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April 04, 2008

エースの開花@J1 第4節 Fマリノス vs FC東京

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色鮮やかな三ツ沢の桜も霞むような俺たちのエースの開花。

やっぱりエースはこうでなくちゃ。

2008 J.League Division1 第4節

Fマリノス 3-0 FC東京 @ ニッパツ三ツ沢球技場「エースの開花」
F.Marinos:46'&89'山瀬功治! 57'ロペス!

F.Marinos Offcial

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF栗原勇蔵"Y3"、中澤佑二"Y3"、田中裕介"Y3"、MF松田直樹"素人の成長"、山瀬功治"喜び配達人"、田中隼磨"集中!集中!"、小宮山尊信"ゴールへの執着"、ロペス"お披露目"(→77'兵藤慎剛"いい、凄く")、FWロニー"ロニーゴール待ってる、超待ってる"(→75'坂田大輔)、大島秀夫

FC東京:GK塩田仁史、DF徳永悠平、佐原秀樹、茂庭照幸、長友佑都、MF羽生直剛(→77'浅利悟)、今野泰幸、梶山陽平、森村昂太(→46'大竹洋平"ミニファンタジスタ")、川口信男(→50'カボレ)、FW平山相太

春の三ツ沢らしく桜満開、周辺ではお花見を楽しむグループがあったりと、春と言うことを感じさせる中でのリーグ戦第4節。平日にも関わらず、三ツ沢効果で出足は非常に好調、早くからかなりの勢いで席が埋まり、11000人の観客がこのゲームを見つめた。

メンバーに目を移すと、Fマリノスの方は前節と変更なし。ベンチメンバーが乾に代わって兵藤が入ったくらい。注目は高い期待を集めながら未だノーゴールのロニー、今日こそ決めてくれと言う熱烈な期待が何度も繰り返されるチャント、横断幕、ゲーフラから感じられる。対するFC東京は怪我人が続出するなど、メンバーを入れ替えざるを得ないといったところか。梶山が何とか復帰にこじつけたが同様に復帰と目されていたナオはベンチ外、エメルソンもまだダメ。その中で城福監督はかなり思い切った選手起用、2年目の森村をスタメンに抜擢、またここまではそんなに多くの出場機会を得ていたわけではなかった平山、川口の起用に踏み切る。現在売り出し中のテクニシャン大竹、真価を発揮しつつあるカボレはベンチスタート。

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試合展開

序盤、アグレッシブなプレー姿勢がうまく回る形でFC東京は立て続けに森村がチャンスを掴むなど攻勢に出るが、相手の前掛かりな姿勢が生む中盤のスペースを功治やロペスがドリブルで素早く突く形でのカウンターで反撃。強烈なる期待を背負ったロニーも周囲をうまく使うプレーをしながら、フィニッシュのチャンスを得るが、塩田を破るには至らず。ペース自体はカウンターがうまく嵌っていたFマリノスが握っているように見えたが、FC東京も中央でのポゼッションからサイドバックの押し上げを使ってチャンスを作るなど、一進一退の攻防と言えたか。

そんな展開の中、前半のハイライトは36分左サイドでボールを引き出した功治はゴールに向かってドリブル開始、寄せの遅さを見計らって少々距離のあるところからミドルシュート!右足から放たれた強烈な弾道はニア高い位置と素晴らしいコースに飛ぶが、塩田が右手一本ではじき出された。しかし、このゲーム、前半から功治はマツの援護射撃もあってか高い位置でプレーすることが多かった。そして、これが布石となる。前半はスコアレス。

ハーフタイムで城福監督は森村に代えて大竹を投入し、先制点を奪いに掛かる。しかし、その交代の効果を確かめる前にゲームが動く。ホイッスル直後、佑二の適当なクリアボールからの展開、このボールが相手陣左サイドに上がるとオーシが佐原と競りながらも、走り込む功治へ落とす。受けた時点でゴールまでの道筋が見えるかのように前が開き、一気にスピードに載ったドリブルでボックス内に進入、対応に来る茂庭をキュッ!という音のするよう切り返しで逆を取り、そのまま素早く右足振り抜く!鋭いシュートは塩田を破り、先・制・点!これぞ山瀬功治!のゴールというようなビューティフルゴールに震えた!形的にはショートカウンターのような形になったが、FC東京は佐原の浮き球処理時のポジショニングの悪さが仇と出たか。

しかし、ビハインドメンタリティを見せて、FC東京も反撃に出る。川口に代わってカボレを投入し、平山との2トップにして前への圧力を増やすと、その利が出たかクロスボールを平山が折り返し、大竹がシャペウで応対に来たマツをかわして左足!良いコースに飛んだが、これは哲也がセーブ。決まらなかったがこのプレーが、FC東京のアグレッシブなプレーの呼び水となる。

