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April 28, 2009

too bitter@2009 J.LeagueDivision1 sec.7 vs グランパス

ぶれないこと、折れないこと。

試合は続くのだから。

2009 J.League Division1 第7節

グランパス 2-1 Fマリノス @ 瑞穂陸上競技場「too bitter」
F.Marinos:43'坂田大輔!!!
Grampus:71'吉田麻也 81'小川佳純

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK榎本哲也"痛恨のミス"、DF金根煥"先輩として支えてあげて?"、松田直樹"坊主にしt…坊主だったか"、中澤佑二"睡眠不足を振り切って"、MF小椋祥平"随所に見られる進化"、兵藤慎剛"もっと出していい、もっと"、丁東浩"狙われるルーキー"(→76'小宮山尊信"久々の復帰")、田中裕介"田中攻防戦"、山瀬功治"王様の座も……"、FW坂田大輔"ようやくの「初日」"(→86'水沼宏太)、渡邉千真"アウェイの呪縛"(→86'ハーフナー・マイク)

グランパススタメン:GK楢崎正剛、DF田中隼磨"ブーイングは愛情の裏返し"、吉田麻也"逃さず"、増川隆洋、阿部翔平、MF吉村圭司、津田知宏(→58'杉本恵太"天敵の存在感")、中村直志(→89'福島新太)、山口慶(→71'竹内彬"システム変更への契機")、小川佳純"したたかなる一発"、FWダヴィ

前日の雨が嘘のように雲が多いながらも晴れ渡った名古屋地方、風が強く、ゲームに少なからず影響があるとはいえ、週初めは雨という予測もあった中で晴れたのは僥倖。

そんなゲームのスタメン、何より驚いたのは今やチームの攻撃の核とも言える狩野健太のベンチ外。重傷ではないみたいだけど練習時に首を痛め大事を取って回避したとのこと、大きな痛手。そこで起用されたのが坂田。今シーズンは結果はおろかほとんどプレーに絡めていない状況、何とか打破したいところ。又、ベンチには久々にマイク・コミーが名を連ねた。対するグランパス。ミッドウィークにオーストラリア遠征を挟み、コンディション的には厳しいゲーム。しかもそのゲームで攻撃にアクセントを付けるマギヌンが全治6週間の怪我を負い、玉田に続いて攻撃の大駒を失う結果に。この日は、システムを4バックに戻し、右サイドバックに隼磨が復帰。隼磨にとっては燃える展開。それと隼磨は前回のゲームで200試合を達成、おめでとう。

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試合展開

【スピードスターの本領】

時折ボールの軌道がねじ曲げられるほどの強風が吹き荒れ、集中力を要するゲーム。Fマリノスは前半追い風を背中に受ける形。開始早々カウンターから単独で持ち込んだ千真がその風をうまく利用する形でミドルレンジで狙ったりしたが、そこまで追い風を活かすことは出来ず。ただ、追い風に頼らずとも攻撃構築は出来ていた裏返し。4-1-4のグランパスのゾーンは疲労からかフレキシブルな収縮がなく、所々にスペースが生まれる。そのゾーンに顔を出して、前を向いて仕掛けていく形が何度も生まれ、両サイドも積極的に攻撃に絡んでいく。が、その先は想像力に欠け、又動き出しのタイミングが周囲との合わない坂田、千真も前を向いてフィニッシュに絡めるような形が作り出せず。

対するグランパスは、Fマリノスの忠実に縦を切るアプローチを前に攻撃が閉塞気味。苦し紛れのロングボールを選択することが多かったが、向かい風もあってダヴィに空中戦を強いる形となり、そうなると佑二・クンファンを擁するFマリノスに分。いつもの重点的にサイドに圧力を掛けるような攻撃が余り見られない。形となっていたのは、相変わらず怪しい右サイドのスペースマネジメント・マーキングの受け渡しの隙をついて小川が一発で裏を取るシーン、しかしこれも決定機には結びつかず。互いに攻め手を多少見いだしながらも決定機を作り出すに至らない展開といえたか。

