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January 25, 2009

Want to Next Step! -アジアカップ予選・イエメン戦に寄せて-

なんというか……もどかしい。

コンセプトの浸透を感じさせながらも、ディティールの詰めの甘さが実効力に表れる。

若さという勢いに可能性を感じながらも、若さ故の拙さが顔を出す。

チームとしても、個人としても、もう一歩、後一歩。その次のステップが欲しい。

AFC Asian Cup 2011 Qualifying Stage Day1

Group A/Japan 2-1 Yemen @ Kumamoto Prefectural Athletic Park"KK WING",KUMAMOTO
Japan:7'S.Okazaki 66'T.Tanaka
Yemen:47'Z.F.Ali-Fadhli

sports navi

日本代表スタメン:GK川島永嗣、DF内田篤人、寺田周平、高木和道、駒野友一、MF青木剛"痛恨の経験"、中村憲剛"キャプテン"、香川真司"輝かず"(→87'金崎夢生"緊張")、田中達也"日本は君で回る"(→74'乾貴士"祝代表デビュー!")、興梠慎三(→60'巻誠一郎"地元の星")FW岡崎慎司"元気"

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*今年初の代表戦となったアジアカップ予選のイエメン戦、印象としては……ポジティブなんだけど、ネガティブでもありといったところかなー。リーグ戦真っ只中の欧州組と天皇杯によりオフ期間が充分じゃなかった選手を除外したメンバー選考はもちろんのこと、オフ明けのコンディションや試合勘といったエクスキューズを考えれば、このゲームの位置づけとして「公式戦」とはいえ最もプライオリティの高いオーストラリア戦に向けた「調整」の一環であるのは間違いないと思う。で、その機会に若い選手達が経験を積み、最低限の結果を残せたという意味では大枠でポジティブだったのかなぁと。ただ、勢い任せのプレーが続き、時間と共にプレーが粗くなり、無駄なミスを繰り返して、リズムが粗くなるなど、拙さが前面に出てしまったことは非常にネガティブ。若さが持つ勢い、若さがもたらす拙さ、諸刃の剣とはいえ、リーグでの出場経験を考えれば彼らは「経験不足」とされるプレーヤーではないはず。そこはとても残念……。

*で、こういうゲームだからこそ、大事なのは内容、ということで分けながら少しずつ。

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【拡充・浸透の基本コンセプト/曖昧さ残るディティール】

メンバー表を眺めるとオーストラリア戦でスタメンに名を連ねる可能性があるのは多く見積もっても2~3人、一桁のキャップ数しか持たない選手が半数以上、少々拙いゲームになっても致し方ないかなと思った試合前、とはいえ、出だしに関しては間違いなく素晴らしいモノだった。

開始早々から経験の浅い選手達はモチベーションをエネルギーに変換したかの如く非常にアグレッシブにプレー。躍動的に、そして連動性を感じさせるプレーを見せ、イエメンを圧倒。少ないタッチによるスピーディなボールムーブが生み出す軽快なテンポ、クイックネスに優れる動きの多いアタッカー達が生み出す勢い、ロスト後の高い位置での収縮によるアプローチ……標榜するフットボールの一端は間違いなくピッチの上で表現されていた。

この時間帯のパフォーマンスを見ると、短い期間、少ない機会しかなかった選手達にも、岡ちゃんの基本のチームコンセプトが浸透してきているのかなという印象がある。(質やディティールの違いはあるにしても)選択肢も拡がることはポジティブだと思うし、不測の事態にも対応できるだけの下地は出来たと言えるのかも。これはチームとして喜ばしいことであり、一定の進歩と言える部分だと思う。

ただ、残念ながらこのゲームで表現できたのはそこまでだった。その後は、完全に押し込んだこともありスペースなき中央を避け、サイドを重点的に使う攻撃構築に切り替えるも、そこからのグループとしての崩しのイメージの共有はなされておらず、手探り的にグラウンダーショートパスからのコンビネーションによる局面打開は実効性を欠いた。結果、攻めあぐみ、決定機を生み出すには至らず、ゲームの流れが変わってしまった。

元々、単純に突破→クロスというよりも、徹底的に地上戦を狙い、変化を加えながらボックス深い位置からラストパスという狙いを持っているチームのはずなんだけど、中村俊輔・遠藤保仁というキーマンを欠いた中で「グループ」としてうまく崩すことが出来なかった事を見ても、選手一人一人が具体的に崩すイメージを描き切れていないのかなという印象を受けた。実際の所、こういう部分は個人の創造力と技術、選手間のイメージ共有に依るところの大きい部分ではあるから、「チームとして」というより「個人の問題」の側面も強いのだけど、複数の選手が絡むからこそグループ戦術として「イメージリーディング」していく必要性がある。本来動きの多い選手である田中達也や岡崎慎司が動き出しの部分で逡巡するような状態となっているのは決して健康な状態じゃない。そういう意味ではもう少しディティールを煮詰め、選手達にイメージを共有できるだけのガイドラインを示しても良いのではないかなと。

正直、岡ちゃんのチームっぽくない進み方をしている感がある昨今、ディティールを突き詰める岡田武史の流儀、ここから本領発揮してもいいんじゃない?

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【次のステップ/個人評】

岡崎慎司が結果を残したとはいえ、可能性を買われ青いシャツに袖を通した若きプレーヤー達にとっては苦いゲームとなったのかも知れない。

代表の高揚感、公式戦の緊張感、対戦相手の皮膚感覚、全てが慣れないモノであり、いきなりその中で結果を残せ!というのは難しいモノがあるのかも知れない。誰にでも最初がある、そういう意味では良い経験になったと思う。まあこれが最後ではないと思うので、次の機会の時にはこの経験を生かして欲しい……。

と、社交辞令はここまで。正直言って、もの凄い不満です。もっと出来るだろう!出来ただろう!と思う気持ちがあったので。以下短評。

青木剛(鹿島)→ミスやブレも多くセットプレーでは痛恨のマークミス、とはいえ鹿島で考えれば拙いプレーヤーでも経験の浅いプレーヤーでもない。守備の強さと感性、展開力、ミドルシュートとセントラルをやるには充分な力がついているのは間違いない。層の厚いポジション、この機会を逃したのは痛恨かも。

金崎夢生(大分)→緊張してボール足に着かず、役割の違いもあり、短い時間の中ほとんど何も出来なかった。まずはもう一度リーグでアピールして代表に戻ること、そしてその時もっとプライオリティをあげてプレータイムを増やすこと、これじゃ評価のしようがない。再スタート。

乾貴士(セレッソ)→スムーズなターンからのシュートなどキラリと光るプレーはあったが、ドリブルはほぼ不発。相変わらずポジショニングが悪く守備が……。と言う小言を言ってももう届かないし、そういうのが嫌だから出てったのよね……(反省)素直に初キャップおめでとうと思うけど、現状ではまだ厳しい、とも思う。U代表でやった方がよさげ。

香川真司(セレッソ)→キープ力やセンス、アイデアと時折光るプレーを見せたが、消える時間が多く、この日は実効的なプレーが少なかった。ミスも多く、決して及第点とは言えない出来。未来を考える上での比較論として誰か選べと言えば現状では香川が一番良いとは思う、怪我を抱える俊輔に何があるか分からないことを考えればアタッキングエリアで変化を加えられるタレントの育成は急務だし。まあこれは僕の戯れ言かも知れないけど、日常的にもっとシビアな状況でプレーすることが必要なのではないかと思う。ボールを受ける動き、対面する相手、周囲のプレッシャー、J1とJ2は違うよ、間違いなくね。もちろん心の持ちようだからJ2でも成長は出来ると思うけれど、それは彼次第。意識を高く、目線高く!

