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April 06, 2009

余りに酷なドラマ@2009 J.LeagueDivision1 sec.4 vs アルビレックス

神様を恨めしく思った。

ジローの長期離脱、不確定要素を大きくした雨、そして最後に待ち受けていた余りに酷なドラマ……、どれだけFマリノスを窮地を追い込めば気が済むのか。

ただ、神様はその苦境に立ち向かう者しか受け入れない。

だからこそ、今は前を向いて。

2009 J.League Division1 第4節

アルビレックス 2-1 Fマリノス @ 東北電力ビッグスワンスタジアム「余りに酷なドラマ」
F.Marinos:56'栗原勇蔵
Albirex:36'マルシオ・リシャルデス 89'矢野貴章

J's GOAL

Fマリノススタメン:GK榎本哲也"悔恨のセーブミス"、DF栗原勇蔵"順応の果てに"、松田直樹、中澤佑二、MF小椋祥平"後一歩……"、兵藤慎剛、丁東浩"要改善の守備、もっと見たい攻撃"(→70'水沼宏太"最後に見せたキモチ")、田中裕介"ミスマッチ突く独力打開"、狩野健太"欲しいのは溜めではなく、加速"、FW渡邉千真(→82'齋藤学"勝負しなけれりゃ価値はない")、坂田大輔(→46'金根煥)

アルビレックススタメン:GK北野貴之"又しても牙城崩せず"、DF松尾直人、千代反田充、永田充、ジウトン、MF本間勲、マルシオ・リシャルデス"小さな魔術師は陰に潜む"、松下年宏、FW矢野貴章"劇弾"、大島秀夫"邂逅"、ペドロ・ジュニオール"強烈なる突進力"(→82'チョ・ヨンチョル"最後の槍")

3月勝ちなしで迎えた「首位」アルビレックスとのアウェイゲーム。新潟市内は試合開始まで堪えきれずに雨が落ち始め、ピッチを濡らす。昨シーズンまで共に歩んできたキング・大島秀夫との邂逅に大きな注目が集まったが、Fマリノスにはそんな余裕はないか。

スタメン、河合がメンバー入りするかどうかが最大の注目点だったが、それを吹き飛ばしてしまったのがその日の朝に報道されたジロー長期離脱。ぽっかりと穴の空いた右サイドはナビスコで可能性を見せた丁東浩を抜擢、ベンチに天野が今シーズン初のベンチ入りを果たすなど、このポジションへの浩吉監督の心配度が見え隠れ。又、坂田・千真を並べ今シーズン初めて2トップでスタートする決断。対するアルビレックスは不動の右サイド内田潤が負傷離脱した中で、昨シーズンまで左サイドバックを勤めていた松尾が右に回る。その他は不動、相性の悪い守護神・北野、積極的なオーバーラップで諸刃の剣となるジウトン、テクニシャンであり新潟の心臓マルシオ・リシャルデス、そして売り出し中の3トップ、首位に立つチームらしくチームとしてうまくまとまっている感。

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試合展開

【3-4-2-1→4-4-2、新潟対策嵌るも……】

激しいゲームを予想させるような立ち上がり、裕介が積極的に相手ボックス内でボールを引き出していきなりチャンスを作り出せば、オーシがうまい予備動作でオフライドラインをかいくぐって飛び出して決定機に絡む。どちらも様子見するような気配はなく、先制点を目指して仕掛け合う。

そんな中、珍しく戦術的な側面で相手を上回るFマリノス。相手自慢の3トップに対し、裕介が守備時にディフェンスラインに入り4バック気味になり、裕介が落ちたポイントにアタッカー3枚のうちの一人が入る。4-4-2。これが功を奏し、危険な3トップをフリーにすることなく、きっちりと対応。時折、ペドロ・ジュニオールの突破の前にこじ開けられたり、サイドバックのケアすべきプレーヤーの戻りが遅くなりフリーとしてしまうことはかいま見えたにしても、ね。

又、攻撃時にはいつもの「3-4-2-1(1-2)」に戻る、その時に生まれる数的優位とミスマッチが生きた。バックラインが相手3トップを引き付けると、中盤の絶対数は5-3、当然フリーマンが生まれてくる。中央をケアする傾向が強い中でサイドの空間では必ずフリーで受けれるポイントが生まれ、アルビの4-3-3の構造的欠陥が見え隠れ。そのスペースをうまく使う形で両アウトサイドが積極的に相手陣に駆け上がる中、矢野と裕介の対峙が増える。そのマッチアップで裕介が完全に主導権を握り、冴えを見せる突破から多くのチャンスを生み出した。