互いに攻めあぐみ、このまま前半終了かと思われた終了間際、これまで完全に沈黙していた背番号11のスピードが爆発する。カウンターからの展開、前を向いた功治が中央から持ち上がると空いた左サイドのスペースを坂田が疾走、功治は簡単にその坂田を使うと、坂田は一気にドリブルでスペースに突き進む。遅れ気味にカバーに走った吉田麻也を振り切りボックス内エンドライン際まで突き進むと、角度がないながら左足強震!これが楢崎の頭上に飛び、楢崎のセーブを突き抜ける形でネットを揺すった!坂田キター!ここまでほとんど有効な形でゲームに絡めない中での突然の爆発。カバーの追随を許さないトップスピード、難しい形をねじ込むフィニッシュはいかにも坂田らしい。貴重な先制点、Fマリノスはアドバンテージを握って前半を折り返す。

【勝利への長く険しい道のり】

前半をいい形で折り返したFマリノス、その勢いか後半開始直後は前へのベクトルがポジティブに回る。ドンホが仕掛けて局面打開し強引に狙ってオープニングを飾ると、その後も楔をインターセプトしてそのまま持ち上がるシーンなどが見られ、ペースを握ったかに思われた。しかし、天敵・杉本恵太がピッチに登場すると、それが契機になったかのかは定かではないがFマリノスの前へのプレーイズムが徐々に減退していく。警戒感からか、両アウトサイドはサイドハーフに引っ張られる形で最終ラインに吸収され、サイドバックが積極的に攻撃に絡んでくるため、功治・坂田も高い位置を保てず。そうなると、奪ってもなかなかスムーズな攻撃への移行が出来ず、すぐさまボールを失って再び守備に奔走させられる。その繰り返しとなってしまい、完全にグランパスペースに。機能していたアプローチが後手に回り始め、相手のポゼッションに振り回され始める中で、重点的に攻め込まれたのが右サイド、小川佳純・阿部翔平が細かいコンビネーションで圧力をかけ続け、時折局面打開されるシーンもちらほら。中央が集中力を保っていたこともありやらせなかったが、攻め込まれる中でついに恐れていたことが起きる。

右サイドからのCK、小川のアウトスイングのキックはふわっとした軌道で中央へ、このキックの軌道を見誤った哲也は前に出ながらもボールに対して何も出来ず。この中途半端な対応でがら空きになったゴール、既にマークを振り切った吉田麻也が頭一つ抜け出して押し込むように合わせて失点……。追い風とアウトスイング、難しい判断だったとはいえ思った以上に曲がったこと、もの凄い中途半端な対応になってしまった。GKは出たら触らないと、基本。これはミスを言われても致し方ない。中央でマークを外されていたことも問題ではあるのだけど。

これで勢いづくグランパス、得点直前の交代で山口に代え竹内を投入、この交代を契機にミッドウィークにやった3バックに移行。隼磨・阿部をより高い位置に上げて更にサイドに圧力を掛けていく。追いつかれたFマリノスも前に出て行くが、既に疲労感も大きく、流れをせき止めることは出来ない。そして、分水嶺。CK判定に対して激昂し、我を失った松田、一度は佑二に抱きかかえられるよう諫められプレーに戻ったが、その直後のプレー、右サイド深い位置、パスを受けた後、出し手を探そうとルックアップした隙をつかれて突っつかれてロスト、そしてあろう事かバックチャージで引き倒す……これで自陣危険な位置でのFKを与えてしまう。あぁぁぁ。そして、そのFK、直前の同サイドのCKを直接狙うというアテンプトを済ませていた小川は再び追い風を利用するインスイングのキックを放つ!バーを超える高さから一気に曲がり落ちるボールは哲也の必死の対応もむなしく、見事にサイドネットに突き刺さった。あのポジションでのセットプレーはGKとしてゴールだけを守る選択は出来ない。もちろんファーストプライオリティは直接のボールを防ぐことにあるのだけど、前にある程度意識を置いてあの弾道、あれは取れない。風を利用し、哲也のサイズをも頭に入れたしたたかな小川の素晴らしさを称えるしかない。

