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April 02, 2008

僅差の勝負が示すモノ@J1 第3節 アントラーズ vs Fマリノス

勝負は僅差、しかし、ピッチ上で表れた差は決して僅差とは言えなかった。

技術、意識、戦術、まだまだ王者には及ばない。

表れた差を真摯に受け止めることが第一歩、その一歩を踏み出せばチームはもっと強くなる。

2008 J.League Division1 第3節

アントラーズ 2-1 Fマリノス @ カシマサッカースタジアム「僅差の勝負が示すモノ」
Antlers:33'マルキーニョス 85'ダニーロ
F.Marinos:67'小宮山尊信

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也"神通力届かず"、DF栗原勇蔵"超反省"、中澤佑二、田中裕介"どんどんよくなる"、MF松田直樹、山瀬功治"負担増"、田中隼磨、小宮山尊信"コミーゾーン"(→89'清水範久)、ロペス"トラップでかい!"、FWロニー"負のスパイラル"(→86'坂田大輔)、大島秀夫

アントラーズスタメン:GK曽ヶ端準、DF内田篤人(→87'伊野波雅彦)、岩政大樹、大岩剛、新井場徹、MF青木剛、小笠原満男、本山雅志、野沢拓也(→72'ダニーロ"ジダニーロってやつ")、FW田代有三(→82'興梠慎三)、マルキーニョス"あぁもう!なんでいつもいつも"

海沿いの強風と冷たい雨のカシマスタジアム。初めて辿り着いたカシマスタジアムは素晴らしいグルメと抜群のオーバービュー、フットボールパークとしての魅力は十分。期待と不安が入り交じりながらも、王者との対峙なだけに好ゲームを期待。

そんな中で互いのスタメンは現状のベストチョイスとも言えるメンバーが並ぶ。Fマリノスはナビスコで若手を起用したモノの、桑原監督に抜擢を促すには至らなかったようで開幕戦と同じメンバーが並ぶ。鹿島の方も昨シーズンのレギュラーメンバーがずらりと並ぶ、不動の布陣。ベンチにはテクニシャン・ダニーロ、キレのある興梠が控える(フラグ)

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試合展開

互いに様子を見ることなく、仕掛け合うような立ち上がり。Fマリノスがカウンターから速く攻めきる形でゴールを脅かせば、鹿島は流れるようにボールを動かしてサイドを崩す主体的な攻撃でFマリノス守備陣を振り回す。時間と共にゲームは落ち着くかと思われたが、互いに攻める姿勢は失わず、アグレッシブでテンションの高い攻防は続く。Fマリノスはコミーの強烈なシュートのリフレクションがフリーでポジションを獲っていたところにこぼれてきたり、うまく相手ディフェンスラインの隙間を突いて抜け出したりとロニーがチャンスに絡み、アントラーズはポゼッションの中で隙を見いだし、質の高い楔を打ち込むことでボックス内に進入し、スキルを活かしてフィニッシュに持ち込もうとする。しかし、高い集中力を伴った守備で双方が堅陣を築いたこともあり、ゴールを許さず。レベル高い攻防に、スタジアムには張りつめた空気が流れる。

そんな張りつめた空気を壊したのがミスだった。徐々に鹿島のポゼッションされる時間が増える中で、アプローチが後手に回ったこともあってに振り回されると、波状攻撃を喰らう。何とか勝負パスを裕介が身を挺してカットしたこぼれ球、下がってきたロニーがこれに反応し、マイボールにしようと近くにいた味方に戻そうとしたところでこのバックパスがずれて田代に渡ると、田代はシンプルにフリーでサポートに来ていた小笠原へ。小笠原は左に向かってシュートコースを探ると見せかけて、スイッチするような動きを見せたマルキへヒールで残した!素晴らしいお膳立てにマルキはきっちりと応え、右足から放たれたミドルシュートで哲也を破った……。哲也惜しかった……抜群のコース、威力、そしてスリップしやすい濡れたボールとネガティブな要因が災いしたかはじき出しきれなかったかー。しかし、元凶はロニーの集中力を欠いた安易なミス、自陣では絶対にやってはいけないミスだったのは言うまでもない。鹿島はそのミスをきっちりと突いたとも言えるが、その抜け目なさに王者の風格、小笠原のスイッチに完全に出し抜かれ、マルキのミドルも最高のシュートだった。

このゴールでゲームは完全に鹿島のモノに。奪われた後の素早い切り替えと収縮の速いプレッシングがFマリノスの攻撃構築を追いつめ、奪えば薄い守備陣を一気に突き崩そうとする。精神的余裕を失ったFマリノスは追加点こそディフェンス陣の粘りもあって免れたが、ミスが増え始めて、攻撃のリズムを完全に失った。前半は0-1、厳しい展開。

