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August 20, 2009

悪夢の終焉@2009 J.LeagueDivision1 sec.22 vs アルディージャ

これまで、何度も、何度も、悪夢のような苦々しい思いを強いられてきた。

そんな思いをする度に「大宮に勝ちたい」と言う思いはどんどん強くなっていった。

だからこそ、本当に嬉しい、小躍りするほどね。

それにしても、長かった……。

2009 J.League Division1 第22節

Fマリノス 1-0 アルディージャ @ ニッパツ三ツ沢球技場「悪夢の終焉」
F.Marinos:11'渡邉千真!!!

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK飯倉大樹"冷静に鍵!"、DF田中裕介"反省するべきところは反省"、栗原勇蔵"変貌・完封"、中澤佑二"300試合は伊達じゃない!"、金井貢史"これが、センス"、MF兵藤慎剛"整理された役割"、河合竜二"もたらした安心感!祝!祝!祝!復帰!"(→78'田代真一"クローザー")、小椋祥平"ミスはあっても偉大なる蝮"、長谷川アーリアジャスール"貪欲さは運動量に"(→75'小宮山尊信)、FW坂田大輔"もたらしたダイナミズム!"(→60'山瀬功治)、渡邉千真"歴史変える一発"

アルディージャスタメン:GK江角浩司、DF塚本泰史、冨田大介(→46'金澤慎)、マト、波戸康弘、MF内田智也(→83'パク・ウォンジェ)、橋本早十、片岡洋介、藤本主税(→58'ドゥドゥ)、FWラファエル、石原直樹

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・最高!この時を待っていた!って感じです。もうそれだけ!

・内容的には、プレーディティールに置けるミスが頻発してそのミスが伝搬していくように落ち着きを失ったこと、劣勢の時間帯の挽回方法が不透明だったこと、集中力を欠いた怠惰なプレーがちょくちょく見られたこと、ゲームクロージングにおける意思統一が曖昧だったことetc...、細かい部分で気になる部分はあったものの、非常に切り替えが早く、又豊富な運動量を維持しつつ、明確な狙いを携えて組織的なプレーが出来ていて非常にポジティブでした。4-4のゾーンをスタンダードに、ある程度コンパクトなポジショニング間隔を維持し、グループ間で収縮すべきタイミングを共有して連動したパッキングが出来ていたことで、守備に関しては非常に安定。攻撃も、早いタイミングのスペースランニングをシンプルに使いつつ、セカンドボールを良く拾い、そのとき選手間の距離が近かったこともあってダイレクトで繋がるようなプレーが何度も出来た。それによりテンポも生まれ、非常にスムーズな攻撃が出来ていた。その形での結果を掴むことが出来なかったことは残念だけど、チームとしての土台になるべきパフォーマンスだったのかなぁと。

・正直、こんなに組織的なサッカーをするとは思わなかったので驚いた。コーキチさんがチーム作りのベクトルを大きく変えたと言うことでもないだろうから、人が変わったことが大きいのだとは思う。坂田が入ったことで最前線にダイナミズムが生まれ、兵藤の幅広い動きが中盤の媒介となって距離感のいい繋ぎが出来た。そして何より河合のどっしりとした中盤中央での存在感が周囲のプレーヤーの役割が整理する効果を生み、パフォーマンスの水準が上げた。彼らのプレーに共通して言えるのは、個として生み出す効果というより、チームに好影響を与える波及効果があるということ。どちらかと言えば個人戦術・個人能力に拠る部分が大きかったけど、彼らがチームをうまく回す潤滑油となったという意味で、これまでとは又違う前進になったのかなーと。

・僕はこのゲームの結果の価値は大きいと思ってる。悪夢の呪縛を解いた歴史的価値もそうなんだけど、この日スタメンで出た選手達のプレーは大きな刺激になる可能性を秘めてると思うから。アーリアの献身的かつ豊富な運動量に見える貪欲な姿勢、こんなプレーを見せられたら、逆を突くことに執心しすぎてダイナミズムを失ったファンタジスタも嫌が追うにも気づくはず。自分がいいときに何をしていたのか、そして何をすべきか。河合のアンカーとしてのポジショニングやテンポを出すシンプルな繋ぎなどの黒子に徹した動き、自分がやっていたプレーと何が違うのか、経験豊富なバンディエラなら気づくはず。そして、久々ベンチに座ったエースの忸怩たる思い。色々な刺激があったはず。これがポジティブに作用すれば……。

