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November 04, 2009

順当@第89回 天皇杯 3回戦 Fマリノス vs 福島ユナイテッド

結果が全て。

トーナメントに置いてはこれが全て。

次のステージに進める、それだけで充分な成果。

第89回 天皇杯全日本サッカー選手権大会 3回戦

Fマリノス 4-1 福島ユナイテッドFC @ 日産スタジアム「順当」
F.Marinos:11'渡邉千真 17'坂田大輔 43'田中裕介 74'狩野健太
FUKUSHIMA.utd:72'時崎悠

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK飯倉大樹"反省の時を過ぎ"、DF田中裕介"ダイナミックに"(→63'丁東浩"世界の経験、反映されず")、小椋祥平"反撃、ここから"、中澤佑二"危なげなし"、小宮山尊信"お膳立て、きっちり"、MF松田直樹"見極めと、余裕と"(→57'金根煥"次のステップは危機察知とポジショニング、かな")、河合竜二"久々見せた対人兵器"(→75'水沼宏太"悪魔に魅入られて")、狩野健太"Jのプライド"、長谷川アーリアジャスール"このレベルじゃ止めさせない"、FW渡邉千真"きっちり、しっかり"、坂田大輔"及第点"

福島ユナイテッドスタメン:GK内藤友康、DF小田切啓、時崎悠、青柳雅信、金基洙、MF清水純(→61'山下亮介)、間下浩延(→71'時崎塁)、片原潤、深澤幸次(→81'桑原剛)、金功青、FW村瀬和隆

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*うん、きっちり。と言う感じでしょうか。力の差をしっかりとスコアに反映して、危なげない展開のゲームでした。セレッソを喰ったという事実が相手を大きく見せていた側面は否めないにしても、慎重にゲームに入って、相手の出方を見極めた上で自分達の技術を持って相手を上回って、しっかりとスコアに反映させた。事故もあったし、多少緩いところが垣間見えた側面も否めないけど、格下をきっちりと裁いて、次のステージに進めたこと、これでこのゲームに関しては充分かなぁと。

*福島ユナイテッドの特徴として、前線からのプレッシングからのスピードを活かしたショートカウンターを狙うチーム。ただ、そのプレスのクオリティは充分ではなく、散発的かつ距離を詰め切れない、威嚇のようなアプローチに過ぎなかった、というのが冷静な目線。Fマリノスとしてはワンタッチ・ツータッチのパスを織り交ぜる攻撃構築で相手のアプローチをいなし、前傾姿勢のフロントラインの裏に広がるバイタルを突くことで、相手を押し込めた。そして、各所で起こる1vs1で攻守に置いて優位に立った。これがこのゲームの趨勢を決めたかなぁと。これはトップリーグと地域リーグのチームとしての経験値の差、個人の技術やクオリティの差。まあ当然と言えば当然、ですけど。

*このゲームで感じたことは、選手達の技術の精度やイメージの質。俗に言うクローズド・スキル(他者の影響を受けない中での技術)、ってやつ。まあ厳密には試合の中での技術はオープン・スキルに分類されるのだけど、余りプレッシャーを感じることなくプレー出来ていたことを考えれば、限りなくクローズド・スキル寄りの技術を発揮するゲームだったのかなぁと。で、その技術の質という部分にスポットを当てた中で、なんだかんだ言って皆技術は持っているし、精度も悪いレベルにはないと言うこと。練習でシュートが入らないとか、クロスがあっちゃこっちゃ行くというのを見ている人も沢山いると思うのだけど、この試合に関して言えばある程度の時間が与えられた中ではきっちりと狙い通りの場所にボールを飛ばす事であったり、ボールをコントロールする事が出来るのは見て取れた。ただ、いつもこういうプレーが出来るわけではない、と言うのが本質的な要素。同じカテゴリーの相手なら間違いなくこんなに緩い状況ではプレー出来ない。規制が掛かる中でいかに精度を保つか、質を保つかというのが大切になってくる。

*ぶっちゃけ、そこは練習しかないと思う。個人練習でクローズド・スキルの質を高め、対人練習にてオン・プレッシャーの耐性を高める。それを繰り返していくしかない。もちろん複数人が絡むコンビネーションに関しても同じ、イメージ、タイミングを共有することでプレーイメージを重ね、アテンプトして、技術やイメージのずれる部分を摺り合わせる。まあ現状の練習メニューにそういった要素が入ったモノと言えば、紅白戦ぐらいで個々で磨くしかないのかな……という気はするのだけど、意識を高く持って、もっともっと磨いて欲しいなと。こういう努力が実を結ぶ時、チームはもっともっと強くなる。

*あと、これ。この日のゴールは非常に質が高かったと思うのです。1点目は裕介のダイナミックなランニング!長い距離を走って最前線へ、外から中へと大きな動きで相手の前に入ってフィードを呼び込み、ゴールの呼び水となる松田のボレーを引き出した(そのシュートはゴール手前で弾かれるも、セカンドボールの処理のもたつきを千真が逃さず、がら空きのゴールに蹴りこんで先制)裕介の長距離を厭わないダイナミズムを付随するプレーは足元に拠りがちな選手が多い中で大きなアクセントとなっている印象。彼が上がることのリスクはあるけれど、ね。マツのボレーもナイスインパクト、そして千真、偉いよ千真。

