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March 18, 2010

First Step@2010 J.LeagueDivision1 第2節 Fマリノス vs ベルマーレ

2792日ぶりに復帰した優雅なるファンタジスタの技術と状況判断がプレーのクオリティを高めれば、呼応するように周囲が輝きだす。

改めて踏み出した最初の一歩は、希望と期待に満ちた第一歩。

2010 J.League Division1 第2節

Fマリノス 3-0 ベルマーレ @ 日産スタジアム「First Step」
F.Marinos:22'栗原勇蔵! 61'渡邉千真! 90'狩野健太!

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK飯倉大樹"意義あるビッグセーブ"、DF波戸康広"Re:Debut!"、栗原勇蔵"開幕、最高だろ?"(→81'金井貢史)、中澤佑二"意欲的ビルドアップ"、田中裕介"そのランニングが生きるとき"、MF小椋祥平"チャレンジの末のミス"、兵藤慎剛"適応の先に見えるもの"、中村俊輔"魔法使いから錬金術師へ"(→84'狩野健太"反骨の王子")、山瀬功治"取り戻した「脅威」"、FW長谷川アーリアジャスール"使われる意識と持ち得る才覚"(→81'坂田大輔)、渡邉千真"開幕"

ベルマーレスタメン:GK野澤洋輔、DF阪田章裕(→81'古林将太)、ジャーン、村松大輔、島村毅、MF永田亮太、寺川能人、坂本紘司、FW馬場賢治(→64'中村祐也)、田原豊、新居辰基(→71'阿部吉朗)

好天に恵まれたホーム開幕戦。レジェンドスター・木村和司「監督」のホーム開幕戦に、スタープレーヤー・中村俊輔の復帰戦が重なるという事で嫌が追うにも注目が集まり、観客数は30000人越え。サポーターもホーム開幕戦を盛り上げるべく、コレオグラフィに、トリパラ大行進にと様々なイベントを催し、日産スタジアムを華々しい雰囲気に包んだ。

そんなゲームのスタメン、キャンプ中に負傷をした勇蔵が戦線復帰しセンターバックに入った事で、小椋がボランチに、開幕戦で好プレーを見せた金井はベンチスタート。又右サイドバックには中村俊輔との関係も鑑みてか藤田ではなく波戸を起用。注目の中村俊輔はここ数年の居場所である右サイドに据えられた。

対するベルマーレ。昨シーズン、奇跡を起こし続けた絶えない運動量をベースに、ポストからのフリックやセカンドボールを拾ってくる攻撃に代表された知将・反町康治のロジカルなフットボールは、非常に不気味。昇格組に星を落とし続けたこれまでのFマリノスの傾向を考えれば、決して簡単な相手ではない(と試合前は思ってました)

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試合展開

開始早々、スタジアムが沸いた。千真のポストからの落としを受けて前を向いた俊輔が右サイドのスペースへと流れたアーリアを捉えて柔らかいスペースパスを通してFマリノスのファーストチャンスを演出すると、数分後には右サイドの細かい繋ぎから功治が抜けて中に切れ込みながらグラウンダーの折り返し、これを俊輔が戻りながら左足を振り抜く!左隅を狙ったグラウンダーのシュートは僅かに枠を逸れたモノの、その存在感をアピール。流れを引き寄せる。

リズムを掴んだFマリノスは、完全に中盤を掌握。最前線の3人と中盤の3人の意思がバラバラで実効力を欠く湘南のプレッシングを易々といなす。その中でも存在感を魅せたのが俊輔と功治。俊輔がミドルエリアでポゼッションをオーガナイズしながら変化を付け、功治がハイサイドに位置して得意のドリブル突破を仕掛け直接的な脅威を与える。まさに適材適所。そんな好循環の中、先制点が生まれる。右サイドからのCK、俊輔のインスイングのキックは弧を描いてファーへ、このボールに合わせたのは勇蔵!佑二が相手と競り合う間隙を突く形でフリーでヘッド、これがゴールカバーをすり抜けてネットを揺すった!見事!風が強い中でスピードのあるボールをきっちりと合わせてくるのは流石と言ったところか。このゴールが今シーズン初ゴール!前半はこのリードを保って折り返す。

後半に入り、巻き直してきた湘南は勢いを持って前に出てきた影響か、ミスがぽろぽろ生まれる嫌な流れ。しかし、カウンターから思い切った勇蔵の攻撃参加からのロングシュート(枠内!)で流れを断ち切ると、多少雑なパスこそあるモノの流れあるボールムーブからテンポの良いプレーでゴールに迫っていく(外→中→外のリズムでサイドのスペースに流れた兵藤のマークをはがしたり、中央で縦の出し入れでボックス手前での功治のミドルシュートの形を作り出した)そして、追加点!

