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November 25, 2008

The Great Escape!@J1 第32節 ジェフ vs Fマリノス

過程を思い返せば華麗なる大脱出というわけではない。

でも、恐怖感と重圧の中で素晴らしいプレーをして、目的を完遂したことを心から称えたい。

だからこそ、「The Great Escape!」

2008 J.League Division1 第32節

ジェフ 0-3 Fマリノス @ フクダ電子アリーナ"フクアリ"「The Great Escape!」
F.Marinos:54'兵藤慎剛! 57'小宮山尊信! 62'金根煥!

super soccer

Fマリノススタメン:GK榎本哲也"集中維持→完封劇"、DF栗原勇蔵"牛乳沢山飲んで早くくっつけて!"、松田直樹"熟練の基本徹底"、田中裕介、MF河合竜二(→76'長谷川アーリアジャスール"汲み取れ、出場の意義 その1")、小椋祥平"頼もしき「戦闘意欲」と冷静なる「判断」"、田中隼磨"キレキレ、ギュンギュン"、小宮山尊信"完治の証明、コミー復活"(→70'清水範久)、兵藤慎剛"沈黙はこの日のために、リーグ戦初ゴール!"、狩野健太"余裕を纏う"、FW金根煥"覚醒"(→83'水沼宏太"汲み取れ、出場の意義 その2")

ジェフスタメン:GK岡本昌弘、DF坂本將貴、池田昇平、エディ・ボスナー、青木良太、MF下村東美"敗戦後のファンサービスお疲れ"、工藤浩平、谷澤達也、深井正樹(→60'レイナウド)、FW新居辰基(→69'ミシェウ)、巻誠一郎

大・一・番。

残り3節となった時点で、自動降格圏に沈むジェフとの勝ち点差は4、負ければ一気に危機に直面、勝てば一気に脱出となる非常に重要なゲーム。思い返せば、勝っても勝っても差は広がらず、夏から続いたジェフとのランデブーに終止符を打ちたい。その舞台、フクアリはチケット完売で当然ほぼ満員。

そのゲームのスタメン、Fマリノスは丸亀での天皇杯の布陣そのまま、クンファンスタメンには丸亀でも驚かされたが、ここでも続けてくるとはまたまた驚き。それだけ浩吉監督が期待しているということなんだろうけど。対するジェフは、ほぼ予測していたメンバー、とはいえ、ミシェウを外して新居・巻の2トップで来るとはちょっとサプライズ。新居の感性鋭い飛び出しはうちのディフェンスにエラーを引き起こす存在としてスタメンで来るかも……とは思ったけど、軸となるミシェウを外してくるとは。こちらも驚き。

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試合展開

このゲームに懸ける意思が伝わるようなハードコンタクトにより、試合がぶつぶつ途切れる序盤、互いに前線からプレッシャーを掛けていることもあって、長いボールが飛び交う展開になかなかチャンスは生まれず。チャンスの代わりに、ハードなコンタクトプレーで深井、谷澤、狩野、とキーマンが痛む選手が生まれる大一番らしい展開に。

本来であればもう少し、パスを紡いでゲームを形どりたかったが、相手の速いアプローチに先手を取られていたこと、ラインを引っ張るような動きが生まれてこないためにバイタルが圧縮されている状況が続いてしまったこともあって、攻撃構築に置いては長いボールに頼らざるを得ないという側面もあったか。確率の低い攻撃構築に終始した結果、前半の枠内シュートは狩野の直接FK一つ(右寄り25m付近から外から巻いてニアを突いたが岡本に止められた。前日の居残り練習の成果がでると良いなーと思ったけど残念)、コミー・隼磨にキレは感じたモノのサイドを崩したシーンも多くは見られず。流れとしては、ジェフペースといえたか。しかし、ジェフも又長いボールを巻に当てる攻撃が多く、巻×マツだと分は悪いモノのそのセカンドボールをきっちりと拾えていたこともあって、守備に置いて綻びが見えたシーンは数度。裕介のドリブルがカットされて受けたカウンター、深井の柔らかいパスに反応した新居に裏を取られたシーン(ボレーをすんでの所で勇蔵がブロック)、センターバック間の距離が開き、巻が中央でフリーとなっていたシーン(危機を察知した勇蔵がカット)ぐらいか、守備陣がしっかりと抑えた。前半はスコアレスで折り返す。

後半に入り、ジェフの前線からのプレッシングのテンションが少し落ち着いたこともあり、Fマリノスの攻撃が実効力を増しはじめると、開始直後のクンファンのフィニッシュを皮切りに攻勢。そして、その流れをクイックリスタートから活かす。ピッチ中央、右サイドで得たFKを小椋が素早くバイタルにポジションを獲った狩野へ通すと、狩野は2タッチでぽっかりと空いた右サイドのスペースへ、これに反応したのがクンファン、クンファンが右に流れた事で隼磨は中にカットイン、クンファンはエンドライン際から柔らかいボールを中に供給、ニアに入り込んだ隼磨はそのボールを収めきれなかったが、そのこぼれたボールはゴール前に詰めていた兵藤の前へ!兵藤は飛び出した岡本よりも一寸先にゴール左隅に流し込んだ!!!!機転の利いたクイックリスタートをした小椋、ピッチ状況を捉えた2タッチでのスペースパスを出した狩野、クンファンが流れたことに反応して中にコースを切り替えた隼磨、柔らかいパスを選択したクンファン、そしてファールを受けてからすぐに立ち上がりゴール前まで詰めていた兵藤、絡んだ選手(コミーも含めて、ね)全てがプレーへの関与意識を持ち、良いプレーをしたことが結実した。クイックリスタートへの反応は秀逸。このゴールで爆発するFマリノスサポ、歓喜の兵藤はJ初ゴール、おめ!

これで勢いの生まれたFマリノス、一気呵成の二の太刀で追加点を生む。右サイド、狩野の短い繋ぎに隼磨が見据えた先は逆サイド、ダイレクトで速いボールでサイドチェンジするとびたっとコミーの元へ。これで完全にコミーと坂本の1vs1の局面が生まれると、コミーはボックス角で縦を意識させながらシュートコースを作り、そしてコミーキャノン発射!コントロールされたフィニッシュは岡本の対応を許さず、見事にファーサイド素晴らしいコースに突き刺さり、追加点!!!!!まず、隼磨のサイドチェンジを心の底から褒めてあげたい!あの速く精度の伴ったサイドチェンジがコミーの1vs1のシーンを作り出した訳で、その意義はとても大きい。元々サイドに人数を掛ける形が多いFマリノスのサイドアタックは、相手も複数人引き寄せる。そうなれば、逆サイドバックは絞らざるを得ない、結果大きなスペースが生まれる。そこを一発で使えれば……こうなるよね。監督の指示もあったみたいだけど、それをしっかりと実行した隼磨を褒めてあげたい!そして、コミー、調子崩して悩んで、ドツボに嵌ってた感じがあったけど、この日はプレーにキレがあった。何より迷いのないプレーが出来てた。そしてこの一発で振り切ったかな、小宮山尊信ここにあり!紆余曲折のコミーはかわいい。

