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February 27, 2008

2008 J1動向とか展望とか -5-

ご無沙汰になりましたが、第5回。

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名古屋グランパス

選手動向

[in]
ドラガン・ストイコビッチ(監督就任)
マギヌン(←フロンターレ/完全移籍)
ミロシュ・バリヤツァ(←レッドスター・ベオグラード[SRB]/完全移籍)
三木隆司(←トリニータ/完全移籍)
深井正樹(←アントラーズ/レンタル)
西村弘司(←サンガ/完全移籍)
花井聖(←グランパスユース/昇格)
佐藤将也(←浜名高/新卒)

[out]
セフ・フェルホーセン(退任/→PSVアイントホーフェン[NED]監督就任)
本田圭佑(→VVVフェンロ[NED]/完全移籍)
マレク・スピラール(未定)
鴨川奨(未定)
金正友(未定)
金古聖司(→アントラーズ/レンタル満了)
櫛野亮(→ジェフ/レンタル満了)
須藤右介(→横浜FC/レンタル)
中島俊一(→FC琉球/完全移籍)
和田新吾(未定)

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2008 Grampus

   玉田 ヨンセン
 マギヌン    片山
   吉村  小川
 阿部      青山
   吉田 バリヤツァ
      楢崎

FW:杉本、巻、深井、片山
SMF:藤田、中村、渡邊、花井
CMF:山口、藤田、青山
SDF:大森、片山、竹内、筑城
CDF:三木、増川、竹内、米山
GK:西村、広野

市場動向

就任に至る過程も含めて大きな話題を攫った象徴とも言えるピクシーの監督就任に注目が集まるグランパス。力のある選手が集まりながらも、脆弱なメンタリティが蔓延って常に中位に留まり続けてきただけに、彼のカリスマ性を起爆剤に現在頂いているありがたくない「愛称」を払拭したい。

とはいえ、本田圭佑の海外移籍、キム・ジョンウの契約満了など主力選手の退団が続き、その穴を埋めるべく大型補強を敢行する訳でもなかったりと、カリスマを迎える割には選手動向に関しては静かなオフとなった。フロンターレで契約延長に至らなかったものの機動性能・得点力には期待の持てるマギヌン、アルビではポテンシャルを発揮するにいたなかったモノのクイックネス溢れるドリブルワークが魅力の深井、そして新監督が自ら呼び寄せた経験とパワーで欧州をのしてきたバリヤツァ、目立つところではこの3人ぐらいか。ただ、それだけ既存戦力を評価しているともとれる。

正直言ってらしくないオフのような気もするが、様々な名監督の下で受けてきた選手としての経験、欧州の名門クラブで会長職を勤めた経験、そんな経験を併せ持つカリスマの就任と、レイソル・エスパルスと実績を残した久米GMの招聘、内部からの変革を促すと言うことが今シーズン最大の「補強」と言えるのかも知れない。

スタイル

「スーパーハードワーク」というテーマを掲げ、選手達にはかなり多くの運動量を求めているという「ミステル」ピクシー。初めて監督として指揮を執るだけに、この言葉だけではどんなサッカーを標榜するかはイマイチ見えてこないが、昨シーズンとは又違った形で組織化の道を辿りそうか。キャンプでは、戦力の見極めをしながら、組織的な理解と連携を重視してチームコンセプトの浸透に力を裂いているとのことで、「ピクシーのチームなんだからそりゃファンタスティックで攻撃的な……」ということはない様子。どちらにしてもイチからのチーム作り、尚早な判断は出来ないだろう。

ただ、ピクシーの就任に伴い選手起用には大きな変化が表れそう。ワールドユースメンバーながらトップチームではほとんど出番のなかった青山が右サイドバックに抜擢されたり、中盤の構成も運動量重視となることなど、これまで以上に若い選手が核となる予感。トップにはピクシー就任で著しくモチベーションを高めているらしい玉ちゃんが移籍3年目にしてようやく真価を発揮しそうな雰囲気で、チーム内の競争は激しそう。この辺は新監督就任の効能と言えるのかも知れない。

武器を持つ選手がいる、経験のある選手がいる、力を発揮し始めた若手がいる、必要とあれば動けるだけの資金力がある……浮上出来るきっかけさえあれば、このチームは変化していく可能性がある。そのきっかけにピクシーがなれるかどうか、やはり今年はピクシー。何があってもピクシー(言い過ぎ)

*まー、組織的なチームを作るも良いんだけど、ピクシーの跡を継げるような選手に出てきて欲しいもんだね。なんか、そういう選手があんまり見あたらないけど。個人的には玉ちゃんの本来のプレーが見たい。何だかどの記事を見ても、キャンプから調子が良いみたいで今シーズンは期待しても良いのかなー……何もやらずに不満ぶーぶーじゃ格好悪い。格好いい玉ちゃんを見たいね。久米さん来たから平気かな?

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京都サンガF.C.

選手動向

[in]
柳沢敦(←アントラーズ/完全移籍)
佐藤勇人(←ジェフ/完全移籍)
アタリバ(←CRB[BRA]/完全移籍?)
シジクレイ(←ガンバ/完全移籍)
水谷雄一(←レイソル/完全移籍)
徳重隆明(←セレッソ/レンタル→完全移籍)
中谷勇介(←レイソル/レンタル→完全移籍)
林丈統(←ジュビロ/レンタル復帰)
増嶋竜也(←FC東京/レンタル)
中村太亮(←金光大阪高/新卒)
加藤弘堅(←市立船橋高/新卒)
ウイリアム・ロドリゲス(←羽黒高/新卒)

[out]
秋田豊(引退)
チアゴ(契約満了)
アンドレ(契約満了)
星大輔(→栃木SC/完全移籍)
美尾敦(→ヴァンフォーレ/完全移籍)
米田兼一郎(→ヴォルティス/完全移籍)
西村弘司(→グランパス/完全移籍)
三上卓哉(→愛媛FC/完全移籍)
中払大介(→アビスパ/完全移籍)
小原昇(→栃木SC/レンタル→完全移籍)
三戸雄志(→FC-Mi-O/レンタル)
隅田航(→V・ファーレン長崎/レンタル)
田村仁崇(→栃木SC/レンタル)
登尾顕徳(→ヴォルティス/レンタル)
姜鉉守(→カターレ富山/レンタル)
橋田聡司(→カターレ富山/完全移籍)

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2008 Sanga

  パウリーニョ 柳沢
 中山        倉貫
    斉藤  佐藤
 中谷        渡邊
    手島 シジクレイ
      水谷

FW:田原、林、徳重
OMF:徳重、加藤大、渡邊
DMF:アタリバ、石井、角田
SDF:森岡、平島、手島、大久保
CDF:森岡、角田、増嶋
GK:平井、上野

背筋の凍るような入れ替え戦を生き抜いて、三度目のJ1へと返り咲いたサンガのオフは、「今度こそJ1に定着する」と本気度の高いオフシーズンに。

一時期「J2オールスター」というような面子を抱えて昇格したことがあったが、今オフはJ1で実績あるプレーヤーに対して積極的にアプローチをし、その結果、柳沢敦、佐藤勇人、シジクレイ、水谷の補強に成功。柳沢の加入で、既にJ1でもやれるだけの力を証明しているパウリーニョが更に活かされる事になるだろうし、佐藤勇人はどういう使い方をするにしても、染みついたハードワークとダイナミックなプレーでチームを活性化するだろう。シジクレイの分厚い経験と前への強さ、読みやビルドアップの質などは若い選手にも刺激になるだろうし、水谷の神降臨率の高さも見逃せない。センターラインの強化でJ1を戦っていく上での一本の筋が通ったと言ってもイイだろう。

とはいえ、大量補強=戦力強化となるわけではないのは様々な失敗例からわかっているはず。整合性あるコンセプトの元で筋の通ったチーム作りをし、チーム力に昇華出来るかどうか、教授の答えが問われる。

スタイル

分析結果を元に相手の良さを消すことに特化したスタイルをせざる得なかった昨シーズン終盤に比べ、比較的時間的余裕があることで、再び仕切り直されることが予想される。もちろん、新戦力の加入もあるし、加藤監督がどのようなコンセプトの元でチームを作っていくのかは非常に気になるところ。

個人的な注目点は、入れ替え戦で素晴らしいクロスを供給していた渡邊大剛や高校時代には注目度の高かった中山博貴といった既存クオリティある選手が移籍加入選手達とどのように融合するのか。大駒に主役を譲り、脇役に回ってしまってはサンガは苦しむし、彼らがJ1のプレーに順応し、活躍出来れば、サンガが浮上していく可能性もあると思う。新戦力の力は間違いなくあるからこそ、彼らだけの力に頼ることなく、チーム力を上げる必要があるかなーと。

目標は当然「残留」。以前の轍を踏まないためにも、新加入選手を含めたチーム作りを急ピッチで進め、シーズン序盤から戦える体制を整えたいところか。残留戦線は多分かなり混戦、一歩でもライバルから先んじることでアドバンテージを作りたい。

*移籍組にどうしても注目が集まると思うのだけど、個人的には佐藤勇人かなー。今までは彼の良さが活かせる環境でのプレーしてきたけれど、新しい環境ではそうはいかないはず。そう考えると、純粋に選手としてのクオリティが問われるシーズンになるのかなーと。彼のダイナミックなプレーは消えて欲しくないけれど、劣勢のゲームも多くなると思うし……どうなるかなーと。まー、お手並み拝見、かな。

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ヴィッセル神戸

選手動向

[in]
レアンドロ(←ナショナルA.C.[BRA]/レンタル→完全移籍)
古賀誠史(←アビスパ/レンタル→完全移籍)
金南一(←水原三星[KOR]/完全移籍)
吉田孝行(←Fマリノス/完全移籍)
松橋章太(←トリニータ/完全移籍)
鈴木規郎(←FC東京/完全移籍)
須藤大輔(←ヴァンフォーレ/完全移籍)
馬場賢治(←近畿大/新卒)
上谷暢宏(←ヴィッセルユース/昇格)

[out]
エメルソン・トーメ(引退)
ガブリエル(→アンパーロA.C[BRA]/完全移籍)
キム・テヨン(→愛媛FC/レンタル)
坪内秀介(→コンサドーレ/レンタル)
荻晃太(→FC東京/レンタル)
近藤祐介(→FC東京/レンタル満了)
デビッドソン・純・マーカス(→コンサドーレ/レンタル満了→レンタル)
平瀬智行(→ベガルタ/完全移籍)
中村友亮(→FC琉球/完全移籍)
大江勇詞(→FC Mi-O/完全移籍)
村瀬和隆(→FC Mi-O/完全移籍)
土井良太(→アルビレックスS/完全移籍)
大久保翔(→Y.S.C.C/完全移籍)
遠藤彰宏(未定)
中田智久(未定)

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2008 Vissel
  大久保 レアンドロ
 古賀        朴
  ボッティ  金南一
 鈴木       石櫃
   河本  北本
      榎本

FW:松橋、須藤、近藤
SMF:吉田、栗原、鈴木規、松橋、大久保
DMF:田中英、酒井
SDF:茂木、内山、
CDF:柳川、金南一
GK:徳重

市場動向

J2降格を機に生まれ変わったチームは、松田監督の下で組織的なチーム作りを推し進めて昇格一年目からしっかりとした足跡を残した。しかし、現状に満足せず高い目標を定めていることもあってか、非常に意欲的なオフとなった。

で、やはり一番の目玉は現役韓国代表・金南一か。昨日の日韓戦でもわかる通り戦闘意欲溢れるハードなディフェンスは未だ健在、エクセルシオールへの移籍や様々な監督の下でのプレーした分厚いキャリアも持ってる、何よりもプロとしての姿勢、選手としての戦う姿勢は若い選手の手本となるはず。戦力層から見ても昨シーズン中盤、酒井や純マーカスを緊急補強したことを見ても、プリメイロボランチが定まらなかったことは懸念ポイントであっただけに、彼の加入は大きい。