10分間の逆転劇、これを受けてベンチはマイク・宏太を投入、クンファンを最前線に上げ、パワープレーに移行する。しかし、選手達はその意図、狙いを全く理解できておらず、セットアップすらままならず。逆に不必要に仕掛けてカウンターを食らうという頭の悪いプレーに終始。追加点こそ免れたが、結局二人の高さはほとんど活かすことなくタイムアップ。再びの最終番での逆転負け、高まった上昇機運は強風と共に吹き飛ばされる結果となった。

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苦い敗戦。

勝てていないからこその守備意識の異常発達、勝てていないからこその勝負所でのミス、苦境の現状を物語る敗戦は、余りに苦い。

ただ、試合は続く。ぶれないこと、折れないこと、苦しいときこそひたむきに。

ただ、勝利だけを目指し。

出来ることはそれだけ。

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*会場に迎う前に食べた名古屋のソウルフード・味噌煮込みうどんのように苦いゲームでした(赤味噌って苦い……濃いし……僕は関東育ちなんだなぁと改めて実感した)ミスは仕方がない、起きてしまったことをあれこれ言ってもね。哲也にしても、マツにしても(まあ彼らが冒したと言うことには非常に気に入らないけど)、自覚してるだろうし。ただ、そんな重大なエラーを引き起こしてしまうほど、精神的に追い込まれてしまっていたのも事実。後半、序盤を過ぎてからはほとんどグランパスのターン、本来であればミッドウィークに試合をこなして彼らの方が苦しくなるべきところで、守勢に回されてこっちが先に落ちた。そして、反発力を失い、守備だけになってしまった。運動量・スタミナ的なことはさておき、チームとして守ることは出来ても、そこから劣勢をはね返す術を持たない。発展途上のチームに又一つ、課題が突きつけられた一戦だったのかなと。

*チームのメンタリティから考えれば、あそこで守り倒して勝ち点を、結果を奪い取りたかったのが本音。ただ、鹿島戦と違ったのはチームとして「守る」質の違いがあったかな。割り切ってしまえていれば、オリジナルポジションをある程度低く定めた上でスペースを消して相手を閉塞させ、機を見てカウンターで……とできればベターだった。グランパスの動きもそれほどアクティブではなかったし、一番危険なところは佑二が抑えていたしね。ただ、このゲームに関しては、相手に引っ張られる形でどんどんポジションを下げるだけで、こっちが「主導権」を持って守れていた訳じゃない。非常に「受動的」な守備になってしまってた。守ることに違いはないけど、精神的な部分では天と地ほどの差がある(たらればだけど、もし自分達で能動的に守備に入っていたら、あそこまで追い込まれなかったんじゃないかな、たらればなんだけど)この辺は鹿島戦の成功体験が活かせなかったのが残念だった。

*とはいえ、チームは着実に進歩していると思う。選手間での意識の共有が進み、少ないボールタッチでポンポンとパスの繋がる本数が増えた事、サイドの使い方に関しても右サイドに関してはドンホのタイミングというのを周囲が捉えつつある、プレスに行く中で後方の選手達がスライドして次のレシーバーを捕まえる意識が出てきた事(タイミング的にはもう少し早くしていかないと効果が現れづらいのだけど)、小さな進歩だけど、質は上がってる。ただ、アキが言うように相手チームも前に進んでいく訳で、その進歩が結果に繋がっていないっていうのはもっとその進歩のスピードを速めていく必要があるのかも知れないけど……。

*後は健太の不在かなぁ……この試合は特にグランパスはバイタルでもある程度スペースを開けてくれていただけに、そこで変化を付ける仕事を出来る選手が欲しかった。功治が奔走してやってくれていたけど、その分功治はその仕事に忙殺されて、高い位置で前を向いて仕掛けるようなシーンが余り見られなかった。まあ、結果論として代役である坂田が点を取ったわけで難しい部分ではあるのだけど、ボールを動かすだけで最後の崩しが拙かったことを考えると、やっぱり健太の存在が欲しかった。軽傷みたいだから次は大丈夫、なのかな?

