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April 22, 2008

ポジティブなる勝ち点1@J1 第7節 Fマリノス vs エスパルス

強引に結果をねじ曲げて勝ち点を引き寄せること、チームとして「逞しさ」が戻ってきた。それはスタジアムの雰囲気もそう。信じる気持ちが音になる。今年初の感覚、あの雰囲気、本当にたまらない。

2008 J.League Division1 第7節

Fマリノス 1-1 エスパルス @ 日産スタジアム「ポジティブなる勝ち点1」
F.Marinos:85'中澤佑二 S-Pulse:46'西澤明訓

Super Soccer

Fマリノススタメン:GK榎本哲也"陰の立役者"、DF栗原勇蔵"自覚"、中澤佑二"禊ぎ"、田中裕介、MF松田直樹"存在感"、兵藤慎剛"高機動・高性能"(→74'水沼宏太)、田中隼磨"悩め、悩め"(→68'清水範久)、小宮山尊信、山瀬功治、FWロニー(→74'坂田大輔)、大島秀夫

エスパスタメン:GK西部洋平"KY"、DF市川大祐、青山直晃、高木和道"アピール成功"、児玉新、MF本田拓也、伊東輝悦、枝村匠馬"お前が怪我さえしなければ……"(→32'藤本淳吾"10番の価値")、フェルナンジーニョ"ちっこいおっさん"、FW原一樹、西澤明訓

春の嵐のように強風吹き荒む日産スタジアム、何とか昼までは持っていた空も試合開始まで持たずポツポツと雨が落ちてきたりと、暖かい陽気はどこにいったのか……寒い……。

そんなゲームのスタメン、Fマリノスは連戦ながらこの試合もほとんど変更はなし。大島がスタメン復帰したところが唯一の変更点。対するエスパルスは、ナビスコでの快勝の勢いを駆ってか、2トップだけはナビスコからの継続で原と西澤の2トップ。負傷明けの藤本がベンチスタートとなったのは、朗報(ふらぐ)

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試合展開

前線からのフォアチェック、一つ一つの速く厳しいアプローチ、漏れのない最終ライン、と高い守備意識を持ってゲームに入った両チーム、集中力を感じる序盤戦。しかし、攻撃に置いての質でFマリノスが上回りペースを握る。質の高い守備でボールを奪った後、兵藤・松田が中心となってリズム良くボールを繋ぐことで相手のアプローチをいなしてアタッキングエリアに入り、アタッキングエリアに入ってからはポジションを崩して功治や兵藤がサイドを回ったり、ポストから功治が前を向いて仕掛けたりと、可能性のある形を作ってゴールに迫るシーンを増やしていく。その中でも左サイド、オーシがボールを持ったところで功治が小さなスペースを見つけて飛び出しボールを引き出すと、速いクロスを流し込む!このボールは中で合わせられなかったモノの、強烈なボールが功を奏して生まれたこぼれ球を兵藤がダイレクトで強烈に叩く!このミドルは素晴らしい弾道で西部を襲うが、西部がファインセーブ。素晴らしいシュート!素晴らしい!惜しい!西部空気読m)ry

中盤の好パフォーマンス(高いボール奪取能力と隙を見てチャレンジングなパスを通すマツ、運動量豊富に広く動いて繋ぎだけではなくチャンスメイクまでこなした兵藤、ポゼッションが安定したこともあって両サイドも高い位置でプレーに絡む事が出来ていた)が目立ち、多くの時間主導権を握っていたFマリノスだったが、最後の所は分厚く、そして集中力高いエスパルス守備陣を崩しきるには至らない。その中で一つの分水嶺。競り合いの中で足を痛めた枝村に代わり、早々に藤本淳吾がピッチに入ると、この10番の存在がゲームの流れを変える。藤本がプレーに絡むことでボールが落ち着き、ここまでは孤立無援だったフェルナンジーニョが前を向いて仕掛けるシーンやサイドを崩すシーンが増え始める。そのフェルナンジーニョのキレのあるドリブルの対応にかなり振り回されたこともあり、ボールを奪う位置が低くなったこともあって、終盤は五分五分の展開だった。結局前半はスコアレスで折り返す。

