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February 27, 2008

2008 J1動向とか展望とか -5-

ご無沙汰になりましたが、第5回。

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名古屋グランパス

選手動向

[in]
ドラガン・ストイコビッチ(監督就任)
マギヌン(←フロンターレ/完全移籍)
ミロシュ・バリヤツァ(←レッドスター・ベオグラード[SRB]/完全移籍)
三木隆司(←トリニータ/完全移籍)
深井正樹(←アントラーズ/レンタル)
西村弘司(←サンガ/完全移籍)
花井聖(←グランパスユース/昇格)
佐藤将也(←浜名高/新卒)

[out]
セフ・フェルホーセン(退任/→PSVアイントホーフェン[NED]監督就任)
本田圭佑(→VVVフェンロ[NED]/完全移籍)
マレク・スピラール(未定)
鴨川奨(未定)
金正友(未定)
金古聖司(→アントラーズ/レンタル満了)
櫛野亮(→ジェフ/レンタル満了)
須藤右介(→横浜FC/レンタル)
中島俊一(→FC琉球/完全移籍)
和田新吾(未定)

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2008 Grampus

   玉田 ヨンセン
 マギヌン    片山
   吉村  小川
 阿部      青山
   吉田 バリヤツァ
      楢崎

FW:杉本、巻、深井、片山
SMF:藤田、中村、渡邊、花井
CMF:山口、藤田、青山
SDF:大森、片山、竹内、筑城
CDF:三木、増川、竹内、米山
GK:西村、広野

市場動向

就任に至る過程も含めて大きな話題を攫った象徴とも言えるピクシーの監督就任に注目が集まるグランパス。力のある選手が集まりながらも、脆弱なメンタリティが蔓延って常に中位に留まり続けてきただけに、彼のカリスマ性を起爆剤に現在頂いているありがたくない「愛称」を払拭したい。

とはいえ、本田圭佑の海外移籍、キム・ジョンウの契約満了など主力選手の退団が続き、その穴を埋めるべく大型補強を敢行する訳でもなかったりと、カリスマを迎える割には選手動向に関しては静かなオフとなった。フロンターレで契約延長に至らなかったものの機動性能・得点力には期待の持てるマギヌン、アルビではポテンシャルを発揮するにいたなかったモノのクイックネス溢れるドリブルワークが魅力の深井、そして新監督が自ら呼び寄せた経験とパワーで欧州をのしてきたバリヤツァ、目立つところではこの3人ぐらいか。ただ、それだけ既存戦力を評価しているともとれる。

正直言ってらしくないオフのような気もするが、様々な名監督の下で受けてきた選手としての経験、欧州の名門クラブで会長職を勤めた経験、そんな経験を併せ持つカリスマの就任と、レイソル・エスパルスと実績を残した久米GMの招聘、内部からの変革を促すと言うことが今シーズン最大の「補強」と言えるのかも知れない。

スタイル

「スーパーハードワーク」というテーマを掲げ、選手達にはかなり多くの運動量を求めているという「ミステル」ピクシー。初めて監督として指揮を執るだけに、この言葉だけではどんなサッカーを標榜するかはイマイチ見えてこないが、昨シーズンとは又違った形で組織化の道を辿りそうか。キャンプでは、戦力の見極めをしながら、組織的な理解と連携を重視してチームコンセプトの浸透に力を裂いているとのことで、「ピクシーのチームなんだからそりゃファンタスティックで攻撃的な……」ということはない様子。どちらにしてもイチからのチーム作り、尚早な判断は出来ないだろう。

ただ、ピクシーの就任に伴い選手起用には大きな変化が表れそう。ワールドユースメンバーながらトップチームではほとんど出番のなかった青山が右サイドバックに抜擢されたり、中盤の構成も運動量重視となることなど、これまで以上に若い選手が核となる予感。トップにはピクシー就任で著しくモチベーションを高めているらしい玉ちゃんが移籍3年目にしてようやく真価を発揮しそうな雰囲気で、チーム内の競争は激しそう。この辺は新監督就任の効能と言えるのかも知れない。

