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August 30, 2009

今、目の前のことに全力を@2009 J.League Division1 第24節 Fマリノス vs ジェフ

相手に対してリスペクトを欠いた試合。

先にある重要なゲームを、そして未来の可能性を見た結果、目の前の相手を正視してゲームが出来なかった。

そんな姿勢で勝てるほど、甘くない。

目の前の試合だけにこだわることが全てではないけれど、目の前の事を軽視出来るほど僕らは偉くも、強くもない。

今、何をするかが大事なのだから。

2009 J.League Division1 第24節

Fマリノス 1-1 ジェフ @ ニッパツ三ツ沢球技場「今、目の前のことに全力を」
F.Marinos:70'金根煥 JEFUNITED:4'pネット・バイアーノ

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK飯倉大樹"引きずらない、それが一番大事"、DF田中裕介、栗原勇蔵"集中!集中!"、中澤佑二"世界を見据える前に今目の前のことを"、小宮山尊信"4連発、ならず"、MF田代真一"最初の一歩はとても苦く"(→46'坂田大輔"チームに必要なモノをもたらす価値")、松田直樹"悩ましき起用法も2戦はお預け"、小椋祥平"彼の力を引き出したい"(→69'金根煥"千金")、FW長谷川アーリアジャスール"失せない輝き"、狩野健太"もう少し欲しかった、という欲こそ"(→55'兵藤慎剛)、渡邉千真"ストライカーとして"

ジェフスタメン:GK櫛野亮"邪魔邪魔邪魔、だけど助かった……"、DF坂本將貴、池田昇平、エディ・ボスナー、和田拓三、MF深井正樹、中後雅喜、工藤浩平、谷澤達也(→73'太田圭輔)、FWネット・バイアーノ(→64'下村東美)、巻誠一郎(→80'新居辰基)

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*あの諦めない精神の実ったクンファンのゴールがなければ、恐らく……、そう思えば拾った勝ち点1としてポジティブに捉えてもいいのかも知れない。「負けない」強さは備わってきたと考えてもいいのかも知れないし。ただ、「勝ちきる」だけの強さが備わってない。2戦連続、守りきれずの後に、押し切れず。足りないモノの一端が見えたゲームでした。

*正直言って、非常にもやもやでした。なんというか、腑に落ちないというか、理解に苦しむというか、残念というか。紅白戦で試したらしい3ボランチをぶっつけに近い形で出す。しかも、河合の怪我もあって、初スタメンとなる田代がアンカー、ラボ的な要素が強い未知数のスタメン、出たとこ勝負であった事は否めかった。そして、その賭に負けた。緊張感から来るミスを起点に集中しきれていなかったディフェンス陣が虚を突かれ、迷った飯倉の出足の遅さが災いしてPK献上。この失点でゲームプランは完全崩壊、ボールを持たされる展開の中で攻撃構築能力に乏しいメンバー構成ではジェフのびしばし来るゾーンを打ち破るボールムーブの流れを作ることは出来ず。初スタメンの田代は失点に絡むミスを筆頭に速いプレスを前に自らを見失い、中盤は自分たちの役割を整えるので精一杯。前線と最終ラインの意志が通じ合うこともなく、チームとしてバラバラ。アグレッシブなジェフの前線からのプレッシングに苦しみ続け、前半45分を無為にした。この45分の「ロスト」は結果から考えれば、ジェフに最後まで耐えるだけの余力を与える事になったと思う、結果論だけど。

*会見コメントで「ジェフのセントラルのところでボールを奪って……」という布陣の狙いを語っていたけど、僕には次の「フロンターレ」を見据えた布陣のように思えて仕方なかった。初戦はアウェイ、ある程度主導権を握られることが予測され、耐える時間が増える状況下、きっちりと守備の出来る3枚でバイタルを管理しながら、ボールムーブの核となる「中村憲剛(代表で不在、養父or寺田か)」「谷口博之」のところに松田と小椋でアプローチを掛けてボールを奪い、前3人+両サイドバックのオーバーラップで手早く攻めきる。でも、ジェフの傾向はフロンターレとは重ならない。能動的かつ積極的でハードなアプローチでボールを奪い、素早く前線にそびえる2人のポストマンに当てる。植え付けられた速い守→攻の切り替えでポストに対してサポートであったりダイナミズムを付随していくことで一気に崩しきる。ハードワークを根幹においた典型的なショートカウンターのチーム。主体的に「セントラルのところでボールを持つ」ゲームを作る意志は持っていない。そうなれば当然、ジェフには嵌らない。狙いのところでボールは持たない、逆に自分たちがボールを「持たされ」、ゲームを構築するビジョンもガイドラインもないチームは前に入るパスを狙われると、両手を押さえられたように何も出来なくなる、自分たちで袋小路に迷い込んだのも同じ事。

・確かに分からない訳じゃない。このゲームから中3日、ナビスコのことを考えればこのゲームで試しておかないと、それこそ大事なゲームでぶっつけ本番になる。ただ、このゲームを考えたとき、余りにもジェフに対してリスペクトを欠いた。結果は出ていなかったけど、明らかにチームとして変化しつつあり、何よりも置かれた立場として彼らは必死になってやってくる。そんな相手に対して斜に構えて戦えるほど、うちは強いのか、偉いのか。将来のこと、未来のことを見据えているのも分かるけど、目の前のことを軽視しては将来も未来も開けない。そんな段階にはないよ、リーグの順位にしても、立場にしても。連戦になるから、とか、そういう問題ですらない。そういう意味で、非常に非~常に残念。はい。勝てたとかそういうことではなく、ね。足元見ないとすぐに掬われるよ、ただでさえしっかりとした土台がないんだからさ。

・せっかく(?)監督に目線が向くゲームだったので、改めてコーキチさんにお願いしたいことを書いておこう。お願いですから、コンセプトを定めた上で戦術的な整備を行うか、がちゃがちゃ弄らず同じメンバー・システムである程度固定して一定期間コンビネーションや共通理解を熟成する腰の落ち着けた布陣でスタートしてほしい。今更の話ではないけど、この夏のコンディション重視のメンバーセレクトは結果は別にしてもスクラップ&ビルドの繰り返しで、チームとして前に進まなかった。実りの秋に向けて、紆余曲折を経ながらとはいえ他のチームはどんどんチーム力を上げてくるであろう中、停滞している現状は非常に危険。はっきり言えばミスリードだと思うし、見直すべきポイントだと思う。

・確かに立派だと思うよ、コンセプトは。サッカーは楽しいモノ、言われてやるんじゃない、自らのアイデアと技術で状況を切り開く。言われたことしかやらない選手にしないために戦術に嵌め込まない、自由に、能動的に、考える力を持った選手を育てるために。積極的にコンディションのいい若い選手を使って未来も見据えて世代交代も推し進める。すげーかっこいいよ、立派だよ。でも、それだけじゃ結果は出せない、安定して勝ち続けることは出来ない。それは今の成績と内容が示してる。理想だけでは勝ち点は増えない。当然、我慢のシーズンだと思ってる、もちろん。我慢の末、小椋やアーリア、千真、飯倉、金井に天野……その成果も出てるとは思う。ただ、やっぱり結果が欲しい。彼らの成長のために、チームがもう一段上に行くために、若い選手にしてもプレーの中での小さな手応えだけじゃない、チームの結果が伴うことでその手応えを自信に自信に変えて欲しい………そのためには理想だけでは足りない、勝つための施術が欲しい。いつまでも同じ過ちを繰り返していては、違う部分でひずみが来る。例えば今最盛期を迎える選手達の気持ちとか、ね。

・例えば、前半に一度だけ綺麗にダイレクトのパスが繋がってボールが動き、スペースが生まれて崩す展開があった、押し込む展開の中でもダイレクトパスがうまく流れて最後はアーリアが素晴らしい視野の広さでファーでフリーとなった千真にこれまた素晴らしいダイレクトのパスで決定機を演出した。チームとしてのポジショニングを整備して選手間の距離を常に一定にし、イメージを共有出来ればこういうサッカーも出来るという可能性の一端が見えたシーン。でも、それが偶発的に、いやまぐれでしか出来ない現状、それが今のチーム。出来ない訳じゃない、ただ、継続的に出来る土台がない。即興と偶然に頼る暗中模索な状態で選手達にフットボールをさせてほしくない。選手達に不安のない状態でピッチに立たせて欲しい。不確定要素の多いスポーツだからこそ、様々な状況に対応出来る力が必要になる。そして、監督がいくら戦術を整備しようとピッチで起こりえることの全てをトレースすることも出来ない。ただ、その状況を選手の自主判断のみに押しつけるのは監督として何もしないのと同じ。戦術を整備し、指針を示す。真っ白なキャンパスの上で皆が同じ絵を描くためにはオーガナイズが必要なんだよ。エスパーやニュータイプじゃないんだから

・年取ると愚痴っぽくなって嫌ね、切り替え。後半に関しては慣れた形になってリズムを取り戻した。お約束となりつつある坂田投入でダイナミズムが生まれ、サイドのスペースに飛び出してロングボールを引き出すことで攻撃構築不全を解消(根本解決ではないが)、深い位置に起点を作れば決して調子が悪くなかった健太・アーリアがボールに絡んでゴールに迫る。迫力もあったし、アイデアもあった、足りなかったのはラストパスの精度と強引さ、ぐらいのもの。この圧力があったからこそ、考えられないプレゼントがあったのかも知れない(櫛野を追い込んだ、と言う意味で)かなりの人数を裂いて攻めていたこともあり、カウンターの脅威に晒されたけど、それでも強気の姿勢で攻め抜いたことは悪くなかったと思うし、互いにゴールを目指す攻め合いは見応えがあった。半分だけど、13000人、スタジアムに集った人に少しだけフットボールエンターテイメントが提供出来た事含めて良かったなぁと。