後半開始のタイミングでの交代はないが、ケツを叩かれたかビハインドのFマリノスはキックオフから激しく攻め立てる。オーシが立て続けにビッグチャンスを得るなど(隼磨のクロスのこぼれ、コミーが拾ってオーシに繋ぎ、エアポケットのように空いたスペースから右足で狙うも枠外。大岩の軽率な対応で得たチャンス、右サイドからロニーが素早く精度の高いクロスを中に供給するとうまく前に入ってこのクロスにボレーで叩こうとするもしっかり当たらず、二つとも大きなチャンスだった)、勢いある攻撃で鹿島を飲み込もうとするが、結果が付いてこない。しかし、それは序盤だけ。Fマリノスの勢いを裁き、空いたスペースを有効に使う速い攻撃で相手陣へと押し込み返すと、奪われた後は二の矢、三の矢の如く襲いかかるような素早いアプローチに攻撃構築させない鹿島のゲームコントロールの前に、一気に勢いはしぼんでしまう。
この中で功治が小笠原との競り合いを制し突破を計ると、そのまま回り込むようにボックス内に突入するが、大岩が強烈なカバー。足ごと狩るようなディフェンスに功治は足を痛める。ボールに行っているといえ、斜め後ろからの危険なタックルだった。。

リードしていることもあり曽ヶ端が憎いばかりの時間稼ぎをし、攻撃に出れば高い技術とシンプルなプレーで道筋が見えるような形でフィニッシュに繋げていき、守備では局面で数的優位を作るだけの運動量と機動力を保持しながら、サイドで後れを取っても中のマークにズレはなし、緩みは感じられない。Fマリノスの狙いなき粗い攻撃構築やミスもあってか、鹿島は完全にゲームを手中に収めた感があった。しかし、サッカーはわからないもの、全く予兆のないところからゴールが生まれる。佑二が積極的に攻撃構築して左に展開、佑二のオーバーラップで数的な余裕がなくなり、内田とコミーの1on1。かなり縦を意識した内田の対応を見越したコミーはすかさず中に進路を取ると、内田の対応が遅れ、シュートコースが空く!コミー右足強震!曽ヶ端ニアを締めていたが、何故かこれが入る!コミーキター!!!!!!!!!!!!滑るピッチが功を奏したか、変化に曽ヶ端が反応しきれなかったんだろうけど、撃つことへの恐れなき精神に巧み!コミーゾーン!

これでスコアは同点、ゲームは一気に混沌、トランジッションな攻め合いに。そんな中で鹿島はダニーロを投入すると、そのダニーロはいきなりチャンスを演出、左サイドでフリーとなっていると、素晴らしいバックラインからのフィードが入って左サイド独走、そして素晴らしいクロス。ファーに走り込むマルキにドンピシャ。ジャンピングボレーはフィットしなかったが、いきなりダニーロのクオリティを見せつけられる。しかし、Fマリノスも怯まない。ロニロペのワンツーはカットされたがこぼれ球がプッシュアップしていた功治へ、功治はきっちりコントロールし、そのままペナルティアーク付近から右足一閃!シュートは吸い込まれるようにゴールへ、曽ヶ端反応出来ず、キターかと思ったらポスト……くぅぅぅ……。ただ、そんな攻め合いの中で両チームの差が浮き彫りになってくる。

Fマリノスは繋ぎが減り、精度の低いロングボールや個人頼みの局面打開に頼ることで攻撃機会を逸するのに対し、鹿島は繋ぐところは繋ぎ、スペースを見いだせば質の高いボールで好機を作る。そして、それがビッグチャンスとなる。小笠原の鋭い眼光が捉えた先には左サイドフリーのマルキ、素晴らしいフィードが通り、マルキ突破に入る。勇蔵全速力でカバーに戻り、特攻タックル。しかし、マルキは巧みにボールをタックルから遠いところに置いたことでファールを誘った!ボックス外に見えたが、主審穴沢さんはスポットを差す、PK!PK!緊張の一瞬、スポットには好機を演出した背番号40、呪詛の言葉を吐きながら見つめると、軸足滑った!シュートはバー直撃……助かった………。しかし、その直後、勝負を分ける瞬間が訪れる。

Fマリノスの激しいプレスをいなして攻め込む鹿島、ボールを動かし右から左へ、縦の出し入れ、Fマリノスの守備陣がこれに対応出来ず、右サイドは2vs1に。新井場のオーバーラップに対応出来ず、新井場は低く速いクロスを中に供給、佑二がこのクロスに何とか足を出すが、これがなんとダニーロの前に……ダニーロは素早く反応し抜群のファーストタッチでこのクリアをシュートを打てる最高の場所に置き、左足振り抜く!鋭いシュートは哲也の又を抜き、ネットに突き刺さった………。スタジアム爆発、ダニーロはワインレッドの選手達に押し倒され見えなくなる……。このプレー、完全に鹿島のポゼッションに凌駕されたと言えるか。