そして、仕上げはプレーに確信が生まれてクオリティを高めたクンファンから。相手の突破を勇蔵がカット!すると、このカットしたボールがラインを沿いながらのスルーパスと変化し、これに兵藤が機敏に反応して抜け出す!虚を突かれたジェフディフェンスラインは完全に崩れ、中央でクンファンフリー!兵藤は注文通りGKとDFの間にコントロールしたアーリークロスを流し込み、クンファンはきっちりインサイドで叩き込んで3-0!偶然とはいえ見事なカウンター、勇蔵のパスは明らかにクリアだけど、そのクリアに反応して抜けた兵藤の察知能力(もちろんクロスも良かった)、ここできっちり決めるクンファンと、良いプレーが続いたからこそゴールになる、素晴らしい。クンファンは良いプレーが続き、このゴールで完全に調子に乗ったことでプレーの質はぐんぐん上がって、見ていてとてもワクワクした。若いって素晴らしい。クンファンのゴールポーズ、カッコヨス。

これで完全に気持ちの切れたジェフは、組織としての体を成さず、序盤の面影はなし。そんな相手に対し、やりたい放題になったFマリノスアタッカー陣は楽しそうに攻撃を謳歌。狩野の相手をおちょくるフェイントやループシュート、交代で入ったジローも積極的にミドルやらヘッドでゴールを狙い、宏太・アーリアもアグレッシブにプレーしてこの機会を生かそうとするなど、最後まで緩めず。追加点こそ奪えなかったが(クンファンがやらかした 苦笑)、一矢報おうとするジェフの反撃を守備陣+哲也がきっちりと完封し、3-0!この勝利でFマリノスは勝ち点を42とし、自動降格の可能性が完全に消滅、入れ替え戦の可能性も事実上消え、残留争いから脱出した。

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本当に良かった。

それに尽きる。

緊張感、恐怖感、それに打ち克った経験は尊い。

その証明としての、3-0。

でも、これで終わりじゃない。

リベンジが残ってる、天皇杯が残ってる。

一試合一試合、やりきろう。

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*やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!本当に嬉しかったですよぉぉぉぉぉぉぉ!しかも、素晴らしいゴール3つ、最高ですよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!もう言うことなし。シビアなゲームの中で焦れず、教訓を生かし、畳み込み、勝負を決め、ゲームを締める。これまでのゲームで培ったことをしっかり出しての勝利、選手達が残留争いという過程を経て逞しくなっていることを実感できたゲームで、本当に素敵でした。こういうゲームを見せられちゃうから、やめられないんだなぁ。本当に最高!よかった!

*このゲームで最も印象的だったのは、選手達の成長。クンファンであり、兵藤であり、狩野であり、小椋であり、一人一人がこの残留争いの中でシビアな経験を積み上げてもの凄い成長したんだなぁと思うと、喜びもひとしお。もちろん、守備陣が土台を支え、波のあるプレーヤー達の復調も勢いを与えてくれたと思うけど、今や彼らを抜きに現状のチームは成り立たない。功治がいない、佑二がいない、オーシのコンディションが上がらない、坂田のゴールを奪う感覚が戻らない、改めて考えると危機的状況下にあったけれど、若い彼らが活躍して危機的状況を乗り切ったことは、今後を考える上でも本当に素晴らしいこと。苦しみの中で得た一つの対価として、その価値を改めて感じられたゲームでした。

*そして、もう一つ、これまでの反省点を活かし、勝つための最善を尽くせたこと。よくアメフトとかで出てくるけど「モメンタム」という部分かな。前半、ジェフのテンションの高いプレッシングは危険だった。完全にコースを塞がれ、常にインターセプトの危険が伴う状況下、トップに坂田がいない影響でバイタルは圧縮されたままで兵藤や狩野も完全に狙われて、カウンターを浴びる危険性が非常に高かった。その中で嵐が猛威を振るう時間は長いボールで危機を回避し、嵐が過ぎ去りし後半にしっかり繋ぎながら良さを出していったことは正しい選択だったかなぁと。で、流れが攻勢を緩めずに猛攻を仕掛け、決定機をモノに出来たこと。これまでは流れが来ても決めきれない、そして勝ち点を落とすと言うことがあったけど、きっちりとモノに出来たことは自信になるんじゃないかなと。まあ、決定力って水物だから何とも言えないけど、そういう意志を持ってプレーするのとしないのではだいぶ違う。そして個人的に一番嬉しかったのは、京都戦で辛酸を舐めさせられたクイックリスタートでの先制点、指示通りのサイドチェンジを織り交ぜた追加点と、経験したこと、指示されたことをしっかりとプレーに落とし込めたことがとても良かった。経験していくことで学べることというのは沢山ある、その経験がプレーに表現出来るというのは身に付いている証拠だと思うし、咄嗟に指示されたことがピッチで出てくるというのはそれだけ余裕があるということ。チームとして、クオリティが高くなってきたんじゃないかなーと。今後こういうことが継続して出来るようになれば、安定して結果が残せるのではないかと思ったり。

*ま、褒めすぎの側面は否めませんが、その辺はご勘弁を。ジャ、選手評!クンファン!初ゴールおめ!前半はポストにこだわりすぎて、裏に抜けるアクションが全く生まれなかったし、ポストに関しても受けた後が雑でミスが多く、決してイイ出来じゃなかった。けど、得点に繋がる良い動きとプレーがあって、そこからはどんどんどんどんよくなっていった。ああいうのを見せてもらえるのは観戦者にとって大きな幸せ。足元が柔らかく、スピードがある、高いだけじゃないのがクンファンの良さ。一つにこだわりすぎずに柔軟にプレーしていければ、もっと良くなる。クンファンが裏に走れば相手も怖い、狩野と兵藤を活かすことにもなるしね。あとは兵藤のいいサポートとアシストに感謝。素晴らしいゴール、ちゅかはむにだ!←付け焼き刃

*その兵藤もリーグ初ゴールおめ!この日は兵藤の真骨頂とも言うべき豊富な運動量と機の利く動きが前面に出たゲームだった。前半はプレースペースがほとんどなく苦しんだけど、後半その分全開。クンファンの近くでサポートすること、動き出してバイタルにボールを引き出し、そしてスペースに出ていくプレーを続けてやっていくことでチームの流れを生み出して、結果まで出せば言うことなし。身体張ってキープしていたこともあって軽率なロストも少なく、本当に抜群の出来。反応の良さという部分を見ても、チームにフィットしてきたと感じられるよねぇ。アシスト時の素早いターンからのランニング、そしてラストパスの精度は秀逸。個人的にはMOM。

*ハユ&コミーも良かった!文中褒めたけど、隼磨のサイドチェンジから、コミーの突破&ミドル、なんてサイド好きの僕にとってはたまりません。二人ともキレキレ、というのは結構久々なんだけど、二人がキレキレでサイドの主導権を握れれば、うちは間違いなくイイゲームが出来る。それこそ、あのダービーみたいに。隼磨はとにかくこれを今シーズン最後まで続けて欲しいな、継続です。で、コミー、天皇杯の時に走れなかったこともあって酷評したけど、この日はキレキレで、プレーに迷いも見られなかったことが本当に良かった。ボール持ってなんぼの選手は、自分が乱れたらそれが一気にプレーに反映されちゃう訳で、迷ってる時のコミーは最後までどうしたいのかの揺らぎがプレーに表れて、結局中途半端なプレーに終始してた。縦に行くのか、中に切れ込んで打つのか、びしっと決めた上でプレーできれば(読まれなければ、だけど)どんな相手にも通用する訳だから、男らしいプレーを続けて欲しいかな。強くなれ、コミー。ナイスゴール!

