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December 16, 2009

木村浩吉の功罪 -功-

全てが決まってしまった今、その是非を問うことに意味はないのかも知れない。しかし、反省なき組織に未来は訪れない。そんな今だからこそ考えたい。木村浩吉の功と罪を。

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【功】

・積極起用による若手の「戦力化」

2008年7月、前任の桑原隆氏が成績不振により解任となったことを受け、当時チーム統轄本部長だった木村浩吉は火中の栗を拾う形で監督に就任。彼に託された最大にして唯一のミッションは降格の危機に追い込まれたチームを救うことだったはずだ。

本来であれば目の前の勝ち点だけを追い求めなければならない状況のはず。しかし、そんな危機的状況下でも「Fマリノスはそんな小さなことを言ってるクラブではない」と強気な姿勢を崩さず、目の前のゲームで結果を出すことに加え、未来を見据えて有望ながら経験値の低い若手選手の起用に踏み切っていった。

大学No.1MFと評され鳴り物入りで加入しながら前体制ではカップ戦要員に近かかった兵藤慎剛、抜群のパスセンスと独特のボールタッチに光るモノがありながら怪我などもあって伸び悩んでいた狩野健太を攻撃の軸に据えたことを代表に、粘り強い守備を買われ移籍加入しながらオン・ボールの質を問われてほとんどピッチに立てなかった小椋祥平、キレのイイドリブルワークと思い切りを買ってシーズン途中ながらユースから引き上げてデビューさせた齋藤学、サイズとテクニック、そして感性を持ち合わせ、自らも「代表に入れなきゃいけない」と使命感を持つまでに惚れた長谷川アーリアジャスール、ディフェンシブポジションならどこでもこなし、コンタクトやポジショニングに光るモノを持つ金井貢史、DFとしてシーズン途中加入しながら高さ・強さ・速さを兼ね備える類い希な身体能力を活用する形でFWとしてピッチに立つことも多かった金根煥………前体制ではほとんど出場機会を得られなかった選手達が木村浩吉の手によりプレータイムを与えられ、トップチームでの経験を積んだ。

彼らの活躍もあって残留を果たした後、クラブとしても長期的な視野に基づいて「育成」をコンセプトに掲げ、木村浩吉と3年契約を結ぶ。そうして臨んだ2009年シーズン開幕戦、そのスターティングメンバーには小椋祥平、長谷川アーリアジャスール、兵藤慎剛、狩野健太が名を連ねた。その4人に加え自らがチーム統轄本部長時に獲得した関東大学リーグ2年連続得点王・渡邉千真を抜擢。渡邉もその期待に応える形で開幕戦で開始早々にゴールを記録、その後リーグ戦全試合出場、シーズン21ゴール、リーグ戦新人得点記録を塗り替える活躍を見せたのは記憶に新しい。又、このシーズンではクローザーとして役割を与えられた田代真一、韓国U-19代表の右サイドバック丁東浩、入団後なかなかチャンスの得れていなかった天野貴史と言った選手が出場機会を得た。

しかし、全てがうまくいったわけではなく、負の側面があったことは否めない。チームコンセプトが曖昧で、明確なタスクや役割を与えられぬまま放り出されるように起用され自信を失った選手もいたし、その衝動的な起用の裏で出場機会を失い、鬱積を溜めた選手もいただろう。決して、順風満帆だったわけではない。

それでも、自らの信念を持って、継続的に、そして辛抱強く起用し続けてきた選手達はJの舞台の水に慣れ、チームの戦力として安心してピッチに送り出せるようになった。そうして彼らが戦力となった裏には、その持ち得る才能に期待し、信頼し、勇気を持って起用し続けた賜物。

木村浩吉のもたらした「功」は未来を紡ぐ。

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(´-`).o0和司さんの就任会見が行われたりと、タイミング的には今じゃないのかも知れませんが、どうしてもちゃんと書いておきたかった。今シーズンのことを今一度ちゃんと振り返っておく意味も込めて、はい。

(´-`).o0ただ、なかなか筆が進まない部分もあって、まだ書き切れてはいないので一度切ります。続きは又そのうち。

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Comments

思う存分紡いでほしいです!
今季、こうして起用されたことを、
当の選手たちがちゃんとうけとめていれば、
かならず実を結ぶ。
(外的ストレスをもはねとばして)

Posted by: raichi | December 17, 2009 at 12:10 AM

<衝動的な起用の裏で出場機会を失い、鬱積を溜めた選手もいたであろう>小宮山君は出て行ってしまうのですね・・・。
田中が左で、天野か金井で埋めるのか・・・。
ドゥトラ的な選手募集・・・。

Posted by: tsutomarinos | December 18, 2009 at 12:51 PM

raichiさん、レス遅れてごめんなさい。コメントありがとうございます。

全く持ってその通りでございます。

コーキチさんは自らの職を賭してまで、才気溢れる君たちの可能性を信じて起用してきたんだよ、というのを噛みしめて欲しいなと心の底から思います。

正直、もう少しシビアに、そして自らと向き合ってすべき事を見定めて欲しいという思いもありますが、彼らの可能性はコーキチさんと同じぐらい僕も信じています。彼らがFマリノスの未来を紡いでくれるはず……。

今年一年お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。

Posted by: いた | December 31, 2009 at 07:31 PM

tsutomarinosさん、レス遅れてごめんなさい。コメントありがとうございます。

>コミー

詳しくはエントリにしましたので……まあ、調子の波のある選手ですが……影響がなかったとは思ってません。それは功罪の1つなのかも知れませんね。

>来期のサイドバック

まあ個人的には去年の隼磨の時同様金井にとても期待しています。素晴らしいセンスを持っていますし、もっとシビアに取り組めば必ず開花すると思ってます。

外国人選手は可能性は薄そうですね……

今年一年お世話になりました、又来年もよろしくお願いいたします。

Posted by: いた | December 31, 2009 at 07:31 PM

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