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December 19, 2008

僕らの終着点はここじゃない@J1 第34節 レッズ vs Fマリノス

遅くなりましたが、レッズ戦。一つの区切り、だけど、終わりじゃない。僕らのシーズンは終わらない。

2008 J.League Division1 第34節

レッズ 1-6 Fマリノス @ 埼玉スタジアム2002「僕らの終着点はここじゃない」
F.Marinos:22'p兵藤慎剛 46'&80'河合竜二!!! 64'&76'小宮山尊信!!! 86'大島秀夫!!!
Reds:56'細貝萌

Super Soccer

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF栗原勇蔵"片手ギプスだと倒せません"、松田直樹、中澤佑二"ちょっとお疲れモード"、MF河合竜二"能動的なる宿敵撃ち"、長谷川アーリアジャスール"漲る自信はパフォーマンスに!"、田中隼磨"高み安定・右の翼"、小宮山尊信"紆余曲折→コミーゾーン2発!でチーム得点王!"、兵藤慎剛"先輩相手にきっちり"(→79'水沼宏太)、齋藤学"アグレッシブにさいスタ堪能"(→72'清水範久"周囲を活かすのがジロー流")、FW坂田大輔(→65'大島秀夫"惜別のゴールは元旦国立で!チーム得点王!")

レッズスタメン:GK都築龍太、DF平川忠亮、坪井慶介、堀之内聖、阿部勇樹、MF鈴木啓太、細貝萌、山田暢久(→73'岡野雅行"最後の雄志")、ロブソン・ポンテ、セルヒオ・エスクデロ(→52'相馬崇人)、FW高崎寛之

前日の雨もなんのその、好天に恵まれたJリーグ最終節。Fマリノスの最終戦の舞台は日本で最もアウェイを感じさせる場所・埼玉スタジアム。しかしその主であるレッズは、最終番での連敗でタイトルはもちろんのこと、ここ数年連続して出場してきたACLの出場権さえ手に届かない状況に陥ってしまい、ホーム最終戦とはいえ少し興を削がれてしまった感があるか、まあチケットは夏の発売時点で完売、そして真っ赤に染まったことは良かったけど。Fマリノスにとっては、苦境の中で掴んだ勢いと手応えを天皇杯に繋げる意味でこのゲームを大事にしたい。

そんなゲームのスタメン、Fマリノスの方は「救世主」として攻撃の核を担い続けた狩野健太が累積警告で出場停止。しかし、若手起用に意欲的な我らがコーキチ監督は「本物のアウェイ」という貴重な体験をさせるために自らが期待を寄せる齋藤学、そして前節プロ初ゴールを決めた長谷川アーリアジャスールにスタメン起用する形で解答。その他、千葉戦で貴重な追加点を挙げながらヴェルディ戦では出場機会が得られなかったコミー、チームタスクをこなせどゴールから遠ざかってスタメンの座を追われた坂田にもチャンスを与えるなど、選手達のモチベーションをくすぐる選手起用でこの一戦に挑む。

対するレッズも、ベストメンバーとは行かず。チーム得点王のエジミウソン、そして負傷を押しながら守備に攻撃に大車輪だった闘莉王が出場停止。その代役おして新聞報道では高原の名前が踊ったが、その高原も怪我で出場を回避、田中達也、永井雄一郎も怪我也コンディションの影響かベンチスタートとなり、その中で抜擢となったのが大卒ルーキー高崎。出場機会はなかなかなく来期は水戸にレンタルされる選手とのこと。うーん。これまでの豪華なラインナップと比べると、少々格落ち感は否めないが。

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試合展開

アグレッシブなディフェンスこそあれど、長いボール中心の攻撃構築の中で坂田・学・兵藤のアタッキングラインになかなかボールが収まらないFマリノス、最前線の高崎、バイタルのエスクデロを起点にサイドのスペースを突く攻撃を形どるレッズ、その差異が序盤の展開の優劣を表していたが、この優劣はスコアを動かす程の差とはならず。時間と共に相手の出方を見定めアジャストしたFマリノス、ハイテンションなアプローチによるプレッシングで相手の攻撃の精度を奪い、3バックが水を掬うように相手を抑える形を見いだして流れを手繰り寄せると、自ずと攻撃も流れ始める。スペースに流れてのレシーブアクションと長いフィード、大きなサイドチェンジとウイングバックの独力打開、実効的なプレーが次々と生まれ始めて、そしてついにはゴールを手繰り寄せた。