・まあ実際、このままで勝ち続けられるかというと又別問題。アタッキング・サードではやはり個人のクオリティが必要になるし、局面打開という点でも物足りない部分は否めない。組織的なレベルを維持しつつ、個人のクオリティを付与していくことが今後の課題になっていくのかなと。要はこのサッカーに功治・健太をいかにアジャストさせていくのか。彼ら自身のパフォーマンスの変化も必要だと思うけれど、彼らの力が必要なときが来る。だからこそ、このレベルで安寧して欲しくない。どちらにしても、もっともっと、ということ。これで終わりではないのだから、ね。

・じゃ、簡単に選手評。特別扱いは小椋!素晴らしいパフォーマンスから一転、ミスからパフォーマンスを崩した時間帯もあった。それはまだまだ若さかな。その後集中力や警戒感を欠いて致命的なミスをしそうになったりするシーンもあった。だから手放しには褒めたくない。ただ、最後まで前への意欲をエネルギーに敢行し続けた積極的なアプローチ、奪った後のテンポの速さをイメージした(ダイレクトなどを用いた)繋ぎへのチャレンジ、これはやっぱり評価されるべき。皆様にお願いしたい、小椋の積極的なミスにはため息をつかないで欲しい、彼のチャレンジが実を結んだとき、その技術をモノにしたとき、チームに大きなモノをもたらしてくれると思う。理解、としてね。

・裕介、スペースランニングに対して警戒が薄く、すぐに視線を切りすぎて裏を取られることが何度か。ボールに対しての強さはあるけど、人とボールを両方見る守備に関しては、これからもう少し勉強しないとね。このレベルじゃ満足出来ないよ、もう。金井、序盤こそ乗り切れていない印象もあったけど、時間と共に彼らしい危機察知能力フル稼働のブロック、センスとしか言いようのないボール奪取、ナチュラルに強い競り合いの技術、守備面での破綻はほぼ無かった。運動量に関しても、最後まで攻撃に絡んでいいパフォーマンスだった。アイデアを出す勇気もいいと思う。勇蔵、やれば出来るんだから毎回やろうね。事なかれ主義ではなく、前への意志を継続して持ち、持ち込めるときは前に運ぶ、繋げるときは勇気を持ってチャレンジする。ミスの出来ないポジションだけど、その勇気がチームのリズムを作るんだよ。守備に関しては積極的で安定していて勇蔵らしいパフォーマンスだった。ラファエル良く抑えた。佑二、佑二もFC東京戦に比べて良くなった。小椋・河合と連携密に、後ろで回すだけじゃなくしっかりと繋いでいた。守備に関して1つ大きな怠慢プレーがあったけど、全般的にラインも高く、コンパクトな布陣を保ったことも良かった。対人は存在感抜群、石原のスピードには手を焼いてもやらせないのは中澤佑二だからこそ。うん。

・兵藤、チームを繋ぐ役はやっぱり適職。こういう仕事をさせると本当にいい仕事してくれる。守備もサボることなく役割を全う。もう少しプレーのクオリティを上げて欲しいのが本音、酷かも知れないけど兵藤のレベルアップのためにはこの運動量の中で何が出来るのかと言うことになってくると思うよ。それとナイスアシスト!河合!復帰おめ!いると違うねぇ、軸が出来るって言うか、芯が通る感じ。アンカーとして役割を全うすることで小椋の積極的なアプローチを支え、局面での対応は強さあり、試合感の欠如が大きく目立つようなプレーは余り見られなかったかな。去年までの狙いすぎが改善されて、プレーがシンプルでテンポを作っていたこともポジティブ。本当におかえり。アーリア、「システム・アーリア」はある程度よかった。キープ力とアイデアという面でその役割は果たしていたと思う。もう少しクオリティとフィニッシュへの意識が欲しかったけど、技術の質の高さをピッチに反映出来ていたから、もうこれはスタンダードと見ていいかな。

・千真!ナイスゴール!仕事はほとんどあれだけだけど、それでも価値あるゴールだった。ニアでのフリック気味のゴール、お見事。もう少し収めて周りの押し上げを促したかったところもあるけど、その辺はまあこれからだね。坂田!お疲れ!ナイスラン。坂田がいることでチームが変わる。坂田変わったよねぇ、能動的にアクションして、パスを引き出そうとよくやってる。ゴールが欲しいし、最後のところではやり切って欲しいけど、彼の効果を考えれば非難など!もう少し見たかったけどね。