ただ、金南一だけでは終わらないところに、今オフの充実ぶりが感じられる。トップにはセンターフォワード的な須藤とシャドー的な松橋が入ったことで近藤祐介が抜けた穴を感じさせない所か、選択の幅を広げることが可能に。ストロングポイントとなりつつある左サイドでは、移籍後すぐに柱となった古賀の買い取りを決め、更には悪魔の左足を持つブレイク寸前の鈴木規郎も獲得。Fマリノスを戦力外になった地元出身の吉田孝行もチームに加え、陣容としては非常に厚く、魅力的なメンバーが揃った。

これだけのメンバーを見ると、上位進出の可能性は充分にあるチームなのだが、アキレス腱となり得るのはバックラインの層の薄さか。トーメが引退したこと、茂木が重傷を負ってしまったことなどが原因だが、長いシーズンを戦う上ではこの層の薄さは致命傷になりかねない。外国人枠を余らせていることを考えれば、この部分は夏以降に補強の可能性を迫られるかも知れない。

どちらにしても、昨シーズンのポジティブな成果がオフシーズンにも出た形と言えるのではないだろうか。

スタイル

松田監督が整備するゾーンディフェンスからのリアクション型スタイルに大きな変化はないと思われる。統制の取れたゾーンでボールを絡め取り、視野が広くパス精度の高いボッティを経由してアウトサイドのスペースを効率的に使用するカウンターというプロセスはチーム全体に深く浸透し、完成度は非常に高い。仕上げの部分ではアウトサイドから崩すことが基本パターンで、個々の技術に依存した形ではあるモノの、古賀の突破力、朴の機動性、そして今やJでもトップクラスの得点力を誇るレアンドロ・大久保の2トップの質は充分。チームとしてのディティールはある程度完成されたモノを有しているだけに、長いシーズンを戦っていく中での安定感、バリエーションの拡充が今シーズンの進歩の鍵となる。

若手育成という面で、U-21チームの解体というのは残念なニュースだが、トップチームが正しい方向性の元で強化が進んでいることが感じられるチーム。もちろん、停滞して躍進はあり得ないが、戦術的な熟成、新戦力加入によるチーム力の向上が実現出来れば、充分に上位進出は可能だろう。

*個人的にはホットエリアとなりそうな左サイドでどのようなコンビネーションが出来るのかが気になる。古賀はサイド職人的なプレースタイル、そこにノリカルが絡むことで何が生まれるのか。古賀が引っ張って、ノリカルが中に切れ込んで破壊力溢れる左足とか?セットも面白い。左偏重となりそうだけど、吉田や朴のタイプを考えれば整合性は合う。左アウトサイドで主導権を握る形は神戸の新しい形になりえるかもなーと。

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ということで残り2つ、ガンバを残したのはわざとです。少しボリューム増えそうだから、それなら、ってことで。ま、それと軽い順位予想的なまとめも出来たら。てか、先に言っておくけど当てようとなんかしてないんだから!当たらないし。ま、いいか、ということでここまでー。

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*マリのこともやらなきゃねー。でも、筆進まなそう………。だってね、正直ね、酷すぎる……練習試合見なきゃよかったと思っちゃうぐらい……。あれ見ちゃったら、ねぇ。今は開幕来るの楽しみだけど、正直怖い。むー、乙女(?)心は複雑なのです。とにかくこれは開幕前までに必ず。

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February 25, 2008

学習機会@東アジア選手権 2008 vs 韓国

日本代表にとって、絶好の「学習機会」となるゲームだった。

忠実かつアグレッシブなアプローチを前にいかに攻撃構築していくか。

精緻なコンビネーションプレーを実現するために必要な選手間の距離感をいかに維持するか。

ワンツー・独力打開・スペースメイク&ユーズなど、積年の課題であるアタッキング・サードでのアイデア不足・迫力不足をいかに払拭するか。

ロングボールを用いられて全体が押し下げられた後のチームバランスの修正、コンパクトな全体距離の再構築といった機能性を維持するためのフレキシブルな組織を構築していくことが出来るか。

切り替えの意識、アプローチの「本気度」不足や個人の質不足が穴となり、失点に繋がる守備の甘さをいかになくしていくか。

突き付けられた課題は多い。ただ、これだけの課題が見つかったことに価値がある。ひとつひとつ、解決していこう。

ただ、悔しいなぁ。

EAST ASIAN CHAMPIONSHIP 2008 CHINA

Matchday3/Japan 1-1 Korea.Dep @ Olympic Sports Center,CHONGQUING
Japan:68'K.Yamase! 15'YEOM.K.H

sports navi

日本代表スタメン:GK川口能活、DF内田篤人、中澤佑二"鬼神の如く"、今野泰幸"痛恨のマークミス"、加地亮、MF鈴木啓太、中村憲剛(→63'安田理大"復活だぴょん")、橋本英郎(→79'矢野貴章)、山瀬功治"Sparkful"(→87'播戸竜二)、遠藤保仁、FW田代有三

韓国代表スタメン:GKキム・ヨンデ、DFチョン・ヨンヒョン、カン・ミンス、カク・テヒ、MFキム・ナミル(→58'ク・ジャチョル)、オー・ジャンウン、イ・ジョンミン、チョ・ウォンヒ、パク・ウォンジェ、FWチェ・ジンス、ヨム・ギフン

決勝戦、といって差し支えないだろう。総得点の差で引き分けではタイトルには手が掛からない状況ではあるモノの勝てば優勝、こんなタイトルちっとも欲しくないが、こういう状況で韓国とゲームが出来るというのは、若くキャップ数の少ない選手達が多くいるチームにとっては大きな経験のはず。それを成功体験とするためにも、目指すべきは勝利のみ。

その試合のメンバー、日本代表は前田に続き岩政が怪我で帰国、駒野も怪我でプレー出来るかは微妙な状況とベンチが寂しいことに。唯一の朗報は前戦にシナの跳び蹴りでKOされた安田がベンチに入ったことか。スタメンは前戦で安田がプレーした位置に橋本、又ゴールマウスは能活が入る。韓国代表の方に目を移すと、こちらも岡ちゃん日本と大体同時期に発足した新チーム、国内の若手発掘を目指しているのかネームバリュー的にはこれまでの常連組の名がない。海外組も当然未招集、馴染みのない選手の名前がリストに並ぶ。新時代のエースとして名乗りを上げたパク・チュヨンは怪我で不在と少々残念。ヴィッセルに移籍してきたキム・ナミル、FC東京ユース出身のJ育ちオー・ジャンウンが馴染みのある選手か。

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試合展開

序盤からテンション高くゲームに入ったのは韓国代表、ボールホルダーに対して必ずプレッシャーを掛け、日本のポゼッションを制御する。そんな韓国を前に日本は受けからゲームに入ってしまい、又も早い時間帯で失点してしまう。オー・ジャンウンのミドルを跳ね返したまでは良かったが、セカンドを拾われると曖昧な役割分担と絞りすぎのポジショニングによって生じた右サイドのスペースを簡単に使われてパク・ウォンジェがフリーで抜け出す。中ではヨム・ギフンが今野のマークを外して好ポジションを獲り、パク・ウォンジェの低いクロスを見事なボレーで叩き込んだ。韓国先制。右サイドの緩いスペース管理、今野のマークミス、人数は揃っていてもその質が低ければやられてしまう。佑二の悔しそうな表情が抜かれる。

ここまで、韓国の圧力の前にシュートを一本も計上出来ていなかった日本だが、失点してようやくお目覚め、目覚め代わりの一発と言わんばかりに左からの組み立てて最後は優しい橋本のお膳立てから憲剛のミドルが火を噴く!鋭いシュートは決まったかに思われたが、惜しくもポスト!くぅ。ただ、憲剛の弓を射るようなミドルの威力は抜群、うまくミドルを撃つ形を作れたのは良かった。ここから反撃!と行きたいところだったが、先制点を獲りリスクを最小限に抑える形にシフトした韓国のシンプルな攻撃を前にラインを押し下げられ、又分厚い守備ブロックと勤勉なアプローチディフェンスも継続。なかなか攻め手を見いだせない。前半最大のチャンスとなった右サイドの崩しもゴールには至らず。結局前半はビハインドを背負ったまま折り返す。
*内田が顔を出した功治を横パスで使い、すぐさま回り込むようなランニング。功治はヒールを使ったダイレクトプレーでランに応え、これで右サイドを打開。しかし、内田のシュートタイミングが一瞬遅れたこともありブロックに入られた。解説はファーストタッチ後そのまま打て!って感じだったけど、持つのであれば切り返しとかでも良かったかな。何はともあれ素晴らしいコンビネーションだった。

数える程しか決定機を作れなかった後半の反省を踏まえてか、積極的にサイドの選手を高い位置に押し上げて攻勢に出ようとする。しかし、韓国の長いボールを使った展開にラインが押し下げられて厚みのあるプレーとはなっていかない、もどかしい流れ。しかし、安田の投入で仕掛ける意識を高め、その仕掛けから得たセットプレーのチャンス、伝家の宝刀が抜かれる。右からのCK、ヤットは素早くショートで内田へ、内田もすぐさま丁寧にボックス際に流すと走り込むは山瀬功治!右足で放たれたボールはゴールに巻き込むような変化を見せて右隅へ!見事なゴラッソで同点!同点!ボスニア戦と同じパターンだけど、今度は功治のキックがフィットしたねー。同じサイドの一つ前のCKで田代が中央フリーで合わせたシーンがあったけど、匂いはぷんぷんしてた。それも効いてたかな。とにかく同点!これが俺たちの10番(新シーズンに残しておいて欲しかった……というのは内緒)

同点になり、互いに決勝点を狙う展開となるが、互いに決定打を見いだせないまま時間は過ぎる。日本は矢野を投入し前線に更なる迫力を求めるが、彼らの特徴が生かせるところまでの展開を作れず。韓国も序盤から忠実かつアグレッシブにプレーしてきたツケが出てきたのか、前への推進力が消え中澤の壁を越えられず。最後は互いに中盤を省略してゴール前での攻防に期待を託すが、これも効果を得るまでには至らずタイムアップ。結局ドローで、東アジアのタイトルは韓国の元に、日本は3大会連続での2位となった。

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とにもかくにも、選手・監督・スタッフはお疲れ様でした。前田や駒野、岩政に安田と怪我人が出てしまったことや、大気汚染、アウェーの雰囲気、激しすぎるフィジカルコンタクトを要するプレーなどによる疲労を考えると、「お疲れ様」なんて言葉を軽々しく使う事もためらってしまうのだけど、大事に至るような事故や怪我がなく、無事に日本に帰ってきてくれるだけでも本当に良かった……。

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で、ゲームのこと。

こういうゲームが出来たことは非常に良かった。現状の状況がはっきりと映し出されて、課題がよくわかった。良い流れとなるとき、悪い流れとなってしまうときにチームの状況がどういう事になっているのか、コンセプトを表現するためのディティールや共通理解がどれくらい浸透しているのか、相手がこれぐらいのプレッシャーを掛けてきたときに自分たちのプレーがどれくらい表現出来るのか、この日表現されたフットボールが現在地。それ以上でもそれ以下でもない。でも、それをわかることが大事なんだと思う。

それが冒頭に書いた要素、一気に解決することは難しいと思うし、一朝一夕に解決出来ることではないと思う。ただ、一つ一つ消化していければ、チームとしての質は上がっていくはず。

アジアを越えるために、世界を驚かすために、この大会の課題を全て糧と出来るように、この先も精進、精進。

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*とはいえ、ポジティブな要素だけを感じれる程、僕は楽天家じゃない。岡ちゃんが次のステージに進まない限り、このチームの進化は多分止まってしまう。これまでもそうだった。攻撃的かつ主導権を握ろうとした時も、自主自立性を求めて転換を図った時も、それを実現するだけの手腕がなく、チームは袋小路に迷い込んで、後ろに戻ることを余儀なくされた。今回は大木さんもいるから一概には言えないけれど、岡ちゃん自身も幅を広げなきゃいけない。道筋を整備出来るモチベーターとしてだけではなく、選手達のイマジネーションを掻き立て、次のステージの道に導ける船頭とならないと。うーん、ちょっと概念的。

