« April 2008 | Main | June 2008 »

May 27, 2008

航路なきポゼッション@J.League YamazakiNABISCO Cup GroupLeague Fマリノス vs アルビレックス

迷子の迷子のFマリノス、今後の行く先どこですか♪

2008 J.League YamzakiNABISCO Cup GroupStage

Matchday4/Fマリノス 0-0 アルビレックス @ ニッパツ三ツ沢球技場「航路なきポゼッション」

Super Soccer

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF栗原勇蔵"そろそろ……そろそろ……"、松田直樹、河合竜二"お帰りカピタン"、MF長谷川アーリアジャスール"自信失っちゃダメだ"(→57'小宮山尊信)、兵藤慎剛、田中隼磨、清水範久(→86'山瀬幸宏)、水沼宏太"もっと前で、もっとアタッカーとして"、FWロニー、坂田大輔(→82'大島秀夫)

アルビレックススタメン:GK北野貴之、DF内田潤、千代反田充、永田充、松尾直人、MF千葉和彦、本間勲、寺川能人(→57'田中亜土夢)、松下年宏、FWマルシオ・リシャルデス、河原和寿(→71'川又堅碁/→82'→長谷部彩翔)

雨の予報もありながら、何とか午前中に雨も止んだ三ツ沢。蒸し暑いけど、降らなくて良かった。選手入場時にマスゲーム、三ツ沢がトリコロールに染まる。後は、この思いに選手達がピッチで答えるだけ。

そんなゲームのスタメン、Fマリノスは代表で佑二・功治・裕介が不在の中で、メンバー構成も大きく変化。これまでアンカーとして踏ん張ってきたマツが本職バックライン中央に、復帰したカピタン河合がバックライン左に(これもどうかと思うんだけどね、現段階で最もバランスを取りながら裁ける選手を無駄に使ってる気がするよ、田代もいるのに)、マツが下がったことで空いたボランチの位置に兵藤とアーリア、トップ下は宏太が入る。又、左にコミーではなくジロー、トップはオーシから坂田へとマイナーチェンジ。この一週間、オフを挟みながら何かを変えることが出来たのか。対する、アルビレックスは好調の2トップが不在で鈴木監督は苦肉の策かマルシオ・リシャルデスをトップ起用、相棒に動きの幅の大きい「えなり」河原を据える。

-----------------------

試合展開

前から追いながら攻撃を制御し、人口密度の高いサイドに追い込む形でボールを奪おうという狙いが垣間見えた守備に変化の兆しこそ感じたが、攻撃に関しては相変わらず目的や狙いが曖昧で最終的には長いボールで裏を狙うというポゼッションの意義を感じられない形に終始、単調な攻撃では偶発的な形でしかチャンスを作れず。逆にアルビレックスの方がポゼッションからサイドを崩す攻撃を成立させ、そのクオリティの差がゲームの趨勢を決める。アレッサンドロ・矢野貴章不在で迫力を欠いていたこと、バックラインが水際で踏ん張ることで致命傷には至らなかったが、若き中盤トライアングルはアプローチに手一杯でバランスを取りきれず、アウトサイドはかなり低い位置に押し込まれ、劣勢をはね返す術が見いだせない。フラストレーションが溜まる前半はスコアレスで折り返す。

後半に入って、前半の流れを引きずる形で相手に攻め入られるモノの、宏太・兵藤・アーリアが積極的に動いてポジションを入れ替わりながらプレーを構成するイメージをより強く持ってプレーすることで、反撃。しかしミスも少なくなく、なかなか波に乗りきれない。特にファーストタッチが大きく、ロストの多かったアーリアはジローに通した素晴らしいスルーパス以外には持ち味を発揮出来ず、結局交代。コミーが入り、4バックにシフトする。

このシステム変更がチームを好転させる。アウトサイドで起点を作り、サイドを崩すベクトルが生まれて、スムーズにプレーが流れ始めると、この試合最大のビッグチャンス!右サイド隼磨・宏太・兵藤で細かくパスを繋ぐことでサイドに引っ張り出し、空いた隙間を兵藤がフリーランニングで突く、そして宏太は見逃さずにスルーパス、これで完全にアルビディフェンスを崩すと、角度のない所ながらそのままシュート!しかし、ここは北野に阻まれ、得点には至らず。うー、惜しい!てか、良いプレーだっただけに成功体験としてゴールに仕上げて欲しかった……。

徐々に両チームに疲労の色が見え始め、オープンな展開に移行、互いに交代を交えながらゴールを狙う。アルビレックスは空いたバイタルに顔を出すマルシオ・リシャルデスが柔らかいパスでチャンスを演出(Fマリノス的には彼さえ抑えれば……という感じだったが、リトリート気味にブロックを作るFマリノスディフェンス陣から浮くように離れたため捕まえきれなかった)、対するFマリノスはアウトサイドのスペースを意識しながら時折カウンターで相手を脅かす。しかし、互いに均衡を突き崩すには至らず。結局ゲームはこのまま、スコアレス。グループリーグ首位を守り、次戦勝ち点3で石川行きが確定する。

-----------------------

ポゼッションフットボール。

マイボールの時間を長くすることで主体的にゲームをコントロールし、能動的なアクションを起こしながらパスを紡ぐことで相手の守備陣形を揺さぶり、相手を崩すサッカー。

今シーズン、土台を築いたはずのモダンフットボールを捨て、ポゼッションフットボールに取り組み、スペクタクルなプレーを目指しているチームがある。しかし、コンセプトこそ打ち出すモノの、プロセスとディティールの抜け落ちたフットボールは、閉塞感に包まれている。

航路の示されないポゼッションでは、何も生み出せない。この先に未来があるんだろうか……。

-----------------------

*閉塞感溢れるフットボールを見せられると、本当にぐったりします。後ろでボールを回したあげく、結局ロングボールでスペースに蹴りだしてポゼッションを放棄する。どのようなルートを辿り、どこに起点を作り、どのようなイメージを持って相手を揺さぶるのか、チームとしての狙いや目的意識がないから、結局長いボールに頼らざるを得ない。ボールへの関与意識も薄く、動き出しも散発的、ポジショニングも距離感も悪く、最後は結局個人技に依存してる。これでポゼッションサッカー?笑わせるなよ。

*もちろん、「どのようにして」という部分はプレーしている選手達に委ねられているわけだから、選手達にも責任がある。実際、どうして良いのかわからないとはいえ、動き出しや顔出しをサボるシーンが結構あったし、可能性を探らずに安易なプレーに走る事も何度もあった、技術的なミスも少なくないし、プレーディティールに関しても余り考えていない感じを受ける。ただ、コンビネーションや意思疎通、そして個人戦術だけでは限界があるのも事実。ある程度の方向性や道筋があれば、それをガイドラインに選手間でイメージの共有が出来るだろうし、ベクトルも自ずと揃っていくはず。それがないからこそ、行き先を失って、現状のような閉塞感の伴うフットボールになってる。実際、この試合の中で素晴らしい意思疎通を感じさせるコンビネーションプレーを表現出来たのは片手で足りる程。余りにも発生確率が低すぎる。

*守備組織が年々発達していく現代フットボールに置いて、ボール保持者が持てる時間というのは限りなく小さく、次の選択肢を作る速度を早めていかなければ、すぐにボール保持者は余裕を奪われ、可能性を消されていく。だからこそ、選手達にはより速い判断や正確な技術が問われていく。しかし、その技術の質もオフ・ザ・ボールの意識も判断スピードも持たないチームにとっては、個人のクオリティだけでは対抗出来ない。それを助けるのが戦術の役割になってくる。選手間のイメージをすり合わせ、次のプレーへのガイドラインとなることでプレーの移行速度を早めていく。俗に言う「オートマティズム」と言われる要素は、進化する守備組織に対抗する上で必要不可欠な要素。もちろん、それだけで全てが解決される訳ではないけれど、オートマティズムを武装しない丸腰の状態では無惨にモダンフットボールに食いつぶされてしまう。それが現代フットボールの掟、ロマンティシズムだけでは現代フットボールは立ちゆかない。

*と、思うわけです。まー、海外のトップクラブのように個々がもの凄い高い個人戦術を持っていたり、高次元でイメージを共有出来ているチームなら、オートマティズムを必要としないのかも知れないけど、それを持つ彼らだってプレーセレクトであったりオフ・ザ・ボールの動きに置いてタクティカルなガイドラインを持つことで、より高度なサッカーをしようとしてる。だからこそ、あれだけスピーディにプレーを動かすことが出来る訳で。エスパーじゃないんだから、何もないところから同じ画は描けない。

*守備に関しては一応、共有意識を持ってプレーしてた感あり。前から追うことでビルドアップを制御し、片方のサイドに寄せて、収縮することでスペースを消し、数的優位を作ってボールを奪う。うまくいったかというと微妙だし、穴だらけで整備することが必要になるとは思うけど(もっとボールホルダーに対して本気度の伴うアプローチをしないと、簡単にサイド変えられて、危険な状況に追い込まれる。人数がいる割に近距離にいるボールレシーバー(次の選択肢)を消し切れてない。全体的にもっとコンパクトにしないと中盤の負担が大きい、バイタルも結構空いてる)これは一歩前進。てか、何ヶ月経ってるんだって感じなんですけどね、えぇ。

*後、気になるのは相対的な要素を軽視して、「自分たちのサッカー」に固執すること。もちろん、それで勝てれば格好いいけれど、勝負はそんなに甘いモノじゃない。この試合であれば、相手の攻撃はほぼマルシオ・リシャルデスがキーを握ってた。彼は最前線に張るタイプじゃないから捕まえづらい所はあったにしても、この日はサイドハーフではなくトップだったからある程度マンマーキング気味に監視下に置くことは可能だったと思う。潰せれば、相手は手詰まりになっていたと思うし、より優位にゲームを進めることも可能だった。でも、それをせず、終盤空いてきたバイタルで彼にチャンスメイクされてあわやと言うシーンを何度も作られていた。なんか彼の中での正義があるみたいだけど、ロマンティシズムだけじゃ勝ち点は獲れないよ。

*すいませんね、ネガティブで。選手評はなし。この状況で選手にあーだこーだいうのは可哀想。願わくば、こういう状況で放り出されるように起用されてダメなパフォーマンスで自信を失う、みたいにならないで欲しい。この状況で活躍出来る選手なんてそういない。とりあえず、自分の無能を棚に上げて、選手批判なんて良い度胸だ。プレーしやすい環境も作れないくせに。な、アーリア。

-----------------------

結論、このサッカー、苦痛です、つまらん。てか、試合後の拍手、僕には理解出来なかった。判定に対する不満とチームのパフォーマンスは繋がらない。本当にこのままでいいのかな?