少々旗色が悪くなった感のあったFマリノスだったが、セットプレーを活かしてこの情勢を一気に吹き飛ばす。右サイドからクイックにショートコーナーを始めると、ボックス角当たりから功治がインスイングのボールを中に供給、これが手前のディフェンスの頭にかすめることでコースが代わって平山の頭を越え、そこに入ってきたのがロ・ペ・ス!マーカーの内側に入って特徴的な爆発した頭で合わせると、ファーサイドに決まった!本当に久っっっ々の外国人ゴール!多少運に恵まれた部分はあるにしても、ゲームの中では非常に重要なゴール。

これで乗ったFマリノス、アグレッシブなプレー姿勢が最前線からのアプローチや中盤でのディフェンスに現れ始め、又前半から非常にチャレンジングなパスセレクトを見せていたマツが鋭く激しく相手の攻撃の芽を摘み取るなど、FC東京の攻撃を次々に遮断、そしてボール奪取後はバランスの崩れた相手陣を一気にカウンターで攻め込む。ロニーに二つのシュート、コミーは3匹目のドジョウを狙って中に切れ込んでのシュートを狙うなど、フィニッシュへの意識も高く、完全にピッチ上を支配した。

余裕のある状況の中での交代策もそれなりに妥当か、この日もゴールの神様にだけは嫌われてしまったロニーに代えて坂田でチームの勢いを更にシフトアップし、ハイテンションなプレーが続き中盤での運動量が落ち始めたところでロペスに代えて兵藤を投入し、中盤での走り回らせることでチームのグルーとする。終盤に、オーシ、坂田が決定機を逸したりとしたものの(坂田は決めて欲しかった……功治が左サイドで二人に囲まれながらダブルなルーレットで切り抜けてエンドライン際を突破、最後は速いグラウンダーを流し込み、坂田が飛び込むも枠に飛ばせず……しかし、功治の突破は感動モノ)、最後の仕上げはこの日の主役。ペナルティアーク付近での浮き球、オーシが空中戦を制して押し上げてきていたマツに落とすと、アピールに気付いてマツもシンプルに落とす、そしてそのアピールしてたのが背番号10!丁寧に落とされたボールを右足で強烈にシュート!これが素晴らしいコースに飛び、ポストをかすめてネットを揺すった!スーペル功治!最高!くるくる回ってゴールの喜び!結局ゲームは3-0!内容も結果も伴うキモチイイ快勝にFマリノスサポーターが酔う夜となった。

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抜群の強さと対応力で堅陣を築く「Y3」バックラインが土台となり、バランスとセンスで掴み始めた松田直樹が中盤で奮闘する

そして、その後ろ盾を得て高い位置でのプレーすることで今シーズンの開花を迎えたFマリノスのNo.10。

チームとして活かすべき武器が定まった今、方向性は定まった。

自信を持って、さあ、名古屋へ。

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*いやはや、こうもうまくいくとはねー。相手がかなり主体的にポジションを崩して攻撃参加して来るチームだったから、その攻撃参加に対応しきれるかなーという要素を懸念しながらも、空いてくる中盤のスペースをカウンターで突けるチャンスは出てくるかなーと思ってはいたけど、こんなに嵌るとは思わなかった。多少のリスクをバックラインとマツで負って、チームとして功治を高い位置に押し上げることで前へのスピード感と推進力が全面に出てきた。ロペスもこれまでに比べたら中盤でシンプルに裁くシーンが増え、少しずつプレーセレクトが状況に応じるようになってきた。後はこれが最前線のロニーとオーシと絡み合ってくれば、そのまま崩して獲れるシーンも出てくるはず。ただ、これはあくまでもリスクを負いきれるときこそうまくいく。相手の攻撃を押さえつけられないと、数的に厳しい場面での対応を強いられるというのもチームで理解しなきゃいけない。特に次のゲームではこの試合のように制空権を獲れるとも思えないし、サイドで数的優位を作ることに大きなプライオリティを置くチーム。この日うまく行ったからと言って、単純に今後も、と言うわけではないかなーと。ま、それでも山瀬功治にはその価値はあると思ってるけどね。

*前の試合で負けたことも影響していたと思うのだけど、精神的に充実したプレー出来ていた感あり。マツの「チームのために俺は後ろにいた方が良い」という言葉もそうだし、ロニーはもちろんのこと、ロペスもある程度しっかり追うようになってきてる(サボる場面もあるが)など、一人一人がしっかりと責任を持ってプレー出来ていたと思う。そして、積極性。これはアタッカー達だけじゃなく、後ろの選手にも感じられた。これまでなら躊躇してやめてしまうようなシーンでチャレンジしたパスで攻撃構築の一歩目を作ることでリズムを淀ませなかったマツ、カードをもらっても逃げずに前へのチャレンジを続けてボールカットを狙った裕介、自信を持って仕掛け続けているコミーにしても、ポジティブな積極性を感じた。ポジティブに回るときと、回らないときと言うのはあると思うけど、持ち続けなきゃいけない姿勢だとは思う。

