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November 10, 2009

報い無き完敗@2009 J.League Division1 第31節 Fマリノス vs トリニータ

このタイミングだからこそ、こんなゲームをしてはいけなかった。

成長の跡を、1年半の意義を示す意味で、漢にしてあげてほしかった。

これでは、未来の為に、エンブレムの為に身を捧げたコーキチさんが報われない。

2009 J.League Division1 第31節

Fマリノス 1-2 トリニータ @ 日産スタジアム「報い無き完敗」
F.Marinos:84'渡邉千真
Trinita:25'フェルナンジーニョ 62'清武弘嗣

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK飯倉大樹"復権も2失点"、DF田中裕介"問われる精度とビルドアップ"、栗原勇蔵"隙と逸機"、中澤佑二"機動性能に屈す"、小宮山尊信"孤独な奮闘"、MF河合竜二"背負いきれないリスク"、松田直樹"『松田ポジション』の限界"(→74'金根煥"掴み始めた力押し")、狩野健太"お前がやらずして誰がやる"(→60'清水範久"乗り切れないスーパーサブ")、長谷川アーリアジャスール"お前がやらずして誰がやる"(→60'山瀬功治"能動のススメ")、FW坂田大輔"閉塞に消えるスピードスター"、渡邉千真"学ぶべき事、続けるべきこと"

トリニータスタメン:GK西川周作、DF小林宏之、深谷友基、菊地直哉、坪内秀介(→82'小手川宏基)、MF高橋大輔、エジミウソン、宮沢正史、清武弘嗣(→76'井上裕大)、FW金崎夢生、フェルナンジーニョ(→88'崔正漢)

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*らしい負け方、でしたね……。歯がゆく、閉塞感に溢れ、ストレスの溜まる展開の中でカウンターに沈む。包み隠さず、まっすぐな言葉を選ぶとしたら、どうしようもないパフォーマンス……本当に残念です。

*ただ、こうなってしまった要因として、対戦相手のパフォーマンスに触れないわけにはいかない。この試合、トリニータは出場停止や怪我人などの影響なのか、Fマリノス対策だったのかは分からないけど、システムを3-4-2-1から4-4-2にシステムを変更。専守防衛的な4バックできっちりと50mの横幅をカバーし、機動力伴うMF陣がバイタルを圧縮することを意識しながらもトップと連動したフレキシブルなプレッシングでFマリノスの攻撃構築を制御。狙い所を絞った上で入ってくる苦し紛れの楔に対してシビアなアプローチを掛け、詰まったところを収縮する形で起点を潰す。このディフェンスはパーフェクトに近い出来、そして奪えば機動力とテクニックを備える金崎夢生・フェルナンジーニョの2トップがうまくボールを引き出してカウンターの起点となり、後方からはMFが一気に切り替えて最前線へと飛び出していく躍動感溢れるカウンター。これも機能して、2ゴール。トリニータとしてはまさに狙い通りのゲームをピッチで表現出来たと思うし、これに関しては素直に素晴らしかった。そして、この素晴らしいパフォーマンスによってFマリノスの抱えている課題、問題点がさらけだされたのかなと。

*まず、攻撃構築。基本のやり方として、サイドを上げる為にボランチが最終ラインに下がって3枚で幅を確保してポゼッションの起点となるが、これは後方に人数が少なくなることを意味し、又攻撃構築する選手に掛かる負担も大きい。ただでさえボールを引き出す動きの量も幅も小さいボランチなのに、役割としては一人となると、各所に顔を出して引き出したり、サポートするなんて言うのは不可能に近い。低い位置で複数人に囲まれてボールを下げるシーンが散見されたが、これはチームとしての考え方の甘さ、いびつな役割分担であることを浮き上がらせた。前々から書いてはいるけれど、コミーにしても裕介にしてもチームコンセプトに甘んじず、サイドバックとしてビルドアップに取り組んで欲しい。現代サッカーに置いて、サイドバックが成す役割は守備とオーバーラップだけじゃない。ボールを繋ぐチームにとってはサイドバックの役割は非常に大きい。幅を確保し、相手を引きつけて、中盤・前線にスペースと時間を与える役割がある。ここが攻撃の起点とならなければ、ボールを繋ぐサッカーは出来ない。まあボランチの仕事量が少ないのは自明の理。ここまでチームとしてのグルーとなれないのは個人の問題。サポートとフォローとカバーがボランチのファーストタスク、我が我が、とタスクを放棄してプレーする選手を置くポジションじゃない。ここは再考の余地がある。

