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May 25, 2009

手段と目的@2009 J.LeagueDivision1 sec.13 vs ジェフ

手段と目的。

それを深く考えさせられるゲームだった。

混沌のリスクを冒してまで踏み切ったシステム変更は、自己満足に浸るような自慰的なフットボールをするためなのか?

勝利を得るためにすべき事とチームとして表現しようとしている事、そのズレこそこのチームの課題なのではないだろうか。

2009 J.League Divison1 第13節

ジェフ 1-1 Fマリノス @ フクダ電子アリーナ"フクアリ"「手段と目的」
F.Marinos:88'小宮山尊信
Jef.U:50'巻誠一郎

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK飯倉大樹"早く蹴れ"、DF田中裕介"板に付いてきたオーバーラップ"、栗原勇蔵"チキンビルドアップ"、中澤佑二"浮かしたら罰金"、小宮山尊信"-1+1=0"、MF松田直樹"苛立ちの末の回帰"、小椋祥平"最後まで残すことの是非"、兵藤慎剛"リンクマンの葛藤"(→77'齋藤学)、FW狩野健太"自由の弊害"(→69'坂田大輔)、渡邉千真"超えれないアウェイ"、山瀬功治"怒りと役割"(→59'金根煥"規格外の存在感")

ジェフスタメン:GK岡本昌弘、DF坂本將貴、池田昇平、エディ・ボスナー、青木良太、MF米倉恒貴(→77'新居辰基)、下村東美、工藤浩平、アレックス、FW谷澤達也"天才のきらめき"(→84'斉藤大輔)、巻誠一郎"一発をモノにする集中力"

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*内容的に余りに希薄な内容だったため、レポはしませーん。なんていうか、とても残念なゲーム……。

*素直な感想として、完全なる負けゲームに置いて負けないこと、勝ち点1を持ち帰れたことは結果として、そして数字として意義のあることだと思うけれど、積み上げることも、手応えを得ることも出来なかった「空虚」なゲームだったことがとにもかくにも残念だった。

*印象として、アレックス・ミラー監督はFマリノスの現状を良く捉えていたかな。ジェフのゲームプランは、4-3-3・Fマリノスの抱える課題をあぶり出した。トップが深追いしすぎずラインは高め、2トップと4-4のゾーンがコンパクトな陣形を保ってスペースを管理、レシーバーをそれぞれが捕まえ、最終ラインから入ってくるパスに対して厳しくアプローチを掛ける。その中で起点となるアンカーの松田直樹にはボールが入らないように最終ラインまでは深追いせず巻と谷澤がシビアにコースを切って、ボールを触らせない。普通に考えれば決して特別なことはしてないけれど、これだけでFマリノスは手詰まりになる。最終ラインのビルドアップには、そのゾーンを揺さぶるようなアイデアもクオリティもなく、なかなか最初の一歩となるパスが出ない。ノッキングする中で顔を出してもボールが出ず触れないマツはイライラしてポジションを離れ始める。裏へ飛ばしてゾーンを広げたいところだけど、アタッカー全員が足元でボールを受けることに固執し、裏に抜けるようなアクションの頻度が少ない。今のFマリノスの悪癖が如実に出てしまった展開だったかな。

*ただ、ここで一つ大きな疑問が首をもたげる。何故ここまでポゼッションに拘るのか。ただ、システムが変わっただけ、人が変わった訳じゃない、監督が大きく方針を変えた訳じゃない。でも、チームからダイナミズムもスピードも失われ、その代わりにポゼッションへの強い拘りが生まれた。昨シーズンの失敗を体験しているにも関わらず……。そして、その手段への拘りが目的をぼやけさせる。

*相手のディフェンスラインも明らかに問題を抱えていた。エディ・ボスナーにしても、池田昇平にしても、前には強いがスピードのなく裏への対応には弱さがある。それでもコンパクトな陣形を保つためにかなりリスクフルなライン設定になっていた。裏を突くだけで、起点を作れる可能性が高く、又ラインが下がることでコンパクトな陣形が崩れ、中盤のアプローチへの意識を考えればバイタルにスペースが生まれる可能性は高かった。シンプルだけど、それだけ相手のバランスを崩すことが出来たにも関わらず、全くと言っていいほど長いボールは出なかった。佑二・勇蔵のビルドアップに置ける傾向というのもあるし、受け手にその意志がなかったとも言えるけど、一つはっきりしているのはチームとして繋ぐ形で意思統一されているということ。そして、目的よりも手段が優先されているということだと思う。

*攻撃の目的は言わずもがな、ゴールを奪うため。それを考えたとき、相手の嫌がることを優先してやっていくのが勝負の定石。でも、今やっていることはどうなのか。そこに今のチームの齟齬がある。せっかくの3枚のアタッカー、せっかくの裏のスペース、それを使わず、リスクが高い割にクオリティの問題もあって実効性は薄いポゼッションに固執することは自己満足に過ぎないのではないのかな。ましてや、相手はそのポゼッションに対して、狙いを定めて、網を張っていた。これはあくまでも現実的な自分の考え方だけど、非効率的で勝負に徹しているとは思えないし、非常に頭の悪い戦い方をしている様な気がしてならない。