*あとは短評。祥平→イエローのシーンはやりすぎ、だけどあのアグレッシブさと楔の決断力はチームに勢いを与えてる。もうずっとボランチ。狩野→余裕を纏った時の狩野は見ていて本当に楽しい、違うリズムが生まれることでチームは幅が出るし、落ち着く。しちゃいけないミスを除けば高み安定。先制点導き出した2タッチプレーに巧。マツ→巻に対して競り合いに勝てなくても、しっかりと身体を寄せる、ぶつける、それを続けたことで精度を奪った。ラインコントロールと周囲への指示、存在感計り知れない。頼りになります。勇蔵→マツが前に出たことでカバー中心、危機察知の鋭さから二つの危険なシーンを凌いだことが快勝に繋がった、大きなプレーです。3点目はまぐれだと思うけど、まあ勇蔵らしいわな。骨折大丈夫?いないと困ります。

*で、宏太とアーリア、久々の出場おめ。ただ、この出場機会を経て色々なことを捉えて欲しい。本来であれば、いい流れなんだから、交代というリスクを冒す必要のない展開だった。疲労や怪我を抜きにすればボランチに関して入れ替えは必要とは思わなかったし、トップに関してもタイプを考えたらオーシで良かったと僕は思う。ただ、それでも浩吉監督は宏太とアーリアをピッチに送り出した。それだけ期待されていると言うことだし、二人は期待に応えないと。そのためにも普段の練習からもっと意識高く、どん欲にやって欲しい。隼磨と兵藤がクロスからのシュート練習してた、狩野がFKの練習してた。自分達も何が足りないのかを捉えて主体的にやらないと、ミドルパスの練習してたって大してうまくなりやしないんだから。頑張れ、結果出せ、待ってるぞ。

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喜びすぎて無駄に長い感じですが、嬉しいんですよ、それだけ。うひひ。こういうゲーム見ちゃうと、にやけちゃってしょうがないです。でも、これで次やられるのはもう飽きた。切り替えて次ですな。ホーム最終戦、びしっと締めよう。

ということでここまでー。さいこー。

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*やっぱり、フクアリは素敵な場所だなぁ。見やすいし、音が反響して、凄いいい雰囲気になるんだよねぇ。だからこそ、来年も行きたい訳です。そのためにも残って欲しいな、ジェフ。まあいじめておいてそりゃないぜ、と思われるかも知れないですけど。フクアリが好きなんよ。まあ、残りがエスパとFC東京、厳しいけど一つ勝てば……なんとかなりそうな気もするし。

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November 18, 2008

勝利こそ全て@第88回 天皇杯 5回戦 レッズ vs Fマリノス

勝ったこと。それが全て。

第88回全日本サッカー選手権大会 天皇杯 5回戦

レッズ 2(EX 0-0/PK 5-6)2 Fマリノス @ 香川県立丸亀競技場「勝利こそ全て」
F.Marinos:5'狩野健太 20'田中隼磨
Reds:43'セルヒオ・エスクデロ 46'堀之内聖

Fマリノススタメン:GK榎本哲也"止めた!トラメガでしゃべった!"、DF栗原勇蔵"6人目は俺!"、松田直樹"叱咤の怒号"、田中裕介"冷静に4人目"、MF河合竜二(→88'坂田大輔)、小椋祥平"プレッシャーに負けず3人目"、田中隼磨"SideNet Sniper!/こっちはハラハラ5人目"、小宮山尊信"鍛え直しましょう"(→105'清水範久)、狩野健太"結果を出す男、飢えは忘れずに/間違いは繰り返さない1人目"、兵藤慎剛"走り続けて疲れ切って2人目"、FW金根煥(→75'大島秀夫"帰ってきたポストマン")

レッズスタメン:GK山岸範宏、DF平川忠亮、坪井慶介、堀之内聖、相馬崇人"見所十分1on1"、MF鈴木啓太"僕の知ってる啓太じゃない"、山田暢久(→89'西澤代志也"求められる動き")、セルヒオ・エスクデロ(→109'梅崎司)、ロブソン・ポンテ、永井雄一郎、FWエジミウソン(→81'高原直泰)

山陰の山々を抜け拡がるのは瀬戸内海、呉越同舟で四国入り、地方開催とは思えないほど多くのサポが訪れた丸亀での天皇杯5回戦。関東に比べると非常に気温が高く、半袖でも大丈夫な気候、まさにサッカー日和。

そんなゲームのスタメン、てか度肝抜かれたわけですよ、クンファンスタメン!京都戦で何かを見せた訳ではないと思うから、練習の中での抜擢と言うことなんだろうけど、相変わらず木村浩吉、ファンタジスタ。そのほかは京都戦の佑二不在時の状態と同じ。小椋のボランチ起用はうれしい。対するレッズは、札幌戦で見いだした4-2-3-1、突破口を開く存在となっていたセルヒオ・エスクデロにはサポーターから熱い声援が。代表組不在の中で、田中達也のサイドのアタッカーに永井、阿部の抜けたボランチは啓太・山田のコンビ、トゥーリオの抜けたセンターバックは坪井・堀之内のコンビ、まあ予測の範囲内。

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試合展開

京都戦同様、非常に積極的にゲームに入ったFマリノスは、いきなりその実を得る。中央狩野から右サイドへ、隼磨が駆け上がりペナ角からグラウンダーのクロスを流し込むと兵藤・クンファンが飛び込む、合わせきれないモノのレッズディフェンスもクリアしきれず、こぼれた先には展開してファーに入ってきていた狩野健太!冷静にボールを収めるとニアサイドに突き刺した!スムーズにボールが動いたシンプルな展開からのゴール、こういう形で取れるのはとてもいいこと。きっちり決めた健太、いいタイミングでボールを引き出した隼磨はもちろんのこと、ボックスの中にきっちりと人を揃え、いいタイミングで走り込んだから兵藤とクンファンも褒めてあげたい。これがゴールへの布石となった。

これで完全に乗ったか、Fマリノスはアグレッシブさ、運動量、玉際で完全に相手を凌駕し、完全にゲームを支配。ダイナミックなサイドチェンジ(特に裕介)でスペースを突きまくり、又小椋の積極的ならしいチャレンジによるボール奪取からのハーフカウンターは冴えを見せる。非常にいい流れの中で、今度は素晴らしいパフォーマンスを見せていた隼磨がやってくれた!自由自在にボールを動かす中で、ボックスをなぞるように兵藤・クンファンを経由して右サイドに展開、そのパスをフリーで受けた隼磨の前はオープン!後手に回ってブロックに来るディフェンスを諸戸もせずに打ち切ると、素晴らしい弾道のファーサイドネットを射抜き、追加点!隼磨の真骨頂!シュートはうまい隼磨、いいコース、いい弾道、お見事。抜群の展開の中で2点をリードする。

このゲーム、機能していた要素としてあげられるのがプレッシング。隼磨が相馬に、コミーが平川にプレッシャーを掛け、中の3人はボランチとセンターバックを見る形が嵌り、相手にほとんど攻撃構築を許さず。それに輪を掛けてお粗末なレッズの選手達(セカンドボールを追わない、運動量少なく前後分断、切り替え遅い、ミスも多く集中力も勝負への執着心も感じない緩慢なパフォーマンス)の低すぎるパフォーマンスも相まってやりたい放題の状態。しかし、セットプレーからファーから入り込んだ堀之内に対して後手を踏みネットを揺すられ、(ニアでの競り合いの中でファールがあったようで難を逃れた)、ボックス内永井のポストからの落としをエジミウソンが強烈なミドルシュートを放たれたりと、偶発的な攻撃ではあったが形を作られると風向きが少しずつ変わると、その流れを御しきれず。