武器を持つ選手がいる、経験のある選手がいる、力を発揮し始めた若手がいる、必要とあれば動けるだけの資金力がある……浮上出来るきっかけさえあれば、このチームは変化していく可能性がある。そのきっかけにピクシーがなれるかどうか、やはり今年はピクシー。何があってもピクシー(言い過ぎ)

*まー、組織的なチームを作るも良いんだけど、ピクシーの跡を継げるような選手に出てきて欲しいもんだね。なんか、そういう選手があんまり見あたらないけど。個人的には玉ちゃんの本来のプレーが見たい。何だかどの記事を見ても、キャンプから調子が良いみたいで今シーズンは期待しても良いのかなー……何もやらずに不満ぶーぶーじゃ格好悪い。格好いい玉ちゃんを見たいね。久米さん来たから平気かな?

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京都サンガF.C.

選手動向

[in]
柳沢敦(←アントラーズ/完全移籍)
佐藤勇人(←ジェフ/完全移籍)
アタリバ(←CRB[BRA]/完全移籍?)
シジクレイ(←ガンバ/完全移籍)
水谷雄一(←レイソル/完全移籍)
徳重隆明(←セレッソ/レンタル→完全移籍)
中谷勇介(←レイソル/レンタル→完全移籍)
林丈統(←ジュビロ/レンタル復帰)
増嶋竜也(←FC東京/レンタル)
中村太亮(←金光大阪高/新卒)
加藤弘堅(←市立船橋高/新卒)
ウイリアム・ロドリゲス(←羽黒高/新卒)

[out]
秋田豊(引退)
チアゴ(契約満了)
アンドレ(契約満了)
星大輔(→栃木SC/完全移籍)
美尾敦(→ヴァンフォーレ/完全移籍)
米田兼一郎(→ヴォルティス/完全移籍)
西村弘司(→グランパス/完全移籍)
三上卓哉(→愛媛FC/完全移籍)
中払大介(→アビスパ/完全移籍)
小原昇(→栃木SC/レンタル→完全移籍)
三戸雄志(→FC-Mi-O/レンタル)
隅田航(→V・ファーレン長崎/レンタル)
田村仁崇(→栃木SC/レンタル)
登尾顕徳(→ヴォルティス/レンタル)
姜鉉守(→カターレ富山/レンタル)
橋田聡司(→カターレ富山/完全移籍)

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2008 Sanga

  パウリーニョ 柳沢
 中山        倉貫
    斉藤  佐藤
 中谷        渡邊
    手島 シジクレイ
      水谷

FW:田原、林、徳重
OMF:徳重、加藤大、渡邊
DMF:アタリバ、石井、角田
SDF:森岡、平島、手島、大久保
CDF:森岡、角田、増嶋
GK:平井、上野

背筋の凍るような入れ替え戦を生き抜いて、三度目のJ1へと返り咲いたサンガのオフは、「今度こそJ1に定着する」と本気度の高いオフシーズンに。

一時期「J2オールスター」というような面子を抱えて昇格したことがあったが、今オフはJ1で実績あるプレーヤーに対して積極的にアプローチをし、その結果、柳沢敦、佐藤勇人、シジクレイ、水谷の補強に成功。柳沢の加入で、既にJ1でもやれるだけの力を証明しているパウリーニョが更に活かされる事になるだろうし、佐藤勇人はどういう使い方をするにしても、染みついたハードワークとダイナミックなプレーでチームを活性化するだろう。シジクレイの分厚い経験と前への強さ、読みやビルドアップの質などは若い選手にも刺激になるだろうし、水谷の神降臨率の高さも見逃せない。センターラインの強化でJ1を戦っていく上での一本の筋が通ったと言ってもイイだろう。

