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May 27, 2009

大いなる発見 -キリンカップ チリ戦に寄せて-

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周囲との呼吸のズレ、世界のコンタクトへの耐性、スピード感の違い、そして誇り高きA代表という緊張感、戸惑いは大きかったかも知れない。

それでも、鋭き感性と高い技術で垣間見せた煌めき、その煌めきは偽物じゃない。

山田直輝、18歳。

彼の未来が大きく開かれていることを改めて感じられた長居の夜。

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KIRIN CUP 2009 -All for 2010-

Japan 4-0 Chile @ Nagai Stadium,OSAKA
JAPAN:20'&24'S.Okazaki 52'Y.Abe 90'+2'K.Honda

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日本代表スタメン:GK楢崎正剛、DF駒野友一、中澤佑二"変貌の積極パフォーマンス"、阿部勇樹"鮮烈!"、今野泰幸"研ぎ澄まされるボールハント"、MF遠藤保仁(→61'橋本英郎)、長谷部誠"タフなるマイスターシャーレホルダー"(→78'山口智"初キャップおめでとう!")、本田圭祐"掴んだ自信、溢れる自信"、岡崎慎司"充実の2発"(→71'矢野貴章)中村憲剛"撃てよ、決めろよ、でもいいよ!"(→83'香川真司)、FW玉田圭司"重傷じゃありませんように……"(→39'「僕の」山田直輝"第一歩")

*さらっとですけど、ワールドカップ最終予選に向けた壮行試合とも言うべきキリンカップ初戦。主力を欠く中で新戦力の洗い出し、そしてチームとして再結集後のチームコンセプトの再確認といったテーマを携えて臨んだゲームだったわけだけど、予想以上に色々なモノを掴んだゲームになったんじゃないかな。

*まず、豊富な運動量とフレキシブルな切り替えというエネルギーを、中盤に落ちる1トップと入れ替わるようにダイナミズムを持って最前線に入っていくコンビネーションを有効に使った細かいオフェンスと高い位置での早い収縮によるプレッシングを中軸に置いたディフェンスで放散させるフットボールが表現できたことはとてもポジティブ。チリが非常にアグレッシブに、そしてオフェンシブに戦ってきてくれたこともあると思うのだけど、複数生まれる動き出しとスピーディなボールムーブの連動によるスペースユーズとかは非常に爽快感があったし、見ていて楽しかった。アジアの戦いではどうしても相手が引いてスペースを消してくるから、こういうサッカーを表現するのは難しいけれど、成功体験として積み上げられたことには大きな意義があったかなと。

*しかも、それがセカンドグループととも言うべきメンバー構成で出来たこと。チームコンセプトの広範囲への浸透というのが感じられたし、何かのアクシデントがあったときでも、チームとして動じずに対処できるという保証が得れたのかな。現状、怪我や体調不良などコンディションに不安を抱える選手が多いだけにその保証は険しい3連戦に臨むにあたって、非常に大きな意味がある。

*にしても、個として非常に有用な選手が沢山見つかったなぁと。まずは、岡崎、ってことだよね。ハードワークが可能でゴールに向かうダイナミズムアクション豊富なプレーヤーはこのチームのコンセプトにぴったりの存在。それを証明するように継続して結果を残していることで日に日に存在は大きくなっているはず。この日も連続性を感じさせる鋭いこぼれ球への反応であったり、いるべき時に最前線にも顔を出して飛び出していくアクションのキレというのはチームの中でも際だっていた。フィニッシュも冷静で、ゴールも納得。達也がいない、嘉人が体調不良ということを考えれば、今やファーストチョイスのはず。岡ちゃんも岡ちゃんがいて良かったと思ってるんじゃないかな。

*本田圭祐、初めてじゃないかな、A代表でこんなに良いプレーしたのは。自信に満ちあふれたキープ、フィニッシュへの意識、機を見たゴールに向かうアクション、端的に「怖い」選手になったなぁと。まだ、アグレッシブに相手を追う部分や切り替えの部分の意識に関してコンセプトを消化しきっていない部分はあると思うのだけど、これだけ「個」として存在感が出せるなら起用に充分耐えれる。てか、このチームの替えの利かない「アンタッチャブル」中村俊輔の代役となりうる存在と言っちゃってもいい。もちろん、彼は俊輔を蹴落とそうと思ってるだろうけど。現状、俊輔は満身創痍、コンディションも良くない。そういう意味では大きな発見。