CKからの流れ、一度はクリアしたモノのポジションを整える間もなくセカンドアタック。キッカーのポンテに再びボールが渡ると、河合との1vs1。巧みなフェイクで翻弄してブロックを許さずに中へボールを供給、これに合わせたのが中央フリーとなっていたエジミウソン、哲也の飛び出しの一寸先に制し足裏でプッシュ!これはバーに直撃するが、そのリフレクションをエスクデロに押し込まれた……うわー、最悪。ゲームの内容から言えば、3-0にも、4-0にも出来たゲームは最終的に2-1。そして、このゴールで眠れる獅子が目覚める。

後半開始直後、CKのニアに引っかかったボールをポンテが自ら拾って鋭いグラウンダーのクロスを流し込むと、ニアのスルーを経由してファーに流れて最後は堀之内に押し込まれてあっさりと同点……あぁぁ、言わんこっちゃないという展開。これで完全に蘇ったレッズ、Fマリノスの出足の鈍くなったことでプレーディスタンスが拡がると技術の高さがピッチに現れ始めてどんどんボールが動くようになり、又スカスカだった守備に関しても、サイドアタッカーの守備意識が変化してバランスの悪さが改善。なかなかボールを奪えず、ようやく奪ったボールもポスト役のクンファンの粗さが目立って収まらずすぐにロスト、とFマリノスは守勢に回らざる得ない。しかし、超絶決定機となったエスクデロの強烈ミドル、こぼれをエジミウソンと言うシーンも鋭い反応と読みで哲也が凌ぐなど何とかタイスコアを保つ。ようやく流れが変わり始めたのはオーシ・坂田の投入から。オーシの安定したポストワーク、培ってきた二人のコンビネーションが攻撃を形どる。しかし、疲労からミスも増え始めゴールは生まれず、ゲームは延長戦に突入。

延長、レッズの足も止まり打ち合いの様相、その中でFマリノスの左サイドがホットエリアに。裕介の積極的なオーバーラップ、体力エンプティのコミーも最後の意地を見せてチャンスに絡む、その中で最大のチャンスは裕介が狩野と絡んでエンドライン際まで打開しグラウンダーのクロス!坂田がニアで潰れて、最後はオーシが合わせたがフィットせず、決定機を逃す。逆にレッズも崩しきらないまでも射程距離にはいると後ろから豊富な運動量で押し上げてくる途中交代の西澤が何本も強烈なミドルを放つ。3枚目の交代(コミー→ジロー、足釣ったエスクデロ→梅崎)を経て、最後まで両チームゴールを狙ったが結局勝負は付かず、勝敗はPKに委ねられる……。

最後の力を振り絞りヒートアップするサポの叫びの中、狩野・兵藤・小椋・裕介・隼磨、キッカー達の強心臓は頼もしい。しかし、レッズのキッカー達も冷静にゴールへ沈める。哲也の読みが当たっていたと言うことを拠り所に願いを込めるが、プレッシャーの掛かるキックを西澤が決めて5-5のフルスコアでサドンデス、6本目、ベンチコートを脱ぎ勇蔵がスポットへ、正直嫌な予感がしたけど(本音)キャノンではなく冷静に山岸の逆を突いてスコア、そしてレッズは鈴木啓太、ここで哲也が魅せた!ばっちりのタイミング、左に飛んでストップ!これで決着。哲也に駆け寄るFマリノスの選手達、苦々しい表情で整列へと向かうレッズの選手達、光と陰のコントラスト、PKはいつの日もこういうモノか。これでFマリノスは12/20の準々決勝へ。

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欲を言うなら、90分で、いや45分で勝負を決めたかった。

ただ、フットボールというスポーツが非常にナイーブなこと、勝利を得ることが簡単ではないと言うこと、そして疲労・プレッシャー・緊張感を乗り越えて得る喜びが格別なこと、様々なファクターの詰まったゲームは浅い経験しか持たぬ選手にとってかけがえのない経験となったはず。

経験と自信、この二つを携えて、いざ次のステージへ、そして最終盤の決戦へ。

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*ハラハラドキドキ、心臓に悪いって!でも、本当に勝って良かった。PKの緊張感は勝利の喜びを何倍にもしてくれるしね。行って良かったですよ!とはいえ、前半で勝負を決めれるゲームだったことも確か。相手はフットボールの体を成さないぐらいどうしようもないぐらい状況で、勝ちをこっちに譲ってくれているぐらいの出来。とどめを刺せていたら、蘇らせていなかったら、こんなに苦しいゲームにはならなかった。勝負の世界に生きるからこそ、よりシビアに「勝負」に徹して、この過ちを繰り返しちゃいけない。この試合で学んだことを剣が峰となる残りのリーグ、そして続く国立への道の中で活かして欲しい。ま、勝ったから言えること。

*とはいえ、今後を見据える上でいい部分・悪い部分がはっきり見えて、わかりやすいゲームだったかな。現状のチームで言えばアグレッシブに戦うことが生命線。アタッカーはもちろんのこと、サイドバックに対して高い位置で隼磨・コミーがプレッシャーに行く事で相手の攻撃構築を許さず、いいボール奪取からいい攻撃に繋げる。流れが生まれれば大胆なプレーも生まれ、パフォーマンスはもっと良くなっていく、そんな感覚を選手達の中にあるはず。でも、その流れが滞ってしまうと、曖昧な部分が生まれてきたり、求められる要素が多くなったりと、危うい部分が顔を出す。例えば数的不利がシステム的に生まれる事が多いサイドの攻防、浮くことが多いサイドバックに対してウイングバックが捕まえるというのはリスクもあるけど、スライドしてアタッカーをセンターバック・ボランチが捕まえる形が出来ていれば整理が付いてフリーマンは生まれない。ただ、受けに回るとサイドアタッカーとサイドバックを見る形が増え数的不利をもろに被る(カバーもあるけどね)ゲームの展開によって柔軟に使い分ける必要もあるけれど、若い選手、勢い重視の選手が多いメンバー構成となる今のチームにとっては、勢いで乗り切ることが良策なんじゃないかなと。

*まあ勝ったし、気持ちよかったからいいやー、って感じでもあるわけですが。うん。劇的な勝利に騙されてる感じもするけど(苦笑)じゃあ簡単に選手評。良かった組。隼磨、衰えることなく積極的にアップダウンを繰り返し、2点を導き出したパフォーマンスは抜群。左に素晴らしいフィードを飛ばせる裕介がいる中で隼磨があれだけ良いランニングが出来れば相互に特徴を活かしあえる素敵な関係になれるはず。アウェイの7番久々に着ていってよかったよ!裕介、守備はきっちり破綻なし。目立ったのは攻撃、精度の高いフィードによるサイドチェンジ、コミーがへばったにも関わらず左サイドがホットエリアとした積極的な駆け上がりに関しても、非常に積極的。守備の安定と攻撃的な感性、バランス良くなってきたかな。いいよー。祥平、ボランチ起用はやっぱり嵌る。高い技術を持つレッズの選手達にもマムシディフェンスは効果絶大、奪った後のダイナミズム溢れるプレーはチームに勢いを与える。繋ぎも安定してきたし、どんどん良くなる。このポジションであれば、アグレッシブさがリスクにならない。続けて使ってあげて欲しいなー。オーシ、久々の出場にして安定したポストワークで前線で起点となれていたし、決定機にも顔を出した。あそこで決めてればねー。ただ、坂田との相性の良さ含めて、お休みした分あと3試合+αで頑張って欲しいな。

*残念だったのはコミー。サイドの選手、走ってなんぼ。後半途中から走れなくなって、カウンターシーンにちんたら歩いて選択肢になかったシーンはガックリ。しかも、ポジショニングだけ崩して戻りきれず突かれてたら、そりゃマツも怒るよ。疲れてる時にどれだけ頑張れるのか、そういうところを見ている人は見てる。苦しんでいる時だからこそ、そういうところで頑張って欲しかった。今は壁にぶつかって苦しい時だけど、本来の自分のプレーを思い出して、がむしゃらに練習して、左サイドをぶち破るコミーを取り戻して!小宮山尊信はこんなもんじゃないっしょ?