しかし、試合前から降り続いた雨がアルビに味方する。Fマリノスは濡れたピッチになかなかアジャストできず、方向転換時に足を滑らせたり、ボールコントロールにブレが見られ、横パスやバックパスのミスを突かれてカウンターを浴びるシーンが続出。ミスと構造的欠陥のチキンレースという様相の中、そのレースを制したのはアルビだった。左サイド、ジウトンがボールを受けると、ドンホが縦を切りながらコースに入るも距離を縮め切れずフリーでのクロスを許す。そのクロス、中央のペドロ・ジュニオール、大島の長身プレーヤーを超え、その裏側に入ったマルシオ・リシャルデスへドンピシャリ!フリーとなっていたリシャルデスはしっかりとファーサイドに狙ったヘッド!このシュートが哲也の手前でバウンド、完全にコースに入っていたもののそのバウンドに哲也合わせれず、手の下をすり抜けてゴール……哲也……。とはいえ、悪いロスト、中央のマークミス(局面的に3vs2、いや、佑二が2枚見なきゃいけない状況になってた。裕介が絞るか(矢野見てたからな……)、ボランチが落ちるかしないとダメだったかな)、全てが重なってしまった。ここまで、クロスに対しては4枚でうまく見切れていたのだけど……。

ただ、レッズ戦のように失点後に一気にメンタルが急降下することがなかったのは一つの成長か。前半は1点ビハインド。

【アジャスト後、同点ゴールも………】

ハーフタイムのタイミングで相変わらずだった坂田に代えてクンファンを投入、クンファンはトップ。

前半目立った濡れたピッチへの適応不足を調整したFマリノス、プレーが丁寧になり、ミスは減少傾向に。その中で開始早々、左サイドを起点に裕介が中に切れ込み、兵藤を経由して、最後は小椋がボックス外から強烈なミドルシュート!アウトサイドに掛かった弾道は綺麗に枠に飛んだが、北野が横っ飛びでセーブ、しかし同点ゴールへの意欲が見られるシーンだった。その後も攻め立てるFマリノス、同じように左サイドから、又も兵藤が顔を出して経由点となり、落としは浮いたモノの千真が思い切りよくボレーシュート!ニア、これも枠を捉えたがここも北野が難しいバウンドを身体を張ってセーブ。むー。しかし、このプレーで得たCK、一度ははね返されたモノのドンホがフォロー、もう一度左サイドの狩野へ展開、狩野は柔らかいインスイングのボールを中へ供給すると、これがファーにずるっと抜けて、走り込んだ勇蔵の元へ、勇蔵は勢いよく走り込んで腹だか、太ももだかでそのまま押し込み、同点!同点!後半開始から攻め込んで得た勢いをうまくゴールに繋げられたかな。勇蔵は今シーズン2点目。

ミスが減り、構造的な欠陥を突きアウトサイドがガンガン上がる、いい流れの中でCKも増える。しかし、長身選手を揃えるアルビのゴール前も堅く、こじ開けるに至らない。展開はどんどん高速化し、オープンゲームに。スムーズなカウンター移行を見せるアルビ向きの展開であり、その鋭いカウンターは相変わらず脅威だったが、局面での対応に慣れが出てきたか、勇蔵がペドロ・ジュニオールを、裕介が矢野を、佑二とマツがオーシをしっかりとケア、クロスを上げさせても、最後の所ではやらせない。

激しい攻防、その流れの中で両指揮官は対照的な動きを見せる。ハーフタイムで動いた浩吉監督は、その後も初先発で少しずつリズムに乗り始めていたにしてもミスが多かったドンホに代えて宏太を、又残り10分を切ったところで存在感の薄かった千真に代えて学を投入、3枚のカードを使い切る。対する鈴木監督は、チーム自体の動きも悪くなく、落ちてもいないことを見て、交代策は最小限。対応策を完全に掴まれていたペドロ・ジュニオールから、チョ・ヨンチョルへスイッチ。そして、この交代策、を交え、ロスタイムまで激しい攻防は続き、そして互いチャンスを迎える。