*今野のサイドバック起用はこれまでもなかった訳じゃないけど、彼らしい鋭く逞しい「ボールハント」が見られて非常に良かった。最終ラインから前に出て狙うという部分はクラブで最終ラインに収まった慣れというのがあるのかしら。研ぎ澄まされていて、本当に今は良い状態だと思う。守備的なオプションとして、大きな発見。闘莉王の状態も不安定、長友に至ってはチーム離脱、彼も又大きな発見。

*そして、そして僕の(じゃないけど)山田直輝!Acapおめでとう!まあ、今すぐ、という訳じゃないけど、未来への可能性を感じさせてくれた!冒頭にも書いたけど、周囲との呼吸が合わなかったり(山田くんはリズムで裁くタイプだから、呼吸がずれるとどうしてもミスが増えちゃう)、緊張感からかパスが弱かったり、Jの舞台よりも激しいコンタクトに飛ばされたり、プレーがぶれたりと、安定感は正直なかったけれど、こういう舞台で自分を表現できたというのが大きな経験。前半終了間際の岡崎へのクロスに繋がった浮き球処理とルックアップしながらのボールコントロールできっかけを掴んで、味方を助けるブロッキングやら、裁いてからとどまらずに次の選択肢になろうと大きなウェーブの動きとインテリジェンスのあるプレーで自らのサッカーインテリジェンスの高さをしっかり表現、そして最後の最後に本田へのアシスト!彼らしい次の事をよく思いやったキックフェイクによる引きつけは、うまい!っと声が出ちゃった。まあプレーも良かったけど、個人的に最も素晴らしいと思ったのは、こういう中で自分を見失わず、自分を表現できる強さ、かな。これは本当に難しい。チーム自体が積極性を失わず良い流れを継続していて、その流れにうまく乗れたと言うこともあるんだろうけど、ミス続きのゲームの入りを考えれば、埋没しててもおかしくなかった。その中でも立て直してしっかり自分を表現するんだから素晴らしい。将来的には(プレースタイルはちょっと違うけど)ヤットの役割を負って欲しいな。まあまだまだゆっくりじっくり見ていきたい。全ては経験だからね。本当によかった。

*佑二、良かったねー。うちでは見せないような積極性とプレーの質……特に攻撃面では見違えちゃった。闘莉王がいないというのもあるんだろうけど、岡崎へのアシストなんて何処で覚えたの!っていいたくなる様なスーペルトラップからのエンジェルパス……びっくりしちゃった。前から追ってくれて、狙いを絞れるからより思い切りよく前に出ていい奪い方が出来るというのもあるんだろうけど、それにしたって、違いすぎるじゃーん。これをうちでもやって欲しいじゃーん。そしたらうち大分変わるよ!ま、それは置いておいて、コンディションも良さそうだし、タフな仕事もきっちり。安心して見てられました。今日はよく寝れると良いな!

*岡ちゃん、GJ。良い仕事でした。それにしても出来すぎだよね。昨年かなりやられた相手にクオリティでは勝るぐらいの勢い、チームの進化が感じられたかな(ビエルサのチームはもう少し練り上げる必要性があったとも言えるけど)岡ちゃんも今日は安眠できるはず。後は、怪我人が戻ってきての比較かー。頭痛いけど人がいないよりましでしょ。とにかく、これ継続で!

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いやー、楽しかった。じゃ、もう一個のメインイベントのためにもう寝ます!ドリームマッチ!本当に楽しみです。ファイナル関連のプレビューも充実してて、面白い記事沢山。キモチ盛り上がってしょうがない!

ということでざっとですけどー。てか、代表久々!

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(´-`).o0ビエルサのチームは生で見たかったけど、この日のチリはあんまりだったなぁ。個人のコンディションは良かったけど、組織的には余りらしさが感じられなかった……、まあ主力抜きだからかな。でも、良いコンディションで、アグレッシブに、激しく来てくれただけで充分。このクオリティでもアジアのレベルは充分超えてる。良いスパーになりました。てか、今南米予選3位というのに超驚いた。

(´-`).o0マイク・゚・(つД`)・゚・いつまで経ってもうちの子なんだからね!超バモスマイクなんだからね!今度こそポジションを取れるように鍛えて帰ってきて!幸宏と一緒に!にしても、寂しいなぁ……。

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