興梠慎三(鹿島)→前を向いた時の迫力はあるが、複雑に絡むアタッカー陣の中で自分の活き場所を見出せず。ミスも多かった。役割としてもっとシンプルな方が良いのかも知れない。ただ、このチームのアタッカーは全てを柔軟に、というのがあるしねぇ。突破力という面では魅力のあるタレント、慣れてもらいたい。

全体的に流れが良い状態の時は良いプレーが出来る、けれど流れが悪くなった時にその流れを御しきれずに流されてしまう。それが若さ故……と言うことなんだろうけど、そういう流れを敏感に捉えること、その上で何を考え、何をするのか、そういうことを考えられる選手が次のステップに進めると言うことなのかも知れない。てか、次の進まないと次の機会はない、と言い換えても良い。それぞれ、代表に可能性を与えてくれる選手達だと思うからこそ、この「失敗体験」を糧に次のステップに進んで欲しいな。

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うーん、なんだか辛口になってしまった……基本的に僕はこのチームのアグレッシブなパフォーマンスは好意的に捉えているんだけど……てか、日本サッカーの根本的な課題が表面化して枷となってしまうのが辛いねぇ。岡ちゃんだけのせいじゃないし、一人で抱えるべきじゃない所なんだけど。その辺も含めて代表監督は辛いよね。

それでバーレーン戦、なんだけど放送がないとか……どうしようもない……むー。ま、次々、ですかね。ということでここまですー。

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*そうそう、熊本で初の代表戦は大成功、と言えるのかな?鳥栖での天皇杯の時も宣伝してたけど、宣伝の必要なんかなかったのかも!関東圏だと正直ありがたみって薄いけど、あんまり見れる機会がない地域の人にとって見れば、「ねんいち」的でありがたがられる訳で、そういう意味では良い試みだったのかも。まあ地域のサッカー熱に違いがあるから、どこでやっても成功するか?っていうと違うだろうけど、ありがたがられるのであれば、積極的にやって欲しいな。もちろん、選手の負担にならない程度にね。

*多くは言わないけど菅野ねぇ……、オーシ・坂田・功治・幸宏・オーシ・オーシ・功治・オーシ・健太・裕介・健太……3試合11失点……(´・ω・`)

*すいません、まりぷれ遅れてます。新体制発表会までには(今週中には)

*坂田残留ーそして釣りーwwwwノリノリでしたな。漢・坂田、今年は二桁でお願いします。健太はもっと勉強だな。

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January 17, 2009

1000000Hitの感謝を込めて。

日頃、ご愛顧頂いている皆様、いたです、こんにちわ。

今や、いつ始めたかも覚えていない拙ブログ「Looseblog」ですが、2009年1月4日(多分)にアクセス数1000000Hitと相成りました。

ここ数年、更新間隔もまちまちとなって「更新されてなーい、いた何やってんの?」てな感じで大変ご迷惑をおかけしておりますが、それでもこの大台に乗せることが出来たのは、見捨てず、目と脳の疲労も顧みず無駄に長い文章を読んで頂いていた皆々様のおかげであります。

今後、につきましてはきっと変わらn)ry

じゃなくて!多少更新頻度を上げれるようにレポートスタイルを変えること含めて考えておりますが、Fマリノスとフットボールと共に歩んでいる中で感じることを、素直に、フラットに、時にはシビアに、そして愛を込めて文章に落とし込んで、何かしら皆様に感じてもらえる、考えてもらえる文章を書いていければと思っております。もちろん、スタンスはしっかりとフットボールに置きながら、です。

それと、このブログを通じて、色々な方と知り合ったり、コミュニケーションを取ることが出来たことは自分にとって最大限の驚きであり、喜びでもありました。基本、人見知りが激しい自分にとって、このブログが色々な意味での人の繋がりを拡げてくれたきっかけとなってくれたわけで、それは本当に続けてきて良かったなぁと思う瞬間であったりもします。きっと今後も人見知りはなかなか治らないとは思いますが、今後も「Looseblog」と共に様々な人とコミュニケーションを取れたらなと、感じております。なので、機会がありましたら、お声を掛けて頂ければと思います。俯いて知らんぷりをするかも知れませんが(苦笑)嘘です、待ってます。

それでは、これからもマイペースに、気の向くまま風の吹くまま続けていこうと考えておりますので(←結局反省してない)、皆様も広~~~い心でお付き合いして頂ければと。

ご愛顧して頂いた皆様に最大限の感謝と愛を込めて。

いた

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*アクセス数だけなら今ならスポナビのブログが凄いとか……でも僕は当分移籍する気なしっす。愛着というか面倒というか……(苦笑)今のところ不満なしっす。何かありましたらコメント欄の方まで。

*こんな時間に更新してるって事は、新体制発表会(チケット取れてないからどっちにしろだめなんだけど)も、ユースの卒業試合も行けてません……風邪引きました……。残念無念。とはいえ、まなたんno.19、裕介no.5、no.25が空席、そして何より勇蔵のno.7!と背番号は色々変更があったようで。で、ユニにはネームが入るとか……、ほえー。今年はとりあえず背番号的に「前期」は一択なので迷いなし。でも、no.14も捨てがたい……。で、サプライズはなしなのね……。

*とりあえずサイドバーのリンクの入れ替えとか、スペシャルの画像撤去とか、その辺は近いうちにやります。スタイルシートというかデザインもそろそろ変更しないとねぇ。てか、好きだったサイトが更新されなくなるのって悲しい。それもまた時代、ってことなんだろうけど、素敵な文章を紡ぐ人ってなかなか出会えないから……。

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January 15, 2009

「愛」の決断 -中澤佑二、契約延長に寄せて-

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年俸は、プロとしての評価の指針。

その差異は明らかにも関わらず、「愛」を残留という形で示してくれた佑二の心意気は沢山のサポーターの心を、もちろん僕の心を打った。

そんな決断をしてくれた佑二の愛に報いたい。

愛と、責任、うん。

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2009年度 契約更新選手について

DF中澤佑二選手が、2009年度の契約を更新しましたのでお知らせ致します。

中澤 佑二(なかざわ ゆうじ)
ポジション:DF
出身/生年月日:埼玉県/1978年2月25日
身長/体重/血液型:187cm/78kg/AB型
経歴:三郷工業高校―FCアメリカ(ブラジル)―ヴェルディ川崎―東京ヴェルディ1969―横浜F・マリノス

F.Marinos Official

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マリノス愛

いつも応援してくれる全国の中澤佑二ファンの皆様へ

中澤佑二はマリノスと契約を更新することにしました。
マリノスでもう1度タイトルを取りたいという気持ち、去年、天皇杯で悔しい負け方をした事、2010年のワールドカップにマリノスの選手としてピッチに立ちたいという事、マリノスの経営が厳しい今だからこそ選手として何かできないかという事、まだまだマリノスでやり残した事がたくさんあります。
そしてなによりマリノスのファン、サポーターみんなの想いが僕の背中をおしてくれました。

こんな中澤佑二ですがこれからも応援よろしくお願いします<(_ _)>
そしてみんなで力を合わせて世界一になろう!

