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January 07, 2009

田中隼磨のグランパス完全移籍に寄せて。

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10年と言う期間が育んだ愛への郷愁。

プロフットボーラーとして生きる人間にとっての「評価」の意義。

隼磨は「プロ」として決断した。

彼の言葉に頼るまでもなく、本当に難しい決断だったと思う。

その決断、僕は責めることが出来ない。

どちらを選んだとしても、どちらも正しいと思うから。

2009年の横浜の右サイドに「No.7」がいないことの寂しさはあるけれど、その新しい冒険が輝かしいものになることを願ってやまない。

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田中隼磨選手 名古屋グランパスへ完全移籍のお知らせ

MF田中隼磨選手の名古屋グランパスへの完全移籍が決定いたしましたので、コメントと併せてご案内致します。

田中 隼磨(たなか はゆま)
ポジション:MF
出身/生年月日:長野県/1982年7月31日
身長/体重/血液型:174cm/64kg/O型
経歴:横浜フリューゲルスユース―横浜F・マリノスユース―横浜F・マリノス-東京ヴェルディ1969―横浜F・マリノス

田中隼磨選手コメント
「移籍にあたって今までにないくらい本当に悩みました。横浜F・マリノスではユース時代から10年間在籍し、いろいろな思い出が僕の頭に残っています。今まで自分を支えてくれたファン・サポーター・チームメイト・スタッフの皆様には本当に感謝しています。時には厳しく、時には温かく、今まで叱咤激励してくれたみんなの存在があったからこそ、今の自分があると思います。こういう形になってしまい皆さんの前で挨拶ができないことがとても心残りで残念ですが、これからのサッカー人生を自分らしく歩んで生きたいと思います。こんな僕ですけど、これからも応援してくれたら嬉しく思います。そして今まで本当にありがとうございました。」

F.Marinos Official

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2009年1月7日 大切な皆へ(田中隼磨オフィシャルサイト hayuma.com)

゜・(つД`)・゜・

*「PlayBack F.Marinos」の途中なんですけど、決まってしまったので中断して……。メディアでも伝えられていた隼磨のグランパス移籍が本日決まりました。それに寄せて。

*僕の感情を素直に言葉に落とし込むとしたら、寂しい。もう、それしか言葉が出てこない。隼磨は本当にかわいかった。ちょっとお馬鹿な感じではあったけどブログを通じて真摯な姿勢で向き合ってくれたこと、課題は未だに色々抱えてはいるけれど少しずつ少しずつ進歩していること、何よりFマリノスのことを本当に好きでいてくれたこと、全てひっくるめてかわいかった。そんな彼がクラブを離れるとなると、仕方ないことにしても寂しいのです。

*プレーに関しても、隼磨のプレーが好きだった。決して頭が良い選手でも器用な選手でもないし、実効的な武器というと取り立てて見あたらない。元々技術を持ってる選手、武器を持ってる選手、アイデアのある選手に惹かれる僕にとっては異端の存在とも言えるのだけど、僕は隼磨が右サイドを勢いよく駆け上がる時に生まれるダイナミズムアクションの爽快感に魅せられた。例えば、伝説となった横浜FCとのダービー。国内でも1、2を争う抜群のスタミナで右サイドを何度も何度も疾走しては攻撃に絡んで、変化あるランニングがデコイとなってゴールを導き出したりと、隼磨の良さが全開だったあのゲーム、気持ち良くてたまらなかった。又、隼磨が良いパフォーマンスを出来てる時、チームも決まって非常にイイパフォーマンスが出来ていたこともある。彼が高い位置、良い状況で攻撃に絡んで実効的なプレーが出来ている時、それは選手間で緊密な距離感が取れていたり、ボールがよく動いていたりして、良い状態でサイドが使えてると言う証拠。チームとしての躍動感を感じられる中で輝く隼磨、それは魅せられても仕方がないでしょう……。

*もちろん、彼は課題も多く、サポをやきもきさせる存在であったことも理解してる。積極性が著しく乏しい時のバックパスが引き起こす閉塞感、欲しいタイミングで出てこないことが続くとダイナミズムアクションが消えていってしまう被継続性、無尽蔵のスタミナがあるにも関わらず切り替えが遅れたりすることに代表されるサボり癖、そして溜息を誘うターゲットとは明後日の方向へ飛んでいく「ワロス」……。ただ、本当に少しずつなんだけど、彼が進歩していく姿も好きだった。競り合いの弱さや1vs1の応対での甘さ・緩さが垣間見えた若き隼磨が経験を積むことで少しずつ少しずつ守備が上手になっていったし、最も大きな課題だったクロスに代表されるミドルパスの精度もストレート系のボールやグラウンダーのボールを織り交ぜたりする工夫をするようになって、その中で良いクロスが上がるようになって、年に数回は素晴らしいクロスを上げて得点を導き出すようになったう。もちろん、その成長速度からすれば、物足りなく映るかも知れないけど……漸進していく隼磨の過程を見るのは自分にとって楽しかった。まあ、本音を言えばもうちょっと……というのはあるけどね。