・ということで選手評。特別扱いは坂田。何度か書いてるけど、彼は間違いなく変わった。出ようが出まいがとにかく積極的にアクションを起こす、出ないからやめない。その姿勢がチームメイトに伝わっているからこそボールが出る。だから展開を動かせる。その姿勢は、去年までの彼にはなかった姿勢。入った直後、センターバックとサイドバックの間をダイヤゴナルに切り取るランニングでサイドのスペースに飛び出して閉塞感に苛まれていたチームを動かす。後半は、カウンターの起点としてボールホルダーとしてゴールに迫った(その変化やアイデア、そして局面打開力は欠いてしまったのが残念だったけどね)ビルドアップ不全、攻撃構築能力不足というチームの課題がすぐに解決出来るような状態ではないだけに、坂田の力が必ず必要になる。スタメンで、見たい。

・アーリアも良かった、健太も良かった。前半はその前段階で苦しんでいい状態でボールをもてなかったけれど、後半は高い位置で自分たちの技術、アイデアを発揮出来ていたと思う。正直、健太は少なくとも後15分ぐらいやらせて上げたかった。どんどんボールに絡む回数が増えて、リズムに乗り始めていたからね。僕は「えぇぇぇぇ」と思ってしまった……。アーリアはあの撃たなかったシーンが非難されるかも知れないけど、あれがアーリア。決まってたらあの選択で良かった……って言うわけだから結果論。若いから失敗したっていいから撃てと言う気持ちも分からないでもないけど。でも、逆にマツとのパス交換で中央崩して最後に一番外でフリーとなった千真を見つけて出したスルーパス(しかもパススピード速いダイレクト!!!)とか、あれも撃てるシーンだった。あそこはパスの方が可能性が高かったわけで、ケースバイケース、自分でもその選択が間違っていないと思ってるみたいだし、それでいいと思う。自信持ってプレーしている姿は頼もしい。結果出せ結果。

・クンファンよくやったよクンファン、最後までよく追ったよクンファン、かわいいよクンファン、偉いよクンファン。あのゴールはね、相手のミスあってこそだけど追ってなかった何も起こらなかった、本当に価値のある千金弾。その他にもサイドをデコイに空いたコースから狙ってみたりと、ゴールへの意欲、というか俺がやってやる感が満載だった。何とか空中戦で一発獲って欲しかったけど、それは次のお楽しみかな。サイドでのプレーもいいよね、うん。彼にとっては迷惑な話かも知れないけど。かむさはむにだ!ですね。

・説教部屋。飯倉、いいんだよ、あれは。確かに判断に迷い飛び出しが遅れて引っかかった、それはいいの。ただ、その後だよね、明らかに疑心暗鬼になってプレーに迷いが残った。飛び出していいのか悪いのか、常に迷って出足が鈍くなった。唯一手を使えるポジション、全体を見据えられるポジション、最も冷静に、状況を把握出来る選手だからこそ、冷静にね。飛び出しやプレー範囲の広さ、積極性は飯倉の良さなんだから。佑二・勇蔵、なにやってんの?って言うのが多すぎる。集中切れ、無駄なこだわりのビルドアップ、その割に減らないミス。よく我慢してくれてるけど、ミスってリズム壊してたらその努力も台無し。凄いところを見てるからこそ、今のプレーで「ちゃんとやってる」とは言わせない。しっかりせい。コミー、獲れよー(言いがかり)

・コーキチさんゾーンは無し、これ以上書いたらコーキチファンに襲撃されちゃう><

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2勝3分、決して悪い成績じゃないんだけどねぇ、もやもやするねぇ、歯がゆいねぇ(シーマ様風に)

どちらにしても、待ったなし。どんな状況とか、そういうのも関係なしに2試合燃え尽きるのみ(尽きちゃだめか)。もやもやも歯がゆさもとりあえずは切り替えて、とにかく目の前の試合に集中です、今度こそ。相手は強いぜ。憲剛いなくても、と言う部分は何とも言えないにしても。

決戦は水曜日、何もかも振り切って等々力行っちゃえばいいんじゃないかな、チケット残ってるのか分からんけど。ということでここまでー。うん。

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(´-`).o0しっかし、凄い人だったねぇ、三ツ沢。ぎゅうぎゅうきつきつ。始めてきた人もいただろうし、久々に来られた方もいらっしゃったようで、そういうチャンスだったからこそ「90分」フットボールエンターテイメントを味わって欲しかった……半分、足りなかったなぁ……。まああくまでも結果論だけど、機会損失、とか思っちゃう。

(´-`).o0功治の件、素敵だったー(分からない人は写真見て頂ければ)功治もきっと次の試合、そういう気持ちを携えて粋に感じてやってくれるはず。川島キラーだから、キーパーが川島じゃないのが残念かも知れないけど、水色のシャツ見るとメラメラ来る体質なの知ってるんだからね、さあ、やっておしまい。

(´-`).o0と言うことで僕は等々力にスネークして参ります。スネークスネーク。雨降るなー。

(´-`).o0よろしかったら写真もどーぞー。今年三ツ沢はラストかな?
2009/8/29 J.League Division1 sec.24 Fマリノス vs ジェフ @ ニッパツ三ツ沢球技場(picasa/me)

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August 29, 2009

嵐のような90分@2009 J.League Division1 第23節 レイソル vs Fマリノス 

背信、瓦解、誤審、劇弾、落胆。

嵐のような90分間だった。

そんな嵐の中で、捉えなきゃいけないこと。

チームとして、組織として、同じベクトルを向き、1つとなって戦うと言うことなのかも知れない。

2009 J.League Division1 第23節

レイソル 1-1 Fマリノス @ 国立競技場「嵐のような90分」
F.Marinos:74'小宮山尊信 Reysol:87'Own GOAL

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK飯倉大樹"記録はならずとも"、DF田中裕介"蓄積疲労との戦い"、栗原勇蔵"そのキャプテンマークは飾りか?"、中澤佑二"3番張り倒せ"、小宮山尊信"意地!"、MF松田直樹"背信の罪は重い"、小椋祥平"最大の被害者"、狩野健太"戻らない輝き"(→61'兵藤慎剛"戻りつつある大学の記憶")、山瀬功治"最も縁遠き"姑息な選手"に仕立てられ"(58'黄×2=赤)、FW坂田大輔"欲しいのはゴール"(→61'長谷川アーリアジャスール"超絶キープと超決定機逸")、渡邉千真"欲しいのはフィニッシュ"(80'河合竜二"あなたが恋しい")

レイソルスタメン:GK菅野孝憲、DF藏川洋平、朴東赫、近藤直也、小林祐三"なあ、腕引っ張ってたんだろ、なあ、シャツ掴んでたんだろ?"、MF小林慶行(→76'北嶋秀朗)、杉山浩太(→74'大谷秀和)、大津祐樹、菅沼実、FWポポ"弾丸クロス"、田中順也(→46'フランサ"周囲の信頼が魔術を活かす")

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・内容として非常にネガティブなモノで、挙げ句の果てに誤審とはいえ数的不利に追い込まれ、と逆風吹く中で掴んだチャンスだったからこそ勝ち点3を手にしたかった。強いチームを作るのは1つ1つの積み重ねであるからこそ、こういうゲームを獲ることで自信を積み重ねたかった。だからこそ、非常に残念、そして無念。

・本当にいろんな事があったゲームでした。二文字で連ねていったのですが、まずゲームを揺るがした「誤審」。審判も人間だし、間違いもあるのは仕方ない部分もあるから、云々言うのは好きじゃないのだけど、今回のは間違いなく「誤審」。本人も認めたし。プレーの状況として、既に半分自らの身体が前に出る優位な状況、ポジションは未だボックス外、自ら倒れて「ファール」を貰うことに大きな「得」はない状態。その状況で「貰いに行く」ことは正直あり得ない。元々、彼は「貰いに行く」プレーヤーではないし、そんな姑息なプレーヤーであるならば、大怪我もしてないし。ま、ゲームの流れが変わり、膠着した展開に動きが生まれたのは皮肉だけど、どちらにしてもこういう展開は誰も望んでいないはず。正直言って自重して欲しかった。まあ過ぎてしまったことは仕方がないけれど。

・次、「劇弾」。意図しない「外的要因」によって動かされたゲームの中で、数的不利になって本当に苦しくなった。中盤を制圧され、サイドで主導権を握られ、どんどん崩される。押し込まれるシーンが長く続いた。ただ、このアクシデントがチームのベクトルを1つに収束してくれた。ある程度押し込まれることを許容し、来るべきチャンスと虎視眈々と待つ。そしてそのときが来たら、他人任せにせず「自分」で何とかしてやろうという意志を発する。そうして生まれたコミーのゴール、抜群に素晴らしかった、そして興奮した。切れ込む動きと縦への突破、二つの選択肢を巧みにちらつかせながら、相手を翻弄して、完全に背中を獲って縦に抜け出し、強烈に打ち抜く。サイドアタッカーらしいシュート。コミーにとっても、観衆にとっても、溜まった鬱積を吹っ飛ばす見事なプレーでした。展開的に多くの人数を掛けることが出来ない状況下、ゴールを得るためには「個」でなんとかするしかない、その中で「個」で点を取ってくれたコミー。「小宮山尊信」というプレーヤーの価値を証明したゴールだったのかも。ほんと、ゴラッソでした。

