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June 11, 2008

王者の惨劇@EURO2008 GroupStage オランダ vs イタリア

スナイデルの強烈なシュートに対してファン・ニステルローイが反応した先制点は間違いなくオフサイド、それでもハードラックでは済まされない。

2点のビハインドを負った後半の強烈な圧力と勢いを見せたからと言って、ナイスゲームなんて口が裂けても言えない。

あってはならない惨劇、王者にあるまじきゲームだった。

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EURO2008 Austria-Switzerland GroupStage

Group C
Netherland 3-0 Italy @ Stade de Suisse,BERN
NED:26'R.V.Nistelrooy 31'W.Sneider 79'G.V.Bronckhorst

uefa.com/EURO2008 Official

アズーリスタメン:GKジャン・ルイジ・ブッフォン、DFクリスティアン・パヌッチ、アンドレア・バルザーリ、マルコ・マテラッツィ(→54'ファビオ・グロッソ)、MFジェンナーロ・ガットゥーゾ、アンドレア・ピルロ、マッシモ・アンブロシーニ、FWマウロ・カモラネージ(→75'アントニオ・カッサーノ)、ルカ・トニ、アントニオ・ディ・ナターレ(→64'アレッサンドロ・デル・ピエーロ)

オランダスタメン:GKエドウィン・ファン・デル・サール、DFアンドレ・オーイヤー、ハリド・ブーラルーズ(→77'ヨン・ハイティンガ)、ヨリス・マタイセン、ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト、MFナイジェル・デ・ヨンク、オーランド・エンヘラール、ディルク・カイト(→81'イブラヒム・アフェライ)、ラファエル・ファン・デル・ファールト、ウェズレイ・スナイデル、FWルート・ファン・ニステルローイ(→70'ロビン・ファン・ペルシー)

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*はい、ユーロです。毎晩夜更かししながら見ていますが、昨日のアズーリの惨劇に激しく落胆しております。まー、不勉強というか、ワールドカップ後に欧州の代表戦をほとんど見ていないこともあって、リッピ後のアズーリを見てなかった訳ですが、あれだけチームが壊れてるとは思わなかった。もちろん、トッティとネスタの代表引退、カピターノ・カンナバーロの直前での離脱、そして名将マルチェロ・リッピがベンチにいないこと。その影響がないとは思わなかったけど、チームとして備えていたプロセスが色々と抜け落ちて、整合性を失ってしまっていたのはやっぱりショック……。

*例えば、トニに対してのサポート。彼は素晴らしいポストワーカーで、アズーリの攻撃を担ってる訳だけど、とはいえ一人で出来ることは限られてる。だからこそ、的確なアングルとタイミングでのサポートが必要なのだけど、この試合に関しては彼の活かし方をチームとして持ってなかった。ワールドカップの時はペロッタであったり、トッティが必ず近い位置に入ってサポートに向かい、彼をあそこまで孤立させることはなかったけど、この試合に関してはトニが持ってもサポートする選手がいなかった。ディ・ナターレはサポートの意識が希薄、カモはアウトサイドに開きすぎ、これじゃ孤立するのも当たり前。このプロセスが抜け落ちていたことで、世界最高峰のポストワーカーを活かすことがほとんど出来なかった。

*ミラントリオに関して。彼ららしさは出ていたと思うし、悪い出来ではなかったと思うけど、戦術的に無理があったかな。狙いとしては、後半のように二人のクラッシャー(ガットゥーゾ・アンブロシーニ)がアグレッシブにアプローチを掛けてボールを狩って、ピルロの高い精度のパスを使って手数を掛けずに個人能力を出すことで相手を崩しきるというのがあったと思うのだけど、現実はオランダの2列目の3人が流動的に動きながらボールを引き出して技術力を活かしたことでなかなかうまく奪えず、結果押し込まれてその狙いを具現化出来なかった。で、低い位置に押し込まれると、トニへのサポートに行くには距離が広すぎるし、ポゼッションから崩すにもガットゥーゾやアンブロシーニでは頑張るにしても、難しい部分がある。これで戦術的な整合性が保てなくなった。システム的な問題でもあるし、人選的な問題でもあるけど、かなりナイーブなタクティクスだったかなー。選手達が持ってるメンタリティ的にも、ゲームの重要性的にも、前半から後半のようなプレーをするには難しい状況だったと思うし。

*ディフェンスは仕方ない形ではあったと思う。一つはオフサイド、二つはカウンター。でも、ゲーム通じて不安定だし、何よりもこの国のアイデンティティである水際での粘りが全く感じられなかったのは寂しかった。ジオの3点目、一回ジジがイイセーブを見せて凌いだ後、ゴールカバーに入ったバルザーリがクロスと予測してカットに入ったけど、結局ボールに触れなかった。カイトのクロスが素晴らしかった、とも言えるけど、もしカンナならジオと刺し違えるか、割り切ってゴールカバーに入ったままで凌ごうとするかしたと思う。無力化されてしまってはそれでおしまい。良い選手だと思うけど、まだまだアズーリの守備を支えるには、甘い。マテ?話にならない、コンディション悪すぎだし、粗い。ラフィのスルーパスからニステルに抜け出されたやつにしても、ラインコントロールミスだし。禁句だけどネスタ帰ってこないかな……。

*正直、厳しい立場。連勝しかないけれど、したたかでイタリアでプレーする選手も多いルーマニア、そして相性が決して良いとは思えないレ・ブルー、それをこのショックを引きづったままそれを成し遂げるのは簡単じゃない。とりあえず、この日の後半をヒントに立て直しだね。まずモダンな意識をもう一度取り戻す、グロッソのプレーにはまだそのイズムが残ってたから、不可能じゃないはず。トニへのサポートするための中盤の運動量を考えれば、ペロッタやデ・ロッシの起用はもちろんのこと、アレックスやカッサーノの起用も欲しい。ミラントリオ使うなら4-3-1-2かな?後は決定機が得点に繋がれば……トニ……グロッソ……アレックス……、ねぇ。

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*アズーリがダメだったとはいえ、オランダが素晴らしかったことも事実。スナイデルとラフィの技術力がカウンターに活かされて、攻撃力に反映されてたし、不安視された守備も集中力高く最後まで猛攻に耐えた。特にスナイデルのパフォーマンスは出色。見事なパスや行動半径の広い動き、そして得点機に顔を出すセンス、彼のクオリティをまざまざと見せられたゲームだった。で、大当たりだったカイト、攻撃での見事なアシストとフリーランニングはもちろんのこと、アズーリのサイド攻撃に置いてキーとなるザンブロッタの対面に置いて、守備面に置いて意味のある起用にしたことで、ザンブロッタの攻撃力を削いだ。これは、ロッベンのアクシデントがあったとはいえ、ファン・バステン監督の起用が見事に当たったかな(終盤、グロッソがカイトを捨てて高いポジションを獲ったことでその呪縛を振り切ったけど)。守備的と言われるけど、高い技術と創造性を効率的に使うオランダ、強かった。フランスとの対戦が楽しみ。

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と言うことで、エキストラですが、気が向いたら又やります。てか。代表戦ね、やらないとね。書くことあんまりない……(苦笑)

ということで、ここまで……ハァ……

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Comments

ピッチ外にイタリアのプレイヤーが一人倒れてますからオフサイドではないです。

Posted by: 774 | June 11, 2008 at 12:10 PM

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