・交代選手……功治はあのポジションでカウンタータスクなら嵌るかな。ただ、中盤でも見たいかな。走れる選手だし、彼のキープ力を考えればうまく組み入れることで落ち着きも生まれるはず。コミー最後なんでで上げた?ゲームクローズだったらキープでしょ。ってそれはいいけど、キレは継続してるし。スタメンで見たいな。

・コーキチさん、お疲れ様、ナイスプランニング、そしてよく我慢した。でも大切なは次!がちゃがちゃいじると又壊れちゃうよ?気をつけて。とにかくお疲れ。

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すいません、凄いとりとめないし、東京戦吹っ飛ばしちゃってるし。でもそれだけ嬉しいということです。

ということで取り急ぎ!やっほーい!

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(´-`).o0写真電池切れちゃって最後いいところ撮れなかった……残念。でもいいやー、勝ったし、しっかり万歳出来たしね。よろしかったらどーぞー。
2009/8/19 J.League Division1 sec.22 Fマリノス vs アルディージャ @ ニッパツ三ツ沢球技場(picasa/me)

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Comments

いたさん、矢のよーなはやさです(喜)。
データだけみると、試行錯誤してきた“取られたら取り返す”的内容ではなく、
どちらかというと、私が慣れ親しんできた“手堅い勝ち”にも思え、長かった春の報にも「どーした?」感がありました。
河合とサカティの役割は、こうして書いていただけると目に見えるようです。
先々振り返って“勝って気づくこと多し”の試合になってくれるといいですね。
ありがとうございました。
連戦、サポも体調管理が大事です。
ご注意くださいね。

Posted by: raichi | August 20, 2009 at 07:25 AM

いたさんこんにちは。
やっぱ三ツ沢での勝利は格別ですね!しかも大宮。
小椋は鬼神のごとき活躍ぶりでしたね。まさにガットゥーゾ。あれだけ相手の前に入るディフェンスができるのはある意味センス。奪取後のパスはあれですけど、これは練習でうまくなれる。これからが楽しみな選手です。あと金井は、よく知りませんでしたがいい競り合いしますね。なんというか「勝ちたい気持ち」が前面に出ています。

>ゲームクロージングにおける意思統一が曖昧だったこと
しかし残り5分の戦い方、プレー判断は。。。素人目にも過去の経験を全く生かせていないような。冷や冷やさせすぎです。。

河合は痛そうでしたが改めて必要な選手、大事無いといいのですが。。

Posted by: Jinke | August 20, 2009 at 12:34 PM

こんにちは
なんとなく、10位対11位の典型的な試合だったように思います。苦手な大宮にナビのアウェイ、そして今回のホームと連勝なので、これはこれでよしとしなければならないですが…

前半は選手間が近く、崩しのパスも多かったです。マツと小椋のコンビではCBと潰し役というあまり発展的ではない組み合わせでしたが、河合が戻って潰し役とセントラルMFという役割分担がハッキリしたと思います。
マツではどうしてもロングボールに頼ってしまうきらいあるので、インサイドでパスが出せる選手が入ったのが大きいと思います。

コーナーから点が取れたことも大きいです。またセットプレーでの守りも改善された(特にファーサイドが空いてしまう問題点)感があります(開幕戦で槙野にやられて以来の問題点だった)。
後半はまー、こんなところでしょう。誰かが無理しないと崩れないよ~~。

裕介のコンディションが東京戦からも落ちているような気がします。マークミスやクリアミス、東京戦の外しなどプレーの精度が悪い。

コミーに浦和の触手が伸びている報道の後で、スタメンから外す浩吉采配!
金井はよかったと思います。
アーリアの生かし方、あのキープ力は魅力だし、千真は前向いてシュート打たせたほうが、いいので、だから2列目のほうがよいのではと思います。
マイクがいれば…と思う今日この頃です。

Posted by: tsutomarinos | August 21, 2009 at 07:06 PM

raichiさん、コメントありがとうございます!てか、エントリでもお褒め頂いて……なんてゆーか、照れちゃいます。

>手堅い勝ち

うーん、揺るぎないゲームコントロールかというと微妙なところもあります。勝ち慣れていないチームがやっとこさ……という印象もありました。

ただ、結果がもたらしてくれる自信が今のチーム、特に出場することが出来ている若い選手にとっては必要なんだと思ってます。自分たちがやっていることが正しいんだ、というエネルギーを得れると思いますし。

