僕とユースの1ヶ月。 -4月-
改善されない守備の危うさ、行き着くところは個人戦術の攻撃、見たくなくとも見えてきてしまうチームのクオリティの差……。
その状況からは連戦苦戦、悪戦苦闘、今シーズンの高円宮杯への道は茨の道となることは想像難くなかった。
それでも選手達は、全身全霊を懸けて一戦一戦戦ってくれる。
そんな姿を見ていたら、放っておけない。
今シーズン、僕はユースを追う。
と言うことで、ユース観戦記録。今月は4試合。
JFA Prince League U-18
F.Marinos.Y:6'&32'齋藤学 86'p端戸仁
TOKO.H:16'&48'&84'瀬沼優司
Fマリノスユーススタメン:GK都丸雄司、DF曽我敬紀、清水皓平、岡直樹、MF佐藤優平、荒井翔太、関原凌河、齋藤学、FW端戸仁、松尾康佑(→64'小野悠人)
・「昨シーズンはここで剣が峰の武南戦を戦ったなー」「野洲戦でふるぼっこにされたダメージは大丈夫かしら、あのゲームで何か思うことがあれば少しは変わってるかしら」なんて思いながら、急傾斜の坂を登って辿り着いた桜満開の保土ヶ谷公園。神奈川県内のチームの直接対決と言うこともあってか、スタンドはほぼ満席。素晴らしい。気温が高く、バンデーラや段幕がぶわーんと煽られるほどの強風、そして荒れた芝というコンディションが気になる。相手はU-18日本代表に名を連ねる大型ストライカー瀬沼優司擁する桐光。ゲームはタレントの力比べのような乱戦。
・多少硬さが見え、又ぽこぽことグラウンダーのボールが跳ねるピッチに戸惑いが合ったモノの、先制点はFマリノスユース。右CK優平くんのアウトスイングのボールはDFにはね返されるモノの、そのリフレクションはペナルティスポット付近にポジションを獲っていた学くんの元へ、しっかり収めて浮き球をそのままコントロールシュート、抜群のコースに飛んで、元同僚(らしい)の五十嵐くんのゴールを破り、先制点。幸先良いスタート、ユースの10番おーおー、横浜の学ー♪
・その後も今シーズンのFマリノスユースの大きな武器となりそうな曽我くんの攻撃参加やゴールデンコンビとなる学くん仁くんのコンビなどで押し気味にゲームを進めるモノの、CKから瀬沼に豪快なヘッドを叩き込まれてに同点にされると、その後も瀬沼の脅威に対してディフェンス陣は四苦八苦。瀬沼の高さ、前への推進力を御しきれず、その強さをサポートする形で衛星的に動き回るアタッカーを捕まえきれない。流れは悪くなりつつあったが、苦しい局面で流れを引き寄せるのがエースの仕事。優平くんからの展開で学くんが右サイドで受けると突破アクション、ボックス内に切れ込んでシュート、ブロックに入ったディフェンスに当たりながらも、これが功を奏してゴールに転がり込んで逆転、それでこそエース。何とか前半リードで折り返す。
・しかし、そのリードで呼び込んだリズムも瀬沼にかき消される。一本の裏へのフィード、一度は処理したかに思われたが瀬沼に押し切られるようにボールを奪われ、そのままゴールに持ち込まれて豪快に突き刺されて同点。強い圧力を掛けられたとは言え絶対にやってはいけないミス、痛い。再びリードを失ったFマリノスは攻勢に出るモノのフリーのシュートシーンを松尾くんがモノに出来なかったりと決定機を活かせないのに対し、逆に桐光は瀬沼を起点としたカウンターが冴える。一進一退の続いた終盤、左サイドから流し込まれた低いクロスを最後は再び瀬沼に決められて、逆転。瀬沼はハットトリック。強烈な個に対して、甲斐くんも皓平くんもただただ、屈するばかりだった。
・しかし、逞しさを見せたFマリノス。瀬沼の再びの決定機を都丸くんが防ぎ、何とかゲームを繋ぎ止めると、皓平くんのハーフラインから放たれた対角線のロングフィードが右サイド学くんへ、これでディフェンスラインを出し抜くと飛び出してくるGKより一寸先にワンタッチ、ここで倒されてPK獲得。このPKを仁くんがプレッシャーに打ち勝って沈めて同点。終了間際に何とか追いつく。結局ゲームは引き分け、昨シーズン同様のドロースタート。
