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January 12, 2008

LooseBlog's J.League Awards -2007 J.League Best11-

2007年、Jリーグはやっぱり熱かった。ドラマティックな結末はそれを象徴している。そんなリーグを彩った選手達からベストイレブンを……てか、毎年恒例です、「LooseBlog's J.League Awards」!

*今シーズンはFマリノス以外の試合はレポートしてませんが、一応見てました。数は減ったけど。

まずは大本営のJリーグアウォーズ各賞を。

2007 J.League Awards

[最優秀選手]
ロブソン・ポンテ(レッズ)

[ベストイレブン]
GK:都築龍太(レッズ)
DF:岩政大樹(アントラーズ)
DF:田中マルクス闘莉王(レッズ)
DF:山口智(ガンバ)
MF:阿部勇樹(レッズ)
MF:鈴木啓太(レッズ)
MF:ロブソン・ポンテ(レッズ)
MF:中村憲剛(フロンターレ)
MF:遠藤保仁(ガンバ)
FW:ジュニーニョ(フロンターレ)
FW:バレー(ガンバ)

[得点王]
ジュニーニョ(フロンターレ)

[新人王]
菅野孝憲(横浜FC)

[フェアプレー賞 高円宮杯]
ガンバ大阪

[フェアプレー個人賞]
坂田大輔(Fマリノス)
伊東輝悦(エスパルス)
佐藤寿人(サンフレッチェ)

[優秀主審賞]
岡田正義

[優秀副審賞]
相樂亨

[Jリーグベストピッチ賞]
東北電力ビッグスワンスタジアム

[功労選手賞]
本田泰人(最終所属:アントラーズ)
アマラオ(最終所属:ベルマーレ)
城彰二(最終所属:横浜FC)

[特別賞]
浦和レッズ

[年間優勝チーム表彰]
J.LEAGUE Division1:鹿島アントラーズ

ま、特に言うことはないですかねー。ポンテのMVPは妥当だし、ベストイレブンも???というのはないですし(選んであげてもよかったのでは?と言う選手はいるけどね。優秀選手賞にも入ってないオーシとかオーシとか、オーシとか)ただ、新人王どうなの?ねぇ、どうなの?新人じゃないじゃん?J2で何試合出てるのさ?J2ってJりーぐじゃないの?と言うことだけは言っておきたい。コミー(´・ω・`)

では、行ってみましょう。

LooseBlog's J.League Awards 2007

Best 11 on 2007 J.League Division1

 大久保嘉人  ジュニーニョ
本山雅志    ロブソン・ポンテ
 小笠原満男  鈴木啓太
阿部勇樹        森勇介
  高木和道  岩政大樹
     都築龍太

[候補選手](☆は次点)
FW:フランサ、バレー(FW:☆)、ワシントン、マルキーニョス、田代有三
FW:レアンドロ、鄭大世、大島秀夫
MF:遠藤保仁、二川孝広、明神智和(DMF:☆)野沢拓也、長谷部誠
MF:フェルナンジーニョ、伊東輝悦、中村憲剛、マルシオ・リシャルデス
MF:水野晃樹、高橋大輔、山瀬功治(OMF:☆)、河合竜二
DF:田中マルクス闘莉王(CB:☆)、内田篤人、安田理大(LSB:☆)
DF:山口智、加地亮、市川大祐(RSB:☆)、寺田周平、坂本將貴
DF:古賀正紘、藏川洋平、駒野友一、千代反田充、レアンドロ
DF:中澤佑二、田中隼磨、小宮山尊信
GK:南雄太(GK:☆)、藤ヶ谷陽介、曽ヶ端準

今シーズンはかなり迷いました。昨シーズンとの比較であったり、成績と内容など、色々な部分を鑑みて、結局の所は印象で決めましたが、決めた今でも迷ってます(苦笑)それぐらい、あっちをとればこっちがみたいな状態に陥ってしまって(先に書いちゃえば、FW、プリメイロボランチ、両サイドバック、センターバック)傑出した選手がいないとも言えるけど、それだけ良い仕事をした選手が沢山いたというのは素晴らしいことなのかなーと。ま、簡単に短評。

大久保嘉人(ヴィッセル)
31Games(2698min)/14Goals!/3Assists/+A NationalTeam 1stGoal!

シーズン序盤は2列目から、終盤は本来のトップでと、持ち得る得点感覚を取り戻して得点を量産。大黒柱の離脱後に走ったチームの激震の中で主将という重要な役割を担い、空中分解を防いだと言う面でも貢献度は大きく、一回り大きくなったと言えるか。再び代表にも返り咲き、初ゴールも記録。「日本のエース」への階段を再び歩み始めた。

スペースを嗅ぎ分ける感覚と高いアジリティが生み出す鋭い飛び出し、前を向いてからのキレのあるドリブル、そして周囲を使える器用さと自ら行くところのバランス、2列目起用は彼の能力にあってたのかな。とにもかくにも嘉人がこういう状態に戻ってきたことは素直に嬉しい。ただ、持ち得る能力を考えれば、来期はもっと。世界と伍する事が出来るアタッカーの一人として、もっと上を目指して欲しい。

ジュニーニョ(フロンターレ)
31Games(2735min) /22Goals!/7Assists/GoldenShoes!/Best11!

