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October 27, 2009

結果と過程@2009 J.League Division1 第30節 ガンバ vs Fマリノス

凌ぎ、耐え、無失点に抑えた「結果」と依然として組織として機能したとは言い難い「過程」。

迎撃体勢を整えられゴールを奪うに至らなかった「結果」と二人のアーティストの融合が進むことに可能性を感じさせた「過程」。

スコアレスドローという微妙な「結果」の中でその「過程」を捉えること、進化の為に。

2009 J.League Division1 第30節

ガンバ 0-0 Fマリノス @ 万博記念競技場「結果と過程」

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK榎本哲也"熾烈な正GK争い、先手の完封"、DF田中裕介"動きの質○"、金根煥"韓国産フィジカルモンスターのポテンシャルい"、中澤佑二"偉大なる先輩"、小宮山尊信"先人の壁は厚く"、MF河合竜二"攻めてるときほど"、松田直樹"バランス!"、長谷川アーリアジャスール"下降傾向"(→75'清水範久"なにもできず")、狩野健太"やらなければならないこと"(→75'兵藤慎剛"なにもできず")、FW坂田大輔"ガンバキラーもこの日は…"、渡邉千真"今後の糧"(→86'水沼宏太"なにもできず")

ガンバスタメン:GK藤ヶ谷陽介、DF加地亮"先人が見せる理想のサイドバック像"、中澤聡太、山口智、高木和道"不幸せな関係"、MF明神智和、遠藤保仁、橋本英郎(→86'山崎雅人)、二川孝広(→75'佐々木勇人)、FWルーカス、ペドロ・ジュニオール(→55'播戸竜二)

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*互いに攻めあぐねてのスコアレス。Fマリノスはリトリート気味にしっかりとしたブロックを組んできたガンバの守備組織を崩せず、ガンバは緩い中盤こそ出し抜けど最後の所では屈強な佑二・クンファンの壁を越えることが出来なかった。消化不良気味のゲームに映ったけれど、方向性は違えど守備のクオリティが攻撃のクオリティを上回った結果、なのかなぁと。感想としては、「負けなくてよかった」という感じなのだけど。

*ゲームを動かせる、と言う意味で、主導権を持っていたのはあくまでもガンバ。人数を揃え、スペースを消しながら守ることでFマリノスの攻撃を制御し、キーパスに狙いを絞ってボールを奪う。プレスをいなしながら空いてくるスペースを使ってスピードアップし、その勢いを持って攻撃を仕上げに掛かる。ガンバらしい繋いで動かして変化を加えるといったポゼッションサッカーとは一線を画す感じだったけど、バランスを崩しがちなFマリノスのスペースマネジメントを鑑みたとき、非常に効率的であり、又実効力も伴っていた。あくまでも僕の目には、という感じだけど、ガンバのゲームプランは嵌っていたのかなと。特に前半。

*ただ、そこで我慢し、スコアを0で留め続けたことは非常に大きかった。プレスが掛からず、フィルタリングされずに相手の勢いをまともに受けることになって、非常に難しい対応を強いられる事も多かったけれど、佑二・クンファンが高い個人能力・対応力を発揮することで瓦解を防いだ。正直、このゲームに関しては彼らに救われた。いや、正確に書けば経験の浅いクンファンのカバーに気を裂きながら、高い対応力を持ってガンバの攻撃を水際でシャットアウトした佑二の働きぶりに救われた。

*「結果」としての無失点は素晴らしい。ただ、「過程」を鑑みると充実した守備ではなかったのが分かってもらえると思う。あくまでも佑二・クンファンの働きがなければ無傷では終われなかった。はっきり書けば、ガンバの攻撃のクオリティを上回ったのは佑二やクンファンを中心にした個人能力・対応力であって、チームとしてではないということ。佑二がコメントを出しているけど、「チームとしてどう守るのか」と言う部分は間違いなく曖昧なモノとなりつつあると思うし、それに対しては危機感であったり、課題意識を持つ必要があるんじゃないかなと。繰り返しになるから、詳しくは名古屋戦辺りの部分を見ていただけると(手抜き)今後、続けて勝てるチームになる為、上を目指す為には重要なテーマのはず。佑二の言葉が虚空に舞うことなく、問題定義となることを願うばかり。

*攻撃面では、逆のことが言えるかな。結果には繋がらなかったけれど、実効性ある攻撃が出来たシーンに今後の発展の予感を感じたりしました。テーマとしては「スムーズ」、かな。ポゼッションの中だとイメージを共有出来ずに動き出しが停滞し、結局サイドに展開するしかなくなるような事が多いけれど、シンプルに少ない手数でボールが前に動いてそのまま崩しに繋がる流れになると、イメージの共有が出来て、良い形に繋がる。スムーズにボールが前に繋がることで受け手と出し手のタイミングがシンクロし、動き出しが殺されずに活かされていく、と言うのが一番大きいのかな。このゲームであれば、プレッシャーに負けてガンバが低い位置からロングボールを用いて攻撃構築しようとするところを佑二・クンファンが跳ね返す所から始まる攻撃。クリアが健太やアーリアに入り、彼らが前を向いたところでトップが動き出す。そのスムーズな流れが生まれたときは多少なりとも可能性を感じた、それこそポゼッションしているときよりは。

*今後を考えると、いかにスムーズな流れを作っていくか。もちろん、相手あってのモノだから状況に応じて遅攻も必要になってくるし、そればかりだと攻め急ぐ感じになって雑になりかねない。ただ、例えばポゼッションの中でも擬似的に作り出すことは可能なのかなと。健太・アーリアがバイタルでバックラインからの早い楔を引き出すことを取っかかりに、その流れを活かして崩しに掛かる。要は主体的に「シンプルな流れ」を作り出す事が効果的なのかなと。もっと先を見れば、ポゼッションの中でもスイッチを定め、連動感ある攻撃が出来ればいいのだけど、それはまだまだ先のことになりそうだからね。

*結果としてはスコアレスだけれど、その中にチームとしてステップアップ出来るヒントはある。そんなヒントをいかに拾い上げて、磨き上げ、チームの力としていけるか。未来を見据える上で、こういうゲームこそ真摯に向き合っていくべきなんじゃないかな、なんて事を思ったゲームでした。

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*後は覚え書き。今後のテーマになり得ることなので。

*ポゼッション時、時間が掛かって手詰まりとなると、攻撃に関わる人数が増えすぎてバランスを崩してしまうこと。アタッカー陣がディフェンスに捕まえられる中で、ボランチやサイドバックが攻撃参加することで何とか崩そうとするけれど、それが過度なリスクチャレンジとなって、マネジメントしきれないスペースを後方に生んでしまうことが多々あった。ボールを動かす中でポジションを上げるだけではなく、アタッカー陣に動き直しを促すような形を取っていかないと致命傷になりかねない。ボランチ二人がサイドに寄って崩しの繋ぎをするなんて愚の骨頂。両サイドバックも一度ダメならラインまで戻る、前残りで両サイド上がっている状態は危険極まりない。ましてや、このゲームではキーパスの精度が低く、奪われる頻度が高かった。現実的なポジショニングも考えていかないと。人数を掛けること、リスクチャレンジすること全てが是じゃない、そのタイミングや状況を見極めた上で効果的にやるからこそ意味がある。

*アーリア・健太の守備貢献度の低さを補う工夫。正直、彼らの守備貢献度の低さは目に余る。切り替え遅くファーストディフェンダーとしても存在感は薄く、自陣への戻りも遅い為ゾーンを埋める守備に置いても責任を果たしきれない。組織的な守備を行う上では「綻び」を生む状態となってしまっている。サイドバックに付いていくこともおざなりで簡単に振り切られたりしてビッグチャンスも作られたし……。ただ、現状彼らの技術、アイデアがFマリノスの攻撃を司っていることも事実。鋭いカウンターに繋がるパス、懐の深いキープなどから攻撃に幅を持たせる変化、イメージを共有し熟成しつつある二人のコンビネーションからのワンツーなどでの突破、彼らの関わる攻撃は可能性を感じさせる。実際、彼らがベンチに下がり、兵藤・ジローが同じポジションに入ったモノの残念ながら彼らと同じ役割をこなすことが出来なかった(ゲーム展開に違いがあるとはいえ)そうなると、彼らを抱えた上でいかにチームとしての守備を構築していくかということを考えるのが良いのかも知れない。正直なところ、もう少し彼ら自身が与えられた守備タスクをモラルと高い意識を持ってこなしてほしいのだけどね。まあまずは当たり前のことをやるしかないのかな。攻めきること、彼らのチャレンジプレーを引き出す為にキーパスを彼らに集めること、ボランチを核にしたリスクマネジメント、奪われた後のフォアチェック……まあやっぱり二人とももう少しやれよ……