なんだか心がささくれ立ってるので、この辺で。あーもう、もやもや。

-----------------------

*ニュートリパラ、なんかすげー。目回りそう。でも、ちゃんと声を聞いてくれているのか、グリップの所が「J」型ではなく、「I」型になってて、回しやすそう。こういうところではちゃんとやってるのに、一番大事なピッチはどうして(ぐちぐち)

*良かったこと、雨が降らなかったこと。マスゲームが綺麗だったこと。いじょ。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

May 20, 2008

本番へ! -キリンカップA代表・トゥーロン国際U-23代表メンバー発表に寄せて-

リーグは中断、それに取って代わるように今度は代表華盛りですなー。とはいえ、浮かれてばかりはいられないですね、本番ですから。と言うことで、メンバー発表されてるので、遅ればせながら雑感をば。

-----------------------
キリンカップ 2008 日本代表メンバー

監督:岡田武史
コーチ:大木武
コーチ:大熊清
コーチ:小倉勉
GKコーチ:加藤好男(全て日本サッカー協会 ナショナルコーチングスタッフ)

GK:
川口能活(ジュビロ)
楢崎正剛(グランパス)
川島永嗣(フロンターレ)

DF:
田中マルクス闘莉王
阿部勇樹(共にレッズ)
寺田周平
井川祐輔(共にフロンターレ)初招集
中澤佑二(Fマリノス)
長友佑都(FC東京)
安田理大(ガンバ)
内田篤人(アントラーズ)
駒野友一(ジュビロ)

MF
鈴木啓太(レッズ)
今野泰幸(FC東京)
中村憲剛(フロンターレ)
遠藤保仁(ガンバ)
山瀬功治(Fマリノス)
香川真司(セレッソ)
長谷部誠(VfLヴォルフスブルク/GER)岡田体勢初招集
松井大輔(ルマン/FRA)岡田体勢初招集
中村俊輔(セルティック・グラズゴー/SCO)岡田体勢初招集

FW:
高原直泰(レッズ)
玉田圭司(グランパス)
巻誠一郎(ジェフ)
前田遼一(ジュビロ)
大久保嘉人(ヴィッセル)
矢野貴章(アルビレックス)

schedule:
5/24(sat) vs コートジボワール代表 @ 豊田スタジアム
5/27(tue) vs パラグアイ代表 @ 埼玉スタジアム2002

さて、まずキリンカップに向けた代表招集メンバー。………ごめん、岡ちゃん。僕にはわからないよ……。

余りに驚いた井川の初招集、コンディション無視の強引な招集……余り言いたくはないけど、プレッシャーで何かがぶれてしまってるのでは……と思ってしまうぐらい。

実際の所、例えばトレーニングキャンプで呼んだ高木和道や勇蔵を呼んだのは何故なのか、中央に高さ、強さ、速さというのを求めていたのではないのかな?そこで井川が出てくる意味がわからない………。中田浩二の代役としての招集みたいで、彼も又ユーティリティ性のある選手ではあるけれど、サイドの選手がいない訳じゃないし……パフォーマンスを比較しても、正直言って彼を呼ぶという決定的な要素が見いだせない。ねぇ、彼がインターナショナルレベルで活躍出来る選手だと誰が断言出来る……。

そして、コンディション面の問題。内田・前田・嘉人・長友・鈴木啓太……みんな戦線離脱して復帰して間もない、闘莉王は出場しているとはいえ肩の負傷を抱えてる。情報収集はしているだろうし、コンディションの直接的な確認という意味合いがあるのかも知れないけど、パフォーマンスを見る限り、そこまでして選ばなきゃいけない選手というのはせいぜい闘莉王と嘉人、そして核として据えている鈴木啓太ぐらい。初招集となる海外組とのコミュニケーションの醸成なども考えているのかも知れないけど、プレー出来ないときに緊急で他の選手を招集するというドタバタ劇をこの大事な時期にやるのはどうかなーと。

待ちに待ったと思われる海外組の招集による化学変化であったり、自らの色を出していくという気概を見せたことがどうでるのかとか、色々と興味深い要素はあるのだけど、楽しんでばかりはいられない。本番はすぐそこ、戦えるチームとなるためには一刻の猶予もないはず。その中でこれだけの未知数な要素を抱えてしまう招集には、???を付けざるを得ない。

間違いを繰り返すわけにはいかないんだからさぁ、岡ちゃん、頼むよー。

*勇蔵は残念。なんとなく岡ちゃんは身内だったうちにはめちゃくちゃシビアな気がするんだなぁ。全般的に見ても、選ばれて然るべきパフォーマンスではあったと思うから、落選に関してはかなり残念(アフリカ系選手との対峙は勇蔵にとって良い経験の機会となると思ったし……)まー、チームでこつこつアピールするしかないね。コミーもくるかなーと思ってたけど残念。

*佑二・功治に関しては、とにかく怪我しないこと、そしてしっかりとポジションを守ることだね。佑二は少々コンディション落ち気味でパフォーマンスもそれに応じて良くない。とはいえ、本番だからね。そんなこと言ってられない。グッと上げて、「アジア最高ディフェンダー」のレベルまで戻して欲しいな。功治に関してはとにかく自分の価値を示すこと。国内では間違いなく、最も怖い選手の一人。ただ、功治とは違う価値を持つ選手が入ってきたことを考えれば、又新たな競争が生まれてくる。その中で自分の価値や存在感を示して競争に勝っていくことで、「山瀬功治」と言う選手の価値も上がっていくはず。もちろん、競争しながらもコンビネーションも作っていってほしいし、それをもの凄い楽しみにしてるんだけど。松井とのライバルデュオも楽しみだし、来年辺りに見れるかも知れない俊輔とのコラボレーションも前乗りで見てみたい。長谷部との元赤コンビもあるかも。とにもかくにも怪我だけは気を付けて!

*ま、キリンカップは行かないんだけどね(パラグアイ-コートジボアールは行くけど)。多分行くのは横浜のみ。

-----------------------
第36回 トゥーロン国際大会 U-23日本代表メンバー

監督:反町康治
コーチ:井原正巳
コーチ:江尻篤彦
GKコーチ:川俣則幸
フィジカルコーチ:矢野由治(全て日本サッカー協会 ナショナルコーチングスタッフ)

GK:
西川周作(no.1/トリニータ)
山本海人(no.18/エスパルス)
林彰洋(no.21/流通経済大)

DF:
青山直晃(no.3/エスパルス)
水本裕貴(no.4/ガンバ)
伊野波雅彦(no.5/アントラーズ)
森重真人(no.9/トリニータ)
田中裕介(no.12/Fマリノス)
中村北斗(no.14/アビスパ)
吉田麻也(no.19/グランパス)

MF:
細貝萌(no.2/レッズ)
青山敏弘(no.6/サンフレッチェ)
水野晃樹(no.7/セルティック・グラズゴー/SCO)
本田圭佑(no.8/VVVフェンロ/NED)
梶山陽平(no.10/FC東京)
谷口博之(no.13/フロンターレ)
上田康太(no.15/ジュビロ)
本田拓也(no.16/エスパルス)
梅崎司(no.17/レッズ)

FW:
岡崎慎司(no.11/エスパルス)
李忠成(no.20/レイソル)
森本貴幸(no.22/カターニャ/ITA)
初招集
セルヒオ・エスクデロ(no.23/レッズ)初招集

schedule:
5/20(tue) vs U-23 オランダ代表 @ Stade Mayol
5/22(thu) vs U-21 フランス代表 @ Stade Perruc
5/24(sat) vs U-23 チリ代表 @ Stade Murat

5/27(tue) SemiFinal @ Stage Mayol
5/29(thu) Final @ Stade Mayol

裕介、残ったー!

ということで、既に今日となってしまいましたが、トゥーロン国際に臨むオリンピック代表メンバー。本大会18人の仮選考となった今回の選考、相変わらず反さんの考えていることは予測出来ないねー。平山の落選、森本の選出というのがトップライナーとなっているけど、個人的にはこの状況がもたらす刺激、というものに注目してます。

オーバーエージの可能性、現在A代表に選出されている内田篤人、安田理大、長友佑都、香川真司の存在を考えれば、当確ランプのつきそうな選手というのはもの凄い少ないはず。これまで常連としてリストに名を連ねてきた選手達でさえ、今一度自らの価値をアピールする必要が出てきた。それは=各々がもの凄い高いモチベーションを持ってゲームに臨む、と言うことに繋がるのかなーと。

本来であれば、「土台」は固まっていて、後は残り少ない枠を争う、といった状況がベターなんだろうけど、チームとしての方向性が未だに定まっていないことも間違いなく影響してる。これが正しいことだとは言えない。でも、この世代の選手達はもっと刺激を受けるべきだし、安穏としてはいけない。だって、まだまだ持ち得るポテンシャルを発揮出来ていないんだから。言い続けているけど、この世代の選手達は間違いなく大きな可能性を持っているし、面白い選手が揃ってる。だからこそ、ブレイクスルーのきっかけとなり得る要素には注目かなーと。ガツガツして欲しいね、反さんにも煽って欲しい。

もちろん、メンバー選考だけではなく、本大会に臨む上でのチーム作りという側面でも非常に大事な時間。反町監督自身が揺れてしまっている感じもあるのだけど、今一度チームコンセプトをきっちりと定めた上で、オリンピックではこういうサッカーをするんだというのをはっきり打ち出して欲しいな。今更?だとしても、そこから始めないと、チームとしては最後まで煮え切らないまま終わってしまう。反町康治の強みは現実性、その現実性を持ってして何とか落としどころを見つけて欲しい。

とにもかくにも、今日からトゥーロン、選手達には北京に行きたいという気持ちをプレーに出して欲しいな。てか、そういうがつがつしたやつが沢山いて欲しい。

*メンバーを見渡す中で、やはり目を引くのは森本とエスクデロの二人を初招集したこと。決定打に欠けるからこそ、この時期になっても新たな可能性を探らざるを得ないと言うネガティブな感情もあるけれど、若く可能性のある選手であることも間違いなく、どのようなプレーを見せてくれるのかというのは単純に楽しみ。特に森本に関しては、イタリアでどれだけ変わったのか、何かを掴むことが出来たのか、セリエの激しく汚いディフェンスと対峙した中で何かを掴んでるような気がするんだよね。コンディション的にどうなのかなー……。ま、その辺をプレーに表してくれると面白い。オーバーエージ濃厚とも言われるトップのポジション、アピール出来ればメンバー入りも見えてくる。平山?まー、抱えていた課題を改善出来なかったことが全てかな。才能は間違いなくあるんだけど……。

*裕介、頑張れ超頑張れ。正直厳しいポジションにいると思うけど、それでも何とか生き残ってきたわけだから、最後まで踏ん張れ。Jのパフォーマンスだけなら決して見劣りしないし、ストッパー・サイドバックというポリバレント性能はもしかしたら高く評価されるかも知れない(とはいえ、萌も森重も伊野波も麻也もみーんなポリバレントな選手だからなー)とにかく自分のパフォーマンスをすること、がつがつやってこい!

*裕介以外の注目は……谷口、梶山、水野、そして森本かな。谷口!見返してやれ!梶山!憲剛なんていらねーぞってところ見せろ!水野!「海外組」はクオリティ勝負!森本!ゴール!