後半開始での交代はなし、一進一退の攻防が予測されたが、開始直後にゲームが動く。エスパルスの右CK、藤本のインスイングのキックは素晴らしい精度でゴール前へ、このボールがニアサイド勇蔵を出し抜いて前に入った西澤にドンピシャ、これをヘッドで沈められてエスパルスが先制……藤本の存在が憎い……。そして、この先制点でこの後のゲームの趨勢を決めた。前半藤本が入ってから、後半ゴールを奪うまで、プッシュアップして積極的に前に出てきたエスパルスが、がらっとスタイルを転換。リスクマネジメントを意識してカウンター中心の攻撃、守備面では4-3のブロックを構成して、バイタルエリアを厳しく締め、全体もプレッシングで主体的に奪いに行くディフェンスではなく、楔を入れさせないコースを切るような守備へと変わる。Fマリノスはこの分厚い守備網を切り崩すことを求められる。

とはいえ、エスパの4-3のブロックは2ラインが圧縮されてバイタルのスペースはほとんどなく、サイドも複数人掛けて対応されるため、突破口が見いだせない。ぐるぐるとそのブロックの回りで隙を伺うが、なかなか攻め手を見いだせずに奪われる展開が続くと、逆にカウンターから脅かされる負のスパイラル。バックラインからのビルドアップが硬直しはじめて、偶発的な形でしかチャンスが生まれなくなってしまう。しかし、その中で千載一遇のチャンス。右サイドからの流れ、兵藤が上げたクロスは左に流れるも、コミーが拾い上げてもう一度インスイングのクロスを流し込むと、左でクロスを上げた後に中に入り込んだ兵藤が倒れ込むようにオーバーヘッド気味に左足で合わせる!西部のポジショニングとは逆にこのシュートが飛び、決まった!と思われたが、西部のめいっぱい伸ばした手がこのボールに触れ、そしてポストに当たって……くぅぅぅぅぅ、もう!芸術的なフィニッシュはもちろんのこと、この試合の兵藤のプレーを表すような積極的なプレー関与意識の賜とも言えるフィニッシュシーン、決めさせてあげたかった。しかし、あのポジショニングから触った西部、やられた………。

千載一遇のチャンスを逃したFマリノスは、その後隼磨→ジロー、兵藤→宏太、ロニー→坂田、と交代を施してチャンスを伺うが、エスパの守備陣形は崩す程の高いクオリティであったり、出し抜く程のアイデアを攻撃に付随することは出来ず。コミーのミドルは西部正面、功治の突破も勢いを削がれて攻めきれず、マツの気迫溢れるチェイスからの突破からのクロスもはね返され、と時間が徐々になくなっていく。しかし、声を涸らし、手を叩き、諦める姿勢を見せずに雰囲気高まるスタジアムに押されてか、守備固めをして一点を守りに入るエスパルスを押し込むと、乾坤一擲のセットプレーで突き破る。功治の右サイドからのCK、アウトスイングのキックに対し、オーシの後ろに入った佑二がフリーでヘッド!佑二のコメントから察するに、普段はお留守番の多いコミーが佑二のマーカーである青山をブロックし、佑二をフリーにしたとか。とはいえ、こういうところで決めるのが日本代表の中澤佑二。見事なヘッドだった。

その後、互いに気迫溢れる一進一退の攻防で繰り広げるモノの、ゲームは動かず。今シーズン初めてホームで勝ち点を落とす形となったが、力づくでもぎ取った勝ち点と自信を携えて、次戦Fマリノスは大分へ飛ぶ。

