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May 13, 2008

Result/Process@J1 第12節 ガンバ vs Fマリノス

逞しき結果と希望の見えない過程、何だか複雑。納得してはいるのだけど……。

2008 J.League Division1 第12節

ガンバ 2-2 Fマリノス @ 万博記念競技場「Result/Process」
F.Marinos:65'&82'ロニー
Gamba:17'山口智 80'ルーカス

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF栗原勇蔵、中澤佑二、田中裕介、MF松田直樹、兵藤慎剛、清水範久(→75'田中隼磨)、小宮山尊信、山瀬功治、FWロニー、大島秀夫(→79'坂田大輔)

ガンバスタメン:GK松代直樹、DF加地亮、山口智、中澤聡太、安田理大(→71'下平匠)、MF明神智和、橋本英郎、遠藤保仁、二川孝広、FWルーカス、バレー(→77'山崎雅人)

チケットが早々に品薄状態になるなど、もの凄い注目されているのか?と思われたこの一戦、なんでも大阪府内のサッカー少年達を招待したらしい。そんなこともあってかテレビ画面から映るバックスタンドは色とりどりの万博。昨シーズンの良い思い出を考えれば、ここでなんとか悪い流れを断ち切りたい。

そんなゲームのスタメン、Fマリノスは怪我のロペスが外れたことで、前節に好転したきっかけとなった功治トップ下、兵藤ボランチの構成。この二人のプレーに期待が集まる。又、練習中に怪我があったのか、それとも単純にパフォーマンスの問題なのか、右ウイングバックが隼磨からジローへ。個人の問題だけではないんだけどなー。対するガンバは、ミッドウィークに湿気満載・長い芝のタイでACLを戦ってきた疲労が気になるところか。怪我でチョンブリ戦を回避した遠藤がスタメンに戻ったことが最も大きなファクター。ここ数戦、ホームでは結果が出ていないだけに何とかここで負の連鎖を断ち切りたい。

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試合展開

栗キャノンが松代を襲うシーンはあったモノの、チームとしての熟成度の差がピッチに表れる形でゲームはガンバペース、そして早々にセットプレーから失点。右からのCK、こぼれたボールをバレーが拾うと回り込むように前を向き強烈な低いシュート、ゴール前が混み合っていたことでこのシュートがガンバの選手に当たるが、このこぼれ球が最後はファーに構えていた山口の所へ、豪快に押しこまれた。まー、しょうがない形、不運で片づけてもいけないのだろうけど。

ビハインドとなったFマリノスだが、効果的な攻撃は生まれず。スムーズにボールが動かず、グループで崩すシーンはほぼ皆無、アウトサイドに展開するもコミー、ジローは周囲からのサポートもなく孤立、独力打開以外に道はなし、これではなかなか崩せない。逆にガンバはスムーズにボールを動かすのはお手の物、Fマリノスディフェンスをポゼッションで振り回し、バイタルにスペースを作り出して、次々と可能性のある形を作り出す。二川の右上隅を狙ったコントロールシュート、スルーパスに抜け出したバレーのシュートはその最たる例。しかし、ここは哲也の好セーブで凌ぎきり、何とか前半は1点差を保って折り返す。攻守に個人頼みで組織の「組」の字も感じられない部分は何とかならんのか。

後半に入ると、アグレッシブなプレー姿勢をようやく表現し始めたこと、ガンバの選手に疲労感が表れ始めたことで全体的に間延びし始めたことで、Fマリノスにもチャンスらしい形が生まれ始める。ジローのスペースパスに反応して右サイドに流れたロニーが、角度のないところから非常にテクニカルなフィニッシュ(右足アウトサイドでファーポストを狙うも、僅かに枠を逸れる……)、功治のキープから落としたボールをコミーがミドル(これも枠逸れる)、と良い形を作って流れを生み出すと、この流れに乗って同点弾を叩き出す。左サイドに飛ばされたスペースパスを受けた功治は加地との1vs1、フェイクを掛けながら選択したのは浅い位置へのマイナスのグラウンダー、コミーのスルーを経由して待っていたのはロニー!低く抑えたファーへのシュートはディフェンスにブロックされたモノの、自らこのこぼれに素早く反応してヘッドでニアを狙う!既に一本目のシュートに反応していた松代は、逆サイドに打たれた二本目のヘッドには間に合わず、これが左隅に決まって同点弾!これぞストライカーの嗅覚という素早い反応、見事なコントロール、ロニー本格化。ロニーゴー!

その後は互いに交代策を交えながら(ガンバは疲れの見えた安田理→下平、決めきれないバレー→山崎、Fマリノスは大きな仕事が出来なかったジロー→隼磨、同じくポストこそあれどフィニッシュには絡めなかったオーシ→坂田)一進一退の攻防。オープンな展開の中で、時間は残り10分、ゴールを奪い取ったのはガンバ。中盤でのスイッチプレーで前を向いた橋本から前を走るルーカスへと繋がると、裕介vsルーカスの1vs1。ルーカスはニアへのフィニッシュと縦への突破を警戒した裕介のポジショニングの逆を取り、右足でファーへの鋭いグラウンダー!哲也も及ばず。サイドネットに突き刺さってガンバ再びリード。ここまで再三の好セーブを見せてきた哲也、これはどうしようもなかった。裕介のポジショニングを考えればファーを切る選択は出来たかも知れないけど、これはこのコースにずばっと決めたルーカスがうまかった。これまたしょうがない。