左サイドで学がインターセプトしてからのカウンター、切り替え早く全体が攻撃に移行する中、坂田を経由して河合、そして河合からボールを奪った後スペースへと飛び出した学へボールが繋がることで左サイドを打開すると、そのまま低いボールをファーへ流し込む。これはレッズディフェンスにクリアされるが、このクリアが中途半端で後ろから押し上げたアーリアがピックアップ、アーリアはすぐさまセカンドアタック、ディフェンスの隙間にポジションを獲っていた兵藤へと早い楔を通し、兵藤はこのパスからターン→フィニッシュというプレーをイメージ!完全に崩しきる素早いセカンドアタックにパニックとなったレッズディフェンス、阿部が慌ててスライディングでフィニッシュを防ぎに掛かるがこのタックルが足に掛かって兵藤が倒れる……奥谷さんはPKスポットを指さしPKを得た!お、珍しいな。狩野いない中でキッカーは兵藤、対峙するは国見の怖い先輩都築!しかし、冷静に逆を取って先制!チームとしての姿勢が表れたゴール、早い切り替えから一気に4人が最前線に飛び出すアグレッシブさ、攻撃への関与意識の高さは今のチームの強み。そして、学のインターセプトからの迷いなきフリーラン、アーリアの鋭く相手の急所をえぐるグラウンダーのパス、兵藤のフィニッシュまでのイメージング、みんながハードワークの中で良いプレーをしてる。正当な報酬。

この先制点で乗ったFマリノス、アタッカーの守備意識が低く、中盤のディフェンスが緩いレッズディフェンスを尻目にアグレッシブな両翼のプレーが際だつ。コミーの無双状態の仕掛けからのクロス、隼磨のプッシュアップからのボックス内への進入からのフィニッシュと好機、決定機を幾度となく演出。その中で若い才能達も伸び伸びと自分のプレーを発揮。サイド深い位置で創造性溢れるヒールでの局面を変化させる魅せるアーリア、クロスボールに積極的に飛び込む学の姿にこの舞台で臆する姿は全く感じられない。守備に関してはレッズ程じゃないモノの中盤のポジショニングバランスが怪しく、局面に置ける対応に置いてエスクデロのドリブルにバタバタしたり、佑二が軽率なファールを繰り返したりと、決して安定してるとは言えなかったが、内容と結果を両立した形で折り返すことに。

後半も、アグレッシブな姿勢は継続するFマリノス、そしていきなりの追加点。ボックス内の坂田が苦しい態勢ながらフィニッシュ!これは平川・堀之内に阻まれるも、エンドライン際にこぼれたボールにアーリアが鋭く反応してピックアップ!細かいタッチでコースを切り開いてマイナスのパスを中へ送り込み、坂田・学が一気に突っ込む!ここでは決めきれなかったモノの、こぼれたボールに最後は河合竜二!強烈に右上隅に突き刺してゴール!ボックス内に入る選手がこれだけ多く、強く圧力が掛かるからこそ、ラインは押し下がり、セカンドボールがマイボールになる、セカンドチャンスに繋がる。2点ともこの圧力が活きた形、そしてその裏付けとなるのがチームの選手達の豊富な運動量であり、アグレッシブな姿勢。チームとして活性化していることを感じさせるよね。

2点ビハインドとなったレッズは唯一の希望となったエスクデロが筋肉系の怪我で交代を余儀なくされ更に苦しい状況に立たされる。相馬がピッチに。しかし、その相馬がサイドライン際で仕掛けて得た左CKを得点に繋げる。ポンテの低いボールに対しクリアしきれずニアサイド側にボールがこぼれると、細貝がテクニカルなボレーで押し込む!ニアに立っていた隼磨もクリアしきれず(後ろに哲也がいて、怒ってたけどね)この辺はレッズに残る勝者のメンタリティか。もったいない失点。

これで1点差、丸亀の悪夢再び、と言った雰囲気が相馬が入って活性化したレッズの左サイドから流れ始めるが、これをうちの左サイドが吹き飛ばす。大きなサイドチェンジを絡んで崩されたポンテの決定機を隼磨が身を挺して阻むと、反転攻勢。高い位置左サイドフリーとなった学に繋がり、彼の見せ場がやってくる!得意パターンのフィニッシュをイメージさせる中方向へのカットイン、平川がシュートコースを切りながらフィニッシュを警戒したところで学のドリブルに合わせてコミーが追い越したダイナミズムアクション、学もこのアクションをしっかり捉えヒールパスで使う!このコンビで崩すと角度はないところだがフリーとなったコミー左足強震!これがファーサイドネットに突き刺さって追加点!見せ場だったけど、周辺の状況を捉えてうまくコミーを使った学くんも素晴らしいし、コミーもいいタイミングでアクションを起こし素晴らしいフィニッシュをしてくれた。うんうん、仕掛けるからこそ起こりえるゴール。そして、このゴールが呼び水となって次々とゴールが生まれる。