-----------------------

ということで久々ですが、リハビリも兼ねてってことで。今月これからと来月は代表いっぱいあるからねー。追っかけていかないとすぐにわからなくなっちゃう。ま、非日常って感じなんだけど、非日常も又楽しみたいな。当人達は楽しむ事なんて出来ないだろうけどー。ということでここまでー。

-----------------------

*加地さん代表引退、との報を聞いて、もの凄い残念。未だに僕の中では日本人No.1右アウトサイドだと思うし、まだまだ出来ると思うからこそ、もったいないなーと。まー、メンタル的な要素がこの決断の引き金となったみたいで、こればっかりは仕方ないけれど、もの凄い残念。(´・ω・`)

*個人的な思いとしては、加地さんは成長していく過程が見ていて非常に楽しかった。代表に呼ばれて、経験を積みながらどんどん成長していく流れはまさにシンデレラストーリー。64つのキャップの中で一歩ずつだけど自信を深め、プレーの質を上げ、どんどんステップアップしていったことは数少ない明るい話題だったはず。又、プレーの中身としても、彼の全体のバランスを見た上で起こす献身的なダイナミズムアクションと突破アクションは、閉塞しがちなジーコ期の日本代表にとっては非常に大きな希望でもあった。まー、見れなくなるわけではないから、寂しくはないけど、まだまだ第一人者として内田や隼磨の前に立ちはだかって欲しかったなーと。隼磨?呼ばれてないじゃん、長いこと?まーまー、聞き流すところですよ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 18, 2008

僕は彼を信頼出来ない@J1 第13節 サンガ vs Fマリノス

この負けでわからなきゃいけない。じゃなきゃ、この負けは報われない。

2008 J.League Division1 第13節

サンガ 1-0 Fマリノス @ 鴨池陸上競技場「僕は彼を信頼出来ない」
SANGA:62'OwnGoal

Super Soccer

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF栗原勇蔵、中澤佑二、田中裕介、MF松田直樹(→68'河合竜二)、兵藤慎剛(→57'清水範久)、田中隼磨、小宮山尊信、山瀬功治、FW大島秀夫(→83'坂田大輔)、ロニー

サンガスタメン:GK水谷雄一、DF平島崇(→54'中山博貴)、増嶋竜也、手島和希、中谷勇介、MFシジクレイ、佐藤勇人、アタリバ(→86'西野泰正)、FW渡辺大剛、徳重隆明(→77'森岡隆三)、田原豊

この試合を終えるとリーグは1ヶ月の中断期。互いに考えることは一緒、このゲームを良い形で終えて中断期間に入りたい、といったところか。そんなゲームの開催地は京都の準ホーム鹿児島。とても天気が良さそうで、芝生の状態もそんなに悪くなさそう。1年に1回しか見られない人達のためにも良いプレーを期待。

そんなゲームのスタメン、Fマリノスは前節と一緒。ベンチには懸命なリハビリを重ねてようやく復帰に至ったカピタン河合竜二が今シーズン初めて名を連ねた、めでたい!対するサンガは、毎試合メンバーを代えているようだが、この試合では田原を中央に右に渡辺大剛、左に徳重の3トップ気味の布陣。柳沢は欠場。

-----------------------

試合展開

序盤、互いにボールが落ち着かず、ボールが飛び交うドタバタした展開。その中でプッシュアップしながら中盤の選択肢を揃えたサンガが流れを掴む。サイドを起点にワンツーやクロスからFマリノスディフェンスを揺さぶる形でフィニッシュシーンを積み重ねると、決定機を引き出す。中央でボールを受けたシジクレイがダイヤゴナルに動いた田原へとスルーパス。良い動き出しでディフェンスの前に入ってそのまま抜け出し、哲也との1vs1、しかし、フィニッシュは枠を逸れ、Fマリノスとしては難を逃れた。ディフェンス陣、反応遅い、簡単に前に行かれすぎ。

Fマリノスは、劣勢の中で手数を掛けないカウンター気味の形から何度かチャンスを作るが、なかなか攻撃の形が見いだせず。唯一、功治のドリブルを起点に右に飛び出した兵藤がクロス、こぼれたボールをコミーが拾い、ボックス内切れ返しで相手を振りシュート、という形は可能性が見えたがシュートは枠に収めきれず……攻撃の行き先がどうも……うーん。

その後も、サンガの猛攻にFマリノスが耐える展開。右サイド徳重からのクロスに、田原が頭一つ抜け出してヘッドで合わたりと、サイドからの攻撃には鋭さ。Fマリノスは前から追う姿勢こそ見せるもののチームとして連動しない、なかなか中盤で相手を捕まえきれずに後手に回って厳しい状態に陥ってしまう、など相変わらず意識統一されていない組織守備のクオリティではこれだけやられても致し方ないところか。終了間際、クイックリスタートからオーシが落とし、コミー・ロニーと飛び込んで、ロニーが押し込もうとする決定機を迎えたが、これはモノに出来ず。結局前半はスコアレスで折り返す。

後半に入って、功治の突破からサイドを崩したシーンがあったモノの、逆にアウトサイドに空いたスペースを使われるカウンターから少し集中を欠いた対応もあっていきなりフィニッシュに繋げられるなど、まだまだサンガペースは変わらず。攻勢の続くサンガは平島に代えて中山を投入、更にプレーにクオリティを付随する狙いか。渡辺大剛がディフェンスラインに下がる。Fマリノスも兵藤からジローにスイッチ、機能しない中盤のてこ入れといったところか。互いに交代策を交えゲームを動かそうと言う中で信じられないプレーがゲームを動かす。ショートパスが綺麗に繋がり、中央で待ち受ける徳重の元へ、ディフェンスの間からシュート!哲也がこれに反応しセーブ、隼磨がこのこぼれ球をスライディングでクリア!しかし、これがゴールに突き刺さった……_| ̄|○あーもう、なにやってんのよー。後ろから詰めてきてなかったのに……。致命的なミス。まー、ミスは仕方ないけれど。

ビハインドを負ったFマリノスは肩の負傷を抱えるマツに代えてカピタン河合投入、復帰めでたい!当然攻勢に。ジローが高い位置でスペースに出る動きを見せ、バイタルをショートで繋いでパス&ゴーから崩すプレーなどを見せて揺さぶりに掛かり、リズムを掴む。ジロー→ロニーと繋がって、ロニーのヒールに合わせて、隼磨が走り込んで右足でフィニッシュ!しかしポスト……。ロニーのパスをボックスで受けたオーシが相手を背負いながらシュート!これは水谷ファインセーブ……。ゴールが遠い。

終盤、徳重を下げて森岡を投入して守備を厚くするサンガに対し、Fマリノスはオーシに代えて坂田を投入。しかし、守備に人数を裂いたサンガディフェンスを前に攻め手を見いだせなくなり、ロングボールを入れるにも既に起点となれる選手を既に失っているため、全く効力を発揮出来ず。結局ゲームはこのまま。Fマリノスは結局アウェイの女神を再び振り向かせることは出来ずに中断期間に突入することになった。

-----------------------

無惨。

結果として0-1、オウンゴールによる敗戦となったけれど、0-3、0-4となってもおかしくないような内容には、当然ながら希望を見いだせない。

プロである以上、ピッチで表れるパフォーマンスが全て。宮崎で、マリノスタウンで、一体何をしていたのか、その批判は免れない。

リスタートを切る前に今一度、問うべきではないのか。桑原隆が信頼に足る監督であるのかどうか。

少なくとも、僕は彼を信頼出来ない。

-----------------------

*5月勝ちなしですよ、奥さん。しかも、又酷い内容でのゲーム。個のパフォーマンスが悪い、組織として補う術もない。八方塞がりの状況で、ミスが出る。勝てないよね。

*グラウンドデザイン、ここが致命的に欠けている要素。どのようにボールを奪い、どのようにボールを繋ぎ、どのように崩し、そしてゴールを奪うのか。それが今は全く見えない。ポゼッションサッカーとか、攻撃的なサッカーとか、アグレッシブなプレーとか、全部抽象的。具体的な方法論がないと、チームは同じ画を描けない。それが今の状態。チームとして何かのきっかけがあって、同じ方向を見れたときは大きな力を発揮出来る訳だから。

*とにもかくにも全てを見直して欲しい。戦術的な要素はもちろんのこと、システム、選手起用、練習方法(大した連戦でもないのになんでこんなに走れない、去年は走ってた。今年に問題がある)……。まー、要は監督交代も視野に入れるべきと書いてる。ドラスティックな方法に嫌悪感があるのであれば、新しいヘッドコーチ的な役割を連れてきてもいい。まー、桑原さんが連れてきたんだから、やめるときは一蓮托生、なんだろうから、難しいだろうけど。今更言ってもしょうがないけど、あー、高橋さん高橋さん。

*正直ね、未来が見えないのが一番嫌。内容的な積み上げがない、選手達は走らない、若い選手は使わない……。内容的にもつまるところ個頼みのサッカーだしね。中断期間で更に他チームは内容的に積み上げてきてくるはず、夏に近づいてもっと暑くなってくる、もっと辛い状況が目に見える。ま、シーズン中どのチームにもこういう時期はあると片づけてもいいんだけど、未来がないからドラスティックな思考が出てきちゃうわ。

*選手評?なし

-----------------------

まー、現状でリーグが一時停止になってくれるのはありがたいかな。この状況で続けても苦しいだけだから。ナビスコ経ながらいかにチームを変えていけるか。仕事しろよ仕事をよー。ということでここまで。

-----------------------

*ユース行ってきます。千葉。

| | Comments (4) | TrackBack (1)

May 13, 2008

Result/Process@J1 第12節 ガンバ vs Fマリノス

逞しき結果と希望の見えない過程、何だか複雑。納得してはいるのだけど……。

2008 J.League Division1 第12節

ガンバ 2-2 Fマリノス @ 万博記念競技場「Result/Process」
F.Marinos:65'&82'ロニー
Gamba:17'山口智 80'ルーカス

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF栗原勇蔵、中澤佑二、田中裕介、MF松田直樹、兵藤慎剛、清水範久(→75'田中隼磨)、小宮山尊信、山瀬功治、FWロニー、大島秀夫(→79'坂田大輔)

ガンバスタメン:GK松代直樹、DF加地亮、山口智、中澤聡太、安田理大(→71'下平匠)、MF明神智和、橋本英郎、遠藤保仁、二川孝広、FWルーカス、バレー(→77'山崎雅人)

チケットが早々に品薄状態になるなど、もの凄い注目されているのか?と思われたこの一戦、なんでも大阪府内のサッカー少年達を招待したらしい。そんなこともあってかテレビ画面から映るバックスタンドは色とりどりの万博。昨シーズンの良い思い出を考えれば、ここでなんとか悪い流れを断ち切りたい。

そんなゲームのスタメン、Fマリノスは怪我のロペスが外れたことで、前節に好転したきっかけとなった功治トップ下、兵藤ボランチの構成。この二人のプレーに期待が集まる。又、練習中に怪我があったのか、それとも単純にパフォーマンスの問題なのか、右ウイングバックが隼磨からジローへ。個人の問題だけではないんだけどなー。対するガンバは、ミッドウィークに湿気満載・長い芝のタイでACLを戦ってきた疲労が気になるところか。怪我でチョンブリ戦を回避した遠藤がスタメンに戻ったことが最も大きなファクター。ここ数戦、ホームでは結果が出ていないだけに何とかここで負の連鎖を断ち切りたい。