*まー、この試合では余りネガティブなプレーは見られなかった。構造的な欠陥、組み合わせ的な懸念材料はあるけれど、そういうのはこういうゲームで書くのは野暮かな。強いて言えば多少集中を欠いたプレーややってはいけないプレーが見られたこと、そしてチャンスはありながら決めきれなかったFW陣、かな。特に隼磨、何度も怪しかったぞー。裕介も一回ちゃんと身体を入れなくてつっつかれそうになったシーン、あれでやらかしてたら積み上げてきた今までの信頼台無し、今大事なとき、最後までしっかり。FW陣はとにかくフィニッシュへの積極性、決める決めないの前に撃つシーンでの躊躇はもったいない。迷わないで。ロニーは抜きに行ってほしいかなー。外してシュート、みたいな。

*選手評は3人。まず俺たちのno.10!抜群のキレとシュートのフィットはもう言葉が出ない。入らなかった前半のミドル、1点目のドリブルからのシュート、3点目の抜群のコースへのシュート、全てが素晴らしかったし、1点目はここだ!というところへとドリブルで突き進んでのシュートに震えて鳥肌立ったよ。もう最高。戦術面での役割はというと周囲のサポートのおかげ、と言う言葉が最も。かなり高いポジショニングでボランチとは思えないようなプレーが出来たのは、マツやバックラインがある程度功治がポジションを空けることのリスクを負ってくれていたから。ただ、彼自身もの凄い運動量でそれに応えた。今までもかなり走って攻撃に絡もうという姿勢を出していたけど、思い切りよく上がっていって、速いタイミングでのサポートやダイナミズムアクションで攻撃の厚みを加えた。今のうちに最も必要なのはボールポートとなれる前線のトライアングルへの速いサポート、そして受け手となるフリーランニング、功治がその役割を負ってくれれば攻撃はもっと回るようになる。どちらにしても哲也の言葉通り、なんだかんだ言ってうちのチームは功治のチーム。それをしっかりと定めるのは悪い事じゃない。それに応えてこそエース。その割り切り方、悪くない。

*で、マツ。上でも触れたけど、良かったねー。終盤へばるのは致し方ないとは思ってるからそれは置いておいて、チームのためのポジショニング、チャレンジングなビルドアップ、そして潰し、積極的かつ献身的で効いてた。ポジションを崩すことではなくバイタルを埋めることに意識を裂くようになったことでバランスが良くなったことが一番。多少、バックラインに吸収されたり引き出されたりして空けるシーンはあったにしても、基本はバイタルで迎撃。相手も梶山を経由する攻撃が多かったから、潰し所を定めて迎撃しまくってた。その後の繋ぎも積極的だったし、これを続けたいね。

*そして、兵藤。短い時間というのもあったと思うけど、非常に良く動き回ったことは好印象。特に良かったのは、連続性のあるプレー。終盤チームが疲弊して選手間の距離が開き、パスの選択肢が減ってきていた中で、出して動いて、又受けようと走るプレーはチームを助けた。僕はアーリアかなーと思ってたんだけど、兵藤を使ったのはヒット。個人的に功治の所にも書いたけど、ボールの収まるプレーヤーが多いから、その受け手となれる選手というのはこのチームにとって今後重要な意味を持つと思うので、このプレーを続けて欲しいな。

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とにもかくにも最高です。それ以外言うことない。名古屋でもこんな気分が味わえたらいいな、一緒にいるからこその幸せ。うん。

ということで、きょうはここまでー。

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*城福東京について少し。核となるべき梶山が負傷明けでコンディション不良、起点として期待した平山が完全に押さえつけられたことで攻撃が回らなかったことで瓦解した感じだけど、やろうとしているサッカーの土台は少しずつ揃ってきているのではないかなーと。中盤でのトライアングルを確保できていて、後方からのダイナミズムの付随で相手を崩すというコンセプトはチームに浸透している。後は、プレーの精度を高め、アタッキングエリアでも流動性を発揮して相手の守備陣を崩す・ずらすということが出来れば、面白そう。この試合ではあまり見せれなかったけど、カボレ・大竹も可能性は感じる。このコンセプトの具現化のためには回り道はないと思うので、逃げずにやっていくしかないかなーと。ただ、リスクマネジメントがほとんど出来ず(3ボランチが攻撃参加する事が必要なわけだけど、その分スペースが空く。かといって切り替え自体はそんなに速くなく、カウンターを制御するようなフォアチェックへの意識も感じなかった)、相手の苦手なこと、嫌がることを軽視しすぎる傾向があるのは気になるかなー(うちとしては右サイドに川口を張られてたら厳しかった。コミーが蓋をされると引っ張られて、攻撃の選択肢が減って、攻撃が閉塞していたかも知れない)てか、ナオもノリカルもいないから、らしくなかったと感じるのは僕だけ?まー、僕が好きなだけかも知れないけど(ノリカルは嫌い、うちに酷いことばっかりするから。でもエンターテイメント的に素敵な選手だから複雑、FK見事)

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