*選手評はまず橋本かな?ユーティリティとはいえ、アタッキングポジションの選手じゃないかな。回りを活かそうとする意識であったり、チームのために出来ることを強く意識してくれていたけれど、脅威とはなり得ない。それは起用した方の問題。一列下がってリスクをコントロールすれば天下一品、ビルドアップもうまいし、ミスが少ない。その辺は使い方次第。まー、選択肢が限られてたけどね。てか、彼みたいな選手がアタッキング・サードで困らないようにしてあげるのがこのチームのコンセプトのはず。近い位置に素早くサポートして、数的優位を作る、みたいなね。

*3試合通じて、だけど、内田はもう少しポジショニングを勉強ね。確かにスピードはある。でも後追いで何とか出来る程国際舞台は甘くない。正しいポジションの元でスペースを管理し、リスクマネジメントしないと。攻撃面ではイイ部分もあったけど、最初程の印象は残せなかったかな。まー、まだ若いから経験を栄養に出来るはず。もっと出来ると思うよ、頑張れ、超頑張れ。

*しかし、何で憲剛を下げたのかよくわからない。彼がいなくなるとリズムが悪くなるのは明白だったはず。一番ボールタッチが多く、攻撃をオーガナイズしていたのに。様々な周辺事情があるのだろうけど、勝つ気がないのかと思った。それだけ今の憲剛の影響力は強い。ミドル強烈、決めたかった……。

*佑二も功治も最高だった。佑二の鬼神の如き局面対応は韓国の2軍程度では破れない。蓄積疲労が心配だけど、改めてアジア最高のディフェンダーであることを証明してくれた。功治はスーペルミドル。決めて欲しいところで決めるのがエース。他のプレーではもっとテンポ良く、周囲との距離感をうまく作ってほしいという注文はあるけど、決めたからいいや。しかし、凄いシュートだったぁ(ぽわわ)

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ま、無事で良かった……なんて思わなきゃいけないこと自体が間違ってると思わなくもないけど、避けて通れない道のような気もするし……。複雑です。

さて、これで代表は3月のバーレーン戦までおあずけ。俺たちのJ始まる!楽しみ!と言うことでおしまい。

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*PSMやらトレーニングマッチ沢山だねー。僕はマリ一辺倒だったけど、ちばぎんとかは見たかったなー。マリ?あぁ(遠い目)とりあえず、開幕、日産と等々力見に行けるので、色々又。てか、早くプレビュやれって?スイマセンスイマセン(平謝り)

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February 21, 2008

no violence!play football!@東アジア選手権 2008 vs 中国

試合内容はさておき、とりあえずフットボールをしろ、話はそれからだ。

EAST ASIAN CHAMPIONSHIP 2008 CHINA

Matchday2/"violence"China 0-1 Japan @ Olympic Sports Center,CHONGQUING
Japan:17'K.Yamase!

sports navi

日本代表スタメン:GK楢崎正剛、DF内田篤人、中澤佑二、今野泰幸、駒野友一(→46'加地亮)、MF鈴木啓太、中村憲剛、遠藤保仁、山瀬功治(→89'橋本英郎)、安田理大"鶴"(→59'羽生直剛)、FW田代有三

反日感情が巻き起こす敵意ある大ブーイング、そしてそのプレッシャーが生む偏重判定、完全なるアウェイの中で臨むホスト国中国戦。あー、考えるだけで胃が重くなる。

そんなゲームでのスタメン、全メンバーを出場させるという予定を組んでいるようで今野・功治・楢崎が今大会初出場。功治は筋肉の怪我を抱えていたようだけど、その具合が気になる。わざわざこんなゲームで使うことないのにね。前田の途中帰国もあってアタッカー不足に陥ったこともあり、前戦で活躍した安田を高い位置でスタメンに抜擢したことがどうでるか。中国は、タフなプレーを核に、切り替えの早いカウンターとダイナミックにアウトサイドのスペースを使うことが特徴となるチーム。ま、相変わらずプレーは粗く、怪我が心配……。

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試合展開

中国は試合開始直後からハイテンションなプレーを展開、それに対して日本は田代に長いボールを当てることでプレッシャーを避けようとするが、少しでも中盤でのボールキープが長くなると、深いタックルの餌食となり、そこから一気のカウンターに鋭さ。その勢いに飲まれるように中国ペースでゲームが進む。日本のファールに対して主審の裁定が威圧的に見えるのは気のせいか。

徐々にゲームが落ち着き始めると、中盤でショートパスの組み立てを増やし始めると、サイド攻撃が機能。右から左へとボールが流れる中で、遠藤にボールが入ったところで駒野が左サイドを駆け上がり、駒野は深い位置から低く鋭いボールを供給、このボールに対して田代がスライディングで飛び込む!これは触れなかったが、ここで潰れたことでGKはこれを処理しきれず、弾いたところに詰めたのは功治!!!ボレーで叩き込んで先制点!見事!ボールの動かし方とサイドバックのオーバーラップがリンクしたこと、非常に流れのあるプレーだった。ゴールに直結する部分では駒野のクロスも素晴らしかったし、田代の良い部分が出た、功治は決めるだけ。でも、繋ぎをこなし、あそこまでポジションを上げている、そこに大きな意味がある。

しかし、中国も意気消沈するどこか前に出る力を強め、ビハインドをはね返そうとする。大きなサイドチェンジでアウトサイドのスペースを突かれ、高い身体能力はドリブルへの推進力に、イイクロスからのヘッドを狙われたりと、その対応には苦慮。切り替えの速さは中国に分。徐々にレフェリングもその本性を現してきて、ナイーブな判定が目に付くように。おい、いくらなんでもシュートノータッチでCKは無理があるだろう?楢崎へのアフターも、田代へのタックルも、酷い……。前半からロスタイム3分って……。しかし、諸々何とか耐えきって1点リードで折り返す。

ハーフタイムのタイミングで、駒野に代えて加地さんを投入する、駒野怪我?加地さん左サイドは再びのトライアル。立ち上がり、中国が前半飛ばして少し運動量が落ちたことで間延びしたこともあって、日本は前半終盤の悪い流れをポゼッションで裁ち切り、攻勢。両サイドが高い位置でプレーに絡み、幅広くピッチを使う。ただ、押し上げからのセカンドブレイクやアタッキングエリアでのアイデアのあるプレーが何度か見られるなど、ディティールを感じさせた。その中で、ビッグチャンスとなったのかがカウンター、アウトサイドで細かく繋ぐ中で憲剛がフリーで前を向くと、ラインポジショニングを獲った安田へ素晴らしいスペースパス!これで安田が抜け出し、GKの鼻先でワンタッチ!惜しくもゴールからは逸れたが、惜しいチャンスだった。このプレーの中で安田はGKと交錯し、負傷交代。致し方ないプレー?GKボール行ってないじゃん……。立ち上がず担架でそのままピッチを離れたシーンを見ると心配、好プレーを見せていただけに……。羽生がピッチに入る。

白く煙る大気と収まらない所か増え続けるアフター気味のラフプレーで流れる不穏な空気、嫌な感じのする中で日本の選手達は冷静に、そして運動量を増やしてアグレッシブにプレー。プレーの流れ自体は相手のプレッシャーが弱くなったこともあって、中盤が自由に攻撃を構成する。憲剛のボールカットからヤットへとボールを繋ぎ、ヤットは最前線に飛び出してきた功治を精度の高いパスで使い、功治はらしいコントロールから鋭いシュートを放つ。功治→ヤットへと繋がり、横の動きでディフェンスの穴を付いた羽生を逃さずに鋭いパスを活かしたシーンなどは、その真骨頂か。

試合終盤、やはりこのカードはただでは終わらないのか、鈴木啓太とリュウ・イホウが小競り合い、これでスタジアムの空気がヒートアップ。ペットボトルが投げ込まれるなど、相変わらずの民度の低さ。ボールホルダーを付け狙うかのようなラフプレー、覆る判定、意味のわからないロスタイムなど、最後までうさんくささ満載。なんだこりゃ。とはいえ、日本の選手は最後まで冷静さを失わず、相手のパワープレーを跳ね返し、スペースがある中で球離れを早くしながらフリーマンを使い、フィニッシュシーンを生み出すなど、最後まで集中力を切らさず「フットボール」をプレー。贅沢を言えば、最後田代にぶち込んでもらってうざったいこのスタジアムの雰囲気を黙らせて欲しかったが、そこまで求めるのは贅沢か。とりあえず、1-0で勝利、怪我人が出なくて良かったと書けないのが本当に残念。

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敵意むき出しの悪質なアフターチャージとコントロールの「コ」の字もない偏向判定。

こういう状況に置かれたら、「どんどんボールを動かせ」、「余りボールを持つな」、「ライン際は気を付けろ」、「無理してアフターの餌食になるな」と考えざるを得ず、見てる側も良いプレーを願うよりも先に「怪我だけはしないように」と思わざる得ない。これじゃ選手も観戦者も試合に入り込めない。

こういう体験は確かに貴重。理不尽な要素も内包するスポーツだからこそ、こういう理不尽な空間の中でのフットボールは精神的なタフさを養うには絶好の機会だと思う。そして、それが避けられない本番に来るかも知れない。そう思うと、この試合も決して無駄ではないと思う。ただ、フットボールではない何かをするチームと試合をするのは、余りに危険が大きい、大きすぎる。

選手達はこの試合をうまく乗り切ってくれただけで充分。冷静なメンタルコントロールとゲームコントロール、戦わざるを得ないところではきっちり戦い、集中力を維持し続けて、きっちりとフットボールを続けた。尚かつ、暴力的なフットボールに屈しなかった。これだけで充分だ。

とにもかくにも、こういうゲームを見ると価値があるのか疑問に思う。「政治家」の人々は「政治的な意味」でこの大会に価値を見いだしてるかも知れないけれど、プレーを制限せざるを得ない状況じゃ、強化にもなり得ない。

はー、ストレス。

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*以下、メモ。憲剛の復帰(啓太とのダブルボランチ)で、中盤に安定感。ゲームコントロールやポゼッションは憲剛がいると違うね、今や啓太と共に外せない選手になってきた。憲剛がいると意識的に共有出来ているヤットがチャンスメイクに顔が出せるし、アタッカーも後ろに引っ張られない。このポジションにゲームを作れるプレーヤーがいることの重要性を肌で感じられた。ダイヤモンドより役割がはっきりするし、こちらの方がうまく回るかも。功治・ヤットもマルチにプレー出来るし。

*それ以外だと、田代と今野がとても良かった。田代は序盤起点になろうとサイドに流れすぎて、ボックスの中になかなか入れなかったのだけど、チームが繋ぎ始めてからはボックス幅を意識しながらプレーして、ゴールへの脅威になり続けた。機動力と高さと強さ、そして比較的安定していてアイデアも持っているポストワーク、岡ちゃん好みかも知れない。タフだしね。今野は久々のセンターバックだけど、しっかりと人を捕まえて破綻なし。人への強さは阿部っちにはない良いところ(阿部っちも読みの鋭さや戦術眼の高さ、センスと言った良いところがあるけど)この辺の取捨選択は好みかなー。生き残りには好アピール。

*内田は基本的に長い目で、そして暖かく見てあげたいのだけど(理由は余りにもかわいいから)、試合中に何度か致命的なミスがあるねぇ。集中力の問題だと思うのだけど、ポジショニングであったり、細かなプレーのディティールなどをもう少し突き詰めて考えて欲しいな……鹿島だとそんなにないからまだ緊張とかがあるのかなぁ。攻撃参加のタイミングとアイデアに関しては○、精度は△。