主役となったのは学と交代で入ったジロー、バックヘッドでうまくサイドのスペースに流されたボールをジローがピックアップ、ここにコミーが押し上げてディフェンスの間に顔を出すと、コミーゾーンで前オープン!迷うことなく右足でミドルシュート!素晴らしい弾道は都築の反応を許さずファーサイドネットに突き刺さった!ごらっそーごらっそー!もうお祭り騒ぎの狭く抑圧されたFマリノスゴール裏。しかし、点差が開こうとも落ちないアグレッシブなプレー姿勢は、能動的なボールレシーブアクション、湧き出るダイナミズムを生みだし、その象徴のようなゴールをも生み出す。勇蔵のしっかりとした寄せからのボールカットから、河合がこのボールをうまく収めてターン、ドリブルで空いたスペースを突き、ジローに預けると河合はどどどどっとランニング開始、ジローは一拍溜めて素晴らしいスルーパス!大きなワンツーのような形でレッズディフェンス陣を崩すと体勢を崩しながらファーに流し込む!目一杯伸ばした都築の抵抗も虚しく、ファーのポストに当たって決まり、河合も2点目、埼玉で5点なんて信じられません~!ゴールの過程も本当に素晴らしい訳で、言うことなし。

夢のようなゴールラッシュ、そして最後の最後にサポーターへの大きなプレゼント。ジローがスペースランニングでレッズディフェンスを出し抜いて左サイド打開、そして優しいお膳立てとなる折り返されたボールに対して、オーシ飛び込んで身体ごと押し込んだー!弾ける笑顔、笑顔。この試合交代で入ってから事あるごとに続けられた「オーシマヒデゴー」のチャントに応えるかの如きリーグ戦ラストゴール!うーん、素晴らしい締めくくり!あぁ、最高!ということで終わってみれば1-6!今のチームの良さが前面に出る形での快勝に手応えを感じないわけにはいかないゲームとなった。逆にレッズは大崩壊で何とも言えない最後に、しかも3連敗。久々のノータイトルにサポーターは挨拶に出てきた藤口社長を盛大なるブーイングで迎えることになった。

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ゲームが決まろうと、点差が開こうと、最後まで抜かない、最後まで走りきる、最後までやりきる。

その姿勢が、次に、未来に、繋がっていく。

僕らの終着点はここじゃない。

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*本当に最高でした。この舞台で、天にも昇るようなゴールラッシュ、その喜びも、その価値も計り知れない。若い選手がこんな素晴らしい経験が出来たことを考えても、本当に素晴らしいことだと思いますよ。でも、それ以上に喜ばしく、価値があるのは、点差が開こうと、試合が決まろうと、最後までアグレッシブな姿勢を貫いたこと。この姿勢こそ、このチームにあるべき姿だと思うし、ずーっと貫いていかなければならない姿勢なんじゃないかなーと。大きな点差でのお祭りはあくまでも付加価値に過ぎない。そんなことを試合終わった後噛みしめちゃいました。

*それにしても、選手達が本当によく走るようになった、しかも能動的に、アグレッシブに。その姿勢が前線からのプレッシング、切り替えのスピード、飛び出しやコンビネーションの中でのダイナミズムに表れる。もっともっと、戦術的な動き、グループ戦術、個人戦術といった全ての要素を高めていく必要はあるけれど、土台となり、基盤となるのはこのアグレッシブな姿勢だと思う。それは今はもちろんのこと、来期も変わらない。そういう意味で、この姿勢を蘇らせた木村監督の続投は「結果的に」良かったのかも。

*まあ終わったことだからぐだぐだ言うのはなし。あ、でも少しだけ。アーリア、まなたん、兵藤、宏太、裕介やコミーや小椋にしてもそうかな?若い選手達がこの舞台で自分達を表現できたという自信を今後に活かしていって欲しいなぁと。特に期待を持ってコーキチ監督がスタメンで送り出したアーリアとまなたん、自分達が出来たこと、出来なかったことを良く捉えて欲しいな。まなたんであればこの日は課題であるオフ・ザ・ボールのアクションがあって、クロスに対しての飛び込みも積極的、これまでと比べてもイイパフォーマンスだったと思う。ただ、見せ場であるところのドリブルのタッチやコンタクトによるプレーのブレと言ったユースじゃでなかったミス、戦術的な理解度含めた選手間の連動性などはまだまだ。アーリアも良く顔を出してボールに絡んで、らしい鋭い縦パスやテクニカルなドリブルワーク、狙いまくりのワンツーによる崩しのアイデアなど、アーリアらしいプレーがかなり出せていた。ただ、ポジショニング、寄せ、カバー、チャレンジ……ひっくるめて周囲との関係を捉えた上での守備の相関性。うん、この辺はまだまだ。まあ、もっともっとということです、みんなね。上を目指そう、どん欲に!

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はい、ということでリーグは9位でフィニッシュ!未だに信じられないよね、この結果。でも、浮かれてなんていられないし、もう完全に天皇杯モード!と言うことで僕も明日はお空飛んで、ベアスタ行ってきます、寝坊しないようにしないと……。

ということでここまで。

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