とはいえ、大量補強=戦力強化となるわけではないのは様々な失敗例からわかっているはず。整合性あるコンセプトの元で筋の通ったチーム作りをし、チーム力に昇華出来るかどうか、教授の答えが問われる。

スタイル

分析結果を元に相手の良さを消すことに特化したスタイルをせざる得なかった昨シーズン終盤に比べ、比較的時間的余裕があることで、再び仕切り直されることが予想される。もちろん、新戦力の加入もあるし、加藤監督がどのようなコンセプトの元でチームを作っていくのかは非常に気になるところ。

個人的な注目点は、入れ替え戦で素晴らしいクロスを供給していた渡邊大剛や高校時代には注目度の高かった中山博貴といった既存クオリティある選手が移籍加入選手達とどのように融合するのか。大駒に主役を譲り、脇役に回ってしまってはサンガは苦しむし、彼らがJ1のプレーに順応し、活躍出来れば、サンガが浮上していく可能性もあると思う。新戦力の力は間違いなくあるからこそ、彼らだけの力に頼ることなく、チーム力を上げる必要があるかなーと。

目標は当然「残留」。以前の轍を踏まないためにも、新加入選手を含めたチーム作りを急ピッチで進め、シーズン序盤から戦える体制を整えたいところか。残留戦線は多分かなり混戦、一歩でもライバルから先んじることでアドバンテージを作りたい。

*移籍組にどうしても注目が集まると思うのだけど、個人的には佐藤勇人かなー。今までは彼の良さが活かせる環境でのプレーしてきたけれど、新しい環境ではそうはいかないはず。そう考えると、純粋に選手としてのクオリティが問われるシーズンになるのかなーと。彼のダイナミックなプレーは消えて欲しくないけれど、劣勢のゲームも多くなると思うし……どうなるかなーと。まー、お手並み拝見、かな。

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ヴィッセル神戸

選手動向

[in]
レアンドロ(←ナショナルA.C.[BRA]/レンタル→完全移籍)
古賀誠史(←アビスパ/レンタル→完全移籍)
金南一(←水原三星[KOR]/完全移籍)
吉田孝行(←Fマリノス/完全移籍)
松橋章太(←トリニータ/完全移籍)
鈴木規郎(←FC東京/完全移籍)
須藤大輔(←ヴァンフォーレ/完全移籍)
馬場賢治(←近畿大/新卒)
上谷暢宏(←ヴィッセルユース/昇格)

[out]
エメルソン・トーメ(引退)
ガブリエル(→アンパーロA.C[BRA]/完全移籍)
キム・テヨン(→愛媛FC/レンタル)
坪内秀介(→コンサドーレ/レンタル)
荻晃太(→FC東京/レンタル)
近藤祐介(→FC東京/レンタル満了)
デビッドソン・純・マーカス(→コンサドーレ/レンタル満了→レンタル)
平瀬智行(→ベガルタ/完全移籍)
中村友亮(→FC琉球/完全移籍)
大江勇詞(→FC Mi-O/完全移籍)
村瀬和隆(→FC Mi-O/完全移籍)
土井良太(→アルビレックスS/完全移籍)
大久保翔(→Y.S.C.C/完全移籍)
遠藤彰宏(未定)
中田智久(未定)

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2008 Vissel
  大久保 レアンドロ
 古賀        朴
  ボッティ  金南一
 鈴木       石櫃
   河本  北本
      榎本

FW:松橋、須藤、近藤
SMF:吉田、栗原、鈴木規、松橋、大久保
DMF:田中英、酒井
SDF:茂木、内山、
CDF:柳川、金南一
GK:徳重

市場動向

J2降格を機に生まれ変わったチームは、松田監督の下で組織的なチーム作りを推し進めて昇格一年目からしっかりとした足跡を残した。しかし、現状に満足せず高い目標を定めていることもあってか、非常に意欲的なオフとなった。