・ただ、このゴールの前には伏線があったと思ってる。コミーが決める前の過程に置いて、流れを持ってきたプレーがあった。そんなプレーを見せてくれたのがアーリアと兵藤、交代で入った二人。普段であれば、どちらかと言えば「協調」的プレーイズムを持ちながら取り組むタイプであり、強引なプレーは余り見せない選手ではあるけど、置かれた状況の中では彼らは「自分」が何とかするという意志に溢れていた。フォローがいないからとバックパスやサポートを待つキープに逃げるのではなく、強引にでもゴールに突き進んだアーリア、前が開き、ゴールマウスを視野に捉えた刹那、躊躇なくロングシュート放った兵藤。普段とは正反対の意志を見せた事でチームに灯った火を大きくしてくれたんじゃないかなと。奇しくも最もそういった意志を示して欲しい二人。これがフラットな状況でも出てくるとしたら……彼らにとってはターニングポイントとなるのかも知れない。

・ただ、更なるドラマが待っていた、それが「落胆」だね。残り10分、河合を中盤の底に据えてバイタルの警戒態勢を強化して守りきる体勢を整え、チーム全体も時間を使うことにスライドしてゲームクロージングに入った。これ自体は間違っていないし、その手はずとしても悪くなかった。ただ、それでもやられてしまった。斜めの速いグラウンダーパスがボックス手前のフランサに入る。彼のキープに対して収縮して奪いに行くも奪いきれず、この収縮がスペースを生む。そして、この恩恵を受けたのが出し手となったポポ、フランサの隙間を縫うようなパスに反応して完全にサイドを崩しきると、シュートのようなニアサイドへの速く低いクロスボール、これがニアに飛び込んだ北嶋と競り合いながら足を出した佑二の足先をかすめ、ネットに突き刺さる……オウンゴール。残り3分+α、後少しのところで耐えきれなかった・・。

・この結果に対して、人によって様々な捉え方があって然るべきだと思う。逃げに入る時間が早かったと感じた人、松田を前に残した采配に疑問を感じた人、ポポを自由に浮かせていた左サイドのディフェンスに問題を感じた人、はたまたその前の展開で軽率なクリアミスで苦しい状況を更に苦しい状況に追い込んだ右サイドのプレーに疑問を呈す人もいるかも知れない。でも、その全てが正しいんじゃないかと思う。全てが複合的に合わさった上での結果だと思ってるから。守り切れていたら大きな自信に繋がっていたと思うけど、そこまでは神様が許してくれなかった、と言うことかな。小姑なような事を言えば、結果こそ付いてきてはいたけれど致命的なミスに繋がるような集中力を欠いたプレーがここ数試合各所に見られるだけに、そういうところで無駄に消耗してなければ守り切れたかも。でも、結果に関しては一言「しょうがない」で済ませてもいいんじゃないかな。

・結果は「しょうがない」でいい、ただ、しょうがないで終わらせて欲しくないのが前半のどうしようもないパフォーマンス。そこで最後、「背信」と「瓦解」。これは前半の無秩序かつ無責任なプレーをしていた松田直樹のプレーを指してます。この日の彼はボランチのポジションに課される役割を放棄し、無軌道なプレーを繰り返す「自由」をはき違えたプレーをしていた。ビルドアップに置ける低い位置での組み立ての参加を放棄してふらふらと前線に上がり、パスを引き出すためのアクションを起こさずその場で要求するだけ、サイドやアタッカーのサポートもせずに自らの欲求のままポジションを移し、切り替えの意識は皆無でバイタルケアは小椋一人に押しつける……はっきり言って組織の一員としての役割など全く無視した背信行為である。そんな選手がいる組織が機能するはずもなく、大宮戦で一様の進歩を見た機能性は攻守両面で一気に低下。チームとしてバラバラになってしまった。

・試合を見ながら、河合の不在を心から嘆いた。練習中の怪我もあってベンチからのスタートとなったわけだから仕方ないのだけど、あまりの差異に愕然とした。テンポ良くボールを動かし、細かくポジションを修正しながら必要なポイントで逃げ場を作る、バイタルから動きすぎず危険なエリアを常にケア、その存在が周囲に安心感を与え高いパフォーマンスを引き出す。チームを支えるキャプテンに相応しいパフォーマンス。彼がいることでチームとしてのベクトルも揃い、「チーム」として機能していた。それに比べての松田直樹のプレーは全くの対極、周囲に自らの役割を押しつけ、自らがやりたいことをやる。役割を押しつけられた選手達は特徴をスポイルされていく。特に小椋は見ていて痛々しく感じるほど。バイタルをきっちりと埋めてくれる河合と組んだとき、後方の憂いなく相手のボールを能動的に狩りにいき抜群のパフォーマンスを見せた選手が、相方が変わるだけで、自信なさげに不安そうにプレーする。常に大きなスペースを独りで担い、受動的な守備を強いられ、簡単にいなされていく。小椋にとっては受難以外の何者でもない。

・何故あんなプレーが許されるのか、それが不思議でしょうがない。僕に人事権があったら、ハーフタイムを待たずにベンチに引っ込める、チームにとって悪影響でしかないから。もちろんピッチの誰もがわかってたはず、彼が仕事をしていないことを。でも誰も何も言わない、暴君が肩で風を切りながら闊歩するのを諦観する。裸の王様と一緒。プロのチーム、正常な組織を維持するためならば、言うべき事は言わないと。監督ももっとシビアに考えるべきじゃないか。曖昧で、甘えのある環境だからこそ、こういう「勘違い」した選手を生み出すと思うし。

*そして、このゲームを通じて捉えるべき事。それは改めて「チーム」としての秩序を保っていくこと、「組織の一員」としての役割を果たしていくことこそ、現状のチームに必要なことなのではないかということ。システマティックな、タクティカルなチームになれと言うのではなく、最低条件として一人一人が課された役割を果たすことで組織としての正常化を図ることなのかなと。数的不利になったとき、チームが1つの方向を向き、チームとして大きなエネルギーを生み出した。そんな状況を常に作るためにも、意思統一の枷となるエキストラな要因はなるべく排除すべき。一人一人がポジションに課される役割を果たすこと、そこがスタートラインになるんじゃないかなと。

・今回に関しては選手評は無し。

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最後は少々シビアになってしまいましたが、まあ本音と言うことで。時間を空けて、ある程度冷静な気持ちで書いてみたのですが、思い出せば出しても未だに彼のプレーが許せない。まあ、だからといってどうと言うことはないのですが、明日のゲームではそんなくだらないわだかまりを溶かすような名誉挽回のプレーを見せてくれるといいなぁと日和見しております。

まあ実際、何度もあったことだから……と思うと、しょうがないかーと思ったりもするんですけど、相変わらず腹立つのは諦観・達観出来ずに、「いつかは大人に…」なんて思ってるからでしょう。まあわかってますけどね、直らないだろうし、いつまでもこういう選手なんだろうって。それがきっとかわいいんだろうし。かわいくないし、甘やかす人間がいるからダメなんだと当たりたくもなりますが。

とにもかくにも、次は迫ってる。自分の気持ちはさておき、前向きにいかないとね。もやもやしてるから、明日は元気に!

ということでここまで。

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(´-`).o0これだけ辛辣に書きながら、しましまユニはNo.「3」だったりするわけです。

(´-`).o0これだけ更新を後回しにしたのは、twitterに引きこもってるとか、じーじぇねの魔力に負けてるとか、疲れが酷くてすぐ寝ちゃうとか、そういうわけではありません><

(´-`).o0で、写真もさらっと。ついでに東京戦のも。よろしかったらどうぞー。
2009/8/22 J.League Division1 sec.23 レイソル vs Fマリノス @ 国立競技場(picasa/me)

2009/8/16 J.League Division1 sec.21 FC東京 vs Fマリノス @ 味の素スタジアム(picasa/me)

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August 20, 2009

悪夢の終焉@2009 J.LeagueDivision1 sec.22 vs アルディージャ

これまで、何度も、何度も、悪夢のような苦々しい思いを強いられてきた。

そんな思いをする度に「大宮に勝ちたい」と言う思いはどんどん強くなっていった。

だからこそ、本当に嬉しい、小躍りするほどね。

それにしても、長かった……。

2009 J.League Division1 第22節

Fマリノス 1-0 アルディージャ @ ニッパツ三ツ沢球技場「悪夢の終焉」
F.Marinos:11'渡邉千真!!!