・瀬沼さえいなければ、瀬沼さえいなければ……というゲーム。それぐらい瀬沼劇場だった。実際、甲斐くんと皓平くんで止められなければどうしようもないのだけど、瀬沼の能力はやはり抜けていたか。高さ、前への推進力、ボールタッチ、フィニッシュの迫力、悔しいけど、本物。これは二人にとっては糧にしないと。
・とはいえ、良く踏ん張って勝ち点1を持ってきた。割り切ってゲームに入ってくるチームを相手にするのは簡単じゃないし、プリンス初戦という要素が緊張感を生み、肩に力を入らせていたのも事実。簡単なゲームじゃなかったから、そういう意味で結果は最良じゃないにしてもベター。沢山の宿題(攻める時間が多くなる中でのリスクマネジメント、スペースがなくなった中でのオフ・ザ・ボールの質や動きの連動、一つのパスやファーストタッチへのより高い意識など)はあるけれど、戦っていく中で消化していくしかない……というのは建前。勝ちたかった。不安定なチームだからこそ、開幕戦できっちり勝つことで勢いを駆りたかった……。まー、都合のいい話だけど。
JFA Prince League U-18
F.Marinos.Y:89'佐藤優平
Fマリノスユーススタメン:GK都丸雄司、DF曽我敬紀、清水皓平、甲斐公博、岡直樹、MF荒井翔太、佐藤優平、関原凌河(→46'小野悠人)、齋藤学、FW松尾康佑(→46'榎本大希)、端戸仁
・一応ホーム開幕戦、ユースの聖地・日産フィールド小机で武南を迎える。しかし天候はあいにくの強雨……。試合開始ぎりぎりについて、ポンチョ来て席に着くと、あわただしかったからかなんか試合に入れない。反省。試合は前戦とは一転、1点を争うゲームに。
・この雨の影響をより受けたのはポゼッションの中でボールを多く動かそうとするFマリノス。ファーストバウンドがスッと伸びる事、重いピッチがドリブルワークに影響を与える事など、ボールをコントロールするには難しいピッチでミスが多発。多発するミスからか選手達のプレーは慎重になり、なかなかリトリートしてくる相手を崩せない。
・武南は守るときはしっかりと人数を掛けて守り、攻めるときはサイドを起点にカウンターのチーム。No.10の小気味良いドリブルワークに少々手こずっていたか。とはいえ、両チームとも前半は攻め手を欠きスコアレスで折り返し。
・後半開始のタイミングで、関原くん、松尾くんに代えて悠斗くん、そして復帰の大希くんを投入。ボールスキルに優れる二人が入ったことで前線に起点が生まれ、攻撃にリズムが生まれる。とはいえ、終盤に入るに連れ、武南は専守防衛、なかなかゴールを生み出せずFマリノスユースの面々の顔には焦りの色、そして迫るタイムアップ……しかし、キター。右サイドから切れ込んだ優平くんがボックス外からミドル!これが堅陣を築いていた武南ゴールを破った!ゲームが苦しい展開になるに連れて、豊富な運動量と戦う姿勢を全面に押し出して存在感を増していった優平くん。苦しいときに頑張れる、これって大事。劇的なゴールで勝ちを攫い、今シーズンプリンス初勝利!ようやく一歩踏み出したー。
・もろに雨の影響を受けて、プレーが雑になったことは反省。個人技頼みのチームなだけに、プレーの質が落ちてしまうと手詰まりになっちゃう。それと集中力を欠いたようなディフェンスのミス、コミュニケーションが取れていればなんでもないところでドタバタしてみたりと、見ていておっかない。試合をすればする程チームの問題点が浮き彫りになってくるわけだけど、これを解消していけるかどうかが、今後の行く末を占うかな。学くんや仁くんはかなり研究され、警戒されてる。このままじゃ苦しい戦いは続くよ。