海外のクラブ、神戸、大宮の関係者の皆様、いろいろとご迷惑をおかけして大変申し訳なく思っています。
中澤佑二に対する熱意、想い、本当に嬉しかったです。心からお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。

中澤佑二

中澤佑二OFFICIAL WEB SITE -BOMBER22.com-

*素直に、本当に良かった……様々な噂が飛び交って、条件提示ではオファーを出してきたクラブと大きな開きがあって、佑二自身もかなり悩んでいてと、本当に気が気ではなかったけれど、こういう決断に至ってくれたというのは本当に嬉しいです。なんにもいえねー。

*戦力的にはもちろんのこと、真摯な姿勢でフットボールと向き合う本物のプロとして若手の手本となれると言う意味でも、抜群の知名度と人気を誇るクラブのメディアシンボルと言う意味でも、佑二がFマリノスにもたらしてくれる効果は計り知れない。色々な報道にもある通り、今シーズンは緊縮財政で苦しい状況に立たされているのは紛れもない事実、そんな状況で押しも押されもしない大黒柱が抜けていたら、というとぞっとする。ただ、そういう部分まで加味した上で「マリノス愛」を掲げて真摯に向き合い、クラブのために何かできないか、やれることはないかとまで考えてくれる訳だから、彼の愛って本当に深いんだなぁとしみじみ思う……。

*ただ、思うわけです。彼がここまで愛を注いでくれる訳だから、その愛に報いたいと。彼の愛に甘えることなく、ね。もちろん出来ることは限られてる。彼に伝わっていた思いを今後も伝えていくこと。一丸となって、一試合一試合大きな声援で後押しして、モチベーションの一翼を担えるように。そしてそれがタイトルに、ワールドカップに繋がるように、ね。もちろん、フロントに対してもそれを望みたい。彼が出した様々なクラブへの要望、安易なレンタルによる「口減らし」の防止であったり、才能ある若手を育てるためのプランニング、選手が力を出し切れる環境作りなどなど、真摯に捉えて彼の愛に報いて欲しいな。チームのこと、選手のことを思っての要望、それを真摯に捉える責任があると思うんだ。

*とにもかくにも、来シーズンも日産スタジアムのピッチには、偉大なる、親愛なるトリコロールのNo.22がいる。今、その幸せを噛みしめたいわけです。一緒にタイトル獲ろう。天皇杯準決勝で味わった悔しさ、リーグで味わった屈辱、忘れてないんだから。

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それにしてもさ、泣かすなよ……そんなこと言われたら、涙腺崩壊だっつーの。しかも家にいる時ならまだしも、仕事場で……。ちくしょう、ちくしょう。

もちろん、佑二だけじゃなくて、マツもそうだったし、隼磨もそうだし(いなくなっちゃったけど)、もちろんサポにしても、みんなみんなFマリノスというクラブに対して愛情を持ってくれているんだなぁと感じられる。そういう思いの詰まったクラブだということを改めて考えると、改めて、このクラブが好きになります。てか、だからこそ、喜びたいんだよね、みんなで。タイトル、獲りたい……。

ということで、取り急ぎ!佑二!ありがとう!

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*で、勇蔵にしても、坂田にしても、功治にしても、あると信じてる!だからハンコ押せ!

*健太もキタワァ。良かった良かった。来期も頼むよ!

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January 14, 2009

回帰、再生、進撃 -PlayBack F.Marinos 2008 Part2-

だいぶ間が空きましたが前回の続きです。

コーキチ就任から、コーキチ共に駆け抜けた半年間の軌跡をぐっとぐっと凝縮して、と思ったら入りきらなかったので7月から10月まで。

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・回帰、再生 -7月~8月-

いつぞやを思い出す三ツ沢でのアルビレックス戦を経て、ようやく決断された桑原監督の解任。その跡を受け監督の責を担うことになった木村浩吉の元、臨んだ初戦はアウェイでのヴィッセル戦。しかし、就任してわずか2日、与えられた時間は余りに少なく、その中で断行された大幅な選手の入れ替えとシステム変更(秋元の抜擢に始まり、コミーの左ストッパー、右ウイングバックに宏太、左ウイングバックに幸宏、ロニーの1トップに功治・ロペスの2シャドー)を伴うショック療法は完全に裏目と出る。選手達のプレーにはありありと迷いが出て、ほとんどフットボールの体を成さず。結局、セットプレーから金南一の一発に沈み、リスタートは黒星で始まった。

絶望的な内容に改めて現状の厳しさを悟った初戦のあと、一息つく間もなく迎えたアントラーズ戦。このゲームでも大幅にメンバーを入れ替え、又チームの完成度・チーム状態含めた上での現実的な判断として中盤での争いを避けるロングボール多用のプランを携えてゲームに臨む。しかし、得点王レースを突っ走るマルキのミラクルミドルと加速し始めた興梠の見事な身体使いが印象的なゴールもあってゲームプランは脆くも崩壊。その後はアントラーズのゲームコントロールに為す術なく、チーム力の差は如何ともしがたく零封負け。現実を突き付けられる形となった。(このゲームでアーリア、兵藤、宏太が先発で出場。アーリアは失点に絡むミスがあるなど、自分を出し切れず。金井が左ウイングバックとして途中出場を果たした。金井はJデビュー)

この頃の浩吉監督はエキセントリックな発言(「俺が来てから2連敗」、「残留争いだとは思っていない」など)に注目が集まっていたが、その裏では非常に冷静にチームを見つめていた。傍目からは何も生み出さなかったように見えた2戦の中で、求めるべき要素を見定め、その水準に満たないことを見極めてフィットしたとは言い難かった両外国人を半ば諦め(ロニは結局ガンバに放出、ロペスはスポット的な起用に転換)、コンディショニングの良い選手、自ら可能性を感じる選手を重視する起用に切り替え。ベクトルを揃えたアグレッシブなサッカーに「回帰」していくことで、少しずつFマリノスは再生していく方向に舵を切っていく。味スタでのFC東京戦、結果としては序盤早々にアグレッシブなアタックからオーシがゴールを奪うも、先制点から数分後、松田の衰えを感じざるを得ないカウンター応対もあってエメルソンに同点弾を許しドロー。ただ、後半になってもテンション落ちずに攻勢を続けたこと、両サイドの実効力の向上など、内容の面でも以前2戦に比べると改善の跡が見られた。

そして、その再生がようやく結果に繋がる。ナビスコ準々決勝の2ndLeg、惜しくも準決勝進出に必要なスコアでの勝利こそならなかったモノの、ゴールに目覚めたコミー、そして途中出場という形に発奮したロペス、この二人の豪快なミドルシュート2発でガンバから勝利をもぎ取り、笑顔こそないモノの木村浩吉体制初勝利を飾る。その3日後に同カードのリーグ戦、ミッドウィークの激闘の疲れもあり、運動量という面では前線からフォアチェック、中盤のタイトなアプローチが充分なレベルになくガンバにポゼッションを許す時間帯こそあったモノの、佑二がきっちりと1トップのルーカスを封殺することで耐えると、今後の攻撃のキーとなっていくピッチを大きく使うサイドチェンジから隼磨の柔らかいクロスをオーシが押し込んで先制。一時は相手のシステムチェンジに対応しきれず同点弾(金井がルーカスの巧みな身体使いにやり込まれた……良い経験)を喰らうも、シーズンここまで沈黙し続けていた坂田が金井のロングパスを受けてスピードに乗ると対峙した中澤をも一気に縦の突破で置き去り、最後は左足一閃。ナビスコを除けば、4月の終わりのジェフ戦以来の勝ち点3。停滞期に入り不調のガンバが相手とはいえ、若く経験の浅い金井・小椋が奮闘し、ボランチに戻った河合に粘り強さが少しずつ戻り、そして何より不調に喘いでいた2トップのゴール。長い長い暗闇を抜け、一筋の光明が見えたゲームだった。