*功治はナイスゴール!いやー、あそこの顔を出すのが功治のセンスだよねー。その前のプレーでうまく身体を入れてマイボールを維持してヤットに正確に繋いだシーンがあったのだけど、あそこから45mぐらい走ってあのポイントに入ってるわけだから、彼の機動性能とゴールの匂いを嗅ぎ分ける嗅覚を感じる。とはいえ、その他のプレーでは繋ぎの部分でのボールタッチと精度、判断の遅さ、周囲との関係性においてはまだまだ改善の必要があるかな。要はもっと出来ると言うこと。

*岡ちゃんは軸となる部分(佑二・啓太・ヤット)は変えないイメージで選手を入れ替えているのかな。ま、核となる部分まで弄るとコンビネーションの構築にはなり得ないからね。でも次は佑二休ませてー。佑二は餃子喰わずにゆっくりコンディション整えて!この日も安定、最後の表情超かっこよかった。お疲れ。

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プレーが楽しめる環境での試合が見たいなぁ。こういう試合は興が削がれる。で、そんな国で五輪やるの?八百長だらけの大会ですか?ねぇねぇ。

ということでここまで。仕事で中国人に対して冷たくなってしまいそうないたでした。

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*Jのプレビューは現在作成中。時間的にやばいね。代表戦もあるからね。頑張ります。あと5つ。

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February 18, 2008

身体で覚える「アジア」@東アジア選手権 2008 vs 北朝鮮

こういう経験、僕は大切だと思う。知らないより、知ってた方が絶対にイイから。

身体で覚えるアジア、とっても大事。

EAST ASIAN CHAMPIONSHIP 2008 CHINA

Matchday1/Japan 1-1 Korea.DEP @ Olympic Sports Center,CHONGQUING
JAPAN:69'R.Maeda DPRK:6'Chong.T.S

sports navi

日本代表スタメン:GK川島永嗣"悔恨の初キャップ"、DF内田篤人(→77'駒野友一)、中澤佑二、水本裕貴"ほろ苦い"、加地亮、MF鈴木啓太、遠藤保仁、山岸智(→65'安田理大"アピールばっちりな初キャップ!")、羽生直剛、FW播戸竜二(→65'前田遼一)、田代有三"らしさは出した初キャップ!"

北朝鮮代表スタメン:GKリ・ミョングク、DFリ・ヨンイル、リ・クァンチョン、パク・チョルジン、ハン・ソンチョル、ナム・ソンチョル、MFパク・ナムチョル、安英学、ムン・イングク、キム・ヨンジュン、FW鄭大世
*北朝鮮の方、交代選手割愛

各クラブから罰ゲーム的な扱いを受けているが、日本代表のチーム作りには決して軽視出来ない東アジア選手権が開幕。開幕戦から東アジアの盟主を賭けたバチバチのゲームが行われていたが、日本代表の選手にはとにかく怪我だけ避けて欲しいモノ。

で、日本代表のスタメンに目を移すとかなり試験的なメンバー。1週間で3ゲームという日程的な要素、中村憲剛の発熱による出場回避が絡んでいるにしても、テストの意味合いが強いか。とはいえ、一度は代表落選となったモノの辞退者続出でお鉢が回ってきた田代、タイ戦ではベンチを外れた山岸、なかなか阿部・闘莉王・中澤を前に出場機会を得れなかった水本、同じく能活・楢崎の厚い壁に阻まれ続けている川島にとっては大きなチャンス。又、内田を使いたい監督の意向もあってか、加地を左に移すという試みも。北朝鮮代表の方はJで馴染みのあるプレーヤーである鄭大世と(元)と付くにしても安英学がスタメン、ベガルタの梁勇基はベンチスタート。

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試合展開

引き気味に来るのではないかと予測された北朝鮮の前へのベクトルを感じる勢いに面食らったのか、少々受け気味に入ってしまった日本代表はいきなり失点というオープニング。左からのCK、川島が飛び出してパンチで逃れるが、このセカンドを拾われると、安英学から楔を受けた鄭大世が、水本、内田を前に置きながら小気味良いドリブルからの左足でのパワフルなミドルシュート、この鋭いシュートがチームメイトである川島を破った。収めて、前を向いて、アプローチに屈せずに打ち切った鄭を褒めるべきプレーだけど、試合に全く乗れないまま受けてしまった試合の入り方は反省。

その後も鄭の身体の強さを活かしたポストワークを起点とした素早いカウンターにヒヤッとするシーンを作られるモノの、北朝鮮は先制点を獲った事である程度リトリートしてゾーンを整えてきたこともあって(守備時は鄭もポジションを下げて5-5のようなラインを敷く)日本のポゼッションの時間が増え、それに伴い日本も落ち着き始める。とはいえ、かなり人数を裂き、バイタルは完全に蓋がされている状況、セカンドブレイク的な形や切り替えで上回るような形もほとんどなくなかなか実効的な形は生み出せず。

なかなかスペースを見いだせず、相手のゾーンでボールを動かすだけの閉塞感伴う日本の攻撃、波状攻撃で穴を生み出していきたいが、北朝鮮の早い押し上げからのカウンターに押し下げられ、そして鄭のパワーとキープ力に手を焼き、厚みのある攻撃がなかなか出来ない。その中で形となりそうな可能性を見せたのが、追い越し的なダイナミズムをダイレクトプレーで活かす形(それが最も綺麗に出たのが羽生の楔を田代がダイレクトでサイドのスペースに流し、内田がそこに走り込んでダイレクトでクロス、播戸ニアでボレーも枠捉えきれず。決まらなかったが完全に崩しきった)、そして伝家の宝刀セットプレーか(ヤットの右からのCK、佑二が頭一つ抜け出す形でヘッドで合わせるもゴールライン手前でブロックされる)しかし、ゴールネットを揺らすには至らず。岡ちゃんも厳しい表情。結局前半のうちに追いつくことは出来ず、折り返し。

後半も、相変わらず人数を揃えてゾーンを作る北朝鮮ディフェンスに攻めあぐむ日本という形が予測されたが、岡ちゃんの発破が効いたのか選手達の動きが良くなる。特に良くなったのが選手間の距離感に伴うパステンポ&スピードとボールロスト直後に素早い切り替えからのプレッシング、チームが標榜するプレーを表現出来る土台は少し揃い始めたか。日本攻勢の流れは強まり、後はゴールだけ。

しかし、最後の所は分厚い壁を築く北朝鮮、クロスは跳ね返され、フィニッシュはどうしてもボックス外からのモノが多くなる。しかし、そのフィニッシュが枠を捉えきれず、なかなかゴールの匂いが強まらない。逆に鈴木啓太や佑二が攻撃参加するなどチーム全体が前掛かりになっていることもあり、逆に北朝鮮のカウンターに時折ヒヤッとさせられるシーンも。まあここはリスクを冒してでも獲りに行く状況になっているだけに致し方ないか。ここでベンチが動き、播戸に代わって前田、山岸に代わって安田を投入(山岸と同位置)彼らの仕掛けられる能力に期待か。

そして、その二人が結果を残す。安田が初めて左サイドで仕掛けて上げたクロスはゴールに近い位置に飛び、GKがフィスティングで逃げようとするがこれが中途半端に。そこに詰めたのが前田!ヘッドで押し込み、同点弾。安田は間違いなくあの仕事を期待されて入ったはず、それを実行し、結果を残したと言うことで大きなアピール。前田はストライカーとしてのクオリティを発揮、技術もあるけどリアルストライカーとして結果を残しているプレーヤーだしね。とにかく見事、采配も的中か。

リズムが出てきて、ボールもかなり良い形で動く様になった日本は、ゴールに繋がりそうなプレーが沢山出てくる。羽生がサイドに流れてクロスを上げて田代が合わせたシーン(GK正面)、安田のクロスに前田がニアでバックヘッドで流したシーン(入るタイミングがズレ、触れず)、相手を背負いながら縦へのスペースパスを呼び込んだ田代がそのまま縦に仕掛けてフィニッシュに繋げたシーン(シュートはGKに凌がれる)、と時間は減っていく中でゴールへの気概を感じられるプレーを押し出していくが、逆転ゴールには至らず。そのまま結局タイムアップ。東アジア選手権初戦は、ドロー発進となった。

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敵意あるアウェイ、与えてはいけない先制点、意思統一の元に整えられたリトリートされたゾーン、考え得る中で最も難しいシチュエーションに立たされたことが、このゲームの最も意義のあることなんじゃないかな。

当然の事ながら、強い意思の元で人数を揃えられてスペースを消されたら、どんなチームでも苦しむことになる。そういう状況に陥ったとき、いかにアイデアを出し、スペースを作り、相手を出し抜き、ゴールを奪うのか、しかも絶対に敗戦の許されないプレッシャーの掛かる状況で。こういう経験を出来るのは国際舞台、アジアならでは。

今回は初めての選手も多く、そのプレッシャーや強い意思の込められた堅陣に苦しんだ側面は否めないけど、後半になってその状況に慣れていった過程を見たら、次はきっと違う。それだけでも充分な収穫。

次の試合、結構前からガンガン来るよ、逃げずに戦って、今度は結果も。

*フットボールの質を問うという部分ではフラットな状況で見たいかな。タイ戦のレポートしてない状況では課題も何も……という感じでしょうが、個人的に接近・展開の先の部分、もう一つ接近して数的優位を作ることであったり、個人で仕掛けていくことであったり、仕上げの部分での質が問われていくかなーと。他の部分では切り替えの速さと周囲の連動とか……。こういうはっきり試合ではよくわからないから……)

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*選手評は注目の集まったチャンスを得た選手。まず、川島。テセにやられたねー、あれはGKとしてはちょっとお手上げだったかな。その他は落ち着いて普段通りのプレーが出来ていたはず、飛び出しの判断の良さ、セービングの確実性……決して能活にも、楢崎にも劣らない質は持っているのだから、後は経験次第。その経験出来る舞台を再び呼び込めるかどうかは自分次第、かな。頑張れ。

*水本は個人的には不合格点。失点に繋がったやつはしょうがない側面もあったんだけど、2つのインターセプトミス、あれはない。理不尽な結果論だけど、行くんなら絶対に足に当てなきゃいけない。50/50な状況で、積極的に行ったけど取れませんでした、これは判断としては最終ラインの選手としてしちゃいけない。テセに身体抑えられた?予備知識のある選手でしょ?言い訳にならない。もっと出来るからこそ厳しく言ってる。全体的には持ち直したけど、印象悪。

*田代はらしさを出したはず。最も見たかったゴール前での得点感覚と高さと勢いという面では結果として残せなかったけど、身体の強さ、キープ力、機動性能など、彼の持ってるモノを見せてくれた。多少流れすぎな側面はあったけど、前半に関してはあれは絶対に必要だったし(前線に起点が出来なかったし)、彼の良さである機動性能の成せる技。もう少しやらせたい。個人的には矢野や巻よりも化ける可能性があるんじゃないかと思うから……。

*安田は良さが出た。仕掛けを恐れない積極性、奔放な動き、ボールタッチ多く少ない時間ながらインパクト。岡ちゃんが仕掛けられる選手が欲しかったと言ってたけど、実際そこで仕掛けて結果を導いたというのは本当に大きなアピールになったと思う。個人的に「仕掛け」という要素はこれからのチームにとって大事な要素となっていくと思うので、彼の存在は貴重。左サイドバックとしては守備が怖いのかな?