爆発的な加速力、抜群の実効力を誇るドリブルワーク、強烈なまでのエゴが支える得点意欲。衰えるどころか凄みを増して今期はJ1得点王。フロンターレのゴールマシンは今シーズン、Jで最も止められない男だった。

今シーズン、フロンターレの試合を9試合見たけど、ジュニ自身の調子が悪い試合を除いて、ほとんどジュニの局面打開を無力化出来たチームはほとんど見あたらなかった。圧巻だったのはジュビロ戦のひとりやりきっちゃったゴール。ハーフラインからどんどん加速し、対峙するディフェンスを次々に抜き去ってゴールに繋げる(ま、ジュビロのディフェンスのやり方もまずかったが)はっきり言ってプロではそんなにお目に掛かれないプレー。30過ぎて身体能力的には衰えが始まってもおかしくないと見ていたのだけど、本当におみそれしました。来シーズン、フッキ復帰(早野乙)でどのような化学変化が起きるのか、めちゃくちゃ楽しみ。

本山雅志(アントラーズ)
34Games!(2811min)/2Goals/4Assists

フットボールに真摯に向き合うことで、彼が変わった。攻守の切り替わりに過敏過ぎるぐらいに素早く反応し、その時にチームに必要なことを全力でプレーする。それがオフェンスだろうと、ディフェンスだろうと。マイボールとなった瞬間、パスターゲットとなるために空走りも厭わずスペースランニングを繰り返す、相手ボールになった瞬間、すぐさまボールに食らい付き攻撃への移行を阻止する。その姿に8年前の鮮やかさはなかったかも知れない。しかし、泥臭くとも、今シーズンの彼は素晴らしい仕事をしていた、間違いなく輝いていた。

個人成績としては平凡なもの、でも今年の彼のプレーはチームのために捧げられていた、そして鹿島が優勝した。そうしたら彼を選ばないわけにはいかないかなーと。それぐらい今シーズンの彼の変貌ぶりは素晴らしかった。ここ数年の彼のプレーは、鹿島というチームにいたからか、倒れる前提でのプレーをしてみたり、痛がる演技をしてみたりと、フットボールを「プレー」する以外の部分に意識が向いていたように見えたけど、彼が本質的にフットボールと向き合った結果、今シーズンの真摯なパフォーマンスに繋がったのではないかと思う。最終節のゴールであったり、天皇杯準決勝のゴールはご褒美のように見えて仕方なかった。見事。

ロブソン・ポンテ(レッズ)
LooseBlog's J.League Awards MVP!
33Games(2839min)/7Goals/12Assists!!!/2007MVP!

磨き上げられた基礎スキルの高さ、展開に身を寄せたような的確なポジショニング、そして相手が突かれたくないところを突いて得点を導き出すセンス、それがしかも勝負所で飛び出す。今シーズン、ワシントンが昨年程の破壊力を持たず、田中達也も怪我がち、永井も不安定と、アタッカー陣が軒並み不安を抱えていた中で、唯一無二の存在感を発揮して、ACL制覇へと導いた功績は余りに大きい。

文句なし。レッズがリーグタイトルを逃した以外にケチの付けようがない。やっぱりブンデスで10番を背負っていた力は伊達じゃない。加入当時から別格感が漂っていたけど、今シーズンも素晴らしかった。高いレベルで全てを持ってる、ファーストタッチ(ボディシェイプやターン含めて)、ドリブル(相手の逆を取ることが非常にうまい、キープもうまいし、コース取りもいい)、パス(目を見張るようなパスは出さないけど、何気なく相手の虚を突いたり、穴を突く、それがクリティカルダメージに繋がる)、コンタクトスキル(腕、腰の使い方)、そして勝負強さ。全てをお手本にしたくなるようなクオリティの高さが伴ってた。

印象に残ってるのはACLファイナルかなー、鬼気迫る形相でディフェンスに駆けずり回り、スルーパスで貴重な貴重な先制点を導き出す。プレーのクオリティだけじゃなく、本当のプロフェッショナル魂を見せてもらった。こういう選手が日本にいることは敵とはいえ幸せなこと。お見事でした。リーグタイトルこそ逃したが、今シーズン主役であり続けたレッズの攻撃の核として今年のMVPに相応しいプレーだった。

Voce foi o primeiro, e voce era terrivel!!!

