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October 20, 2008

尽力の果て@J1 第29節 Fマリノス vs グランパス

プロとして、結果が全てなのかも知れない。そして、望むべき結果を出せない選手達は非難されるべきなのかも知れない。

でも、このゲーム、選手達は力を尽くしてくれた、監督はリスクを負ってでも勝負に出てくれた。少なくとも僕の眼にはそう写った。

だから、僕は責めない、嘆かない。

2008 J.League Division1 第29節

Fマリノス 0-0 グランパス @ 日産スタジアム「尽力の果て」

super soccer

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF栗原勇蔵、中澤佑二"鬼神の如く"、小椋祥平"進化する1年生"、MF河合竜二"シンプル!"(→66'ロペス"勝負の采配その1")、松田直樹"足りなかったあと1cmの運"(→73'齋藤学"勝負の采配その2")、田中隼磨"蘇った右の翼"、田中裕介、兵藤慎剛"遠慮はいらない、求めろ結果!"、狩野健太"最後まで戦い続けた姿勢に拍手は惜しまない、けど打て!"、FW坂田大輔"男を見せろ"(→80'金根煥)

グランパススタメン:GK楢崎正剛"おまえさえいなければ"、DFミロシュ・バヤリッツァ(→80'竹内彬)、吉田麻也、増川隆洋、阿部翔平、MF小川佳純、吉村圭司、米山篤志(→69'花井聖)、津田知宏(→60'杉本恵太"出てきただけで震撼")、FW玉田圭司、フローデ・ヨンセン

集った大勢のサポーター、張り巡らされた段幕、そしてメッセージ、昨日のマリノスタウンもこのゲームのため、そんなこの日の日産スタジアムは曇り空。強風で少々肌寒く、出足が鈍かったものの、試合開始前にはスタンドも埋まって一安心。26000人のサポーターがこの一戦を見守る。

そんなゲームのスタメン、浩吉監督の選択したゲームプランは「まず守備から」か。松田・河合をガチムチダブルボランチ、左サイドには対人プレーではコミーより安定感のある裕介、右には隼磨を戻し、そして勇蔵・佑二・小椋の3バック。この布陣でタイトルを伺う上位チームを迎える。対するグランパスは、怪我人・出場停止が重なり苦しい台所事情にピクシーも頭が痛いか。攻守の要となっていた中村直志の穴を埋める存在として山口慶が予測されていたが米山、変化を加えるスパイスとなっていたマギヌンの代わりには玉ちゃんサイド起用ではなく津田、うーん、はてさて。それにしても右サイドバックが竹内ではなくバヤリッツァがわからん、何故?

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試合展開

5バック気味にサイドの幅をカバーしてサイドを蓋し、楔に対してシビアにチャレンジ、奪ったら手数を掛けず裏のスペースを徹底的に狙って長いボールを多用、ゲームの入り方から見てもグランパスという相手をしっかりと研究した跡が見えた序盤、そして、この策が見事に嵌る。5バック気味、そこにボランチが加勢するサイドの局面ではいくら猛威を振るうグランパスのサイドアタックといえど、早々は崩せない。守備でリズムを握ったFマリノスは、徐々に攻勢を強めていく。

オープニングを飾った坂田のヘッド(兵藤が左サイドで起点を作り、そこに合わせて狩野が内側をオーバーラップしてボールを引き出すと低いクロスを供給、坂田がダイビングヘッド)を皮切りに、序盤からシュートチャンスが生まれる中で、存在感を見せたのが途切れない上下動と積極的な仕掛けを見せる隼磨。右サイドで主導権を握ってクロスにフィニッシュにと攻撃に絡む。積極的なプレーは多くのCKを呼び、迫力のあるセットプレーはゴールの匂い。最後のところで精度や強引さを欠いたこと、河合のところで展開が淀んだこと、そして軽率なミスからカウンターを浴びてひやっとしたことを除けば、非常にいいリズムでプレーを出来ていた。そして、前半最大の決定機。