*組織としても、個としてもダイナミズムが減退傾向にあること。健太にしても、アーリアにしても、マツにしても、基本足元を好み、長い距離であったり、幅を作るような動き出しを好まない、最前線を追い越すようなオフ・ザ・ボールの動きもない、そうなるとどうしてもキーパスの行き先が読まれ、カットされることも多かった。攻撃が遅くなる中で、ラストパスがなかなか出ずにトップの動き出しが徒労に終わることも多く、彼らの動き出しの意識も減退傾向にあるだけに、そんなダイナミズムを付随出来るプレーヤーを組み込むのも又おもしろいんじゃないかなと。兵藤とかね。

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*選手評、特別扱いは……クンファンかな。勇蔵の負傷で巡ってきた念願のセンターバックでの出場機会。正直なところコミュニケーションやコンビネーションの部分で試合前は非常に不安で、実際テクニックに振り回されたり、動き出しに対しての予測が遅れて後手に回るシーンがあったり、ビルドアップでは雑な部分が多く、詰まってしまうこともしばしば。けれど、高い身体能力を活かした対人の強さは健在。少し遅れても抜群のスピードで追いついて、強さを持って封じ込めてしまったりと、そういうことが出来てしまうのはクンファンの高い能力あってこそ。もっと経験を積めば、洗練されてイイ選手になると思うし、可能性は凄い感じた。まあ、中澤佑二・栗原勇蔵の壁は厚いけれど、無風のセンターバックのレギュラーポジションにひとつ風を吹かせたようなゲームだったかも。勇蔵、うかうかしてられんぞよ。

*で、佑二。上にも書いたけど抜群の出来。クンファンのカバー、ディフェンスラインの統率、水際での対応力、文句をつける余地が余りない良い出来でした。特にこの日は出足の良さが目立った。楔に対してのタイトなアプローチが何本もあって、インターセプトからの繋ぎで攻撃の起点となったりと非常に良いプレー。ビルドアップに対しても意識向上著しく、技術的にも伴って来つつある。佑二の飽くなき向上心には頭が上がりません。ナイスプレー!佑二!カレーボウルは買わないけどな!

*兵藤、あのポジションではプレーを繋ぐ為だけじゃなく、決定的な仕事が求められる。そういう意味ではこの日は存在感が薄かった。守備の貢献度、幅の広い動きなどは魅力的だけど、そう思うと健太やアーリアとくんでこそかなぁと言う感じはする。

後は簡単に。坂田!決めてクレー!動きの質は相変わらずいい、後は質の部分、シュートの精度や突破の実効性。悪くない。千真、かなりシビアに狙われてほとんど良いところが出せなかったという意味ではまだまだ精進が必要ってことですな。当てた後のプレーがぶれてしまうので、そこはトレーニングしかないかな。健太・アーリア、結果出さないならチームタスクはこなそう。守備を免除されてる訳じゃない、おざなりじゃなく本気で。マツ・河合、出来自体は悪くないと思うけど、攻撃構築にしてももっと積極的な関与が必要かな。アーリア・健太を出来るだけ高い位置でプレーさせる為にも、ね。

*コーキチさん、とりあえずは最低限の結果。守備の再整備と傭兵術かなぁ。兵藤・ジローを一緒に入れても彼らは使われるプレーヤーである側面は強いから、繋げる選手、崩せるアイデアを持つ選手と組ませたりして欲しいな。「誰」が出ても戦力ダウンしない、とかじゃなくて、一人一人の特徴を捉えた上での起用法をお願いしたい。アタッチメントじゃないし、パーツじゃない、一人一人プレーの特性があると思うから

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まあこれで目標と定めていたACLが遠くのく形となったわけですけど、まだまだシーズンは続く。残留も決まったけれど、一試合一試合気を抜かずに目の前の試合に真摯に臨んで、その上で課題に向き合い、来年に繋がてくれればいいかなぁと。天皇杯は別腹だけどね!

ということで、ここまでー。

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(´-`).o0写真撮ってきましたー、太陽の塔がメインです。すげーよ、太郎、すげーよ巨大建築物。いいよねぇ。写真的には曇りでコンディション悪いのが、残念。よろしかったらどーぞー。
2009/10/24 J.League Division1 sec.30 ガンバ vs Fマリノス @ 万博記念競技場(picasa/me)

(´-`).o0学くんのことは触れません。起きてしまったことは変わらないし、後は一日でも早く完治して、またプレー出来るようになることを願うだけ。頑張れ、学、待ってるからね!

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October 22, 2009

全てを変えたゴラッソ@2009 J.League Division1 第29節 Fマリノス vs グランパス

何も起こらぬままホイッスルを迎えていたら、きっと誰もが煮え切らない感情を抱えたままスタジアムを後にしていたことだろう。

しかし、一振りで全てを変えた。

歓喜に包まれたスタジアム、笑顔咲く帰り道、そして美味しい美味しい勝利の美酒。

それだけ大きな価値あるスーペルゴラッソだった。

狩野健太、ばんざーい!

2009 J.League Division1 第29節

Fマリノス 2-1 グランパス @ 日産スタジアム「全てを変えたゴラッソ」
F.Marinos:30'坂田大輔!!! 89'狩野健太!!!!!
Grampus:5'吉田麻也

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF天野貴史"あまのっち劇場"(→74'田代真一)、栗原勇蔵"負傷にマケズ"、中澤佑二"代表ぼけ"、田中裕介、MF松田直樹"仕事しろ"、河合竜二"不調がもたらす混乱"、長谷川アーリアジャスール"功罪"(→82'清水範久"ホーム凱旋復活")、狩野健太"鬱積を吹き飛ばすスーペルゴラッソ!!!Stay GOLD!!!"、FW坂田大輔"天野さんのおかげです"、渡邉千真"勉強勉強"(→71'金根煥"ディフェンスやれて嬉しいです(本音)")

グランパススタメン:GK広野耕一、DF田中隼磨"標的"、竹内彬、吉田麻也、阿部翔平、MF杉本恵太(→72'津田知宏)、吉村圭司、三都主アレサンドロ、マギヌン(→63'ジョシュア・ケネディ)、FWイゴール・ブルザノビッチ(→46'小川佳純)、巻佑樹

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*劇的で、衝撃的で、鮮烈な一発。試合中に感じていたストレス、鬱積といった感情も全て吹っ飛んでしまいました。このゲームの全てがこのゴールに集約されていると言っても過言ではないぐら本当に最高の一発でした。超値千金の金髪王子の一発、最高!!!

*終了間際、交互に決定機が訪れるような展開を見ても、どちらに転んでもおかしくないゲーム。そんなゲームをこういった形でもぎ取った価値は限りなく大きいと思ってる。確かに内容は良くなかった。数字的にもさして現状を変えるような効果はないのかも知れない。ただ、この勝利がもたらす効果は間違いなくあると断言出来る。ひとつひとつの「イイプレー」に結果が伴うことで裏付けのある自信となる。身を削るように汗を流し、身体を張ったプレーヤーが報われる。そして何よりもエモーショナルな瞬間を味わった観衆が「又来よう」と思えるきっかけとなり得る。今、この勝利が目に見える何かをもたらすことはないとしても、先に、未来に繋がる意義が合ったと思う。未来のために、今何が出来るのか、そういう意味でひとつひとつを積み重ねていかなければ、道は開けないと思うしね。

*まあ喜ぶところは喜ぶとして、ここからは反省会。辛めです。テーマとしては、「モラル」。

*鹿島戦から、チームとしてシステムを固定し、意図と目的を持って組織で守ることに取り組んできたと思っているのだけど、このゲームに関しては全くと言っていいほどそれが出来なかった。それは、コンセプトやグラウンドデザイン以前に個々の選手が責任を果たさなかった事に原因があると感じました。

*現状のチームは、ある程度リトリートした状態で4-4のゾーンを形成することでスペースを消し相手の攻撃を迎撃する(鹿島・川崎)、もしくは高いゾーンでボールを奪うために高い位置から積極的にアプローチを仕掛ける(浦和・名古屋)という二つの守備手法を相手の特徴に合わせて使い分ける形で戦っている感があると感じてます。ただ、どちら手法を用いるにしても変わらないこと、それは各々がそれぞれに課されるタスクを遂行する必要があるということ。それは目的を成す上で個人が負う責任であると思うのだけど、その責任を全うすべき選手の「モラル」が低く、その責任を全うしない選手がいるとどうなるか。それがこのゲームに表れていたのかなと。