この最終局面に来てのビハインド、厳しいかに思われたがすぐさま反撃、左サイドでコミーとのスイッチから功治がドリブル開始、スペースのある中へと運ぶと、坂田・ロニーも前にポジションを獲る中で選択したのは右サイドを駆け上がった隼磨。隼磨は前をふさがれるも切り返して左足でふわっとしたクロスをファーへ、そしてこのクロスの先にはロニーがフリー!少し後ろにステップしながらきっちりと頭で合わせ、ニアに押し込んで同点弾!ロニーナイスポジショニング!隼磨ナイスクロス!功治ナイスドリブル!良いプレーが3つ重なったイイ攻撃。グループでの崩しをなかなかチームで表現出来ない状況では、個人が頑張るしかない。その中できっちりと良いプレーをしてくれたこと、バモス。坂田も良く前でマークを引っ張ったよー。ロニーゴー!

ジェットコースターのようにスコアが動く終盤も残り数分。ホームのガンバは、これ以上は勝ち点を落とせないと言わんばかりに、大攻勢。ボックス内でヤットが2回、二川が1回、計3回のフィニッシュチャンスを作り出す。この辺はさすがの攻撃精度と圧力。しかし、ヤットのボレーは共に枠を捉えきれず、ファーで放たれた二川の強烈なシュートも哲也がコースを消しながらびしっと止めた!哲也ナイス!結局ゲームはこのまま。2度のビハインドをはね返して勝ち点1をもぎ取った。

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今期相性の悪すぎるアウェイ、2度のビハインド、これらをはね返してのドロー、納得出来る結果。

しかも、その相手が調子が良いとは言えないながらも、リーグ屈指の攻撃構築能力と熟成度を持ち得るガンバ。これは今のチームがそれだけのポテンシャルを持つチームという証明だとも思う。

ただ、前半から同じ土俵の上で真っ向勝負を挑んで、明らかに相手に凌駕されたことも避けようもない事実。ビルドアップ、動き出し、プレーの精度、連動性、守備組織に至るまで、大きな差があったことは明白。

わかってはいても、この事実は重たい。結果と過程、二つの要素から見るこのゲームの感想はやっぱり「複雑」です。

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*功治トップ下・兵藤ボランチで少し変わるかなと思ったけど、そう簡単にはいかないね。それは右サイドの隼磨→ジローにしてもそう。相手のパフォーマンスが良いと、個に依るところの大きいチームに置いては組織的に対抗しきれない。ましてや、アジャストしきれないから、抗う術がない。これは構造的な欠陥、というより、チーム作りの大きな失敗と言えるんじゃないかなーと。攻撃は即興的。即興だから、当然選手間でのイメージの共有も難しく、連動性を表現したシーンは皆無。これが選手任せの限界かなー。

*で、「自信を持っていた」Y3+松田直樹で2失点。もちろん、彼らのせいだけではなく、彼らの強さを活かす術を見いだせずに厳しい状況での対応を強いているからなんだけど、彼らを起用するために投げ打った昨シーズン最大の武器となった両翼の機能性をも奪ってる。まさに一挙両損。形は違えど両サイドのアグレッシブな姿勢はこのチームのバロメータ。そろそろ、考え時に来てるんじゃないかな。

*ロニーの覚醒、隼磨の発奮、哲也の降臨など、ポジティブな要素もあった。でも、ここのパフォーマンスが良くなったとしても、今のチームが今後大幅に良くなる可能性は感じないし、未来も感じない。試合ごとにアテンプトしてる様子もないし、何か目的を持ってやっているようにも見えない。戦術的に何に狙いを持っているのか曖昧で何をしたいのか見えてこない。起用も保守的かつプライオリティをなぞるような形が多い。3分の1を消化して、今尚こういう状況にあるというのは明確なビジョンもコンセプトも定められていないんじゃないかと邪推したくなる。現状では、個人に依存するフットボール、と言う感じ。選手の意識やコンディションに大きく左右されるから、パフォーマンスも大きくばらつく。実際にプレーするのは選手達なんだから……、と思うかも知れないけど……そういうレベルを超えている。

*僕はグループ戦術、個人戦術が積み重なっていくことで、チームとしての形が出来てくる期待をしていたのだけど、それも思った以上に進捗は悪い。そう考えると、監督がこの数ヶ月間、何をしてきたのか、一気に疑念に変わってしまいそう(薄々感づいてはいたけど、目を逸らせていたんだろうね)そんな簡単にチームは出来ないことは分かってる。でも、このチームには土台があった、チームとして同じ方向を向くための素地が(その引き出しは一つしかないけれど)でも、それを活かすどころか、消し去って、自らの方向性は見いだせていない。うー、なんだこりゃ。

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なんつーか、ネガティブですね。きっと僕の体調が悪いせいだと思います(責任転嫁)

それは冗談にしても、やっているサッカーを見ると、言いたくないことも言いたくなる。というより、ここ数試合見て思うのは、「今のサッカーに未来と希望を感じない」ということ。一試合一試合には同じように熱中し、試合に入り込んでるから、変わらないけど、ワクワク感がない。昨シーズンはあった、色々あったけど。

まー、未来も希望なくても良いんならそれでも良いのかも知れないけど、僕は未来も希望も欲しいんだよね。ま、これに関しては一度はっきりと書きます。ということでここまで。

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