-----------------------

試合展開

栗キャノンが松代を襲うシーンはあったモノの、チームとしての熟成度の差がピッチに表れる形でゲームはガンバペース、そして早々にセットプレーから失点。右からのCK、こぼれたボールをバレーが拾うと回り込むように前を向き強烈な低いシュート、ゴール前が混み合っていたことでこのシュートがガンバの選手に当たるが、このこぼれ球が最後はファーに構えていた山口の所へ、豪快に押しこまれた。まー、しょうがない形、不運で片づけてもいけないのだろうけど。

ビハインドとなったFマリノスだが、効果的な攻撃は生まれず。スムーズにボールが動かず、グループで崩すシーンはほぼ皆無、アウトサイドに展開するもコミー、ジローは周囲からのサポートもなく孤立、独力打開以外に道はなし、これではなかなか崩せない。逆にガンバはスムーズにボールを動かすのはお手の物、Fマリノスディフェンスをポゼッションで振り回し、バイタルにスペースを作り出して、次々と可能性のある形を作り出す。二川の右上隅を狙ったコントロールシュート、スルーパスに抜け出したバレーのシュートはその最たる例。しかし、ここは哲也の好セーブで凌ぎきり、何とか前半は1点差を保って折り返す。攻守に個人頼みで組織の「組」の字も感じられない部分は何とかならんのか。

後半に入ると、アグレッシブなプレー姿勢をようやく表現し始めたこと、ガンバの選手に疲労感が表れ始めたことで全体的に間延びし始めたことで、Fマリノスにもチャンスらしい形が生まれ始める。ジローのスペースパスに反応して右サイドに流れたロニーが、角度のないところから非常にテクニカルなフィニッシュ(右足アウトサイドでファーポストを狙うも、僅かに枠を逸れる……)、功治のキープから落としたボールをコミーがミドル(これも枠逸れる)、と良い形を作って流れを生み出すと、この流れに乗って同点弾を叩き出す。左サイドに飛ばされたスペースパスを受けた功治は加地との1vs1、フェイクを掛けながら選択したのは浅い位置へのマイナスのグラウンダー、コミーのスルーを経由して待っていたのはロニー!低く抑えたファーへのシュートはディフェンスにブロックされたモノの、自らこのこぼれに素早く反応してヘッドでニアを狙う!既に一本目のシュートに反応していた松代は、逆サイドに打たれた二本目のヘッドには間に合わず、これが左隅に決まって同点弾!これぞストライカーの嗅覚という素早い反応、見事なコントロール、ロニー本格化。ロニーゴー!

その後は互いに交代策を交えながら(ガンバは疲れの見えた安田理→下平、決めきれないバレー→山崎、Fマリノスは大きな仕事が出来なかったジロー→隼磨、同じくポストこそあれどフィニッシュには絡めなかったオーシ→坂田)一進一退の攻防。オープンな展開の中で、時間は残り10分、ゴールを奪い取ったのはガンバ。中盤でのスイッチプレーで前を向いた橋本から前を走るルーカスへと繋がると、裕介vsルーカスの1vs1。ルーカスはニアへのフィニッシュと縦への突破を警戒した裕介のポジショニングの逆を取り、右足でファーへの鋭いグラウンダー!哲也も及ばず。サイドネットに突き刺さってガンバ再びリード。ここまで再三の好セーブを見せてきた哲也、これはどうしようもなかった。裕介のポジショニングを考えればファーを切る選択は出来たかも知れないけど、これはこのコースにずばっと決めたルーカスがうまかった。これまたしょうがない。

この最終局面に来てのビハインド、厳しいかに思われたがすぐさま反撃、左サイドでコミーとのスイッチから功治がドリブル開始、スペースのある中へと運ぶと、坂田・ロニーも前にポジションを獲る中で選択したのは右サイドを駆け上がった隼磨。隼磨は前をふさがれるも切り返して左足でふわっとしたクロスをファーへ、そしてこのクロスの先にはロニーがフリー!少し後ろにステップしながらきっちりと頭で合わせ、ニアに押し込んで同点弾!ロニーナイスポジショニング!隼磨ナイスクロス!功治ナイスドリブル!良いプレーが3つ重なったイイ攻撃。グループでの崩しをなかなかチームで表現出来ない状況では、個人が頑張るしかない。その中できっちりと良いプレーをしてくれたこと、バモス。坂田も良く前でマークを引っ張ったよー。ロニーゴー!

ジェットコースターのようにスコアが動く終盤も残り数分。ホームのガンバは、これ以上は勝ち点を落とせないと言わんばかりに、大攻勢。ボックス内でヤットが2回、二川が1回、計3回のフィニッシュチャンスを作り出す。この辺はさすがの攻撃精度と圧力。しかし、ヤットのボレーは共に枠を捉えきれず、ファーで放たれた二川の強烈なシュートも哲也がコースを消しながらびしっと止めた!哲也ナイス!結局ゲームはこのまま。2度のビハインドをはね返して勝ち点1をもぎ取った。

-----------------------

今期相性の悪すぎるアウェイ、2度のビハインド、これらをはね返してのドロー、納得出来る結果。

しかも、その相手が調子が良いとは言えないながらも、リーグ屈指の攻撃構築能力と熟成度を持ち得るガンバ。これは今のチームがそれだけのポテンシャルを持つチームという証明だとも思う。

ただ、前半から同じ土俵の上で真っ向勝負を挑んで、明らかに相手に凌駕されたことも避けようもない事実。ビルドアップ、動き出し、プレーの精度、連動性、守備組織に至るまで、大きな差があったことは明白。

わかってはいても、この事実は重たい。結果と過程、二つの要素から見るこのゲームの感想はやっぱり「複雑」です。

-----------------------

*功治トップ下・兵藤ボランチで少し変わるかなと思ったけど、そう簡単にはいかないね。それは右サイドの隼磨→ジローにしてもそう。相手のパフォーマンスが良いと、個に依るところの大きいチームに置いては組織的に対抗しきれない。ましてや、アジャストしきれないから、抗う術がない。これは構造的な欠陥、というより、チーム作りの大きな失敗と言えるんじゃないかなーと。攻撃は即興的。即興だから、当然選手間でのイメージの共有も難しく、連動性を表現したシーンは皆無。これが選手任せの限界かなー。

*で、「自信を持っていた」Y3+松田直樹で2失点。もちろん、彼らのせいだけではなく、彼らの強さを活かす術を見いだせずに厳しい状況での対応を強いているからなんだけど、彼らを起用するために投げ打った昨シーズン最大の武器となった両翼の機能性をも奪ってる。まさに一挙両損。形は違えど両サイドのアグレッシブな姿勢はこのチームのバロメータ。そろそろ、考え時に来てるんじゃないかな。

*ロニーの覚醒、隼磨の発奮、哲也の降臨など、ポジティブな要素もあった。でも、ここのパフォーマンスが良くなったとしても、今のチームが今後大幅に良くなる可能性は感じないし、未来も感じない。試合ごとにアテンプトしてる様子もないし、何か目的を持ってやっているようにも見えない。戦術的に何に狙いを持っているのか曖昧で何をしたいのか見えてこない。起用も保守的かつプライオリティをなぞるような形が多い。3分の1を消化して、今尚こういう状況にあるというのは明確なビジョンもコンセプトも定められていないんじゃないかと邪推したくなる。現状では、個人に依存するフットボール、と言う感じ。選手の意識やコンディションに大きく左右されるから、パフォーマンスも大きくばらつく。実際にプレーするのは選手達なんだから……、と思うかも知れないけど……そういうレベルを超えている。

*僕はグループ戦術、個人戦術が積み重なっていくことで、チームとしての形が出来てくる期待をしていたのだけど、それも思った以上に進捗は悪い。そう考えると、監督がこの数ヶ月間、何をしてきたのか、一気に疑念に変わってしまいそう(薄々感づいてはいたけど、目を逸らせていたんだろうね)そんな簡単にチームは出来ないことは分かってる。でも、このチームには土台があった、チームとして同じ方向を向くための素地が(その引き出しは一つしかないけれど)でも、それを活かすどころか、消し去って、自らの方向性は見いだせていない。うー、なんだこりゃ。

-----------------------

なんつーか、ネガティブですね。きっと僕の体調が悪いせいだと思います(責任転嫁)

それは冗談にしても、やっているサッカーを見ると、言いたくないことも言いたくなる。というより、ここ数試合見て思うのは、「今のサッカーに未来と希望を感じない」ということ。一試合一試合には同じように熱中し、試合に入り込んでるから、変わらないけど、ワクワク感がない。昨シーズンはあった、色々あったけど。

まー、未来も希望なくても良いんならそれでも良いのかも知れないけど、僕は未来も希望も欲しいんだよね。ま、これに関しては一度はっきりと書きます。ということでここまで。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

May 10, 2008

コントラスト@J1 第11節 Fマリノス vs アルディージャ

もしかして、分水嶺になるゲームなのかな。

2008 J.League Division1 第11節

Fマリノス 1-1 アルディージャ @ 日産スタジアム「コントラスト」
F.Marinos:51'大島秀夫 Ardija:16'デニス・マルケス

Super Soccer

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF栗原勇蔵、中澤佑二、田中裕介、MF松田直樹、山瀬功治、田中隼磨、小宮山尊信、ロペス(→46'兵藤慎剛)FWロニー(→85'清水範久)、大島秀夫(→84'坂田大輔)

アルディージャスタメン:GK江角浩司、DF村山祐介、冨田大介、レアンドロ、波戸康広、MF小林大悟、小林慶行、片岡洋介、金澤慎(→67'土岐田洸平)、FW藤本主税(→81'森田浩史)、デニス・マルケス(→88'佐伯直哉)

快晴、連休、キャンペーン。フロントの営業努力が報われるかのように、大きく解放したホーム自由席はあらかた埋まるなど、沢山の人が詰めかけた日産スタジアム。多くの家族連れの姿が見られるなど、新たなファン獲得のためにも、何とか良いゲームをと願うばかり。もちろん、クラシコの敗戦を吹き飛ばす意味でも、大事なゲーム。

そんな中でのスタメン、Fマリノスは懲りずにスタメンは固定。連戦の中でメンバーを動かすリスクを避けたと言えば聞こえはイイが、本当にこれがベストチョイスなのか、よりよき選択肢がないのか、コンディションの問題はないのか、監督の選択に疑問の念。対する大宮は、怪我なのかなんなのか、ペドロ・ジュニオール、吉原宏太がベンチからも外れ、トップに藤本を使わざるを得ないスクランブル布陣。とはいえ、既存のイメージを打ち破り積極的なサッカーを展開する樋口大宮、ナビスコとは違う本気の大宮には不気味な空気。