バイタルで細かく繋がり狩野の足元に入ると、冷静に後ろから押し上げてきた松田へ優しいお膳立て、松田そのままミドルシュート!低い弾道で相手ディフェンスラインをすり抜けて左隅へ!楢崎も対応できない!ポストに当たり、内側に跳ね返る……しかし、無情にもゴールラインを超えず。くぅ。ロスタイムにもCKから勇蔵がヘッドで合わせるがこれは楢崎に阻まれ、ゲームの趨勢に見合う成果を手にすることは出来ず。スコアレスで折り返し。

後半に入ると、完全に策に嵌りほとんど自分たちのフットボールを表現出来ていなかったグランパスが修正を加えてくる。全く存在感のなかった津田を完全にスペースを突く役割に仕立て、大きなサイドチェンジを絡める形で何度となくライン裏へと飛び出す形が嵌り出す。彼のスピードにFマリノスディフェンスも四苦八苦、あわやというシーンを作られるが、必死のカバーもあり難を逃れる。Fマリノスも小椋や佑二が楔のインターセプトから何度となくカウンターに持ち込むが、アイデア・ダイナミズムが足りずに崩しきれなかったり、可能性の薄いフィニッシュに終始し、楢崎の守る牙城崩せず。オープンな展開も互いの攻撃のクオリティが守備に掛ける集中力を越えることない中で、両指揮官は互いに勝負に出る。

先に動いたのはグランパス、切り札杉本を津田に代えて投入。その杉本はFマリノスキラーぶりを発揮し、投入直後からそのキレとスピードを生かしてフィニッシュに絡む。自ら切れ込んで2枚はずしてフィニッシュ(枠外)、中に切れ込みヨンセンへの柔らかいクロス(少々高く合わせきれず)、怖すぎる。対するFマリノスは杉本の脅威に晒されて流れが悪く、動きづらい状況となっていたがそれでも動いた、2枚目寸前の危険な状況、裁きも良くなかった河合に代えて好調が伝えられていたロペス、続けざまに膝が限界まできていた松田に代えてトップ昇格の決まった齋藤学を投入、2列目を勤めていた狩野と兵藤が一列落ちる形となり、オフェンシブなシフトに移行。ゲームは最終局面に移行する。

終盤、グランパスの攻勢に晒されながら水際で凌ぐFマリノスは、スタミナ切れでプレーへの意志を失っていた坂田に代え根煥投入、彼の高さを活かし、そのセカンドボールを拾う形で攻撃を形どる。その形から、隼磨がそのまま持ち込んで強烈にファーを狙ったシュートを放つもわずかに枠上。交代で入ったロペス、学も彼らの特徴である突破にかかるシーンがあったが、抜ききることが出来ず、フィニッシュに至らない。リスクを負った采配だったが、連携面・ポジショニングなど不透明な部分も多く、機能したとは言い難かった。終盤は押し気味にゲームを進めていたグランパス、玉田が中央から鮮烈な突破を見せてFマリノス守備陣を切り裂くが、Fマリノスは水際で身体を張って阻止。互いに守備陣の集中が途切れない中、最後のチャンスとなったFマリノスの右CK、狩野のアウトスイングのボールがゴール中央に入ると、混戦が生まれ、ぽっかりと空いたところにボールがこぼれる、そこにはこの試合鬼神の如きプレーを見せていた佑二の前!佑二叩き込む!決まった!かに思われたが、ゴールライン上で楢崎、グランパスディフェンス陣が折り重なるように飛び込んで阻止、最後の一線を割らせない。結局互いのディフェンスが集中力を途切らせることはなく、となればゴールネットが揺れることなくホイッスル。互いに勝ち点1を分け合う形となった。

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勝ちたかった、心の底から勝ちたかった。だからこそ、心の底から悔しい。

でも、僕はこのゲームをネガティブには捉えない。

相手をしっかりと捉えたゲームプラン、気迫を感じさせた粘り強く激しい玉際、歯を食いしばり苦しいところでも走りきった運動量、各所に現れた積極性、立ちすくまずに勝負に出た選手交代、勝利を得るために最善を尽くした、と感じてるから。