相手陣、右サイドでのボールの競り合いの中、こぼれたボールを小椋がピックアップすると中央フリーとなっていた功治へと繋ぎ、功治は阪田との1vs1、タイミングを計りながらぎゅっとスピードアップして阪田を外してそのままフィニッシュ、これは野澤に止められるが、そのこぼれ球に反応したのが千真!千真が押し込む。ゴール内の選手がはじき出すも、既にゴールラインを超えており、2-0。功治の局面打開からのフィニッシュ、そして千真の嗅覚、試合前に流れた「俺マリ」の二人の言葉通りのプレー。良いところが出た。小椋もここはきっちりと繋いだしね。

反撃したいベルマーレだったが、ディフェンスがボロボロ。疲労から全体的に間延びし3ラインの間には大きなスペース、プレッシャーは当然掛からず、その隙間を縫われる形でFマリノスにどんどん前にボールを運ばれてしまう。となれば、Fマリノスに良い形が生まれる。フリーの小椋から俊輔、俊輔フリーで前を向いてタイミング図って体の向きと逆のパスで走り込んだ完全フリーの兵藤へ(兵藤は走り込む功治へのラストパスを出すもずれた)といった形や、ディフェンスラインからサイドへ、兵藤が受けて中央に繋ぎ、千真→俊輔と繋がる中で中央には功治が、外から回る形で勇蔵が(!)追い越す、俊輔は流れのままダイレクトで勇蔵を使い、勇蔵フィニッシュ(GK止める、こぼれ兵藤押し込むもポスト)と、追加点こそならなかったものの、綺麗な流れを作り出して、スタジアムを沸かせた。

残り時間も僅か、坂田、金井、健太がアーリア、勇蔵、俊輔に代わってピッチに入る。交代で入った選手にとって与えられた時間は僅か、その中で健太が魅せた!佑二がヘディングで跳ね返し、坂田→千真と繋がって、健太に渡るとカウンター気味の展開の中で健太はハーフタイムからドリブル発進!前に走る坂田が中央に走ってディフェンスが釣られて空いた右サイドのスペースにボールを運んで、ボックス手前から強烈に右足振り抜く!素晴らしい弾道で野澤を抜いてトドメの3点目!見事!見事!見事!素晴らしいシュート、前節満足のいかないパフォーマンス、俊輔加入の影響でスタメンを押し出される形となった健太の気概の見えたゴール。健太はこのゴールにも喜ばず。かっこいー!

積み重ねたシュートは29本、完全にゲームを掌握して攻め続けたFマリノスが今シーズン初勝利を飾った。ばんざい!

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*とにもかくにも、今シーズン初勝利!どんなに手応えを得ても、方向性に間違いなくとも、成績が出なければ疑念が生まれ、求心力が失われてしまう。そういう意味で、とにもかくにも結果が欲しかった。その結果がこれ以上ない形で獲れた訳だから大満足です。

*まあ最大の注目点であり、このゲームの主役はやはり横浜に帰還した「No.25」となるよね。彼がどんなプレーを見せるのか、彼が入る事でチームにどんな変化が生まれるのか、彼をいかに使っていくのか。合わせる時間がほとんどないという状態の中で、コンディション不良も伝えられていただけに……でも、杞憂だったね。俊輔の存在を周囲が意識し、俊輔も周囲の動き出しを敏感に感じ取りながらそれを活かす事を意識する。相互に意識し合う事で、連携面で不安はある程度払拭出来てた。その上で俊輔がもたらした効果として見て取れたのは、「役割分担」と「変化」だったんじゃないかな。

*まず、役割分担。手探り状態の中で、ピッチの中でポジショニングであったり、プレーが「被る」ような事が一番怖かったのだけど、試合前の話し合いが効いたのか、功治と俊輔は役割を分担して、互いの良さを出す形を表現出来ていた。大まかな役割として俊輔がポゼッションを担い、功治がサイドに張りながら仕掛けるという分担だったわけだけど、功治が逆サイドにいる事で俊輔にとっては1つの選択肢を与える事になるし、俊輔が攻撃を組み立てる役割を担ってくれる事で功治はアタッキングエリアでの仕掛けに注力出来る。凄い簡単な事だけど、お互いのプレースタイルにあった形で、相互にポジティブな意義があった。チームにとっても攻撃のバリエーションと幅を保つ一因になっていたんじゃないかなと。

*そして、「変化」。これまではダイレクトプレーでボールを細かく動かして相手を崩そうとしていたわけだけど、俊輔が入った事で彼を「ハブ」にした1つの形が出来た。懐の深いキープで「溜め」を生み、相手を引きつける。パスにアイデアや工夫を籠める事で相手の予測の逆を突く。一発のパスで局面を変える。これらのプレーが次にプレーする選手によりよき状況を与え、チャンスの生む土台となる。彼を経由していく事でそのプレーの価値が上がる感すら受けたし、その恩恵を受ける選手達はその状況の中で「楽しんでいた」ように見えた。もちろん、まだスムーズとは言い難いし、細かい部分だけじゃなくて、遠いところでの動き出しとかも絡んでくると面白いと思うのだけど、まあこれは時間を掛けて、もっともっと磨きを掛けて欲しいなと。俊輔のエスプリをチームとして消化出来ればよりいい攻撃が出来ると思うから。

