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February 18, 2008

身体で覚える「アジア」@東アジア選手権 2008 vs 北朝鮮

こういう経験、僕は大切だと思う。知らないより、知ってた方が絶対にイイから。

身体で覚えるアジア、とっても大事。

EAST ASIAN CHAMPIONSHIP 2008 CHINA

Matchday1/Japan 1-1 Korea.DEP @ Olympic Sports Center,CHONGQUING
JAPAN:69'R.Maeda DPRK:6'Chong.T.S

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日本代表スタメン:GK川島永嗣"悔恨の初キャップ"、DF内田篤人(→77'駒野友一)、中澤佑二、水本裕貴"ほろ苦い"、加地亮、MF鈴木啓太、遠藤保仁、山岸智(→65'安田理大"アピールばっちりな初キャップ!")、羽生直剛、FW播戸竜二(→65'前田遼一)、田代有三"らしさは出した初キャップ!"

北朝鮮代表スタメン:GKリ・ミョングク、DFリ・ヨンイル、リ・クァンチョン、パク・チョルジン、ハン・ソンチョル、ナム・ソンチョル、MFパク・ナムチョル、安英学、ムン・イングク、キム・ヨンジュン、FW鄭大世
*北朝鮮の方、交代選手割愛

各クラブから罰ゲーム的な扱いを受けているが、日本代表のチーム作りには決して軽視出来ない東アジア選手権が開幕。開幕戦から東アジアの盟主を賭けたバチバチのゲームが行われていたが、日本代表の選手にはとにかく怪我だけ避けて欲しいモノ。

で、日本代表のスタメンに目を移すとかなり試験的なメンバー。1週間で3ゲームという日程的な要素、中村憲剛の発熱による出場回避が絡んでいるにしても、テストの意味合いが強いか。とはいえ、一度は代表落選となったモノの辞退者続出でお鉢が回ってきた田代、タイ戦ではベンチを外れた山岸、なかなか阿部・闘莉王・中澤を前に出場機会を得れなかった水本、同じく能活・楢崎の厚い壁に阻まれ続けている川島にとっては大きなチャンス。又、内田を使いたい監督の意向もあってか、加地を左に移すという試みも。北朝鮮代表の方はJで馴染みのあるプレーヤーである鄭大世と(元)と付くにしても安英学がスタメン、ベガルタの梁勇基はベンチスタート。

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試合展開

引き気味に来るのではないかと予測された北朝鮮の前へのベクトルを感じる勢いに面食らったのか、少々受け気味に入ってしまった日本代表はいきなり失点というオープニング。左からのCK、川島が飛び出してパンチで逃れるが、このセカンドを拾われると、安英学から楔を受けた鄭大世が、水本、内田を前に置きながら小気味良いドリブルからの左足でのパワフルなミドルシュート、この鋭いシュートがチームメイトである川島を破った。収めて、前を向いて、アプローチに屈せずに打ち切った鄭を褒めるべきプレーだけど、試合に全く乗れないまま受けてしまった試合の入り方は反省。

その後も鄭の身体の強さを活かしたポストワークを起点とした素早いカウンターにヒヤッとするシーンを作られるモノの、北朝鮮は先制点を獲った事である程度リトリートしてゾーンを整えてきたこともあって(守備時は鄭もポジションを下げて5-5のようなラインを敷く)日本のポゼッションの時間が増え、それに伴い日本も落ち着き始める。とはいえ、かなり人数を裂き、バイタルは完全に蓋がされている状況、セカンドブレイク的な形や切り替えで上回るような形もほとんどなくなかなか実効的な形は生み出せず。