*加地さんの左サイドバックはそれなりかな?毎年毎年守備がうまくなってて、守備に関しては問題なし。ただ、上がりのタイミング、ボールの持ち方などサイドバック的な感覚が内田に比べると消極的に映っちゃう。まー、内田を上げてるという部分があるから仕方ない側面はあるけど、ああいう状況ならもっと早いタイミングで行ってもいいかなぁ。もっとアタッキングエリアの近くでのプレーが見たい。昔の加地さんドリブルとかさ。


*後、鄭大世。前まで、北朝鮮の選手は個としては怖くない印象があったのだけど(その分一人一人が良く鍛えられてて[走力とか、基礎スキル、特に蹴る力]、秩序のあるチームだとは思ってたけど)、テセは一人怖い選手だった。孤立無援的な状況で結果を残すというのは一流の証拠、佑二と水本を向こうに回してこれだけ仕事が出来る選手はアジアでもそうはいない。アジアのスターダムにのし上がるステップになるゲームだったかも知れん。怖いね、色々な意味で。ふろん太は怪物を育てちゃったかも……

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どちらにしても、少しずつ色々なモノを積み上げていくしかないと思うから、今はじっくり見ていきたい。それだけの余裕を勝ち取ったのは岡ちゃんだしね。とにもかくにも、良い経験をモノにして、次。

ということでここまで。

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*そうなのよ、タイ戦。途中まで書いてそのまま放置しちゃってましたよ。とりあえずもういいかなー。何かJの方に力が傾いてますので……

*練習試合も見てきたよー、久々マリ2試合でほくほく。これはどこかでサラッと。むー、結構難しいことになりそうな、でも、アーリアいいねー。怪我しなきゃ又スタメンクルー?

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February 14, 2008

2008 J1動向とか展望とか -4-

折り返しました、第4回。

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アルビレックス新潟

選手動向

[in]
アレッサンドロ(←イパチンガ[BRA]/完全移籍?)
ダヴィ(←ブラガンチーノ[BRA]/完全移籍?)
黒河貴矢(←JAPANサッカーカレッジ/完全移籍)
鈴木大輔(←星稜高/新卒)
木暮郁哉(←三菱養和SC/新卒)
川又堅碁(←小松高/新卒)
フィッツジェラルド・マイケル・ジェームズ(←成立学園高/新卒)
大野和成(←アルビレックスユース/昇格)
長谷部彩翔(←アルビレックスユース/昇格)

[out]
エジミウソン(→レッズ/完全移籍)
坂本將貴(→ジェフ/完全移籍)
鈴木慎吾(→トリニータ/レンタル→完全移籍)
シルビーニョ(→ECヴィトーリア[BRA]/完全移籍)
深井正樹(→グランパス/レンタル満了・再レンタル)
デビッドソン純マーカス(→コンサドーレ/レンタル)
諏訪雄大(→JAPANサッカーカレッジ/レンタル)
三田光(→ベルマーレ/完全移籍)
六車拓也(→ヴォルティス/完全移籍)
田中秀哉(→カターレ富山/完全移籍)
吉澤正悟(→YOUNG LIONS[SGP]/完全移籍)

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2008 Albirex

   矢野 アレッサンドロ
 田中     リシャルデス
   ダヴィ  本間
 松尾         内田
    永田 千代反田
      北野

FW:河原、川又
SMF:松下、寺川、木暮
DMF:寺川、千葉、長谷部
SDF:松下L、中野LR、松尾R、海本
CDF:海本、中野、鈴木
GK:野澤、黒河

市場動向

毎年毎年、抜け目ない動きで着実に戦力を上積みして、J1での確固たる地位を気付いてきたアルビレックスだったが、今オフは大波に飲み込まれてしまった。

ここ数シーズンコンスタントに二桁のゴールを重ね続けたエース・エジミウソンに数クラブからオファー、結果としてレッズに流出。これを皮切りに、精神的主柱となることを期待して昨シーズン大枚叩いて獲得した坂本が驚きの里帰り、そして昨シーズン出場機会の少なさを理由にレンタルでトリニータに出ていたアルビレックスの象徴的存在・鈴木慎吾が完全移籍を決断、大駒3枚を失うという事態になってしまった。

もちろん、手をこまねいていたわけではなくその穴埋めに奔走、ブラジル全国選手権(セリエB)の得点王アレッサンドロを獲得してエジミウソンの穴を、ボールを動かせるシルビーニョ退団の分は、ダヴィというプレーヤーで埋めることで、形的に外国籍選手の穴埋めには成功。しかし、坂本・鈴木慎吾の穴はと言うと、元々のパイの少なさもあって、未だにその報は聞こえてこず、空いた穴がそのままになってしまった。

とりわけ両サイドを器用に、そしてエネルギッシュにこなしていた坂本の不在は痛い。信頼関係を根底から覆すような所為も含めてアルビサポの恨み節が声高に叫ばれるのも無理はない。新卒で三菱養和のエレガントなno.10木暮郁哉や星稜の大型ディフェンダー鈴木など、好素材も獲得出来ていただけに、坂本の誤算さえなければ……というオフシーズンと呼べるのかも知れない。

スタイル

鈴木監督の留任が決まったこともあり、大きな変化はない。楔とサポートの関係性が感じられる縦の出し入れを中心とした攻撃構築、全体の意思統一がしっかり出来ているプレッシング、アウトサイドを起点にアタッカーの高い能力を活かしたカウンター、今のJのスタンダードとも言えるモダンフットボール。目を引くような真新しさはないが、チームに浸透したタクティクスを高いモラルの元で表現出来るチームであり、それが昨シーズンの躍進に繋がった。今シーズンは、築き上げられた土台の上にアクセントを加えて、昨シーズン以上の成績を狙いたい。

とシーズン終わった後は思ってたけど、そう単純にはいかないシーズンになりそう。得点源であるエジミウソンの穴をアレッサンドロ・矢野で埋められるか、シルビーニョが担ってきていたパスディバイドの役割を現有戦力+ダヴィが担えるか、といった役割的な問題は未知数。そして、何よりメンバーが入れ替わったことでチーム全体のバランス感覚に狂いが出ることが一番の問題。昨シーズン、不動の右サイドバック・内田の怪我からチームの機能性が著しく落ちてしまったことを考えても、チームとして構築した機能性を維持できるグループは非常に小さく、そしてそのバランスはかなりナイーブ。シーズン開幕までに適切なバランスの落としどころが見つかるか、そのグループを広げられるかが、一つのポイントとなるかも知れない。

厳しいシーズンになることが予想されるが、ビッグスワンを染め上げるオレンジ力を考えれば、そう簡単に沈むとも思えない。まぁ、僕が願うことはただ一つ、今年も勝ち点6を下さい。ビッグスワンも楽しみ。

*鈴木慎吾が戻らなかったのは個人的にちょっと驚きだった。ま、時期的に非常にあれな時期だったから、もっとタイミングがずれてたら……という気もしなくもないけど、結構愛着とかあったんじゃないかなーと思って。それも含めて注目は田中亜土夢!怪我治ったのかな?このチームの個人的注目は彼。今シーズンやらないといけない存在になっちゃったけど、彼も梅崎や柏木と同じぐらい出来て良い選手。ブレイクするには絶好の機会かも。

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清水エスパルス

戦力動向

[in]
フェルナンジーニョ(←ガンバ/レンタル→完全移籍)
マルコス・アウレリオ(←サントス[BRA]/レンタル)
マルコス・パウロ(←横浜FC(?)/完全移籍?)
児玉新(←ガンバ/レンタル→完全移籍)
本田拓也(←法政大/新卒)
辻尾真二(←中央大/新卒)
大前元紀(←流経大柏高/新卒)
永畑祐樹(←神村学園高/新卒)

[out]
久保山由清(引退)
平岡康裕(→コンサドーレ/レンタル)
杉山浩太(→レイソル/レンタル)
和田拓三(→ヴェルディ/レンタル)
太田圭輔(→レイソル/レンタル→完全移籍)
平松康平(未定)
財津俊一郎(未定)
鈴木真司(→HOYO Atletico ELAN大分/完全移籍)
アンデルソン(→横浜FC/完全移籍)

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2008 S-Pulse
  M.アウレリオ 矢島
      フェル
 藤本        伊東
     M.パウロ
 児玉        市川
    高木和 青山
      西部

FW:岡崎、西澤、原、大前、辻尾
OMF:枝村、藤本、山本真、大前
SMF:兵働、高木純、山本真、戸田
DMF:伊東、本田
SDF:戸田R、山西L、辻尾R
CDF:岩下、廣井、山西
GK:山本海、掛川

市場動向

資金的な問題もあってか動きは少なくとも、焦点を定めた上での動きで的確な補強を毎シーズンしている感のあるエスパのオフは、今シーズンも変わらなかった。

今シーズンの焦点となったのは長谷川政権時に常にトップの軸となっていた大型ストライカー韓国代表チョ・ジェジンが抜けた穴をどうするか。そこでクラブが見初めたのが、サントスで高速アタッカーとして成果を残してきたマルコス・アウレリオ。タイプ的にJJとは全く正反対のプレーヤーで狙いが見えない部分はあるが、狡猾なるスピードアタッカーに今シーズンのエスパの得点力が託されることとなった。

即戦力の補強というともう一人、昨シーズン夏にJにやってきた元セレソンであるマルコス・パウロ。ボール奪取能力、展開力、技術力、ボランチをやる上で重要と思われる能力を有しており、降格となった横浜FCの中でも高い評価を得ていた選手。高年齢で運動量に置いては多くを求められない部分もあるが、豊富な経験があり、又Jへの適応という部分でのリスクは少なく、適切な補強という感がある。

移籍による補強で目立ったところはこの辺だが、その分新卒プレーヤーの獲得に積極的に動き大きな成果。五輪代表でも主力として定着した潰し屋本田拓也、インハイ・全クラ・高円宮杯の3大会連続得点王を成し遂げた天性のストライカー大前元紀という今シーズンの目玉二人を獲得し、今シーズンも既に多数の選手に触手を伸ばしているようで、新人獲得競争では他の追随を許さない。

現有戦力の確保(フェル・児玉の買い取りも意義のある事)、将来を見据えた有望選手の継続的な獲得と、外人さえあたればこのチームの未来は明るい。唯一のマイナスはチーム再建に尽力した久米GMの退団ぐらいか。

スタイル

指揮官の契約延長、主力のほぼ残留という状況から鑑みれば、多少のマイナーチェンジはあれど、昨シーズン同様にリーグでも屈指の守備組織を基盤にしたモダンフットボールを継続していくことが濃厚。ここ数シーズンの着実な進歩はそのチーム力にも表れており、マルコス・アウレリオ&マルコス・パウロのフィットや矢島を第一候補とした日本人アタッカーのブレイクなどが起爆剤となれば、今シーズンはどのタイトルも充分手を掛ける可能性があるというのは間違いない。

懸念されるポイントとしては、最前線で強靱な長躯を活かし大きな存在感を示してきたチョ・ジェジンから、小柄でスピード型のマルコス・アウレリオへと変わるによる攻撃の変質か。基本アウトサイドからの攻撃が多いチームなだけに、マルコス・アウレリオでは空中戦に置いては迫力を欠くことは否めない。ただ、彼には彼の良さがあるだけに、そこをうまく引き出せるか。エスパにとって彼がどれだけゴールを獲れるのかはタイトルの行方を大きく左右するどころかチームの不沈を握るだけに、長谷川監督に課された最も大きな課題だろう。

で、個人的に非常に興味を引かれるのは中盤の構成がどのようになるか。杉山浩太を簡単にレンタルに出せる程厚く充実した陣容、相互理解やバランス感覚と言った積み上げてきた組織力、そして新戦力が加わり、又エースが入れ替わることで予測されるマイナーチェンジ、こういった要素の結論として長谷川監督がどのような答えを導き出すのか。昨シーズンはアクセントとなれるフェルナンジーニョの獲得もあって、フラットからダイヤへと移行、長谷川監督がフィットを我慢強く待ったこともあってフェルナンジーニョの特徴を生かしたグループを構築することが出来た訳だが、今シーズンはどれだけ待ち、どのような選択をするのか興味深い。

不確定要素こそ孕んでいるモノの、ネガティブな要素はあまり見えてこない。優秀なスカウトによる有望新人獲得、優秀な生え抜きの指導者による根気強きチーム構築、そして結果への反映、中規模クラブが乗った善循環のサクセスストーリーにハッピーエンドが用意されているかどうか、そのために必要なのは後一歩の前進。強豪から勝者へ、その一歩を踏み出せたとき、ビッグクラブとはひと味違う成功例として、他の中堅クラブに勇気を与える存在となるかも知れない。