*浩吉監督、あんたやっぱりおかしいよ。何でこのゲームでクンファンスタメンなんて奇策を出せるのよ、PKの面子がああなるのよ、心臓どうなってるのさ、僕なら心臓ばっくばくで倒れちゃうよ。ここまで来ると感動するよ。この強心臓は一つの才能なんだろうなぁ。ギャンブルだから、外れる時が正直怖くもあるけど、今はもう信じるしかない。色々なことを考えず、突き進んでくれていいよ。次のゲーム、浩吉監督の直感がミラーの分析を上回ってくれることを願ってやまない……。

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さて、もう切り替えて決戦です。天皇杯で勝っても、勝ち点もらえない。やるべきは今、やるしかない、うん、フクアリ、行こう。

ということでここまでー。

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*初四国!とってもいいところでしたー。暖かくて、おおらかで、うどんうまくて、かなり気に入っちゃった。アクセスは少し課題があるけど(行きは良かったけど、分散出来ないからね)スタジアムもとても立派で、何より勝ったからね、いい思い出です。実はね、ちょっと二の足踏んでたところがあったわけですが、本当に行って良かった。あの瞬間に立ち会えた幸せは何物にも代え難いっす。

*20日の日程は、明日発表とのこと。

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November 14, 2008

怪我の功名、死中に活あり -シリア戦に寄せて-

面白い試みだったことは間違いない。

日本が誇るスピーディでアグレッシブなアタッカーが並び立ち、フレキシビリティを前面に押し出して、掻き回す。

怪我の功名、死中に活あり、かも。

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*非常に面白かった!と印象を受けたシリア戦の印象をば。玉田圭司・大久保嘉人・岡崎慎司・田中達也という選手を並べて、スピーディかつ縦横無尽に絡み合う。この要素を前面に出した日本代表のプレーぶりには一筋の光になったんじゃないかなーと。相手を崩す術として、これまでであれば俊輔の技術や精度、アイデアといった部分に依るところが大きかったけれど、ダイナミズム全開な感じで全方向からフレキシブルでスピーディな動き出しが複数生まれ、その効果を存分に発揮すると言う意味で、新しい可能性を示したんじゃないかなと。ゲームコントロールであったり、よりシビアにスペースを消された時の対処には一抹の不安も残るけれど、例えば大男揃いだけどスピードの対処には不安が残るオーストラリアだったり、ウズベキスタンに対してはもの凄い効果があるような気もする。ともにもかくにも、一つオプションが増えたんじゃないかな。

*ディティールとしてはシンプル。スペースで起点を作って、(そこにサポートというか中継点を絡める時も)次の選択肢として次のダイナミズムを付随していくの繰り返し。アタッカーがポジションを入れ替えながら縦横無尽に動いていることもあって相手を引っ張る、それがスペースメイクとなり、そのスペースをテンポよく使う。相互的にアタッカーが使うだけじゃなく、実効力抜群だったサイドバック(てか長友)であったり、後ろから押し上げる憲剛がスペースユーザーとして攻撃に厚みを加えたことは実効的になったと思うし、事実として結果に繋がった。相手にとってみれば素早いアタッカーの動きは捕まえづらく、又複数の選択肢が生まれる中で本当の狙いを絞りづらい。もう少し応用力のある相手だとどうなるかはわからないけれど、走力を核にダイナミズムを崩しのキーに置くというのはオシムたんの頃のサッカーにイメージ的には似てるのかも。


*で、このメンバー構成の中で中村憲剛というプレーメーカーがフィットしたことも見逃せない。もちろん日本には中村俊輔・遠藤保仁という揺るぎなきプレーメーカーがいるわけだけど、憲剛のように鋭い周辺察知と速い判断で周囲のハイテンポな動き出しに合わせてプレーをオーガナイズし、カウンターの機会を逃さず決定的なプレーが出来るという面では、自分色に染めてゲームをコントロールする俊輔やヤットより相性が良さげ。まー俊輔やヤットのリズムがフィットする場面、憲剛のリズムがフィットする場面、複数の選択肢を持っていること自体が素敵なこと。誰が優秀とかそういう話ではなく、それだけのオプションがあるという意味でね。

*後は主役となったサイドバック、長友ね。最初のミドルで一気に乗って、無敵状態。周囲はスペースを作ってくれて道が出来ている状態、楽しくって仕方なかったのでは?実際、3点目のゴールのようにトップスピードで一気に入ってこられたらそう簡単には捕まえられない。しかも、それを何本も衰えることなく出来るというのは間違いなく長友佑都の強み。内田とのバランスは気にしないといけないけれど、久々に長友の爽快なパフォーマンスを見た気がする。篤人も悪くない。守備はちょっとあれだけど。

*とはいえ、カタール戦のシミュレーションとしては物足りないゲーム。正直、このゲームを何でまた日本でやったのかなー、せっかくなんだからシリアでやれば良かったんじゃないの?と意地悪なことを言いたくなるけど、対戦相手としてもクオリティ的には残念な感じ。怖い怖いセバスティアン・キンタナのようなパワフルかつ絶対的なストライカーはおらず、独特のリズムを感じさせる技術やバネを感じさせる伸びやかなスピードを生かしたカウンターもなく、身体能力と個の対応力を感じさせる守備の強さもない。正直、何だかなーというレベルの相手。そういう意味では過剰な評価はしちゃいけないのかも。てか、カタールこんなに弱くないでしょ、多分。

*これを踏まえた上でのカタール戦。恐らく俊輔(キルマーノック戦で先発フル、ゴールも記録。恐らくカタールにも来るはず)、松井、長谷部と言った海外組に加え、安田、橋本、そしてACLMVPとなったヤットが揃うことで、岡ちゃんにとっては非常に難しくナイーブな選択を迫られることになる。多分、人が変わればフットボールはがらっと変わる。俊輔やヤット、松井にこの日の4人のようなプレーをしろといっても難しいと思うので、その辺のイメージの整理という部分は大事かも。で、守備の方はちょっと心配。恐らく誰が出てもチームコンセプトの元、アグレッシブに前から追って、相手に攻撃構築を許さないようにしていくのだろうけど、気になるのはやっぱり最終ライン。佑二がいない、それだけでも不安なのに、闘莉王の調子がイマイチっぽいこと(この日のポジショニングはもの凄いおかしかった。微妙にポジションを上げて穴だけ作ったり、とふわふわしてる感じ)、寺田・高木和道も対人という部分では少々不安が残る(高木の方がいい気はするけどね、カバーがうまい)、と不安要素山積み。相手はアジアでも最高峰と言えるセバスティアン・キンタナ……。大丈夫かなぁと。まあやってもらわないと困るけれど、この日の出来だと……。