-----------------------

試合展開

綺麗なショートパスでの繋ぎからロペスの糸を引くようなスルーパス、そのパスに反応して裏を取った功治が江角と1vs1になるシーンから幕を明けたこのゲーム、しかし、レアンドロの素晴らしいカバーに凌がれて先制点を獲り逃すと、ゲームは時間と共にFマリノスの組織的な欠陥が浮き彫りになる展開に。全く意思統一されておらず、奪い所などの狙いを感じられないアプローチでは、周囲がきっちりと次の選択肢を作り出す大宮の選手達をなかなか捕まえられず。振り回され、後手後手になる中でバランスを崩してはバイタルエリアに穴を空けてしまったりと目を覆いたくなるような状況がピッチに拡がる。そして守勢の中で、失点。首を振らされるような流れの中でエンドライン際でボールを拾った藤本がコミーをフェイクで剥がしてクロス、哲也が弾くも、浮き上がったこぼれ球をデニス・マルケスにヘッドで押し込まれた。微妙な判定が絡んだとはいえ、ポゼッションで振り回されて深い位置まで持ち込まれ、完全に崩されたあげく、要所の1vs1で持ちこたえられなかったことを考えれば必然の失点。

ビハインドを負ったFマリノスは反撃に出たいが、運動量少なくアグレッシブさを欠いた低調なパフォーマンスではそうもいかない。大宮のポゼッションに翻弄されてなかなかボールを奪えず、ボールを持ってもバックラインからのクオリティの低い雑なビルドアップではリズムは生むどころか停滞する一方。良いコンビネーションとポジションチェンジの絡んだ崩しからのコミーの中央からのミドルシュート、CKで生まれた混戦の中で待つがプッシュしてゴールを脅かしたシーンなど散発的には得点機もあったが、ゲームの展開としてみれば妥当なスコア。愕然とするような前半のパフォーマンスに、ホーム側からこの時点でブーイング。

そんな声を聞いてか、いつもは交代の遅い桑原監督もハーフタイムのタイミングで一枚目のカードを切る。怪我らしいロペスに代えて、兵藤を投入。兵藤がセグンドボランチ、功治がトップ下という形にシフト、するとチームが息を吹き返す。アグレッシブに前線から追い、その動きに引っ張られるようにチーム全体が前への姿勢が高まって、即席ながら少しずつ連動したプレスが生まれ始める。2トップのポストワークと功治のサポートがリンクして、功治の前を向いての突破という武器が日の目を見る。兵藤が幅広く動いてボールに触ることで攻守を繋ぐ。リズムが好転し始めた中で、幸運も味方する。

サイドからのクロスは実らず、相手がクリア……と、ここで主審にクリアボールが当たり、こぼれ球をコミーが拾うとシンプルにロニへ。棚からぼた餅のショートカウンターのチャンスにロニは陣形を整えきれない大宮ディフェンスの隙の逃さず、ペナルティアーク付近にポジションを獲っていたオーシへとこれまたシンプルに繋ぐ。このボールを受けたオーシはレアンドロがカットしようとする前にうまく足を入れていなすと、完全にフリー!前もオープン!このチャンスを逃さず、冷静にGKの逆を突くコントロールシュートを左隅に決めて同点!オーシキター!はっきり言ってラッキー、もの凄いラッキー、だけど、コミーの繋ぎからロニのラストパス、オーシの身体を使ったターン、そしてフィニッシュ、突然訪れたチャンスを冷静に掴んだことは特筆すべき事。そして、昨シーズンのトップスコアラーに久々のゴールが生まれたことに一安心。

このゴールの後も、Fマリノスの勢いは衰えない。相手のミスを突いたロニーがマイボールにすると一気にゴールへ突き進み、対峙するディフェンスをいなしてコースを空けてミドルシュート!これが素晴らしいコースに飛び、決まった!かに思われたがポスト直撃!そのリフレクションに反応してもう一度シュート!しかし、これはゴールカバーに帰ってきたディフェンスに凌がれた……惜しい!でも、前から行く姿勢が実った攻撃、いいよいいよ。兵藤もどんどんプレーに絡み、細かいパス交換の中で最前線に出てボールを引き出し、テクニカルな落としを見せて功治のフィニッシュシーンを演出するなど、ゴールの匂いは以前消えてない。完全にFマリペースの中、この試合を象徴するようなシーンがFマリノスに訪れる。

相手のチャンスであるセットプレー、何とかブロックに入って凌ぐと最前線に張っていたロニーが左サイドラインで拾う。そこで一気に駆け上がってきたのがそのブロックをした兵藤、一気にロニーを追い越しスペースに出ていくと、そこにロニーからその動きを活かすボールが出る!左サイドを完全に打開した兵藤は、共に長い距離を走って中に入ってきた功治を見逃さない、DFとGKの間、そして功治のランニングスピードを殺さない絶妙のグラウンダーパスを流し込む!そして、飛び出してきた功治がアウトサイドでフィニッシュ!しかし飛び出してきた江角……くぅぅぅぅぅぅぅ!惜しい!惜しい!惜しい!とはいえ、素晴らしいプレー!停滞した時間帯にはほとんどなかなか見られなかった「ダイナミズム」を素晴らしいランニングで表現し、なおかつ功治の動き、相手の状況を冷静に見極めた上での精度の伴った素晴らしいラストパス、兵藤のプレーには感涙。江角の飛び出しも躊躇なく、イイ判断だったとはいえ、功治にはこれを決めてこのプレーをゴールで結実して欲しかったなぁ……。

最大のチャンスを逃して迎えた最終局面、アルディージャが土岐田に続いて森田を投入するモノの劣勢の中でそれを押し返す術にはならず、Fマリノスは残り数分の所で、坂田・ジローという2トップに変更したモノの既に押し込んだ状態で彼らが活きるスペースはなし。結局、互いの交代策が実ることはなく、スコアは1-1のまま。互いに勝ち点1を分け合うことになった。相変わらずオレンジのユニフォームを前に勝ち点3は遠い……。

-----------------------

象徴的なシーンがあった。

カウンターの機会、周囲は全力でゴール前へと全力のスピードで目指していたにも関わらず、一人全力のランニングを行わずパスレシーバーとしての役割を果たせなかったロペス。

自陣からおおよそ70m、全力疾走でダイナミックに追い越してスペースへと走ってパスレシーバーとなり、エースのゴールシーンを引き出すような素晴らしいラストパスを送って、チャンスを演出した兵藤慎剛。

僕はひとつのプレーに大きな賞賛と拍手を送り、ひとつのプレーには落胆した。

それでなくてもハーフタイムを境にしたコントラストが物語る。停滞しつつあるチームにとって、現状で求められている存在はどちらなのか、判断すべきは今。

-----------------------

*前半の酷いパフォーマンス、後半持ち直して攻勢に転じたパフォーマンス。これまで無理矢理嵌め込めたような雰囲気から、ぴたっとピースが嵌ったような感覚を受けたのは僕だけかな。運動量が増え、前傾のベクトルが示されたことで、選手達に即席の意思統一が生まれる。チームが主導権を握って好リズムでプレー出来るようになったことで、両サイドが高い位置に上がることで選択肢が増える、選手間のプレーを相互に活かすような形が生まれる。あくまでも偶然、だけど、この成功体験はチームにとって非常に有益なモノなんじゃないかなーと。

*ただ、このコントラストによって、スケープゴートにされてしまいそうなロペスのことは気になる。二つの素晴らしいパス以外は、存在感は希薄で運動量不足は否めず。あんまり走らず頑張らずと言うことで残念な感じだった訳で(実際、怪我云々があったらしいのだけど)このゲームのパフォーマンスに関してはどうしようもない。ただ、これでじゃあ後はさよならという形にはなって欲しくないかなーと。現状では兵藤を使った方が良い、それは自明の理、というか、チーム作りの観点から言っても、彼の存在感が必要だと思う。ただ、Fマリノスが恒常的に抱えている「引いた相手を崩せない」という課題を今後解消するためには、ロペスのアイデア、技術、強さは必要なことだと思う。もちろん、今のように独りよがりなプレーばかりではなく、チームのためにプレーする事も考えて欲しいし、なかなか高まらない周囲との相互理解を深めていくことも必要だけどね。みんな同じ事考えているだろうけど、鹿島のダニーロのようにスペースのある終盤に途中交代で存在感を示してもらうような使い方をすることで、成功体験を積み重ねるというのも選択肢の一つ。てか、現状ではそれがベターな気がする。まーそれを桑原さんが納得させられるかというのが大きな問題ではあるんだけど・・。

*とはいえ、戦術的に曖昧な所が多すぎる。守備に置いて、組織的にボールを奪う術が確立されていないため、ボールを奪う位置は非常に低くなってしまう。しかもその術としては、楔に対してのストッパー達のハードアプローチのみ。低い位置からの攻撃にならざるを得ない状態の中で、明確な方向性が定められておらず、後方からのビルドアップはクオリティが伴わず展開を停滞させる。土台となる部分がないから、選手達のパフォーマンスの善し悪しや相手との相性がもろに出てしまうし、出たとこ勝負の側面は否めない。こういう要素を放置していくのは危険極まりない。桑原監督が何を考えているのか、何を見据えているのか、もう少し明確にしていくべきなのではないかとも思う。そして、選手達はもっとより高い意識を持って、プレーすることが必要かなと。

*選手評は、兵藤。いつぞや、「今後重要な意味を持つ選手になるかも」なんて書いちゃったけど、本当にそうなるとは思ってなかった。まーそれだけチームの状況が「悪い」と言えるんだよね。彼のようにプレーとプレーを繋ぐ「糊」となれる選手に頼らざるを得ないというのはチームが動いていない証拠でもあるから……。とはいえ、気を利かせる、バランスを取る、繋ぐ、飛び出す、全てが「チームのために」というところに繋がってる。それは非常に好感が持てるし、チームを活性化させる一因となってる。後は、彼自身がその役割に満足せず、よりどん欲になって結果を求めていって欲しい。良いプレーは何度もあるし、結果を引き出せるだけのクオリティを何度か示してるからね。次はチャンス、ポジションモノにして欲しい。

-----------------------

と言うことで、ゴールデンウィークはちょい消化不良というか、残念な感じだったなー。去年は素敵なゴールデンウィークだったような気が……まあ、キニシナイ、キニシナイよー。

と言うことでここまで、何とか食らい付こう。

-----------------------

*結局、ゴールデンウィークはトップ三昧でした。ユースも見たかったんだけど、ユースは今週来週で堪能します。半分半分ね。ということで、大阪は欠席。

*新横浜(近辺)でスカパー!見れるところないかなー。15:30試合終了、16:00キックオフ、30分じゃ家には帰れない!でもパーフェクトチョイスだから厳しいかなー。トリコポイントなくなったのはやっぱり痛いわね……。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 05, 2008

自失@J1 第10節 ヴェルディ vs Fマリノス

完全に飲まれた。

フッキの、ディエゴの、一挙手一投足に過剰に反応し、びびりまくっていたプレーに、堅守を誇っていた時の雄々しき姿は微塵も感じられなかった。

Fマリノスが誇るべき「Y3」がこんなことになるなんて……悔しい、情けない、腹立たしい。けど、高い授業料として受け止めるよ。

2008 J.League Division1 第10節

ヴェルディ 3-2 Fマリノス @ 国立競技場「自失」
F.Marinos:46'&71'ロニー
Verdy:39'フッキ 51'ディエゴ 60'福西崇史

Super Soccer

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF栗原勇蔵、中澤佑二、田中裕介、MF松田直樹、山瀬功治、田中隼磨(→76'坂田大輔)、小宮山尊信、ロペス(→70'清水範宏)、FWロニー、大島秀夫