*2つの守備手法で共通するのは、ボールを失った後にすぐにチームタスクのために必要な行動があるということ。ゾーンであれば、オリジナルポジションを埋めるために一刻も早く戻る、プレスであれば奪われた状況にも寄るけれどボールサイドへプレッシャーを掛けたり、その動きに連動して挟み込むことであったり、周囲に生まれる選択肢を消すことが求められる。しかし、それをサボったりおざなりにすればどうなるか、ゾーンを埋めきれず穴が空く、プレスが空転し相手の攻撃を制御出来ずに攻め込まれる、組織が成り立たなくなるということになる。

*前置きが長くなってしまったけれど、このゲームに関しては前から行く形を選択したと思ってます。しかし、機能したとは言い難く、相手の細かい繋ぎにいなされ、後追いの守備状況が非常に多かった。何故そうなったか、中盤の選手達の切り替えの意識が乏しく、サボる選手が多数見られたから。そうなれば当然、後方にスペースが空き、残されたディフェンスは後手を踏む。苦しい状況での対応を強いられる。負担が掛かりチームにひずみが生まれる。又、ひとつひとつのアプローチに奪う意志が伴わずプレッシャーがプレッシャーとならない状況にあった。これは組織的に意図を持って守備をしようとしているチームにとっては由々しき問題であるんじゃないかなと。

*元々出来ないとか、そういうことならここまで辛辣な言葉は並べない。でも、各々出来ることを知っている、それを現に見ているわけだから。健太は昨シーズンもっと相手をシビアに追っていたよね?運動量も切り替えも速かったよね?アーリアは鹿島戦でオリジナルポジションに戻ることに必死で取り組んでいたよね?ヘロヘロになりながらもその意志は強く持っていたよね?マツはチームのためにプレーするときは自分が前に出るのではなくもっと周囲のカバーやサポートに意識を裂くよね?本当のピンチの時は全力疾走するよね?そういうことだと思う。攻撃面でのタスクもあるのは百も承知。それでもやらなきゃいけない。じゃないと、いつまで経っても勝ったり負けたりを繰り返して、タイトルには手が掛からない。この状況を打破出来ない。

*これに関しては、監督のマネジメントの問題でもある。ダメなときは自らの采配をもって選手に示さないと、もっと大きなモラルハザードが起きる可能性だって否定出来ない。事実、ピッチで自らのタスクをこなさずに責任を果たさないプレーヤーがいることはピッチの上での秩序が崩れている証拠。フットボールの内容だけで冷徹な采配を振るうタイプではないけれど、情だけではチームは立ちゆかないし、強くはならない。モラルを保つために、締めるところは締めて欲しいし、示して欲しい。それも又監督の大きな仕事のひとつだと思うから。

*個人的には、チームタスクに対して従順に、そして精力的にこなしていた兵藤や小椋がベンチに座っている状況(怪我やサスペンションの絡みもあるけれど)がある中で、タスクをこなさないプレーヤーがピッチに立ち続けていることが理解出来ない。この状況に対して彼らがどう思うかな。こういう「不条理」な状況が生まれていることは、非常に危険だとも思う。

*僕は、強くなって欲しい、もっとイイチームになって欲しい。てか、優勝したい。でも、Fマリノスの中には歪みがあるように感じてしまう。もっとシビアに、真摯にフットボールと向き合う必要があるんじゃないかな。

*何だかずれてきたので、とりあえずはここで締め。大変失礼いたしました。悪いことばっかりじゃなくて良いことも。攻撃面だね。崩しきってのチャンスが作れていること、コンスタントにゴールが獲れるようになってきたことはチームとして前に進めて来たのかなと言う印象を持ってます。プライオリティが定まって受け手と出し手のイメージがリンクし始めた速くシンプルなスペースユーズ、健太とアーリアのアイデアがリンクし始めたバイタル付近でのダイレクトを絡めた崩しなど、形が見え始めていることが大きいのかなと。ディフェンス陣も後方で時間を掛けるのではなく前に入れる意志を持ってプレーし始めているのもいい。後は中盤中央でプレーする選手がプレーの関与意識を高く持って、アーリア・健太を下げさせないように攻撃を組み立てられれば、もっとスムーズに攻撃は回るようになるのかなと。これは要継続。

*選手評、特別扱いはやっぱり健太!本当に嬉しいです。昨シーズンの輝きが消え、くすぶっていた感じもあっただけに、こういう刺激的なきっかけを掴んでくれた事がとにかく嬉しい。他の部分でも攻撃面に関しては本当に危険な匂いが立ち始めた感じある。セットのキックの質が上がってきた、周囲との理解が進んでイメージの共有をし始めた。コンセプト的に彼のパスセンスがチームタスクの中で大きなウェイトを占め始めているだけに、ここから載ってくればチームとしても進歩出来るかなと。まあ守備は……上記の通り。もっとやれ、うん。

後は簡単に。哲也、ポジションを失った苦い相手を前にいきなり失点シーンは酷だったかなノーチャンス。でも凌ぐところで凌いでいたからこそこの劇的がある。天野、ナイスクロス、ナイスアシスト、初のお立ち台おめでとう!守備面でもサイズの怖さ・身体の強度で怪しい部分はあったにしても、地上戦でも粘り強く、タフに対応していた感。交代策は戦術的要因か。坂田、良く決めた、よく走った。最近こればっかりだけど、本当に良い仕事してくれてます。

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なんだか負けた後の空気になっちゃってて申し訳ないですが、まあ勝ったからこそと言うことでお許しください。でも偽らざる気持ちです。たまにはいいでしょ?てか、勝ったし!

ということで、ここまで。更新遅れちゃって申し訳ないですー。


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(´-`).o0この日は黒船祭でしたがまあ雨も降ってて残念だね。でもやっぱり祭はイイよ、マリノスが勝つ前提ではあるけど。

(´-`).o0しゃしーん。雨+夜は条件悪すぎ、それでもよろしければー。

2009/10/17 J.League Division1 sec.29 Fマリノス vsグランパス @ 日産スタジアム(picasa/me)

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October 14, 2009

結実の時@高円宮杯 決勝 Fマリノスユース vs ジュビロユース

待ち望んだ瞬間。

出来ること、すべき事をやり切って、辿り着いた日本最高峰の頂。

高円宮杯制覇!本当におめでとう!

高円宮杯 第20回全日本サッカーユース(U-18)サッカー選手権大会 決勝

Fマリノスユース 7-1 ジュビロ磐田ユース @ 埼玉スタジアム2002「結実の時」
F.Marinos.Y:6'&56'&70'小野裕二!!! 9'&75'&79'関原凌河!!! 44'高橋健哉!!!
Jubilo.Y:67'高山皓旦

F.Marinos Official

Fマリノスユーススタメン:GK鈴木椋大"初の大舞台も揺らがず"、DF保田隆介"値千金、準々決勝の先制弾!"、樋川愛輔"大きな大きな成長"、中田航平"チームの象徴"、岡直樹"いかなる時でもオーバーラップ"(→74'星雄次)、MF熊谷アンドリュー"進化する次世代のオーガナイザー"、後藤拓斗"「戦える選手」への変貌"(→82'榎本大希"Jユースで爆発!桐光戦決勝弾!")、小野裕二"ファイナルで爆発!!!"、高橋健哉"意義あるゴール、準々2点目、決勝3点目!"、天野純"涙の後に、光ったハードワーク"(→79'星広太)、FW関原凌河"エースの矜持、ハットトリック!"

