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March 06, 2010

Adventure! -F.Marinos '10 Season Preview-

その幕が開いたら、何が待っているのだろう。

その先に進んだら、どんな事が起こるのだろう。

わからないから面白い。

不安や恐怖を感じながらも、その先に待っているはずの歓喜と希望を見据えて、前へ、先へ。

Fマリノスと共に歩むんだ、楽しまなきゃ損々!

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いよいよ、2010年シーズンの開幕。

日本各地でカラフルなユニフォームを纏った人々が街を彩り、賑わい、そしてスタジアムに集う。そんなに日常のはじまり。

そして、僕とあなたの横浜Fマリノスの新たなるスタートの日。ということでシーズンレビューに変えて。

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【木村和司改革】

日産の歴史を彩るレジェンド・木村和司を監督に迎え、新たなる道を歩み始めた2010年のFマリノス。監督経験なしという経歴に対する疑念と往年の名選手の帰還という期待感が入り交じる中で、彼が始めに打ち出したのは、選手の意識改革からだった。

伝統的に守備的なポジションに守備能力に長けた屈強な選手を並べ、その強さを用いて堅牢な守備を築くことでチームのベースとしてきたFマリノス。しかし、その分チームの体重は後ろに掛かり、又現代フットボールに置いて重要性を増す「攻撃構築」に関してはおざなりにされてきた。その結果として、きっちりとした守備組織を築かれた時には攻撃の第一歩となる部分できっかけとなるパスが入らず、又入ってもすぐに戻してノッキングすることも珍しくはなかった。

そこに木村和司のメスが入った。「前を向く」「簡単に戻さない」「50/50のボールを使わない」と言った能動的な攻撃構築の土台となるボールムーブを可能にする為のテーマを選手達に与え、こびりついた悪癖の改善に乗り出した。パスゲーム的な練習の中でゴールとして「楔」を入れることに設定したり、中盤での攻防に重きに置いた11vs11(FWを抜いた9vs9)でも、最終的に楔が入ったらゴールへとなだれ込んでフィニッシュへ繋げていく、といったような目的意識を明確にした練習メニューを設定し、選手達の意識改革に取り組んでいる。

とはいえ、その改革はまだ始まったばかり。選手達は意欲的に取り組んでいるとはいえ、新たに与えられたテーマに戸惑いが見え、そのテーマに拘泥し無理なプレーが出たりと、「悪癖」の改善にはほど遠い。しかし、千里の道も一歩から。「楽しいフットボール」の実現の為に、木村和司改革は続く。

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【ちゃぶれ!】

そして、アタッキングエリアのテーマとなるのがこの「ちゃぶる」という言葉。余り綺麗な言葉ではないそうだが、「釣りだす」「引きつける」といったような意味があるそうで、その「ちゃぶる」ことで、相手を崩す事を描いている様子。

事実、整った組織を崩すためには、そのバランスを崩し、スペースを作り出す事が必要になる。そこで流動的にポジションを入れ替えながらショートパスを繋ぎ、相手を引きつけながら空いてきたスペースをダイナミズムで突こうとしている。要は3人目の動きを用いて崩すと言う事だと思うのだけど、その前段階として「ちゃぶる」ことにも意識を裂きなさいよ、ということなのかなと。

そのための練習は非常に多く行われており、その成果も現れつつある。練習試合でも、ダイナミズムランニングに対しての積極性は非常に高く、ダイレクトを含む速いボールムーブの中で最終的には走り込む選手へのパスという形で攻撃を形取られるシーンは各所で表われている。

きっとこういうプレーが試合でも出来れば、スタジアムは大きく沸く。そして、きっと「楽しいサッカー」と思ってもらえると思う。そのためにも、頻度を高め、精度を上げ、イメージを共有すること。ハードルは高いが、選手達にはチャレンジして欲しい。「楽しいサッカー」の実現の為に。

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【キープレーヤー】


中澤佑二(CDF/No.22)

日本代表の不動のセンターバック、そしてキャプテンとして重責を担う佑二だけど、横浜でも大きな大きな責を担う。非常にリスクフルなバランスの中で厳しい対応を強いられることは昨シーズンにもまして増えるはず。その中で彼が経験と高い地・空万能の対応能力を持って、相手の攻撃を止めてくれるのはチームが勝利を得る為の大前提。厳しいノルマかも知れないけど、失点数を去年と同程度に抑えてほしい。さすれば、横浜は上に行ける。

小椋祥平(DMF・CDF/No.30)

開幕戦は恐らくセンターバック、なんだけど、勇蔵・マツが怪我から復帰すれば、恐らく中盤の底を担うはず。彼の良さは何よりも「前」への強い意志。特徴である奪い所を見定めての思い切りの良いアプローチからのボール奪取アクションは言わずもがな、繋ぎの部分での「前」の意識が非常に強いことは今シーズンの大きなキーとなる。現状、攻撃構築に大きな問題を抱える中で、彼の積極的なパスセレクトから攻撃にスイッチが入れば、チームは回る。第一歩となる。失敗を恐れず、積極的に、そして意識高く取り組む横浜の「マムシ」が今シーズンの横浜の鍵を握る。

山瀬功治(OMF/No.10)