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK飯倉大樹"冷静に鍵!"、DF田中裕介"反省するべきところは反省"、栗原勇蔵"変貌・完封"、中澤佑二"300試合は伊達じゃない!"、金井貢史"これが、センス"、MF兵藤慎剛"整理された役割"、河合竜二"もたらした安心感!祝!祝!祝!復帰!"(→78'田代真一"クローザー")、小椋祥平"ミスはあっても偉大なる蝮"、長谷川アーリアジャスール"貪欲さは運動量に"(→75'小宮山尊信)、FW坂田大輔"もたらしたダイナミズム!"(→60'山瀬功治)、渡邉千真"歴史変える一発"

アルディージャスタメン:GK江角浩司、DF塚本泰史、冨田大介(→46'金澤慎)、マト、波戸康弘、MF内田智也(→83'パク・ウォンジェ)、橋本早十、片岡洋介、藤本主税(→58'ドゥドゥ)、FWラファエル、石原直樹

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・最高!この時を待っていた!って感じです。もうそれだけ!

・内容的には、プレーディティールに置けるミスが頻発してそのミスが伝搬していくように落ち着きを失ったこと、劣勢の時間帯の挽回方法が不透明だったこと、集中力を欠いた怠惰なプレーがちょくちょく見られたこと、ゲームクロージングにおける意思統一が曖昧だったことetc...、細かい部分で気になる部分はあったものの、非常に切り替えが早く、又豊富な運動量を維持しつつ、明確な狙いを携えて組織的なプレーが出来ていて非常にポジティブでした。4-4のゾーンをスタンダードに、ある程度コンパクトなポジショニング間隔を維持し、グループ間で収縮すべきタイミングを共有して連動したパッキングが出来ていたことで、守備に関しては非常に安定。攻撃も、早いタイミングのスペースランニングをシンプルに使いつつ、セカンドボールを良く拾い、そのとき選手間の距離が近かったこともあってダイレクトで繋がるようなプレーが何度も出来た。それによりテンポも生まれ、非常にスムーズな攻撃が出来ていた。その形での結果を掴むことが出来なかったことは残念だけど、チームとしての土台になるべきパフォーマンスだったのかなぁと。

・正直、こんなに組織的なサッカーをするとは思わなかったので驚いた。コーキチさんがチーム作りのベクトルを大きく変えたと言うことでもないだろうから、人が変わったことが大きいのだとは思う。坂田が入ったことで最前線にダイナミズムが生まれ、兵藤の幅広い動きが中盤の媒介となって距離感のいい繋ぎが出来た。そして何より河合のどっしりとした中盤中央での存在感が周囲のプレーヤーの役割が整理する効果を生み、パフォーマンスの水準が上げた。彼らのプレーに共通して言えるのは、個として生み出す効果というより、チームに好影響を与える波及効果があるということ。どちらかと言えば個人戦術・個人能力に拠る部分が大きかったけど、彼らがチームをうまく回す潤滑油となったという意味で、これまでとは又違う前進になったのかなーと。

・僕はこのゲームの結果の価値は大きいと思ってる。悪夢の呪縛を解いた歴史的価値もそうなんだけど、この日スタメンで出た選手達のプレーは大きな刺激になる可能性を秘めてると思うから。アーリアの献身的かつ豊富な運動量に見える貪欲な姿勢、こんなプレーを見せられたら、逆を突くことに執心しすぎてダイナミズムを失ったファンタジスタも嫌が追うにも気づくはず。自分がいいときに何をしていたのか、そして何をすべきか。河合のアンカーとしてのポジショニングやテンポを出すシンプルな繋ぎなどの黒子に徹した動き、自分がやっていたプレーと何が違うのか、経験豊富なバンディエラなら気づくはず。そして、久々ベンチに座ったエースの忸怩たる思い。色々な刺激があったはず。これがポジティブに作用すれば……。

・まあ実際、このままで勝ち続けられるかというと又別問題。アタッキング・サードではやはり個人のクオリティが必要になるし、局面打開という点でも物足りない部分は否めない。組織的なレベルを維持しつつ、個人のクオリティを付与していくことが今後の課題になっていくのかなと。要はこのサッカーに功治・健太をいかにアジャストさせていくのか。彼ら自身のパフォーマンスの変化も必要だと思うけれど、彼らの力が必要なときが来る。だからこそ、このレベルで安寧して欲しくない。どちらにしても、もっともっと、ということ。これで終わりではないのだから、ね。

・じゃ、簡単に選手評。特別扱いは小椋!素晴らしいパフォーマンスから一転、ミスからパフォーマンスを崩した時間帯もあった。それはまだまだ若さかな。その後集中力や警戒感を欠いて致命的なミスをしそうになったりするシーンもあった。だから手放しには褒めたくない。ただ、最後まで前への意欲をエネルギーに敢行し続けた積極的なアプローチ、奪った後のテンポの速さをイメージした(ダイレクトなどを用いた)繋ぎへのチャレンジ、これはやっぱり評価されるべき。皆様にお願いしたい、小椋の積極的なミスにはため息をつかないで欲しい、彼のチャレンジが実を結んだとき、その技術をモノにしたとき、チームに大きなモノをもたらしてくれると思う。理解、としてね。

・裕介、スペースランニングに対して警戒が薄く、すぐに視線を切りすぎて裏を取られることが何度か。ボールに対しての強さはあるけど、人とボールを両方見る守備に関しては、これからもう少し勉強しないとね。このレベルじゃ満足出来ないよ、もう。金井、序盤こそ乗り切れていない印象もあったけど、時間と共に彼らしい危機察知能力フル稼働のブロック、センスとしか言いようのないボール奪取、ナチュラルに強い競り合いの技術、守備面での破綻はほぼ無かった。運動量に関しても、最後まで攻撃に絡んでいいパフォーマンスだった。アイデアを出す勇気もいいと思う。勇蔵、やれば出来るんだから毎回やろうね。事なかれ主義ではなく、前への意志を継続して持ち、持ち込めるときは前に運ぶ、繋げるときは勇気を持ってチャレンジする。ミスの出来ないポジションだけど、その勇気がチームのリズムを作るんだよ。守備に関しては積極的で安定していて勇蔵らしいパフォーマンスだった。ラファエル良く抑えた。佑二、佑二もFC東京戦に比べて良くなった。小椋・河合と連携密に、後ろで回すだけじゃなくしっかりと繋いでいた。守備に関して1つ大きな怠慢プレーがあったけど、全般的にラインも高く、コンパクトな布陣を保ったことも良かった。対人は存在感抜群、石原のスピードには手を焼いてもやらせないのは中澤佑二だからこそ。うん。

・兵藤、チームを繋ぐ役はやっぱり適職。こういう仕事をさせると本当にいい仕事してくれる。守備もサボることなく役割を全う。もう少しプレーのクオリティを上げて欲しいのが本音、酷かも知れないけど兵藤のレベルアップのためにはこの運動量の中で何が出来るのかと言うことになってくると思うよ。それとナイスアシスト!河合!復帰おめ!いると違うねぇ、軸が出来るって言うか、芯が通る感じ。アンカーとして役割を全うすることで小椋の積極的なアプローチを支え、局面での対応は強さあり、試合感の欠如が大きく目立つようなプレーは余り見られなかったかな。去年までの狙いすぎが改善されて、プレーがシンプルでテンポを作っていたこともポジティブ。本当におかえり。アーリア、「システム・アーリア」はある程度よかった。キープ力とアイデアという面でその役割は果たしていたと思う。もう少しクオリティとフィニッシュへの意識が欲しかったけど、技術の質の高さをピッチに反映出来ていたから、もうこれはスタンダードと見ていいかな。

・千真!ナイスゴール!仕事はほとんどあれだけだけど、それでも価値あるゴールだった。ニアでのフリック気味のゴール、お見事。もう少し収めて周りの押し上げを促したかったところもあるけど、その辺はまあこれからだね。坂田!お疲れ!ナイスラン。坂田がいることでチームが変わる。坂田変わったよねぇ、能動的にアクションして、パスを引き出そうとよくやってる。ゴールが欲しいし、最後のところではやり切って欲しいけど、彼の効果を考えれば非難など!もう少し見たかったけどね。

・交代選手……功治はあのポジションでカウンタータスクなら嵌るかな。ただ、中盤でも見たいかな。走れる選手だし、彼のキープ力を考えればうまく組み入れることで落ち着きも生まれるはず。コミー最後なんでで上げた?ゲームクローズだったらキープでしょ。ってそれはいいけど、キレは継続してるし。スタメンで見たいな。

・コーキチさん、お疲れ様、ナイスプランニング、そしてよく我慢した。でも大切なは次!がちゃがちゃいじると又壊れちゃうよ?気をつけて。とにかくお疲れ。

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すいません、凄いとりとめないし、東京戦吹っ飛ばしちゃってるし。でもそれだけ嬉しいということです。

ということで取り急ぎ!やっほーい!

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(´-`).o0写真電池切れちゃって最後いいところ撮れなかった……残念。でもいいやー、勝ったし、しっかり万歳出来たしね。よろしかったらどーぞー。
2009/8/19 J.League Division1 sec.22 Fマリノス vs アルディージャ @ ニッパツ三ツ沢球技場(picasa/me)

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August 15, 2009

これまでとこれから。

皆様、中断期間いかがお過ごしでしょうか?いよいよ、再開ですよ!僕は中断期間に合わせてしっかり体調を崩し、後半戦への準備を整えました!