監督・松橋力蔵"鬼の力蔵、結実の時"

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*初の高円宮杯制覇!本当によかった、そして本当に凄い!改めて選手達にはおめでとうです。しかも中一日という厳しい条件にも関わらずパーフェクトパフォーマンスで大爆発、言うことはないです。本当に素晴らしい、本当に良くやってくれました。

*勝負を分けた差、それは純粋にコンディションの差だと思ってます。決してジュビロユースは悪いチームじゃなかった。粘り強く、我慢強く、チームコンセプトをきっちりとこなし続けられるだけのメンタリティとスタミナを持つタフなチームだった。ただ、二日前に準決勝で互いに110分+PKと非常にタフなゲームをやってきているだけに、いかに回復して、イイパフォーマンスが出来るコンディションを整えられるか。その中でFマリノスユースの選手達はタフなトレーニングを積んできた成果か、この厳しい条件もモノともせず抜群の運動量とアクティビティを発揮し、それがゲームの中での差となって表れ、スコアには反映されたのかな。これもまた彼らの辿ってきた経緯が成した事だと思うし、賞賛されて然るべきかなぁと。

*良いコンディションが良いパフォーマンスを呼ぶ。前半のパフォーマンスは、もうけちの付けようがない程パーフェクトなものでした。決定力不足を叫ばれ続けたチームが決定機を確実にモノにしたこと。あまじゅんの高精度のプレースキックから抜群の跳躍力でファーからヘッドを叩き込んだ裕二の先制点、テンション落とさず準々決勝で抜群の実効力を見せた高い精度の対角線のフィードでサイドのオープンスペースを使う攻撃構築から凌河が中に切れ込んでの強烈なシュートで追加点、終了間際に自らコースを切り開き、躊躇なくペナルティアーク少し手前から思い切って打ち切った健哉のミドルシュートでだめ押し。加点経過はこれ以上ない形でした。勢いに乗って自信を持ってプレーした結果だと思うし、この大舞台にも萎縮せずに戦えたからこその結実だったのかなぁと。

*それに加えて守備の充実ぶり。奪われた後の切り替えが非常に早く、ボールホルダーに対してすぐにアプローチを敢行して前を向かせない、攻撃に移行させない。詰まったところで収縮し複数人で取り囲んで厳しいプレッシャーを掛けて奪い取る、ミスを誘う。アタッカー達が守備意識と切り替えの意識を高く保ち、ボランチコンビがハードワークとイイポジショニングで局面での数的優位作りだしながらセカンドボールをことごとく拾う、そしてディフェンスラインが高いラインを敷きコンパクトな陣形を保ち続けながら漏れなくカバーし穴を開けない。一人一人がすべきことを緩みなく続けた結果、非常に充実していた。相手に何もさせなかった、これは誇るべき事。

*過去の失敗体験から、「3-0が一番怖い」なんて話をハーフタイムでしていましたが、そんな心配もいらぬ心配だったかな、このゲームに関しては。凌河の柔らかいクロスにまたしても裕二がファーからヘッドを叩き込んで4-0、これで完全に勝負あった。後半は前半に比べると少しプレッシャーが緩んで、ジュビロに巻き返す気配があっただけに、このゴールの意味はとても大きかった。健哉のゴールがアドバンテージを確実なモノとしたとしたら、このゴールは相手の心が折るような効果があったかな。ジュビロ最大の武器であるセットプレーから一点返されたモノの、更に攻勢を強めようとセンターバック一枚を前に上げた相手を蜂の巣に。裕二がハットトリックとなるゴールを岡のアシストを受けて達成、凌河も負けじと2ゴールでハットトリックを達成、初戴冠を自ら祝うようなゴールラッシュでこのゲームを締めくくった。なんだか点が次々入って喜んでいたら、その時が来てしまって少々面食らった感じなんですけど、歓喜の瞬間、選手達がピッチで喜びを爆発させ、サポも同じように喜ぶ、そんな光景は見ていて本当に幸せでした。

*そんな感じで歓喜の瞬間を迎えてしまったわけですが、ここまで辿り着くまでの経緯を振り返ると、決して順風満帆ではなかっただけに非常に感慨深いです。プリンス開幕戦、公式戦経験の浅い選手達は緊張感に飲まれ、早々に浴びた先制点を取り返せずに黒星スタート。準決勝で対峙した三菱養和に大雨の馬入で基礎技術の差を思い知らされる様な形でちんちんにされ、自壊も伴って5失点の大敗。そしてプリンス最終戦、王者となったFC東京の強烈なプレッシングからのスピーディな攻撃を前に自分たちのサッカーをほとんどやらせてもらえないまま完敗でチャンピオンを目の前で決められた。また、全クラ、僕は見てないけどあと一歩で三ツ沢……というところで後に優勝を果たすセレッソユースの堅守を突き崩せずPKで敗戦し、道が途絶えてる。昨シーズンに比べ、力蔵監督の見据えるコンセプトの元、真摯にサッカーに向き合って取り組んでいたのは感じられたけど、勝負所で勝ちきれない弱さもあった。

*そんなイメージを持っていた僕にとって空白の2ヶ月を経て高円宮杯での変貌っぷりは正直驚きました。個々の成長はもちろんのこと、シーズン開幕直前を彷彿とさせる徹底したプレッシングを核にしたディフェンス、個人戦術をうまく融合したダイナミズムのあるオフェンス、それをタフに90分間続けられる力がチームに根付き、本当に強いチームになった。もちろん、ユース年代、波はある(Jユースで川崎に負けたらしいし……)でも、彼らが真摯にフットボールに取り組み、厳しいトレーニングに耐え、成長の証明となる結果が出たことは本当に喜ばしい。今シーズン3年生が昇格しないにしても、ね。

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*では選手のこと。

鈴木椋大→高円宮杯で公式戦初出場にも関わらず非常に冷静で大きなミスもなく大舞台を切った。サイズ、技術、共に申し分ない。良い経験を積んだと思うので、今後の更なる成長が楽しみ。

保田隆介→準々決勝の先制点、意表を突く良いボックス侵入からの先制点は度肝抜かれた。彼の良さは守備面での粘り強さだったり、安定感だけど、攻撃面でもこういう良さが出せるようになったのは進歩だと思う。だからこそ今、彼が右サイドバックのポジションをになっているのだと思うしね。

樋川愛輔→春先から考えるともの凄い成長を遂げていて、まるで別人のよう。判断ミスやケアレスミスが減り、マーキングミスもほとんどなくなってシビアなアプローチを常に続けられるようになった。ビルドアップも安定し、何よりも高精度のフィードで最後列から攻撃構築に貢献出来るようになった。シーズン前、甲斐や臼井の抜けた穴がとても心配になってたけど、そんな心配はいらぬ心配だったかな。本当に良くなった、素晴らしいです。

中田航平→航平もディフェンダーとして大きく成長してくれた。最終ラインの選手としてはどうしても「軽さ」が所々に表れていたのだけど、今や水も漏らさぬ危機察知からのカバーリングを見せるようになった。この年代の最高峰のドリブラーである三菱養和の田鍋を抑えきったカバーリングは溜息漏れるほど素晴らしかった。フィードの質、ボールを動かす技術、サッカーIQは元々持ってる。今後どんな選手になっていくのか本当に楽しみ。それとチームとまとめたメンタリティ、常に声を掛けてチームを鼓舞し続けたその姿勢にチームは救われてたと思う。改めて、素晴らしいキャプテンだった。航平の満面の笑みは忘れられないなー。

岡直樹→1年生の時のことを考えると……もう涙が出てくる。本当に頼りになる左サイドバックになった。攻撃参加の実効力、1vs1の対応力、中央に絞ってのマーキング、今やその危うさは微塵もない。てか、代表様ですからね。トップに上がらなかったのはチーム事情も影響したと思うけど、大学で更に磨き上げて、今度はFマリノスが頭を下げて迎えに行くような質の選手になって欲しいな。岡くんのダイレクトをうまく絡めるビルドアップ、それに合わせてオーバーラップを仕掛けていくシーンがもの凄い好き。

星広太・星雄次→高円宮杯ではスタメン出場こそなかったものの交代選手としてはその物怖じしないプレースタイルは頼もしかったよ。広太はプリンスでは右サイドバックとしてスタメン掴んでいたわけだし、考えてみたら今年の開幕は彼のゴールから。あれがなかった今もなかったかも知れない。良い仕事したよ。雄次にしても技術は持ってる。ハイブリッドな技術でここから再びスタメン争いに名乗りを上げて欲しいな。

熊谷アンドリュー→なんてゆうか浦島な僕にとって、大きな衝撃。今までは静的な印象が非常に強かったけれど、チームコンセプトの中でチームディフェンスを忠実にこなせるボランチらしい選手になった。早い寄せから怯まずにコンタクトするし、セカンドボールへの反応も早い、本当に大きく大きく進化してる。パスの技術、ボールを動かすセンス、見えないところを見つける視野、攻撃をオーガナイズするプレーは元々素晴らしい。細かいミスもあったりと発展途上であるのは間違いないけど、経験を積み重ねていったら……本当に恐ろしい選手になるのを改めて感じた大会だった。それと国体が絡んだハードスケジュール、よく頑張りました。

後藤拓斗→彼もアンドリューに負けず劣らずもの凄い変わった。プリンスの頃は良くも悪くも「軽い」セグンドボランチで、ロストやミスの多さが目立ってしまっていたけど、この大会の拓斗はもう別人。豊富な運動量で相手に襲いかかり、イイポジショニングと読みで何度もボールを奪っては攻撃に繋げていく。彼のプレーがチームを支えたのは間違いない。元々ダイレクトプレーのセンスや正確な技術には定評あるプレーヤーだったけれど、その拓斗が戦えるようになったこと、本当に大きな成長だと思う。拓斗の進化、もっと見たいよ。