*まあ、うまく「いきすぎた」側面は否めない。相対的な要素として、湘南の守備が破綻していたということもあるし(前線のチェイシングはおざなり、狙いきれない中で中盤が前に出ても散発的なアプローチに過ぎず、連動性は低い。バックラインは脅威を前にラインが押し上げられず。3ラインがバラバラでライン間にスペースが生まれてしまっていた)、相手の脅威のなさが思い切りを生んだ側面もある。まあ、俊輔本人からもそういう言葉が出ていたけど、よりシビアなプレーをするチームとやってどれぐらい出来るか。そういうちーむとやっても、この日のように実効力溢れるプレーが出来るように、より質を高めていく必要があるって事だね。

*快勝なんだけど、ちょっとだけ気になった事。基本、ポゼッションを握り、多くの時間主導権を握ってプレーしていたわけだけど、時折軽率なミスを起点としたカウンターを喰らってたよね。これは反省。まず、失う過程が悪い。細かいパスがずれたり、縦に入れるパスが粗かったり、それをインターセプトされる事で前傾のバランスの悪さを突かれる。ミスを消す事は出来ないけれど、軽率なミスや雑なプレーは出来るだけなくさないと。それと、「攻めれる」という状況があるとはいえ、過ぎたリスクテイクが散見される。飯倉に救われていなければ、一発二発喰らっていてもおかしくはなかった。サイドバックとボランチは相互の存在を意識しながら、出るべきシーン、出ないで待つシーンを判断しないと。痛い目見てからじゃ遅い訳だし。

*その他、千真のポストがそれなりに収まり、その起点に絡む形でのダイレクトパスでの崩しが何度か見られた。楔→ポスト→ダイナミズムアクションという、綺麗な流れが出来ていたのは良かった。千真のポストは余りうまいとは言えないけど……まあ速く、アングル良くサポートしてあげる事であったり、イメージを共有する事で連動したプレーが沢山増えると良いかな。

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選手評

長くなってしまったので、簡単に。

俊輔→攻撃の場面は前述の通り、良かった。コンディション的な事を少し。鋭いスライディングで戦う意志を示したり、幅のある動きを見ても決して悪くはないかな、と思ったけど、後半時間が過ぎてからは運動量が激減し、こなさなければならない守備の役割をこなせなくなっていたと思う。現状では70分超えると……かな。ここは上げてきて欲しい。

功治→責任感の表れか、ビルドアップに苦しんでいればポジションを落として攻撃構築を助けに行き、守備に奔走したり、チームへの貢献の為に自らの良さを殺してしまう悪癖がよく顔を覗かせていたが、俊輔の加入で自らの強みをより前面に押し出すプレーが出来たのかなと。相手が最も怖がるバイタルでの仕掛け、スペースへの飛びだし、そしてシュートへの意識……こういう功治をより頻度高く出していけばゴールの可能性は高まっていくはず。ゴールこそ獲れなかったけど、プレーの質は高かった。

勇蔵→ナイスゴール!ど派手な復帰にはびっくり。非常に価値のあるプレーだった。コンディションというか試合感かな?風の影響もあってハイボールの処理が不安定だったかなーとは思うけど、攻め上がってチャンスに絡んだりとプレー自体は積極的。勇蔵が帰ってきてくれた事は本当に大きい。おかえり!

健太→屈辱のベンチスタートを力に変えてトドメの3点目。危機感高まって、目の色が変わった健太は凄い事をやってくれる。あの気概には震えた。本当に素晴らしい意識だったと思う。ここから。

兵藤→非常に行動範囲広く、パスの受け手として隙間隙間に顔を出して、バイタルに入り込んでいくプレーで俊輔を始めとした周囲とうまく絡んだり、飛び出したりと、存在感。チームのグルーとなれる選手としてその存在は希少。シュートは次こそ。

飯倉→ビッグセーブ二つ、大きな価値。勇気ある鋭い飛びだしでシュートコースを消したのは飯倉らしいプレー。信頼を得るプレーだったし、ポジション争いでも完全にリードかな。

小椋→この日に関してはチャレンジの成功率……意識は失って欲しくないけれど、雑になりすぎない事。危ないぜ?後ろには控えてるよ……

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とにもかくにも、初勝利良かった。でも目線は次です。現状のチームの力が試される、そして何よりも昨シーズンの大きな屈辱の返済が掛かるゲーム。川崎、強いけどね。やるしかないっしょ。

ということでここまで。

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(´-`).o0写真も撮ってきましたー。VPのお手伝いから、トリコロールランド、そしてスタジアムの中と長い時間日産スタジアムにいた訳ですが、そんな僕の一日の行動録にみたいになってますがwよろしかったらどうぞー。

( ´∀`)つ ミ 2010/3/13 J.League Division1 sec.2 Fマリノス vs ベルマーレ @ 日産スタジアム

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