残り時間は少ない、ロニー・コミーに代えて、坂田・ジローを投入、その坂田がオーシのヘッドで流されたボールからスピードを生かして抜け出してチャンスを作るも、伊野波の身を挺したタックルに凌がれる(ちなみに伊野波はボール触ってないよ、穴沢さん……)ロングスローも、セットプレーも、ゴールには繋がらず、そしてホイッスル。雨中の熱戦は、王者に凱歌が上がった。

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決して、悪いゲームではなかった。

高い戦闘意欲と集中力は、充分に王者を苦しめるモノであり、もう少しの幸運があれば勝負はどちらに転んでもおかしくなかった。

しかし、勝負として王者に凱歌が上がったことは決して偶然ではない。

ミスを逃さない勝負強さ、濡れたピッチでもミスを増やさない技術力、安易な選択で逃げずピッチの状況を把握した上で適切なプレーを選択していく判断力、決して崩れることのないチームのディシプリン、築き上げられた整合性あるチームタクティクス……。

一つ一つは小さな事かも知れない、しかし、その小さな一つ一つの要素がプレーのクオリティとして表れる。そして、このゲームに置いては間違いなく王者に分があった。

良い勝負が出来たことで満足していては、決してこの差は埋まらない。それを自覚しない限り、上には行けない。

自戒を込めて、この敗戦を受け入れたい。

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*むー、惜しいゲームだったけど、対峙するとやっぱり差があったなー。昨シーズン終盤にうちとやったときはクオリティうちの方が高いんじゃね?とか錯覚してたけど、ぐんぐん完成度を上げて(天皇杯準決は驚愕した)後に対峙したら、こんなに大きな差があったことにちょっと落胆。勝負強さ云々は勝ち慣れてそれがしみこんだチームと層ではないチームの差でもあると思うのだけど、チームのクオリティとしての差を分ける部分としての差は歴然。個人的に感じたのは細かなプレーのディティール、かな。最後のダニーロの決勝点に代表されるように大事なところでびしっと自分のボールに出来るから、当然ミスも減ってくるし、次のプレーへの移行がスムーズ。対して、Fマリノスの選手は濡れたボールの影響をもろに受けて大きいトラップして奪われたり、コントロールミスをしてプレーを淀ませたりしてしまう。技術、と言う側面もあるけれど、何よりも意識の差だよね。出し手のパスの質、もそうなんだけど、普段からどれだけトラップに意識を裂いているかというのが大きく表れてる。うちは下手、こんなんじゃポゼッションサッカーなんて机上の空論。こういう事も大事なんじゃないかなーと。もちろん、トラップだけじゃなくて、パスコースを作る動きにしても(複数の選択肢が出来ない、運動量の少なさ、布陣の弊害含めて)、パスの出し所を決める判断にしても(繋げるところでも安易にクリアで逃げてしまう、通せるだけの余裕があっても決断しきれずその機会を不意にしてしまうことなど)、小さな事だけど、これら全てが積み重なって構成されていくモノだからこそ、差となって表れる。これは一朝一夕にはいかないけれど、意識の改善は必要だと思う。

*後は、構造的に3-4-1-2であったり、選手の組み合わせで齟齬を感じる部分に手を入れる時期なのかなーという気がする。守備面では大きな成果を残してる3バックだけど、攻撃面では一枚減った部分が大きな悪影響を及ぼしている感じ。それに加えてロニロペの特徴。これはもう少し様子見たいし、嵌ってくることを願ってるので、詳細は避けるけど(まあこのままじゃ……という確信めいた部分もあるのだけど……)、そろそろ色々と修正しても良いのかなーという気はする。

*選手評は今回はお休み、気が向いたらやるかも

*桑原さんに言いたいこと?交代云々は別に構わないけど、凝り固まらないで欲しいかな。4バックも中盤の枚数を増やすと言う意味では選択肢の中にあって良いと思うし、ゲームのリズムを変えると言う意味で、自分たちの都合だけじゃなく相手の嫌がることをすると言う意識を持って欲しいかな。サポからは開幕の好スタートで間違いなく好意的に見られてるはずだし、信頼感みたいなモノも出てきている気がする。だからこそ、リスクを恐れずに思い切った采配をして欲しいかな。現状では桑原さんはチキンすぎる。それともう少し守備のことやってホスィ……ひどいよ、今の組織

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負けちゃった(´・ω・`)

でも、カシマスタジアムは素晴らしいスタジアムで、ハム焼きはおいしくて、フットボールパークとしての魅力も堪能出来たし、決して顔を覆いたくなるような酷いゲームでもなかったから(良い部分も沢山あった)、凹んじゃいないよ。顔上げて前進まないと、てか、今日だし。

ということでここまでー。

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Comments

Posted by: feldene | April 23, 2008 at 08:58 AM

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