天野純→PK外したのはご愛敬と言ってもイイぐらい攻守に効いたプレーを見せてくれた。攻守に渡る運動量、プレーを落ち着かせて展開の幅を保ったプレーディティール、そしてプレースキック。様々な才能の集うアタッカー陣の中で全試合スタメンで使われたのはそんなプレーへの信頼の表れだと思う。2年生の頃、なかなか本来の高い位置で起用されなくて不遇の時期があったけど、それでもこうして花を開かせたのはあまじゅんの努力の賜物。未だに僕は「あまーじゅんあまーじゅん、ゴール、ゴール、ゴール」と口ずさんでます。あまじゅんかわいいよあまじゅん。

高橋健哉→いつの間にかレギュラーになって驚いたけど、守備に対しての意識ががらっと変わって、奪う意志を強く持って取り組むようになったことは大きな変化。自らの武器である柔らかい足元から繰り出す突破アクションと思い切りの良さ、それと感性、元々持ってるモノは素晴らしかっただけに、それがゲームの中に反映出来るようになったのは大きな進歩。これを継続して、より逞しく、より強くなって欲しいな。ファイナルの3点目、パーフェクト、準々決勝の2点目、ナイスゴール!

小野裕二→相変わらず審判につっかかったり、メンタルコントロールに危うさがあって、航平はもちろんのことサポからも心配される「天才小僧」。だけど、その強気の姿勢がチームを引っ張った。とにかく要求する、そして持ったら仕掛ける、自ら躊躇なく狙いに行く、そのエネルギーは間違いなくチームの推進剤となっていたと思う。決定機を決めきれないのは相変わらずとはいえ、得点ランキング2位な訳だから、恐ろしい。裕二はもっと出来るよ。悠斗と仲良くね、つんでれだろうけd。

小野悠斗→春先は間違いなくこのチームを引っ張るプレーヤーだと思ったけど、怪我やインフルと色々と不遇を託ったここまでの一年だったのかも知れない。ただ、準々決勝で見せた広角のゲームメイクは絶品だった。悠斗の最大の武器である精度あるフィードで次々にサイドのスペースで待つアタッカーへと届け、攻撃を見事に演出してくれた。思う部分もあるはずだし、このままでは終われない、と思ってるはず。No.10の更なる輝きはJユースで。

塩田光→まあ不完全燃焼。悠斗同様怪我に悩まされ、その中でチームのテンションに乗り切れない感じが見て取れた。抜群のスピード、突破力、見ているモノに爽快感を与えるようなプレーヤーではあるのだけど、今大会はなかなかそんなシーンが見せられないかったのが残念だったかな。もっとできると思うし、このままじゃ終われないでしょ。真価はJユースで、うん。

関原凌河→自信、というものがどれだけ人を変えるのか、と言うことをファクターにするなら凌河が最も変わったかな。試合で点を積み重ねて、自信を付けていく。それをこの半年間やり続けた結果、こうして全国大会ですら、トップスコアラーを争うような選手になったと思うんだよね。まあ準々決勝で多数あった決定機を決めてれば……。動き出しの質と継続性、守備における執着心と運動量、そしてシュートへの積極性、こぼれ球への反応、サイズや身体がない分、現代フットボールの中で求められる要素を磨き続けた凌河の成長は本当に目を見張るモノがあった。これからも獲り続けて周りを認めさせてやれ。

榎本大希→今シーズン通じてコンディショニングに苦しんだ感はあって、今大会も抜ききれなかったり、打ち切れなかったりと大希らしくないプレーは多かった。また、変化するチームの中で大希も乗り切れなかった一人だったのかも知れない。ただ、彼の持ってるモノは特別だと思ってるし、もっと強くなればもっとできると思う。テクニックとスピード両面を活かした局面打開、狭い位置でも狙える精度、生粋のFWとして大学で磨かれて欲しいな。桐光戦のゴール、本当にありがとう!

そして、最後に力蔵監督。改めて、就任一年目の戴冠、おめでとうございます。毎年、シーズンが経過するつれて緩み、甘さが生まれ、コンセプトが揺らいでしまったことの多かったFマリノスユースを、厳しい指導とぶれないコンセプトで変えてくれたこと、本当に感謝です。選手評の中にも何度もあったけど、ハードワーク出来るようになった、戦えるようになった、守備が出来るようになった、そんな選手が非常に多かった。自分の良さを出すだけじゃなく、チームのためにプレーすることを根付かせてくれたのは素晴らしいことだと思う。その上で自分の良さを発揮する、土台の上でのスペシャル、うん、素敵なことだと思う。個人的には長くユースを率いて欲しいな。力蔵・横浜!としてユースの色になって欲しい。ひとまず、本当にお疲れ様でした。又コーチ・スタッフの皆様もおめでとうございました。

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偉い長くなってしまいましたが……本当に良かったです。優勝って、良いなぁ……。

ただ、次なる戦いはもうすぐ。Jユースも開幕してるしね。成し遂げた後のモチベーションの維持、凄い大変だと思うけど、2冠目指してまた頑張ろう!

ということでここまで。

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(´-`).o0写真は僕の行った3試合を張っておきます。雰囲気だけでも伝われば……

2009/10/12 高円宮杯 第20回全日本サッカーユース(U-18)サッカー選手権大会 決勝 Fマリノスユース vs ジュビロ磐田ユース @ 埼玉スタジアム2002(picasa/me)

2009/10/10 高円宮杯 第20回全日本サッカーユース(U-18)サッカー選手権大会 準決勝 Fマリノスユース vs 三菱養和S.C.ユース @ 国立競技場(picasa/me)

2009/10/3 高円宮杯 第20回全日本サッカーユース(U-18)サッカー選手権大会 準々決勝 レッズユース vs Fマリノスユース @ ひたちなか陸上競技場(picasa/me)

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October 12, 2009

想いは、ひとつ。

全てはこの日から始まった。

様々なことがあった。緊張感に屈した保土ヶ谷、雨中で技術の差を見せつけられた馬入、タイトルマッチで力の差を見せつけられた深川、約束の地・三ツ沢にあと一歩届かなかった福島、苦い経験も沢山してきた。それでも紆余曲折を経て、ようやくようやくここまで辿り着いた。

培ってきた技術も、体力も、経験も、全て埼玉スタジアムのピッチで出し切ろう。

想いはひとつ、頂点へ。

さあ、いこう。

高円宮杯 第20回全日本サッカーユース(U-18)サッカー選手権大会 決勝
10/12 13:00 Kickoff/横浜Fマリノスユース vs ジュビロ磐田ユース @ 埼玉スタジアム2002

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(´-`).o0いよいよ、ここまで来ました、Fマリノスユース。日本のユース年代最高峰の大会、高円宮杯決勝です。正直、何も手に付かないんで…。とにかく行っちゃいます。応援してあげてください。

(´-`).o0準決勝の写真を貼っておきます。
2009/10/10 高円宮杯 第20回全日本サッカーユース(U-18)サッカー選手権大会 準決勝 Fマリノスユース vs 三菱養和S.C.ユース @ 国立競技場(picasa/me)

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October 10, 2009

タイトルへの意志>リベンジへの意志@2009 J.League Division1 第28節 フロンターレ vs Fマリノス

未だに、悔しい、悔しい、悔しい。

連勝で掴みつつある手応えを本物にするために、そしてリベンジを果たすため、強い気持ちで臨んだはずのゲームを、このような形で落としたことがどうしてもどうしても、受け入れられない。

ただひとつ曇り無く思うこと。

この落とし前、付けずにシーズンは終われない。

2009 J.League Division1 第28節

フロンターレ 2-0 Fマリノス @ 等々力陸上競技場「タイトルへの意志>リベンジへの意志」
Frontale:74'谷口博之 83'レナチーニョ

J'S GOAL

Fマリノススタメン:GK榎本哲也"報われなかったビッグセーブ"、DF田中裕介"千真になんかおごってもらって"、栗原勇蔵"怪物を前に"、中澤佑二"らしからぬ姿"、小宮山尊信"繰り返される失点"、MF長谷川アーリアジャスール"より怖い選手へ"(→76'兵藤慎剛)、河合竜二"繋ぎ止めるための奮闘"、松田直樹"再びのスタミナ問題"(→82'齋藤学"見えなき意図、見えたとまどい")、狩野健太"天才パサーである前に"、FW坂田大輔"責任を背負え"(→76'山瀬功治"迷えるエース")、渡邉千真"こういうゲームで決めてこそ"