チーム一丸となって、現実から目を逸らさず、向き合い、その上でベストを尽くす、やりきる。これがベースとなればきっと道は開ける。その第一歩がこのゲームだと思ってる。

だから、僕は責めない、嘆かない。

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*本音を言えば、本当に勝ちたかったし、勝てた。ピクシーはドローが妥当だと言っているけど、僕はFマリノスのパフォーマンスに正当な報酬が支払われるべきゲームだと思ってた、ゲーム中もずっと。でも、サッカーの神様はそうは思わなかったみたいだし、事実、Fマリノスは純然たる結果を残せなかった、これが全て。失点しなければ負けないけれど、得点出来なければ勝てない。相手ももの凄い高い集中力で守っていたし(あの最後のはその表れ……)、その相対的な結果としては受け入れるしかない。。実際、今Fマリノスが持ってるゴールへのプロセスは、狩野のセットプレーしかない。そのセットプレーをああいった形で凌がれてしまっては、ね。しょうがないでは済まないのだけど、本当はね。でも、これが現実。それは受け止めたい。

*僕が思うゴールを奪うために必要なこと、シュートを枠に飛ばす、GKのいないところにシュートを打つじゃなくて、デコイを含むダイナミズムと工夫。サイドアタックであれば、ウイングバックに絡んでいく選手、そして中の工夫。カウンターであれば、デコイになることを厭わない姿勢(坂田や兵藤がここで走らないのは職務放棄に近いんだぜ)、ランニングの工夫と連動。基本的には一緒ね。今は、独力で突破出来る功治もボックス内の得点感覚に秀でたオーシもいないからこそ、沢山の選択肢を作ったり、マークをズラしたりスペースを作るような工夫が必要なんじゃないかな。それが出来ないなら、ピンポイントの精度や一枚二枚独力で剥がす実効力を問われることになる、それかまぐれ。どちらが緊急的に出来るのか、まぐれは別にして前者のはず。例えばカウンターのチャンス時、ただ縦に走るのではなく、クロスするとか、相手ディフェンスを横切って引っ張ってコースを空けるとか『囮』となるイメージを持って欲しいし、クロスの時に結果としてニアで潰れるような選手に出てきて欲しいわけです。実際、カウンターもサイドアタックもディティール次第で何とかなるような気がするんだよね。そして、意識次第で出来ることでもある。難しい事じゃない。まー、最終的にはやっぱりシュートをGKにいないところに、尚かつ枠に飛ばすことが必要になるんだけどさ。

*とはいえ、守備は抜群。相手を研究した上でのプランニングも、それを可能にしたシビアな守備姿勢、これは高い評価をされて然るべき。5人で横幅を埋め、ボランチが加勢することで相手が崩そうとするエリアを封殺するプランは、ドンピシャ。で、ジュビロ戦もそうだったけど、やっぱり対人戦でどれだけシビアにボールに対して当たれるかは守備のクオリティに直結する。それが出来る時は良い守備になる。ミスがなかった訳じゃないけど、集中力も最後まで保った。これも又素晴らしかった。組織として、全てが機能してるとは思わないし(プレスのテンションと全体の距離、チャレンジ&カバーの徹底などまだ曖昧な部分は残る。特にチャレンジ&カバーはこのチームの生命線)、ディティールとしてもう少し詰める部分(4バックに相対する時にサイドバックとサイドハーフをどのような役割分担で見ていくのか。最初は手探りにしてもウイングバックが前に出て、センターバックがスライドしてサイドハーフ、という形でフリーマンを作ることはなかったけど、後半運動量が落ちるに従って曖昧になって1vs2を作られるシーンが多かった)は、あると思うけど、実効的な要素ではやはり玉際の勝負だと思うから。そういう意味で今日はとても良かった。戦ってた。

