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January 25, 2009

Want to Next Step! -アジアカップ予選・イエメン戦に寄せて-

なんというか……もどかしい。

コンセプトの浸透を感じさせながらも、ディティールの詰めの甘さが実効力に表れる。

若さという勢いに可能性を感じながらも、若さ故の拙さが顔を出す。

チームとしても、個人としても、もう一歩、後一歩。その次のステップが欲しい。

AFC Asian Cup 2011 Qualifying Stage Day1

Group A/Japan 2-1 Yemen @ Kumamoto Prefectural Athletic Park"KK WING",KUMAMOTO
Japan:7'S.Okazaki 66'T.Tanaka
Yemen:47'Z.F.Ali-Fadhli

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日本代表スタメン:GK川島永嗣、DF内田篤人、寺田周平、高木和道、駒野友一、MF青木剛"痛恨の経験"、中村憲剛"キャプテン"、香川真司"輝かず"(→87'金崎夢生"緊張")、田中達也"日本は君で回る"(→74'乾貴士"祝代表デビュー!")、興梠慎三(→60'巻誠一郎"地元の星")FW岡崎慎司"元気"

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*今年初の代表戦となったアジアカップ予選のイエメン戦、印象としては……ポジティブなんだけど、ネガティブでもありといったところかなー。リーグ戦真っ只中の欧州組と天皇杯によりオフ期間が充分じゃなかった選手を除外したメンバー選考はもちろんのこと、オフ明けのコンディションや試合勘といったエクスキューズを考えれば、このゲームの位置づけとして「公式戦」とはいえ最もプライオリティの高いオーストラリア戦に向けた「調整」の一環であるのは間違いないと思う。で、その機会に若い選手達が経験を積み、最低限の結果を残せたという意味では大枠でポジティブだったのかなぁと。ただ、勢い任せのプレーが続き、時間と共にプレーが粗くなり、無駄なミスを繰り返して、リズムが粗くなるなど、拙さが前面に出てしまったことは非常にネガティブ。若さが持つ勢い、若さがもたらす拙さ、諸刃の剣とはいえ、リーグでの出場経験を考えれば彼らは「経験不足」とされるプレーヤーではないはず。そこはとても残念……。

*で、こういうゲームだからこそ、大事なのは内容、ということで分けながら少しずつ。

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【拡充・浸透の基本コンセプト/曖昧さ残るディティール】

メンバー表を眺めるとオーストラリア戦でスタメンに名を連ねる可能性があるのは多く見積もっても2~3人、一桁のキャップ数しか持たない選手が半数以上、少々拙いゲームになっても致し方ないかなと思った試合前、とはいえ、出だしに関しては間違いなく素晴らしいモノだった。

開始早々から経験の浅い選手達はモチベーションをエネルギーに変換したかの如く非常にアグレッシブにプレー。躍動的に、そして連動性を感じさせるプレーを見せ、イエメンを圧倒。少ないタッチによるスピーディなボールムーブが生み出す軽快なテンポ、クイックネスに優れる動きの多いアタッカー達が生み出す勢い、ロスト後の高い位置での収縮によるアプローチ……標榜するフットボールの一端は間違いなくピッチの上で表現されていた。

この時間帯のパフォーマンスを見ると、短い期間、少ない機会しかなかった選手達にも、岡ちゃんの基本のチームコンセプトが浸透してきているのかなという印象がある。(質やディティールの違いはあるにしても)選択肢も拡がることはポジティブだと思うし、不測の事態にも対応できるだけの下地は出来たと言えるのかも。これはチームとして喜ばしいことであり、一定の進歩と言える部分だと思う。

ただ、残念ながらこのゲームで表現できたのはそこまでだった。その後は、完全に押し込んだこともありスペースなき中央を避け、サイドを重点的に使う攻撃構築に切り替えるも、そこからのグループとしての崩しのイメージの共有はなされておらず、手探り的にグラウンダーショートパスからのコンビネーションによる局面打開は実効性を欠いた。結果、攻めあぐみ、決定機を生み出すには至らず、ゲームの流れが変わってしまった。

元々、単純に突破→クロスというよりも、徹底的に地上戦を狙い、変化を加えながらボックス深い位置からラストパスという狙いを持っているチームのはずなんだけど、中村俊輔・遠藤保仁というキーマンを欠いた中で「グループ」としてうまく崩すことが出来なかった事を見ても、選手一人一人が具体的に崩すイメージを描き切れていないのかなという印象を受けた。実際の所、こういう部分は個人の創造力と技術、選手間のイメージ共有に依るところの大きい部分ではあるから、「チームとして」というより「個人の問題」の側面も強いのだけど、複数の選手が絡むからこそグループ戦術として「イメージリーディング」していく必要性がある。本来動きの多い選手である田中達也や岡崎慎司が動き出しの部分で逡巡するような状態となっているのは決して健康な状態じゃない。そういう意味ではもう少しディティールを煮詰め、選手達にイメージを共有できるだけのガイドラインを示しても良いのではないかなと。

正直、岡ちゃんのチームっぽくない進み方をしている感がある昨今、ディティールを突き詰める岡田武史の流儀、ここから本領発揮してもいいんじゃない?