フロンターレスタメン:GK川島永嗣、DF森勇介、菊地光将、伊藤宏樹、村上和弘(→74'井川祐輔)、MF横山智伸(→88'山岸智)、谷口博之"この恩知らずが"(→89'田坂祐介)、中村憲剛、レナチーニョ、FWジュニーニョ、鄭大世

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*多くを語ろうとは思わない、思えない。屈辱の借りを返すべく強い意志を携えて臨んだはずのゲームだからこそ、こんなパフォーマンスをしてほしくはなかった。同じ相手にまたしても屈すること、ましてや疲労の極地にあり、ここ数年自分が見た中でも最も酷い状態にあった相手に。どうしても受け入れ難い。悔しくて、歯がゆくて、たまらない。未だにこの思いは拭えない。

*それぐらい、この日のフロンターレの状態は良くなかった。個々の選手の動こうとする意志が普段に比べて減退傾向にあり、プレーの精度も低い、身体のキレもない。チームとしても動き出しが伴わないため、コンセプトである少ないタッチでのボールムーブが表現出来ない。苦肉の策として、試合通じてアクチュアルタイム(実際の試合時間)を減らしながら、相手の消耗を待ち、同じ土俵に引きずり込むことで勝負をするしか術がなかった状態と言っていい。彼らはまともにフットボールで勝負出来る状態になかった。だからこそ、勝負は自分たちの手中にあったと思う。

*しかし、優位に立って戦える勝負をモノにすることが出来なかった。スコアに繋げられなかったこと、受動的な姿勢が先立ちやらせすぎたこと、自分たちでペースを落とし無為に時間とスタミナを消費していったこと、その状況を看過して交代策が遅れたこと……。その結果として、フロンターレが狙っていた互いに消耗した状態でのオープンな殴り合いという土俵で戦わざるを得なくなった。そして、その勝負に屈した。

*13:00キックオフで気温が高かったこと、相手の持ち得る個の力への警戒感、スコアが動かず動きづらい状況等、難しい条件であったことは事実。ただ、道を阻まれ悔しい思いをさせられた相手だからこそ、勝利への強い意志を見せて欲しかった。それぐらい悔しい思いをしたわけで、その気持ちを見せて欲しかった。気候条件や恐怖感などお構いなしに、ね。精神論は好きじゃないけど、ACL敗退のショックを振り払い、次なる目標のために体裁などお構いなしに勝利への最善の策を持って勝負に徹したフロンターレの勝利への意志に比べて、このゲームでFマリノスからそういった意志を感じ取ることが出来なかった。それが最も残念なことだし、もやもやが残る理由なのかなと。

*なんか、柄じゃないね。プレーに置いて感じたことを少しだけ。攻撃に関して、意識としてまずスペース、という意思統一が生まれ、継続出来ているのは非常に良いこと。受け手となる2トップは楔を引き出すよりもスペースランニングへの意識が先立つようになっているし、出し手もその動き出しに呼応する形でスペースへのパスを意識してる。こういう意思統一が生まれてきたのはチームとしてひとつ積み上げられたのかなと。直接ゴールに繋がらなくても相手のラインが下がって深みが生まれ、バイタルを開く効果もある訳だから、イイ攻撃をする前提条件が作り出せる。それが健太やアーリア、功治や兵藤を活かすことにも繋がっていく。今のチームの好循環を生む攻撃パターンとして、今後も磨いていって欲しいなと。坂田、次GK外して枠外したら坊主な。

*守備に関しては、ふたつ。まずこの試合の守備姿勢。相手によって積極的に前からアプローチを掛けて奪いに行くか、ある程度ゾーンのポジショニングバランス維持に重きを置いてスペースを消すかというプランニングを立ててるように見える最近のFマリノス、この日は後者の手法を用いた守備だったのかなと。ただ、正直機能していたとは言い難い。スペースを消しているけど、サイドの縦の関係での受け渡しが非常に曖昧な事、収縮傾向にあって見きれないことでサイドのスペースを相手に与えてしまっていた。せっかくゾーンでスペースを消して進入を制御しても、サイドから簡単に前に運ばれては意味がない。その辺の受け渡しの整理が未だ付いていないのか、単純に健太とアーリアがサボっていたのか、その辺のチームの約束事がイマイチ見えないので何とも言えないけど、どちらにしても修正しないと。個人的にこのゲームのサイドハーフの守備意識の低さは結構問題だと思う。ボックス気味で攻撃時に前に出る事が求められるから、その分だけ激しい運動量と切り替えの意識が求められるとはいえ、ね。

*それともう一個、クロスに対する対応、だね。確かにあのゴールは素晴らしかった。森の浅い位置からのインスイングのボールは抜群の精度とボールスピードで、谷口のヘッドは技術的に非常に高度なヘディングだった。ただ、ここは繰り返しすぎだと思う。左側のセンターバックとサイドバックの間、コミーが付くべきところでふわっと離してやられたわけで、そこはコミーの問題。もっとしっかりと寄せる、勝てなくてもぶつかって体勢を崩させる、そういう部分はやっぱり頑張って欲しい。それと右サイドは簡単に上げさせすぎ、アーリアかな?抜かれないために距離を開けるというのは確かに分からないでもないけど、もう一歩でも二歩でも距離を詰めないとプレッシャーにならない。裕介もそうだけど、前を塞ぐだけじゃなくて、距離を詰める、上げさせないという努力をしていかないとね。これ以上はいらないよ。

*選手評は短く。哲也、良く踏ん張った、ただ、やられては水の泡、かな。ノーチャンスだったけどね。佑二、目測誤ったりして、らしくない。テセにもかなりやられてたけど、それじゃ困るんだわ。勇蔵も同じ、テセが強いことは知ってたはず、じゃあどうしなきゃいけなかったのか、もっと早いタイミング、そして予測だと思う。アーリア、いいプレーもあるけど最近少しずつプレーの実効性が落ちてると思う。帰陣意識も鹿島戦に比べると減退気味。ここ頑張り所。動きの量とプレーの質の維持、難しいテーマだけどね。将軍様、こういうゲームは60分までだね。ピッチでウォーキングは頼むからやめて。10vs11だわ。河合、勝負への意志は最も感じた、良く身体を張って秩序を守った。この辺はらしい。報われず。健太、シンプルな攻撃に置いてパスセンス光った。ただアタッカーとしてゴールを取る姿勢はもっと欲しい、それと守備もっとやらないと。ハリーバック、相手にちゃんと付く、サボらない。それは組織の一員として甘やかされるべきじゃないし、甘んじるべきじゃない。坂田と千真、決めなきゃ坊主。功治、ズルズル下がったらトップに入る意味がない。癖なんだろうけど、お兄ちゃん気質。甘やかさなくていい。持ってこさせる。兵藤、展開に埋没。まな、意図が見えない……ドンマイ。

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はい、おしまい。明日天皇杯だしね、そろそろ切り替えないと←

といっても今回はお留守番だし、試合も見れそうにないから明日は文字情報を追うことになりそうです。

とにかくしっかりと、うん。若い選手、ここんところ鬱積溜まってる選手に頑張って欲しいかなー。

ということでここまでー。今日はユース行ってきます、聖地・国立、わっしょい。

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(´-`).o0かあさん、これで川崎が嫌いになれそうです……。

(´-`).o0元々あんまり勝てない相手だったけど、まーくん獲ってくれたり、谷口育てて代表にまでしてくれたり、憲剛凄い選手だったり、ゲームがエモーショナルでスタジアムが盛り上がったり、ポジティブな印象を持ってたんですよね、うん。でもさ、ここまでねいじめられるとね、嫌になるってもんですよ。まあ又お邪魔しに行きますけど←

(´-`).o0ということでしゃしーん。いまいちな試合だったのに、天気が良かったこともあってなかなかいいのが撮れたと自画自賛。よろしかったらどうぞ。
2009/10/4 J.League Division1 sec.28 フロンターレ vs Fマリノス @ 等々力陸上競技場(picasa/me)

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October 02, 2009

甘美なる勝利の味@2009 J.LeagueDivision1 第27節 レッズ vs Fマリノス

この場所はやはり特別。

この圧迫感が、この圧力が、勝利への欲求を更に掻き立てる。

そして、掴み取った時の歓喜の味は格別。

しかし、歓喜の美酒に酔ってばかりもいられない。

借りを返さなければならないのだから。

2009 J.League Division1 第27節

レッズ 1-2 Fマリノス @ 埼玉スタジアム2002「甘美なる勝利の味」
F.Marinos:3'中澤佑二! 44'渡邉千真!
Reds:15'エジミウソン

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK榎本哲也"守護神への階段を一歩ずつ"、DF田中裕介"練習、ひたすらに"、栗原勇蔵"耐え抜く力"、中澤佑二"発する意志"、小宮山尊信"重ねた自重"、MF長谷川アーリアジャスール"間隙、急襲!"(→77'金井貢史"気づくべき事")、河合竜二"矜持"、松田直樹"継続は力なり"、狩野健太"少しずつ、一歩ずつ"(→80'田代真一)、FW坂田大輔"水を得た魚"、渡邉千真"決める男"(→86'金根煥"競るコツ、覚えよう")