期待やら、不安やら、色々と入り交じるわけですけど、Fマリノスのゲームが見れること、選手達のプレーが見れること、そして喜びも悲しみも分かち合えること、そんな瞬間が純粋に待ち遠しい。

ま、そんな気持ちを煽る訳じゃないけど、ここまでの半年間、色々なスタジアムで撮ってきた写真をピックアップして振り返ったり、これからのことちょろっと書いちゃったりしようかなと、えぇ、自己満足的な感じですが。

では、生暖かい視線でおつきあい頂けたらと。

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【選手編】


哲也、第2節エスパルス戦より。

安定しないパフォーマンスの中で自身の致命的なミスをきっかけにポジションを失い、その後怪我で離脱。哲也にとってはかなり苦しいシーズン。ただ、こういう時期がまた哲也を大きくしてくれる。うん。怪我も癒えたみたいだし、ここから反撃!

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マツ、第2節エスパルス戦より

膝の負傷を抱えながらも、かなりのハイペースで試合をこなす今シーズンの将軍様。相変わらずの部分もあるけど、練習中の盛り上げとか、チーム事情を汲んでどのポジションでもそつなくこなしたりと、貢献度高い。。暑い時期だし、疲労も蓄積してるだろうけど、チーム引っ張って欲しいな。

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裕介、サテライトエスパルス戦より。

逞しく、一本立ちした裕介。開幕戦、ミキッチにこっぴどくやられたりしたモノの、苦い経験も糧にどんどんパフォーマンスを上げて今や左右共にファーストチョイス。豊富な運動量、精力的なランニング、驚きのある突破、そして絞っても安定感のあるディフェンス……どれも高レベル、今シーズンはゴールに直結するプレーも増えてるし、どんどんスケールアップしてます。頼りにしてるよ!

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河合、3月28日の練習より

この時には復帰ももうすぐ、と思ったけど、またしても怪我に道を阻まれてこれまでは出場のないカピタン。ただ、ようやくようやく、負傷も癒えたようで、試合に出れるところまで来た模様。回り道はしてしまったけど、外から感じたこと、そしてでれなかったエネルギーというか飢えをチームに反映して欲しいな。

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勇蔵、ナビスコカップグループリーグ第3節サンフレッチェ戦より

河合不在でキャプテンマークを巻くも勝利に恵まれず、負傷で離脱。結局自身の初勝利まではかなりの時間を擁してしまった勇蔵。パフォーマンスも乱高下激しくなかなか安定せず、波に乗り切れていない印象。今後ポジション争いも色々激しくなるだけに、「俺は外せないだろ?」っていうようなパフォーマンスを出して欲しいな。じゃないと……。

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千真、第20節サンガ戦より

プロの壁にぶつかったりする部分もあるけど、リーグ7得点、カップ4得点の計11得点、ストライカーとしての期待は充分に応えてくれてる、頼もしすぎます。彼のゴールはなんだかいつも「おぉぉぉ!」と驚かされるモノが多かったり。「ここでいっちゃう?」みたいなタイミングや姿勢でも躊躇無く撃ちに行って、そして沈めてしまう。それはもう才能としか言いようがない。後半戦も千真ゴール!期待してます!

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功治、ナビスコカップグループリーグ第4節トリニータ戦より。

不可解な采配に苛立ちの募らせていた序盤を越えて、スタメンに定着し、高いポジションで自らの局面打開力でチームの攻撃を引っ張った功治。キレのある試合とキレのない試合で大きくパフォーマンスに違いはあるモノの、献身的な姿勢は失わず、そういう面でも貢献度は高い。ただ、もっと結果が欲しいし、もっと気持ちよくして欲しい!で、浮かれてブログも復活させてください!

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坂田、ナビスコカップグループリーグ第6節アルディージャ戦より

調子自体は継続していいものの、なかなかスタメンに定着出来ず、ともどかしいシーズンを送ってる坂田。ただ、昨シーズンと比べてもプレーの内容自体は凄いいいと思うし、効果的なプレーは増えてきてると思う。昨シーズンと比べるのもどうかと思うけど、すでに昨シーズンよりゴール数は増えてる。途中交代でのカンフル剤からチームのエースへと舞い戻れるか、ここからが勝負だね。

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コミー、6月27日の練習より

開幕時はコンディション不良もあってパフォーマンス上がらず、その後少しずつパフォーマンスは上げてきたモノの、なかなか信頼を得ることが出来ず、若手にポジションを譲る場面も。ただ、こんなもんじゃないよね?という意地みたいなのが感じられることは凄いいいとおもう。俺の場所!というプライドがあるからこそ、意地も出てくる。その気持ちがパフォーマンスに繋がっていけば、昨シーズンのような爆発もあるかも。まだまだ、こんなもんじゃないよね?コミー、もっと見せて!

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健太、3月28日の練習より

最も今シーズン「こんなもんじゃないよね?」と言いたくなる、期待してたからこそ。昨シーズンは「飢え」であったり、「意欲」を感じたけど、今シーズンはそれを感じない。もっとやらなきゃダメだし、やれなければ昨シーズンの活躍が「フロック」と言われかねない。「何が出来るか」、じゃなくて、「何をすべきか」、だと思うよ、健太の場合。こっから、やってくれるよね?

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クンファン、ナビスコカップ準々決勝1stLegガンバ戦より

シーズン中盤から昨シーズン同様にトップでの起用が増え、スタメンでの出場機会も増えてきたクンファン。序盤勇蔵の怪我もあってセンターバックでの出場機会も掴み、自信もつけてきた中でトップでの出場になったりとどっちつかずの面もあるけど(センターバックのプレーも悪くなかった、京都戦を除き)、それでも抜群の身体能力は素晴らしい武器。後は結果だけ。クンファンのプレー見てるとどうしても期待しちゃう。もっともっと!

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兵藤、ナビスコカップグループリーグ第6節アルディージャ戦より

献身的なプレーでチームを支え続けた序盤のプレーは「兵藤抜きでは成り立たない!」ぐらいの存在感を見せていたモノの、ポジション・役割が変わって少し自らのプレーを見失いつつある兵藤。ただ、こないだのサンガ戦で大学時代を思い起こさせるような実効力あるプレーを見せてくれたりと早くもアジャストしてきているだけに、きっと大丈夫、うん。兵藤に関しては、チームを助け、繋ぎ合わせる役割を個人的には担って欲しいかな。彼のように気の利く選手は多くないし。これからもお願いします。

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学、3月28日の練習より

コーキチ監督の寵愛もあり、出場機会こそ多数得ていたモノのなかなか結果を残せず、自信喪失。早くもプロの壁にぶつかっている感じの学。ここのところベンチ外が続いており、苦しい時期かも知れないけど、こういう時期だからこそ出来ることって沢山あると思うんだよね。自分の良さがどういうモノなのか、そのために何をしなければならないのか、色々考えて欲しい。今後「齋藤学」という選手がプロで飯を食っていくために本当に大事な時期。だからこそ今、頑張ろう!

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宏太、6月27日の練習より

宏太も出場機会を得ながらなかなか結果が残せないもどかしいシーズン。後少し、もう少しという部分で結果が残せていない、そこで焦りが生まれ、プレーがぶれる。若さ、なんだろうけど、この壁をぶち破らない限り、やっぱりそこは変わらない。宏太に求められるのはそこの部分。純然たる結果を掴めばきっと変わる。獲れ!宏太!ってことだね。

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飯倉、第19節ジュビロ戦より

哲也の失態で訪れたチャンスを自ら掴み取り、Fマリノスのゴールマウスを担うようになった飯倉。ミスは何度かあり、そういう意味では彼も安定しているわけではないけれど、若さ故の思い切りのいいプレーがチームに与えるモノは小さくない。素晴らしい飛び出し、素晴らしい反応スピードから来るビッグセーブ、チームを救ったシーンは少なくない。これから哲也が復帰し、秋元も虎視眈々、まだまだ競争は続くよ。でもそこで切磋琢磨していい選手になって欲しいな。

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佑二、第17節モンテディオ戦より。

代表で世界を目指しながら、苦しいチーム状況の中でも折れずに戦っている佑二。今シーズンは攻撃への第一歩となるビルドアップに意識を裂き、積極的になった印象。守備に関しては「あれ?」と思うこともしばしば、新しい守り方がアジャスト出来ていないのかも……その辺しっかり。ただ、常に現状に満足せず、上を目指し続けるその背中はやはり頼もしいし。真のプロフェッショナルがいる価値を享受したほうがいいよ、若い選手!

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金井、3月28日の練習より

サンガ戦で今シーズン初スタメン、そつのないプレーで自らの存在をしっかりとアピールして、後半戦は色々なポイントで出てきそうな予感な金井。元々センスは抜群、これぐらい出来て当然、とも思うけど、とにかく今は出て、経験を積んで、それを糧にどんどんスケールアップしていくだけ。もっともっと意欲的に、もっともっと貪欲に、ね。

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田代、6月27日の練習より

ついにプロ初出場を果たし、その後はクローザーとして少しずつ出場機会を増やしてる田代。アクシデントにより訪れた初めてのセンターバックでの出場機会では苦い思いもしたけれど、それも試合に出てこそ得れる経験。まだ一歩目を踏み出したに過ぎないけれど、はじめがなければ次もない。そういう意味では大きな進歩。真摯な練習姿勢が実ったのかもね。そういうのってうれしい。

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アーリア、第6節アントラーズ戦より

雌伏の時を経て、と言う感じだよね。本当に長かった。どの監督もその才覚に魅せられ、起用し続けてるものの覚醒出来なかったけれど、ようやく覚醒の兆候が出てきた。自らの技術をポジティブに発揮するようになって、それが結果に繋がり自信を掴む。好循環。元々これぐらい出来る選手なんだよ、と思ってしまう側面もあるけど、やっぱりそこはプロの世界、難しいんだろうなぁとも思う。ただ、苦しい時期があったからこそ、今がある。そういうことを忘れないでこれからも進化して欲しいな。このチャンス、逃しちゃダメ!

