« 今ある「課題」を前に。 -ナビスコ予選終了を前に- | Main | 4度目のワールドカップ出場決定に寄せて。 »

June 09, 2009

尽くした人事@2009 J.League YamazakiNABISCO Cup GroupStage sec.6 vs アルディージャ

「人事を尽くして天命を待つ。」

まさに、この言葉に尽きる。

すべきこと、できることはやった。

結果がどうあれ、求められることを導き出した意義は小さくない。

2009 J.League YamazakiNABISCO Cup Matchday6

Group A/アルディージャ 1-3 Fマリノス @ NACK5スタジアム大宮「尽くした人事」
F.Marinos:31'山瀬功治! 44'渡邉千真! 76'狩野健太!
Ardija:27'OwnGoal

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK飯倉大樹"可能性を守ったビッグセーブ!"、DF田中裕介"走りで、柔軟性で示す存在感"、栗原勇蔵"後半のアプローチこそ正しい"、松田直樹"OGがあなたで良かった"、小宮山尊信"さあ、もっともっとこい!"、MF小椋祥平"再び始まった急速進化"、兵藤慎剛"ハードワーカーは止まらない"、狩野健太"役割分担で蘇る輝き"(→78'田代真一)、FW山瀬功治"見つけた「輝く場所」"、渡邉千真"間髪入れず2発目!!!"(→69'長谷川アーリアジャスール"出し始めた「色」"、坂田大輔"後は乗るだけ、見つけられるか自分の場所"(→61'水沼宏太"初ゴール、次こそ!")

アルディージャスタメン:GK高木貴弘"痛恨の後の意地"、DF波戸康弘、冨田大介、マト、村山祐介、MF片岡洋介、金沢慎(→84'川辺隆弥)、土岐田洸平(→46'新井涼平)、藤本主税、FW藤田祥史、デニス・マルケス(→62'斉藤雅人)

雨予報が嘘のような超晴天のNack5スタジアム、余りに強い日差しにコンコースに避難する人も多数。大宮さんの粋な計らいで実施された全ての人を対象にしたスタジアムグルメツアーも盛況、メイン側にあるラーメン屋には長蛇の列が!しかし、試合は別、互いに僅かながら決勝トーナメント進出に望みを残すこともあり必勝態勢。サバイバルゲーム。

そんなゲームのスタメン、Fマリノスは前節と全く変更成し、現状揃えられるフルメンバー。いっさいの手抜きなし。一方、アルディージャ側はというと石原、パク・ウォンジェなど続出する怪我人、驚きの小林慶行レンタル放出など、苦しいチーム事情の中でミッドウィークにはサンフレに大敗と少々揺れている状況、リカバリはいかに。

-----------------------

試合展開

【失点で入ったスイッチ】

互いに慎重といった印象だった立ち上がり、長いボールが多く、なかなかボールの落ち着かない状況の中で、目についたのが大分戦でも見られた甘い守備。裏を取られることを強く警戒してか距離を取りすぎる余り、プレッシャーが掛からずバイタルで前を向かれること多数、又後方からのランニングに対して受け渡すのか、付いていくのかその判断が曖昧でフリーマンが生まれるシーンも。そして、そんな甘さを突かれる形で失点に繋がる。コミーの上がったスペースを利用する形で片岡がロングフィード、反応して抜け出した藤本がフリーで抜け出すと、ボックス付近で勇蔵と1vs1。対峙した勇蔵は浮き球の処理タイミングで距離詰めれず、そして藤本のキレの良いドリブルを御しきれず縦への突破を許してしまう。藤本は角度がないながら思い切ってフィニッシュ!飯倉良い反応ではじき出す!このリフレクション、しかし、ゴール中央にボールこぼれる、藤田も詰めていた状況の中でカバーに戻ったマツが反応し足を伸ばすが枠を外しきれずオウンゴール。うー、このシーンも緩かった、1vs1を避ける対応も不可能ではなかったはず。まあオウンゴール自体は仕方がない、正直マツで良かった、コミーやら裕介がやらかしてたら、影響は計り知れない……。

