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June 28, 2008

決断の時@J1 第14節 Fマリノス vs ジュビロ

事前予測も、予備動作もなく、何も生み出す事が出来ない無意味なポゼッションとゴールを奪うための条件を満たさないサイドアタックに終始したオフェンス

能動的なボール奪取も、安定したスペース管理も出来ないディフェンス

勝利に値しないパフォーマンスで、結果が出ないのは必然。

しかも、これがたっぷりとあったはずの中断期間の後のゲームと言う事実。希望も、未来も見いだすことを許さないゲームの後に言えることはただ一つ。

もう限界。無能な監督はいらねーよ。

以上。

2008 J.League Division1 第14節

Fマリノス 0-1 ジュビロ @ 日産スタジアム「決断の時」
Jubilo:64'ジウシーニョ

super soccer

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF田中隼磨、松田直樹、中澤佑二、小宮山尊信(→85'山瀬幸宏)、MF河合竜二、ロペス(→66'兵藤慎剛)、清水範久(→80'大島秀夫)、山瀬功治、FWロニー、坂田大輔

ジュビロスタメン:GK川口能活、DF加賀健一、田中誠、茶野隆行、MF駒野友一、成岡翔(→46'犬塚友輔)、上田康太、村井慎二、西紀寛(→29'萬代宏樹)、FWジウシーニョ(→84'船谷圭祐)、カレン・ロバート

更新拒否。時間の無駄。

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June 18, 2008

乾貴士のレンタルに思うこと。

Photo

柔らかいタッチからスムーズなターンで前を向き、キレキレのドリブルワークで相手を翻弄、一本の筋が見いだせば糸を引くようなスルーパス。その奔放なる姿に輝かしい未来を期待せずにはいられなかった。

しかし、溢れる才能だけでは立ちゆかない。ボールを引き出すための予備動作、チームタスクとしての守備技術と運動量、スペースなき中で求められるシンプルなプレーセレクト……、モダンフットボールに横たわる現実とプロの壁にぶつかった。

そんな中で、示された新たな道。

この挑戦が、本来の輝きを取り戻すきっかけにならんことを願ってやまない。

さあ、頑張っておいで!ここで終わる才能じゃないんだから!

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乾貴士選手、セレッソ大阪へ期限付き移籍のお知らせ(Fマリノスオフィシャル)

横浜Fマリノスより乾貴士選手期限付き移籍加入のお知らせ(セレッソオフィシャル)

*寝耳に水とはまさにこのこと、今朝のニュースを目にして、午後にはオフィシャルがリリース。ケータイサイトには彼のメッセージがアップされてて……と、何だか彼のことを考える間に決まっちゃって、未だにシンジラレナイというか、びっくりしちゃってます。マリノスタウンで何とかぶつかった壁を乗り越えて欲しかった気持ちもあっただけに寂しい気持ちもあるのだけど、現状では監督があれで、なかなかプレータイムも得れないだろうし、それなら外の空気を吸って新たなチャレンジをするのも彼にとっては良いのかも……と思う気持ちも半分あったり、やっぱり複雑です。

*とはいえ、冷静に考えると、現状でスタメンとしてできるほどの力があるかといえばnoと言わざるを得ないし、彼を活きるようなメソッドも用意出来ていない状況だから、それならばもっとプレータイムが得れる可能性の高い場所に行くというのは、然るべき選択だと思う。ましてや同じような年の選手が大黒柱となっていて、アタッカーにとってはやりやすい環境があるとのこと。出身地・滋賀にも近いし、再び彼が輝きを取り戻すには、充分な刺激があるチーム。悪くないと思う。

*うちとしては彼に下のカテゴリでプレータイムを得ることで経験を積んで成長してくれることを期待してて、セレッソとしてはA代表でそうだったように、五輪代表・ユース代表と今後も離脱が予測される今や欠かすことの出来ない存在となっている香川真司の穴を埋める存在として期待してる。利害の一致したレンタル、なんだと思う。とはいえ、セレッソの状況がどうなってるのかわからないから、行っていきなりプレータイムを得れるのかはわからない。J2はベンチ枠は5枚だから、それなりに競争は厳しいと思うんだよなー。クルピがどういう傾向の選手を好むのかイマイチ掴めないし……。若い子使うような印象はあるけれど……。

*ただ、環境が変わっても彼が抱えている課題が解消される訳じゃない。ボールを持てばそれなりに印象に残るようなプレーはするけれど、ボールを引き出すためのオフ・ザ・ボールの動き、ポジショニングの質が良くないために、その回数自体が増えていかない。自分のタイミングでボールを引き出せないとプレーの選択が淡泊となって、試合の流れの中で消えていってしまう。もちろん、昨シーズンの水沼塾、そして今シーズンのサテなどで少しずつ少しずつ前には進んでいるけれど、まだまだ充分じゃない。試合の中で活きる術を見いださない限り、ブレイクスルーを遂げるのは難しいと個人的に感じているので、これは大阪でも高い意識を持ってやって欲しいなーと。

*てか、香川がこれだけ認められてステップアップしていて、自分が燻っているという状況に何も感じないはずない。この状況ギラギラしなきゃ嘘だろ?そんな反骨心にも期待。香川に出来て乾に出来ていないこと、それを見いだすには絶好の機会。それが掴めれば、乾は絶対化ける。このチャンス、彼には絶好かも知れん。

あーしてほしい、こーしてほしいみたいな事ばっかり……でも何よりもお願いしたいのは、しっかりアピールして結果残して、帰ってきてねということ。まだ横浜じゃ何も出来てないんだから。てか、セレッソさん、あくまでも「レンタル」なんだからちゃんと返してね。

*てか、リスクマネジメントとして出す前に契約延長するなりなんなり、しないとだめなんだけどなー、むー。

*とにかく頑張れ、超頑張れ。

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明日はリスモカップー、憎っっっっくき城南一和戦!でも行けないんだな、残念。行ける方、存分に楽しんできてくださいな。