とはいえ、まだまだデッドラインを巡る苦闘は続く。勝てば入れ替え戦圏内脱出となる直上のエスパルスとの直接対決、佑二の気迫溢れるヘッドで先制するも、試合開始直後のミスからずっと不安定なプレーに終始した小椋のマークミスからセットプレーで追いつかれる展開、終盤まで激しいトランジッションを伴う消耗戦で互いに勝ち点3を目指すも結局痛み分けで状況は変わらず。シーズン序盤の「空白」によりチームが失った運動量の重要性を改めて痛感させられた。しかし、気を落とす時間もなく重要なゲームは続く。今度は自動降格圏に沈んでいるコンサドーレとの直接対決、序盤知将三浦俊也の現実的な施術とも言えるブラジリアンアタッカートライアングルに対して松田・河合のベテランボランチコンビを核にした守備陣がアジャストしきれずバタバタした時間帯こそあったモノの、ゲームをコントロールし始めるとアタッカーの動きに呼応する形でボールが動き、空いてくるスペースからミドル連発という形で圧力を掛ける。なかなかゴールが生まれずもどかしい時間が続いたモノの、この週の練習に遅刻し青々とした坊主頭になったコミーが禊ぎとなる豪快なミドルでネットを揺すり、決勝点。得点後もユースの齋藤学がトップデビュー、鮮烈なプレーでコンサ守備陣を掻き回すなど、未来への希望も見られたゲームとなった。この勝利で15位浮上、ようやく居心地の悪い順位から脱出を果たした。

ただ、こんな時に又アルディージャ戦。この夏続いた異常気象とも言うべき雨の中、相変わらず閉塞する展開、カウンターから新外国人ラフリッチに沈められて先制点を献上。ハーフタイムを境に豪雨へと変わりピッチコンディションが悪化すると、攻撃したいFマリノスにとっては辛い状況。学くんのサイド起用や佑二を最前線に上げたパワープレーなど、手は打ったが最後まで堅陣を突き崩すことは出来ず。エスパルス戦に続き、さあここで勝てば……と言うところではなかなか勝てない、序盤戦で纏った負のしがらみは未だに振り払えず。とはいえ、再生したチームは未曾有の大混戦の中、進撃を開始する。

*ここまでの感想…………最初はどうなるかと思ったけれど、「再生」出来たこと、これに尽きるかな。桑原体制で失ったモダンフットボールの礎を、モチベーション・コンディショニング二つの柱を持って起用法を見直し、「回帰」とも言うべき舵を取ったことでチームとして躍動感とエネルギーを取り戻すことが出来た。采配面ではリスキーな要素を孕み、???という部分があったのも事実。ただ、変革の勇気がなければチームはこの段階でも負の波を取り去る事が出来なかったかも知れない。そういう意味でこの決断をしたことの価値は大きかった。てか、モダンフットボールの礎が再生出来たことの意義、若い選手も苦しい中でプレーすることで積んだ様々な経験、これらの要素は未来を考えた上でも小さくなかった。これがシーズン終盤、活きてきたわけだしね。

・進撃 -9月~10月-

大宮戦から2週間、この時間を有効に使うべくチームは御殿場にキャンプを張り、チームとして目指すべきフットボールの浸透に力を注ぐ。そのキャンプを経て迎えたホームでのヴィッセル戦、怪我で長期離脱を余儀なくされていた勇蔵が久々にスタメンに復帰、前線は功治・坂田・オーシの昨シーズンのトライアングル。そのアタッキングトライアングルの意思疎通、相互連携がポジティブに出て、序盤から押し気味にゲームを進めたが、ロスタイムに嘉人に押し込まれるという形で先制点を献上してしまう。後半に入ると守備を固めるヴィッセルに対し、なかなか攻め手が掴めない。しかし、新加入のU-23韓国代表の長身DF金根煥、そして負傷が癒え少しずつゲームに絡むようになった狩野健太が交代でピッチに入ると、その狩野の右足がゴールを導き出した。これまたロスタイム、インスイングのボールを供給すると、兵藤が走り込む、兵藤のヘッドはフィットしなかったがマーカーのレアンドロが押し込む形でネットが揺れた!次に繋がる勝ち点1、その価値の大きさは語るべくもないが、劇的な同点弾を導き出した金髪のno.14が得点力不足に喘ぐ今後のチームの鍵を握るようになる。

劇的な勝ち点1を携え向かうはエコパ。同じく未曾有の危機に喘ぐジュビロはこの危機にハンス・オフトを招聘し実質的な初采配がこのゲーム、当面のライバルと重要な一戦に互いのモチベーションはかなり高かったが、そのモチベーションをポジティブにパフォーマンスに落とし込んだのはFマリノスだった。非常に激しく粘り強い玉際ディフェンス、ロストを恐れず積極的に仕掛ける意思に溢れた局面打開アクション、そして主体的なアクションが絡み合い停滞を打破したスペースメイク&ユーズ、抜群のパフォーマンスで統制の取り切れていないジュビロを凌駕、そしてショートコーナーから狩野の美しいクロスは吸い込まれるようにオーシの頭に!先制点後風向きが変わり終盤ジュビロの反撃を許すも(特に超絶大ピンチ3連発!)、哲也を中心にサッカーの神様をも味方に付けた守備陣が凌ぎきり、1-0。剣が峰、大一番となるゲームで抜群のパフォーマンスを見せたFマリノスは、少しずつ少しずつ残留争いから足を抜き始める。

勝ち点を積み重ねながらも後方からは千葉が連勝重ね猛追、上位と下位の下克上も相次ぎ、一勝してもチームとしては危機感を落とすことはなし。しかし、国立でのフロンターレとの一戦では非常に厳しいゲームを強いられる。中断期に加入したヴィトール・ジュニオールのフィットし、鄭大世を中心にした強烈な3トップが機能し始めたフロンターレの猛攻は強烈。中村憲剛の速いテンポのゲームメイクもあって3vs3で応対する事が多くなるなど3バックでの対応は難しい状況に陥っていたが、後半に4バックへのシステムチェンジで何とか凌ぐ。戦術的な柔軟性を見せながら前半終了間際、狩野のCKからの佑二の乾坤一擲のヘッドのリードを何とか保っていたが、その佑二のオウンゴールでスコアをタイに戻ってしまう。とはいえ、終盤の小椋の退場というアクシデントにも屈さず、決勝点は許さず何とかドローに持ち込むことで「漸進」し、今の勢いを維持し続けた。