*注目プレーヤーは、藤本、枝村かな。藤本は昨シーズンダイヤの左で攻守のバランスに腐心したこともあって持ち味を発揮出来たとは言い難かった。もちろん、チームのために献身的な動きをしていたとも言えるが、持ち得る質を発揮出来なければ価値があるとはいえない。昨シーズンの経験を糧に、今シーズンは真価を発揮するシーズンにして欲しい。でも一昨年みたいなのはまじで勘弁して下さい。枝村はフェルの加入で押し出され、不調を囲って不本意なシーズンとなってしまった。とはいえ、一昨シーズンのセンセーショナルな活躍が彼のプレーにブレを生んでしまった感もあるだけに、本来の姿を取り戻せれば又輝きも取り戻せるような気がしなくもない。高質のゲームメイク、優れた嗅覚、彼の持ってるセンスは紛れもなく本物、北京もあるし、復活を期待。兵働のクロスも見たいぞ、病気治せ。

*あ、あとは大前ね。高円宮で初めて見たときは結構衝撃的だったから、やっぱり楽しみにしてる。身体小さいし、コンタクトとかにいきなり対応しろと言われても難しいと思うけど、センスも得点感覚も抜群、頭も良いから、順応出来ちゃう可能性もあると思うんだよね。そうなれば、エスパのFW陣を考えると一気に台頭出来る可能性はあると思う。ただ、スターシステム発動気味で地道にやっていくには難しい状況に置かれてしまう可能性もあるので、その辺は注意して欲しいかな。身近にそういう例を見ちゃってるしね。てか、乾は今年やるよ。

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ジュビロ磐田

選手動向

[in]
駒野友一(←サンフレッチェ/完全移籍)
萬代宏樹(←ベガルタ/完全移籍)
ジウシーニョ(←パウリスタ[BRA]/完全移籍?)
名波浩(←ヴェルディ/レンタル復帰)
河村崇大(←フロンターレ/レンタル復帰)
藤井貴(←愛媛FC/レンタル復帰)
山本康裕(←ジュビロユース/昇格)
押谷祐樹(←ジュビロユース/昇格)
須崎恭平(←ジュビロユース/昇格)

[out]
佐藤洋平(引退)
ファブリシオ(←クルゼイロ[BRA]/レンタル)
エンリケ(←クルゼイロ[BRA]/レンタル)
マルキーニョス・パラナ(未定)
林丈統(←サンガ/レンタル満了)

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2008 Jubilo
   前田 ジウシーニョ
      成岡
 村井        駒野
    上田  山本
  大井 田中 加賀
      川口

FW:カレン、萬代、中山、山崎、押谷
OMF:西、船谷
SMF:太田R、上田L、西R、森野R、犬塚LR
DMF:河村、犬塚、船谷、名波
CDF:茶野、鈴木秀、須崎
GK:松井、八田、佐藤

市場動向

山本昌邦、アジウソンと連続して長期政権を標榜しながら途中で頓挫、なかなか再びの黄金期への道を見いだせないジュビロのオフは、チームとしての迷いが感じ取られるようなオフだった。

トップライナーはもちろん、現在の日本代表の右アウトサイドである駒野友一の獲得。攻守にバランス、豊富な運動量、正確なクロスボール、日本人で最も完成度の高いサイドプレーヤーの一人であり、彼の能力に疑いの余地はないだろう。しかし、ジュビロには、日本代表にも名を連ね、抜群のスピードと運動量でアグレッシブなプレーが出来る太田吉彰、長期の怪我から復帰し独特のリズムのドリブルと正確なクロスを取り戻しつつある村井慎二と、既に優秀なアウトサイドプレーヤーを要しており、本当に駒野が必要だったのかは首をひねらざるを得ない。もちろん、駒野はその彼らの上をいくだろうし、戦力的に言えば+なのだが、資金的に限られた中で駒野に大枚を叩くより、補強すべきポイントがあったのではないか……という点で疑問と思ってしまう。

その最たる例が、守備的なポジション。アジウソンが引っ張ってきた外国人3人が抜けて一気に薄くなったボランチ(特にファブリーズはもったいない、優秀な選手だったのに)はレンタル復帰の河村と名波だけ、既にトップデビューも果たしており希望の星とも言える山本もトップに正式に籍を移すことになるが、クオリティダウンは否めず。又、帯に短し襷に長し、衰えなどもあり、世代交代が叫ばれていたバックラインは補強なし。長いシーズン、この層で乗り切っていけるのかは非常に危うい感がある。

怪我がちなエース前田におんぶにだっこなFW事情を解消すべく、ベガルタでめきめきと力を付けた萬代、そして新外国人であるジウシーニョ、そこにユースで爆発的な得点力を見せた押谷祐樹を加え、一気にFWの層は厚くなって競争が激しくなったことは+要因と言えるが、これに関しても上記と同様、資金の投入場所としては疑問が残る。軸なきオフシーズン、ぶれた感は否めない。

スタイル

内山・柳下体勢の継続が見据えるモノは、「黄金期ジュビロへの回帰による復権」であることは間違いない。ポジショニングやポゼッションの理念を再びチームに根付かせることで(この要素もあって太田が干されてるらしい)、再び黄金期を取り戻そうとする事は、このチームの伝統あってこその選択か。しかし、黄金期を知る選手の多くはチームを去っており、プレーヤーのクオリティも同等とは言えないだけに、ロマンティシズムに支配されすぎた選択とも感じられ、その末路がどうなってしまうのか、期待よりも不安が大きい。

現実を考えると、トップグループとのチーム力の差は決して小さくない。しかし、名波の復帰や世代交代が一向に進まないディフェンスラインを考えると、チームの目線は未来よりも今に向けられている感がある。現実を見据えていれば、U年代で大きな成果を残し、将来性を感じさせる山崎・山本・押谷などの若手の育成に力を入れるべきとも思うが、はてさて。彼らへの扱いがビジョンを映し出す鏡となるような気がする。

と、辛辣に書いてきたが、他人事じゃない。うちも又世代交代を敢行中であり、その成果としてはまだまだ微妙、悩みとしては理解出来る。しかし、過去の亡霊に囚われているだけでは復権などあり得ない。茨の道となるシーズンで、それを見いだすことが出来るか、サンプルケースとして注視していきたいところである。

*でも、僕が注目してるのはラストシーズンであるサックスブルーの名波様なんですけどねー(本末転倒)もう走れないし、コンディション的にも厳しいとは思うのだけど、やっぱりサックスブルーの名波が見たいと思うのはファンの常。最後にもう一度輝いている姿が見たいね。

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と言うことで後2回か3回、段々テイストが変わってきてる気がするけどキニシナイ!と言うことでここまで!

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*今まで全然利用してなかったココログのアクセス解析を覗いてみたら、もの凄い多機能なのね!ちょっとびっくり!めちゃくちゃ色々な事がわかったよー!毎日更新してるかどうか覗いて下さってる44人ぐらいの方々、本当に申し訳ないです!で、お昼休みに来て下さる人大杉。仕事しろ!←自分もしてないので偉そうに言う資格ないんだが(苦笑)

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February 08, 2008

2008 J1動向とか展望とか -3-

少し間が空きましたが、第3弾。

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FC東京

選手動向

[in]
城福浩(監督就任)
羽生直剛(←ジェフ/完全移籍)
ブルーノ・クアドロス(←コンサドーレ/完全移籍)
エメルソン(←イラクリスFC[GRE]/完全移籍?)
近藤祐介(←ヴィッセル/レンタル復帰)
佐原秀樹(←フロンターレ/レンタル)
荻晃太(←ヴィッセル/レンタル)
川口信男(再契約)
長友佑都(←明治大/新卒)
廣永遼太郎(←FC東京U-18/昇格)
椋原健太(←FC東京U-18/昇格)
大竹洋平(←FC東京U-18/昇格)
下田光平(←秋田商業高/新卒)
カボレ(←慶南[KOR]/レンタル)

[out]
原博実(監督退任)
ルーカス(→ガンバ/完全移籍)
鈴木規郎(→ヴィッセル/完全移籍)
土肥洋一(→ヴェルディ/完全移籍)
福西崇史(→ヴェルディ/完全移籍)
伊野波雅彦(→アントラーズ/完全移籍)
馬場憂太(→ジェフ/完全移籍)
リチェーリ(→モンテディオ/レンタル)
エバウド(→サントス[BRA]/レンタル)
増嶋竜也(→サンガ/レンタル)
小澤竜己(→ガイナーレ鳥取/レンタル)
阿部吉朗(→ベルマーレ/完全移籍)
八田康介(→横浜FC/完全移籍)

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2008 FC TOKYO
    近藤 カポレ
 エメルソン     羽生
    今野  梶山
 金沢        徳永
  クアドロス 茂庭
      塩田

FW:赤嶺、平山
SMF:石川、森村、栗澤、大竹、川口
DMF:浅利、栗澤、鈴木健、池上
SDF:藤山LR、長友LR、椋原R
CDF:藤山、佐原、吉本
GK:荻、権田、廣永

市場動向

チームの象徴的な存在だった原博実が低迷の責任を取ってチームを去り、新時代を担う指揮官として嘱望される城福浩を新監督に迎える今オフは、これから始まろうとする大きな変化を予見するかのように非常に激しい動きを伴った。長年チームを支えてきたルーカスの移籍、土肥の退団に始まり、昨シーズン鳴り物入りで獲得した福西、怪我が多く開花に至らなかった馬場、レギュラーポジションこそ得れなかったものの様々なポジションをこなした伊野波、波は激しいながらも覚醒の気配のあった鈴木規郎と、これまで主力を担ってきたプレーヤー達がチームを離れた。

しかし、その退団の分補強にも積極的に動く。ムービングサッカーを掲げるチームの手本となり得る羽生直剛を千葉から獲得したのを皮切りに、昨シーズン深刻なディフェンス不足に悩まされた側面から川崎山脈に空く穴を破綻なく埋め続けた佐原秀樹を川崎から、J2優勝に大いに貢献したブルーノ・クアドロスを札幌から、新卒で既にデビューも果たしている明治大・長友佑都を確保。又、昨シーズンの結果が物語るように迫力不足が否めないトップには、日本代表候補入りも果たすなど神戸で経験を積んで逞しく頼れる選手となった近藤祐介が復帰、そして総合的に高い能力を持ち、Kでも結果を残しているブラジル人ストライカー・カボレと交渉中と、このポイントの動きもぬかりなし。新たな概念でのチーム作りの上で象徴となれる存在、懸念ポイントだったポジションの補強と、充分な成果を残した。

これだけ主力が入れ替わることは本来非常にリスキーなこともあり、どうしてもネガティブに映るが、新しい道を歩もうとするチームにとってこの大きな刺激を改革への推進力にしたいのかも知れない。

スタイル

U-17での自分のサッカーへの自信溢れる言葉、新体制発表会見などから鑑みても、流動的かつアグレッシブなムービングサッカーを標榜することが予測されるが、これまでスペシャリストがオリジナルポジションでリアクション的に躍動することで色を出してきたチームにとっては対極にあるだけに、どこまで新たなコンセプトを理解し、咀嚼し、表現出来るかというのが大きなポイントか。戦力が入れ替わったとはいえ、一昨シーズンはアレシャンドレ・ガーロが打ち出したポゼッションフットボールへの転換に失敗した事を見ても、はっきりと色の付いたチームの改革はそんなに簡単ではないだけに、城福監督の手腕が試される。

ま、今シーズンの置かれた状況を考えれば、過度な期待はしにくい状況。屈む年などと打ち出しているわけではないが、クラブとしても長期的な視野を持ってシーズンを過ごすべきなのかも知れない。そういう意味では、来るべき時に向けて城福サッカーの浸透・構築と共に、毎シーズン優秀なプレーヤーを輩出するユース出身のプレーヤー達の育成などを主軸を置くのも必要になるのかも知れない。