*まー、考えてもしょうがないので、祈るだけなんだけど。岡ちゃんには自らの格言を心に頑張って欲しいな「勝負の神は細部に宿る」なりふり構わず、きっちりと整えるべき箇所をきっちりと整理して選手達に伝えていく、そして共有していく、岡田スタイルでやればいいじゃない。

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まーテストマッチらしいゲームでいい感覚を持って本番に臨めるのはいいこと、と言う感じでしょうか。まあ何だか悲壮感漂う感じになっているけど、別に負けたって可能性が潰える訳じゃない。岡ちゃんの首は飛ぶかも知れないけど。まだ1勝1分、「まだあわてるような時間じゃない」って感じがしてならないですよ。

ということでここまでー。

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KIRIN CHALLENGE CUP 2009

Japan 3-1 Syria @ HOME's Stadium Kobe,KOBE
JAPAN:3'Y.Nagatomo 26'K.Tamada 62'Y.Okubo
Syria:77'M.Arujino

sports navi

日本代表スタメン:GK川口能活、DF内田篤人(→78'駒野友一)、寺田周平(→46'今野泰幸)、田中マルクス闘莉王"もの凄い反省して欲しい訳です"(→56'高木和道)、長友佑都"主役です"、MF阿部勇樹"もっとできる、もっと出していい"、中村憲剛"カウンターマイスター"、岡崎慎司、大久保嘉人"凱旋ゴール"(→68'巻誠一郎)、田中達也(→46'香川真司)、FW玉田圭司"活かし活かされ引っ張る玉ちゃん"(→46'佐藤寿人)

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*ちょっと丸亀行ってきますよ、準備何にもしてなくてそれこそ慌てろって話なんですが。

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November 11, 2008

集中力欠如のち自滅@J1 第31節 Fマリノス vs サンガ

はいはい、切り替え切り替え。

でも、忘れちゃいけない。この敗北を戒めに、もう一度締め直そう。

びしっとね。

2008 J.League Division1 第31節

Fマリノス 1-3 サンガ @ 日産スタジアム「集中力欠如のち自滅」
F.Marinos:2'河合竜二
Sanga:27'&86'柳沢敦 90'+1'佐藤勇人

super soccer

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF栗原勇蔵"今すぐでも「いなくても大丈夫」と言わせて欲しい"、中澤佑二"いなくなってわかる偉大さ"(→41'田中隼磨"練習の成果は丸亀で")、小椋祥平、MF河合竜二"+1&-1"、松田直樹、小宮山尊信"迷いに見えた重症具合"、田中裕介"悔い残る対応"、兵藤慎剛(→82'齋藤学"ユースの輝き、トップで見たい")、狩野健太"去年の健太じゃダメなんだ"、FW坂田大輔"ゴールを忘れたストライカー"(→66'金根煥)

サンガスタメン:GK水谷雄一、DF渡辺大剛、増嶋竜也、シジクレイ、手島和希、水本裕貴、MF角田誠、佐藤勇人、柳沢敦"匠の技"、FW林丈統(→59'西野泰正)、田原豊(→62'安藤淳)

緊張感から解放されてプレーの緩みが出た天皇杯を経てのリーグ再開。11月になってグッと冷え込む中で雨が降り、客入りとして寂しいのは切ないところ。互いに勝ち点40にリーチを掛けており、この一戦をモノに出来れば残留に大きく近づく。

そんなゲームのスタメン、Fマリノスの方で目に付くのはコミー。最近好調の隼磨をベンチに置いてまでコミーを「右」で使う意義がどこにあるのか興味津々。少しは復調してると良いのだけど。対するサンガはどういった形で、どういったコンセプトで来るのかメンバーからはわからない。シジクレイがアンカーで……渡辺が右サイドバックで……左サイドバック誰だろう?とか考えてたけど、ピッチの配置を見ると右に渡辺大剛、左に水本を置いた5バック。狙いとしては、人を捕まえて閉塞感を作り出し、後はカウンターで……という感じ。くせ者加藤久の真骨頂?はてさて。

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試合展開

序盤、相手の出方を見るのではなく積極的に自分達でアクションを起こしてゲームに入った恩恵か、左サイド・坂田のプレーで得たFKからいきなりの先制点。スポットに立ったのは狩野と勇蔵、角度のないところなので狩野が中に……と思ったところで勇蔵キャノン発射……だふりでいつもの迫力はなし、しかしこれが良いポジションに入ってきていた河合に入ると、後ろ向きの状態からうまく足を合わせて流し込んだ!開始2分、驚きの先制弾!河合の咄嗟でおしゃれな判断、お見事。

イケイケのFマリノスは京都のマンマークシステムをあざ笑うかのように前の3人が流動的にポジションを入れ替えながらマークを外してボールに絡み、アイデアのある繋ぎやダイレクトプレーを付随して京都ディフェンスを振り回す。何度もサイドのスペースを突き、サイドからのクロスでシュートチャンスも作り(兵藤のボレーは惜しかったし、坂田のニアへの飛び込みも惜しかった)、リズムを手中に収めた。5バックが機能せずラインを下げ、2ボランチもそれに乗じてポジションを下げていた京都は前後が完全に分断、反撃のチャンスさえ掴めない。上げ潮の中で後は追加点、と言う流れだったが、落とし穴はクイックリスタートから。Fマリノス陣内浅い位置からの京都のFK、柳沢がセットすると猛烈にスペースに向けてランニング、これに素早く角田がループパスで応えると、棒立ちのFマリノスディフェンス陣を完全に出し抜く。ここで柳沢は後ろから来るボールをダイレクトで合わせるという難易度の高いシュート!微妙なタッチのシュートに、哲也はタイミングを外され………。もったいない……スポットの近くにいた河合は置かれた時点で蹴らせないように前に立つべきだったし、柳沢のランニングに対して誰かしら(小椋かな?ライン上げようとしてたけど、一瞬遅かった……)反応してコースを切らなきゃいけなかった。とはいえ、誰かのせいではなく、チームとして完全に集中が切れていた事を考えればやられてもしょうがない、反省。柳沢の抜群の飛び出しと素晴らしいボレーは敵ながらあっぱれ。

これでゲームの空気も一変。中盤では京都がプレッシングを完全に放棄していたこともあってかポゼッション自体はFマリノスが握っていたが、序盤のような流動的な動きが減少し、サンガのマンマークディフェンスに捕まり始めると、攻撃の実効力が低下。コミーのクロスから兵藤がシジクレイに競り勝ってヘッドでゴールを脅かしたシーン(コミーが右サイドライン際から上げきって、兵藤がニアのポジションで合わせた、惜しい!水谷の好セーブに阻まれる)でスタジアムは沸いたが、その歓声は悲鳴に。佑二がピッチサイドでメディカルに治療を受ける、一度はピッチに戻るが結局ダメ。交代で隼磨が入り、この交代によりポジションが玉突き変更。右ウイングバックのポジションに隼磨が入ったことで、右のコミーが左、左の裕介が左のストッパー、佑二の穴をマツが埋め、左ストッパーの小椋がボランチ、と言った具合。まー、入れ替えが激しかったとはいえ、役割的には正常化された感もあったが、これで無傷でいられるはずもなく、前半終了まではドタバタドタバタ。スコアは動かなかったが、不穏な空気が流れる。