*何か頭の中でそんな隼磨の姿を思い浮かべると、やっぱり辛いなぁ……。正直割り切れていないけど、先を見ていかないとね。ユキヒコが隼磨に押し出されるようにクラブを去って以来、右サイドは隼磨がほぼ一人で担ってきた事を考えると、後継者が育っていないのはある意味必然。その穴をどうするのかは、今年を考える上でとても大きな課題。正直、移籍金を得たとはいえ、現在のクラブの財政状況、そして掲げられた「育成」という方向性を考えれば、彼の代役を獲ってくることは考えづらい、てか、一時期獲得に乗り出してたらしい中村北斗もFC東京に決まっちゃったし、彼の穴を埋めようとしたらガンバの加地さんとか、ジュビロの駒野さんとか、エスパの市川さんぐらい連れてこないとダメだし、それは現実的に難しい。そうなると、やっぱり多少の我慢をしても既存の若い選手を育てるしかない。第一候補は……金井!だろうねぇ。経験は浅くし、隼磨程走れる訳じゃない、ランニングスピードに関しても速いと感じさせる程のモノはない。ただ、彼にはセンスと溢れる攻撃意欲がある。守備に置いてのポジショニングや危機察知、競り合いの強さはサイドをやる上でも生きてくるし、攻撃好きな彼にとって上がれるポジションというのは性格的にも合ってる。隼磨とは又違う特色のサイドとして大きくなってくれれば。まあ絶対的に足りない経験を積み上げられれば、きっときっと研鑽されていくとは思う。そういう意味では金井に期待したいかな。一昨年、「席」を禅譲された裕介とコミーが切磋琢磨しながら大きく成長したことを考えれば、その再現を願わずにはいられない。

*それともう一つ、一つ「席」が空くことによる刺激。金井だけじゃなく、加入濃厚なU-19韓国代表候補の丁東浩(ジョン・ドンホ)、右サイドバックへの転向もあり得る田代、本職ながら出場機会を掴めない天野、同じくコンバートされながらも悔しい思いをしてる古部、ジローもいるし、兵藤だってプレーの特色を考えれば適性はある。みんな虎視眈々とレギュラーポジションを狙える状況が生まれた訳で、その刺激がチームに伝搬すればとてもポジティブな効果を生むんじゃないかなと。詳しくはプレイバックの方で書くつもりだけど、強くなるためにはもっともっと競争が必要、そういう意味でそれを喚起するような状況が生まれたことは決して悪い事じゃないのかなと。

*なんだか話が逸れちゃった。最後に隼磨の今後について。望むことは2つ。まず、この移籍が契機になって、もっともっとプレーヤーとしてクオリティを上げて、代表に入って欲しい。グランパスは4バックで(僕は隼磨は今やサイドバックの方が良いと思ってる、昔を思うとえ?って思われるかも知れないけど)、サイドのサポートも手厚く、サイドバックを活かす術が確立されているチーム、サイドの選手にとってはとても素晴らしい移籍先だと思う。ただ、課せられる事も多いはず、要求も特にタクティカルな側面でうちで求められていたこととは又違う事を求められるはずだろうし、チームコンセプトの一翼を担う重要なポジションだからこそ、そのクオリティも問われる。外様で、移籍金という代償を支払ってまで獲ってきた選手と言うことを考えれば、見る目もより厳しくなる。又、何故自分が請われたのか、周囲に何を求められているのか、それを自分の頭の中で理解・整理して、パフォーマンスに落とし込む必要もある。他にも未開の地での新生活やら新チームへの順応と色々あるんだけど、この過程はきっと隼磨をより質の高い選手へのステップになると良い。もう一段階ステップを昇れれば、きっと代表にも戻れる。もう見れない青いシャツを着た隼磨、それを代表で見せて欲しい。そしてもう一つ、3年契約をしっかり全うしたその後、横浜に帰ってこい!お前が愛した横浜に!待ってるから。絶対帰ってこいよー゜・(つД`)・゜・

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なんだか丸出しで格好悪い文章ですが、取り急ぎ。本当に頑張れ、隼磨、これだけの決断してまで決めたこと、絶対成功しろよー!頑張れ、隼磨!

ということでここまで。

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*2008年シーズン、僕が沢山袖を通した隼磨のユニを画像に使いました。僕が隼磨の番号を選んだ理由は、2007年シーズン本当に苦しかった秋の連敗を救ってくれたジェフ戦の決勝ゴールへの感謝の気持ちだったりしたわけです(これも書いたっけ……)実は、終盤験を担いでずっとこのシャツを着てた。これが今シーズンは着れないんだなぁ、それも又寂しい。てか、着れば良いんだけど。

*でっかくなって帰ってくる(らしい)俊輔と隼磨の右サイドのコンビ、実はとっても期待してました。俊輔は追い越す上で欠かせない時間を作るボールポートとなれて、素晴らしい動き出しを逃さないセンスとパス精度があって、培った経験とセンスでうまくサポートもしてくれて、隼磨の課題である精度の部分を補完してくれる存在。隼磨ももっと活きると思ったんだけどなぁ……。今更だけどさ、゜・(つД`)・゜・

*ぷれいばっくはもう少しお待ちをー。

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Comments

orz タイトルがかぶってもうた...

http://loco.seesaa.net/article/112316388.html

Posted by: ろこ | January 08, 2009 at 12:44 PM

ろこさん、あけおめです!

ちょwwwwしかもない内容真逆!営業妨害!
まあわからなくないんですけどねー、僕は甘ちゃんでずぶずぶで未練たらたら型の人間だと自覚してるんで、いーんです!

Posted by: いた | January 09, 2009 at 12:46 AM

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