ヴェルディスタメン:GK土肥洋一、DF富澤清太郎、土屋征夫、那須大亮、服部年宏、MF福西崇史、菅原智、大野敏隆(→87'福田健介)、ディエゴ、FWレアンドロ(→77'飯尾一慶)、フッキ

3年ぶりに戻ってきた伝統の一戦。両チームがタッグを組みこのゲームを盛り上げようと多種多様の宣伝を打ち、その甲斐もあってか、何とか両チームのゴール裏は緑を青で染め分けられ、「1969シート」のバックスタンドもまーまー埋まるなど、面目を保った。そのムードを更に高めるのが、今シーズン「センターバックやりたいんだから」と移籍していった那須大亮の存在、当然Fマリノスサポは彼のインタビューが流れるだけでブーイング、ヴェルディサポは大きな「5」のゲーフラと白い人文字、そして何度も繰り返されるコールでバックアップ。良い雰囲気。

そんなゲームのスタメン、Fマリノスは前節と替わらないメンバー。コンディション的な問題、構造的な問題、人為的な問題……、様々な不安要素を抱える中でもベストメンバーをごり押しする桑原監督も又、ターンオーバーという言葉を知らないタイプですな、はてさて。対するヴェルディは一時の守備崩壊を立て直した4-3-1-2を継続、攻撃は「5億円」のフッキとディエゴ、そこにこれまた高額なレアンドロとブラジリアントライアングルにある程度一任し、守備は4-3のゾーンを組むという役割をはっきりさせたサッカーと言えるか。福西が出場停止から復帰、ちっ。

-----------------------

試合展開

序盤から押し気味にゲームを進めたのはFマリノス。最も怖いフッキに対して、バックラインが前を向かせないように厳しくアプローチ、そこにすかさず中盤の選手でパックすることで余裕を全く与えず、得意の突破からのフィニッシュに持ち込ませない。攻撃に置いては、ポゼッションから大きなサイドチェンジを交えたりと、サイドを起点にした形でヴェルディの4-3のゾーンを揺さぶりに掛かるが、ほとんどリスクを冒さずにきっちりと人数を揃え、バイタルを圧縮して厳しくスペースを管理されていたこと、土屋・那須の集中力高いマーキング、そしてサイドの局面での1vs1に置いて優位に立てないことと、なかなか突破口が開けない。唯一と言っていい決定機はFマリノス、右・隼磨のクロスのこぼれをコミーが拾って、ボックス内完全にフリーでシュートを放つシーンがあったが、これは土肥にセーブされた。強いシュートで行ってればロニー・オーシ詰めれたんだけどなー。こぼさない土肥がうまかった。主導権はFマリノスだが、互いに守が攻を上回り、穴を作らない展開。

その中で、ゲームが動いたのは前半終了間際の時間帯、レアンドロからディエゴが左サイドに流れてスペースへのパスを引き出すとそのまま低いクロス、フッキをマークしていた裕介がダイビングヘッドでクリアしようとしたがバウンドしたボールに触れず。このボールがフッキに繋がり、完全のフリーの状態で哲也の動きをよく見て浮かせたコントロールシュートでニア、哲也は完全に逆を突かれ、ヴェルディ先制。盛り上がる緑側。胸と叩いて「どうだ!」と言わんばかりのフッキ、ベンチで柱谷監督と抱き合う。裕介は直前に足を痛めていた影響もあったのかも知れないけれど、ピッチに立っているのであれば絶対にやってはいけないミス。反省。

最悪のムードで折り返したFマリノスだったが、後半開始直後、ロニーのスーパーゴールで追いつく。功治が右サイドボックス内で持ったモノの仕掛けられず、一度ロペスに戻す。ロペスはプレッシャー掛けられながら、バイタルでフリーとなったロニーへ送ると、ロニーはそのまま右に流れてコースを見つけて、そのままミドルシュート!これが素晴らしい高さとコースに飛び、土肥の対応を許さず。ネットが揺れ、今度はトリコロールのスタンドが大きく揺れた。相手が少々後ろに体重が掛かっていた中でプレッシャーが掛からず、その隙を突いた形か。ロニーゴー!

同点に追いついたことで、勢いに乗って一気に攻勢に掛けようとするFマリノス、しかし、落とし穴。ロングボール、Fマリノス陣中央でレアンドロと勇蔵の競り合い、この競り合いでこぼれたボールをディエゴが素早くピックアップ、前掛かりになっていたFマリノスは2vs2のショートカウンターという危機に瀕する。横切るように左に流れたフッキへ、ここにボールが出る。裕介が対応に出るもフッキはすぐさまパス&ランで回り込むように中にランニングしたディエゴにダイレクトでリターン。リターンの時点で佑二はディエゴに振り切られ、完全に崩された。哲也も為す術なし。フッキ・ディエゴの素晴らしいコンビネーションを褒めるべきプレーなのかも知れないけれど、少々軽率な姿勢を突かれた形か。これまでほぼ空中戦では無敗だった勇蔵が勝つだろう、という過信がリスクマネジメントを疎かにし、一気に2vs2というカウンターに持ち込まれた。いくらディフェンスラインの対応力が優れていようと、リスクマネジメントが出来なければやられる。昨シーズン嫌という程味わった事、ここ数試合おざなりになりつつあるリスクマネジメントの重要性を改めて感じさせられたプレーだった。

らしいゴールでリードを再び奪ったヴェルディは、一気に乗る。フッキが乗り始めて独力で3枚4枚剥がしていく、ディフェンス陣は常に秩序を保ちFマリノスの攻勢を耐える。攻守がガッチリと噛み合い、又フッキがスタンドを煽って雰囲気を盛り上げたりと、ムードは最高潮。そして、相手のミスを誘発し、ゴールに繋げる。勇蔵が哲也に戻すと、哲也は低いボールで繋ごうとするが、これがチェックに来ていたレアンドロに当たり、一気にピンチ。ディフェンスラインはスクランブル、中のマークを必死で捕まえるが、第2波左サイドをレアンドロとのコンビでフリーとなった服部が中をきっちりと確認した上で速く精度を伴ったクロス。強いFマリノスセンターバック陣は相手のブラジリアンをマークするが、クロスの宛先は旧知知ったるかつてのサックスブルーの23番へ。福西はコミーのマークを問題にせず、中に流れながら高い打点で合わせ、これが素晴らしいコースに飛ぶと哲也もどうにも出来ない、1-3……。余りに軽率なミス、なんだけどディフェンス陣の精神的な恐慌状態がよく見えるプレー。雑すぎる。うちのディフェンス陣はメンタル的にもガタガタにされていたということ。とはいえ服部のクロス、福西のヘッドは素晴らしい攻撃。

2点のビハインド、攻勢に出たい、しかし、精神的にガタガタになったディフェンスラインは、フッキとディエゴの存在にびびって全く余裕がなく、攻撃にまで意識の回らない状態に。冷静にコントロールして繋げばマイボールに出来るタイミングでも、大きくクリア、おざなりでムラのあるフォアチェックに対しても逃げるようにバックパス、これでは攻撃の第一歩になり得ない。又、ジェフ戦の時には出来ていた勇蔵・裕介がウイングバックを支援するような攻撃参加があまり見られず、サイドで多少起点を作ることが出来ても、前半同様なかなか1vs1では抜けない、孤立無援では突破口を開けない。しかし、ロペスに代わりジローがピッチに入った直後、ようやくムードを変える一発。

右サイド功治からのCK、アウトスイングのボールに対して、佑二が飛ぶ!完全に頭一つ抜けだし、ネットが揺れる!ボンバーヘッドキタコレ!と思ったけれど、映像で確認すると僕の見ていた角度では佑二の手前にはロニーがすっぽりと収まっていたらしく、冷静に流し込んでたのね……てっきり佑二が……ごめんね、ロニー。ストライカーらしいバックステップからのナイスポジショニングなゴール!これで1点差!気運高まり、臆病風も吹き飛ばす。

しかし、この後ヴェルディは起点となっていた左サイドを埋めるためにレアンドロに代えて飯尾、ディエゴ・フッキを前に残した4-4-2フラットな形にシフト。これでスペースを更に消し、最後の攻勢に備える。Fマリノスはサイドを起点に攻勢を仕掛けようとし、桑原監督もサイドから上げろと指示を送るが、起点となっていたコミーは中へのこだわりが強く数少ないクロスは手前に引っかかり、ロニーが外に流れてあげることが数本があったが、的確なクロスはほとんど上がらず、結局フィニッシュはほとんどなし。ゲームはそのまま、3-2、ヴェルディに凱歌。Fマリノスは又もアウェーで苦杯、サポーターからはブーイング。

-----------------------

今のFマリノスは、「Y3」によって支えられてる。

研鑽したコンセプトを機能美として表現することも、高質なコンビネーションを発揮することも、高い個人技をチームとして有機的に活かすようなことも出来ない中で、リスクマネジメントしきれない苦しい状況に晒されながら、耐えて耐えて、スコアを維持し続けて、その非効率的な攻撃が実るのを待つ。それを実現していたのが、「Y3」。

だからこそ、この一戦で醜態を晒したからと言って、彼らを責めたくはない。

でも、この借りは返さないといけない、絶対に。

-----------------------

*攻撃面、ビルドアップに対してのプレッシャーはそんなになかったこともあり、基本的には4-3ブロックを崩すことだけが求められてた。基本的にこの日アウトサイドを何とか……という感じだったと思うのだけど、コンビネーションで崩す形、独力打開で突破する形、それぞれに何度か良い形もあったにしても、サイドに展開される数に比べてクロスの上がる回数、フィニッシュに繋がる形が余りに少ない。当然のことだけど、展開>クロス>ゴールの不等号は決して覆すことは出来ないもの。でも、>を≧に、≧を限りなく=にする努力をしていかないと、いつまで経っても質の高いモノにはなっていかない。クロスの精度はもちろんのこと、縦への突破アクション、オーバーラップを含めたコンビネーション、空いたスペースを狙うスペースランニングと、もっと高い意識を持ってやっていくことが必要だと思う。うちにはオーシという優れたボックスストライカーがいて、ボックスでイイポジションを獲ればニアに飛び込む意識のあるロニーもいる、坂田もヘッドは決して弱くない。クロスからもきっと点は獲れる、隼磨やコミーは自分の仕事がなんなのか今一度思い出して欲しい。縦があるから、中が活きる。中だけじゃダメ。個人的には、サイドが機能すれば、サイドを警戒せざるを得ない、サイドを警戒すれば中が空く、中が空けば功治が活きる。こんな感じの好循環を生み出して欲しい。グループとして個を活かす術が曖昧な今、サイドは今後生命線となっていくと思うから。

*てかね、もし個の良さ云々言うなら、連携を主にしたグループ戦術としてもっと整備して欲しいと思うのよ。つか、エースは誰なのか、誰が点を獲るのか、そういうところをはっきりさせて欲しい。現状では功治であり、オーシだと思うのだけど、彼らを活かすためにどうするのか……選手任せではいつまで経っても偶発的で行き当たりばったりの感じにしかならないと思うけど……、ねぇ?桑原さん。言うだけじゃダメだから一例。例えば功治の場合、ミドルエリアの連携(開幕戦で数度あった下がって受けたロペスが相手を引きつけ、空いたスペースを功治が突いてスピードアップしていく形)、バックライン突破の連携(オーシ・ロニーのポストをスイッチに、功治がサポートアクションからそのまま突破に繋げる形。前を向いてボールを受ける状態+ドリブルで突き進む道を功治に与えることが出来る)、この二つはこれまでの試合で何度か見られた。でも出来ない試合では全く出来ない。今回の試合でもほとんど0。この辺のムラは選手達の感覚が合ったときしか出来ない「偶然」の産物でしかない証明。でも、これが形として構築され、偶発的ではなく恒常的に出来るようになったとしたら?チームにとって間違いなく大きな武器になる。他にも、スペースメイク&ダイナミズムによる崩し、サイドで引きつけて中を突く崩し、アタッカーであるからこそパターンは豊富にあるはず。もちろん功治でなくても構わないけれど、軸を決めた上で形を作っていくことも必要なんじゃないかなーと。全員が全員を活かす事は、まず一人の個を活かせてから吐く言葉だよ?