必然とはいえ思わぬ形で失点したFマリノス、しかしようやくこれで目が覚める。動きの活性化したパスレシーバー、躊躇なきチャレンジ姿勢を思い出したボールホルダー、二つの要素が揃うとボールの流れが生まれ、バイタルに持ち込めば、両サイドの上がり、キレを保つ功治の突破と迫力ある攻撃に仕上げていく。そして、好転したリズムに乗る形で素晴らしいゴールが生まれる。千真に楔が入って落とした所を起点に、功治→健太→坂田とワンタッチ・ツータッチでテンポ良くボールが動いてボックス手前まで運ぶと、その流れのまま坂田もツータッチで左でフリーとなっていた千真へ流す、千真しっかりコントロールするとそのまま右足振り抜く!強烈なシュートが高木を襲う!高木反応して弾くも、間髪入れずに功治はダイビングヘッド!素晴らしい!功治のコメントにあった通り、理想的なプロセスを辿ったゴール、パス&ムーブが連続し、次のプレーに絡んでいく。このプレーへの関与意識は非常に素晴らしかった。千真は落としてから又スペースへ、功治は健太に裁いた後大きく回り込む形でゴール中央へ。相手を引き付け、又動くことでフリーマンとして最後の選択肢となる。これがあれば、ディフェンスは迷う。まあ大宮の左サイドバックの緩慢さはあるにしても、その価値は薄れない。

勢い生まれたFマリノス、その勢いそのまま今度は減退しつつあったスピード感溢れるカウンターから、千真がやってくれた!小椋がデニス・マルケスの突破を止めると、兵藤へ。兵藤ルックアップして左に開いて前がオープンとなった千真へすぐさま展開!そして、そのボールを受けた千真は一気にゴールへ突進!マトがカバーに入るも、お構いなしに素早くフィニッシュ!このフィニッシュ、マトの股と高木のセービングを射抜く!お見事!!!千真は決めるなぁ、決めちゃうなぁ、抜群のコース、うん。で、小椋のカットから、兵藤を経由して千真へというプロセスもいい。シンプルだけど効果的にスペースを突く綺麗なカウンター、ここのところ言い方悪いけど遅攻に寄りすぎる感があったから、こういう形が出たのは良かった。

勢いに乗り、チャンスを逃さない、最高の終わり方で前半を折り返した。

【進化するサイドアタック、進化する小椋】

ハーフタイムのタイミングで、アルディージャは土岐田に代えてユース上がりのルーキー新井を投入。金沢を前に上げる。しかし、この交代策も実らず、Fマリノスの勢いは止まらない。開始早々、縦パスをインターセプトした小椋がそのまま攻め上がって功治とのワンツーを絡めてGKとの1vs1を作ったのを皮切りに、何度も決定機を作る。特に素晴らしかったのが、右サイドを突き崩すプロセス。右サイドを突き崩すプロセス、ハイサイドに起点を作ることで引き付け、後方から裕介、兵藤が走り込む形でサイドバックとセンターバックのスペースを蜂の巣に。エンドライン際まで崩しきるシーンを何度となく作った。又、小椋も充実。広範囲に渡って自らの指揮下に置くような存在感で次々と目を摘んでは素早く攻撃に展開して、ショートカウンターのチャンスを次々と創出。2ボランチになって、自らの良さが出しやすくなったか。抜群の流れ、充実の内容、しかし高木の好守もあり結果だけが足りなかった。

そうなれば、サッカーの常か、決めるべき時に決めれないとピンチも。この日一人気を吐いていた藤本のクロスから藤田がファーに流れながらヘッド!逆サイドに飛ばす見事なシュートは得点になって然るべきクオリティを持ち合わせていたが、ここは飯倉!ライン寸前で阻む!飯倉偉い!そして、ここを凌ぐと、思わぬ形から喉から手が出るほど欲しかった追加点を得る。裏に流したボールは長く、エリアから飛び出して高木がクリア……しかしこれが低くハーフライン手前中央にいた健太の元へ、がら空きのゴール、健太はすぐさま高木とは逆側の左から巻く形でゴールへ流し込む!緩いシュートに対し、必死に高木も追ったが阻むことは適わず!ミスきっちり!キター!テクニシャンらしい選択、冷静!ふー。

リードが広がったことで、ベンチはゲームクローズを見据えながら若い選手を次々と送り出す。その中でこの日の主役となったのが水沼宏太、3トップの一角に入るとマトが上がって手薄となった守備陣を尻目に初ゴールに迫る!飯倉の素晴らしい素早いフィードキックから、裕介のショートクロスから、コミーのグラウンダーのクロスから、功治の突破からのクロスから、何度も何度も決定機が訪れる。しかし、宏太は高木の守る牙城を崩せず……チームも宏太に取らせよう賭してたんだけど……残念。とはいえ、宏太と共にピッチに入っていたアーリア、田代も自らの色を所々で出すなど悪くない出来。終盤には緩かったディフェンス陣も普段のシビアなアプローチを取り戻し、これまた僥倖。結局ゲームは3-1。ナビスコ最終戦を快勝で締め、後は休みとなる最終節で吉報を待つこととなった。