フロンターレ戦から続く上位陣との連戦、次は快進撃でこの時点で首位に立っていたトリニータを日産スタジアムに迎える。相変わらず冷静な視点こそ崩さないモノのエキセントリックな発言を留めない木村監督からは「楽勝」宣言が飛び出すなど、そのゲームの趨勢に注目が集まったゲームとなったが、その展開は予測通り首位にいるチームのクオリティに押され気味だったモノのモノの非常にクローズドなゲーム。緊迫した展開の中、凍り付いたスコアを動かしたのは得点を生み出す打ち出の小槌となりつつあった金髪の右足。右寄りボックス手前で得たFK、外から巻く形でニアサイドを狙ったキックが見事にゴールネットを揺すり、これが決勝点。「楽勝」ではなかったモノの、着実なる前進を続け押し上がるデッドラインとのデッドヒートを続ける。

チームに流れつつあるポジティブな空気、しかしここで木村浩吉のスタンスというのべき安定をよしとしないギャンブル的采配に打って出たのが、アルビレックス戦。パフォーマンス的には安定しないモノの不動の右ウイングバックとしてスタメン出場を続けてきた田中隼磨を遠征に帯同させず、本職は左の小宮山尊信を右サイドに、左にはここまでチャンスをなかなか得れなかった山瀬幸宏をスタメンに抜擢。トップもこれまでスタメンに名を連ねることが多かった大島をベンチスタートにし、坂田の1トップ、狩野・兵藤の2シャドーと大きく入れ替え。ゲームは序盤こそキーとなったセカンドボールを巡る攻防にて後手を踏んだモノの、徐々にテンションが合うようになったプレッシングからのショートカウンターで反撃、一進一退の攻防の末にドロー。ギャンブル的采配は実らなかったが、勝ち点1と共にこのギャンブルがもたらした刺激と発見がチームは更なる推進力へと変わるわけだから、フットボールは分からない。

それが表れたのがグランパス戦。結果としてドローではあったモノの、ストイコビッチ監督の下モダンなサイドアタックフットボールでJに旋風を巻き起こしていた相手に対し、5バック気味に横幅を埋め、楔へのシビアなアプローチ、奪ってからのスペースを使ったシンプルな攻撃と、しっかりと対策を打ったことで相手のサイドアタックを封殺。そのキーとなったのが前節帯同メンバーからも外された隼磨の好パフォーマンス。外的刺激がポジティブに出た好例か(その後、移籍する要因にもなったのかも知れないけど)なかなかスコアが動かない展開の中、天敵杉本恵太の存在もあり苦しい時間帯もあったが木村監督も勝利を得るためにここでもギャンブル的な采配に打って出て最後まで勝ち点3にこだわる姿勢を見せる。互いの意地がぶつかり合った好ゲームではあったが、結局スコアレス。どうしても勝ちたいゲーム(精神的にも、ね)ではあったが、課題となるゴールへの道筋の少なさが出たにしても、現在上位に付けるチームを相手にがっぷり四つで組み合っても負けないチーム力が備わりつつある確信も得れたゲームだった。

そして、その確信が結果となって表れる。日立台でのレイソル戦、経験を積み安定感と自我を発揮し始めた小椋、刺激を受け蘇った隼磨、自信という最大の栄養をプレーに変換する狩野、周囲とのイメージの共有が豊富な運動量を更に意味のあるモノにしつつあった兵藤、充実するプレーヤー達が抜群のパフォーマンスを見せてレイソルを完全に凌駕。スキルフルな狩野のゴールに始まり、美しいプロセスを紡いだ裕介のJ初ゴール、最後は小椋の素晴らしいインターセプトから生まれた狩野のゴールで快勝。個々が躍動し、又イメージが活性化して有機的に連動することでこれだけのパフォーマンスが出来るという手応えを得ると同時に、このパフォーマンスさえ出来れば苦闘から脱出出来ると確信した一戦だった。しかし、今シーズンのJは一筋縄ではいかず、それは充実のFマリノスにも例外ではなかった……。

*ここまでの感想…………再生を遂げたFマリノスのパフォーマンスは、思い返せば掛け値なしに充実していたように思う。渦中真っ只中でそこまで楽しむ余裕が正直なかった、からこその思いなんだけど、一試合一試合結果はもちろんのこと何かしら次に繋がる要素を残し、それが次のポジティブな結果に繋がっていく、そんな善循環が起きる過程を見れたというのは非常に自分にとっては嬉しいこと。それと、個々の成長。救世主となった狩野、苦い経験を積み重ねて一皮剥けた小椋、様々な経験を消化しつつあった兵藤、マルチなプレーで新境地を開拓しつつあった裕介もそうだけど、彼らの成長過程において間違いなくこの2ヶ月は重要なモノだった。そういう過程を見れたのはとても素敵なことだったなぁと。

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ということで、もう一回、切らせて下さい……ちょっとまとまってない感じが……とはいえ、振り返ってると本当に色々あったなぁと。まあもう前を向いてないといけないのだけど。

ではここまでー。

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*コメントのレスやら、更新やら、色々遅れて申し訳ないです。てか、1000000Hitしたんで、その御礼も……まあいいか。今日はXデー?お願い佑二……。

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January 07, 2009

田中隼磨のグランパス完全移籍に寄せて。

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10年と言う期間が育んだ愛への郷愁。

プロフットボーラーとして生きる人間にとっての「評価」の意義。

隼磨は「プロ」として決断した。

彼の言葉に頼るまでもなく、本当に難しい決断だったと思う。

その決断、僕は責めることが出来ない。

どちらを選んだとしても、どちらも正しいと思うから。

2009年の横浜の右サイドに「No.7」がいないことの寂しさはあるけれど、その新しい冒険が輝かしいものになることを願ってやまない。

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田中隼磨選手 名古屋グランパスへ完全移籍のお知らせ

MF田中隼磨選手の名古屋グランパスへの完全移籍が決定いたしましたので、コメントと併せてご案内致します。

田中 隼磨(たなか はゆま)
ポジション:MF
出身/生年月日:長野県/1982年7月31日
身長/体重/血液型:174cm/64kg/O型
経歴:横浜フリューゲルスユース―横浜F・マリノスユース―横浜F・マリノス-東京ヴェルディ1969―横浜F・マリノス

田中隼磨選手コメント
「移籍にあたって今までにないくらい本当に悩みました。横浜F・マリノスではユース時代から10年間在籍し、いろいろな思い出が僕の頭に残っています。今まで自分を支えてくれたファン・サポーター・チームメイト・スタッフの皆様には本当に感謝しています。時には厳しく、時には温かく、今まで叱咤激励してくれたみんなの存在があったからこそ、今の自分があると思います。こういう形になってしまい皆さんの前で挨拶ができないことがとても心残りで残念ですが、これからのサッカー人生を自分らしく歩んで生きたいと思います。こんな僕ですけど、これからも応援してくれたら嬉しく思います。そして今まで本当にありがとうございました。」

F.Marinos Official

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2009年1月7日 大切な皆へ(田中隼磨オフィシャルサイト hayuma.com)

゜・(つД`)・゜・

*「PlayBack F.Marinos」の途中なんですけど、決まってしまったので中断して……。メディアでも伝えられていた隼磨のグランパス移籍が本日決まりました。それに寄せて。