右肩上がりで成長してきたライジングチームに訪れた停滞、これをいかに打破するのか、同じような境遇だけに興味津々。

*個人的には、期待している選手が沢山いるので、城福さんには経験を生かして若い選手の育成に手腕を発揮して欲しいかな(簡単ではないが)梶山のもう一段上へ……というところに一番期待してるけど、森村も可能性のある選手だし、伸びて欲しい。馬場くん伸び悩んだしねー。椋原も好選手、じっくり育てれば面白い。

*これは余談だけど、ムービングフットボールの一つに「見てる人の心を動かす」という要素があったのだけど、これはFC東京らしい形で是非実現して欲しいなーと。もちろん、良いサッカーをすること、勝つことも大事だけど、スペクタクルかつドラマティックな「味スタ劇場」を味わう人が増えて欲しいなと。いつぞやのふろん太戦やガンバ戦とかが良い例だと思うのだけど、スタジアムの雰囲気が変わり、選手を乗せ、相手を飲み込み、ドラマが起こす。そんな瞬間を味わっちゃうときっともうサッカーから離れられないと思う、もう中毒。あの雰囲気、本当に凄いと思うんだ。てか、僕が見たい(うち以外のゲームで)

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東京ヴェルディ

選手動向

[in]
柱谷哲治(監督就任/昇格)
那須大亮(←Fマリノス/完全移籍)
福西崇史(←FC東京/完全移籍)
土肥洋一(←FC東京/完全移籍)
レアンドロ(←サンパウロFC[BRA]/完全移籍?)
平本一樹(←横浜FC/レンタル復帰)
和田拓三(←エスパルス/レンタル)
河野広貴(←東京Vユース/昇格)
飯田真輝(←流経大/新卒)
足助翔(←国士舘大/新卒)
鈴木智幸(←国士舘大/新卒)

[out]
ラモス瑠偉(退任/シニアディレクターへ)
フッキ(→フロンターレ/レンタル満了)
金澤慎(→アルディージャ/レンタル満了)
名波浩(→ジュビロ/レンタル満了)
吉原慎也(→フロンターレ/レンタル満了)
大橋正博(→フロンターレ/レンタル→完全移籍)
戸川健太(→横浜FC/レンタル)
一柳夢吾(→ベガルタ/レンタル)
弦巻健人(→ホーリーホック/レンタル)
園田清次(→ヴェストファーレン長崎/レンタル)
藤田泰成(→ヴォルティス/完全移籍)
佐藤悠介(→栃木SC/完全移籍)
重光貴葵(→ファジアーノ岡山/完全移籍)
三原直樹(→ファジアーノ岡山/完全移籍)
齋藤将基(未定)
室拓哉(未定)

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2008 Verdy
    レアンドロ
 飯尾 ディエゴ 広山
   服部  福西
 和田      海本
   那須  土屋
     高木

FW:シウバ、平本、船越、井上、オサマ
OMF:シウバ、河野、大野、吉武
DMF:大野、菅原、那須
SDF:服部L、富澤R、那須LR、福田R
CDF:富澤、海本、服部
GK:土肥、柴崎

市場動向

大崩壊から3年、名門が紆余曲折を経てJ1に復帰。そんな復帰初年度に向けてのオフは大胆な補強に走るのではと予測されたが、思った以上に静かなオフか。

最も大きな焦点となったのは、昇格の立役者でありJ2得点王であるフッキがフロンターレに戻ったことで空いた穴。チームとしては継続してフッキの再レンタル(借りパク?)を狙っていたようだが、フロンターレも怪物となりつつあるフッキの受け入れ態勢を作っていたこともあり、ここは断念せざるを得なかった(断念してるんだよね?)その代わりに獲得したのが、サンパウロのレアンドロ。フッキのようなパワフルな選手ではないみたいだけど、ブラジル国内では評価の高い選手のようで、多くの資金を要して獲得してきた。ヴェルディJ1定着のためには彼のフィット、そして活躍が不可欠か。

もう一つのポイント、J1仕様へとモデルチェンジという部分では、FC東京から戦力外通告を受けた福西・土肥、Fマリノスでポジションを掴めずにいた那須と言ったJ1でも実績のあるプレーヤーを獲得。ネームバリュー的には非常に高いモノがあり、守備面に関して言えば間違いなく+か。個々の能力から言えば、既存の土屋や服部と言った選手と合わせてそれなりに計算出来そうな面子は集まった感がある。出場機会の多かった選手を多くレンタルに出したり戻したり、手を挙げていた柳沢や鈴木隆行と言った選手達を獲り逃すなど、アタッカー陣の層的には少々不安を感じない訳でもないが、今シーズンの昇格チームの中では最も戦力的に充実したチームなだけに、後はラモスの跡を受ける柱谷監督がこの戦力をチームとしての総合力に反映出来るかどうかが鍵となる。

スタイル

現実的に「昇格」という二文字を追い続けた結果、明確なチームスタイルを構築するまでには至らなかった。最終的に堅いブロックとカウンターからフッキ&ディエゴという形に落ち着いたが、その戦術核となっていたフッキを失ったこともあり、今シーズンどのようなスタイルを標榜するかというのは未知数。キャンプからのチーム作りでJ1での戦い方を固めていくことになりそう。

苦労してJ1への復帰を果たしただけに、エレベーターとなることは避けたいが、懸念ポイントも多い。昨シーズンを見ても、チームとして目先の結果を求めるが余り戦術・選手起用に大きなブレが出ること、そしてJ1ワーストの記録を叩き出した横浜FC同様ベテランのプレーヤーが多く、体力的な側面で不安を抱えていることなどは、J1を戦っていく上では致命傷となりかねない。

クラシコはもちろんのこと、東京ダービーなどJ1を盛り上げる要素を持つチームなだけに何とか名門復活を果たしてリーグを盛り上げて欲しい気持ちもあるが、不確定要素、不安要素は山積み。チームとしての軸が問われるシーズンかも知れない。

*やっぱり注目点は那須になるのかな。彼は決して器用ではないけれど、やることをはっきりさせれば力を発揮出来るプレーヤー。センターバックで出たいという思いが極まっての移籍なだけに、しっかりとポジションを掴んで欲しい。とはいえ、彼も突出した個人能力を持つ選手ではなく、ビルドアップには大きな不安を抱えるこだけに、起用法を誤ると穴にもなり得るかな。でも、そんな無様な姿を見るために出した訳じゃないんだから、しっかりフィットして自分の判断が間違いではなかったというのをプレーで示して欲しい。でも、直立不動ヘッドだけは勘弁な。

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川崎フロンターレ

選手動向

[in]
フッキ(←ヴェルディ/レンタル復帰)
山岸智(←ジェフ/完全移籍)
大橋正博(←ヴェルディ/レンタル→完全移籍)
井川祐輔(←ガンバ/レンタル→完全移籍)
吉原慎也(←ヴェルディ/レンタル復帰)
横山知伸(←早稲田大/新卒)
菊地光将(←駒沢大/新卒)
田坂祐介(←青山学院大/新卒)
吉田勇樹(←フロンターレU-18/昇格)

[out]
マギヌン(→グランパス/完全移籍)
フランシスマール(→クルゼイロ[BRA]/完全移籍)
佐原秀樹(→FC東京/レンタル)
河村崇大(→ジュビロ/レンタル満了)
相澤貴志(→セレッソ/レンタル)
落合正幸(→栃木SC/完全移籍)
飛弾暁(→ベガルタ/完全移籍)
西山貴永(→ベガルタ/完全移籍)
落合正幸(→栃木SC/完全移籍)
大久保将人(→FC琉球/完全移籍)

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2008 Frontale
   フッキ  鄭
     ジュニ
 山岸        森
    谷口  中村
  伊藤 寺田 箕輪
      川島

FW:ジュニ、黒津、我那覇、久木野
OMF:大橋、養父、杉浦
SMF:井川R、村上L、黒津L、久木野R、田坂R
DMF:寺田、養父、菊地、田坂
CDF:薗田、横山、井川
GK:吉原、植草

  フッキ  ジュニ
 山岸      大橋
   谷口  中村
 伊藤       森
   寺田  箕輪
     川島

FW:鄭、黒津、我那覇、久木野
SMF:養父、黒津、久木野、杉浦
DMF:養父、菊地、田坂、寺田
SDF:井川R、村上L、山岸LR、森L
CDF:伊藤、薗田、横山
GK:吉原、植草

市場動向

昨シーズン、ACLで史上初の決勝トーナメント進出、ナビスコでも決勝進出しクラブ史上初めてのタイトルに後一歩のところまで登り詰めたフロンターレ。関塚体勢5年目となる今年こそ悲願のタイトルをと、クラブ力を更に上げる補強を施した。その目玉となるのが、昨シーズンヴェルディで怪物ぶりを発揮したフッキの復帰(!)推進力抜群のパワフルな突破、飛び道具となるFK、そしてなにより破壊的なシュート力。攻撃陣に更なるインパクトを与える存在としてこれ以上ない存在がチームに加わった。彼の復帰で既存のアタッカー陣の危機感も劇的に高まる事が予測され、与える効果は非常に大きい。

そして、もう一つの目玉として、昨シーズンフランシスマールの怪我もあって悩まされた左アウトサイドに現日本代表の山岸智をジェフからクラブ史上最高の移籍金を要して獲得。ボールの収まるプレーヤーの多いフロンターレの中で彼のような遊撃的なランニングプレーヤーが加わることで新たな攻撃の幅が出てくるか。どちらにしても不安定だった左サイドに軸が生まれることは間違いない。その他にも昨年のインカレ決勝で大きな存在感を見せた駒沢の大型ボランチ菊地光将、早稲田のディフェンスラインの中心だった横山知伸といった大卒の即戦力プレーヤーも加え、満点とは行かないまでも限られた資金をフルに生かした補強を施した。

唯一の懸念はディフェンシブなポジションの層の薄さか。佐原と河村が抜けたことで、レベルを落とさずに穴を埋める事の出来るセンターバックのバックアップはいなくなり、プリメイロボランチをこなせる選手も谷口の次に控えるのが新入団の菊地になるなど、レギュラー陣とバックアップのレベルの差は大きく拡がった。今シーズンはACLがないとはいえ、長いシーズンを考えると、不安は残る。

全体的な印象として、今シーズンも的確な補強でチーム力をアップさせたことは間違いない。ここ数シーズンの飛躍の一因は、数年に渡って効果的な補強を積み上げてきたフロントにもある。そんなフロントの優秀さを感じさせるオフだった。

スタイル

今シーズンも中村憲剛を軸にアグレッシブかつオフェンシブなスタイルを継続していくのは間違いない。贅沢すぎるアタッカー陣、日本でも指折りのゲームメーカー、リーグでもトップクラスのアウトサイド……コンビネーションが醸成されればリーグトップクラスの得点力を発揮することは間違いない。それだけに、悲願達成のためには守備の安定が必須。以前のリアクションサッカー時の迎撃型ブロックから自らボールを奪いに出るディフェンスと変遷していく中で、チームバランスもあって(ボランチが攻撃に絡むことで守備時のマネジメントは少々おざなり)持ちこたえられないシーンも数多く、川島に助けられているシーンも多い。この辺のバランスをいかに獲っていくかで今シーズンの成績が変わってくるかも知れない。

先々のことを考えれば、トップチームに関しては現状では陣容的に充実しているだけに、彼らが健在の間に次世代のプレーヤーを育てていきたいところ。昨シーズンは久木野や養父と言ったプレーヤーが頭角を現したが、上記の通り守備的なプレーヤーの育成はクラブとして急務。今シーズン獲得した菊地や横山、田坂に加えて薗田といったプレーヤーを一人前に育て上げて、世代交代の準備を整えたい。

フロントの運営、アットホームなスタジアム、オフェンシブなフットボール、善循環の中で成長を続けている今だからこそ、形に残るモノが欲しいというのは正しい欲求。それにそぐうだけの力がこのクラブには備わっている。それを取れるかどうかは時の運とマネジメント。関塚時代の総まとめとなる今シーズンも、それなりに見に行くよ。

*僕にとってはお隣さんはどちらかと言えばフロンターレだったりするんだよねー。てか、横浜FCのチケットの値段設定が気にくわない(バック3000はぼったくりだ!)何よりの理由はまーくんいることなんだけどねー。まーくんは今シーズンはどうかなー。養父が台頭したこと、杉浦がU代表で結果を残してるらしいことを考えるとプレータイムが減っちゃうかなー。でも、昨シーズンの活躍は嬉しかったし、今年も継続して欲しい。馴染んでるみたいだし。

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と言うことで、次は新潟、静岡かな。今更ながら最後が2つになってしまうことに気付いてどうしようか悩み中……4/4で分けるか?てか、代表戦ですよね。はい、早めに。ということでここまで。

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*埼玉は本気で寒かった。ホーム側のバックアッパー席でしたが、後半になって雪吹き込んできて泣きそうでした。防寒装備だったんですけどね。凍えながら、ゴール来いゴール来い!と願ってたところでの嘉人のゴールに一安心。まー、こんなもんでしょう。代表戦の雰囲気はどうも馴染めなかったりするんだけど、サッカーに飢えてたので、楽しめました。楽しむ?ん、違うかも、緊張感を味わえた、かな?