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観客は19763人、70000人を収容出来るスタジアムにとっては、この数字は残念ながら寂しい数字と形容されるモノなのかも知れない。

それでも、寂しく映ってしまうスタンドの中は、もの凄いエネルギーを感じる空間だった。

募るゴールへの強い希求がスタジアムを包むとき、重なり合う声が、手拍子が屋根を反響し、一種のトランス状態に突入したかのような雰囲気に包まれる。

少ないからこそ、感じるその純度の高さ。Fマリノスの勝利を心から願い、後押しする人ばかりがスタジアムには集っている。その気持ちが苦しい展開と相まって一つになったとき、雰囲気はこの上なく素晴らしいモノだと、いつも、いつも感じる。

この空間にいれた幸せ、それは同点ゴールと同じくらい大きい。

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*ちょっと脱線しましたが、決して悪いゲームをした訳じゃないので、結構ポジティブです。主に前半に見せたチームディフェンスであったり、ポゼッションには充分な質が伴っていたと思うし、完全に相手の注文通りに進んでいた状況の中で勝ち点1をもぎ取った訳だから。相手のディフェンスを崩しきる最後のところの質という面では課題が残ったけれど、これは一朝一夕に行かないし、相手の守備も良かったのでしょうがないと考えれば(まあ今後、ということで)、総じてポジティブなゲームだったかなーと。

*まー、あれだけバイタルを圧縮されると、実際問題難しい。1、2枚はがしたところですぐに次のカバーが来て、すぐに穴を埋められてしまうし、バイタルにスペースを見いだすのも難しい状況だったから……。それぐらいエスパのディフェンスが隙を作らなかったといえる。ダイレクトプレーを絡めた連動した攻撃であったり(デコイランを絡めてスペースメイクをしたりね)、大きく幅を使ったサイドアタック、後は一つ一つのプレーの質を上げるぐらいしか思いつかないけど、アタッキングエリアでの質を高めることは永続的な課題。時間を掛けてやっていって欲しいな。後、ビルドアップ。意識高く、とにかく主体的に。回りの動き出しが減っていた時間とはいえ……目的意識が欲しいね。

*この日のすばらしかったで賞は兵藤・マツのボランチコンビ。兵藤はうちにとっては本当に貴重な選手になるのかも知れない。途中交代で入ったFC東京との試合で感じたことだったのだけど、彼はひとつのプレーで切れずに、走る。常に動き回って、次のプレーに絡もうとする。だから、次のプレーの時にボールホルダーに選択肢を与えている。この日は長いプレータイムを得たけど、長いプレータイムでもそれをほぼ全ての時間でやり続けて、チャンスにも絡んでいたことを考えると、兵藤はうちにとってキーとなる存在になるかもなーと。守備も頑張るし、気も効く。この日はとにかく出色の出来、それだけにあの二つのゴールチャンス、どちからは決めさせてあげたかった。この日のパフォーマンスのご褒美に。だから西部は余計なことをした(言いがかり)マツは慣れが出てきて、影響力が強まってきた。アンカーとしてバイタルをきっちりと管理して入ってくるところにきついアプローチを掛けて攻撃を制御、奪ってからの繋ぎでも隙を突くようなプレーが見られたりと、余裕が出てきてるのかなーと。本当にどうするのよ、カピタン戻ってきても安泰じゃないよ。

*攻撃陣は少し停滞かな。功治はビルドアップに苦しんでいたチームを助けるという意味で、ポジションを下げてしまったことでアタッカー的な仕事は少しやりきれなかったか。前に仕掛ければ凄い効力を発揮するけど、この日はポストに絡む良いタイミングでのサポートからの突破、というのはあんまりなく、フィニッシュシーンがなかったことを考えても相手に巧く守りきられてしまった。功治を活かすにはチーム全体が自主自立性を持ってプレーすることが必要だと思うので、この辺はチームの課題。功治としては、ポストへのサポート、ロニ・オーシとの呼吸をもっと高めて欲しいかな。てか、もっと要求してもいいんじゃない?