*僕の感情を素直に言葉に落とし込むとしたら、寂しい。もう、それしか言葉が出てこない。隼磨は本当にかわいかった。ちょっとお馬鹿な感じではあったけどブログを通じて真摯な姿勢で向き合ってくれたこと、課題は未だに色々抱えてはいるけれど少しずつ少しずつ進歩していること、何よりFマリノスのことを本当に好きでいてくれたこと、全てひっくるめてかわいかった。そんな彼がクラブを離れるとなると、仕方ないことにしても寂しいのです。

*プレーに関しても、隼磨のプレーが好きだった。決して頭が良い選手でも器用な選手でもないし、実効的な武器というと取り立てて見あたらない。元々技術を持ってる選手、武器を持ってる選手、アイデアのある選手に惹かれる僕にとっては異端の存在とも言えるのだけど、僕は隼磨が右サイドを勢いよく駆け上がる時に生まれるダイナミズムアクションの爽快感に魅せられた。例えば、伝説となった横浜FCとのダービー。国内でも1、2を争う抜群のスタミナで右サイドを何度も何度も疾走しては攻撃に絡んで、変化あるランニングがデコイとなってゴールを導き出したりと、隼磨の良さが全開だったあのゲーム、気持ち良くてたまらなかった。又、隼磨が良いパフォーマンスを出来てる時、チームも決まって非常にイイパフォーマンスが出来ていたこともある。彼が高い位置、良い状況で攻撃に絡んで実効的なプレーが出来ている時、それは選手間で緊密な距離感が取れていたり、ボールがよく動いていたりして、良い状態でサイドが使えてると言う証拠。チームとしての躍動感を感じられる中で輝く隼磨、それは魅せられても仕方がないでしょう……。

*もちろん、彼は課題も多く、サポをやきもきさせる存在であったことも理解してる。積極性が著しく乏しい時のバックパスが引き起こす閉塞感、欲しいタイミングで出てこないことが続くとダイナミズムアクションが消えていってしまう被継続性、無尽蔵のスタミナがあるにも関わらず切り替えが遅れたりすることに代表されるサボり癖、そして溜息を誘うターゲットとは明後日の方向へ飛んでいく「ワロス」……。ただ、本当に少しずつなんだけど、彼が進歩していく姿も好きだった。競り合いの弱さや1vs1の応対での甘さ・緩さが垣間見えた若き隼磨が経験を積むことで少しずつ少しずつ守備が上手になっていったし、最も大きな課題だったクロスに代表されるミドルパスの精度もストレート系のボールやグラウンダーのボールを織り交ぜたりする工夫をするようになって、その中で良いクロスが上がるようになって、年に数回は素晴らしいクロスを上げて得点を導き出すようになったう。もちろん、その成長速度からすれば、物足りなく映るかも知れないけど……漸進していく隼磨の過程を見るのは自分にとって楽しかった。まあ、本音を言えばもうちょっと……というのはあるけどね。

*何か頭の中でそんな隼磨の姿を思い浮かべると、やっぱり辛いなぁ……。正直割り切れていないけど、先を見ていかないとね。ユキヒコが隼磨に押し出されるようにクラブを去って以来、右サイドは隼磨がほぼ一人で担ってきた事を考えると、後継者が育っていないのはある意味必然。その穴をどうするのかは、今年を考える上でとても大きな課題。正直、移籍金を得たとはいえ、現在のクラブの財政状況、そして掲げられた「育成」という方向性を考えれば、彼の代役を獲ってくることは考えづらい、てか、一時期獲得に乗り出してたらしい中村北斗もFC東京に決まっちゃったし、彼の穴を埋めようとしたらガンバの加地さんとか、ジュビロの駒野さんとか、エスパの市川さんぐらい連れてこないとダメだし、それは現実的に難しい。そうなると、やっぱり多少の我慢をしても既存の若い選手を育てるしかない。第一候補は……金井!だろうねぇ。経験は浅くし、隼磨程走れる訳じゃない、ランニングスピードに関しても速いと感じさせる程のモノはない。ただ、彼にはセンスと溢れる攻撃意欲がある。守備に置いてのポジショニングや危機察知、競り合いの強さはサイドをやる上でも生きてくるし、攻撃好きな彼にとって上がれるポジションというのは性格的にも合ってる。隼磨とは又違う特色のサイドとして大きくなってくれれば。まあ絶対的に足りない経験を積み上げられれば、きっときっと研鑽されていくとは思う。そういう意味では金井に期待したいかな。一昨年、「席」を禅譲された裕介とコミーが切磋琢磨しながら大きく成長したことを考えれば、その再現を願わずにはいられない。

*それともう一つ、一つ「席」が空くことによる刺激。金井だけじゃなく、加入濃厚なU-19韓国代表候補の丁東浩(ジョン・ドンホ)、右サイドバックへの転向もあり得る田代、本職ながら出場機会を掴めない天野、同じくコンバートされながらも悔しい思いをしてる古部、ジローもいるし、兵藤だってプレーの特色を考えれば適性はある。みんな虎視眈々とレギュラーポジションを狙える状況が生まれた訳で、その刺激がチームに伝搬すればとてもポジティブな効果を生むんじゃないかなと。詳しくはプレイバックの方で書くつもりだけど、強くなるためにはもっともっと競争が必要、そういう意味でそれを喚起するような状況が生まれたことは決して悪い事じゃないのかなと。

*なんだか話が逸れちゃった。最後に隼磨の今後について。望むことは2つ。まず、この移籍が契機になって、もっともっとプレーヤーとしてクオリティを上げて、代表に入って欲しい。グランパスは4バックで(僕は隼磨は今やサイドバックの方が良いと思ってる、昔を思うとえ?って思われるかも知れないけど)、サイドのサポートも手厚く、サイドバックを活かす術が確立されているチーム、サイドの選手にとってはとても素晴らしい移籍先だと思う。ただ、課せられる事も多いはず、要求も特にタクティカルな側面でうちで求められていたこととは又違う事を求められるはずだろうし、チームコンセプトの一翼を担う重要なポジションだからこそ、そのクオリティも問われる。外様で、移籍金という代償を支払ってまで獲ってきた選手と言うことを考えれば、見る目もより厳しくなる。又、何故自分が請われたのか、周囲に何を求められているのか、それを自分の頭の中で理解・整理して、パフォーマンスに落とし込む必要もある。他にも未開の地での新生活やら新チームへの順応と色々あるんだけど、この過程はきっと隼磨をより質の高い選手へのステップになると良い。もう一段階ステップを昇れれば、きっと代表にも戻れる。もう見れない青いシャツを着た隼磨、それを代表で見せて欲しい。そしてもう一つ、3年契約をしっかり全うしたその後、横浜に帰ってこい!お前が愛した横浜に!待ってるから。絶対帰ってこいよー゜・(つД`)・゜・

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なんだか丸出しで格好悪い文章ですが、取り急ぎ。本当に頑張れ、隼磨、これだけの決断してまで決めたこと、絶対成功しろよー!頑張れ、隼磨!