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February 04, 2008

成功体験@KIRIN CHALLENGE CUP 2008 vs ボスニア・ヘルツェゴビナ

一歩前進って思っていいよね?

上昇傾向のコンディション、着実に進むイメージの共有、選手間の中で育まれる創意工夫……成功体験が積み上がったことこそ前進の証拠。

佑二!功治!3日遅れのファン感謝、確かに受け取ったぞー!

KIRIN CHALLENGE CUP 2008

Japan 3-0 Bosnia-Herzegovina @ National Stadium,TOKYO
JAPAN:69'Y.Nakazawa! 83'&88'K.Yamase!

sports navi

日本代表スタメン:GK楢崎正剛、DF内田篤人"順応"、阿部勇樹、中澤佑二"恩師に送るファーストゴール"、駒野友一、MF鈴木啓太、中村憲剛"らしく、軽やかに"(→78'今野泰幸)、遠藤保仁、大久保嘉人"柔軟性という才能"(→88'羽生直剛)、FW高原直泰"戻ってきた勘"(→82'播戸竜二)、巻誠一郎(→34'山瀬功治"俺たちの10番")

課題を多く残した1戦目を経て、迎えた予選前最終ゲームとなるボスニア・ヘルツェゴビナ戦。コンディションの具合、噴出した課題の修正など、本番に向けての一つでも多くの手応えと自信を掴みたいゲーム。

相手は、時差調整もままならず、バルバレスやサリハミジッチを始めとした主力抜き、新チーム立ち上げ直後とスパーリング相手としては少々事足りない部分も否めないが、自信を深める上ではちょうど良い試合かも。

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試合展開

引き気味で人数をきっちりと揃えたブロック、そしてハイボールでのシンプルな攻撃と、非常に現実的なフットボールをしようとするボスニア・ヘルツェゴビナに対し、近距離でのショートパスを紡ぎながら変化を加えて突き崩そうとする日本という構図でゲームは推移。日本の攻撃構築、崩しの完成度を見る上では非常にわかりやすい展開か。

そんな状況下、日本代表は小さいながら進歩していると感じさせる部分を所々に感じさせる。周囲をぐるぐる回るだけではなくキーパスとなる高い楔から展開を動かすプレーを呼び起こしたり(楔と同じぐらいのタイミングで追い越すランを合わせてダイレクトプレーで崩しきろうという変化を加えてみたりしてた)、細かいパス回しで相手をおびき寄せて中村憲剛や鈴木啓太などからオープンサイドへと展開する形が見られたり(憲剛のパス精度はミドルパスでこそ本領を発揮する)、初戦は緊張感からか不完全燃焼気味だった内田が吹っ切れたようにタイミングの良い上がりを何度も見せたり(完全に前がオープンになってボックス内深くまで切り込んだシーンは折り返しじゃなく思いっきり撃って欲しかったかなー。後ろから走り込む功治が見えていたとはいえ、若さに任せて撃っちゃう所が見たかったかなー)、「おっ」と思わせるような可能性のあるプレーを端的に披露。相手のコンディションやプレッシャー強度という側面はあるにしても、成功体験の積み上げた。

守備に置いても、展開に恵まれたとはいえ修正を感じる要素が。バックラインが押し上げられたことで空きがちだったスペースを後ろから圧縮。クリア気味のハイボールに対してレシーバーに対し厳しいアプローチに出るプレーでカウンターの目を潰すプレーが出来たりと、カウンター対策として一律の効果をもたらした。ロングボールの目測誤りや個々の軽い対応などからピンチを迎えたシーンもあったが、これに関しても完全の兆しが見えたと言えるか。

しかし、スコアが動かない。人数を掛けていることもあって、きっちりとマークを掴み、又水際でもコースを消すなど、ボスニア・ヘルツェゴビナの現実的な守備の固さもあるが、崩しきろうという意思が出過ぎてしまい、アテンプトが非常に少なくなってしまったことが影響したか。巻の負傷で急遽ピッチに立つチャンスを得た功治がそれを察してか非常に積極的にフィニッシュを狙ったプレーを見せたのは、そのプレーに対してのアンチテーゼだったのかも知れない。前半はスコアレス。

後半に入っても、連動した動き出し、サイドを起点にただクロスを入れるだけではなく相手を揺さぶるような崩しなど、所々に良いプレーは出てくるが、なかなかボスニアの厚い壁は崩せず。しかし、それでも創意工夫の意欲は薄れず、数多かったセットプレーから壁をこじ開ける。右からのCK、高さに置いて分の悪い中央を避けボックス外に待つ功治へグラウンダーのパス、功治はそのままシュートを放つもフィットせず。しかし、このボールが密集を抜けると中央にポジションを獲っていた佑二が反応、GKの鼻先でプッシュ!GKの脇下を抜きネットを揺すった!岡ちゃん第2次政権初ゴール!功治のアシストで佑二が決めるなんて何か運命的。

これで勢いに乗りたかったが、好リズムの中心になっていた中村憲剛がベンチに下がったことで攻撃構築に置いては少々実効力を欠く。しかし、得点を狙ってラインを上げてきたモノの、これまでにも増して動きの鈍っていたボスニアの逆を取る形で追加点を導き出す。今野がセンターアーク付近でボールを奪取し、そのまま前に走る嘉人へ繋ぐと、嘉人前を向いたところで功治が猛烈に裏へとランニング!相手バックラインは播戸をオフサイドポジションに置いたものの、2列目から飛び出す功治には誰もついていけず、嘉人のループ気味のパスで功治独走。GKとの1vs1も冷静に制し、追加点!お手本のようなライン崩し。これで功治が乗った。その数分後、これまた今野のボール奪取からの前線へフィード、これに反応して走る播戸は二人のディフェンスに挟まれながらもヘッドで落とすと、フリーで走り込んできたのは功治!ダイレクトできっちりと流し込んだ!札幌トライアングルかー。浮き球を浮かさずにきっちり沈めた功治はもちろん、ボールへの執着心を見せてアシストに繋げた播戸、イイカットからイイフィードと良いプレーが二つ繋がった今野、良いプレーが続くと、結果も出るか。ボスニアは完全に切れていて、少々怠惰なプレーだった。

結局、短いロスタイムを経て、試合は終了。3-0!快勝で2試合目を消化し、いよいよ本番となるタイ戦に挑むことになる。

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こういうゲームの評価は難しい。

整いつつあるコンディションと共に、繋がるショートパス、連動感溢れるサポートアクション、積極性が戻り躍動したアウトサイドなど、はっきりと見て取れた前進を素直に喜んでもいい。

しかし、前提条件として、相手のコンディションは悪く、プレーの質も思った以上に低く、以前の逞しく強いチームの面影は全くなかった。自由にプレー出来る状況に置かれていたからこその好パフォーマンスと言えるのかも知れない。

どちらとも取れるけれど、僕はポジティブに捉えたい。

成功体験、とでも言ったらいいのかな。いくら素晴らしいコンセプトがあろうと、戦術があろうと、ピッチでプレーするのは選手達。その選手達がこうすればうまくいく、崩していける、といったイメージを掴むことでゲームに自信を持って望む事が出来ると思うし、まだまだ未成熟なコンビネーションも成功を積み重ねる事で成熟へと向かっていくはず。

完全なモノではないけれど、何も掴まないよりはイイ。だからこそ、今はポジティブに。

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*選手評としては、まずトップ。高原はチリ戦に比べると……というのはあるけど依然としてまだまだと言う感じ。とにかくプレー勘を戻すということもあるのかな?前を向いての鋭さ、怖さが戻ってこないことを考えるとあと1週間で本調子に戻るのは難しそうかなー、怪我もしたし……。巻は骨折?ゴールの匂いはしないけど、フォアチェックだったり、連動感を消さないダイレクトのポストワークとかは評価してもイイかなー。嘉人はトップ下としては、ラインブレイクプレーに特化したプレーになりがちかなー。色々なことが出来るプレーヤーだけど、それを強く意識付けしちゃう感じ……(微妙な言い回し)トップとして自由を与えてあげる方が良いのかなーと。ギャップを作ると言う意味でも面白い。アシスト見事。播戸に関してはプレータイム少ないけど、結果が欲しいところでは面白い。がむしゃらさと緻密なショートパスによる科学変化というか……もう少し見たいかな、東アジア辺りで。

*中盤に関しては、憲剛が良かった。憲剛らしい視野の広さから繰り出される大きな展開がアクセントがチリ戦ではショート一辺倒になりがちだったところに変化を与えた。ショートパスを繋ぐための動きも良くやってる。彼がいなくなったことでボールの流れが淀んだことを考えれば、現状に置いては非常に大切な存在かも知れない。ヤットは憲剛が変化をもたらす存在であれば、コンセプトを担う存在かな。渦を作り出し、自ら渦の中に入ってショートでの攻撃を仕上げるプレーは彼の真骨頂。ダイナミズムランも多かったから仕方ないけど、もう少し終盤もコントロールしてほしかったかな……。

*ディフェンスに関しては内田篤人!2戦目で緊張感もとれたのか、何度も何度も右サイドを駆け上がり、しかもクロスだけじゃなくアイデアのある崩しのキーパスをどんどん出してと、非常に面白かった。守備面では相変わらず危うい部分があるけど、これは徐々に……。とにかく今は思いっきり。撃つところは撃とう。他は相手があれだったこともあって、むーという感じ。阿部っちあれはなしね。

*MVPはもちろん功治!前半はとにかくゴールへ!と言う強い意思を表現。後半は周囲との関係性を構築出来ていることを感じさせる連動した動きが多く出て、チャンスに絡んで、そして結果も残したと。突破という部分では良さが出てなかったけど、それ以外でも素晴らしい部分を持ってるからこその結果だよね。プレータイムを伸ばして周囲との関係性がもっと整ってくれば、もっと出来るはず。改めて誇らしいです。俺らの10番!

*佑二も岡ちゃん期初ゴールおめ!ディフェンスに関してはいうことないけど、とにかく怪我だけ注意、集中力さえ切らなきゃ大丈夫。とにかく強気でお願いします。にしても、良く狙ってたなー。

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とにもかくにも本番で結果を残すためにやってきたのだから、水曜日は結果残そう。うん、勝とう。

ということでここまで。

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*ちょっと遅くなっちゃいましたが、動向、展望も少しずつ進めていきますよ。ペース落ちてるからね、自らケツを叩く!

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