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July 07, 2009

進化のヒント@2009 J.LeagueDivision1 sec.16 vs アルディージャ

連動感溢れる崩しを見せて可能性を感じさせた前半よりも、過去を思い起こさせるような閉塞感に苛まれた後半にこそ、進化のヒントがある。

勝利を引き寄せる力強さを得るために、現実から目を背けてはいけない。

そんなことを思った大宮の夜。

2009 J.League Division1 第16節

アルディージャ 0-0 Fマリノス @ NACK5スタジアム大宮「進化のヒント」

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK飯倉大樹"悪夢を振り切って"、DF田中裕介"ついに訪れたそのとき……"、栗原勇蔵"隣人を見て思うことはないか"、中澤佑二"伝えるべきこと、感じるべきこと"、小宮山尊信(→82'金井貢史"勝負は次節")、MF松田直樹"メモリアル/運動量と意外性のトレードオフ"、兵藤慎剛"彼の犠牲は正しいか"、狩野健太"髪の輝きと共に"、FW山瀬功治"3rd Actor"、渡邉千真"進化の跡は周囲を生かすポストに"(→85'金根煥"作ったチャンス")、坂田大輔(→69'水沼宏太"問われる結果")

アルディージャスタメン:GK江角浩司、DF塚本泰史"魔弾、炸裂せず"、冨田大介、マト、波戸康弘"メモリアル"、MF藤本主税(→79'土岐田洸平)、橋本早十、金澤慎(→46'片岡洋介)、パク・ウォンジェ、FW石原直樹"危険なるストライカー"、藤田祥史

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*勝てたゲームとも感じられるし、勝ち点1を得れたことを喜ぶべきゲームとも感じられる。その感じ方は人それぞれ、互いに勝ち点3を得るチャンスはあった中でその決め手を欠いたからこそ、勝ち点を分け合う形となったのかなと。僕の感想としては、ただただ、勝ちたかった。前節の失敗を払拭する意味でも、これまで成し得なかったことを成し遂げる成功体験を得る意味でも、このゲームが欲しかった。まあ、それが叶わなかったことはとても残念……。それにしてもこのカードに巣くうジンクスってのはやっかいなものになっちゃってるなぁ…。

*内容面では良いとも悪いとも……良かった時間は良かったし、悪い時間は悪かった……だから、良いとも悪いとも。ただ、これが今後を考える意味でとても大きなテーマになるんじゃないかなと。良いプレーを表現出来ているときと表現出来ないときの差異はなんなのか……。主体的な要素・相対的な要素・コンディション・メンタル・状況……全ては複合されて形として表れるわけだけど、この大宮戦ではその答えがはっきりと出たゲームだったと思う。

*まず表現出来ていた時間帯。この試合で言えば前半、ということになるのだけど、その中で目立ったのが複数人が連動してコンビネーションを見せたシーン。ハイサイドに楔が入り、そこに後ろからサポートアクションが間髪入れずに入り、その動きに連動してゴールに向かうアクションが絡むことで局面を打開する。基礎的なポスト→サポート→ダイナミズムの流れだけどボールの動きとしては非常にハイテンポ、ほぼダイレクト、多くて2タッチ。高速のコンビネーションが成立することで、相手の守備陣に対応を許さなかった。こういったパフォーマンスが表現出来た主体的要因を上げてみると、ポジショニングに置ける高さのギャップと距離感、選手の主体的なアクション意識、そして逡巡なき姿勢。相対的な要素としては、ニュートラルな状況の中で4-4のゾーンが開き気味で、ポゼッションを制御するフォアチェックも効力は薄く、楔を入れやすい状況があった。以前のアルディージャの4-4-2のゾーンと比べると甘さが残っていたと言える。

*それに比較して表現出来なかった時間帯、まあ言わずもがな後半。相対的な要素に大きな変化があったことをきっかけに(ハーフタイムのタイミングでメンバーチェンジ・システム変更を施して守備を整備、リトリート気味にラインを設定し、2ラインの間にアンカーを置く事で中盤のスペースケアを強化、アプローチを控えてゾーンを形成することに重きを置いた結果2ラインのスペースもコンパクトになった)いつもの大宮戦の如く、ゾーンディフェンスを前に手をこまねく状況に陥った。アタッカー陣は狭まった2ラインの間で窒息、ボールレシーブアクションの幅が小さくなって相手ディフェンスラインに吸収される状態のままフラットなポジショニングで足元にボールを要求することに終始。その状況下、当然の事ながら楔を入れることに逡巡を伴うようになり、横パスが増えてノッキング。サイドバックが早々に高い位置を取ってビルドアップを放棄するため幅を使ってボールを動かすことも出来ず。起点が作れないから後方からのサポートにも逡巡が伴い、サポートの遅れにも繋がっていた。又、中盤は運動量が減退した松田の影響を受け兵藤が前に掛かれずサポートの質自体も低下していたことは否めない。結果、連動した攻撃は霧散した。