*2点目は、複数の選手の動きが連動するプレー。坂田の楔→コミー受けてすぐさま短く健太に預ける→健太相手を引きつけながら後ろ向きの状態でワンツーでコミーを走らせる→局面打開したコミーはグラウンダーのクロス→最後は起点となった坂田がDFの間でそのボールを収めてフィニッシュ、ファーサイドに突き刺す。ワンタッチ・ツータッチでボールが動き、ボールの動きに呼応するように3人が動いて相手を崩しきった。まあ、こんなに綺麗に崩せることは少ないだろうけど、引いた相手に対してのイメージングは少し出来てきたのかな。坂田・コミーのワンプレーで切れない連続性、健太のダイレクトパスに置けるアイデア、そして1つ1つのプレーの精度、イイプレーでした。

*3点目はポジションチェンジ。コミーが中に切れ込む動きの延長で右サイドに流れ、それに呼応する形で裕介が左サイドに。そのコミーが右サイドでボールを受けると、ペナ角から狙い澄ましたふわっとクロスをファーサイドへ、そのボールに合わせたのは裕介、右サイドにポジションを移したと思ったら、大きな弧を描くようにボックスの中に入ってダイビングヘッドで合わせた。これはなんというか、びっくりした。ただ、ウチのサイドバックの特徴である攻撃参加の意欲の高さ、かな。正直両サイドバックが同時にここまで高い位置に上がる、というのはリスクマネジメント的に諸手をあげて賛成は出来ないのだけど、それでも攻撃への意志の高さは素晴らしいし、裕介の大きな動きは冴えに冴えてた。コミーのクロスも素晴らしかったし。

*4点目はいいや。健太かっこよすぎだし。何が言いたいかというと、イイ成功体験が積めたということ。もちろん、相手が相手だから、ということはあるけれど、主体的な要素としてこういうプレーが具現化出来るだけの力がある訳で、これをいかに頻度高く普段のゲームで出せるようになっていくか、これが今後のチームの進歩に繋がるのかなぁと。

*で、選手評。特別扱いは……宏太かな。これまでもチャンスを生かし切れなくて、焦りもあると思う。そして、この試合でもあれだけお膳立てされて決めきれないというのは、ドツボに嵌ってるというか、悪魔に魅入られてるとしか言いようがない……。けど、決めなきゃいけない。こういうチャンスを逃していてはいつまで経っても自分の立場は確立出来ないし、いつまたベンチ外になってもおかしくない。動きの質、連続性は素晴らしいし、細かい部分の繋ぎの技術も持ってる、アクティブでこういう決定機にも絡めてるというのはポジティブだと思うけど、スコアを争うゲームだからこそ、決めなきゃその価値は大幅に薄れてしまう。宏太は獲れる選手のはず、次こそ、決めよう。チャンスは限られてるよ?

*後は簡単に。飯倉、おかえり。裕介、上記の通り、ナイスラン、ナイスゴール、裕介イイよ裕介。佑二、この程度なら余裕ですね。小椋、久々!前に出るプレー、積極的なパスセレクト、高い意識が死んでいないことは何より。やっぱりスタメンボランチで見たいなぁ…彼みたいな選手にプレータイムを得て欲しい…。コミー、まあ無難に。速い相手にも戸惑うことなく、2アシストも良い仕事。でもコミーゴールみたいよ!足りないよ!マツ、前に行く見極めはベテランの味、かな。自由に楽しく、やりたいように、って感じも受けたけど。後半は緩みすぎ。河合、対人兵器っぷりを発揮。久々に昔のらしいプレーが沢山見れて嬉しかったかな、局面での強さ、ボールを奪う逞しさは河合の良さだねぇ。怪我だけしないで。健太、まあふてぶてしい。きっちりとした結果を残す辺り状態は良いはず。動きの量も増えてるし、落ち着かせるところと行くところの抑揚が出てきてる。健太の季節来たかな?アーリア、もっと行っていいけどな。この程度のプレッシャーなら奪われない、って感じはあった。悪くない。もっと幅のある動きを。坂田、多少強引なプレーは合ったにしても、自信の表れかな。2点目、起点と終着点お見事。千真、あんまり良くなかった、良い状態で受けれなかったしね、ただ、それでも結果を残すのだから千真はかわいい。クンファン、まあやられるとは思ってないけど、今度を考える上ではもう少し予測してポジショニングの質を上げたいかな。ここから正念場。ドンホ、うーん、煮え切らず。スピードに手を焼いたし。又頑張ろう。

*コーキチさん、何で小椋センターバックなん?ボランチで使ってよー、今伸び盛りの彼にプレータイムを与えないのはもったいない気がして仕方ない……と僕の願望、押しつけてみる。イイマネジメントだったと思います。ただ、普通のリーグや同格の相手にはこういうプレーはさせちゃダメなのはわかってるよね?もう少しバランスやマネジメントに気を使えれば……。

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大して書くこともないかなー、なんて思ったけど思った以上に長くなってしまいました……失礼。

まあ次のステージに進めることが大事なので、はい。次はカターレ富山かフロンターレ、ま、フロンターレでしょ。リベンジですな、リベンジ。

ということでここまでー。

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(´-`).o0しかし、5400人はまずいよね、いつもリーグに来る人は何処に行っちゃったんだろう……チケットの発売期間が短いとか、宣伝が足りないとかそういうことなのかなぁ。次もあるよ!来週辺り告知でもするかなぁ……ただ、こんなブログを読んでる人はきっと知ってるから意味ないか?うーん。もっと来てー。

(´-`).o0初めてメインスタンドで試合見ました……セレブ。なのでちょっと視点が違うかも、ということでしゃしーん、よろしかったらどうぞー。

2009/11/1 第89回天皇杯全日本サッカー選手権大会 3回戦 Fマリノス vs 福島ユナイテッド @ 日産スタジアム(picasa/me)

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