昨シーズンはチームのスタイルにフィット出来ず、若手の積極起用の煽りを受けて起用時間も限られたりと、不遇の時を過ごしたエース。しかし、今シーズンは自らを高く評価してくれる監督が就任し、信頼を獲得したようで不動の存在になってくるはず。細かいパスを中心とした攻撃スタイルにある程度から見ながらも、得意とするドリブル突破やゴール前に飛び出すことで「相手を壊す」プレーに期待したい。俊輔のサイドチェンジから、アイソレーション気味に1vs1、そこでぶち抜く、みたいなシーンが増えてくれば、攻撃パターンは更に広がる。今シーズンはフル稼働、そして二桁、横浜のNo.10の意義を示すシーズンにして欲しい。

渡邉千真(FW/No.9)

昨シーズンは新人最多得点記録を更新し、B代表の趣はあったモノの日本代表にも選出されキャップも獲得、大きな躍進を遂げた訳だが、今シーズンはプレースタイルを知られ、その大きな実績は相手の警戒を呼び、更にマークは厳しくするはず。その中でいかにゴールを奪うか。楔の受け手として起点となる働きも求められるけれど、何よりも千真の良さはゴールを獲ること、そして千真の仕事もゴールを獲ること。昨シーズン同様、いやそれ以上に千真には「獲って欲しい」。2年目のジンクスなんて吹っ飛ばせ!

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【シーズン展望】

端的な言葉で表せば「心臓に悪いシーズン」となりそうだ。

流動的なポジションチェンジから多くの人数が攻撃に絡み、ダイレクトパスを媒介に相手守備陣を崩しに掛かる。言葉にすると非常に魅力的に映るが、その裏に潜むのは大きなリスクがある。オリジナルポジションが大きく崩れ、又攻撃参加する人数が多い為、非常に大きなスペースが空く。そして、具現化しようとするプレーの難易度が高く、それだけ成功率も低くなる。

しかし、「失点数はあんなもんだから、何とかなるだろう」と言った言葉にも表れるとおり、抱えるリスクに対してのマネジメントへの意識は薄い。となると、危険に晒されるシーンも多くなるのは必然。事実、これまでの練習試合でも攻撃が失敗に終わった後、前掛かりになり薄くなった守備陣形を突かれる形でカウンターに晒されることも多く、簡単にフィニッシュを許したり、ラストボールを出されたりと、ひやっとするシーンも多発した。

フットボールに置ける定説は、守備>攻撃。攻撃の成功を「ゴール」とするならば、成功に終わる可能性は非常に低く、多くの攻撃が「失敗」に終わる。その成功を「シュート」に置き換えてもその確率はさして大きくは変わらない。その確率から考えれば、失敗したときのリスクをいかに軽減し、失点しないようにするか、という事が「勝利」への確率を上げる訳だが……そう考えると、木村和司が今やろうとしていることは「面白いサッカー」にはなるかも知れないが「勝てるサッカー」ではない、と個人的には思っている。

実際、練習に多くの時間を攻撃に割き、どこでボールを奪うのか、奪われた後いかに守るのか、といったアプローチがなされておらず、ぶっちゃけちゃえば恐らく守備の事はほとんどやっていない。限られた時間の中で「意識改革」という非常に時間の掛かる要素にプライオリティを置いたことの弊害でもあると思うが、守備に置いては大きな不安を抱えたまま開幕を迎えることになったのが偽らざる現状だと思う。

新しい監督、新たな選手、新しいテーマ、新たな課題に新たな弱点、新チームには新たな希望もあれば、新たな不安があるのは当然。しかし、現状を鑑みた時、今シーズン笑って終わる為には、表現しようとしていることを高いレベルで具現化し、出てきた課題をしらみつぶしに消化していくしか道はない。

不断の決意を持ち、高い意識を有し、勇気を持って、チームと共に前を向く。

というのが、今の気持ち。当たって砕けろ、じゃないけど、やるしかないんじゃ←

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ということで直前になってしまいましたが、こんなところでしょうか。

そろそろ僕も準備して出発します。正直胃が痛いですし(単に病気っぽいですがw)、恐怖感もあるんだけど……もうそんなこと言ってられないよ!もう始まるんだから!

さあ、いこう!

ということでここまでー。

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(´-`).o0タイトルの「Adventure」は、capsuleの曲のタイトルからもらいました。忘年会のサポスライドショーで使われてた曲なんだけど、それが自分に凄いフィットして、お気に入りになったので、「どっかで使ってやろう」と手ぐすね引いてましたw特に好きなのが、「せっかく生きてるんだ、楽しまなきゃね ソンソン 憧れのキミにもっと 近づく為の冒険」という部分。実際好きでやってることで、本来なら一番楽しいはず。なのに、義務感や悲壮感、余裕がなくなったりして楽しくなくなっちゃうのは悲しいこと。だからこそ、自分は楽しみたいし、楽しまなきゃ損かなーと。もちろん、真剣に向き合って、出来ることをして、その上で、なんだけど。だから今シーズンのテーマは「with Tricorole!」で「Adventure」だったりします。正直不安だけど、ドキドキワクワクも凄いある。だから、悲壮感とかはとりあえず横に置いておいて楽しもう、と思ってます!LET'S ENJOY!

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