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小椋、6月27日の練習より

目標としていた全試合出場こそならなかったものの、試合を重ねるごとに進化をしているような気にさせてくれる小椋。課題の繋ぎは積極的なチャレンジ意識が芽生えて目を見張るような進化を見せ、自らの武器である超高速のアプローチは今やチームのカウンターの起点となれるほどの実効力。チームのために戦える、汚れ役も厭わない、そんな選手は心から尊敬出来る。彼の潰しの価値は何よりも重いよ。

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天野、リーグ第17節モンテディオ戦より

苦節4年、待ちに待ったリーグ初スタメンも飾り、一歩前進を果たしたあまのっち。積極果敢なオーバーラップと攻撃姿勢は可能性を感じさせたし、課題の守備も非常にタフに頑張っていた。ただ、課題も出た。サイズの問題、ポジショニング、ミスの頻度、試合に出て改めて表面化した課題、これといかに向き合いながら、次のチャンスを待つかというのが、あまのっちの次のタスクかな。競争は激しい、でもそれは喜ばしいね。

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【サポーター編】



↑クリックすると大きくなります。

お気に入りな画像を並べてみたけど、もっとありそう……。

どこに行っても、沢山いる印象が非常に強いです。苦しい状況でもそれは変わらない、むしろ多くなってる感じすらする。一人一人のFマリノスへの思いってのはどんどん濃くなっているのかも。

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【そして、これから】

後半戦、試合後はこんな感じにしましょう。



↑クリックすると大きくなります。

はい、イメージ出来ましたか?こういうの大事、こういうイメージ持ってスタジアムに行きましょう!

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なんだか、最後はおかしくなっちゃいましたが、まだまだ半分、こっからが本番!存分に味わって、楽しんで、堪能したいなーと思っております。

それでは、明日、味スタでお会いしましょう。

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(´-`).o0画像についてのお持ち帰り、再利用などについては基本構いません。一声掛けて頂けたりするとうれしいなー。

(´-`).o0twitterで色々フォローして頂いたりしてありがとうございます。でもどうしようもない人間性がばれちゃってまずいんじゃないかと内心と冷や冷やしております(苦笑)

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August 04, 2009

実り多き夏の夜@2009 J.LeagueDivision1 sec.20 vs サンガ

エクスキューズはさておき……

快勝!快勝!快勝!

実り多き勝利を喜ばずにはいられない。

2009 J.League Division1 第20節

Fマリノス 3-0 サンガ @ 日産スタジアム「実り多き夏の夜」
F.Marinos:38'渡邉千真!!! 73'兵藤慎剛!!! 87'小宮山尊信!!!

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK飯倉大樹"キックは要調整、で"、DF田中裕介"続く充実、後は精度"、栗原勇蔵"戻り始めた力強さ"、松田直樹"ラインコントロールとビルドアップを改めて"、金井貢史"そつなく、ミス少なく"、MF小椋祥平"その奪取力、欠かせない"、長谷川アーリアジャスール"『覚醒』の時は今"、山瀬功治"シュートは決まらずとも"(→64'小宮山尊信"WSBオプション")、狩野健太"高めよ危機感"(→64'兵藤慎剛"サイドで呼び起こされた"王様"の記憶")、FW渡邉千真"再・覚・醒"(→80'田代真一"再びの第一歩")、金根煥"同胞にも屈さず"

サンガスタメン:GK水谷雄一、DF染谷悠太、水本裕貴、李正秀、中谷勇介(→53'角田誠)、MF佐藤勇人、安藤淳(→82'森下俊)、渡邉大剛"お兄ちゃん、プレゼントはくださいね?by千真"、ディエゴ、柳沢敦、FWパウリーニョ(→58'豊田陽平)

ナビスコカップ準々決勝から中二日のリーグ戦、サンガをホームに迎える。加藤久体制のサンガには未だ3戦して3敗、しかも砂を噛むようなゲームの末に破れるという大宮ばりの相性の悪さ。そんな相性を本物にしないためにも、そしてレッズ戦以来リーグの勝ち星から離れているだけにこれ以上の勝ち点3不在期間を空けないためにも、非常に大事なゲーム。

そんなゲームのスタメン、ここのところプレータイムを減らしていた千真をクンファンとの2トップ気味の位置に置いたこと、コロコロと変わる布陣の中で常にスターティングラインナップに名を連ねていた兵藤が外れたこと、そしてこれまで全く予兆の無かった金井が今シーズン初スタメンに抜擢されたことと、中二日と言うこともありコーキチ監督は大胆に手を打った。覚醒兆候のあるアーリアが第3列目に入ったことも興味深い、開幕戦と同じ小椋とのボランチコンビ、あのころとは違うところを見せられるか興味津々。対する京都も相手やコンディションによって猫の目の如くメンバーを変える傾向にあったが、このゲームは珍しく前節と全く同じメンバー。トップにパウリーニョ、左に柳沢、中央ディエゴ、右に渡邉大剛のフロントラインは強烈。ホームでフロンターレを破った好循環を継続することを狙ったか。

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試合展開

予想通り、パウリーニョを最前線に残しカウンターを狙うサンガに対し、Fマリノスもクンファンの高さを意識してフィードから攻撃の糸口を見いだそうとする狙いが透けて見え、非常にドタバタした立ち上がり。サンガはいいボールカットからサイドのスペースを使って鋭いカウンターを見せ、Fマリノスも千真のフリックから功治が抜け出してフィニッシュに持ち込んだりと、狙いをある程度表現し合う立ち上がりといえたか。

その中で決定機を迎えたのはFマリノス。右サイド、勇蔵の浮き球のパスを裕介がフリック、縦にすらされたボールが楔となってサイドに流れたクンファンに収まると、これに合わせて功治が猛スピードで飛び出す!クンファンヒールでそこに落として、一気に局面打開!抜け出した功治のシュートは枠を捉えきれずこの決定機はモノに出来なかったが、裕介→クンファンの縦の関係、クンファンが引っ張って空けたスペースを功治が使うというスペースメイク&ユーズの関係と、いい連動が見られたシーンだった。このプレーを代表に広範囲に動くクンファンを起点となる形がうまく機能し、主導権は奪った。

警戒していたカウンターに関しては、マツ・勇蔵が集中力高くパウリーニョを封殺、ディエゴのゲームメイクからのサイド攻撃もそんなに怖さはなく、そうなると後は先制点を待つばかり。しかし、好機こそ作るモノのなかなかそのときは訪れず。金井が臆せず攻撃に絡み、裕介も相変わらず思い切りのいいプレーでサイドを攻め上がるサイド攻撃、小椋やアーリアのボールカットから一気にフィニッシュに繋げていくショートカウンター、クンファンの高さを活かしたファーからの折り返しを狙ったCK、全てもう少しという感じだったが、サンガ守備陣を破るには至らず。

ゲームが落ち着き、ポゼッションする時間が増えるFマリノス。功治や狩野がうまく4-4のゾーンの間で顔を出して起点を作るもののシュートチャンスには繋げられず。このまま前半終了かと思われたが、そんな予感を吹き飛ばしたのは沈黙していたNo.9だった。クリアボールのこぼれ球、ディエゴと競り合いながらも先に足を出した小椋がカットするところからスタート。これが相手陣中央の千真に繋がると、アーリアに展開。アーリア、溜めを作りながら見つけたパスコースは出した後にバイタル中央に入り込んだ千真への楔、千真のファーストコントロールがぶれたもののこのミスを突こうと足を出してきた佐藤勇人を腰でブロックしてボール確保、そしてそのまま腰を回すように右足一閃!これがピッチを滑るように左隅に突き刺さる!ゴラッソー!これぞストライカーと言いたくなるシュートへの自信、そして精度、No.9再・覚・醒!てか、足腰強いよね、体勢としてはそんなにいい状態じゃないけど、ああいうシュートが打てちゃう。千真の素質、才能、ってことなんだろうなぁ。

望外の結果で前半を折り返し、後半。サンガは3-4-1-2にシステムを変更するも、Fマリノスは動じず。前半同様中盤の緩いアプローチもあって労せずポゼッション、ウイングバックが上がって空くサイドのスペースを突くことで逆に押し込む。毎試合一回は見せてくれる裕介の驚きの突破(この試合はヘディングの競り合いからそのままごりごりと前に進み、ワンツーからクロスに持ち込む、しかもよく見てマイナス、千真のシュートを導き出した……)やら、数あるセットプレーでゴールに迫ったりするモノの追加点は奪えず。そんな中で、サンガはリズムを変えようと中谷→角田、パウリーニョ→豊田と手を打つが、リズムは変わらず。すると、ゲームを掌握するFマリノスも同じようなタイミングで大胆なベンチワークを見せる。

