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July 09, 2008

スパイラル@J1 第15節 フロンターレ vs Fマリノス

スパイラル。

酷すぎた前半をエースの一発で引き戻し、回帰の末に掴んだ流れ、間違いなく風が吹いてた。

それでも勝てない。まさに負のスパイラル。

閉塞感と絶望感が漂う現状、クラブの総力が問われてる。

2008 J.League Division1 第15節

フロンターレ 2-1 Fマリノス @ 等々力陸上競技場「スパイラル」
Frontale:10'我那覇和樹 89'ジュニーニョ
F.Marinos:42'山瀬功治

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也"守護神なら折れるな"、DF田中隼磨、中澤佑二、松田直樹、小宮山尊信、MF河合竜二(88'黄×2=赤)、兵藤慎剛、清水範久"ダイナミズムを生まないジローに価値はない"(→63'水沼宏太"若さと過信と")、山瀬功治"目覚めの一発"、FWロニー"消えた匂い"(→54'坂田大輔"呼び起こす記憶")、大島秀夫

フロンターレスタメン:GK川島永嗣、DF井川祐輔、横山知伸、伊藤宏樹、MF菊地光将、村上和弘、山岸智(→74'黒津勝)、中村憲剛、谷口博之(→68'大橋正博"まーくんの意地")、FWジュニーニョ"75%の力でも"、我那覇和樹(→68'鄭大世)

日中の熱と湿度で不快感高まる等々力、どちらも不調を囲っているだけにこの一戦で浮上のきっかけを掴みたいところか。スタジアムには両サポーターが沢山詰めかけ、座席部分はほぼ満席(まー、等々力が20000越えるときは立ち見も一杯ぐらいになるからねぇ)どちらのサポもかなりの熱を持ってゲームに臨む。

そんなゲームのスタメン、進歩がなかなか見られず4/29からほぼ2ヶ月勝ち星から見放されているにも関わらず、監督が内容が良いとか現実逃避して課題の修正も問題点の洗い出しもしているとは思われずに全く光明が見えないFマリノスは、トップをこれまでのロニ・オーシコンビに戻した以外に変更なし。スペースに抜けて相手のラインを引っ張る坂田の存在は小さくなかったと思うけど。ガンバ戦で頑張ってた陽介もベンチ外……。対するフロンターレ、寺田の復帰が期待されたが間に合わず、この日もルーキー横山がリベロポジション。しかし、合流が遅れて前節は欠場となったジュニーニョが毎日の2部練習を重ねてコンディションを上げて今節復帰、復調の我那覇と2トップを組む。

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試合展開

一言、最悪の前半。

きっちりとブロックを組み、そのブロックを維持してスペースを管理することに重きを置くフロンターレディフェンスに対し、楔の意識こそ強まったモノのサポートの質(タイミング・アングル・選択肢)が低く次の展開が生まれず、また状況を鑑みずにオートマティックに楔を入れていたりと、崩せる可能性の低い攻撃に終始。可能性を感じたシーンは功治→ロニ→河合と繋がってバーをかすめる強烈なミドルシュートを放った場面、功治がうまく相手をターンでいなしてそのままドリブルシュートを放った場面ぐらいか。攻めあぐねてボールロストを重ねるという流れの中、ロスト後の攻守の切り替えが遅く、派手にポジションを崩すジローと功治の空けたスペースをカバーしきれずにサイドがほぼノーケアになるという悪循環。又、2列目から飛び出してくる選手に対してはほぼ無抵抗のまま崩されるなど、我慢はしているにしても穴だらけ。個々の切り替えに対する意識の低さをはじめとして、運動量も献身性も見られず、組織として空いてくる穴をカバーしきれない論理性も欠如し、現状のFマリノスの状況を表すような散々な内容。

しかし、スコアは1-1。スローインからの展開、谷口がエンドライン際でボールを引き出し、ダイレクトでジュニーニョへ。ジュニーニョは対峙するディフェンスをモノともせず中に切れ込み、そのまま非常に速く枠へ向かう鋭いシュートを飛ばす!哲也反応、しかし抑えきれず……そのこぼれにすぐさま詰めたのが我那覇。これでフロンターレ先制、あのポジションを獲ってすぐさま反応した我那覇の嗅覚を褒めるべきか、もちろんジュニのシュートも素晴らしいが。Fマリノスディフェンス陣としては、ジュニのプレー気質を読んでいればもう少し何とか出来たか……いや、難しいな。

Fマリノスは上記の通り攻めあぐねてほとんどゴールチャンスがなかったモノの、終了間際、楔を受けようとした功治がボックス近くでファールをもらってFKのチャンス、右寄りの位置、功治蹴る!壁を外から巻く、抜群のスピードとコースでゴールに向かう、川島全く動けず!ネット揺れる!パーフェクト!久々に功治のキックが嵌ったねー。あのスピードとコースじゃ、どんなキーパーも早々取れない。最悪の内容の中でセットプレーであろうとスコア的に帳尻を合わせることが出来た意義は小さくない。これで前半を折り返す。