ということでここまで。

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*2008年シーズン、僕が沢山袖を通した隼磨のユニを画像に使いました。僕が隼磨の番号を選んだ理由は、2007年シーズン本当に苦しかった秋の連敗を救ってくれたジェフ戦の決勝ゴールへの感謝の気持ちだったりしたわけです(これも書いたっけ……)実は、終盤験を担いでずっとこのシャツを着てた。これが今シーズンは着れないんだなぁ、それも又寂しい。てか、着れば良いんだけど。

*でっかくなって帰ってくる(らしい)俊輔と隼磨の右サイドのコンビ、実はとっても期待してました。俊輔は追い越す上で欠かせない時間を作るボールポートとなれて、素晴らしい動き出しを逃さないセンスとパス精度があって、培った経験とセンスでうまくサポートもしてくれて、隼磨の課題である精度の部分を補完してくれる存在。隼磨ももっと活きると思ったんだけどなぁ……。今更だけどさ、゜・(つД`)・゜・

*ぷれいばっくはもう少しお待ちをー。

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January 03, 2009

ターニングポイントまで -PlayBack F.Marinos 2008 Part1-

あけましておめでとうございます、本年もどうぞよろしくお願い致します。

さて、新年一発目は2008年をぐっとぐっと凝縮する形で振り返ります。とりあえず前期と後期に分ける形で。で、今回は振り返りたくない方、かなり鬱な方です。

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・乗り逃し続けたグッドウェーブ -3月~4月-

モダンフットボールの礎と若き才能の発芽の予兆という未来に繋がる要素を残してチームを離れた早野宏史監督の後任としてFマリノスが招聘したのは、黄金期のジュビロを率い数々のタイトルを獲得し、アジア最優秀監督に輝いた実績のある桑原隆。2007年に築き上げた土台の上に更なる引き出しを作ることで高みに導くという旗印の下、2008年のFマリノスはスタートした。

新監督は、黄金期のジュビロ時代の象徴でもあった華麗なポゼッションを軸に、昨シーズンリスクを抱えきれなかったプレッシングをよりリスクコントロールする方向に修正することで確実性のあるフットボールへの転換を図る。又自らブラジルに渡って獲得を決断した実績あるストライカーである元ブラジル代表のロニー、仙台で圧倒的なフィジカルとスキルを持つロペスという個を融合することを標榜するなど、自らの色を強めながらシーズンに入る準備を進めていく。その過程の中で、2007年シーズンからの継続性が全くと言っていい程見えなくなっていたことに一抹の不安を覚えたが……。

そんな準備期間を経て迎えた開幕戦、60000人を越える大観衆のホームで迎えるはアジアチャンピオンとなった宿敵レッズ。システム的には3-4-1-2、田中裕介を左のストッパーとして抜擢、キャプテン河合竜二が原因不明の怪我を抱える中で一度は適性なしの烙印を押された松田直樹が山瀬功治と共にボランチに、新戦力ロペス、ロニーもスターティングメンバーに名を連ねるメンバーでの出航。新戦力の融合など内情不安を抱えて後に崩壊への道を辿るレッズが相手ではあったが、ロペス-功治・マツ-勇蔵&裕介とグループタクティクスが機能し、ゲームを優位に進めると両サイドの積極的なアタックから左ウイングバック小宮山尊信の右足ミドルが決勝点となる形でレッズを撃破。ここ数年煮え湯を飲まされ続けてきた相手を退けたこと、終盤の数的不利の状況をうまく対処したマネジメントもあってか、新監督への期待感は高まった。

開幕戦を最高の形で終えたFマリノスは一路札幌へ、札幌ドームでJ1復帰を果たしたコンサドーレと対戦。昇格アレルギーを持つチームにとっては試金石となるゲーム、しかしチーム自体のパフォーマンスは上がらず天敵三浦俊也率いる札幌のゾーンディフェンスを前に未成熟のポゼッションサッカーではお約束通り大苦戦、それでも終盤一気呵成のオーシの2ゴールで逆転、天敵討ちに成功。体質改善とも感じ取れる中で連勝スタートとなる。アーリア・宏太・兵藤にチャンスが与えられたナビスコを挟み、良い流れで迎えたリーグ王者アントラーズとの一戦。高い戦闘意欲と集中力を持って王者相手に奮戦、一度は開幕戦同様コミーの思い切りのいいミドルシュートで同点に追いつくも、戦術熟成度、勝負所での集中力、プレーの精度、チーム力の差は確実に存在し、最後はサイドで数的優位を作られて崩される形で力負け、初の黒星を喫した。

しかし、まだまだ始まったばかり、初黒星にも落胆することなく、ホーム三ツ沢で迎えたFC東京戦では一進一退の攻防の中、松田直樹の援護も受けて高い位置でプレーしたエース山瀬功治がキレキレのパフォーマンスで2ゴール1アシスト、期待の新戦力ロペスも初ゴールを記録し、Fマリノスに2勝目をもたらす。再び生まれた好気流に乗って、向かうは名古屋。カリスマ新監督ドラガン・ストイコビッチに導かれリーグを席巻していたグランパスと好勝負を繰り広げる。楔をスイッチに個による局面打開を織り交ぜるFマリノスとサイドを起点にしたコンビネーションによる局面打開を見せるグランパスとの丁々発止の突き合いは見応え充分、しかし前半にヨンセン、後半終了間際には天敵・杉本恵太に決定力の差を見せつけられる形で敗戦。惜しいゲームなんだけど。

悔しい敗戦を喫した後でも、ホームに戻ると強いFマリノスは、レイソルを相手に桑原体制の中でも最高のゲームを披露。これまでゴールの神様に嫌われ続けたロニーがテクニカルなゴールでようやくサポの期待に応えると、ロペス不在で久々に本来のポジションに戻った功治が2トップのポストワークに呼応する形でダイナミックなプレーを見せる。1トップ対策のために取られた4バックへのシステムチェンジも奏功し、特に裕介&コミーのWサイドバック的なフレキシブルな連携で新たな可能性を見せた。新監督の旗印となるポゼッションの一応の進歩が見られ、今後に期待の持てるゲームであったのは間違いなかった。ただ、これだけ素晴らしいゲームをしても尚乗り切れない。エスパルス戦ではリーグ戦初スタメンとなった兵藤が豊富な運動量を軸にした好パフォーマンスを見せ、決定機を多数生み出すも得点力不足が又も顔を覗かせ、逆にセットプレーから失点。敗戦寸前の所で佑二がセットプレーでお返しして引き分けに持ち込んだものの、快勝で得た波は又も去ってしまう。

当然いい波に乗りきれなければ、次の来るのは悪い波、アウェイ大分で砂を噛むようなパフォーマンスの末、深谷の驚愕の一発に沈み敗戦。中二日でのジェフ戦では相手が余りに深刻な状況に陥っていたこともあり、佑二、コミー、そして低パフォーマンスの続いていた隼磨の3発で点差的には快勝という形で4月を締めくくることになるが、内容としては決して手放しで褒められるモノではなかった。3月から続いた乗り切れそうで乗り切れないもどかしい2ヶ月、未だ自らの形を見いだせず安定しない桑原丸は大波に飲み込まれていくことになる。