・とはいえ、チームが苦しいときに優平くんが気迫溢れるプレーを見せて、チームを救ったのは非常に嬉しかった。今シーズンのキャプテンが優平くんと聞いたとき、ちょっと驚いたと同時に心配になったりしちゃったのだけど、高い意識を持ってプレー出来れば素晴らしいクオリティを示せるし、この試合でも見られた通り強いメンタリティを備えてることは頼もしい。僕は彼の才能(天性のパスセンス、無尽蔵な運動量、鋭敏な周辺察知能力)をもの凄い高く評価しているので、彼の活躍は非~常に嬉しい。キャプテンとしての経験が彼を大きくしてくれるとしたら、この上ない喜び。
JFA Prince League U-18
F.Marinos.Y:19'&62'齋藤学 44'榎本大希
FCTOKYOU-18:30'大貫彰悟 41'三田啓貴
Fマリノスユーススタメン:GK都丸雄司、DF曽我敬紀、清水皓平、臼井翔吾、岡直樹、MF佐藤優平、荒井翔太、小野悠人(→79'関原凌河)、齋藤学、FW榎本大希(→62'松尾康佑)、端戸仁
・大久保翔くんが見られるニッパツを通り過ぎて着いた三ツ沢陸上、んー、椅子汚い、芝痛んでる、全体的に寂れてる……でもこれがスタンダードなんだろうなー。小机・MTと恵まれすぎてるんだ……。そんなスタジアムで迎える第3節、FC東京U-18。相手は前評判高く、高円宮杯有力候補なだけに、直接対決で叩きたい。序盤だけど、個人的な意識は大事なゲームという位置づけでとても緊張してた。
・大希くんスタメン復帰、キレは戻ってるかな?悠人くんもスタートから、前節の流れを汲んだか、コンディションを鑑みたか、なんてことを考えてたら甲斐くんどこ行ったのー。この大一番でディフェンスの要の不在は痛い……と思ってたけど、臼井くん復帰、なんとかなるかなー。とはいえ、予想通り厳しいゲームに。
・FC東京U-18は、一つ一つのパスに高い意識を持って(浮かさずきっちりグラウンダー、出した後のムーブアクションを徹底。それを継続することで攻撃に連動性を持たせる)、「ムービングフットボール」を具現化出来る「いい」チーム。トップで掲げたコンセプトをユースでも共有してるんだなー。これこそが正しいクラブユース、理想型。うらやま。
・しかし、先制点はFマリノス。優平くんのパスから裏を取った学くんが飛び出したGKの頭上を抜くループシュート!綺麗な形、うひょー!ユースの10番おーおー、横浜の学ー♪押され気味のゲーム、劣勢が予測されるゲームでの先制点は大きい!その後、徐々にチームとしての完成度の差が現れ始め、FC東京攻勢。そして、ついに中央を割られる。連動したパスワークでバイタルまで運ばれると、前を向いたアタッカーに対し皓平くんの読みに傾倒しすぎた対応が仇となってそのままフィニッシュ、好セーブを続けていた都丸くんもこれは止めれず。中盤が決壊した中で、責任を負わせるのは酷かも知れないけど、皓平くんは反省。アプローチが緩く前を向かせてしまったことから、ボックス手前という危険なエリアで一つのサイドだけを切るようなリスキーな対応まで、センターバックとしてはちょっと問題。強さ、高さ、キックの質、いいものを持ってるんだから、後はどういうプレーが危険で、どういうことをしてはいけないか、それを学んでいって欲しいな。皓平くんは研鑽されればもっと良いディフェンダーになれる。って、同点。
・そして、まずい守備での失点の後はミスでの失点、この試合再三攻守を見せていた都丸くんがキャッチングからスローでカウンターの起点となろうとするが、このボールがFC東京の選手にカットされると、すぐさま空いたゴールへ、失点……うわっちゃー。なんだけど、これは責めたくない。カウンターへの意識あればこそ、取られちゃダメなんだけど、繋がればチャンスのシーンだった。こういう意識、大切。とはいえ、めちゃくちゃ痛い……。
・しかし、この嫌な雰囲気を大希くんが振り払った!学くんからのクイックなスローイン、するっと相手のライン裏に入り込んだ大希くんがボールを受けると、そのままゴールに向かい、ずばっと決める!トーキックのような鋭いシュート、GKの上!見事見事見事。大希ゾーンからの冷静なフィニッシュ、これぞ榎本大希。素敵だわ。前半終了間際にビハインドをはね返したことはとっても大きい!