-----------------------

求められる結果、先に繋がる内容、全てが伴うゲームをした訳だから、言うことなし。本当に素晴らしいゲームだった。

人事は尽くした、後は天命を待つのみ。

願わくば、このパフォーマンスが報われることを。

-----------------------

*勝ったー!Nackで、大宮に勝ったー!もうそれだけでも充分なのに、しかも充実の、進歩あるパフォーマンスというのだから素晴らしいです。新潟で掴んだモノは大きかったのかもなー。

*新潟という過程がすっぽり抜け落ちてるのでイマイチ繋がらないんだけど、色々な部分が良くなっていたのは正直びっくりした。例えば、中盤の三角形が逆になり、役割分担が明確になったこと。健太は守備のタスクが軽減され、攻撃面でアグレッシブかつらしいプレーで久々に輝いた。小椋は気の利く兵藤が横にいることで自らの良さである人への強さ、がむしゃらさがポジティブに出た。そして、兵藤はいつも通り抜群の運動量でバランスを見ながらも、自らもガンガン飛び出しては絡んで惜しいチャンスを創出してと、三者三様で存在感が増した。それにサイドアタック、新潟戦ではシンプルなクロスから3つのゴールが導き出されていたけど、それとは又違った、非常にスペクタクルな形でサイドを崩しきって、ワクワクさせてくれた。ハイサイドの起点でサイドバックとセンターバックの距離を離し、インサイドのオーバーラップで間隙を突く。特に右だけど、グループ(健太、功治、兵藤、裕介)内での共通理解がきっちりと出来てるなーという感じがした。基礎となる繋ぎに関しても「流れが出来てから」は逡巡少なく、どんどん前へボールが動いていて、ストレスは少なかったし……いい部分上げているだけでもきりがない。見ている方として常に腰が浮いちゃう感じ、凄い良かった……(ぽわわぁんとしちゃう)

*ま、これだと「勝ったらこれかよ、るーぶろ、前のエントリはどうした」といわれたら困るので、少しだけ苦言。緩いディフェンスね、大分戦から目立ってたけど、楔に対してアプローチが緩い。何でもかんでも食いつけ、というのは違うけど、自重しすぎて自由に前を向かれてるシーンが多数出るというのは気になる。後半、チームの流れが良くなり、前からのプレッシャーが掛かったことでアプローチもシビアに戻ったから良かったけど……。勇蔵は特に!今から自重しまくってどうする!しかも勇蔵は速いんだから一回かわされても追いつけるだろ!がつーんといってびびらせて、「お前に俺は抜けないよ」ぐらいのこと思わせるぐらいのプレーしちゃえばいいじゃない。もっと思い切り良くやって良いんだよ!と思う。

*で、個人評……まずは小椋!ボール奪取、展開、運動量、本当に素晴らしかった。後半はマムシショーだったね。大分戦もいい展開が出来ていたりと進歩を感じられたけど、本当にうまくなっていると思う。個人的に、小椋の決断力の伴うパスセレクトというのはチーム全体に浸透して欲しいと思うぐらい評価してあげたい。もちろん、思い切りよくすることだけが正しい訳じゃないし(展開・状況を捉えた上で失わないようなセレクトをすることも又正しい)、シビアなポイントへのパスを狙うときの技術的なミスもない訳じゃない。ただ、その姿勢が大切ということ。勇気を持ってパスを前に出していくことがリズムが生まれる、勢いが出る。思い出すのは昨シーズンの柏戦、チーム全体が勇気を持ってパスを繋いだからこそ素晴らしいパフォーマンスに繋がった。そのことを思えば小椋のやっていることをチーム全体でやっていくことが必要。そんな指針となるプレーをしている小椋はもの凄い褒めてあげたいの、うん。素晴らしかったぞー。

*千真、連発!一発出ちゃえば、もうどんどんいっちゃうよね!この日の千真はとにかくシュートの精度と素早さに尽きる!コントロールしてシュート、その過程が早く、また精度が伴うから、相手は止められない。ストライカーとして点を取れる素養を感じるよね、改めて。動きの連続性、守備に継続性、課題の精度、課題といえる部分もこの日に関しては良かった。頼りになります、次も見たいぞ!日産でトラメガ!(日産はないか……)