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【次のステップ/個人評】

岡崎慎司が結果を残したとはいえ、可能性を買われ青いシャツに袖を通した若きプレーヤー達にとっては苦いゲームとなったのかも知れない。

代表の高揚感、公式戦の緊張感、対戦相手の皮膚感覚、全てが慣れないモノであり、いきなりその中で結果を残せ!というのは難しいモノがあるのかも知れない。誰にでも最初がある、そういう意味では良い経験になったと思う。まあこれが最後ではないと思うので、次の機会の時にはこの経験を生かして欲しい……。

と、社交辞令はここまで。正直言って、もの凄い不満です。もっと出来るだろう!出来ただろう!と思う気持ちがあったので。以下短評。

青木剛(鹿島)→ミスやブレも多くセットプレーでは痛恨のマークミス、とはいえ鹿島で考えれば拙いプレーヤーでも経験の浅いプレーヤーでもない。守備の強さと感性、展開力、ミドルシュートとセントラルをやるには充分な力がついているのは間違いない。層の厚いポジション、この機会を逃したのは痛恨かも。

金崎夢生(大分)→緊張してボール足に着かず、役割の違いもあり、短い時間の中ほとんど何も出来なかった。まずはもう一度リーグでアピールして代表に戻ること、そしてその時もっとプライオリティをあげてプレータイムを増やすこと、これじゃ評価のしようがない。再スタート。

乾貴士(セレッソ)→スムーズなターンからのシュートなどキラリと光るプレーはあったが、ドリブルはほぼ不発。相変わらずポジショニングが悪く守備が……。と言う小言を言ってももう届かないし、そういうのが嫌だから出てったのよね……(反省)素直に初キャップおめでとうと思うけど、現状ではまだ厳しい、とも思う。U代表でやった方がよさげ。

香川真司(セレッソ)→キープ力やセンス、アイデアと時折光るプレーを見せたが、消える時間が多く、この日は実効的なプレーが少なかった。ミスも多く、決して及第点とは言えない出来。未来を考える上での比較論として誰か選べと言えば現状では香川が一番良いとは思う、怪我を抱える俊輔に何があるか分からないことを考えればアタッキングエリアで変化を加えられるタレントの育成は急務だし。まあこれは僕の戯れ言かも知れないけど、日常的にもっとシビアな状況でプレーすることが必要なのではないかと思う。ボールを受ける動き、対面する相手、周囲のプレッシャー、J1とJ2は違うよ、間違いなくね。もちろん心の持ちようだからJ2でも成長は出来ると思うけれど、それは彼次第。意識を高く、目線高く!

興梠慎三(鹿島)→前を向いた時の迫力はあるが、複雑に絡むアタッカー陣の中で自分の活き場所を見出せず。ミスも多かった。役割としてもっとシンプルな方が良いのかも知れない。ただ、このチームのアタッカーは全てを柔軟に、というのがあるしねぇ。突破力という面では魅力のあるタレント、慣れてもらいたい。

全体的に流れが良い状態の時は良いプレーが出来る、けれど流れが悪くなった時にその流れを御しきれずに流されてしまう。それが若さ故……と言うことなんだろうけど、そういう流れを敏感に捉えること、その上で何を考え、何をするのか、そういうことを考えられる選手が次のステップに進めると言うことなのかも知れない。てか、次の進まないと次の機会はない、と言い換えても良い。それぞれ、代表に可能性を与えてくれる選手達だと思うからこそ、この「失敗体験」を糧に次のステップに進んで欲しいな。

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うーん、なんだか辛口になってしまった……基本的に僕はこのチームのアグレッシブなパフォーマンスは好意的に捉えているんだけど……てか、日本サッカーの根本的な課題が表面化して枷となってしまうのが辛いねぇ。岡ちゃんだけのせいじゃないし、一人で抱えるべきじゃない所なんだけど。その辺も含めて代表監督は辛いよね。

それでバーレーン戦、なんだけど放送がないとか……どうしようもない……むー。ま、次々、ですかね。ということでここまですー。

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*そうそう、熊本で初の代表戦は大成功、と言えるのかな?鳥栖での天皇杯の時も宣伝してたけど、宣伝の必要なんかなかったのかも!関東圏だと正直ありがたみって薄いけど、あんまり見れる機会がない地域の人にとって見れば、「ねんいち」的でありがたがられる訳で、そういう意味では良い試みだったのかも。まあ地域のサッカー熱に違いがあるから、どこでやっても成功するか?っていうと違うだろうけど、ありがたがられるのであれば、積極的にやって欲しいな。もちろん、選手の負担にならない程度にね。

*多くは言わないけど菅野ねぇ……、オーシ・坂田・功治・幸宏・オーシ・オーシ・功治・オーシ・健太・裕介・健太……3試合11失点……(´・ω・`)

*すいません、まりぷれ遅れてます。新体制発表会までには(今週中には)

*坂田残留ーそして釣りーwwwwノリノリでしたな。漢・坂田、今年は二桁でお願いします。健太はもっと勉強だな。

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