ということでここまでー。

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June 15, 2008

伝家の宝刀@FIFA WORLDCUP A.Qualify 3rdRound vs タイ

研究されようと、警戒されようと、止められない、止めさせない。

これぞ伝家の宝刀、これぞ日本の武器。

2010 FIFA WORLDCUP SouthAfrica Asian Qualify 3rdRound

Thailand 0-3 Japan @ Rajamangala Stadium,BANGKOK
JAPAN:23'Turio.M.T 39'Y.Nakazawa 88'K.Nakamura

sports navi

日本代表スタメン:GK楢崎正剛、DF内田篤人、中澤佑二"精度×高さ→得点力"、田中マルクス闘莉王"一発解答の禊"、駒野友一、MF中村俊輔"強行の価値は……"(→70'中村憲剛"「主力」の意地")、長谷部誠、遠藤保仁"価値ある右足"、松井大輔(→70'矢野貴章)、香川真司(→83'今野泰幸)、FW玉田圭司

オマーンでの消耗戦を何とかドローで切り抜けた日本代表はその足でタイへ。バンコクも東南アジア特有の湿気を含む暑さのよう。とはいえ、オマーンでの暑さに比べたら……なんて声も聞こえてくるので、大丈夫そうか。

気候も気になるが、注目が集まったのはこのゲームのメンバー。エース中村俊輔が右足首を痛めてほとんど練習が出来ない状況と出場を危ぶまれ、ストライカー大久保嘉人がオマーン戦の愚行によるレッドカードで出場停止。メンバーの組み替えが必要となる中で様々な報道があったが、岡田監督が選択したのは、俊輔の強行出場、そして、新星・香川真司の抜擢。香川は代表初スタメン。タイの方は、2月の埼玉からは大きくメンバーが替わったようで、ホームと言うこともあり侮れない。考えれてみれば、予選前に一番警戒感を高めていたチームだしね。

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試合展開

インターセプトからそのまま一気にドリブルで最終ラインを突き抜けて決定機を迎えるという長谷部のプレーで幕を開けたゲーム。このプレーはゴールを導き出すに至らなかったが、このプレーに引っ張られるかのように、前線からのアプローチや香川や松井が仕掛けていくなど、非常にアグレッシブにゲームに入る。タイが引き気味にゲームを入ってきたこともあって、完全に主導権を握ると、数が増えていたセットプレーから先制点を導き出す。左でのCK、ヤットがショートコーナーから俊輔とのパス交換で角度を付けてファーへインスイングの高いボールを供給すると、このボールに走り込んだのが闘莉王!完全に高さで凌駕し叩きつけられた強烈なヘッドは狭いニア、GKの足先を抜き先制点!さすが日本人得点王!ヤットの素晴らしい精度のクロスと闘莉王の高さ、日本の強みが出た!お見事!闘莉王はこれで禊ぎか。

この後も、主導権は渡さず、ほぼタイ陣内でゲームを進める日本代表。圧倒的なポゼッションを考えると、攻撃の実効性は高いものではなかったが、ロスト後の位置関係を利用した素早いファーストアプローチは非常に実効性が高く、タイの攻撃の芽を摘むことに成功。このリズムでゲームを進めると、またしても伝家の宝刀が輝きを見せる。ヤットの左からのCK、今度は直接インスイングのボールをゴール前へ送り込むと、完全に頭一つ抜け出した佑二がずどん!ヤットのキックの精度は素晴らしいね、だからこそ代表の佑二は良く決める。これで楽になった。2点というアドバンテージを持って後半へ。

ビハインドを負ったこともあり、選手を入れ替えて苦しいゲーム展開を変えようと試みるタイは、序盤こそ前半同様押し込まれたが、少しずつ強みであるらしいアジリティと細かなパスを紡ぐポゼッションを表現し始める。受けに回ると日本も少し綻びを見せ始め、囲い込みながらドリブル突破を許してしまったり、トリッキーなプレーと後ろからの飛び出しというコンビに振り回されりと、少々旗色が悪くなる。失点こそ免れたが、これでリズムを失うと、プレーの精度も落ち始め、ミスも目立ち始める。

この中で、岡田監督も動く。後半20分を過ぎたところで、怪我でその持ち得るクオリティを発揮出来なかった俊輔に代えて中村憲剛、直前に足を攣らせた松井に代えて矢野貴章を投入。チーム全体としても少々運動量が落ち、停滞していた感もあっただけに、彼らのフレッシュなプレーで流れを変えたいところか。

しかし、タイ代表の勢いに押され、劣勢の流れをなかなか切れない。序盤から飛ばしてきたツケか運動量が落ちて、アプローチは後追い、押し上げが効かず間延び、と相手の攻撃を制御しきれず、外から崩されるシーンも多くなる。しかし、危なげなく中央で踏ん張ることでこの攻勢を凌ぐと、終了間際、駒野のループパスに反応して飛び出した憲剛が浮き球を鋭くボレーで叩き込んで、3点目!憲剛、きっちり!なかなかチャンスが訪れない中で、しっかりとチャンスを活かした。うん、憲剛はやれば出来る子。

厳しい日程と気候のゲームも終わってみれば3-0、ようやくアジアの強豪らしいゲームでアウェイを乗り切った。

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結果だけを求めたゲームで抜かれた伝家の宝刀。

頼もしき右足が、日本が誇る看板が、全ての不安を吹き飛ばした。

残るタスクはただ一つ、日本のプライドを賭けて、バーレーンで喫した屈辱の雪辱を。そして、最終予選に行こう。

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*理想的な展開、かな。序盤から飛ばして入って、アドバンテージを握り、何とか粘って点差を保つ。そこに駄目押しのゴールが付いてきたわけだから。とはいえ、内容的には少し良くなかったかなー。一発で局面を変える俊輔がほとんど存在感を示せず、玉ちゃんをトップに据えて狙うべき流動的な攻撃というのも効果は薄かった。サイドを崩す、と言う選択肢は悪くないと思うし、リスクをコントロールする意味でも間違った選択じゃない(サイドと中央、カウンターのリスクとしては間違いなくサイド)ただ、トップが玉ちゃん一人、中の厚みも迫力も保てない状態で、相手に与える脅威がどれほどのモノなのかと言うことを考えると、もう少し創造力が欲しかったかなー。まー、岡ちゃんの所為だと思うけどね。勝つための徹底、というか。