決定機はモノに出来なかったモノの幅広く動いてチームを支えた功治、アクセントこそつけたモノのキックはいまいちだった健太から、兵藤・コミーにスイッチ。この交代で、右・兵藤、左・コミーを中盤サイドに据えたフラットな4-4-2にシステム変更。コーキチ体勢では余り見ない形。しかし、これが驚きの効果。入って早々、スタメン落ちに発憤したか、それとも早稲田の記憶を呼び覚ましたか、兵藤がいい動き。もの凄いミドルを放ったり、パス&ゴーでボールを引き出し、そのまま中の千真と絡んでと連続性のあるプレーを見せたりと、これまでのアタッキングポジションでは見られなかった積極的なプレーを表現。そして、そんな兵藤に素晴らしいプレゼントが舞い込む。スローインからの展開、中に切れ込んだ裕介の長くなったドリブルをアーリアがスイッチのような形でボールを受けると、そのまま足首をくいっとひねるような素早いターンで縦を急襲。これでサンガディフェンスラインを出し抜くとエンドライン際まで一気に持ち込む!新潟戦はニアに走り込んだ功治に速いパスを出して合わず、ガンバ戦は自ら冷静にニアに沈めたフィニッシュ、この日の選択は後ろに詰めてきた兵藤へ優しいパス……兵藤体勢崩しながらも倒れ込む水谷をあざ笑うかのようなループシュートで押し込んで追加点!!!スーペルアーリア、変態アーリア!!!らしい突破、自信溢れるプレーだよね。兵藤もよく詰めた、よく決めた。完全に崩しきっての点、美しいです。

リードを広げるとFマリノスはクローザー田代を千真に代わって投入。アーリアを一列上げて、田代が小椋と中央を担う。田代は汚名返上のチャンス。最終局面、ポゼッションをサンガに譲り、押し込まれるシーン、又セットプレーからひやっとするシーンこそ作られるも、4-4でしっかりとブロックを組んでスペースを埋める形はガンバ戦に比べてバランスは良く守る(相手の質が違いすぎるけれど)我慢する中でチャンスが来る、その主役は逆襲のコミー。右サイドライン際、小椋の素晴らしいインターセプトが前にポジションを獲っていた兵藤に繋がると、兵藤はアーリアとのワンツーで狭い局面を打開、中央に走り込むコミーへのラストパス!しかし、このパスに相手ディフェンスも反応、前を塞ぐ。そんな刹那、コミーは素晴らしいアイデア!そのまま突っ込むようにパスを受けると見せかけ減速、斜めのボールを受け流す形で自らもそのボールの流れる方向へ急加速、これでディフェンスを出し抜くと、最後は飛び出してくる水谷の鼻先で上を抜くフィニッシュ!おみごとー!このプレーに僕はペレを思い出した訳ですが(そして、ペレやまという表現をしたら大爆笑されましたが。ま、本物見たらスピード感とシチュエーションがちょっと違うかな)、非常に素晴らしいアイデア。コミーも色々と思うところがあった中で結果で自らの存在を大きくアピールしてくれた。素敵なこと。このゴールで終幕、完勝と言っていい形でFマリノスは6試合ぶりの勝ち点3を手にした。

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勝利の女神に見放され、もがき苦しんだ末に掴んだ6戦ぶりの勝利の味は余りに甘美で、又、実り多きモノだった。

壁と対峙したリアルストライカーの再覚醒、スタメンを外れたメンバーの奮起、チーム宿願の未来担うコンダクターの開花、バンディエラが見せた熟練の技とラインコントロール、新たなオプションシステムの発見……。

ただ、この一試合で終わっては意義は薄い。この実りを先に繋げてこそ、この勝利の価値に出る。逃し続けてきたからこそ、今度こそ、ね。

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*いやぁ、快勝って本当にいいものですね!久々にすかっと勝って、勝利の美酒を浴びて、体調を崩すと(笑)最高です。これまでの経緯を考えると、難しいゲームになるのかなと思ったけど、相手の状態が予想とは逆に非常に悪くて、その中で先制点が獲れたことが非常に大きかったかなと。もし獲れてなかったらやっぱりズルズル行っちゃう可能性もあったと思うから……本当に千真はよく獲ってくれた!

*まあ相手の状態がああだったのでエクスキューズが付いてしまうけれど、クンファンの幅のある動きと高さを軸にした縦の連動であったり、アーリアのアイデアや技術による局面打開であったりと、今後ゴールに繋がりそうな攻撃があったのは大きな収穫だったのかなーと。もっとプレスを掛けてくる相手だったり、ゾーンを狭めてくる相手にも実効力を保てるかは微妙なところではあるけれど、成功体験の手応えを栄養に磨きを掛けていければ確固たる武器になるんじゃないかなーと。選手間のグループ戦術が軸となるわけだから、選手の特徴をみんなが共有することでしか高められないわけだしね。

*守備に関しては、マツが最終ラインに入ったことを取り上げたいかな。この日のマツは非常に安定していて、ほとんど相手の攻撃を遮断しちゃったわけだけど、その大きな要因が「予測」にあると思ってます。周囲の状況、相手の状況、隣の選手がどういうプレーをするのかで相手が取る次の選択を読む。それをポジショニングに反映させ、相手の行く道を阻む。当然、ワールドカップにも出て300試合以上出ているベテランだからこその為せる技だと思うのだけど、こういうプレーをチームとして出来るといいかなぁと。周囲の選手がどのように動くのか、どういう狙いを持って動くのか、それを共有することで次のプレーが予測が可能になり、次への動作が速くなる、より優位なポジションを取りやすくなる。まあそれが戦術ってやつなんですけど。現状ではそれが経験を媒介にした個人戦術の集合体でしかないわけだけど、経験の代わりに意志の共有と質の高い状況判断をもって、個人戦術をグループ戦術に、グループ戦術をチーム戦術に昇華していければなと。それがコーキチさんの理想だと思うし。まあ道は遠いけど、そのお手本が示されていたかなーと。

*もう一個、マツの視野の確保は裕介や勇蔵は見習った方がいいと思ふ。何故柳沢がマツに捕まりまくっていたのか、動きの質は抜群の柳沢だけど、逆をほとんど獲れなかったのは、マツが柳沢の動きをほとんど視野に入れてたから。多少距離を獲って動きのタイミングで外されないようにしながら、視野に入れ続けることで動きによる揺さぶりを全て視認する。だから、外れないし、付いていける。蒸し返したくないけど、視野から外したときにフリーランされてスペース突かれたり、裏取られたりしてると思うわけです、それで失点もしてるしね。何故そうなるのか、それは目線を早く切ってしまうから。技術論だから、素人が口出ししてもしょうがないけど、余りにいいお手本がいるんだから元気なうちに盗んでおくのがいいと思ふ。密着アプローチだけがディフェンスじゃない、ということだね。取捨選択なんだけど。って、マツと佑二は違う味なんです(佑二の場合は間合いとタイミング、そして感性だから盗みづらいかも)

*それと色々な選手が結果を出したことで競争意識が更に高まったのかなーと。金井が今シーズン初スタメンにも関わらず、破綻無く、安定したプレーを見せたこと。その上でコミーが溜まった鬱積をゴールにして表現したこと。ジュビロ戦ではあれだったけど足跡を残したあまのっちと裕介含めればチョイスの幅は大きく広がった。裕介が一歩抜け出してるのは間違いないけど、サイドバックは正直読めない。それぐらいチャンスが転がってると思う。疲労が激しいポジションだからいいコンディションも重要だね。で、前目のポジションもおもしろくなってきた。千真が点獲った、アーリアが続けて結果出した、コミーと兵藤が結果出した、功治や健太は危機感高めてるはず。もちろん、この日プレータイムがなかった坂田も虎視眈々のはず。彼らの中でめらめら来てるもんがあるはず。練習でアピールして価値を認めさせられなきゃプレータイムは伸びていかない。安穏とは出来なくなってるんじゃないかなーと。とにもかくにもこれってとても好循環。まあ読もうとはしないのが健康的ですけど。

*なんだか長くなりすぎたので、選手評は簡単に。小椋、頭がが上がりません。この日は我慢しながらも各所で好プレー連続、今や最も外せない戦力かも。アーリア、チームが徐々にアーリア色に染まりつつある。ワンツーであったり、楔といったチャンスメイクもリズムがあってる感じ。逆に功治・健太とも摺り合わせて欲しいぐらい。あのドリブル、しびれましたー。兵藤、コミーのサイドはおもしろい。守備面でも安心してみてられるし、中央で展開できるのであればオプションとしての4-4-2は十分有用なんじゃないかなーと。マツはいいか、勇蔵、この日は及第点。攻撃に絡む意志もあったし、守備も漏れなく、。もっと来て欲しいけど、ね。飯倉、キックの練習しようね、何が原因でぶれたのかはわからないけど。クンファン、今や戦術核、おしゃれヒールは凝ってるみたいだけど、あんまり嵌らないように。ま、それは置いておいて、本当によくやってくれてます、ありがとー。

とにもかくにもよかった。2週間のオフで連戦の疲労を抜きながら、次に全開で行こうね、うん。

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ながくてすませんうかれてすません。でも、快勝、うれしいんだもの!

ではここまで!