まだまだ課題はあるし、その分のびしろもあると思ってます。一歩一歩、少しずつでも前に進んで、いいチームになっていきたいですね。

>河合と坂田

河合のプレー、坂田のプレー、二人とも自分のなすべきことをはっきりと捉えていると思います。だからこそ、プレーがはっきりする、周囲に伝わって相互理解になる、その理解がいいプレーに繋がるのかなーと。

ここのところ思うのは、ポジションの役割はあれど、一人一人の選手の特徴や出来ることは違うということです。健太に坂田の仕事は出来ないし、その逆も然り。だからこそ、起用する側は彼らがそれぞれに何が出来るのか、相対的な要素、主体的な要素の中でどういうプレーが必要なのか、そんな起用が必要なのかなーと。

コンディショニングだけのローテーションは少々疑問だったりするわけで、はい。

>体調管理

お恥ずかしい……。お気遣いありがとうございます。

ではではー、又よろしくお願いいたしますー。

Posted by: いた | August 22, 2009 at 10:00 AM

Jinkeさん、こんにちわ。コメントありがとうございます。

>大宮撃破!

格別です!渋い勝ち方でしたが、そのプレミアム感が溜まりません。

>小椋

ガットゥーゾ、そうですねー。FC東京戦が本当に良くなかったので心配してたのですが、よく巻き直してくれました。

ボールの入る瞬間や、仕掛けの瞬間、そのタイミングを見据える読み、洞察力に磨きが掛かったことで、更にそのプレーに凄みが出てきました。奪った後のミスもありますが、そのミスは積極的なミスですし、彼のプレービジョンは非常に高いところに設定されていることを感じさせます。チーム全体が彼のようにプレーに取り組んでいったら……)ゴクリ

>金井

サイドバックとセンターバックとボランチをこなすU-17ワールドカップにも出たディフェンスユーティリティ。危機察知能力、競り合いなどにセンスを感じさせる選手です。まあよく言う「気づけば彼の足元にボールが」みたいな選手ですね。

まあコミーのような派手なプレーは出来ないですが、彼は案外堅実です。そういう意味ではいい選択肢が出来たのかなーと。コミーも見たいんですけど。

>ゲームクロージング

ちょっとお下品になってしまいますが、あの状態であればゲームを殺してしまえばそれでよかった。フットボールをしなくてよかった。ただ、交代選手達はアピール欲というのが間違いなくあります。だからこそ、少ない時間でも無駄にしない、結果出して突きつけてやる……そんな意志も影響していたのではないかと。

まあ、そういう部分は監督がコントロールしないといけないですね。

>河合

何もありませんように……

ではではー、又よろしくお願いいたします。

Posted by: いた | August 22, 2009 at 10:01 AM

tsutomarinosさん、コメントありがとうございます。

>ボランチコンビ

テンポ、と言う面でシンプルにボールを動かして、ボールを前に入れていくという形が出来たのは非常に良かったですね。チャレンジ意識が高く、臆さずにプレーしていたことで、淀まずにボールが流れた。もちろん、兵藤が気を利かせてうまく中盤での媒介となり、坂田が相手のラインを引っ張ってバイタルを広げたりして、繋ぎやすい環境があったことも事実ですが、いい時間帯ではいい攻撃構築が出来ていたのではないでしょうか。

>セットプレー

しげさんが重点的に見て選手達にアドバイスを与えたようで、それが結果に繋がったことで今後選手達もこれからは自信を持って臨めるのかもしれないですね。

ゾーンで人数を掛けて、と言う中でスポットが出来てしまうのは組織的な欠陥と言っても過言ではないですが、マンマークも織り込んだりと少しずつですが反省が活かされてるとも思っています。未だファーがポロポロ空くシーンもありますけど、少しずつ安定してきたのかな、と言う感じもありますし。

>裕介

疲労もあるとは思います。負担の大きいポジションですし。

彼の中でよく走って、攻めに絡んで、結果を出して、と欲が出てきているだけに、その中でいかに守備との折り合いをつけていくか。あくまでも精神的なバランスの問題かなーと。

>コミー

新しい可能性も出てきていると思います。高い位置での起用という意味では彼の特徴より活かす可能性を秘めてるのではないかと。まあ金井が練習から良かったこともあるとは思いますが。競争が激しくなってきているだけに、チーム力は底上げされているのかなと感じたりします。

ではでは、又よろしくお願いいたします。

Posted by: いた | August 22, 2009 at 10:02 AM

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