混乱を見てか、サンガは後半開始のタイミングで手を打ってくる。渡辺大剛を左に移し、右には増嶋、中央に水本を移すポジションの入れ替え、そして前半は行わなかった前からのチェイシングを始めて、主導権を奪う戦い方にシフト。Fマリノスはこの変化に虚を突かれたか、ミス増加。又、そのプレスをかいくぐっても全体的に積極性が影を潜め、フィニッシュに行けそうなシーン、突破を計れそうなシーンで次々と責任放棄的なパスを選択してチャンスを不意にしたりと、ちぐはぐ。ゲームが小康状態に入る中で、互いにベンチが動き、京都は林→西野、田原→安藤でシステムも弄る。対するFマリノスは消極的なプレーでゴールへの執着をなくしていた坂田に代え金を投入。しかし、この交代が結果として更に攻撃が噛み合わなくなる要因となり、歯痒い時間だけが過ぎていく。

最終局面、金が競り合いを制して抜け出すがチャンスを生かせず、今度は京都のチャンス。セカンドボールを拾って交代で入った安藤が高精度のクロスを左サイドから供給、これがうまくディフェンスの間に入った柳沢にピンポイント。柳沢はヘッドで見事に右隅に流し込み、1-2。柳沢の決定力にはただただ脱帽、なんだけど、安藤へのアプローチ、中のマーキング含めて緩さ否めず。そして、その緩さは3失点目も呼び込む、ミスから浴びたカウンターを浴び、佐藤勇人が右から持ち込まれるとディレイを選択して戻りを待った裕介、しかし佐藤勇人は緩いアプローチを逆手にとってロングシュート!練習していたらしい無回転シュートはナックルのように変化してゴールに向かい、哲也為す術なし。激しく突き刺さってThe End。柏で呼び込んだ残留への気運は一気にしぼみ、又残留争いに引き込まれた。逆に京都はこれで残留争いから一歩脱出。

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危機感を持ち、集中力を高め、全力を尽くし、ようやく一息ついたところでの落とし穴。

危機が遠ざかり全力を尽くすことを忘れた時、悪魔の手はそっと近づく。

得てして、こういうものかもなのかも知れない。

だからこそ、このゲームを戒めにしたい。

まだ何も掴んでいない、目の前の一戦一戦に全力でやりきる。

残り3試合+α、その誓いをもう一度。

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*反省です。ゲームの流れ、得点経過、両方を鑑みても負けるゲームじゃなかった。だけど、負けた。集中力と責任感の欠如が大きな原因となって自滅した。コンサドーレ戦で見えた緩みが勝負所で出てしまったことは偶然ではないと思う。もう一度グッと締めて、今後の剣が峰となる試合に臨んでいかないと。自分自身もコンサドーレ戦で全然ゲームに集中出来なくて、かなりふわっと入ってしまったから、気を入れてゲームに入ったけど、それでも試合前から、そしてゲーム展開を見据えた上で「平気だろう」と言う気持ちが正直あった。色々な意味で、戒めとなるゲームだったかなぁと。

*実際、ゲームの入り方自体はとてもよかった。偶発的とはいえ待ち望んだ先制点を手に入れ、相手のゲームプランを凌駕するパフォーマンスが出来ていた。それが続ける事が出来れば、今後も良いリズムでゲームが出来るとは思う。意欲的な繋ぎ、流動的にポジションを入れ替える絡み、そしてアイデアを込めた崩し、これは継続していって欲しいし、更に質を高める努力をしていきたい。ただ、これに甘んじてはいけないし、勘違いしてはいけないとも思う。それは勝負を決めるのはプロセスの質ではなく、最後の所の精度や意欲であると言うこと。綺麗に崩すことに固執しすぎているを非常に強く受けたけど、相手がどんなことを嫌がるのか、それは時として強引な突破であったり、エゴイスティックにフィニッシュに行く事であると思う。坂田がボックス手前で前を向いたにも関わらずパスで逃げたシーン、狩野がボックス内でコースが空いたにも関わらずより高い確率を狙ってか後ろから来る選手に落としたシーン、もちろん全てを否定することは出来ないけれど、アタッカーであれば強引に行って欲しかった。「俺がやってやるって気持ちが大事さ」じゃないけど、俺が獲ってやる、俺が勝たせてやると言うエゴが欲しい。それが今のチームに最も足りない要素のような気がしてならないから。

*で、失点に関して。上記の通り集中力の欠如が大きな問題になったわけだけど、細部の部分をよりシビアに考えていかないといけないかなと。レポの所にも書いたけど、1失点目は河合がボールの前に立っていればクイックリスタートは防げたと断言出来る。そして、その判断が勝負を分けたと言ってもイイ。2失点目のセカンドボールの反応の遅れから生まれてしまったアプローチ不全にしても、3失点目のカウンターに繋がったパスミスにしてもそう、本当に小さなことだけど、そこが勝負を分ける。そういうことを普段からシビアに考えていれば、プレーゾーンによるプレーセレクトも変わるし、きついところでの一踏ん張りも変わる、何より勝敗が変わる。もっとシビアに、クレバーに、フットボールを深く深く考えていくこと、それは戦術とか技術とかと同じぐらい大切なこと何じゃないかなーと。勝てない理由は、そんなところに潜んでいたりするような気がする。

*まー、とにかく次に目を向けて、天皇杯。このイヤな負けを払拭してリーグに繋げるためにも、そして次のステージに上がるためにも、大きな意味のある試合。レッズは調子悪そうだけど、それでも良い選手が沢山いる強いチーム。こないだのコンサドーレ戦やこのサンガ戦のように中途半端に戦って勝てるチームじゃない。全力を出し切る。その大前提をもう一度、心に刻んで丸亀に行きたい。てか、丸亀行こう、みんなで。国立の前にさ。負けたら終わりなんだから。

*選手評は今回に関してはなし、次に良いプレーした時に沢山書きたいから。で、浩吉監督には一つだけ、坂田の交代。坂田自身なんか吹っ切れないプレーして交代でも致し方ない気もするけど、やっぱり彼の存在がピッチには必要。裏に抜けるアクションを起こすことでラインを引っ張ること(付随するバイタルエリアの拡大)、前からのチェイシングをかけること(前線からの守備)、周囲との意思疎通含めて、彼がピッチにいることの意味にはとても意義がある。点は獲れていないけれど、彼に変わる存在は正直なところ見あたらない。そういう存在を簡単にベンチに下げるのはどうかなぁと。ま、坂田が点獲れば良いんだけどさ、うん。で、オーシはどうなの?坂田じゃないならオーシじゃないのかなー。状態が上がってないのかなぁ……。

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負け試合あんまり書きたくない(本音)けど、もう逃げてられないからねぇ。向き合って、又前に進まないと。てか、洒落にならない状況になってるし。ちょっと恨み節入っちゃいそうだけど、掴み取るモノだから、何にも言わない。次勝とう。ということでここまでー。

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*日曜日はJユース、寒かった……。てか、鹿島の激しいアプローチとコンタクトに手こずってたけど、チームとして何だか元気がない印象でした……高円宮杯からどうもちぐはぐというか、躍動感を失ってる。ただ、学くん!正直出るとは思わなかったけど、出たらやっぱり決めちゃうんだなぁ、そしてやっぱり速いなぁ、これぐらいあっさり出来ちゃうんだなぁ、出てくればワクワクしちゃうんだなぁ、うーん、やっぱり10番の学くんはいいなぁ……。これをトップで見せて欲しいなぁ。で、チームとしても学くんが入って、荒井くんが帰ってきて、と主力が揃った時にはらしいプレーを見せてくれたから、これをチームとして取り戻してくれるといいな。このチームは楽しくガンガン攻めてこそ。優平くんが優雅に裁いて、荒井くんがプレーをオーガナイズして、学くんや塩田くんや曽我きゅんが相手を切り裂いて、仁くんや悠斗くんが相手を翻弄して、結果ばこばこ点を獲るのが楽しい。最後なんだから、自分たちの良さを思いっきり出して欲しいな。まー、勝つためにオーガナイズしようと守備整備に舵を切った事自体は評価してるけど、自分たちの力を一番の形でさ、見せて欲しいな。甲府には行けないけど、そんな姿を取り戻して、勝負に行こうや。って思った日曜日でした。

*佑二は肉離れ(心じゃなく太もも)で全治3週間……正直痛いね、佑二の存在は色々な意味で代え難い。とはいえ、無理せずしっかり治してほしいな。癖になっても困るし。てか、佑二いなくても平気って思わせてよ、勇蔵!裕介!