レッズスタメン:GK山岸範宏、DF山田暢久、坪井慶介、田中マルクス闘莉王、細貝萌、MF阿部勇樹、鈴木啓太(→64'田中達也)、梅崎司(→64'山田直輝)、ロブソン・ポンテ(→73'高原直泰)、原口元気、FWエジミウソン

鹿島に勝って意気揚々と乗り込んだFマリノスと連敗をストップし再び上昇気流に乗らんとするレッズの対峙となった埼玉スタジアム2002。圧迫感さえ感じさせる全方位の赤、どんな状況であれ、やはりこのスタジアムに来ると、戦闘意欲を掻き立てられる。

そんなゲームのスタメン、Fマリノスは、鹿島戦で累積8枚目のカードを喰らった小椋がこのゲーム含めて2試合の出場停止、更に臀部の違和感を抱えていた兵藤が肉離れで2週間の離脱、豊富な運動量と献身的な姿勢で中盤のエンジンとなっていた二人を一気に欠く緊急事態。中盤中央には河合、サイドには久々の狩野がスタメン出場となったが、鹿島戦で見せた中盤の機能性を保ち続けられるか未知数な部分も。対するレッズは、都築の怪我で山岸がスタメンとなる以外はベストメンバーと呼べるか。僕の山田直輝は怪我開けと言うこともありベンチスタート。

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試合展開

試合開始直後からFマリノスは様子を見ることなく積極的に前に出る。そして望外の結果を得る。2トップのスピードを生かしてシンプルにスペースを突く形でCKを得ると、その右サイドからのCK、狩野のアウトスイングのキックは鋭くニアへ!千真がマークを外してすらすような形でファーに流すと、山岸反応出来ず、闘莉王佑二捕まえきれず。佑二はこのチャンスにきっちり押し込んだ!いきなり訪れる歓喜の時にアウェイスタンド爆発。久々のセットからの一発、試合の趨勢も定まらぬうちの先制点にはレッズを揺さぶるに充分なインパクト。その後も大きくボールが動く中でアーリアが見事な反転からのミドルシュートを見せるなど雰囲気は上々、序盤はFマリノスペースで進んでいく。

しかし、時間と共にレッズに流れが傾く。最終ラインから丁寧に、そしてテンポ良くダイレクトパスとムーブが繰り返されるレッズのポゼッションに対し、Fマリノスは前節のようにオリジナルポジションを維持してゾーンを形成するのではなく、高い位置からアプローチを敢行する積極的な守備で対抗しようとするが、レッズのパスムーブによってそのプレッシャーがことごとくいなされたことが大きな要因。アプローチによってゾーンに穴が空き、中盤のフィルタリングも効かない、後手に回る中でその流れがスコアに反映される。センターライン付近、スムーズで細かい繋ぎからポンテにボールが入ると前はオープン、ポンテは前に運びながらエジミウソンを囮にしてFマリノスディフェンスラインを中央に収縮させると、空いた右サイドのスペースにオーバーラップしてきた山田暢久を簡単に使う。山田暢久はフリーでクロス、高い弾道のボールに対してエジミウソンはマーカーの勇蔵から消えるように流れて最後は打点の高いヘッド!これがサイドネットに突き刺さった。技術レベルの高いレッズの選手をここまで自由にさせてしまうと無傷ではいられない、と言う典型かな。中盤があっさりと無力化され、丸腰のディフェンスラインの警戒感を逆手に取られることで生まれたフリースペース。これはやられて然るべきモノだった。これは誰かのせいではなく、チームとしてやられた失点。反省。エジミウソンの動きはうまかった。

レッズのパスムーブに翻弄され、プレッシングが空転して後手に回るという状況は失点後も変わらない。相手の勢いに飲まれるような形で混戦を作られて原口のダイレクトパスからエジミウソン、サイドから中央、鈴木啓太→ポンテとゴール前を横断するような繋ぎから最後は大外でフリーとなったエジミウソンと、失点寸前のシーンも多数。しかし、その苦しい時間を何とか凌いで迎えたロスタイム、相手の隙を突く形でビッグチャンスが訪れる。相手陣でのポゼッション、大きくボールが動く中で河合がボールを持つと、相手のディフェンスライン前に入ったアーリアへ楔を入れ、そのまま自ら走り込む。アーリアもそれに合わせて丁寧に落とすと、河合はそれを受けボックス内に進入する。しかし、この突破を未然に予測していた鈴木啓太が身体を入れてこの突破をストップ。チャンスの芽は潰えたかに思われたが、ここでアーリアの素晴らしいプレー。河合の腕が掛ったこと、そして身体を入れることに意識が向き、ボール保持への意識が薄くなった鈴木啓太の隙を突く形で、身体から離れたボールをエンドライン際でカット!そしてすぐさまゴール前へ折り返す!このボールを千真がスライディングで押し込んだ!なんとー!キター!スゲー!レッズの選手達は河合が引っ張ったと主審・岡田正義に執拗に抗議するが当然判定は覆らず!驚きの逆転弾!ゲームを考えた上で大きすぎるゴール。非常に苦しい流れ、そのまま折り返せれば御の字と言うところでリードして折り返せることの価値は計り知れない。それだけアーリアのプレーは大きな価値があった。そして、こういう場面を逃さない千真、流石ストライカー、今シーズン11点目!このゴールでアドバンテージを持って折り返すことに。

このアドバンテージは、後半の戦いぶりにも大きな影響を与える。前傾気味でバランスの悪かった中盤のディフェンスは、ある程度自陣で迎え撃つようなディフェンスへと変化、攻勢を強めるレッズのオフェンスを遮断していく。奪ってからは幅を保ちながら裏を狙う2トップのスピードを生かしてカウンターに持ち込んでいく。こうして、リズムを取り戻したFマリノスはビッグチャンス。またもその起点は河合から、左から戻される形でバイタルでフリーとなってボール受けると右に流れながら目線を外に向ける。当然レッズディフェンスも右に陣形を寄せていく、その状況の中で河合が選択したのはバランスが移り変わる中でゴール中央でフリーとなっていた千真へのスルーパス!千真、スムーズに収めて冷静に山岸の脇下を抜くようなグラウンダーのフィニッシュ!このシュート山岸のファインセーブに凌がれたが、河合のディフェンスの盲点を突く素晴らしいアイデアが光ったプレーだった、千真、決めてくれー!

しかし、良い流れも長くは続かなかった。ビハインドを変えそうとするレッズの攻勢は更に強まる。梅崎の突破から、原口の突破から、交代で入った田中達也の突破からと、仕掛けられる選手が次々とミドルを放ち、闘莉王もオーバーラップを仕掛けてくる。しかし、Fマリノスは佑二・勇蔵を中心に堅陣を築きゴールを割らせず。時間が少なくなると、ベンチも現実的にこのリードを保つべく、ゲームをクローズさせる手を打っていく。豊富に動いていたこともあって疲労の見えはじめていたアーリアに代え金井を、キープ・パスと存在感を見せていたものの戻りが遅れていた健太に代え田代を、最後は千真に代えてクンファンで圧力を保ちながらセットプレーでの高さを付与する。

最終局面、坂田も自陣に戻って空いてくるサイドバックにマークを付いたりと、チーム一丸となってレッズの攻勢に耐えるFマリノス。しかし、クロージングのために入った田代、金井がゲームにうまく入れない。田代は軽いアプローチをいなされて穴を作り、金井も突破を御しきれずかわされたり、自陣深くでの軽率なロストから危険な位置でのFKを与える遠因となってしまう。しかし、そんな若い選手達の失態にも動じず、最後の闘莉王のFKも落ち着いて対処すると、待望のホイッスル!苦しいゲームではあったが、粘り強く戦い抜いたFマリノスは完全アウェイの地で今シーズン5/2以来の連勝を飾った。