*そして、アタッキングエリアでの問題。攻撃構築に置ける質が低く、狙い所を絞られたことはあるにしても、楔が入ったところで潰されまくったことには大きな問題。もちろん、トリニータのアプローチはもの凄いハードで尚かつ早かった。けれど、ダイレクトで裁けたら?いなせた可能性はあったし、そのアプローチを外すことでスペースだって生まれる可能性があった。しかし、それが出来ないのはチームとして「楔の次」を周囲の選手がイメージしていない、そして用意していないことにある。これは楔だけじゃなくて、普通の繋ぎに関しても言える。チームとしてシチュエーションごとのオートマティズムが用意されていないから、と結論づけるのは簡単。まあそれも問題ではあると思うのだけど、チームとしてのコンセプトとして選手に委ねられていると言うことを考えれば、個々がプレーへの関与意識を強く持ち、頭を常に動かし、そして状況に応じて速い判断をして行動に移す。それが第一歩。これは本当に難しいことで、一朝一夕には行かないけれど、続けていかないと進歩はない。意欲高く取り組んでほしいな

*そしてもう一つ、能動的なアクションを起こすこと。これはプレーヤーとしてのタイプなのかも知れないけど、健太もアーリアも序盤に関してはとにかく止まってボールを受けて、その上で何かしようとすることが多く、相手に捕まった状態でボールを受ける事が多かった。これでは早々前を向いてテクニックやアイデアを発揮することは難しい。ましてやシビアなアプローチ、スペースを締めてきたトリニータのディフェンスの前では特に。技術的には高いモノを持っていても、その力を発揮出来る状況を作る為の努力は絶対にもっと必要。で、後半少しアーリアが交代前に何プレーか、そして交代で入った功治が見せた「能動的な」ランニングが大きなヒント。相手を引っ張り、スペースを作り、ボールを引き出す。止まって受けるのではなく、動いて受ける。スペースにも出て行く。何かを起こす為のキーとして、こういうのはスタンダードとなって欲しい。引いた相手を崩す為に、最も必要なことだと思う。

*他にも切り替えとか、リスクマネジメントとか上げればきりがない。ただ、それだけ課題が見つかったというのはチームとして悪い事じゃない。今シーズン限りのチームかも知れない、でも、シーズンは残っているし、目標もある、そして選手達は次のシーズンもある。それならこれからも課題に取り組んでよりよいチームに、よりよい選手になるために、見つかった課題に取り組んで欲しいし、そういう努力をして欲しいなと。失敗を繰り返していては意味がない。

*選手評、健太とアーリアだね。上でも書いたけど、リトリートしてブロックを組んだ相手に対して、静的な動きに終始し、実効的な要素を生み出せなかった責任は重い。こういう展開だからこそ、彼らは自らのアイデアや技術を発揮して突破口を開かなければならなかった。健太とアーリアは最もコーキチさんに世話になった選手だと思うし、恩義を感じなければならない選手。そういう選手がこういう試合でこの程度の出来に終わるというのは本当に寂しいこと。そして、次とか、切り替えとか口にしてるのは……本当にそれでいいのか?と思ってしまう。しっかりと恩返しすべく、次の試合はホント、頑張って!

*千真、新人リーグ記録に並んだ12点目!おめでとう!鋭いシュート、ナイスゴールでした。ただ、ポストに関しては発展途上。こういうゲームではまだまだ安心して預けられるほどの安定感はない。もちろん、本分はストライカーであって副業に忙殺されては困るけれど、周囲との連携やタイミングを摺り合わせてより良い形でのパス交換が出来るようにこれからも努力努力!千真は孝行息子だのう。

*それと、裕介かな。らしい思い切りの良いランニングでの裏への飛び出したりしてチャンスの欠片を作ったりとイイプレーもあったけれど、この日に関しては裕介の苦手な部分が問われたかな。独力で何が出来るのか、そしてクロスの精度、アイデア、守備のバランス、ポジショニング。彼の場合は動きを止められるとどうしてもプレーのクオリティが落ちてしまう。でもこれは練習しかないかなぁと。例えばクロス、裕介のクロスはどっちかって言うとストレート系のクロスを用いることが多いけど、アーリークロスならカーブを掛けてのクロスとかも使えるように……。まあまだまだ若い、色々な経験をして、プレーを磨き上げていけばいいと思う。

*コーキチさん、まあコーキチさんのチーム構築の質を問われるようなゲームになり、なんだかフロントの判断が正しかったみたいな感じになってしまったけど、こればっかりは仕方ないね……。ただ、まだまだシーズンは続くわけで、やれることやって欲しいし、出来るだけのことをやって欲しいな。最後まで、共に、うん。

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まあ、今でもがっくしだけど、そろそろ立ち直らないとね。明日には4回戦の相手が決まるわけだし。

ということでここまで。

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(´-`).o0試合後の一発幕とトリニータの「横浜大好き」はちょっと歴史感じちゃった。これだけのチームが落ちてしまうというのは、改めてJッテ怖いなと思わされた。明日は我が身、ホント、危機感持って、真摯にやっていかないと、ね。遠いけど、大分で美味しいモノ食べたいので早く帰ってきてね。

(´-`).o0はい、写真です、まあ、なんというか、最近は反応が無くて寂しかったり……まあいいんだけど。よろしかったらどうぞ。

2009/11/7 J.League Division1 第31節 Fマリノス vs トリニータ @ 日産スタジアム(picasa/me)

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