*正直、根本的な否定というのはしたくない。やりたいというのであれば応援したい。理想を掲げ、邁進するためのエネルギーとして最も必要なのは「信じる事」だと思うから。ただ、かといって、その理想に対してそれを具現化するための努力や工夫が足りていないようにも映ってしまう。レシーブアクションの頻度、そのアクションの幅、共にボールを引き出すだけのクオリティを伴わせていない。パスの質、何でもないところでボールを浮かせて、受け手のことを気遣っていない。ボールホルダーを除いたフィールドプレーヤーほぼ全員が次の展開を予測できない、だから動きが連動せず受け手が孤立し、展開が淀む。これら全ては桑原体制でもFマリノスがポゼッションサッカーをするに当たってぶち当たった壁。でも、それを選手が自覚していない。耳障りの良い、聞こえの良いサッカーにだけ夢を見るのは自由だけど、中身を伴わすことが出来なければ、いつまで経ってもその理想を具現化することなど出来ない。厳しいようだけど、拘るのであればその中身を考えないと。それが今の現実。

*まあそんな状況で、採られた采配があれというのはもの凄い残念だった。功治を下げる、健太を下げる、兵藤を下げる。ビハインドの状況、整えられる相手の守備ブロック、中盤の機能不全、その状況下で求められるのは揺さぶるアイデアと何かを起こす可能性のある技術、その中であっさりとそれを具現化出来る可能性の高い旗手を次々とピッチから退場させる。これを見たとき、「あ、監督は信じてないんだな」って思った。外から見てる僕がこんな事を感じるのだから、当事者である選手達はもっと痛烈に感じたはず。結果を出した今、この采配は「当たった」訳だけど、「今後」を考えた上でこの選択が正しいのか。誰にも今の段階ではわからないけれど、これが大きな問題を引き起こすトリガーにならないことを願うばかり。てか、これは僕の願望だけど、あの展開なら小椋に代えて、アーリアを入れて欲しかったかな。小椋がダメな訳じゃないんだけど。

*せっかくシビアになったので、もう一つ。僕はプロというのは役割を全うして初めてプロだと思う。フットボールに置いて、ポジションや戦術の役割がある。その役割を全うし、こなしてこそ初めてプラスアルファが求められる。責任感や感情、確かに大切、ただ、その前に、課された役割を全うできているのか。システムが変わり大きな変革期にさしかかっている今、改めて考えるべきポイントなんじゃないかなと。それを全うしてこそ、勝利は近づく。この日に関して言えば、それをやりきれた選手というのは限りなく少なかった気がする。

*ゴールキーパー、負けている段階で何より意識すべきは早いボールリリース。相手だけでなく味方をイライラさせるようなキックタイミングは愚の骨頂。センターバック、守るだけでなくビルドアップに置いても勇気を持って攻撃の起点となる。恐れてばかりでは前に進まない、浮かしたりしていては攻撃の質は上がらない。サイドバック、オーバーラップの前にビルドアップ。外に広げて引き付けてスペースを作る事も大切な役割。軽視して、経験豊富なアンカーにその役割を押しつけていてはいつまで経っても半人前。アンカー、出ないと怒る前に連続した引き出す動きをしていない。一度でなかったら二度、三度。その努力を怠る選手に怒る権利はない。その上でポジション放棄からの放浪はもってのほか。中盤、技術の質、サポートの質、アイデア、思い切り、攻撃部分で不満は多い。エリアによるプレーの切り替えはもっと必要。ミッドフィールドはシンプルに速く(そのための周囲の動きを求めろ、強く)、アタッキングエリアでは相手を引き付けるぐらいの大胆さを。アタッカー、スペース見いだしたらとにかく走れ。後ろ向きでもらってもたいした仕事は出来ない。前を向いてプレーをする努力をもっと。中盤にミッドフィールドの仕事をもっとやらせる。助けなくて良い。アタッキングエリアで仕事をするための事前準備をする。フィニッシュに責任感を持つ。交代選手、もっと積極的に、一番ボールを触るぐらいの存在感を。

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たまには厳しく、うん。ナビスコ3戦で結果を求めながら、突き詰めていくためにも、このゲームを糧としないと。

ということでここまで!前向きにね!次、次!

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(´-`).o0年に一度のフクアリがこんな感じでかなり凹んでいたりします。このスタジアムが好きなので、ここで躍動するゲームが見たかった……って八つ当たり?違いますよ?何を言うんですか、嫌だなぁ。

(´-`).o0ということでしゃしーん。ナイトゲーム、きついよ、よろしかったらどうぞー。
2009/5/23 J.League Division1 sec.13 ジェフユナイテッド vs Fマリノス @ フクダ電子アリーナ(picasa/me)

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