・後半に入っても一進一退、少し運動量の落ちたFC東京の攻撃をある程度中盤で制御するようになったモノの、Fマリノスの個人技も相手の警戒度が高く不発。拮抗した流れ、そこを打破したのはやっぱりエース!都丸くんからのロングキックに反応して裏に抜け出す、飛び出してきたGKの頭上を又もループで抜く!高い弾道を描きながらユルユルとゴールに向かい、そして決まる!キター!偶然性の高いゴールにしても、良く裏を狙ってたし、訪れたチャンスを冷静に沈めた学くんに巧。ユースの10番おーおー、横浜の学ー♪
・ビハインドとなってガンガン前に出てくるFC東京、しかし途中出場となったでっかい子へのハイボールをはね返し、カウンターに繋げていく形が機能して、Fマリノスタイム。大きなスペース、オープンな展開は間違いなく十八番、このチームの奔放な個人技がFC東京を追いつめる。終了間際、学くんのドリブルでディフェンスを切り裂き、最後はGKまで引きつけてまっちょへ、しかしまっちょ決めきれず…………。決めろよ、おい!1点差は変わらず、ハラハラのクライマックスはロスタイム、競り合いの中でファール、ペナルティアーク付近でFKという大惨事。しかし事なきを得てホイッスル。力抜けた……、でも一つ目の山を越え、一歩又前に進んだ!選手達はサポへ向けて万歳!
・本当~に勝って良かった!FC東京は高円宮杯を争う上での有力候補だと思うので、そういう相手を直接叩けたことはとても大きい。正直言ってサッカーの質は相手の方に分があって(特に前半)、厳しい展開ではあったけれど、甲斐くん不在の中でチーム全体で粘り強く戦えていたし(特に臼井くんの冷静なカバーは非常に良かった)、チャンス時にスペシャルな個が結果を残した事で勝負をたぐり寄せた。今年のチームの質から考えると、ディフェンスに置いてもオフェンスに置いてもどこまで個人が踏ん張るかに掛かってる。これが正しい事かどうかはわからない、とはいえ、こういう経験も又無駄じゃないと思う。もちろん、色々と思うことはあるけどね!
・ま、何とかかんとか勝ったわけですが、相手から学ぶところは沢山あった試合だったんじゃないかなーと。例えば、プレーエリアによるプレーディティールの区分け(中盤でゲームを作るときは次のプレーに移行しやすくダイレクトプレーなどをしやすいグラウンダーをきっちり、ラストパスは浮かせたりしてアイデアを付随させる)、細かいディティールに対しての意識付けなどは大いに学べる部分、そしてすぐに実践出来る部分だと思う。下條さんが「Good Fellow」に書いていたけど、うちの子達がどこまでグラウンダーのパスをしっかり出すことに意識を裂いているのか、正直言ってそこまでちゃんとやってないと思う。でも、FC東京の子達はもの凄い高い意識でこのディティールを考え、きっちりと丁寧にパスを扱っていた(戦術上そういう要素が必要だからこそ、とは思うけれど。ただ、どんなサッカーをやるにしても、パスなしには出来ないし、一つ一つのプレーの質が次のプレーの質を決める。そういう意味でチームとしてFC東京の方に分があったのは必然なのではなかろうか)個人の技術は恐ろしく高く、個々が特徴を発揮出来ているから、なんとか勝負出来ているけれど、この舞台で活躍することだけが目的じゃないのだから、もっときっちりとやらせるべきところはやらせて欲しい。基礎は大事、細かいところの差異が選手のクオリティを分ける。
・ま、それだけ勝ったからそれでいいやー(台無し)
JFA Prince League U-18
F.Marinos.Y:28'端戸仁 58'&89'齋藤学
Bellmare.Y:27'古林将太
Fマリノスユーススタメン:GK橋本勇樹、DF曽我敬紀、清水皓平、臼井翔吾、岡直樹、MF谷岡慎也、佐藤優平、齋藤学、小野悠人(→80'松尾康佑)、FW端戸仁、榎本大希(→56'塩田光)