*守備面、何故にフッキが息を吹き返してしまったかについてちょっとした分析を。失点するまでは厳しいアプローチとそれに連動してパッキングで、前を向く時間とスペースを与えず、絶大なる個の能力を発揮させなかった。これはほぼパーフェクト。でも、その後はやられた。どこに差異があったのかと考えた時、二つのポイントが。一つはヴェルディが攻め方を変えたこと。フッキの足元だけではなく、ディエゴやレアンドロがサイドに流れて起点を作ってディフェンスラインを後ろに引っ張られ、フッキだけを見ていることが出来なくなった。そして、もう一つが精神的に気圧されてしまい、アタックに行けていたシーンで行ききれずに空間を作り、前を向ける状態になってしまった。強さを発揮されれば、どんどん推進力を発揮、パックはおろか受動的な対応になってしまうのは摂理。相手がうまく対応したことは将がないにしても、メンタル的に気圧されたことは非常に残念だった。

*守備に関しても、再整備とは言わないまでも、色々と考えるべき部分はあると思う。うちのディフェンスは基本的に前に強い、前に行けば良さが出る。ただ、受動的な対応を強いられたときには脆さが出る。だからこそ、いかに前を向いて良さを出すディフェンスが出来るようにしていくのかというのを考えていくべき。前線から追う、パスコースを制限し前に行けるだけの状態を作り出す、前に行ってOKというカバーを常にしてあげる。こういう事をしてあげて初めて、彼らが前に行かなかったことを責められるんじゃないかなーと。準備なき要求は愚の骨頂。

*まー、他にも色々言いたいことはあるけれど(まだあるのか……)、明日試合だし、そんなに修正出来るだけの時間もないだろうから、この辺にしておくか。あ、最後に裕介にメッセージ。今シーズンスタメンに定着してから、大きな失敗もなく右肩上がりにパフォーマンスを上げていたけれど、ついに大きな失敗をしてしまった。でも、来るべき時が来た、と捉えて欲しい。勇蔵もワシントンにこっぴどくやられて大きくなった。コミーも壁にぶつかり、悩んでもがいて吹っ切れたからこそ今がある。裕介もベンチ生活が長く続いたりと、苦しんできたけれど、それとは違う、一段上の「トッププレーヤー」としての壁にぶつかったと言うことを自覚して欲しい。これを何かのせいにせず(怪我とか)、受け止めて、乗り越えて、一人前になって欲しい。僕は、この試合がその媒介になるのだとしたら、この屈辱に耐えられる。裕介、ここからが勝負だよ。

-----------------------

それにしても、悔しいなぁ……。未だに悔しいモノ。でも、切り替えないとね。又、連敗阻止のための大事なゲーム。ここまでは何度か阻止して来れたけど、阻止して来たからこそ、連敗したらガタッと来そうな気がする。大宮戦後はアウェー連戦だし、大した土台も出来てないし……。ここは又もや正念場!気合い入れていきましょう。

ということでここまでー。

-----------------------

*ユースも負けちゃった(´・ω・`)原口かよちくしょう。あぁ、去年のGWは楽しかったなぁ(遠い目)でも、過去振り返ったら負けだと思うんだ。前を向こう、前。

*大宮戦、坂田を裏バシバシ走らせて、サイド突きまくる方が懸命。もちろん、相手はその弱点を何とか修正してこようとするだろうけど、その修正はコンセプトをも揺るがしかねないナイーブな問題。そんなに簡単には解決出来ない。実際、ナクスタでは相手のサイドをつつきまくって実効的な攻撃を作りまくってたわけで、それを踏襲することは悪い事じゃないと思う。坂田スタメン、疲れたら陽介、先制されて引かれたらオーシでイイじゃない。難しく考えなくていーから。

| | Comments (1) | TrackBack (0)

May 01, 2008

Go Forward!Be Aggressive!@J1 第9節 Fマリノス vs ジェフ

とにかく、とにかく、隼磨のゴールが嬉しくてしょうがなかった。

難しい環境の中で常にプレーの中に逡巡が付きまとい、時には「叱咤激励」を越える罵声を浴びせられることもあった。複雑な迷路の中でもぎ取った一つの結果。これが一つの答えになればいい。

嫌な雰囲気を振り払えて良かった……。

2008 J.League Division1 第9節

Fマリノス 3-0 ジェフ @ 日産スタジアム「Go Forward!Be Aggressive!」
F.Marinos:22'中澤佑二 44'小宮山尊信 47'田中隼磨!

Super Soccer

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF栗原勇蔵"積極的に駆け上がり"、中澤佑二"代表様の得点力"、田中裕介"仕事きっちり"、MF松田直樹"もう一度For The Teamで"(→62'長谷川アーリアジャスール"出直し")、山瀬功治、田中隼磨"復活の号砲"、小宮山尊信"スーパードライブ"、ロペス(→76'兵藤慎剛)、FWロニー(→67'坂田大輔)、大島秀夫

ジェフスタメン:GK岡本昌弘、DF斉藤大輔、エドワード・ボスナー、池田昇平、MF青木良太(→61'工藤浩平)、中島浩司、下村東美、坂本將貴、米倉恒貴(→34'馬場憂太)、谷澤達也(→78'青木孝太)、FW新居辰基

覇気なき大分での敗戦から中二日、無敗のホームで再び出直しとなったFマリノス、この日は未だ勝ち星なしで最下位に低迷中のジェフが相手。千葉爆弾の爆発回避、チームがこだわる連敗阻止は当然のこととして、余りにネガティブだった大分での記憶を振り払う意味でも大事なゲーム。

そんなゲームのスタメン、連戦、前節のパフォーマンス、試合後のコメントなどもあって少し弄ってくるかと思われたFマリノスだったが、桑原監督の選択は継続という意味での固定。いいのかわるいのか。対するジェフは、事前報道で予測された通り、中盤を厚くし、守備に重きを置いた3-6-1。守備時は5バック気味に構えながら人数を裂き、狙うはカウンターか。

-----------------------

試合展開

大分戦の記憶を払拭するかのようにアグレッシブにゲームに入るFマリノス、コミーのミドルを皮切りにボックス外からどんどんシュートを狙うなどプレーに積極性が表れ、攻勢。チームとしても両サイドは高い位置に、ストッパーも機を見てサイドを駆け上がるなど、全体でジェフに圧力を掛けていく。ジェフは予想通り守勢を覚悟してたかのようにリトリートしてくるが、マンマーク寄りでスペースを消すような守り方をしてこず、Fマリノスとしては突破アクションやダイレクトプレーなどでマークを外すことでズレを生むシーンを何度か作るなど、閉塞感までは感じず。

そんな展開の中、Fマリノスに生まれた左CK、功治から放たれたインスイングのボールは高いボスナーを越え、その裏に陣取っていた佑二の足へと下降する質の高いキック。佑二は身体を倒しながら足できっちりと捉え、これがネットを揺すって先制。佑二、なんか開眼した?代表みたいだ、佑二が沢山点獲るって。功治もナイスキック。

これでビハインドとなったジェフは、守備に重きを置く訳にもいかなくなり、米倉に代え馬場を投入。しかし、哲也含めたFマリノスディフェンス陣がバランスを崩すシーンこそあれど、水際できっちりと対応。逆にFマリノスは、余裕を持ちながら機を伺い、何度かサイドからイイ展開を作ると(左サイドロペちゃんからのアーリーをファーでオーシが落とし、ボックス内に入ってきていた隼磨がこれを受けてフィニッシュに繋げたシーンなど)、そのサイドからの攻撃の流れで、追加点を生む。隼磨のクロスははね返されるモノの、リフレクションをマツがフォロー、そのまま左に展開すると、コミーが距離はありながらも思い切って左足強震!このシュート、ブロックに入った坂本の足をかすめることで大きく浮き上がり、吸い込まれるようにファーサイドのネットへ!うお!すげー弾道!ラッキーだけど、打つことに価値がある。やっぱり、両サイドが高い位置に来ると得点を呼ぶ気がする……。内容的に相手を大きく凌駕したわけではなかったが、2-0という大きなアドバンテージを得て折り返す。

ジェフが攻勢に出てくるかと思われた後半、ホイッスルと同時にFマリノスの方がハイテンポで攻勢に出ると、駄目押しとなる追加点を奪う。隼磨のスローインを受けたロペスがキープ、二人を引きつけた所でそこにクロスするようにインサイドに切れ込むランニングを見せた隼磨へヒールパス、これを受けた隼磨は深いキックフェイクで相手ディフェンスを出し抜いてボックス侵入、そして練習していたという少し角度のきついところからの抑えの効いたシュート!これがファーサイドにずばっと決まった!!!隼磨はここ数節のふがいない自らのパフォーマンスを詫びるかのようにゴル裏に手を合わせて頭を下げた……隼磨なりの禊ぎなのかな……そんな風に思わなくて良いのに……コメント欄で暴れたやつ、まじで反省しろ。それはさておき、個人的にはとても嬉しかったプレー。ロペスのキープ力とアイデア、そして隼磨の縦への鋭い突破と正確なフィニッシュ、個々の良さがポジティブにリンクしたプレーだったし、何よりも悩んで思い切りを失っていた隼磨に吹っ切れるようなゴールが生まれたことは今後に向けて朗報。バーモー隼磨ー!これで勝負が決まった。

この後互いに交代策を交えながらゲームを進める。Fマリノスは大きなリードもあってか全体的にジェフの攻撃を受ける時間帯が続く。中盤でのアプローチにズレが見られてバイタルに進出されて危うい位置でのファールが嵩んだり、お役ご免となったマツとの交代で入ったアーリアが相手のダイナミズムに付いていけなかったりと、守備に関してはゲーム通して少々不安の残る出来。とはいえ、昨シーズンと同じオーシ・坂田・功治のトライアングルとなることで昨シーズンを思い起こさせるような最前線からのプレッシングが連動したりするシーンもあって、次節以降に向けてポジティブなシーンも。結局ゲームは3-0、ジェフの余りの惨状にも助けられて、またしても連敗阻止、今シーズン5勝目で上位陣に食らい付いた。