*功治は本当に活き活きしてるよね、高い位置で躍動してる。真面目な選手だから苦しいときには落ちて守ったり、攻撃構築を手伝ったりもするけど、それが山瀬功治の良さを活かしてるかというとちょっと違う。ゴールに向かって、相手を抜いてこそ山瀬功治。やっぱり武器は活かさないと。その方が相手も怖い。そういう意味で、ある程度攻撃を問われるポジションに置かれたのは彼にとって良いことかも知れない。凄いフィットしてると思うんだな、どんどん続けてばっこんばっこん獲ってください、それでいいんだから。

*その他短評!兵藤!一個決めて欲しいシーンはあったけど、この日も超ハードワーク。でも、落ちることなく最後まで走りきった。兵藤のダイナミズムもアクセントになってる、バランス見ながらもその積極性は常に失って欲しくないな。裕介!超良かった、隼磨の得意にしてたインサイドのオーバーラップも会得してと、どんどん進化してるね。こないだは後ろ髪引かれてたけど、この日はリード時も行けるときはガンガン行ってたし、大分戦の教訓活かしてるね。コミーも復調傾向、1vs1で逃げないし、高い位置にどんどん出てくる。ビルドアップはもう少しやらなきゃいけないけどな。アーリア、自分の色は出した、ドリブルに関しては通用するっしょ。後は自ら行くエゴがあってもいいかな、ユースクオリティっぽいからなかなか直らないとは思うけど。守備に関しては続けざまにマツ・小椋・兵藤にいわれてたけど、それは日々勉強。飯倉、ナイスセーブ!偉い!

*コーキチさん、いいじゃない!選手間での共通認識を見ても、手を施した跡はしっかりと見えるし、ゲームでも出てる。結果が残ってることも自信のエネルギーとなってると思うしね。まあ葛藤はあるだろうけど(何処まで手を施すべきか、みたいな)うまくバランス取りながらチームを進歩させて欲しいな。交代策も若い子を使いながらもゲームクローズと現実的でびっくり。いいよいいよー。

-----------------------

いやー、よかった。ということでここまで。だいひょうもやらないと!明日も行くからその後!

-----------------------

(´-`).o0いやー、大宮暑かった……汗だくです。でも、嬉しいね、楽しいね。写真も撮りました。大分のも上げてないけど………まあそれは追々(まとめるのがめんどい)
2009/6/7 J.League YamazakiNABISCO Cup sec.6 アルディージャ vs Fマリノス @ NACK5スタジム大宮(picasa/me)

|

« 今ある「課題」を前に。 -ナビスコ予選終了を前に- | Main | 4度目のワールドカップ出場決定に寄せて。 »

Comments

読みながら「そーそー。そーだった。そーだった。」とか、
にやにや思い出してました。
あの暑さもともに・・・腕が、まだヒリヒリします・・・。
人事を尽くせたことと、
「浦和戦が楽しみ」な状態で待てることは、しあわせです。

Posted by: raichi | June 10, 2009 at 12:41 AM

一点目の千真へのパスは坂田ですよ
兵頭は千真の後ろを走ってた

Posted by: 774 | June 10, 2009 at 01:24 AM

先に774さん、ご指摘ありがとうございますー。
映像見て改めて確認しました、坂田でしたー、失礼しましたー。

Posted by: いた | June 10, 2009 at 01:52 AM

raichiさん、こんちわー。

代表戦はお疲れ様でしたー、僕も行きましたけど、なんだかアウェイ感満載でした……自分達の家なんですけどねぇ。

にしても、大宮戦の事を思い出すといまだにニヤニヤしてしまいます。良いゲームでしたー。

そして、仰られるとおり!希望を持って一週間、そしてその次のゲームである二週間後を待てる幸せってステキです!

でも、早く見たいなぁ!

ではではー。

Posted by: いた | June 11, 2009 at 11:08 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/77106/45291938

Listed below are links to weblogs that reference 尽くした人事@2009 J.League YamazakiNABISCO Cup GroupStage sec.6 vs アルディージャ:

« 今ある「課題」を前に。 -ナビスコ予選終了を前に- | Main | 4度目のワールドカップ出場決定に寄せて。 »