小笠原満男(アントラーズ)
14Games/4Goals/5Assist!/7YellowCard/Italy→Japan@summer

メッシーナでの挑戦は成功と呼べるようなものではなかったものの、イタリアでの経験は決して意味のないモノではなかった。元々あるゲーム構築能力やパス精度、鋭いFKに加え、ゲームを読む目、流れを感じる感覚に更に磨きが掛かり、内向的だった人間性に変化が見られてチームを引っ張る存在に。そんな彼の復帰は、戦術的に相手を抑えることを軽視しないオズワルド・オリベイラにとって、心強いことだったに違いなかっただろう。安定感と重厚感の増したチームは一つ一つのゲームをきっちりとモノに出来る力を手にし、終わってみれば9連勝。当確ランプのついていたレッズのタイトルをかっさらった。今や、「鹿島」を象徴する選手。

今シーズンのパフォーマンスを一言で表すなら「味わい深い」という感じ。相手のカウンター移行チャンスの所でスッと寄ってファールで潰すことにしても、相手の隙を見逃さずにクイックリスタートすることにしても、相手の弱点を見いだすとそこをしつこく使うことにしても、ゲームの流れを把握した上での鈍く光るプレーが非常に多かった。個人的に感心したのは、プロフェッショナルファール。「ここいかれるとやばい!」というところで躊躇なく相手を倒す。褒められた事じゃないかも知れないけど、チームのために汚れ役も厭わない。その象徴としての半期で7枚のカード。ゲームの流れを読んでいるからこそのファインプレーと言えるのかなーと。流れを読む、ゲームを読む、そこを高く評価した上での選出。

鈴木啓太(レッズ)
33Games(2891min)/+ACL+NationalTeam/1Goal/2Assists/Best11!

常にリスクをコントロールしながらボール狩りに励んで、リーグ最少失点に大きく貢献し、ACLでもハードな相手を向こうに回して戦い抜き、アジアカップ含めてA代表でもその姿勢は変わらず、赤いシャツでも青いシャツでも大きな存在感を発揮した。又、課題であったオン・ザ・ボールの部分でも進化、ミドルパスの精度の向上、攻撃参加の実効性、ミスの減少と、いまや大きな弱点とは言えない。今や押しも押されるぬ日本を代表するアンカープレーヤーにそぐうクオリティを示し続けた。

今シーズンもよく働いた。とにかくボール奪取に置ける実効力の高さは特筆すべきモノ。以前から持っている出足の鋭さや広範囲にわたるカバーを可能にする運動量はそのままに、今シーズンは展開を読んだポジショニングというのが非常に良かった。沢山の試合に出た訳だけど、それだけの経験を積み上げてると言うのが表れているかなと。又、攻撃面でも進化を続けてる。いつの試合かパッと思い出せないけど……、右サイド深くまで飛び出して股抜きで相手をかわしてクロスという形で、ワシントンのゴールをアシストしたシーンなんかはその象徴的なシーン。来シーズンもフル回転が予想されるけど、何とかパンクせず走り回って欲しいモノ。今回の選出は敬意も含めて。

森勇介(フロンターレ)
30Games/1Goal/2Assists

カード収拾癖や激しい気性ばかりが先行するが、関塚監督の下で開眼。鋭い突破、アイデアのあるクロスは各クラブの対峙するプレーヤー達を悩ませ、チームの戦術やシステム変更に応じて、ウイングバックもサイドバックも右も左も問わずにこなしてチームの戦術的柔軟性を支える一人なり、ついには日本代表候補にも選出。今や、Jでも指折りのサイドアタッカーに変貌した。

右サイドは迷った。内田も、加地も、駒野も、市川も、みんなそれぞれに良いところがあって、評価出来るポイントもある。でも、今シーズンの森の実効力は素晴らしかった。結構丁々発止の主導権の取り合いが見られたのだけど、その争いの中でも常に積極性を失わずに仕掛けて抜いてきたと言う実績は素晴らしい。ダイナミックなオフ・ザ・ボールランも多く、中村憲剛の美しいパスの終着点として何度も局面の代わるプレーを演出していたのも印象深い。守備面ではナビスコで安田にやられたシーンがクローズアップされてたけど、1vs1の応対などは進化を遂げてる。関塚監督の中では欠かせないプレーヤーになってるのかなーと。ま、カードはご愛敬と言えるぐらいまでパフォーマンスは高まってるはず、来シーズン山岸が来るのであれば、かなり面白そうな両サイドになるんじゃないかと期待高まるね。

岩政大樹(アントラーズ)
33Games(2961min)/6Goals!/1Assists/Best11!