-----------------------

決して、手放しで褒められる様なゲームじゃなかった。

アプローチのズレとサポートなきファイトオーバーが生んだバイタルエリアの緩み、緩慢なジョギングが目に付く攻→守の切り替えの遅さ、行き当たりばったりの攻撃……。

しかし、大分での余りに無惨なゲームから中二日、そのことを考えれば、チームは素晴らしいリカバリーを見せてくれた。

より積極的に、よりアグレッシブに、大分で忘れていた姿勢を思い出し、恐れずにその姿勢を表現したことで、迷走の予兆を払拭したことの意味は決して小さくない。

後は勢いに乗って、アウェイでも………。

-----------------------

*まー、とにかく勝ってよかった。相手が酷すぎたと言うことはあるにしても、前に出るという意思を全面に押し出したことで、閉塞し、手詰まりになっていた状況を改善出来たわけだから、充分な成果。紆余曲折は続きそうだけど、こうやったらうまくいく、と言う手応えを掴めたゲームと言えるのかなーと。

*ここまでの傾向を見ると、両サイドが高い位置で攻撃に絡むとチームとしては非常に良いリズムでプレー出来る印象。ここまでのFマリノスはロニ・オーシの2トップやエースである功治の特徴を鑑みても、中央に攻撃が偏りがちな傾向があると思うのだけど、相手も中央を固めてくるから、それを突き崩すとなるとまだまだクオリティ不足の面は否めない。というより、固めてきた相手を崩すのはやっぱり簡単じゃない。ただ、隼磨・コミーが攻撃に絡んでピッチの幅を広げることで中央だけを固めるわけにはいかなくなる(サイドに起点が出来て、相手を外に引っ張り出したことで生まれるスペースを功治が突くシーンが何度かあったけど、ああいうのは非常に良いと思う。功治の活かし方はチームとして考えるべきテーマ。きっちりと収まるポストに対して速いタイミングでサポートに入ることで前を向く形、ロペスが下がって低い位置でキープして引きつけ、空いたスペースに飛び出してボールを受ける形、と同じようにね)ま、ここまでも左サイドは攻撃性を発揮出来ていたと思うのだけど、左サイドを上げるために右サイドがバランスを取ると言う感じの片翼飛行になりがちだった。ただ、この試合では勇蔵が隼磨の負っていた役割を担うことで、隼磨はより高い位置でプレー出来るようになって、バランスの悪い片翼飛行が改善された感。勇蔵自身もオープンな状況の中でボールを引き出して積極的に攻撃に絡む姿勢を強く打ち出して、何度も駆け上がり、隼磨とのコンビも何度も見られたし、右サイドは間違いなく蘇生したかなと。実際リスクは少なからずあるけれど、後ろにある程度の人数を揃えている現状を考えれば決して追い切れないリスクではないと思うし、何よりもチームとして両サイドを高い位置に押し上げるメリットはそこはかとなく大きい。これはチームとして継続して欲しい。

*とはいえ、守備に関しては少々問題があった。中盤中央は数あわせの上でも数的不利にならざるを得ず、しかもロペスの守備に関してはどうしてもおざなりになる部分が多いので、その分ボランチが難しい状況に立たされるシーンが何度もあった。結局アプローチ不全を解消するために、本来バイタルを埋めるべきマツがアプローチに行っていたのだけど、彼が出ていった後に誰がそのポジションを埋めるのかというと誰もいない。結果、バイタルが空いて何度も危うい位置でのファールに繋がった。中盤が手一杯と言うことを考えれば、フォアリベロ的に佑二が前に出るべきなのかなーとも思ったけど、セーフティな守りを考えると、その選択もリスクがある。ロペスに最低限の守備責任を果たしてもらうというのが問題解決の最短距離だと思うのだけど、チームとして根本的に攻→守の切り替えにもっと意識を裂かないといけないし、相手の攻撃の移行を遅らせて陣形を整える時間を作るなどの措置が必要。積極的にプレーすることがチーム好転のキーだとしたら、もう一つのキーはその積極性を支える守備の整備にある。守備に不安を抱えている状況で、えいやっ!と前に出るチームじゃないし。

*ま、ようはこういうゲームの後も継続して積極的にプレーしなきゃ意味ないよ、ということです。ここの所連勝出来てないのは、継続出来ないと言うこともあると思うし。じゃ、選手評!隼磨復活!かな?ここ数試合は、バランサーとしての役割をこなす中で、攻撃に置いてどうしていいのかわからなくなってた印象だったのだけど(ずるずると引っ張られるように中に絞るポジショニングや思い切りを欠いたプレー姿勢は実際迷いを感じた。サポがフラストレーションを溜めても致し方ない。悪意は感じるけどね、はっきり言って)、この試合では高いポジショニングで積極的にプレーしたことで吹っ切れたかな。縦への意識は高く、周囲のサポートに頼りすぎずに自ら打開するプレーを選択出来ていたし、その実効力もなかなか(元々、あんまりスムーズには見えないけどタイミングを外すドリブルに関しては、実効力は低くない)チームで求められる役割、その役割と自分のプレーのバランス、これらの要素をうまく消化出来ず、迷いの森の中に入ってしまったんだと思うけど、上がってなんぼなんだから、どんどん上がればいいと思うよ、後は勇蔵にどんどん求めればいい話。隼磨の外からのオーバーラップ・中へのカットインやシュートの巧さはなんだかんだ言って武器になるし。それにしても、あのドリブルシュートは見事すぎる……。バモ隼磨!アウェーのハユユニを着てって良かった!(僕はホームはホーム、アウェーはアウェーって感じで今シーズン分けて着てるんですけど、ハユコメ欄が炎上してて腹立ったので、今回は着てったのー、そしたらこんなことに!)

*その隼磨の活躍の陰の立て役者となった勇蔵。やっていたことは上記の通り、隼磨を復活させたのは勇蔵の仕事ぶりがあったからこそ。ありがとう勇蔵。実際、水沼さんの時は勇蔵も右サイドやってたから、そんなに出来ない訳じゃないんだよね、だから今回の役割も無理なく出来ていたと思う。勇蔵自身も何度も攻撃に絡んで、不器用なクロスを上げてみたり、無理繰り突破しようとしてたけど、その心意気が大事。練習すればもっとうまくなると思うし、何よりもチームとしてどこかが死んでいるというのは間違った状態、そのためにも今後も勇蔵にも継続して欲しいな。。守備は破綻なし、ここの所の勇蔵の安定感は素晴らしい。

*コミーゾーンは今や代名詞になりつつある……昨シーズンは中よりも縦の選択の方が多かったと思うのだけど……でもそれだけの結果だよね。今回はラッキーだけど、それでも自信持って打ちに行ってる、だからあの位置でもブロックに来るし、ああいうことを呼び込む。これからもどんどんどんどん狙っていって欲しいな。もちろん、本業の縦への突破もやって欲しいけどね、理想としては6vs4ぐらいかなー(縦-横)オーシが点取れてないのはサイドの責任。裕介とのコンビも良くなってきた。攻守にね。つか、チーム内得点王!

*とはいえ、他はそんなに良くなかったんだよなー。トップは周辺の問題もあるけど(サポートアクションが遅いと崩しのポストの意義が薄れてしまう)、動きの質が落ちてるロニー、なかなかクロスが入らずフィニッシュシーンすらほとんど見られないオーシと消化不良気味。ロペスとの相性含めて再考の余地がある気がする。個人的にこの2トップで行くなら、トップ下は機動力でサポートに入れる選手がベター、その言う意味で自らのプレーリズムでプレーし、ポストへのサポート意識の低いロペスはミスマッチ。逆にロペスを軸にしたいのなら、彼のスペースパスを引き出せる坂田の方が良いのかも。固執せずにやってみるのも良いんじゃないかなー。

*松田さん、もう一度ForTheTeamでバランス見て下さい!戻りも遅いし、ポジショニング的に「高い」。最終ラインからボールを引き出して、前に展開する仕事を放棄気味、功治にそれをやらせたら意味がないんだって。前に行ってたでしょ「エースを上げてやるのが俺の役割」って。もう一度お願い致します。とはいえ、功治もあんまり良くなかったなー。フィニッシュの部分で、力入りすぎてたかな。突破自体のキレがない訳じゃないし、うまく入れればうまくいきそうだけど。周囲との関係性含めて又色々と試行錯誤かな。この位置だと捕まえずらいという利点はあると思うので……とはいえ、ここでアタッカーの役割を負うとなると守備が……バックライン頑張れ。

*アーリア、久々のリーグ!だけど少し残念。タスク的に守備しっかり、と言うテーマを持ってピッチに入ったようだけど、良く追っていたにしても、後ろからのアクションに対して置き去りにされたりと、プリメイロボランチとしては少々不安な出来。ボールにも余り絡めなかったし、チャンスを生かせたとは言い難い。まー、これでおしまいではないと思うので、次のチャンスを又引き寄せるためにアピールアピール。兵藤はアーリアに比べると場慣れしてきたかな。二人のコンビは元々守備に不安があるとはいえ、兵藤の守備の質はどんどん上がってる。粘り強さと繋ぎの質と動きの量、ボランチにぴったり。てか、兵藤の位置でアーリアを……、ま、そのためにもアーリアは兵藤とまず競争か。切磋琢磨切磋琢磨。

-----------------------

ん、長い!なんだかんだ言って浮かれてるみたいで恥ずかしい……でも嬉しかったんだもん、隼磨のゴールが!本当に良かった……、で、連発だよね?隼磨。那須をぶち抜いてゴールするんだよね?

って、それがどうなるかはわかりませんが、次のゲームでもこれを継続出来るかどうか、それがポイントかもね。フッキにびびって上がれないとかになると辛いけど、はてさて。まーまだ行くかどうかはわかりませんが、とにかく楽しみっ!ということでここまでー。

-----------------------

*未だに結論が出ない5/3……まだチケットすら買ってない。はしごは無理、だからこそ決めなきゃ行けないんだけど(ユースを半分見て国立急行……という手もなきにしもあらずかなーと最初思ってたけど、両方中途半端になっちゃいそうだし、何よりゲームに入れなかったら見ている意味ないし……)あと2日。本当に自分が結論出せるのかが不安でたまりません。

*ジェフ。つっこみ所が沢山あって、なんて言って良いのかわかりませんが、頑張って下さいね。何となくですけど、もっと頑張った方が良いと思います、色んな意味で。フクアリには毎年行きたいです、あのスタジアムでFマリノスみたいです。なので、頑張って下さいね。フルゴビッチ見たかったなー、代表戦で見せたあのアーリークロスは本物だったのに(そのあとは本物のプレーを見てないけど)ちなみにあの監督はダメな匂いがする。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

« April 2008 | Main | June 2008 »