なかなかスペースを見いだせず、相手のゾーンでボールを動かすだけの閉塞感伴う日本の攻撃、波状攻撃で穴を生み出していきたいが、北朝鮮の早い押し上げからのカウンターに押し下げられ、そして鄭のパワーとキープ力に手を焼き、厚みのある攻撃がなかなか出来ない。その中で形となりそうな可能性を見せたのが、追い越し的なダイナミズムをダイレクトプレーで活かす形(それが最も綺麗に出たのが羽生の楔を田代がダイレクトでサイドのスペースに流し、内田がそこに走り込んでダイレクトでクロス、播戸ニアでボレーも枠捉えきれず。決まらなかったが完全に崩しきった)、そして伝家の宝刀セットプレーか(ヤットの右からのCK、佑二が頭一つ抜け出す形でヘッドで合わせるもゴールライン手前でブロックされる)しかし、ゴールネットを揺らすには至らず。岡ちゃんも厳しい表情。結局前半のうちに追いつくことは出来ず、折り返し。

後半も、相変わらず人数を揃えてゾーンを作る北朝鮮ディフェンスに攻めあぐむ日本という形が予測されたが、岡ちゃんの発破が効いたのか選手達の動きが良くなる。特に良くなったのが選手間の距離感に伴うパステンポ&スピードとボールロスト直後に素早い切り替えからのプレッシング、チームが標榜するプレーを表現出来る土台は少し揃い始めたか。日本攻勢の流れは強まり、後はゴールだけ。

しかし、最後の所は分厚い壁を築く北朝鮮、クロスは跳ね返され、フィニッシュはどうしてもボックス外からのモノが多くなる。しかし、そのフィニッシュが枠を捉えきれず、なかなかゴールの匂いが強まらない。逆に鈴木啓太や佑二が攻撃参加するなどチーム全体が前掛かりになっていることもあり、逆に北朝鮮のカウンターに時折ヒヤッとさせられるシーンも。まあここはリスクを冒してでも獲りに行く状況になっているだけに致し方ないか。ここでベンチが動き、播戸に代わって前田、山岸に代わって安田を投入(山岸と同位置)彼らの仕掛けられる能力に期待か。

そして、その二人が結果を残す。安田が初めて左サイドで仕掛けて上げたクロスはゴールに近い位置に飛び、GKがフィスティングで逃げようとするがこれが中途半端に。そこに詰めたのが前田!ヘッドで押し込み、同点弾。安田は間違いなくあの仕事を期待されて入ったはず、それを実行し、結果を残したと言うことで大きなアピール。前田はストライカーとしてのクオリティを発揮、技術もあるけどリアルストライカーとして結果を残しているプレーヤーだしね。とにかく見事、采配も的中か。

リズムが出てきて、ボールもかなり良い形で動く様になった日本は、ゴールに繋がりそうなプレーが沢山出てくる。羽生がサイドに流れてクロスを上げて田代が合わせたシーン(GK正面)、安田のクロスに前田がニアでバックヘッドで流したシーン(入るタイミングがズレ、触れず)、相手を背負いながら縦へのスペースパスを呼び込んだ田代がそのまま縦に仕掛けてフィニッシュに繋げたシーン(シュートはGKに凌がれる)、と時間は減っていく中でゴールへの気概を感じられるプレーを押し出していくが、逆転ゴールには至らず。そのまま結局タイムアップ。東アジア選手権初戦は、ドロー発進となった。

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敵意あるアウェイ、与えてはいけない先制点、意思統一の元に整えられたリトリートされたゾーン、考え得る中で最も難しいシチュエーションに立たされたことが、このゲームの最も意義のあることなんじゃないかな。

当然の事ながら、強い意思の元で人数を揃えられてスペースを消されたら、どんなチームでも苦しむことになる。そういう状況に陥ったとき、いかにアイデアを出し、スペースを作り、相手を出し抜き、ゴールを奪うのか、しかも絶対に敗戦の許されないプレッシャーの掛かる状況で。こういう経験を出来るのは国際舞台、アジアならでは。

今回は初めての選手も多く、そのプレッシャーや強い意思の込められた堅陣に苦しんだ側面は否めないけど、後半になってその状況に慣れていった過程を見たら、次はきっと違う。それだけでも充分な収穫。