*まー、この厳しいアウェイ連戦でわかったことと言えば、電通氏ねじゃなくて、ハードワークの有無がチームのクオリティに大きな影響を与えるということかなーと。このゲームでも序盤は非常にアグレッシブにロスト後のプレッシングを敢行して相手の攻撃を摘んで摘んで摘みまくった。これで完全にリズムを握ることに成功したけれど、後半運動量が落ちると、選手間の距離が開き、コンパクトな陣形と保てなくなって、モダンな守備が機能しなくなった。チームとして考えるべきは、保たなくなったときにどうするか。そこで必要となるのが運用、と言うことになるよね。機能するうちに全てが全て、と言う感じになっている感があるけれど、それじゃ保たない。コントロールするところはコントロールして、流れを把握して、リトリートして守る時間があってイイ。ましてや、スピードと裏を狙う意識を持つ選手が、長い距離でも正確にパスを出せる選手がいるわけで、カウンターだって出来るわけだし。もちろん、その判断は難しいけれど、そういう時間を意図的に作ってもイイ。今日の試合を見る限り、曖昧な状況で相手の攻勢を浴びるというのは非常に危険な状況だと思うからこそ、ね。

*それにしても、佑二にしても、闘莉王にしても高いねー。相手が高さのないタイと言うこともあって、高さを活かせと声高に叫ばれてたけど、それもただじゃ活かせない。それを活かすのがキックの質。ヤットのキックがばっちりだったことがこのゲームの勝負の綾となったね。俊輔のキックは良くなかったけど、二人のキッカーがいる強みが出た。キリンカップではコンディションが良くなかったから不安だったけど、徐々に上げてきて重要な仕事をする。この辺は経験の強みかな。オマーン戦のPKしかり。頼りになるね。

*功治はベンチも外れちゃった……何を求められてるのかな……岡ちゃんが香川を買ってるにしても、彼よりもプライオリティが低いことを功治がどう捉えるのか。チームとしてのリズムなのか、プレーの質なのか、迷いが出なければいいけれど。

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それにしてもアジアは厳しいね、フットボールだけの単純な力比べだけじゃ勝負が決まらないからこそ、怖いし、難しい。このゲームは展開に恵まれたけど、まだまだこれが続くと考えると、胃の痛い日はまだまだ続くんだよなー。でも、こういうのも又醍醐味。興味の減退、観客数の低下など、代表人気の低下が叫ばれているけど、この醍醐味がある限り大丈夫なんじゃないかなーと。だって、そんなこと言ってられないから、追いつめられたら。国力が問われるんだから。

って、ポジティブに思うことにしてます。それも又フットボール、うん。ということで、埼玉、楽しみにしてるよー、俊輔以外。俊輔は来シーズンに向けて休んで!ということでここまでー。

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*アズーリ、あぁぁぁぁぁぁ。終わった、終わったなー。予感はしてたけど、やっぱりかー。てか、オランダつえーよ、美しいよ、泣きそうだよ。

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June 11, 2008

王者の惨劇@EURO2008 GroupStage オランダ vs イタリア

スナイデルの強烈なシュートに対してファン・ニステルローイが反応した先制点は間違いなくオフサイド、それでもハードラックでは済まされない。

2点のビハインドを負った後半の強烈な圧力と勢いを見せたからと言って、ナイスゲームなんて口が裂けても言えない。

あってはならない惨劇、王者にあるまじきゲームだった。

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EURO2008 Austria-Switzerland GroupStage

Group C
Netherland 3-0 Italy @ Stade de Suisse,BERN
NED:26'R.V.Nistelrooy 31'W.Sneider 79'G.V.Bronckhorst

uefa.com/EURO2008 Official

アズーリスタメン:GKジャン・ルイジ・ブッフォン、DFクリスティアン・パヌッチ、アンドレア・バルザーリ、マルコ・マテラッツィ(→54'ファビオ・グロッソ)、MFジェンナーロ・ガットゥーゾ、アンドレア・ピルロ、マッシモ・アンブロシーニ、FWマウロ・カモラネージ(→75'アントニオ・カッサーノ)、ルカ・トニ、アントニオ・ディ・ナターレ(→64'アレッサンドロ・デル・ピエーロ)

オランダスタメン:GKエドウィン・ファン・デル・サール、DFアンドレ・オーイヤー、ハリド・ブーラルーズ(→77'ヨン・ハイティンガ)、ヨリス・マタイセン、ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト、MFナイジェル・デ・ヨンク、オーランド・エンヘラール、ディルク・カイト(→81'イブラヒム・アフェライ)、ラファエル・ファン・デル・ファールト、ウェズレイ・スナイデル、FWルート・ファン・ニステルローイ(→70'ロビン・ファン・ペルシー)

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*はい、ユーロです。毎晩夜更かししながら見ていますが、昨日のアズーリの惨劇に激しく落胆しております。まー、不勉強というか、ワールドカップ後に欧州の代表戦をほとんど見ていないこともあって、リッピ後のアズーリを見てなかった訳ですが、あれだけチームが壊れてるとは思わなかった。もちろん、トッティとネスタの代表引退、カピターノ・カンナバーロの直前での離脱、そして名将マルチェロ・リッピがベンチにいないこと。その影響がないとは思わなかったけど、チームとして備えていたプロセスが色々と抜け落ちて、整合性を失ってしまっていたのはやっぱりショック……。

*例えば、トニに対してのサポート。彼は素晴らしいポストワーカーで、アズーリの攻撃を担ってる訳だけど、とはいえ一人で出来ることは限られてる。だからこそ、的確なアングルとタイミングでのサポートが必要なのだけど、この試合に関しては彼の活かし方をチームとして持ってなかった。ワールドカップの時はペロッタであったり、トッティが必ず近い位置に入ってサポートに向かい、彼をあそこまで孤立させることはなかったけど、この試合に関してはトニが持ってもサポートする選手がいなかった。ディ・ナターレはサポートの意識が希薄、カモはアウトサイドに開きすぎ、これじゃ孤立するのも当たり前。このプロセスが抜け落ちていたことで、世界最高峰のポストワーカーを活かすことがほとんど出来なかった。

