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May 23, 2009

New Challenge's One Step@2009 J.League YamazakiNABISCO Cup GroupStage sec.3 vs サンフレッチェ

拙いことも、足りない部分もあるけれど、これが新しい挑戦の第一歩。

2009 J.League YamazakiNABISCO Cup Matchday3

Group A/Fマリノス 3-1 サンフレッチェ @ 日産スタジアム「New Challenge's One Step」
F.Marinos:2'&38'渡邉千真!!! 81'田中裕介!!!
Sanfrecce:35'佐藤寿人

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK榎本哲也"復権へ、ビッグセーブ連発"、DF田中裕介"あそこまで行ったことに価値がある"、栗原勇蔵"50%"、中澤佑二"目眩が心配"、小宮山尊信"戻らない勘"、MF松田直樹"じっとしてなさい!"、小椋祥平"積極守備と適正と"、兵藤慎剛"正直、もう一人欲しい"、FW山瀬功治"活き活きのウイングポジション"(→84'田代真一"祝・デビュー!!!")、渡邉千真"snipe!!!"(→79'金根煥"代表初選出!!!")、坂田大輔"プレスだけじゃなく"(→71'齋藤学"後は結果、結果だけ")

サンフレッチェスタメン:GK中林洋司、DF槙野智章、中島浩司、盛田剛平、MFミハイル・ミキッチ(→46'青山敏弘)、李漢宰、横竹翔(→59'イリアン・ストヤノフ"クオリティを左右する")、楽山孝志、清水航平(→59'平繁龍一)、柏木陽介"推薦"、FW佐藤寿人

リーグを挟んでのナビスコ第3節。三ツ沢が使用中ということで久々のミッドウィークな日産スタジアムは二階席を閉め、1階席に集約。久々だなぁ、1階席……。現状1敗1分、決勝トーナメントに行くにはもう一つも落とせない。しかし、相手は開幕でちんちんにされたサンフレッチェ、難しいゲームになるのは火を見るより明らか。

そんなゲームのスタメン、この日も4-3-3、膝の負傷を抱え調子の戻らない狩野を外して小椋を中盤に加わり、功治が一列前に。微調整を計ってきたか。目眩で一日練習を休んだ佑二のコンディショニングが気になるところ。対するサンフレッチェは遠征続きということもありこのゲームではばっさりメンバーを落としてきた。キーマン・ストヤノフを始めとした森脇、青山、服部、高萩とレギュラークラスの半分がベンチスタート、森崎和に至ってはベンチからも外れる、その代わりに清水、横竹といった若い選手がスタメンに。サンフレッチェにとってはチームとしての戦術浸透度が問われるゲームか。

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試合展開

【整理の効能、ストライカーの矜持】

新システム2試合目、チームの熟成度に置いて分の悪いサンフレッチェに対し、いかに対応し、いかにボールを運び、いかに崩すのかが焦点になるかと思われたが、試合は早々に動く。相手がGKを使ってマイボールにしようと繋ぐ中、GKから出されたパスに反応する形で坂田が槙野にアプローチ、槙野は圧力を感じたかそのチェイスをいなすべくもう一度に戻す。しかしパスが弱く、そこを狙った千真が死角から飛び出しインターセプト!そしてそのまま流し込む!先制!先制!奇しくも開幕戦と同じ開始2分での先制弾!よく狙ってたって形のゴール、前から追う姿勢が早速実った。相手は余り集中してなかったかな、千真にノーケアだったし。にしても良く狙ってた、素晴らしい。

開始早々の先制点という素晴らしい滑り出し、そんなポジティブな展開の中で新システムでのパフォーマンスも「緒戦」とは違う部分が浮き上がる。これまでは激しいポジションチェンジを繰り返しながら距離感として近いのプレーが多かったが、この日はシステム的に定められたオリジナルポジションを意識しながら距離感をある程度保って攻撃構築していく。ある程度整理をつけたことが功を奏したか、緒戦のような混沌・混乱はなく、サポートやオーバーラップなどを簡単に使って流れを作るシーンが見られた。又、オリジナルポジションを意識した成果は守備にも。それが、前からのプレッシング。オリジナルポジションを守ることでバランス良くピッチに散らばり、ボールを起点にレシーバーを捕まえながらゾーンを狭めて選択肢を消していく形を複数回表現。スタンダードな形が選手達の頭の中をシンプルにしたのか、動きやすくなってはいたように見えた。