*あくまでも僕の目に映った変化なんだけど、これだけの良いときと悪いときで差がある。元々、選手間でのコンビネーションを主軸に置き、個々の感覚が強調されたチームだからこそ、こういう事が起きてしまうのは想定の範囲内。ただ、これでは安定して成績を残すことはなかなか難しい。佑二の言葉にもあったけど相手が分析してきたとき、アドバンテージを得て現実的な戦い方にシフトしたときに何が出来るのか、チームの真価が問われる。そして、この試合の後半が現状の熟成度といえるのかも知れない。ただ、今のチームの課題として明確に捉える良い機会でもあると思う。まだ出来ることは沢山ある。アタッカー陣が意図を持ってデコイになることも厭わず動き出し、その狙いを汲んでその動きによって生まれたスペースを使うといった協力姿勢の伴うボールレシーブアクション。サイドバックが前方への欲を抑えビルドアップに関与することでボールの動く幅を保ち(サイドバックを前に押し上げることを強調するなら、アンカーが落ちてセンターバックが広がる以前の形でも良い)、楔を入れやすくする状況を作るボールムーブ。佑二が時折見せたリスクを負ってでも持ち上がって引きつけるような自助努力。それぞれがポジションに課された役割を全うすることでシステムの機能性を保つ責任感。そして何よりもリスクにも怯まず、積極性を保ち続ける勇気……技術的にも上げられる……一本のパスの質、トラップの質、運動量の維持、ボディシェイプ、ボールの置き所……きりないな。とにもかくにも、ここで課題と向き合わなければ、進化も栄光もない。一朝一夕にはいかないかも知れない、ただ、自分たちのフットボールを貫く強さを育むためには絶対必要な課程だと僕は思う。向き合って欲しい、そして腰を据えて取り組んで欲しい、そのための我慢なら僕は喜んでしたいと思う。

*後は選手評、少しシビアに。アンカー松田は意識を変えないと厳しい。その印象は今回更に強くなった。元々走れる選手じゃないけど、集中力の欠如も伴って、周囲への負担を強いてる。そんなチームのへそに置くことがプラスになるとは思えない。このポジションに求められるのは秩序とバランスを保ち、周囲を支えること。現状真逆。運動量で選手を繋ぐ唯一無二の存在である兵藤に自らの放浪の尻ぬぐいを強いる状態はチームの機能性を犠牲にしている。ここでプレーするのであれば、自己犠牲精神をもっと保つこと。偉大なる先人(450試合出場)を見習うと良いと思う。

*勇蔵も後半になって一気に集中力が切れた。マークがぼやけたことが要因かなーと思ったけど、そんなんじゃ困る!それとお隣にいる佑二が腐心しながら楔を入れていた姿を見て、もう少し感じて欲しい。ビルドアップに置ける参加意識の乏しさは繋ぐサッカーを標榜する上では結構致命的な欠陥(ま、それをいったらサイドバックもそうなんだけど)、隣にいる選手にボールを渡すだけでは展開は動かない。ちなみに出来ることは知ってるよ?あくまでも意思の問題。

*兵藤に求めたい、強いリーダーシップ、真のリーダーシップ。身を粉にして秩序なき中盤のバランスを保つことに奔走するのではなく、その秩序を取り戻すための周囲への働きかけが欲しい。ふらふら放浪するマツへの働きかけ、停滞する前線への強い動き出しの働きかけ、自らが走り秩序を保つだけでは限界がある、状態を正常化させて、その上でその運動量を生かす。じゃないと常に徒労で終わり、自らのプレーの質も上がらない。この日の割を食ったプレーに納得しちゃだめ、絶対に。あれは間違っているのだから。

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うーん、なんだかもやもや。ただ、こういうゲームも無駄にしたくないよね。ただ、佑二のコメント読んで、ちょっと希望はあるかなと思ったり。チームでその課題を共有出来れば変革が訪れるかも知れない、みたいな。だからこそ、今回はシビアに書いちゃいました。

ま、試合はまたすぐ来る訳だし、とにかく前を向いて。へこたれてる場合じゃないぞ、自分!ということでここまで。

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(´-`).o0天気保って良かった、これは本当に良かった……土日準備ばっちりだったから、いつでもこいやーって感じだったんだけどねー。

(´-`).o0ユースは終了間際の劇弾で何とか挑戦権を持ったまま最終節に望めます。かなり苦労したけどねー。でも茨城行って良かった、ユースもがんばってます。是非来週日曜は関東一を決めるゲーム(予定)の応援に!FC東京深川グラウンド!(行ったこと無いけど)(そして朝早いけど)

(´-`).o0写真、よろしかったらどうぞー、曇り空ー、ナイトゲーム、条件悪いと腕の悪さが……あっはっは。でも、このアルバム内の兵藤の写真はうまく撮れたなーと自分でお気に入り!まあふつうなんだけど……良いタイミングって感じなの。どうでもいいか、すいません。てかユースの写真も見たい人いるかしら……大して取ってないけど(本当数枚、試合に集中して写真どころじゃなかったのよ)、見たかったら上げますのでリクエストくださいー

2009/7/4 J.League Division1 sec.16 Fマリノス vs アルディージャ @ NACK5スタジアム大宮(picasa/me)

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