で、やはり一番の目玉は現役韓国代表・金南一か。昨日の日韓戦でもわかる通り戦闘意欲溢れるハードなディフェンスは未だ健在、エクセルシオールへの移籍や様々な監督の下でのプレーした分厚いキャリアも持ってる、何よりもプロとしての姿勢、選手としての戦う姿勢は若い選手の手本となるはず。戦力層から見ても昨シーズン中盤、酒井や純マーカスを緊急補強したことを見ても、プリメイロボランチが定まらなかったことは懸念ポイントであっただけに、彼の加入は大きい。

ただ、金南一だけでは終わらないところに、今オフの充実ぶりが感じられる。トップにはセンターフォワード的な須藤とシャドー的な松橋が入ったことで近藤祐介が抜けた穴を感じさせない所か、選択の幅を広げることが可能に。ストロングポイントとなりつつある左サイドでは、移籍後すぐに柱となった古賀の買い取りを決め、更には悪魔の左足を持つブレイク寸前の鈴木規郎も獲得。Fマリノスを戦力外になった地元出身の吉田孝行もチームに加え、陣容としては非常に厚く、魅力的なメンバーが揃った。

これだけのメンバーを見ると、上位進出の可能性は充分にあるチームなのだが、アキレス腱となり得るのはバックラインの層の薄さか。トーメが引退したこと、茂木が重傷を負ってしまったことなどが原因だが、長いシーズンを戦う上ではこの層の薄さは致命傷になりかねない。外国人枠を余らせていることを考えれば、この部分は夏以降に補強の可能性を迫られるかも知れない。

どちらにしても、昨シーズンのポジティブな成果がオフシーズンにも出た形と言えるのではないだろうか。

スタイル

松田監督が整備するゾーンディフェンスからのリアクション型スタイルに大きな変化はないと思われる。統制の取れたゾーンでボールを絡め取り、視野が広くパス精度の高いボッティを経由してアウトサイドのスペースを効率的に使用するカウンターというプロセスはチーム全体に深く浸透し、完成度は非常に高い。仕上げの部分ではアウトサイドから崩すことが基本パターンで、個々の技術に依存した形ではあるモノの、古賀の突破力、朴の機動性、そして今やJでもトップクラスの得点力を誇るレアンドロ・大久保の2トップの質は充分。チームとしてのディティールはある程度完成されたモノを有しているだけに、長いシーズンを戦っていく中での安定感、バリエーションの拡充が今シーズンの進歩の鍵となる。

若手育成という面で、U-21チームの解体というのは残念なニュースだが、トップチームが正しい方向性の元で強化が進んでいることが感じられるチーム。もちろん、停滞して躍進はあり得ないが、戦術的な熟成、新戦力加入によるチーム力の向上が実現出来れば、充分に上位進出は可能だろう。

*個人的にはホットエリアとなりそうな左サイドでどのようなコンビネーションが出来るのかが気になる。古賀はサイド職人的なプレースタイル、そこにノリカルが絡むことで何が生まれるのか。古賀が引っ張って、ノリカルが中に切れ込んで破壊力溢れる左足とか?セットも面白い。左偏重となりそうだけど、吉田や朴のタイプを考えれば整合性は合う。左アウトサイドで主導権を握る形は神戸の新しい形になりえるかもなーと。

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ということで残り2つ、ガンバを残したのはわざとです。少しボリューム増えそうだから、それなら、ってことで。ま、それと軽い順位予想的なまとめも出来たら。てか、先に言っておくけど当てようとなんかしてないんだから!当たらないし。ま、いいか、ということでここまでー。

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*マリのこともやらなきゃねー。でも、筆進まなそう………。だってね、正直ね、酷すぎる……練習試合見なきゃよかったと思っちゃうぐらい……。あれ見ちゃったら、ねぇ。今は開幕来るの楽しみだけど、正直怖い。むー、乙女(?)心は複雑なのです。とにかくこれは開幕前までに必ず。

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