とはいえ、動きの質や頻度、前を向く意識、技術、精度などまだまだ足りない部分も多く、切り替え早くしっかりとブロックを組んでくるサンフレッチェの守備に対して、なかなか攻撃構築の第一歩となる実効性のある楔が入らなかったり、局面打開に必要な仕掛けが生まれなかったりと、ノッキングするシーンもしばしば。攻めあぐむ中で、リズムを上げてきたサンフレッチェに流れが移ると、ミキッチの存在感が増し、彼のスピーディかつタフな突破に四苦八苦。そして、その流れを押しとどめることが出来ず。カットしたボールが千真に入るも落としのパスを引っかけられて、そのこぼれが事もあろうかバイタルエリアでフリーとなっていた柏木に……柏木はすぐさまターン、そしてラインポジショニングを獲っていた寿人へスルーパス、まさに急転直下の大ピンチ、哲也飛び出すも寿人は冷静に流れながらニアにねじ込んだ……うわっちゃぁぁぁぁ。まあね、急転直下の大ピンチに、寿人の瞬間的なラインポジショニングからの飛び出しと柏木の頭の切り替わりの速さというクオリティの伴うプレーを付随されては正直お手上げ。寿人は決めるなぁ……ま、事故にあったようなもん。しゃーないわ。

ミスからの失点、しかし、そのミスを冒した千真が自らの技術で取り返す。失点間もなく、功治が左ライン際でボールを運ぶと、ふわっと浮いたポジションにいた千真の足元へ付ける。ここで、千真はゴール方向にトラップ、ジュビロ戦のようにフィニッシュを意識した止め方だったが、足元に入りすぎたこともあってか方向転換して縦へ突破。詰まっちゃってぎこちない突破だったが、器用な足元の技術で相手のディフェンスをすり抜けてエンドライン際まで持ち込むと、最後はトゥーキックで中林の股を抜く美しきフィニッシュ!おみごとぉぉぉぉぉぉ!「あっ、詰まった」って思った。そして、裁くかなーと思った。でもその刹那、縦への方向転換という機転を利いた判断、そして最後はストライカーとしての矜持、完全に裏をかかれました。ゴールを常に意識する、それを仕上げきってしまう千真の良さの詰まった素晴らしいゴール!オレオレオレオレー千真ー、千真ー!一度失ったリードを再び取り戻しての折り返し、ステキ。

【ストヤノフが入れた「クオリティ」スイッチ、学が入れた「カウンター」スイッチ】

後半開始のタイミングでミキッチに代えて青山、ミキッチは脅威だっただけにこの交代はありがたかった(この交代により青山ボランチで、李が右サイドへ)。序盤こそ前線3人の絡みから坂田のフィニッシュを導き出したりしたモノの、業を煮やしたペトロビッチが温存していたストヤノフをピッチを送り出すと、一気にサンフレッチェの攻撃のクオリティが上がっていく。その裏には前から行くのか、引くのかはっきりしないFマリノスの初動守備の曖昧さ。この曖昧さはストヤノフに自由に展開する余裕へと繋がり、ストヤノフは精度の高いパスで次々とFマリノスの左サイドをえぐっていく。高い位置に起点を作られてしまうとラインを下げてはね返すことに重点を置かざるを得ず。こうして、これまで同様の苦しい時間帯が訪れる。しかし、全般的に守備陣の集中力は高く、水際で凌ぎ続ける。

攻め続けながら点に繋がらないサンフレッチェは、ストヤノフが高い位置にまで進出し始めたり、ストッパーのオーバーラップの頻度を上げたりと、更にリスクを掛けてくる。そしてビッグチャンスも。ストヤノフ中央スペースへのフィードに対し佑二・勇蔵が被る形で裏にこぼれると、既に裏に抜けていた寿人に繋がる……寿人は高いコースを狙ったフィニッシュ!しかしここで久々復帰の哲也が魅せた!身体一杯使ってこのシュートに超反応!哲也が救ってくれた……後はスペースを活かすカウンターで追加点……。