後半に入り、坂田を投入されるとゲームは大きく動く。坂田が裏に走ることで、深い位置で起点を作ると共に相手のディフェンスラインを押し下げ、プレースペースを押し広げて、閉塞していた攻撃に少しずつ流れ始め、守備に置いても昨シーズン中核を為したメンバーが前線に揃ったことでファーストアプローチから始まるプレッシングに意思統一が生まれ、そのプレスが効力を発揮することでボール奪取の位置も高くなる。好循環は運動量豊富で積極的なランニングをする宏太の途中投入で更に先鋭化され、完全にゲームの流れを掴む。

そんな状況に高畠監督は、我那覇に代えテセ、谷口に代えまーくん、そして山岸に代えて黒津を投入。アタッキング職を強めながら井川を右、村上を左に据えた4バックに移行。しかし、スクランブルアタック仕様のFマリノスの勢いも衰えず。互いに攻め合う意志がぶつかり合えば、そうなると必然的にオープン展開になる、しかしスコアは動かない。最終局面に入っても互いに攻める意思は失わないがスコアは動かず、このままドローか?と言う気配も漂い始めた中でターニングポイントとなるプレー。カウンター気味の流れの中で宏太がボールを運び、後ろからもどんどん選手達が押し上げてくる中でアタッキングエリアに入った宏太が選択したのは距離のあるところからのフィニッシュ、しかしこれがブロックに合いこのチャンスを逸してしまう。そして、そのリフレクションがフロンターレボールになり、ジュニーニョにボールが出たところで河合がしつこくチェイスした結果、サイドライン際でジュニーニョを引き倒し、この日2枚目のイエロー。退場となってしまう。チームバランスの悪さを一人で奔走し続けた顛末、彼自身被害者と言えなくないか。そして、ロスタイムに結末。

CK、まーくんの鋭いインスイングのキックに哲也が飛び出して触るもクリアしきれず、このボールを横山が中に折り返し、最後はゴール前にポジションを獲っていたジュニーニョがアクロバティックに押し込む!ゴールカバーに入った隼磨も抑えきれず、ゴールラインを越え、等々力熱狂。そしてほどなくホイッスル。GKとして、飛び出したのであれば必ずクリアしなければならなかった、これは言いようのない事実。ただ、たらればだけど、河合の退場時点でチームとしてはっきりとした意思を示さなきゃいけなかったとも思う。もちろん、最後まで勝ち点3を狙うことは否定しないけれど、(順位的にもピッチの状況的にも)立たされている状況を考えた時、やはりある程度現実的な選択が必要だったのではないかな。全ては結果が出た後のたらればだけど。

これでゲームが決まった。Fマリノスは再開後3連敗、未だに光の見えてこない状況ににわかにフロント周辺が騒がしくなることとなった。

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具体的な方法論がなく非生産的なポゼッションと規律も戦術もないカオスなチームディフェンス、ミスやチャレンジを許容出来ずに破綻する、それが今のFマリノス。

攻勢の時間帯があったにしても、絶望的な前半を目の当たりにして、それでも「ゴールが出来ないだけ」「内容は悪くない」なんて絶対に言えない。

根本的な問題に目を背け続ける指揮官に何を期待するのか、その問題を是正するだけの手腕を持たない指揮官に何を期待するのか、ハードワークという昨シーズン築き上げた土台を壊し選手達から躍動感と走る意欲を奪った指揮官に何を期待するのか。

「座して死を待つ位なら、戦って死ぬ」

この状況でもなお、彼に任せるというのなら、座して死を待つのと一緒。僕はリスクがあろうと新しい可能性に賭けたい。これが僕の偽らざる気持ち。

どういう結論が導き出されるのかはわからない。ただ、一つ願うことはその決断に覚悟が欲しい。情熱の限りを尽くし、選手達の背中を押しつづけていたサポの覚悟に負けないぐらいの。

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*細かいことは一つだけ、佑二が数回見せた見せた積極的かつ献身性を感じさせる攻撃参加、これをチーム全員にやって欲しい。出した後にレシーバーとなる意識、長い距離でも走る意識、こういうプレーへの関与性を強く出すようなプレーを全員でしないと、ポゼッションの中で相手を揺さぶり、ゴールを引き出すことは出来ないと思う。前半、上記の佑二と兵藤以外にダイナミズムを付随するような意識を見せた選手がほとんどいなかった事を見ても、閉塞するのは必然。後半の姿を見てると、ポゼッションがチームの足枷となりつつあるのかなーという気もしちゃってるんだよね。ポゼッションサッカーの負の側面というか……、ナイーブな問題だからねぇ。

*あ、守備はもうどうしようもない。プロじゃない、素人草サッカーレベル。桑原さん、酷いよ。

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新潟戦、結果が出なければ解任、とのこと。それでも、やっぱり負けるところはもう見たくない。複雑だけど、打算はしない。出た結果を受け入れるのみ。何よりも、勝利の瞬間に飢えてますから。

ということでここまで、しかし、きっついね。

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