*ミラントリオに関して。彼ららしさは出ていたと思うし、悪い出来ではなかったと思うけど、戦術的に無理があったかな。狙いとしては、後半のように二人のクラッシャー(ガットゥーゾ・アンブロシーニ)がアグレッシブにアプローチを掛けてボールを狩って、ピルロの高い精度のパスを使って手数を掛けずに個人能力を出すことで相手を崩しきるというのがあったと思うのだけど、現実はオランダの2列目の3人が流動的に動きながらボールを引き出して技術力を活かしたことでなかなかうまく奪えず、結果押し込まれてその狙いを具現化出来なかった。で、低い位置に押し込まれると、トニへのサポートに行くには距離が広すぎるし、ポゼッションから崩すにもガットゥーゾやアンブロシーニでは頑張るにしても、難しい部分がある。これで戦術的な整合性が保てなくなった。システム的な問題でもあるし、人選的な問題でもあるけど、かなりナイーブなタクティクスだったかなー。選手達が持ってるメンタリティ的にも、ゲームの重要性的にも、前半から後半のようなプレーをするには難しい状況だったと思うし。

*ディフェンスは仕方ない形ではあったと思う。一つはオフサイド、二つはカウンター。でも、ゲーム通じて不安定だし、何よりもこの国のアイデンティティである水際での粘りが全く感じられなかったのは寂しかった。ジオの3点目、一回ジジがイイセーブを見せて凌いだ後、ゴールカバーに入ったバルザーリがクロスと予測してカットに入ったけど、結局ボールに触れなかった。カイトのクロスが素晴らしかった、とも言えるけど、もしカンナならジオと刺し違えるか、割り切ってゴールカバーに入ったままで凌ごうとするかしたと思う。無力化されてしまってはそれでおしまい。良い選手だと思うけど、まだまだアズーリの守備を支えるには、甘い。マテ?話にならない、コンディション悪すぎだし、粗い。ラフィのスルーパスからニステルに抜け出されたやつにしても、ラインコントロールミスだし。禁句だけどネスタ帰ってこないかな……。

*正直、厳しい立場。連勝しかないけれど、したたかでイタリアでプレーする選手も多いルーマニア、そして相性が決して良いとは思えないレ・ブルー、それをこのショックを引きづったままそれを成し遂げるのは簡単じゃない。とりあえず、この日の後半をヒントに立て直しだね。まずモダンな意識をもう一度取り戻す、グロッソのプレーにはまだそのイズムが残ってたから、不可能じゃないはず。トニへのサポートするための中盤の運動量を考えれば、ペロッタやデ・ロッシの起用はもちろんのこと、アレックスやカッサーノの起用も欲しい。ミラントリオ使うなら4-3-1-2かな?後は決定機が得点に繋がれば……トニ……グロッソ……アレックス……、ねぇ。

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*アズーリがダメだったとはいえ、オランダが素晴らしかったことも事実。スナイデルとラフィの技術力がカウンターに活かされて、攻撃力に反映されてたし、不安視された守備も集中力高く最後まで猛攻に耐えた。特にスナイデルのパフォーマンスは出色。見事なパスや行動半径の広い動き、そして得点機に顔を出すセンス、彼のクオリティをまざまざと見せられたゲームだった。で、大当たりだったカイト、攻撃での見事なアシストとフリーランニングはもちろんのこと、アズーリのサイド攻撃に置いてキーとなるザンブロッタの対面に置いて、守備面に置いて意味のある起用にしたことで、ザンブロッタの攻撃力を削いだ。これは、ロッベンのアクシデントがあったとはいえ、ファン・バステン監督の起用が見事に当たったかな(終盤、グロッソがカイトを捨てて高いポジションを獲ったことでその呪縛を振り切ったけど)。守備的と言われるけど、高い技術と創造性を効率的に使うオランダ、強かった。フランスとの対戦が楽しみ。

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と言うことで、エキストラですが、気が向いたら又やります。てか。代表戦ね、やらないとね。書くことあんまりない……(苦笑)

ということで、ここまで……ハァ……

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June 04, 2008

日本のクオリティ@FIFA WORLDCUP A.Qualify 3rdRound vs オマーン

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相手は主力を欠いていた、相手がゲームプランを誤った、今後このメンバー構成で強豪と伍していけるのか、様々なエクスキューズは残る。

しかし、日本代表が素晴らしいパフォーマンスしたことに変わりはない。日本代表に相応しいハイレベルなクオリティのプレーで相手を圧倒したことが素直に嬉しい、そして誇らしい。

そして、この誇らしい姿が日本のために尽力し歴史を作った長沼さんに届かんことを。

010 FIFA WORLDCUP SouthAfrica Asian Qualify 3rdRound

Japan 3-0 Oman @ Nissan Stadium,YOKOHAMA
JAPAN:10'Y.Nakazawa! 22'Y.Okubo! 49'S.Nakamura!

sports navi

日本代表スタメン:GK楢崎正剛、DF駒野友一、中澤佑二"鬼神の如き"、田中マルクス闘莉王"スペシャルワン"、長友佑都(→83'今野泰幸)、MF中村俊輔"スーパー"、遠藤保仁"リズムメーカー"、長谷部誠"ヒヤヒヤハラハラ"、松井大輔"遊撃"、FW大久保嘉人"期待に応えるエース"(→72'香川真司"新時代の寵愛")、玉田圭司(→79'巻誠一郎)

雨雲が垂れ込める日産スタジアム。アウェイのバーレーン戦での不覚により、この一戦に岡田監督の進退が懸かり、予選突破を考える上でも勝ち点で並ぶライバルとなるだけに絶対に落とせないゲーム。又、岡田監督のキャリアをスタートさせた長沼会長の訃報がゲーム直前に届き、岡田監督にとっても非常に思い意義のある試合となっていたのではないだろうか。

そんなゲームのスタメン、勝ちに行く、点を獲るという意思を強く表すかのように、技術力に長けた選手を並べ、しかもアンカー抜きという中盤構成、そしてポストに頼るのではなく機動力と突破力に長けた2トップというチャレンジングな布陣を選択した岡田監督。まさに勝負の布陣といえるか。ここまで代表の主軸をなしてきた阿部勇樹や鈴木啓太がベンチを外れるとは思わなかった、びっくり(阿部っちは怪我なのね……赤の差し金、とは思いたくないけど)対するオマーン代表は出場停止などで主力5人を欠く中での苦悩の見えるメンバー構成だったよう。その中でウルグアイ人のリバス監督がどのようなゲームプランを携えてゲームに臨んだのかが気になった。