*ここまでの感想*…………この時期を思い返すと、全体的にパフォーマンスの質としては上々で、選手達の中に残る昨シーズンの記憶とも言えるアグレッシブな姿勢と桑原監督の標榜するポゼッションが偶発的にしろ融合した時期でもあった。ただ、潜在的な問題が少しずつ垣間見えていたのも事実。ポゼッション色が強まることに従って薄れていくモダンフットボールに必要な運動量・トランジッション・ダイナミズムアクションと言った要素の意識レベルでの低下、決定力不足が主な原因であるにしろ良いパフォーマンスをしながら結果に繋げることができなかったこと、好パフォーマンスの要因を特定できないが故に取捨選択が出来ずに惰性的なメンバー構成・システム選択が続いてしまったこと、組織的な守備に置ける熟成というか構築の放置、選手間で拡がる疲労やモチベーションの差……など。結果論に過ぎないが、潜在的な課題に向き合い、散らばりつつも垣間見えていた好転の可能性の欠片を拾い集めるような「柔軟」なマネジメントがあれば……、と感じてしまう。まあ、自らのエゴばかりが前に出て、潜在的な問題に対しての危機感の希薄さを感じさせていた桑原さんに、それを期待するのは今考えても難しかったのかも知れないが。

・転落 -5月~7月-

少々停滞の気の見えた状況の中でGWの連戦に突入したFマリノスは、再びJ1の舞台に帰ってきた盟友・ヴェルディと聖地・国立で対戦。クラシコと煽り、プライドを賭けた一戦として勝利の期待も高まったが、裕介のミスから先制点を献上すると自慢の「Y3」を核にした守備陣が瓦解。一時はロニーのミドルで同点に追いつくも、おざなりになりつつあったボランチ含めたリスクマネジメント、あり得ない軽率なミスが仇となる形で3失点。元々表面化していないだけで、チームとしての組織守備に置ける問題点は存在していたが、その中で「Y3」の高い対応力がチームを救っていた側面は少なからずあった。その下支えしていた土台が崩れ去った状況では瓦解は避けられなかったのはある意味必然。敗戦後、トリコロールに染まったアウェイスタンドからは今シーズン初のブーイング。選手達も一様に険しい表情でピッチを去った。

一気に暗雲立ちこめる中、こんな時に天敵アルディージャとの対戦。このゲームが様々な意味で現状を知らしめるゲームとなる。ロペスの存在が呼ぶアプローチ不全、そのカバーにおける共通認識もなく、チームとしての守備の方向性の曖昧さなど組織的な欠陥が表面化し、完全に崩しきられる形でデニス・マルケスに先制点を献上、その後もいつもはある程度押し込むアルディージャ相手に完全に圧倒され、愕然としたパフォーマンス。途中交代の兵藤がチームを蘇生させ、オーシの素晴らしいターンシュートで何とかドローに持ち込んだが、この頃には少しずつ足元が泥濘始めていたのかも知れない。その後、ガンバ戦でも依然として解決されない組織的な欠陥、悪くなった流れなど、全てにおいてのチーム力の差が浮き彫りになる形で度重なるビハインドを負う形となるが、哲也の踏ん張り、ロニーの活躍で何とかドローに持ち込む。

しかし、これも好転の呼び水にはならず、鹿児島で迎えたサンガ戦。チームは底を打つことになる。個としても組織としても見るも無惨なパフォーマンスで前半で0-3、0-4となっていてもおかしくない低調なプレーに終始、最終的には隼磨のオウンゴールというあり得ない形での失点、そしてそのまま敗戦。唯一ポジティブな要素としてはここまで原因不明の怪我によりチームを離れていたカピタン河合竜二がピッチに復帰したことぐらいか。桑原監督の抽象的かつ保守内省的なチーム作りを否定するに充分なゲームと言える余りに酷い内容での敗戦に自分は彼への信頼を完全に失った。又、この時点で昨シーズン築かれたはずのモダンフットボールの土台とも言える躍動感、積極性、運動量は完全に消え去り、チームには大きな閉塞感に包まれていた。

リーグは代表の活動もあり中断、チームは中断期にナビスコを戦う。しかし、チームとしての問題点や課題が整理・改善されている印象はなく、抜擢されたアーリア・宏太・兵藤と言ったプレーヤー達もチームの不調に飲み込まれる形で自分の特徴を発揮するには至らない。ナビスコの残り3戦、幸宏のスーパーゴールなどもあって何とか結果を導き出し、決勝トーナメント行きを決めたが、チームとしての好転の兆しは見えなかった。

一縷の望みを託したかった2週間だったが、その希望も虚しくチームは転落の一途を辿る。4バックへのシステムチェンジなど小手先の修正はあったものの組織的な問題点は全く修正されることなく、チームとしても個人としても絶望的なパフォーマンス。当然のことながら結果は付いてこない。ジウシーニョの一発に沈む形でジュビロに敗戦、当然スタジアムは大ブーイング。ナビスコでは金沢で遠藤不在のガンバと対戦、このゲームでは中盤での繋ぎと激しい楔へのアプローチが機能してゲームを支配するも、フィニッシュを導き出すクオリティ不足、そして相変わらずの決定力不足が響き、全く名前を知らなかったガンバユース出身の平井という選手に決められて、アウェイで0-1の敗戦。アウェイゴールなく、準決勝進出にも黄色信号。厳しい結果。

そして、後は坂を転がるだけ。フロントは2年契約と言うこともあってか決断を先延ばしにするが、「内容は良い」「ゴールできないだけ」と無責任なコメントを繰り返す指揮官にこの状況を打破する術はなかった。功治の直接FKで同点に追いつき、内容では圧倒されながらも最終局面まで勝負できる幸運に恵まれたフロンターレ戦、しかし最後の最後にサッカーの神様が罰を下す如きロスタイム弾で沸いたのは等々力の水色のサポーター。降格圏にどっぷり浸かり、洒落にならない状況に陥った中で迎えるは、判断するというインフォメーションの出された三ツ沢での新潟戦。結末はご存じの通り、選手達はイイパフォーマンスを見せ、沢山の決定機を作るも、サッカーの神様のお導きかゴールはことごとく枠を逸れ、そしてカウンターにて沈む。ポゼッションフットボールが敗れる定石とも言える形で敗戦、これを見てついに腰の重いフロントも決断、桑原監督を解任し、強化統轄本部長であった木村浩吉氏を監督に据えることと相成った。

*ここまでの感想…………本当に思い返したくない感じ。「内容がいい」、「決めるだけ」といううわごとを繰り返し、放置され続ける問題点、選手が「死んでいく」過程は、見ていて苦痛そのもの、本当に辛かった、見ていてたまらなかった、酷く苛立った。まあ、結局7月まで引っ張った訳だけど、この間ナビスコを抜きにすればジェフ戦から勝っていなかったんだーと思うと、寒気がする。まあ、結果論だけど、後数節遅かったら手遅れになっていてもおかしくなかった。そういう意味で解任が遅れたこと(僕は京都戦で決断できたと思うけど、過程を考えればジュビロ戦かな)、こんな無能監督を見極めきれず2年契約して未だに違約金を払ってること含め、フロントは糾弾されるべきだし、責任の所在というのははっきりさせて欲しい。この過ちを繰り返さないためにも。そして、安易な決断はいつでもこういう事態を招くということを僕らも認識しないとね。お金がない、とかそういうのは最大限の努力をしてない言い訳に過ぎないのだから。

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ということで、とりあえず解任というターニングポイントまで振り返りました。はい、何だか書いてて心が荒みます。それにしても、こうやって振り返る事が出来るのも残留できたからだよねぇ。もし降格してたら毎日浜松方面に呪詛の言葉を吐き続けてたよ。

で、次はコーキチ編です。俺たちのコーキチ。今以前のエントリ読み返してるけど最初は確かに危うかったなぁ……。まあこれも又結果論だけど。ということで少々お待ちをー。

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