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November 02, 2008

余りに鮮やかで残酷なコントラスト -ナビスコカップ決勝に寄せて-

重圧を乗り越え、普段通り集中力とシビアな姿勢を感じさせるリアリスティックなフットボールを貫き通したトリニータ。

タイトルの重みは恐怖感へ変わり、ダイナミズムという一番の武器を失ったエスパルス。

晴天の国立に映し出された余りに鮮やかで残酷なコントラスト。

これぞファイナル。

そしてタイトルは、関門海峡を超える。

おめでとう、トリニータ。

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*改めて、トリニータな方々、初タイトルおめでとうございます。僕も場違いながら歴史の目撃者となったわけですが、相対的にも主体的にもカップウィナーに相応しいフットボールを表現しての戴冠だったのではないでしょうか。

*自分の目に映った最も印象的な要素は、大舞台の重圧、勝敗への恐れといった部分。ファイナルらしいメンタル的な要素なのだけど、この部分で差異があった感じを受けました。トリニータの方はシビアな危機察知や激しいアプローチなど、トリニータの躍進の鍵となった「細部に行き届いた」ディフェンスが普段通り出来てたことに重圧を乗り越えた感があった。少しナイーブになりそうなところでも、その姿勢は変わらなかったし、しっかりと守備をしながらも出て行くところでは思い切り出て行く、という部分を見ても、メンタル的に過不足のない形でゲームに入れていた感があった。逆にエスパの方は……正直「先制点」に過剰に恐れていたのかなーと。復調の起因とも言うべき「左で引き付け、右で突く」的なオープンスペースをダイナミックなランニングが非常に少なかった。元々の部分で動きが乏しく、なかなか前に起点が生まれない、ボールが動かない、という前提条件があったにしても、カウンターチャンスですら兵働や山本真希がほとんど出てこない、結局前の3枚だけで厚みという部分を作り出せず、雑な独力打開に終始、集中力の高いトリニータディフェンスを崩すにはそれじゃ不十分だった。もちろん、勝敗を考えた上で、トリニータに先制点が入ればゲームとして厳しくなってしまうから、そう考えてしまう部分はわからなくないんだけど、ね。

*で、タイトルを獲ったトリニータのサッカーに関しても少し。集中力と徹底。この二つがこのチームの強みなのではないかと以前対戦したときに思ったのだけど、このゲーム見て確信した。(相手が文句を言いたくなるほど激しい)アプローチ、セカンドボールへの反応、意思統一、全てにおいてシビアに徹底出来る。それが出来るからこそ、失点も少ないし、穴も生まれない。攻撃面においても、それは同じ事。走りきって右サイドで大きな存在感を示した高橋のプレーを見ても、チャンスを逃さないウェズレイの決定力にしても、そのイズムが浸透してる。守備に重心があるのは事実、ただ、本質はそこじゃない。彼らに勝利のために最善を尽くす、そここそ賞賛されるべき事なんじゃないかなと。

*目に付いた選手としては、金崎と森重。金崎は特例でU-19を蹴ってこのゲームに臨む中で、プレッシャーもあったと思うけどその価値を結果で示した。正直言ってトリニータの攻撃時のポジショニングは全体的に選手間の距離として遠く、攻撃構築の術として長いボールが多いから訪れる好機というのも多くはない。そうなると、トップ下のプレーヤーは、運動量豊富に動いて距離感を縮めていくこと、幅広く動いてボールを引き出すこと、少ないサポートの中で個人で時間を作ったり打開することが求められる。そういった難しいタスクを負いながら、彼はアクセントとなり、結果も残した。これは素晴らしいこと。先制点に繋がったシーン、すっぽりと空いた右のスペースに流れてボールを引き出し、精度の高いクロスでファーの高松の高い打点のヘッドを引き出した訳だけど、彼の機動性能と技術の高さが存分に表れたシーンと言えるのかなーと。まあ、2点目もそうなんだけど、時代は彼のような機動性能と技術を併せ持つプレーヤーを求めているんだろうね。(アイデアも豊富だし)

*森重。1vs1は完全封鎖、危ない場面でも素晴らしいスライディングで危機を凌ぐ、コンタクトにも強い、無理が利くといったらいいのかな。そして何より鼻が利く。ミスであったり、偶発的な要素が絡んでも高い身体能力ですっ飛んでカバーしてしまう。最初の頃は荒削り感があったけど、経験を増してどんどん状況判断が正確になってるし、アタッカーにとってはこの上なく邪魔な存在。国際舞台での経験も積んでるし、今後更に良くなりそう。優男風なのに……。二人とも色々噂で照るけど、どこに行っても重宝されるだろうなぁ……。

*にしても、出来すぎ。堅守できっちり零封、大分の象徴とも言える選手から決勝点がもたらされ、最後にチームを長年支えてきた西山哲平が登場、トリニータな方々にとってはたまらない展開のはず。まあ、今シーズンの彼らの躍進を考えれば、その結実という意味で正当な報酬なのかも知れないけど……ただ、やっぱり出来すぎだなぁ。うらやましい。

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で、素直な気持ちとして、タイトルを争うゲームがしたいという気持ちが強くなりました、。

ここ数年、ナビに関しては後一歩のところで届かず、リーグも正直なところノーチャンス、天皇杯はクリスマス前に……。毎年思ってるけど、やっぱりタイトルの掛かった状況での痺れるような緊張感を味わいたい。普段の試合も大事、なんだけど、やっぱりこういう試合は特別。それは当事者じゃなきゃ味わえない。で、若い選手にもこういう緊張感を味わってほしい、経験しないことには始まらないと思うから。まー、そのためにもまずは今日から、一歩ずつ、ね。

ということでここまで。

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2008 J.League YamazakiNABISCO Cup Final

トリニータ 2-0 エスパルス @ 国立競技場「余りに鮮やかで残酷なコントラスト」
Trinita:68'高松大樹 89'ウェズレイ

Super Soccer

トリニータスタメン:GK下川誠吾、DF深谷友基、森重真人、上本大海、MFホベルト、エジミウソン、高橋大輔、藤田義明(→89'西山哲平)、金崎夢生(→89'小林宏之)、FW高松大樹(→82'森島康仁)、ウェズレイ

エスパルススタメン:GK山本海人、DF岩下敬輔、青山直晃、高木和道、児玉新(→71'市川大祐)、MF伊東輝悦、山本真希(→71'マルコス・パウロ)、兵働昭弘、枝村匠馬(→82'矢島卓郎)、FW原一樹、岡崎慎司

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