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試合展開

オマーンは中東らしくない高めのラインコントロール、中盤をコンパクトにして中盤での鬩ぎ合いを挑んで来ている感じか。日本代表はリスクを避けながら長いボールを織り交ぜて裏を狙うような形でゲームに入ると、相手の裏への対応のまずさもあって、いきなりチャンスを迎える。闘莉王の素晴らしいフィードに嘉人が反応、スピードに乗って裏に抜けようとしたところでオマーンディフェンスが頭に当ててカットされるも、併走していた玉ちゃんの元にボールがこぼれる!これをうまく合わせてゴールを狙うが枠を大きく外した……でも、惜しい!このプレーで流れを掴むと、押し気味にゲームを進め、そして伝家の宝刀で貴重な貴重な先制点を掴み取る。長友のオーバーラップで奪い取った左CK、ヤットのインスイングの速いボールに対して、闘莉王がニアに走り込むことで空けた中央のスペース、入ってきたのは佑二!相手と競り合いながらもボールサイドに入ってダイビングヘッドでずどん!スタジアム熱狂!佑二の気迫が表れるかのような素晴らしいダイビングヘッド、そのゴールを引き出した闘莉王のスペースメイク、そしてヤットの素晴らしいキック。ゴールを獲って然るべきクオリティの伴ったセットプレー、お見事。

先制点で固さが取れると、徐々に日本の誇る技術がピッチに表れはじめる。松井が積極的に最前線に飛び出して、俊輔が美しく精度抜群のフィードを送ってチャンスを作る。ヤットのサイドへのフィード、俊輔が柔らかく収め、駒野がオーバーラップを掛け、そこにタイミングを計った上でのスルーパスが出る、美しいコンビネーション。素晴らしいプレーが何度も表れる中で、技術とセンスの粋が凝縮されたプレーが素晴らしいゴールを生みだす。相手のスローインをカットすると、右サイドにボールが渡る。細かく繋ぐ中で俊輔がフリーでボールを持つと視点の先にはするするっとポジションを上げていた闘莉王、そしてその走り込むポイントにピンポイントのスーパーフィード!闘莉王はイイポジショニングで完全にこのボールの制空権を握ると、闘莉王の選択は後ろから走り込んだ大久保嘉人!落とされたボールに対して、冷静にファーサイドへ沈めて追加点!うおー!すげー!糸を引くような俊輔のフィード、そしてするするっと最前線に飛び出した闘莉王の感性と正確な落とし、そして嘉人のフィニッシュ。全てがパーフェクト。相手の浅いラインを見事に攻略。スペシャルスキルと決定力、うまくいきすぎてるぐらいの展開で早い時間で大きすぎるアドバンテージ!

完全に日本のペース、しかしこれに飽きたらず質の高いプレーで継続して流れを手放さない。闘莉王とヤットが僅かな隙を見逃さず後方から高いレベルのビルドアップを見せてリズムを構築し、俊輔と松井が攻撃にアクセントを付ける。長谷部や長友、駒野が後方からどんどん押し上げて攻撃に絡み、嘉人と玉ちゃんは拡がるスペースに対して裏を狙うだけでなく、楔をダイレクトで正確に落として流れるような攻撃を演出する。詰まったりプレッシャーを掛けられても失わず、くだらないミスも少ないため、相手がボールを持つ機会自体が少ない。失ってもロスト後は素早くボールサイドにプレッシャーを掛けるなどキリンカップで見せていた切り替えの意識を維持、奪いきれなくてもきっちりと帰陣してブロックを作って、隙を作らず。レベルの差を見せる形で2点リードを保ち、前半を折り返す。

後半に入っても、日本の高いクオリティのプレーは継続。運動量落ちずオマーンの散発的な攻撃を簡単に遮断し、展開力を感じさせるサイドチェンジなどで揺さぶりを掛けると、欧州の風を感じさせるクオリティでトドメの一発が生み出される。左サイド、長友のカットを兼ねたアバウドな縦パスに対し、松井がうまく身体を入れ替えてサイドライン際に流れたボールをマイボールにすると、バランスを立て直してそのまま中に方向転換、そしてバイタルに入ってきた俊輔へ。俊輔は左足という武器をダシに大きなキックフェイクで相手を完全に出し抜くと、そのまま右足でミドルシュート!これが素晴らしいコースに飛び、アルハブシを破って3点目!松井の素晴らしい身のこなしにフランスで培った強さとバランス感覚を感じたし、俊輔の逆脚でもペナ外からきっちりとコースを捉えるミドルレンジからのシュート力は見事の一言、彼らが欧州で戦い抜いているクオリティを存分に堪能。僕はホームのカテ4で見ていたので目の前で見れた!凄かったぁ。

点差が付き、勝負の決した中でも集中力は切れないが、連戦やイエローなどの兼ね合いを考えると、少しずつベンチワークにも興味が移った中で、なかなか岡ちゃんは動かず。連携という側面で、出来るだけこのメンバーでのコンビネーションを高めたいと言う狙いか。それにしてもこのメンバーが作り出すポゼッションは非常に質が高い。ミスが少ない事や濡れたピッチでもパススピードとファーストタッチに感じる技術の安定性、一本一本のパスの種類に感じる丁寧な意識、見いだした隙を安易に逃さないプレービジョンと自信、これが本当のポゼッションなのかも知れない。守備も速いプレッシャーは衰えず。結局ベンチが動いたの残り20分、十代ながらセレッソの大黒柱として存在感を示しており、岡ちゃんに期待を抱かせる香川真司を嘉人に変えて投入。そのままセカンドトップ的な2トップの一角にポジションに入る。

終盤、玉ちゃんに代え巻、長友に代え今野といった交代策を交えながら、リードを維持。期待を背負った香川は、一度CKを頭で合わせて見せ場を作ったが、全体的に流しモードに入ったチームの中ではインパクトはそれほどでもなかったか。結局、オマーンの反撃を許すことなく、きっちりと3-0のスコアで終了。日本のクオリティとプライドを示す形でショッキングな敗戦のイメージを払拭した。

