる……セオリーとしては、ボールホルダーだよね。あの位置だからこそギャンブル、なんだろうけど。賭けに負けたかな。

功治→浦和戦前日に取り組んでいたダイレクトでの角度を変えたワンタッチパス(落とし)のプレーがバシバシ決まったのはちょっと感動した……練習は嘘を付かないよね。ずっとずっとやってたからね、ああいうのが試合で出てくる。見習って欲しいよ、若い選手には。そのプレーが連動を呼び、良い状況を生み出した。ドリブルも粘りがあって、脅威となる。ディティールは抜群だった。ただ、結果がねぇ、あのクリアミス……決めないと……。

宏太→送り出されるときにどんな声を掛けられてるのかわからないし、チームがイケイケだったから、という側面を鑑みても、あのプレーセレクトは「ない」と個人的には思う。ポジションを大幅に崩し、最前線に出るアグレッシブなプレーは「単体」として見れば面白いとは思うけれど、あのシチュエーションで周囲にカバーを強いるプレーは「チーム」としてみればリスクの伴うプレーだったと思う。戻りきれなくなる、自らのポジションを埋めきれなくなる、君のプレーをチームが支えきれないときに君は何を選択する?そういうこと。for the teamが先だと思うよ。先に立場を確立した金井のプレーを見て何かを感じて欲しかった。うーむ、残念。

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なんか、凄い後悔が文章に出ちゃってますね……なんか未練たらたら……だって勝ちたかったんだもん……でも切り替えますよ、ナビスコ!前向いて、失敗も糧にして、消化して、うん。

ということでここまで。

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(´-`).o0写真ですー。三ツ沢で抜群の天気、写真撮ってて楽しかったですよー。マリノス君誕生日おめでとう!だしね。ただ、カメラの調子がイマイチで色がねぇ……まああんま詳しくないんですけど。よろしかったらどうぞー。

( ´∀`)つ ミ 2010/5/15 J.League Division1 第12節 Fマリノス vs サンガ@ ニッパツ三ツ沢球技場(picasa/me)

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Comments

こんにちは

なんとなく三ツ沢のゲームというのは悪い意味でハイテンションになりませんか?
悪い意味で落ち着きがないというか…。(昨年の千葉戦とかも…)
観客席の近いところで、いいところ見せたいという気持ちはありがたいけど、現実的に勝ってほしかった。

どうしても勝ちたかったですね。
しかし、ディエゴ・ドゥトラ・柳沢の3人での『行ってらっしゃいサッカー』を75分もやって京都の選手は楽しいのだろうか…。いまどきこんなサッカーやってるチームがあったとは…古いですが、バルボとフォンセカの90年代中ごろのローマのサッカー思い出しました。リードされてようやくサイドバックがからんでいたけど…。

3人のうち、一人怪我したら(または中東に引き抜かれたら…)京都はジエンドですね。
3番の左右のスペースやサイドバックとセンターバックの間のスペースなど弱点はいくらでもあったし、前半の終わりにはすばらしい連携があったりと、内容は悪くなかったけど…。

狩野のアンカーはいいんではないですか?
おそらく本人もいちばんやりたいセントラルミットフィルダーでしょうし。
2失点が続いてますが、飯倉がんばってるけど、ここのところの失点はGKはほとんどノーチャンスですし、守備の評価はとても難しいですが、中盤の守備ブロック見直したほうがいいのではないかなと思います(具体的には小椋とCB2枚)。

Posted by: tsutomarinos | May 20, 2010 at 08:00 PM

tsutomarinosさんこんにちわ!超遅くなってすいません!

三ツ沢は確かに密度が濃くなりますね、色んな意味で。良い事ではあると思うのですが、冷静なゲームコントロールという意味では難しくなってしまうのかも知れませんね。先週のナビスコ湘南戦でもリードしても攻めろと言う声は多く、その声が選手達の意図を変えて「しまった」こともありましたし(ポジティブに出ましたが)

京都戦ですが、能力の高い選手がいる、それを活かすというのも又一つの戦い方ですよね。抑え所は見えていた、しかしそこを抑えきれなかったということに問題があったわけで、京都云々に関してはなんともかんとも。京都には京都の事情もあるでしょうし、生存競争の中での方法論とも言えますから。

健太のボランチに関しては、良い部分もあり、悪い部分もあり、でしょうか。彼のようなボールプレーヤーは沢山ボールに触ってリズムを作りたいと思うでしょうし、彼の視野の広さやパスディバイドはサイドよりも中央の方が活きると思います。しかし、現代サッカーに置いて中央のポジションは守備に置いても大きな役割を担わなければならないので、ムラのある選手を置くとチームとして安定感を欠くかな、と言う思いもあります。やるときとやらないときの差が激しいですから……。

飯倉に関しては、2失点目のはじき方は強烈なシュートだったとはいえ少し後悔が残る所かも知れませんが、フィード含めて良いプレーは出来ていると思います。ディフェンスに関しては、大きな問題があると思ってます。個々の問題もありますが、組織としての考え方も少し改める必要があるのかなと。チームとしての守備のモラルから、攻撃時の人数のかけ方などのリスクマネジメント、ロスト後の切り替えやポジショニング、どこで奪うのかなど……少しずつでも整備していく事が良いのかなぁと。

これに懲りず又コメント頂けると嬉しいです。それではー。
まあ

Posted by: いた | June 02, 2010 at 10:20 PM

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