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(´-`).o0写真、撮りましたー。またよろしかったら。コメントやらアドバイスやらもらっていくよーって報告やらなんでもお待ちしてます(ここの※欄でも、picasaの※欄でも)お気軽に!
2009/8/1 J.League Division1 sec.20 Fマリノス vs サンガ @ 日産スタジアム(picasa/me)

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August 01, 2009

尊き敗戦@2009 J.League YamazakiNABISCO Cup QuarterFinal 2ndLeg vs ガンバ

敗戦。

それでも、最後の一線は越えさせなかった、アドバンテージは守りきった。だからこそ、上に進める。その事実は限りなく尊い。

一つ目の借りは返した、さあ次は2年前の凄惨たる敗北の借りを返しに行こう。

2009 J.League YamazakiNABISCO Cup Quarter Final 2ndLeg

Fマリノス 1-2 ガンバ @ ニッパツ三ツ沢球技場「尊き敗北」
F.Marinos:23'長谷川アーリアジャスール
Gamba:16'明神智和 74'レアンドロ

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK飯倉大樹"救いの神"、DF田中裕介"二度目はないよ、下平君"、栗原勇蔵"パートナーを失って"、中澤佑二"眼窩底骨折という衝撃"(→41'田代真一"若さ故の過ち")、小宮山尊信"コミヤマ、カクセイノチョウコウアリ"、MF小椋祥平"神様仏様蝮様"、松田直樹"スクランブル"、兵藤慎剛"2列目の役割と適性"(→69'狩野健太"あと数センチ……"、長谷川アーリアジャスール"踏み出した2歩目"、山瀬功治"何故下げた……"(→62'坂田大輔"最後のカウンターのトラップミス、万死に値する!")、FW金根煥"身体能力-経験=もう少し"

ガンバスタメン:GK藤ヶ谷陽介、DF安田理大(→63'佐々木勇人)、中澤聡太、山口智、下平匠、MF明神智和(→86'寺田紳一)、橋本英郎、遠藤保仁、二川孝広、FWルーカス"肘はだめ"(→49'播戸竜二)、レアンドロ

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(´-`).o0拙い試合運びもあってかなり苦しんでしまった2ndLeg。多くの時間帯でゲームを支配され、特に後半は反撃の糸口が掴めないままかなりシビアな状況に追い込まれた訳ですが、なんとかかんとかアドバンテージを守りきっての準決勝進出。本当に良かった本当に良かった。トーナメントだからね、結果が全てだからね、上に進めるという事実は尊いです。

(´-`).o0 正直なところ、もう少しアドバンテージを意識してプレーして欲しかったのが本音。前半、特に引くわけでもなく、スタンダードな形でゲームに入ったのはいいけど、バランスを考慮せず行きすぎてしまう傾向がちょくちょく。バランス的にかなり危うい状況となっていたけど、アドバンテージを持っているチームとしてそれは正しかったのかな?そして後半、勇蔵・松田・田代の3バックに変更して後ろを固めるものの、枚数の減った中盤は完全に後手に回り、相手の攻撃をただ受けるだけの形になってしまったこと。奪っても可能性の薄いディフェンス手前へのクリアでボールを「捨てる」だけ、後追い気味のアプローチに行くも簡単にいなされて穴を開ける、足が止まることで後ろからの攻撃参加への対応に付いていけない。その結果、局面的に数的不利に陥り、デコイランに翻弄されてフリーマンを作られてはクロスを上げられるシーンが頻発した。まあ結果として踏ん張ってはね返して、アドバンテージを守りきったわけだから結果オーライなんだろうけど、非常に拙いゲームマネジメントだった。

(´-`).o0そんな拙いゲームマネジメントにおいて、特に気になったのが曖昧で漠然としたディティール。例えばクリアのボール、9枚が引き、クンファンだけが残る状況、競り落としたところでサポートはおらず、マイボールとする可能性は低い。それなら、徹底的にクリアボールは相手ディフェンスラインの裏へ飛ばす(上空に風が舞って軌道が変わる難しい条件だったけど、ね)クンファンが何かを起こすかも知れない、相手がクリアせざるを得ない状況に陥ってマイボールに出来るかも知れない、繋がらないとしても、跳ね返されてセカンドボールを支配されるよりは時間が稼げる、息が入る。「守る」と言うことに関しても、もっとテーマを持って守りたい。「相手にボールを持たせる」というのであれば、ミドルゾーンでは釣られることなくコースを切りながらスペースを消すことに徹したって良い(その代わり、ボールが横に動く際に常に入ってくるポイントを予測して徹底的に楔を潰しに行く狙いを定める)それぐらいやってはじめて相手にボールを「持たせている」感覚になれるんじゃないかな?全てに共通しているのは中途半端に、曖昧にしないこと。行くなら行く、引くなら引く、やるなら徹底的に。チームとして何となく意識を摺り合わせているだけではなく、もう一歩踏み込む形で「狙い」を持ち、突き詰める事が必要なんじゃないかなと。監督はそういうの嫌がるかも知れないけど、ね。

(´-`).o0とはいえ、準決勝に進んだわけです。アーリア点獲ったし。そう、そのアーリア、変態でした!山口にアプローチされながらも長いリーチとボールコーディネーションの良さを活かす形で前を向くプレー、あれこそアーリア(最初のトラップが……まあいいや)そして、局面打開は必ずワンツー、それがアーリア、てな感じのらしいプレーが成就した訳で、ちょっと驚いてしまいました(そして喜ぶタイミングがずれちゃった)ゴール以外にも、アタッキング・サードでのアクセントとなるプレーがどんどん増えてきているし、時折見せる鳥肌モノのスルーパスもあった。守備も下手だけど頑張ってる、身体も張れるようになったしね。まあ、見てくれた人はわかると思うけど、味方にまでぶーぶー言われていた春先と比べてもかなり良くなったと思う(強いて言えばやっぱり90分は厳しいこと、それと守備を強く求められる展開には向いてない)あとは、こういう自信を1つ1つ積み上げて確信に変えていくことだけ。とにもかくにも、継続です。とりあえずぶーぶー言ってた人はアーリアに土下座だな。まあそれは冗談だけど、長い目で見て上げてください、若い選手みんな可能性があるわけだから(複線)

(´-`).o0(複線)で、田代。甘さが出た、経験のなさが出てしまった、と言うことなのかな。早々に不必要なプレーでカードをもらって、持ち味の積極的な前へのアプローチに規制を掛けざるを得なかった。そして、受動的な姿勢でプレーしてぶち抜かれる。苦いよね。読みを活かした出足の良さ、積極性、そういう部分に良さのある選手だからこそ、カードをもらうと言うことが自分のプレーにどういう影響を与えるのか、それを学ばなきゃいけないし、佐々木にぶち抜かれたシーン、本当に尊い経験になったはず。でも、こういう経験をし、自らの血肉にして初めてハイブリッドなプレーヤーへの階段を上れると思う。だからこそ、この失敗を大切に。

(´-`).o0ちょっと脱線。ガンバのパスサッカーには凄い感心してしまった。久々に遠藤・二川・橋本・明神と西野さんが変えたくないと思ってる4枚になったのかな?この4人の密接な関係というのはパスを繋ぐというテーマに置いて凄いお手本になるのかなーと。ここに出したら相手が来るだろうから出したらすぐにダイレクトで落とせる場所に動こう、楔に反応して相手がアプローチに来たらスペースが出来るからタイミング計って入り込もう、デコイになることでこいつを引きつけてフリーマンを作ろう、そんなイメージが瞬時に描かれている感じ(特にサイドのフリーマン作りは芸術的、特別凄い事をしてる訳じゃない、外からのオーバーラップと中央へのカットインのランニングのタイミングを合わせることでサイドを警戒するプレーヤーを釣る。パス的には一本。でもそれだけでフリーマンを作る。見事すぎる)ただ、やっている事はそんなに難しい訳じゃないんだよね。密接な距離感の維持、連続性のあるフォローとサポート、次を予測する頭脳、スペースやフリーマンを見つける眼、正確な技術、高いボール関与意識、パスを繋ぐために大切なエッセンスをしっかりと意識してプレーしているに過ぎない。Fマリノスもなんだかんだ言ってパスを繋ぐサッカーがしたいんだと思うけど、そのために必要なエッセンスってガンバほど意識は出来ていない。足りない部分をあのパスムーブを通じて感じて欲しいかな。何故ガンバのパスがあれだけ繋がって、Fマリノスのパスがあんまり繋がらないのか、答えがあると思うから。

(´-`).o0脱線しすぎた。まあ、この試合に限らないことだけど、試合によって洗い出された課題をしっかりと見つめて、どんどんブラッシュアップして質を上げていく。地道な作業だけどこういうことを続けていくしかないのかなと。もどかしい時期だけど、勝利で覆い隠されない課題が見いだせると言う意味では意義はある。だからこそ、それをしっかり見つめて、向き合ってほしいなと。特に京都戦が終わったら中断期間だしね、ここ大事よー。

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体調不良で死んでまして、少々遅れてすません。って、当日ですね、今日は京都戦、色々書きたいけどhamatraで書いたのとかぶるから、是非スタジアムでもらって読んでみてくださいな。今日こそ勝つ!

ということでここまでー。

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(´-`).o0で、しゃしーん。今回は到着が遅れたこともありまして、枚数少なめ。てか、感想とか、色々書いてくれちゃっていいんだぜ?是非お待ちしてます。

2009/7/29 J.League YamazakiNABISCO Cup QuarterFinal 2ndLeg Fマリノス vs ガンバ @ ニッパツ三ツ沢球技場(picasa/me)

(´-`).o0ついったーもいっぱいフォローして頂いたりしてありがとうございました。ぶつぶつぶつぶつしてます。ちょっと楽しくなってきたー!たいしたことしてないですけど、よろしかったら是非。

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