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改めて感じたのは、「日本代表の選手はうまいんだ」ということ。

高い技術、優れたプレービジョン、丁寧なプレーディティール、継続出来たパス&ムーブの意識、こういった要素が融合して高質なポゼッションを展開した攻撃、チーム内に浸透して高いモラルで継続したロスト後の素早いファーストアプローチ、奪いきれなかったときの帰陣によるブロック構築の使い分け含めて安定感のあった守備、短期間で失意のゲームのイメージを払拭させるだけクオリティを示してくれたことは非常に嬉しかった。

様々なエクスキューズがあってのこと、かも知れないけれど、このクオリティがこのチームのスタンダードとなっていって欲しいし、これを更に昇華させていくことで、もっともっと強いチームになっていって欲しいと願うばかり。

それは、時代が変わる中で、代表を取り巻く環境は変化の兆しを見せているけれど、それでも日本代表は日本サッカーを引っ張るオピニオンリーダーであるべきだと思うから。常に、魅力的で、強いチームであって欲しい。だからこそ、ここがリスタートライン。

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*それにしても、素晴らしかったのは闘莉王とヤットの攻撃構築。ディフェンスラインでは大きく、そして速くボールを動かすことで相手の陣形に穴を空け、その空いた穴を消えないうちに活かす。彼らだけで質の高いビルドアップが出来たことによって、例えば松井なんかはほとんど後ろに引っ張られることなく、アタッキングエリアで自由に動いてプレーするが出来たと思うし、長谷部にしても心おきなく前に出て行くことが出来たと思う。彼らが前にいることで、ダイレクトを絡めた流動性のある攻撃に必要な素早いサポートも可能になるし、走る距離も短くなるから、アタックに対してのエネルギーも残る。自主自立性のあるビルドアップによって生み出された好循環は限りなく大きい。二人のプレーには、大きな評価がなされるべきかなーと。褒めるのは腹立たしいけれど、闘莉王は本当に素晴らしい。改めて生で見て、彼のパススピード、パス精度、フリーマンを見つける視野……センスが違う。これだけ出来る選手は今までいなかった。しかも、当然守って良し、飛び出して良し、セットプレー良し、彼がもたらす効果というのは計り知れない。って、怪我かよ!

*で、選手間できっちりと同じイメージを抱き、高いモラルの元で継続していたことに関しては、監督のマネジメントが成功していることを示しているのかなと。長い時間経ってもそういうことが全く出来ない監督もいる中で(毒)短い時間ながら、選手達にベクトルを示して高いモラルを持たせてやらせたわけだから、そこは拍手。もちろん、選手の高いクオリティ(高い意識の元、能動的に頭を働かせてプレー出来る選手達が揃ってた。その中でプレーイメージの摺り合わせがうまくいったことで非常にスムーズな連携になったし)に助けられている側面も否めないけれど、ね。

*とはいえ、今後を考えたとき、このクオリティを維持出来るのかというのが課題になってくるかな。キープレーヤー(闘莉王・遠藤・俊輔・松井)を欠いた時にプレークオリティを維持出来るのか。酷暑の中東、そして東南アジアでこのアグレッシブなプレー姿勢を保てるか。でこぼこのピッチで精度を保てるか。リトリートされたとき、組織的にプレッシングを掛けられたときにもこの日のような高質のポゼッションを維持出来るか。ま、乗り越えるべき課題は残っていると言うことですな。まずすべき事はこの質を表現出来るグループを広げていく、ということ。強豪相手にヤットと長谷部のセントラルはリスキーなわけで、鈴木啓太であったり、今野の存在は必ず必要になると思うけど、ビルドアップに置いて質を示せないとこの日のような質は保てない。ディフェンス陣に関してもビルドアップに置いて闘莉王に頼りすぎている側面はあるし、もっとチーム全体でこのプレーを演出出来るようになっていくことが更なるレベルアップのためには必要。結果も必要なゲームが続くわけだから、理想だけを追うわけにはいかないけれど、挑戦して欲しいな、うん。

*俊輔。別格、という言葉がぴったり来るプレーぶり。ピンポイントフィードは本当に美しいし、実効性も抜群。久々に中村俊輔らしいのプレークオリティの質を堪能出来たことは非常に嬉しかった。で、個人的に感心したのは周囲との信頼関係を維持するために、非常に常に動き出しをした選手を視野に入れ、出さなかったときには必ず「出せなくてごめん、でも見えているよ」という合図を出していること。動き出した選手は少なからず出てこなかったことに対して疑念を持つし、それが続けば動き出しのクオリティは落ちていってしまうと思うのだけど(まー、それが実際Fマリノスで起きているからね~)、こういうコミュニケーションを取ることで動き出した選手に「次は出てくるかも」と思わせて、動き出しの質を継続させてる。パスというのは出し手だけのモノではなく、出し手と受け手が両方シンクロすることで質を保つ。非常に地味なことだけど、大切なことだと思うし、それをやり続けていると言うことは非常に素晴らしいことだと思う。俊輔、変わったよ。守備も激しく、アリバイ的じゃなく実効要素の伴うきっちりとしたモノだったし、運動量も豊富。状態が気になるけれど、あと3戦、良い仕事して欲しいな。右足ミドル見事!

*佑二格好良かった!本職の仕事はさておき、鬼神の如きヘッドは震えたわー。佑二にも思うところはあったと思うし、その気持ちが前面に出たゴールだったと思う。このゴールの重要性は火を見るより明らか、本当に素晴らしい仕事をしてくれました。次の課題はビルドアップ、一度戻されたボールに対してダイレクトでずばっと楔を入れたシーンがあったけれど、ああいうプレーを常に意識してやっていくことが必要。意識して欲しいな。功治は出場機会がなく残念。でも、刺激受けたし、今後試合に出るためには色々と考えなきゃいけないよね。自分に求められる役割、パラグアイ戦の時に功治に求められた役割はこの日の松井のプレーにヒントがある。松井が何を意識していたのか、それはアタッキングエリアで自分の持ち味を出すこと。多少セルフィッシュな意識だとは思うけれど、チームに置いてこれだけ自主自立性の高いビルドアップが可能だからこそ、許される。功治ももっと自分の持ち味を出すことに専念しても良いわけで。マリノスじゃないんだから、自分で何でもしなくていい、頭を切り換えてほしいかな。