次の試合、結構前からガンガン来るよ、逃げずに戦って、今度は結果も。

*フットボールの質を問うという部分ではフラットな状況で見たいかな。タイ戦のレポートしてない状況では課題も何も……という感じでしょうが、個人的に接近・展開の先の部分、もう一つ接近して数的優位を作ることであったり、個人で仕掛けていくことであったり、仕上げの部分での質が問われていくかなーと。他の部分では切り替えの速さと周囲の連動とか……。こういうはっきり試合ではよくわからないから……)

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*選手評は注目の集まったチャンスを得た選手。まず、川島。テセにやられたねー、あれはGKとしてはちょっとお手上げだったかな。その他は落ち着いて普段通りのプレーが出来ていたはず、飛び出しの判断の良さ、セービングの確実性……決して能活にも、楢崎にも劣らない質は持っているのだから、後は経験次第。その経験出来る舞台を再び呼び込めるかどうかは自分次第、かな。頑張れ。

*水本は個人的には不合格点。失点に繋がったやつはしょうがない側面もあったんだけど、2つのインターセプトミス、あれはない。理不尽な結果論だけど、行くんなら絶対に足に当てなきゃいけない。50/50な状況で、積極的に行ったけど取れませんでした、これは判断としては最終ラインの選手としてしちゃいけない。テセに身体抑えられた?予備知識のある選手でしょ?言い訳にならない。もっと出来るからこそ厳しく言ってる。全体的には持ち直したけど、印象悪。

*田代はらしさを出したはず。最も見たかったゴール前での得点感覚と高さと勢いという面では結果として残せなかったけど、身体の強さ、キープ力、機動性能など、彼の持ってるモノを見せてくれた。多少流れすぎな側面はあったけど、前半に関してはあれは絶対に必要だったし(前線に起点が出来なかったし)、彼の良さである機動性能の成せる技。もう少しやらせたい。個人的には矢野や巻よりも化ける可能性があるんじゃないかと思うから……。

*安田は良さが出た。仕掛けを恐れない積極性、奔放な動き、ボールタッチ多く少ない時間ながらインパクト。岡ちゃんが仕掛けられる選手が欲しかったと言ってたけど、実際そこで仕掛けて結果を導いたというのは本当に大きなアピールになったと思う。個人的に「仕掛け」という要素はこれからのチームにとって大事な要素となっていくと思うので、彼の存在は貴重。左サイドバックとしては守備が怖いのかな?

*加地さんの左サイドバックはそれなりかな?毎年毎年守備がうまくなってて、守備に関しては問題なし。ただ、上がりのタイミング、ボールの持ち方などサイドバック的な感覚が内田に比べると消極的に映っちゃう。まー、内田を上げてるという部分があるから仕方ない側面はあるけど、ああいう状況ならもっと早いタイミングで行ってもいいかなぁ。もっとアタッキングエリアの近くでのプレーが見たい。昔の加地さんドリブルとかさ。


*後、鄭大世。前まで、北朝鮮の選手は個としては怖くない印象があったのだけど(その分一人一人が良く鍛えられてて[走力とか、基礎スキル、特に蹴る力]、秩序のあるチームだとは思ってたけど)、テセは一人怖い選手だった。孤立無援的な状況で結果を残すというのは一流の証拠、佑二と水本を向こうに回してこれだけ仕事が出来る選手はアジアでもそうはいない。アジアのスターダムにのし上がるステップになるゲームだったかも知れん。怖いね、色々な意味で。ふろん太は怪物を育てちゃったかも……

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どちらにしても、少しずつ色々なモノを積み上げていくしかないと思うから、今はじっくり見ていきたい。それだけの余裕を勝ち取ったのは岡ちゃんだしね。とにもかくにも、良い経験をモノにして、次。

ということでここまで。

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*そうなのよ、タイ戦。途中まで書いてそのまま放置しちゃってましたよ。とりあえずもういいかなー。何かJの方に力が傾いてますので……

*練習試合も見てきたよー、久々マリ2試合でほくほく。これはどこかでサラッと。むー、結構難しいことになりそうな、でも、アーリアいいねー。怪我しなきゃ又スタメンクルー?

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