*個人としては簡単に。良かった人。佑二、気迫全面でもの凄い頼もしかった。鬼の競り合いでヨンセンとばちばちやり合って、前に出たらとにかくボールを最後まで追う。攻撃にも出て行って大車輪。小椋、大車輪。そして、うまくなってる。ディフェンスはファー見切れないのが2、3回あったけど、マムシディフェンスがあったりと能動的な守備、そこからの攻撃はやっぱりいい。進化の跡は繋ぎ、良いグラウンダーのパスで素敵な楔を通すようになったし、恐れてない。狩野、バイタルでのプレーにおいて強引さと精度を欠いたけど、セットでのキックは質を保ち続けたし、何よりも最後まで走りきってチームに貢献した運動量、戦う姿勢を評価してあげたい。彼は生まれ変わった。隼磨、奮起して積極的なプレーで右サイド制圧。仕掛けて、預けて、走って、これを繰り返したこと、とても良かった。良いクロスもあったし、フィニッシュも惜しかった。積極的にプレーする隼磨は間違いなく武器、絶対継続。自陣でドリブルはいらんが。終盤難しい1vs2の局面に晒されてたけどクレバーに対応出来てた。マツ、裁きはアイデアやリズムがあって、面白かった。走りきれないシーンもあるけど、存在感はあった。何よりもミドル、くぅぅぅっぅぅ。

*もうちょっと頑張りましょうな人。坂田、良く走ってマイボールにして、チャンスでは積極的に仕掛けてコース突くって良いシュートも打ってる、それは評価してる。でも坂田大輔の最も得意な形かな?あんまりフェイントもうまくないし、ドリブルシュートが得意な選手じゃない。裏に抜け出してすぽんと入れるのが坂田スタイル。もっとラインポジショニング獲って狙え狙え。カウンターの時も裏を狙え、足元じゃない。後、疲れてるとは言え、交代間際のもらいに行くようなプレーは勘弁。河合、とにかく一発狙いすぎ。展開を明らかに淀ませてる。確かに裕介にスペースパス一本通したけど、それだけのために、チームの流れが停滞するのはよくない。去年を思い出して欲しい。シーズン終盤、狩野とのコンビでワンタッチ、ツータッチでとにかくボール動かしてた。感性的な部分でもあるんだろうけど、そう出来るように周囲に動き出しを求め、又、自らも状況確認を密に。正直一発パスは求めてない。守備は頑張ってる、取り戻せ。ロペちゃん、ドリブルもパスも不発、嵌らなかった。スペースあったから、ロペドリブル見たかったけど……残念。出もコンディション良いし、アタッカー不足のチーム事情、期待はしてる。学くん、見せ場は一度だけ、でも抜けなかった。プレーの選択が中・中で、読まれてた。学スペシャルはいいんだけど、読まれるとやっぱり厳しい。後は、チームの状況見てディフェンス頑張ってたけど、下がりすぎてクンファンとロペスから離れて攻撃面でほとんど力を発揮出来なかったこと、その辺の折り合いを付けることは大事。反省してるみたいだから、次はやってくれるはず。

*コーキチさん、ゲームプランが嵌ったことで優勢に進めて、勝負に出たところまで、狙い通りだったはず。杉本ショックに揺れる中で英断は素晴らしい、実らなかったけどその勇気、嫌いじゃない。心臓には悪すぎるけど。とにかくコーキチさんもぶれてない。それで結果が出てる以上、コーキチさんの腕を信じるしかない。守備は弄らなくて良いから、とにかくオフェンスの手直しを続けて好転するきっかけを作ってほしい。

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とにかく、後ろをふり返ってる暇はない。1cmでも、1mmでも前に進むために、うん。

でも、やっぱり、勝ちたかったなぁ……。

いや、もういいの、次!次!ではここまでー。

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*家帰ってきて左手見たら、親指の付け根が紫に……。手拍子し続けてたからだと思うけど、力の加減が……力入ってた証拠かなぁ。サポも又全力でやりきるって約束したからには手を抜けないから思ってて……。つか、美談じゃなくて、音を出すために力一杯じゃなくて、その方法論が欠けてるからなんだな。前にmasashichanさんが隣で破裂音みたいな手拍手してて、色々な人にやり方聞いて「掴んだ!」と思ったんだけど、無意識にやってると、力一杯……それじゃだめなんだな。とりあえず冷えピタで冷やしながら反省。

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