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と言うことで、本当に良かった。何となく試合後は幸せな気分でしたよ。こういうサッカーを見ると、幸せな気分になる。こういうサッカーをね、毎週みたいよね、えぇ。

ま、余計なことはさておき、次はマスカットでアウェーゲーム、きっちり勝って予選突破決めて頂戴。ということでここまでー。

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*しかし、4万でも日産スタジアムはスカスカに見えてしまうわねぇ。本番と言うこともあり、それなりに入ってたとは思うけれど、やはり要塞はでかすぎる……。平日だから超満員は無理にしても……そうなると埼玉がベターなのかなー。埼玉は御園渋滞があるから終電怖い……。

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June 01, 2008

キリンカップを見て思うこと。

チームらしくなってきた。これが素直な感想。

ということで遅いですが、キリンカップを見て感じたこと、まとめー。

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Kirin Cup 2008 -All for 2010-

Day2/Japan 1-0 Cote d'Ivoire @ Toyata Stadium,AICHI
JAPAN:21'K.Tamada

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Day3/Japan 0-0 Paraguay @ Saitama Stadium 2002,SAITAMA

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ふたつの顔とひとつの共通項

コートジボワール戦で見せた縦に勢いのあるアグレッシブなサッカー、パラグアイ戦で見せたハイレベルなポゼッションサッカー、メンバー構成が大きく変わった二つのゲームで日本代表は異なるプレーをして見せた。出場していたタレントの指向性の問題、パラグアイとコートジボワールのプレースタイルの違いとしての相対的な問題もあるとはいえ、これだけの違いが出ると言うことは、まだまだチームとしての方向性が定まりきっていない、又個々の考え方にバラツキがあり、狙いを共有したり、個々が持つ武器を活かすには至っていないことが感じられた。

しかし、チームにきっちりと浸透した要素も見られた。それがボールロスト後の速い切り替えからファーストアプローチに行くディフェンス。相手が攻撃の移ろうとするところに素早く本気度の高いアプローチを掛けていくことで、相手の攻撃の第一歩目を制御し、カウンターに対するリスクをマネジメントして危機的な状況に陥ることを避ける。又、プレッシングの始動点として、一つのアプローチをスイッチに周囲が連動していくことで組織的に追い込んで相手のボールを奪える状況を作り出す。好例としてあげられるのが、パラグアイ戦で見られた鈴木啓太のオリジナルポジションを捨てて敵陣奥深くで仕掛けたファーストアプローチ。本来であればオリジナルポジションに戻り、スペースを埋めることに重きを置く役割を負う彼が、敵陣奥深くのポイントながら素早く反応して厳しく速いアプローチをボールホルダーに掛けにいき、流れを切った。一見、なんて事はないシーンだったが、このプレーが持つ意義は小さくなく(相手のカウンターチャンスを切り、バランスを整える時間を与えた)、チームとしてのコンセプトを感じさせた1シーンに見えた。

攻撃に置ける見えた二つの顔は残り少ない期間ですり合わせていくことが求められるが、守備から再構築を目指そうとする岡田監督の施術は、着実な成果をもたらしており、選手達もモラル高く取り組んでおり、チームとして共通理解としてのベクトルを生んでいる。失意のバーレーン戦から考えれば、一歩前進と言えるのではないだろうか。

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噛み合わない二人の救世主

方や、柔らかいボールタッチから繰り出されるドリブルと前衛的なアイデアを武器に自らの力で局面を切り開き、リーグ・アンでのステップアップを勝ち取ったアタッカー。

方や、天性の左足とゲームコントロール能力を携えスコティッシュプレミア王者へ導き、そして欧州最高峰の舞台でも足跡を残したパサー。

松井大輔と中村俊輔、二人の天才の合流が特に攻撃に置いて悩みを抱える日本代表にとって一筋の光になる。岡田監督は間違いなくそんなことを期待して、彼らを呼び戻したのだと思う。そして、その片鱗は少なからず示された。松井大輔は、らしいファンタジックなワンタッチパスやターン、そしてアグレッシブなドリブルは、自己主張の強い選手の揃うリーグで戦い抜けるだけの強い意思を感じさせ、中村俊輔も、ゲームを俯瞰的に捉えてミスなくコントロールしながらも、超高精度の左足で得点機会を作り出した。

間違いなく、この二人が噛み合えば、この苦境を乗り越えてられる。とはいえ、その「噛み合えば」ここに大きな問題があるように見えてしまった。それは二人が持つ根本的な「ベクトル」の違い……。

松井大輔はロストの危険性を背負ってでも、仕掛けられるところでは躊躇なく仕掛けて、相手の守備陣を突き崩すという意思を強く持っている。それは、彼の持ち味でもあるし、彼自身もそこを譲るつもりはないだろう。しかし、中村俊輔は仕掛けるアクションを全て否定こそしないモノの、展開に応じてサイドチェンジであったり、ボールの動きとパスの流れが連動することで崩すことに光を見いだそうとしている。このプレーに置ける指向性の決定的な違いが、プレーの中で齟齬となって表れてしまっているのが現状だ。

結論から言ってしまえば、どちらも正解ではあるし、両方とも必要になる。プレーを構築していく上では、無闇なロストを避け、相手を揺さぶって突破出来る箇所を作り出していく事の方が効率的、ましてや結果だけが求められる中で大きなリスクを負うことは決して得策ではない。しかし、薄いところを作り出そうと、最後の最後に必要となるのはゴール。そのゴールを導き出すために、連動性やコンビネーションだけで充分かと言ったら、決して確率が高いとは言えないのは前例(昨年のアジアカップやパラグアイ戦の前半)を通してわかっているはず。そう考えれば、ある程度強引な個に依る独力打開という選択肢に懸ける事も必要になる。チームコンセプトであるファーストアプローチに激しく行く事でもたらされると予測されるショートカウンターのチャンスに置いても、個人での打開が問われるシーンは来るはず。チームコンセプトとしても、こういったプレーも又排除されるべきではない。

