終焉@第88回 天皇杯 準決勝 Fマリノス vs ガンバ
悔しい。
それしか言葉が出てこない。
それでも、フットボールは続いていく。
第88回全日本サッカー選手権大会 天皇杯 準決勝
Gamba:116'山崎雅人
Fマリノススタメン:GK榎本哲也"更に守護神らしく"、DF栗原勇蔵"大器が本物になる時"、中澤佑二"アジア一は伊達じゃない"、田中裕介"BreakThrough!"、MF小椋祥平"欠かせない闘う男に"、長谷川アーリアジャスール"もっとできる、もっといける"、田中隼磨"これで終わりなんて言わないで"(→67'清水範久"失態")、小宮山尊信"120分間走り抜け、もっと逞しくなれ、それで次のステージに行ける"、兵藤慎剛"走る男の価値"(→82'山瀬功治"復活→再負傷……")、狩野健太"more GOAL!GOAL!GOAL!"、FW金根煥"経験をもっともっと"(→67'大島秀夫"ありがとう")
ガンバスタメン:GK藤ヶ谷陽介、DF加地亮、中澤聡太、山口智、安田理大、MF明神智和、遠藤保仁(→76'倉田秋)、橋本英郎(→111'平井将生)、ルーカス、FW播戸竜二(→46'寺田紳一)、山崎雅人"次は絶対泣かす"
絶対に決勝に行けると思ってた、信じて疑わなかった。試合中も負けるなんて微塵も考えなかった。
だけど敗れた。フットボールの神様はFマリノスに微笑んではくれなかった。
そんな気まぐれな神様を振り向かせる事が出来なかったこと、それがまだFマリノスに足りない事だったのかも知れない。
とはいえ、勝敗を分けた差は確実に存在していたのだと思う。
総数としてミスの量、時間・状況を捉えた上でのプレーの質、功を焦らず機を見極める「冷静」な采配、そして何よりも耐えるべき時を耐え、訪れた機会を逃さず捉える感覚。勝者であり続けることで培われた有形無形の「勝負力」とも言うべき力。ここ数年タイトルホルダーとして勝者であり続けたガンバとここ数年タイトルからかけ離れたFマリノスでは差があって然るべき要素だったことは否めない。そして、奇しくもその差が勝負の差となった。
その差を埋めるために、その力を培うためにしなければいけないこと。それは一試合一試合大事に戦って、勝利を積み重ねていくこと。
来たるべき次の「決戦」のために、もうこんな悔しい思いをしないために。
その思いを胸に、2008年のシーズンの幕を引く。
*正直、まだ吹っ切れてないです……。思いっきり飲んで、二日酔いの頭で仕事して、少しは切り替えられるかなーと思ってたんですけど、未だに悔しくて、思い返そうとするとじわっと来て、ずーんと沈む。だから、まだ冷静に、そして詳細には振り返れない感じです。
*90分で勝ちきるという欲の出たギャンブル采配とか、「俺がやってやる」気持ち不足とか、途中出場で退場とか怪我とか、色々思うこともなくはないんだけど、全ては結果論だし、終わってしまった今、大きな価値は持たないと思う。全ては来年。
で、今僕が願っていることは、功治の怪我が深刻ではないこと、選手達が短いオフかも知れないけどしっかりと体調管理しながら休むこと(じゃないときっついボールなしのトレーニングになるとかならないとか)、そして佑二と隼磨含む選手達が有無を言わさず契約書にハンコを押すことだけです。まあ色々と騒がしいオフになりそうだけど、その間にしっかり気持ちを整理して、来年に備えたいなと。
とにかく、この悔しさは絶対に忘れない。もう味わいたくない、というのが本音だけど、何よりもこの痛みは共に歩んできたからこその痛み、それはそれでとっても大事なモノ。で、この痛みは成し遂げた時に、素晴らしいスパイスになってくれる。だから、絶対に忘れない。元々、恨み体質なので(性格悪っ)
ということで、ここまで。ご挨拶は又後で。
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Comments
悔しいですね。。。。
チャンスをいかせず・・・、「俺がやってやる」気持ち大事ですね。
このエントリを読んでまた涙がこみ上げてきました。
たらればで後悔しても始まらないし、今シーズンの混乱から立ち直ってよくココまで来たと、無理やりポジティブに考えようと心がけてます。
さらに、重み的には正真正銘の紙切れとなってしまったチケットの取り扱いに苦慮しております。気持ちの入らない試合をよそのゴール裏領域で観た後に、よそのチームがカップを嬉しそうに掲げるところなんぞ、想像しただけで悪寒が・・・。スイマセン、年末に。
今年も楽しく、興味深くLooseBlog読ませていただきました。
来年は幸せなエントリでいっぱいの一年にしたいですね。
では、よいお年を。
Posted by: ヨコ | December 31, 2008 12:09 PM
ヨコさん、あけましておめでとうございます。
悔しい結果に終わってしまいましたが、若いチームにとってはとてもいい経験になったと思いたいです。仰る通り、非常に貴重な経験をしてきたわけで、その経験をいかに血肉としていくかは今後次第、その中で失敗の体験というのも又大切だと思える日が来れば、この日の悔しさもきっときっと……。
今シーズンもマイペースに更新していくとは思いますが、お付き合い頂けると幸いです。幸せなシーズン、したいですね。
ではでは、今年も一年、よろしくお願い致します。
Posted by: いた | January 03, 2009 12:10 AM