・超快晴、海沿いのさわやかな風、平塚駅から20分ちょっとの距離にある馬入ふれあい公園は非常にさわやかな所でした。試合会場となった人工芝のグラウンド以外にも、隣には平塚アリーナと呼ばれる体育館、河川敷みたいな場所には綺麗な天然芝2面のベルマーレの練習場となるピッチなどがあり、結構愛されてるのか、犬の散歩やジョギング、サイクリング、キャッチボールなどをする人が沢山いて、結構のどかな雰囲気。何となく湘南。そんなのどかな場所で行われたゲームは場違いな激闘でした。
・試合前のアップからベルマーレの方は怪我人含めて全員がピッチに入り、ベンチ前での円陣も全員、一丸となって臨んでくる感じ。3連敗中でここで負けると、高円宮どころか降格も見えてくる。ましてや相手にとってFマリノスユースは宿敵(昨シーズンは僕も見に行った秋津で大雨のプリンス4~5位決定戦、その前はプリンスの優勝決定戦などなど歴史があるみたい。このゲームでの学くんが凄かったらしい!1億円)Fマリノスユースの方はいつも通り、とは言いたいところだけど、甲斐くんに加えて私服姿の荒井くん……むー。ディフェンスラインはFC東京戦と同じ、荒井くん不在の穴は谷岡くん。練習試合では落ち着いたパフォーマンスを見せてくれていたけど……はてさて。
・優平くんがどんどん攻撃に掛かり、谷岡くんが中盤のバランスを見る。ちょっと心配だった新しい中央のコンビは整理されてる。何でもジュニアユースでは長くやってたとか、うーん、人に歴史有り。谷岡くんは初スタメンという気負いも見せず、非常に落ち着いたプレーで、チームを支える。この辺は良かった。ゲームの方は地力的に上回るFマリノスペースでゲームが進む。しかし、ベルマーレも非常に速いアプローチと厳しい寄せで防波堤を作り、非常に速い切り替えから4-2-3-1の2列目がワイドに走り、ボールを引き出す形でのカウンターは怖さがあり。又、トップの23番の子が上背はないモノのタイミングの良いジャンプとポジショニングで空中戦においてアドバンテージを握り起点となるプレーを見せるなど、結構手こずる。橋本くんの好セーブがなければやられていたシーンも。押し気味の展開ながら崩しきれず、と言うもどかしい展開の中、先制点はベルマーレ。セットプレー、ファーに飛んだボールを折り返し、ゴール前で押し込まれて失点。むー。
・しかし、直後にこのビハインドをはね返す。谷岡くんからのロングボールに反応した仁くんが抜け出すと、GKと交錯しながらもこぼれたボールを自らピックアップ、ゴールカバーに入ったディフェンスの隙間を冷静に狙ってゴール。なかなかここのところゴールチャンスが訪れなかった仁くんだけど、ここはきっちり。ばもはなと。
・同点になっても、ベルマーレのテンションは全く落ちず。厳しい当たりはドリブラーを襲う。学くんのドリブルに対しては身を挺し、シャツを掴み、時には身体を抱えようしてとまでも止めに来る。そんな執念の抵抗に何度も倒され、前半終了間際には激しく足に入ってしまったことで、足の痛みに走れなくなってしまう。心配過ぎて、試合見てなかったぐらい……少し時間が立って走れるようには回復したようだけど、動く量は激減し、これは交代もやむなしか・・と覚悟してた。
・しかし、ハーフタイムを過ぎ、チームメイトに遅れながらも走ってピッチに戻ってくる。大丈夫か?無理してないか?ますます心配に……。しかし、そんな心配などどこ吹く風。治療が功を奏して、躍動感が戻り、そして勝負を決めるゴールまで奪ってみせる。なかなかゴールチャンスを生かせず、今日は神様に微笑まれなかった大希くんから、次年代の高速ドリブラー塩田くんがピッチに入ることで、2トップがゴールデンコンビに。そして、その利が出る。左サイド素早く繋いでバイタルまで運ぶと、悠人くんから相手のディフェンスを縫うような柔らかいスルーパス!これに反応したのがトップにずれた学くん!一気にボックスに入り、飛び出してきたGKを見てのチップキック!これでGKを出し抜き、このフィニッシュがサイドネットに収まる!キター!後半開始からチャンスはあったモノの決めきれないという嫌な流れの中で、非常に冷静にチャンスをモノにした学くん、さすがエース、今大会5点目。ユースの10番おーおー、横浜の学ー♪