*選手評、坂田、今季初ゴール良かった……らしいゴールでようやくプレッシャーから解放されたかな。正直周囲との狙いの共有が出来ておらず、坂田自身もどのタイミングで動き出せばいいのか迷いながらプレーしている感じで、相変わらずプレーへの関与が薄かったけど、心理的にはこのゴールが現状を変えていってくれるはず。てか、坂田ももういい年なんだから自分でイニシアチブを取って周りに「自分はこうしたいんだ」というのを表現していかないとダメだと思うけどね。そうしないといつまで経ってもゲームに出ても空気になっちゃう。まあとにかく良かった、獲れたことはね。

*後はドンホ、なんていうのかな、諸刃の剣?攻撃に関しては必ず1度か2度局面打開をして決定機に絡んでいるというのはステキなことだと思う。周囲との連携が生まれてきて、高い位置・いいタイミングでボールを受けて仕掛ける、絡んでいくというシーンが増えてきている。それに関しては○。ただ、守備的な意味では穴といってもいいし、相手も研究してきて狙ってきてる。チームとして、新潟戦のような右のストッパーがサイドバック気味にスペースをケアする変則4バックを主にした方がいいのかも知れない。幸いクンファンにしても(復帰してくれば勇蔵にしても)身体能力が高くスピードもある。余り彼を後ろに引っ張らず、サイドバックだけを見るような形にしてあげた方が、いいかなぁと。彼の攻撃性能を活かす意味でも、守備の安定を図る意味でも、ね。

*コーキチ監督、最後のは……ちょっと酷かったねぇ。選手のインテリジェンスが足りなかったと思うのだけど、うまくパワープレーできなかったという事実を捉えてほしい。練習しろっていうんじゃなくて、きっちりと狙いを伝える、意義を伝える、そういう要素も又必要だと思う。今のチームコンセプトとして、選手の自主性を重んじるというのはわかる。ただ、勝負事だし、放り出すようなやり方は良くない。宏太はピッチで迷子になってたし。ある程度ガイドラインを作った上でその枠組みの中で自主的に判断すればいいだけのこと。それを整えてあげるのも監督の仕事。どんな指示を与えようと全てのプレーをオーガナイズすることは出来ないのだから。活き活きと、楽しそうにピッチを駆け回る選手が見たいのであれば、まずはその迷いを取り去ること。それは監督にしかできないことだと思うよ、うん。

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まあ、沈もうが凹もうが次の試合はやってくるわけで……そういうもんなんだよねぇ。うん。

てか、明日試合だからね、凹んでなんていられないわけですよ。うん。

ということでここまでっ!

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(´-`).o0隼磨が久々に見れたのは嬉しかったです、素直にね。チームのリズムに馴染んでるし、抑揚のついた動き出しというのかな、状況を見てランニングするのか、ウェイトなのか、そういう判断がよりよくになってきたのかなという気がする。出てくるべき時に出てくる、みたいな。クロスもインフロントのワロスが封印されて、ストレート系のある程度精度を伴わせることが出来るボールを選択してたりと、色々な部分で変化が見て取れた。走り回るだけじゃない、少しずつインテリジェンスを持ち始めてる兆候があったと言うことを考えれば、隼磨にとってはいい移籍だったのかな……とはいえ、今の右サイドを考えると……なんだかなぁ。にしても、ブーイングばっかりの雰囲気、隼磨愛されてたんだなぁ……ま、3年後に帰ってきなさいよ、うん。でも久々にブログ見たらイラっとした、ピクシーのピース……(苦笑)それと、200試合出場、おめでとう。

(´-`).o0瑞穂は導線やトイレの数や喫煙所の場所的にはあれだったけど、アットホームで過ごしやすいスタジアムでした、うん。名古屋の人も名古屋駅のキヨスクのお兄ちゃんを始め(試合どうでした?あー、えらいすいませんなー、豊スタは遠いですからねー、という掛け合い、和んだ)暖かかった気がする。まあ、試合にも勝てないし、赤味噌も口に合わないし、好きとは言い難いけど。ということで写真又色々撮りました。よろしかったらどうぞ・・。
2009/4/26 J.League Division1 sec.7 グランパス vs Fマリノス @ 瑞穂陸上競技場(picasa/me)

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