*サイドは良かったんだけどなー、前半は隼磨・後半はコミー、良い動きもあったし、積極性も感じた。ただ、質が伴わなかった、特に隼磨は。何だか批判を浴びまくってる隼磨は左寄りのバランスや薄いサポートなどの割を食う形で消化不良のパフォーマンスが続いて、今凄い悩んでいると思うけど、ある程度割り切ってサイドのプレーに徹した方が良いのかも。中にポジションを移すことでプレーに絡む意識は否定しないけど、その分中に人数が集まってスペースなくなるし、展開するときに右サイドがいないということもしばしば(そして勇蔵は裕介に比べるとオーバーラップの意識は低い)待ちの姿勢、といったら変だけど、あくまでもサイドにいて、スペースを見いだしたときにダイヤゴナルにボックスの中に入ったりして、プレーに絡めばいい。まー、プレーに絡めないという部分で彼の中でフラストレーションが溜まっているんだろうけど。本当は隼磨には4バックで高い位置に起点が出来たところで疾風怒濤のオーバーラップでダイナミズムを付随すると言うプレーをさせてあげたいんだけどねー(隼磨の一番の良さはそれを何度も繰り返せることにあると思うので)とにかくもがけもがけ。

*僕は佑二神とは書かない。だって、佑二良くなかった……。前半も細かなミスが目立ってたし、判断の遅れなども散見、コンディション悪いのかなーと思ってた。……って怪我してたのね。それでも点獲る。すげーな、佑二、さすがだ、佑二(ころっと変わりすぎ……)どっちにしても疲れが溜まっていたのは事実だろうし、この2週間で少しでも疲労を抜いてくれたら。若いもんがやってくれますぜ。とりあえず、神(結局神なのか)

*哲也かわいいよ哲也、この日の哲也は良い哲也。CKはしゃーないとしても、フェルと矢島の危ないシーンをきっちりセーブ。集中力を保っていた証拠。もしやられてたら勝ち点1はなかった。あの状況ではリスクを冒しているから、その分チームで我慢する必要があった。その中で哲也が見せたセービングの意義は決して小さくない。だから哲也頑張った。

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ま、又次ですね。リーグは続くし。とはいえ、佑二肉離れでいないけどどうする……。選択肢1はマツを下げて3バック継続、ボランチにアーリアor祥平?のナビモード。(ロペ復帰まだ?)選択肢2は、田代(サテいないから怪我?)or祥平or浦田or金井をバックラインに入れて3バック+中盤の形維持の継続、選択肢3は隼磨・勇蔵・裕介・コミーで4バック、でダイヤモンドの中盤もあり。まー色々と可能性を探るんだろうけど、桑原さんの判断はいかに。

ということでここまで。

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*トリコポイントサンクスパーティにちょっとだけ参加してきましたー。沢山の人がスタジアムから駆けつけて、大入り。それだけこのショップがFマリノスサポにとって大事な場所だったんだなーと言うことを改めて感じました。僕も何度かスタジアムトリコでお世話になったり、店員さんの素敵な笑顔に癒されたりしたので、なくなってしまうのは寂しいなーと感じてしまうわけですが、今後も同じ場所の1コーナーとしてトリコポイントはなくならないとのことなので、機会があれば又寄って、グッズ買って、復活に貢献したいなーと。階段を下りると見える俊輔やマツ、和司さんや水沼さんのパネルもなくなっちゃうのかー、うーん……

*次のゲームはお留守番。今シーズン初めて、スタジアムで見れないゲーム、って今までなら珍しいことでもなかったのに……、今シーズンがちょっと変なだけなのに……慣れって恐ろしい。ま、5月はお留守番が多くなりそうだし、スカパー!契約してる意義がようやく出てくるって訳ですね(苦笑)お土産は勝ち点3(スローガン)

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