そんな願望を叶えてくれたのが、坂田に代わってピッチに投入された齋藤学。スペースを得た彼は水を得た魚、前を向けるタイミングでしっかり前を向き、スペースを見いだせば前へボールを運ぶ。彼のプレーがチームに攻撃姿勢を取り戻させると、待望の追加点が!久々に人数を掛けた攻撃、松田からパスを受けて前を向いた学は久々の学スペシャルで中に切れ込みながら隙間を縫うようなフィニッシュ!これはディフェンス当たるが、ボックス内に入り込んでいた功治の元にボール、焦った楽山がタックル、功治の足に掛かる!功治倒れPK?と思ったところで、その外で更にこぼれを拾ったのがなんと右サイドバックの裕介、よくぞここまで来てた!裕介はこのチャンスを逃さずきっちり。GKに当てながらもしっかりねじ込んで、3-1!!!でかい!これはでかい!裕介よく上がってきてた、そしてボックスの中まで入ってた、この意識が大事。行けるときは行く、素晴らしい。学も良かった、うん、意識が良い意欲が良い。

これでリードは2点に広がり、安堵感がスタジアムを包む。しかし、冷や水を浴びせかけるようにサンフレの素晴らしい攻撃で最後まで息を抜かせてくれない。沸き出るような複数のダイナミズムアクション、それを逃さず逆を付くようなスルーパス、又も柏木-寿人ライン……完全に崩しきられるシーンも。しかし、最後の最後まで哲也の守る牙城は揺るがず。ビッグセーブ含めてこれ以上の失点を許さなかった。そしてタイムアップ!

予選突破に望みを繋ぐ勝利であると共に何よりも4-3-3初勝利。平日ながら何とかかんとか都合を付けて集ってきたサポーターに素晴らしいウェンズデーナイトをプレゼントした。

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課題を挙げればきりがない。

ただ、新しい挑戦のはじめの一歩。

整理整頓と基礎構築、そして初勝利。

過程をすっ飛ばしての成功などあり得ない。

一つ一つ、積み重ねていこう。焦らず、我慢強く。

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*とにかく、一言、良かった……。勝って良かった。成績でないとやっぱり疑心暗鬼になる。そんな思いを抱えていればチーム構築に置ける進捗を鈍らせる。どんな形であれ、早めに結果が欲しかった。信じられるだけの実、という意味で。だからこそ、このゲームに勝ったことは本当に良かった……と。安堵感、というかね。

*このゲームに関して、まず最も褒めてあげたいのはコーキチ監督。まさにシステムダウンといった形での負けから中3日、混沌のチームを落ち着かせ、チームの約束事を明確にしながら整理整頓して、ある程度の形を整えたことの成果は間違いなくあった。自主自立性の求める監督の意に反するやり方だとは思うけど、ああいうゲームの後だからこそ、こういうやり方に踏み切ったっていうのは英断。選手に自主自立性を求めるにしてもガイドラインを示すことで方向性が明確になると思うし、ポジションを崩したり入れ替わったり、柔軟で自由なサッカーが成立するのも土台があってこそ。そういう意味では過程として、こういうステップはあって然るべき。まあ始めからやれ、といったらそれまでだけどwww

*とはいえ、整えなければならないディティールはまだまだいっぱいあるね。僕がこのゲームで必要だと感じたモノは下記の通り。

・ポゼッションに置ける実効的なパスの増加
・2人のMFの更なるフレキシビリティの向上
・サポートのアングル、タイミングの質の向上
・判断の精度とスピード(特に千真)
・緩から急へ、スペース活用のためのダイナミズムの増加
・ハイサイドアタッカーを利用した劣勢挽回のためのパスルート構築
・プレッシングの質の向上のための連動性の向上、運動量・ハイラインの維持
・サイドバックのつるべの動きとアンカーの動きの制約に代表されるリスクマネジメント
・サイドバックのビルドアップへの参加意識と質の向上

*きりがない(苦笑)ま、土台の上にこういう要素を一つずつ積み上げていって欲しいと言うこと。その過程がチームのクオリティを高めていくと思う。やってる選手、一番近くで見ている監督の頭の中にはもっと項目があると思うけど、それを意識するだけでも違う。逆説的に、意識して取り組まない限り課題は消化できない。継続して、意欲的に取り組んで欲しい。うちは基本的に「積み上げること」がアイデンティティ的にないチームだけど、そういう部分にも改革の手を入れるために、コーキチ監督が3年契約となっているはず。腰を据えて、じっくりと課題に取り組んで欲しい……それが未来に繋がると思うから。