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*非常に苦しいゲームだったけど、本当に良く勝った。とにもかくにも前半の望外の展開に尽きる。先制したことでいい入り方が出来て、相手のパスサッカーに順応出来ずに同点にされたりと悪い流れにも関わらず、リードをして折り返せたのはものすごっっっっい大きかった。もちろん、チームとして意志を継続し、集中していたこと、我慢出来たこともあるけど、とにもかくにも展開がFマリノスに味方してくれたことが大きかった。フットボールの神様が少しFマリノスに肩入れしてくれたことを感謝したいゲームでしたー。

*このゲームで僕が注視したファクターは、ディフェンスの仕方に大きな変化があったこと。鹿島戦のようにゾーンを埋めるためのスライドとポジションチェンジを駆使した4-4のゾーンディフェンスではなく、高い位置からアプローチを掛けて奪うプレッシングによるディフェンス。メンバーが替わったこと(兵藤の不在、と書いちゃった方が良いかな)、鹿島と浦和のプレースタイルの違いなど、スカウティングの末の答えだと思うのだけど、正直言ってあんまり機能しなかったかな……。レッズのパスムーブのクオリティとFマリノスのプレッシングのクオリティの対峙に置いて、レッズのパスムーブが上回った、ということなんだろうけど、相手を見誤ったというか、見通しが甘かったかな。レッズの基本的なボールの動かし方として、短い距離感の中で「当てる、動きを付ける、落とす」の連続。ただ、Fマリノスのアプローチは「当てる」の所でのアプローチだけ。そこにダイレクトが絡んでくるから、ひとつのアプローチでは簡単にいなされて奪うに至らない。その結果、スペースを与えたあげくに相手にバイタルを明け渡してしまうことも少なくなかった。そんな惨状を見ていて、高い位置でボールを奪うための「目的」に置いて、「手段」が無かったように感じてしまった。あのパスムーブを封じるためには、もっと明確に意思統一をすべきだったんじゃないかな。ひとつのアプローチに周囲がパスムーブの行き先を予測して収縮することであったり、楔が入った瞬間に落としどころを消した上でパックするとか、もっと明確に狙い所をもっと定めて、グループで連動する必要があったのかなと。

*ただ、後半はバランスを調整し、ブロックを作った上でアプローチしていく形に整理出来たことで奪うに至らないにしても無為にスペースを与えることはなくなった。アプローチのタイミングも早くなり、タイトにプレッシャーが掛かるようになった。この辺はチームとしての進歩だと思うし、このゲームの中で前に進めた部分だとも思う。それと、かなりいなされまくったけど、アプローチへの意志が減退せず、継続してプレッシャーを掛け続けたことも又素晴らしいこと。精神的にも、体力的にも疲労が溜まる中で踏ん張ったこともね。

*攻撃面ではだいぶチームとして意思統一ができてきたと思う。シンプルなスペースユーズを核にした速い攻撃。2トップになって幅を保ち、スペースを突くイメージを共有して深みを付ける。そのままゴールを奪えればベスト、ゴールに迎えなくてもラインを押し下げ、それに呼応する形で中盤が押し上げて前を向いてプレーして攻撃を仕上げていく。苦手のポゼッションの中での攻撃構築も避けられるし、現状のチームにとっては非常に理に適った形なのかなーと。

*その中で大きな存在感を見せているのが2トップ。1トップの時はどうしてもポゼッションの中での起点となる仕事や前線からのチェイシングなどに追われて、点を獲るための仕事にエネルギーを割ききれなかったけれど、その仕事を2人で分担することによって、純粋にゴールに向かうエネルギーを残すことができていることは凄いポジティブ。そして、ゴールを奪うための術として、カウンター時に選択肢が常に2つあることで相手の警戒を分散することが可能になるし、又楔を受ける動きと裏に抜ける動きといった違う方向のベクトルを生み出すことで相手の守備を絞らせない。まあ基礎的な要素だけど、それがチームの攻撃にポジティブに反映されていることが見て取れる。

*とはいえ、今は強い相手である程度能動的に戦ってくれるからスペースのある状態で攻撃に出れているだけで、スペース消された時、引かれた時の対処は未知数。ただ、やること自体は変わらないと思うんだよね。2トップで深みを付けたり幅を付けることで相手のディフェンスを動かし、スペースを広げ、イイ攻撃ができる前提を作る事を続けていく。その中でアイデアや技術を付随して決定機を作る。2点目の河合とアーリアのワンツー、後半の決定機となった河合のスルーパスから千真への決定機、坂田のミドルの時の千真の逃げる動き、とかね。色々とあるとは思うけど、現状はこの2トップはチームに大きな利を与えてくれてるのかなーと。

*長いな、選手評は簡単に。佑二!価値ある先制ゴール、堅陣を築き耐え抜いた守備、これらは本当に素晴らしかった。ただ、最も素晴らしかったのは、引いて守るだけじゃなく、攻めなきゃダメだ!相手を押し返さなきゃダメだ!といったメッセージの伝わるようなインターセプトからの攻撃参加、フリーランニング。自ら勇気を出して行ったプレーが実ることはなかったけれど、そのプレーにはリスクを冒してでも伝える必要があった意義のあるメッセージが詰まってた。ああいうプレーが増えてくるともっとチームは強くなると思うし、充実してくるのかなーと。佑二、本当にサンキュー!

*短評、うしろ。哲也、抑えるべきところできっちり、調子が良くないみたいだけど、その分冷静にピッチの状況を見渡せてるのかもね。なんだか大きくなったかな、メンタル的に。裕介、攻撃面とにかく練習だと思う。何度もあったフリーでのプレーチャンスでその機会を不意にしたことは大いに反省していただきたい。クロスの質、攻撃を仕上げるアイデア、これはやっぱり練習じゃないかなー頑張れ。コミー、最近は本当に我慢しながら守備に意識を裂いてプレーしていると思う。もっと攻撃面で思い切りの良いプレーが見たいけど、その辺は今考えながらプレーしているのかもなーなんて感じたり。その過程を見守っていきたいところ。勇蔵、踏ん張ってるし、負けてない。失点シーン、エジミウソンとの距離感など悔しい思いもあるだろうけど、その質自体は悪くないと思う。もっと意識高く、うん。

*短評まんなか。マツ、小椋の代わりと言わんばかりの積極的なアプローチに意志は感じた。後はそのアプローチの質、周囲との連動、それは自らのリーダーシップを持って統率していただきたい。河合、攻撃面で非常に充実したプレー、後ろである程度余裕を持って受ける中でそこで何かを起こそうという意志があったことは素晴らしいこと。千真へのスルーパスは僕のイメージとぴったりで鳥肌立った。後は、狙いすぎずシンプルに動かす部分とアイデアを付与する部分のバランスだね。狩野、守備面でチームタスクをこなすにはもっと高い意識が必要。それは周囲の助けに甘えるのではなく自ら順応しなきゃいけない。ただ、非常に意欲的なプレーだったと思う。前半のサイドチェンジのボールをインターセプトするように受けて飛び出したシーンやチームの流れを汲んでスムーズにスペースに流すパスを出したり、前目からしつこくアプローチに行ったり。失わないボールポートとしても価値。後はとにかく結果。アーリア、本当にあのプレーは珠玉。もっとできると思うし、もっとやって欲しいけど。守備面での切り替えの意識の高さは買い。継続。金井、シュートで終わったシーンは悪くない、枠外だとしても正しい選択。ただ、守備対応や繋ぎのミスは余りにも軽率だった。何のために投入されたのか、分かっているとは思うけど、自分が何をしなければならないのか、どういうプレーを選択しなければならないのか、というのを考えて欲しいな。信頼を積み上げることが何よりチャンスを広げると思う。田代、良さである前への強さを出すべきゲームの展開だったのだろうか?金井と一緒、君を入れた意義が何処にあるのか、チームのために何をしなければならないのか、何をしてはいけないのか、それを考えて欲しい。

*短評、まえ。上にタクティカルな部分は書いたから割愛。よくやった千真、よく走った坂田、二人ともよかったと思うし、結果も残したわけだから、余り言うことはない。ただ、もっと獲れるよ、もっと練習して凄いシュート打って。クンファン、競り方勉強しようね、何のために触覚があるのか、手を使って相手のポジションを確認する、ね。

*コーキチさん、奇策いらないよ、勝ち続けるためには熟成していこう。

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いやー、気持ちよかった。でももうだいぶ経っちゃったので…申し訳ないっす。

次はフロンターレ戦、うん、リベンジ、だからこそ浮かれてなんていられない。

ということでここまでー。

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(´-`).o0しゃしーん、今回はゴール裏でした。いつもとは違う視点ですがよろしかったらどうぞー。
2009/9/27 J.League Division1 sec.27 レッズ vs Fマリノス @ 埼玉スタジアム2002(picasa/me)

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