アルビ、左サイドからの早いタイミングでのアーリークロス、いち早く反応した矢野が身体を投げ出すように折り返し、最後はオーシ!らしいダイビングヘッドで押し込んだが、これは矢野がオフサイド。Fマリノス、カウンターからの展開、うまく学に入るとそのまま突破に入り、ボックス内に突入、最後は後方から走り込んできた裕介に落として裕介のフィニッシュシーンを演出、綺麗にグラウンダーのボールで枠を捉えた裕介のシュートは北野がセーブ。そして、アルビ、Fマリノスのミスで得た左サイドでのスローイン、バックヘッドで流されたボールが松尾に入ると、フリーでアクションを起こしていたチョ・ヨンチョルへとスルーパス。スローインの対応で前掛かりになっていたFマリノスディフェンス陣を持ち前のスピードで完全に振り切ったチョ、中には勇蔵を振り切った矢野がフリーで走り込む!必死に小椋が追いかけたが、届かない……折り返されたボールを矢野が押し込む!哲也、コースを切りに飛び出し、足にそのフィニッシュを当てたが、その抵抗もむなしくボールはゴールに吸い込まれた……攻勢に雰囲気高まっていたビッグスワン大爆発………、ピッチに倒れる勇蔵、祥平……。これでゲームは決した。

アルビレックスは勝ち点を10に伸ばし首位をキープ、Fマリノスは4戦勝ちなし、初勝利は又もお預け。

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一つ勝てば、変わる。

確かにそうなのかも知れない。

内容は悪くない。巡り合わせ、噛み合わせの悪い試合が続いている。

一つ、何かが変われば嵌るのかも知れない。

ただ、6試合、勝利を引き寄せることが出来ていない現実から目を背けるべきでもない。

何故勝てないのか、そこにはきっと理由がある。

勝ちに偶然はあっても、負けに偶然はない。

苦しい今こそ、盲目的にならず、見つめ直すことがあってもいい。

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*アルビは狙いを共有しつつ頑張るいいチームで、そのチームに対していいゲームは出来て、最後の最後まで対等に競り合うことが出来た。そういう意味で非常にいいゲームだったと思うし、結果としては負けちゃったけど、それも勝ちに行った末の結果だから、モヤモヤの残るゲームじゃなかった、自分的には。ただ、負けたことには理由がある。このゲームであれば、ミスの質、という面なのかな。

*フットボールはミスゲーム。そのミスの質が勝敗を分けるといっても過言ではないぐらい、重要な要素の一つでもある。そのミスの質を考えると、相手に比べてFマリノスのミスというのは「致命的」な類のミスが多かったのかなと。横パスがずれる、バックパスが弱くなる、自陣でトラップを浚われる、そしてマークミス、セーブミス。失点に繋がりかねないミスをこれだけ多くしていたら、やっぱり勝てない。もちろん、雨の影響も多分にあると思うし、一概には責められない。けれど、これは雨の降っていないゲームでも同様にあったこと。もっとシビアに、もっと細部を意識して、一つ一つのプレーを大事にしていくことが必要だと思うし、もっと頭を動かして次に起きる可能性のあることを描いた上でプレーすることが必要。予測できれば、その予測がプレーの質を変える。逆説的にボールの失い方が悪ければ、いくらいいディフェンダーがいようと、組織的に機能性を維持していても、破綻が待っているのだから。

*その辺含めて「若い」ということなんだろうけど、「若い」という要素を言い訳にして欲しくない共思うんだよね。確かにプロとしての経験は浅いかも知れない。ただ、もうサッカーを十数年もやってきている訳で、その経験はあるわけで。ボディシェイプにファーストタッチ、パスの質、スピード、ピッチの状況、相手の状況、試合展開、状況に即したプレーはその経験を持ってすれば出来るはず。仕掛けるべき所は仕掛ける、繋ぐところは繋ぐ、シンプルにやるところと手数を掛けるところ、走るべき所、受けるべき所、もっと改善できるべき所はある。状況判断とプレーの質はほぼ同義、普段からもっとシビアに考えて欲しいし、出来ないのであれば練習するしかない。意識をもっと高く持たないとうまくはならない。

*で、僕はそんなに練習とか見に行けないけど、居残りの時のボール回しとか、あれは試合で役に立つのかな?とか思う。ねえ、学くん?それなら功治引き止めてドリブルの練習でもした方がいいんじゃないかな?一緒にやってる金井や浦田と1vs1の練習した方がいいんじゃないかな?厳しいこと言うようだけど、プロなんだぜ?そしてプロとして、僕は最後の裕介のフィニッシュを引き出したシーン、僕は絶対に最後まで自分で仕掛けるべきシーンだったと思う。齋藤学の武器は何ですか?あそこで仕掛けなきゃ齋藤学の価値はない。ボックス内、スピードに乗っている状態で自分の方が優位な状況にある中で仕掛けないのは自信がないから。レッズ戦でもアイソレーション気味の1vs1で状況ですぐに逃げた。そこにユース時代の齋藤学の姿はなかった。それは僕として非常に残念だし、がっくりした。その自信は練習で付けるんだよ、だからこそもっと練習しよ?仲良しごっこじゃ強くなれないよ。