*てか、新しい挑戦って若い選手にとってはめっちゃチャンスだと思う。例えばアーリア。僕は小椋は今のポジションの適正は正直微妙だと思ってる。確かに、プレスが機能してる中で彼のボール奪取からのショートカウンターは武器になる。センターバックを経験して守備におけるポリバレント性能はカバーにも力を発揮できる。繋ぎもうまくなってる。ただ、正直言ってこのポジションは守備より攻撃に質が欲しい。そういう意味でアーリアの技術やアイデアがこのポジションに欲しい。ただ、このポジションのタスクをこなすにはフレキシブルな攻守の切り替えの意識と前と後ろを繋ぎ合わせる惜しみない上下動を可能にする運動量が必要。今のアーリアにはそれは絶対的に足りないけれど、モノにしたときポジションは目の前。取り組んで欲しい、意欲的に。学も同じ、坂田よりポジション的な動き方や実効性は高い。でも、結果を出せていないことが全て。坂田は結果を出してる。その差は大きい、彼の方が実績もあるし。だからこそ、必要なのは結果。結果を出すために、一本のシュートに、一つのトラップに、一つの仕掛けに、集中力を持ってこだわりを持って練習して欲しい。

*選手評……哲也!彼の意志、っていうのかな。それが凄い嬉しかった。彼が集中力持ってビッグセーブして、守護神返り咲きたいって意欲が見えたのが嬉しかった。そして結果出してくれたからね。一発やられたけど、それ以上に価値のある勝ち点3を守ったビッグセーブ3つ、うん素晴らしかった。僕は哲也推しです。まあ飯倉も秋元も見たいんだけどね。やっぱり哲也が良い、好み的に(なんだそりゃ)

*千真!ナイスゴール!再びお目覚め!ゴールのことは上で褒めたから、それ以外。プレスの意識も高まってるし(ストヤノフにもっと行って欲しかったけどね、行かないとああなる。それは開幕の一件に学んで欲しかった)、それが成功体験として彼に残ったのは凄い今後のために良かった。後は、もう耳たこかも知れないけど、ポストの後の裁きの判断。これはゆっくりゆっくりうまくなって欲しいな。オーシも元々あんなにうまいわけじゃなかった。意識高く取り組んで、彼の技術が相まってうまくなっていった。千真も技術はある、きっとうまくなる。ま、それは置いておいて待ってるよー、明日もね。

*功治、高い位置でのびのび、楽しそうだった。自分の良さをうまく活かしてたから、あとはその頻度を上げること。パスを引き出すタイミングをもっと周囲に理解させてほしいし、自分も又アクションの頻度を上げること。言われなくても守備はやるだろうし、心配してない。うん。バランスだね。

*後は一言。兵藤、過労死しないように……、正直彼みたいなリンクマンがもう一人欲しい。坂田、裏に抜けるアクションをもっともっと。すればラインを後ろに引っ張れる。マツ、カウンター以外はオリジナルポジションから離れない、じゃないと兵藤に負担が掛かる、バランスも難しくなる。自重。コミーを甘やかさない、ビルドアップやらせなさい。コミー、頭の切り替え、攻守の切り替え、もっとシビアに。なんであんなにストヤノフにスパンスパン狙われたのかを考えて欲しい。佑二、それなり。目眩とか大丈夫?代表もあるし本当に心配……明るかったし、パフォーマンス的に少し戻ってきてたけど。勇蔵、初勝利おめ。でももっと上げてこい。ナビは佑二とクンファンいないんだぜ?裕介、ナイスラン、バランス的にもよくやってる。クンファン、韓国代表おめ!よかったよ、彼はトップでも見たい……。田代おめ!!!初出場!!!ナビではあるよあるよー

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やべ、調子乗って書きすぎた……。てか、明日なんだよねぇ……。負けた後、ミッドウィークで試合あると取り返せるチャンスがあって嬉しいんだけど、勝利の余韻に浸れなくて寂しい気も……次勝てば良いんだけど!

でも、ジェフもめんどくさい相手なので、シビアなゲームになるかなぁ……しっかり一試合一試合、うん。ということでここまで。

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(´-`).o0写真はちょっと、一階席でちょっとアングル的にちょっと違う感じですよ。よろしかったらー。
2009/5/20 J.League YamazakiNABISCO Cup sec.3 Fマリノス vs サンフレッチェ @ 日産スタジアム(picasa/me)

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