時間的に余裕があれば、練習や試合を重ねていくことで互いの指向性を理解し、最良のバランスを探すことは可能だと思うが、いかんせん時間がない。その中で、海外で成功者として帰ってきた自負がある二人が短い時間で分かり合えるのか、落としどころを見つけ出せるのかといった部分は非常に不安でもある。

間違いなく、この3次予選でキーとなるのは「いかにゴールを獲るのか」という事に掛かってくる。二人の救世主の「調和」がどこまで進んだのか、その成果によって日本の行く末は掛かっているような気がしてならない。

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必要なる「陣地回復」のススメ

相手の猛攻によって自陣に押し込まれると、攻撃構築の機能性は一気に落ち、流れを絶つことが出来ずに劣勢をはね返せない。言うなれば「劣勢無限ループ状態」。A代表だけでなく、各年代の代表でもよく見られることだが、多分に漏れずこのキリンカップでもそんなシーンが見られてしまった。

守備の概念が浸透してきたこともあってこの2戦は何とか無失点に凌いだが、相手の猛攻を受け続けることは非常にリスクがあり、事実かなり危ないシーンも散見された。その結果に甘んじていても意味がない、見えてきた課題に関しては改善のために尽力する必要が出てくるのではないのかなと。

必要なことを書けばきりはないのだけど(セーフティファーストの一段上を行く「次に繋がる」クリア、ファーストアプローチをいなす技術、動じない精神力、より速い動き出し、ロングボールが繋がった後のサポートを実現する機動力、繋ぐ意思、冷静な状況判断……etc)、出来ることと言えば、切り替えの意識の向上や冷静な状況判断というシンプルな意識的な部分かも知れない。奪った後、パスレシーバーとなるために、ロングフィードのはいる選手へのサポートのために、目的意識を持ちながら、素早く切り替えて長い距離を走れば、攻撃に繋げて一時的に相手を押し返す事が可能になる。冷静な状況判断が出来れば、状況によっては無為なクリアではなく、次を考えた選択も出来るはず。

結果が全てのゲームに置いて、リスキーなセレクトは限りなく少ない方が良いとは思う。守り倒せるのであれば、それが一番正しいセレクトと言えるのかも知れない。とはいえ、攻められ続けることも又リスキーであり、何が起こるかわからない。無限ループは極めて危険、そして何より相手の攻撃を増長させる。今は必要ないかも知れないが、今後を見据えた上では守勢に回った状況の中でも、攻撃を成立させる方法を見いだすという課題に取り組んで欲しい。

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*と言うことでチームを見てのテーマ3つでしたー。どうでしょうかー。今後を見据えた上で……とか書いてますが、勝たないと先はないので、その辺は危機感が足りないですな。で、個人の部分は簡単に。前・中・後。

*前、高原がコンディション不良でクラブに戻る、嘉人が風邪、巻も怪我明け……と気になるところだけど、玉ちゃんの調子が良さそうなことは朗報かな。技術的には問題のない選手だし、キレがあれば、彼はそう簡単に止めれる選手じゃない。コートジボワール戦のゴールも嘉人のデコイ含めて素晴らしかった。中盤でかなり組み立てられることを考えれば、よりセルフィッシュに相手を崩すこと、点を獲ることに集中してもらいたいところ。アタッキングエリアでのプレーと言えばいいかな。それは他の選手でも同じ事。巻・功治の縦関係がもの凄い悪かった(巻は動きすぎて本来のポジションにいない、ターゲットの役割を果たせなかった。功治も下がりすぎて巻を孤立させてしまった。功治は自らの能力を発揮するには絶好の機会だと思ったけど、慣れてなかったかな。中盤の仕事ではなく、アタッカーの仕事だけやってるというのはクラブとは正反対だもんねぇ。ごめんねぇ)事を考えれば、2トップが良いような気がする。高原早くコンディション整えて帰ってこい。

*中、誰と誰を組み合わせるかが、ポイントかな。まー、パフォーマンスを見ただけで並べるとしたら、右から俊輔、長谷部、啓太、松井なんだけど、憲剛は入った方が良いね、ゲームを作る選手として。ヤットまで入るとポゼッションが強調されすぎて、直接的な脅威が減るから、一人は仕掛けられる選手の方が良いかな。ヤットはあんまり調子良いように見えないし。まー、これはさじ加減次第。個人で見ると、長谷部の変貌ぶりに驚き。より強くなって、より戦えるようになった。技術は元々しっかりしてるし、推進力もある。レジスタと言うより、セントラル、と言う感じで個人的に非常に見てみたい選手。長谷部の推進力は3つ目のファクターとして書いた「劣勢無限ループ」脱却のポイントになるかなーなんて事は考えた。あとは、啓太の出来がそれなりに良かったことに一安心。今ちゃんも隙だけど、色々な側面(闘莉王のカバー、広いケアエリア、繋ぎなど)を考えるとやっぱり啓太がいい。最近雰囲気までガットゥーゾになってきた……。

*後、なんといっても長友、ということになるのかな。アグレッシブなプレー姿勢はチームの武器となり得るし、守備もいい。身体強くて、1vs1が粘り強い。万能で、働き蜂、求めてタイプと言えるのかも。あれだけ前に出させてもらえるなら、うちのコミーや安田辺りでも面白いかな?と一瞬思ったけど、彼の良さは良いタイミングで走れる、しかもダイナミックに。コミーや安田は足元で受けたがるからタイプが違う。大きなヒットだね。それと寺田、本職とは違うストッパーとして少々怪しいところがあったけど、破綻は見られなかった。インターセプトへの意識の高さ、そしてその後の繋ぎの質はとても良かった。繋ぎの質という面だけを捉えれば佑二よりも上。闘莉王2枚という感じは面白い(岡ちゃんは嫌がりそうだけど)初出場と言うことを考えれば、精神的にもタフということかな。闘莉王の怪我が試合中一番心配だったけど、今のところ大丈夫なのかな?何とか今月までは耐えてもらいたい。右は……阿部ちゃんしかないかー。

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とにもかくにも全てはワールドカップ予選のために、うん。日産のゲームは見に行く。とうことでここまでー。

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*ナビスコは何とか引き分けー。ユッキキャノン凄かったー!勇蔵FKもついにキター!生で見たかったー!前半は選手コメントを見ても駄目駄目だったのかな……内容はどうだったんだろう?

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