*おっと脱線、このゲームで見せた変則的な4バック含めて守備対応は非常に良かった訳です。相手の3トップは強力だったけど変則4バックは昨シーズンのフロンターレ戦での経験をうまく活かしてくれたと思うし、局面局面での対応も時を追うごとに良くなっていった。で、その中でも勇蔵と裕介の働きがこの変則的な守備の肝を握ってたけど二人とも非常に素晴らしかった。勇蔵は、最初はかなりペドロ・ジュニオールの突破に苦労してたけど、後半は周囲と連携しながらほぼシャットアウト。勇蔵のプレーの特性を考えれば、サイドのケアも十分可能であることを示してくれた。裕介も、攻撃で非常に存在感があったけど、守備時も運動量豊富にしっかりと低めのオリジナルポジションに戻って矢野貴章をしっかりと捕まえて、非常に粘り強い対応で抑えた。二人がこれだけ出来るのであれば、このスタイルはスタンダードにしてもいいぐらい。正直ドンホの守備がかなり怪しいことと、現状プレスが曖昧で連動せず全然機能してないことを考えれば、しっかりとゾーンを埋める守備をした方が安定すると思うしね(中盤のポジションをずらしてケアするというメカニズムも間違ってはない。モラル的にはまだまだにしても、ね)

*ドンホ初先発!頑張ったと思う。守備は怪しい、ミスも少なくはなかった、メンタル的に試合の中で少し負のサイクルに飲み込まれた時間もあった。ただ、技術的に細かいことも出来るし、組織の後ろ盾を受けて良さを出した。縦への意欲が高く、クロスを上げて終わる、持ち味と語っていた精度は発揮できなかったけど、何本もCK獲ってその役割は果たしたと思う。出来ることはしてくれた、うん。ドンホを使う意味でも変則4バックは続けて欲しいな。金井も負けるな。

*コーキチさん、とりあえずどっち(選手or監督)が言い出したかはわからないけど、相手に敬意を持って臨んでくれたことでいいゲームが出来たことはステキだったと思う。嵌ったしね。ただ、もっと出来ることあるよー。プレッシングの連動性の向上にしても、カウンターのスムーズな移行にしても、ね。そろそろ周りが騒がしくなってもおかしくない時期、だからこそ結果を出すために出来ることしてくれー。

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ま、嘆こうが喚こうが次の試合は来るわけで。それなら前向きに捉えた方がきっと楽しい。ちょっと凹んでるけどね。ユースも負けちゃうし。お払いでも行ってこようかな。

ということでここまで。

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(´-`).o0今回はBlueCardバスで新潟まで行ってきましたー。片道6~7時間(帰りは速かった!終電間に合ったー!)の長旅、ちょっと疲れたけど、快適に遠征できました、ありがとうございました。残念なのはBlueCardバスツアー無敗記録が途絶えたことかな。2年前の甲府で初めて乗せて頂いて、日本平が2回、エコパが1回、1勝3分だったから……まあしょうがないね。鹿島もお世話になります。

(´-`).o0結構ジンクスを気にする方で、写真撮り始めてから勝てていないんじゃないかと最近気にし始めているわけですが、きっと誰かに関係ないとばっさり言われるので気にしないようにしようと思います。ということでビッグスワンに行くの巻。よろしかったらどうぞー。
2009/4/4 J.League Division1 sec.4 アルビレックス vs Fマリノス @ 東北電力ビッグスワンスタジアム(picasa/me)

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Comments

いつものことですが、頂いていきます!!

で、ジンクスは俺も気にしますが、関係ないっす。。だって俺のジンクスは当日のウ●コが固けりゃ勝ちとかですからww

Posted by: なかじ | April 06, 2009 at 10:13 PM

なかじさん、了解ですー。もってっちゃってくださーい。

って、う●こってwwww是非是非堅くしてくださいwwwってあんまり健康にいい事じゃないか……。

Posted by: いた | April 07, 2009 at 08:10 AM

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