・ビハインドとなったベルマーレは、次々と選手を入れ替えて攻撃色を強める。菊地も高い位置に上がって何度もFマリノスディフェンス陣を切り崩しに掛かるが、ディフェンス陣もきっちりと対応。何度か攻撃への移行の所で奪われて怖さを持っていたカウンターを浴びるも、これも何とか凌ぐ。逆に前掛かりになった所をFマリノスアタッカー陣が襲いかかり、何度もゴールチャンスを生み出すと、終了間際皓平くんのロングフィードから又も学くんが抜け出し、GKまでかわして追加点!これで相手の息の根を止めた。学くんは昨シーズンよりもゴールへ向かう意識が強く、それが結果に表れてる。守備意識が多少減退していること、逆サイドでボールを待つ姿勢が強く出過ぎて、展開に絡めないことなど、課題は残るモノの、戦術兵器「齋藤学」の実効力は抜群。僕は、チームがどんなにダメだろうと、勝利に導くのがエースだと思ってる。それをやってのける学くん、素晴らしい!ユースの10番おーおー、横浜の学ー♪
・と言うことで、執念溢れるベルマーレを何とか退けて3連勝!試合後、熱くなりすぎたベルマーレスタッフがナイーブなジャッジングも垣間見えたレフェリーに食ってかかる(うちの選手もなんか言ったんか?)シーンが見られた。ちょっと珍しいね。
・ベルマーレはこのゲームに対して並々ならぬ強い意識を持ってゲームに臨んできたと思う。それが、プレーにも表れていたし、スタッフの試合後のエキサイトにも繋がったと思うのだけど、それだけこの舞台に懸けるものの大きさというのを感じさせてもらった。結果云々は別にして、常に慣れずに一戦一戦強い気持ちを持って、真摯にゲームに取り組んで欲しいと思うし、そうしなければいけない舞台なんじゃないかと思わされた。今シーズン、より厳しい相手とのゲームとなって、そういう意識は高まっていると思うけど、ね。だからこそ、接戦を演じながらも結果を引き寄せているんだと思うし。
・現状ではどうしても個が目立つというか個に依る展開が多くなっている(偶発的な形も多いし)現状のFマリノスユースなんだけど、今後更なる強豪と当たる中で、もう少しグループで崩せる展開がでてくると良いかな。その中で可能性として面白いのは曽我くんや岡くん、天野くんといったサイドバックの存在。曽我くんの後ろから疾風のように追い越すダイナミズムは間違いなく大きな武器。この試合でも、外を回るだけじゃなく、中のスペースを見いだしてフィニッシュに絡むシーンを作り出していたけど、サイドに起点を作れれば、こういう形も引き出せる。現状、大希くんが復帰して仁くんが流れても中がいなくなるという状況はないと思うので、彼のキープからうまく曽我くんのスピードを生かしてそのまま……なんて展開を見たい。又、岡くんは周囲の動き出しをしっかりと捉えて、それをダイレクトなどで使えるビルドアップセンスも面白い。彼の所から前にボールを入れ、そのまま攻撃を形取っていくというシーンももっとあって良い。複数人が絡む形でするっとスペースに飛び出すプレーなどでチャンスを作ることも多いし、色んな事が出来る選手なので、押し上げて攻撃に厚みを加えたいね。天野くんはクロスの精度、ドリブル突破と言った個人の魅力かな。サイドバックは比較的ボールを持てるポジションだと思うので、ここに質を持ってる選手を置くのも選択の一つ、天野くんはセットのボールも良いボールを蹴れるから、それも可能性を広げる意味ではあり。もちろん、主体は優平くんの展開からの学くんの独力打開やゴールデンコンビのコンビネーション、技術とアイデアを前面に出した攻撃で良いと思うけど、ね。様々な引き出しを備えておくことは無駄じゃないし。
*るーずぶろぐの中の人セレクション -4月版-
瀬沼優司(桐光学園/FW/No.11)→でかい・強い・推進力ある、U-18日本代表は伊達じゃなかった。サイズに見合うだけの迫力があって、変にこなれていないことが魅力。ゴールへの意識が高く、常にボックスに入ってゴールを獲れる場所にポジションを獲ることをサボらない。何となくだけどヴィエリっぽくなってくれるといいなー。でも、お前は余計なことをした。
重松健太郎(FC東京U-18/FW/No.22)→ちなみにFマリノスとのプリンスでは出てきませんでした。見たのはプリンス後にMTで行われたBチームの練習試合。パス・ドリブル・ボールコントロールスキル、どれも非常にハイレベル。特にドリブルは非常に独特、膝下が非常に柔らかく、トリッキーで相手のタイミングを外すことが上手、時間を作ることも、前に進むことも出来る。そして、独善的なプレーに走りすぎず周囲を非常に上手に使える。生粋のチャンスメーカー。この子のプレーを見た後、「倉又さんは何故この子を使わなかったのかしら……」と思ったぐらい素晴らしかった。怪我明けとかだったのかなー……出てきたらプリンスのゲームもわからなかったかも。又みたいなーと思う選手の一人。
菊池大介(ベルマーレユース/MF/No.7)→既にトップデビューも果たしているセントラルMF。昨シーズンのプリンス順位決定戦の時は雨のせいもあってか(覚えている人も多いだろうけど、ナビスコ準々決勝のFC東京戦@味スタの日、凄い大雨)、余り強い印象はなかったのだけど、この日は非常に高い技術を実践的に使うことの出来る選手としてクオリティを感じた。素早い判断を元に、イイ選択・イイプレーが出来る子で、落ち着きもあり、攻撃センスも上々。前半途中にルーレットで局面打開したプレーは敵ながら素晴らしいプレー。今後、良い経験を積み上げて実効力を高められればどんどん出てくるかも。
と言うことで、もの凄い長くなってしまいました……分ければいいのにねー。
それにしても、4月はなんだかんだ言って負けなし、野洲戦でちんちんにされたこと、チーム作りが遅々として進まなかったこと、監督が………だったことなど、不安の方が先に立っていたのだけど、とりあえずは一安心。学くんのゴールを6点も見れたしねー。でも勝負はここから。内容的には満足どころか……という部分もあるし、もっともっと……と言う気持ちもある、そして今後当たるは連勝こそ止まったモノの、山田直輝・高橋峻希・原口元気など豪華メンバーで無敗で首位をひた走るレッズ、世界制覇メンバーを揃える個人技集団ヴェルディ、昨シーズンの2冠チャンプ流経大柏……強豪ですよ。ま、当たって砕けて、結果5位に入ればいいや、高円宮杯行きたいモノ。
ということで、とりあえずここまでー。ねぇねぇ、大分戦は?なにそれ?喰えるの?まー、語ることは何もない、うざい。
*大分戦はさておき、チームとしてもう一度色々なことを整理して欲しいかなーというのはある。色々な選手を抱えている中で、様々な選択がある中で、全てをいいとこ取りは出来ないと思ってる。その辺を考え直す事も必要かなーと。もちろん、今のまま適切なバランスを探し、落としどころを見つけることによるチーム力の向上の可能性を探るのもありだとは思うけど……。ま、はっきり言えるのは、チームは生き物で、ロペスがいて勝っていた時期と、その後ロペが怪我した後のイイパフォーマンスが出来ていた時期ではプレーの形が違うと言うこと。とにかく、監督としての選択はいかに。この辺はもう少し突き詰めて考えていきたいかな、試合を見ながら。
*ちなみに未だに迷ってます。GWの二試合、ヴェルディとのクラシコか、レッズユースとの首位攻防戦か……どっちも見たい……うーん。
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成宮一嘉
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Posted by: 成宮一嘉 | April 30, 2008 at 04:54 PM