抜群の強さと高さを誇る鹿島の壁。その身体能力の高さが代名詞となりつつあるが、守備技術の向上しており、着実にJ最高峰のセンターバックへの階段を上っている。特に水際での反応の良さ(危機察知)、身体の張り方は非常に逞しく、何度も危ない場面で鹿島のゴールを守り通した。又、セットプレーからも迫力ある飛び込みから6発。野沢のキックとの相性は抜群で連戦連発という決定力も見せつけた。年末には悲願の代表入りも果たし、ブレイクスルーの予感。

まだキャリアとしては100試合ちょっと、それにもかかわらず既に風格が出てきて、鹿島の3番は嫌なやつと言う印象になってきた。今まではどこか強いだけと言う感じもあったけれど、今は全然そんなことがない。センターバックの質は自分が不利な状況になったときに、どれだけの対応が出来るのかと言うところで見るのだけど、そこで岩政も鋭い反応や読みで危機的状況を救うプレーが非常に増えたと思う。代表での国際経験を積んでいけばもっと凄いセンターバックになれるんじゃないかな?ゴール数も素晴らしい。来年はアジアで丁々発止のやり合いの中でどこまでやれるのか、楽しみ。

高木和道(エスパルス)
34Game!!!(3060min!!!)/All Season card×2!!/-36goals

抜群の高さで制空権を握り、平面勝負でも周囲との関係を密に凌ぎきり、シーズンフルタイム出場も果たしたエスパルスの大型ディフェンダーの貢献度は非常に高かった。跳ね返す力の確かさ、ミスの少なさは、特筆すべき要素であり、その結果としてのシーズン36失点のリーグ3位、そしてリーグを4位で終えた原動力となった。

今や、トップ3追撃の最有力候補となっているエスパルス、その最大の売りは長谷川健太監督就任時から着実に積み上げてきた守備に置ける戦術熟成度。それを構成する中でもラインコントロールする高木和道の役割は大きいだろうし、その彼が常に出場し続けていたという要素も又、意味のある事だったと思う。それと、以前も書いたけれど、カードをもらわないで守れるというのは技術の一つ。彼がフルタイム出場したことは大きく評価したい。僕は岩政よりも先に代表に呼ばれるかなーと思っていたけど、先駆者達を追い越すには後はインパクトと箔か。

阿部勇樹(レッズ)
33Games(2943min)/+ACL+NationalTeam/3Goals/1Assist/Best11!

更なる成長を求めて渡ってきた浦和の地で、様々なポジションを委ねられながらもそつなくこなし、チームに慣れてからは大きな存在感を発揮。厳しいゲームの中でこそ輝く彼の存在は、激しいアジアの攻防の中でひときわ輝き、アジア制覇をたぐり寄せる大きな力となった。

ポジションも定まらない、代表でチームを離れる事も多い……様々な不確定要素を抱えた中での移籍一年目のシーズンなのにもかかわらず、既にチームの中核となっていること。決して簡単ではないと思うのだけど、それをさらりとやってしまうのが阿部勇樹の凄さか。どのポジションでもそつなくこなせるセンスと戦術眼もそうだけど、厳しい試合でこそ輝く強さは本当に素晴らしい。特にACL準決勝2ndLegの鬼神の如きパフォーマンスは心撃たれた。来シーズンは主力が抜けることも予想され(まだ流動的だけど)、更なるフル回転の必要性が出てくるだろうけど、進化した阿部勇樹が見たい。とにかく疲労抜け。

都築龍太(レッズ)
33Games(2970min)/-27Goals!/1Game-0.82Goals!/Best11!

今シーズン再び定位置を取り戻した今シーズンのパフォーマンスは間違いなく図抜けていた。ディフェンス陣のミスにも厳しく叱責する姿など気迫を前面に出す姿が彼のスタイルとなっているが、そのセービングシーンを見ると、冷静にシュートタイミングやコースを読み、確実にはじき出すような確率の高いセービングをしている感がある。そして、その結果としての1試合0.82という圧倒的数字。浦和の守護神の存在感は抜群だった。

浦和は守備が強いチームではあるけれど、被シュートは結構多いチーム。それだけGKの役割も大きい。その中で都築が残したこの数字は素晴らしい。ビッグセーブが非常に多く、ミスは少ない、オジェックはもちろんのこと、チームメイト達の信頼の応えるモノだったと思う。個人的に非常に印象に残っているのは、これまたACLのセミファイナル2ndLeg、ビッグフラッグの大きなプレッシャーと共にゴールマウスに堂々と立つ都築の姿が非常に格好良かった。ビッグ2を押しのけて代表入りも期待。

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総括

今シーズン通じて感じたこと、と言う意味で書きます。

何となくですが、リーグに、ぼんやりながら上位とそれ以外の差の境界線が生まれてきたのではないかなーと。それが表れた結果として、鹿島のリーグ・天皇杯二冠、レッズのACL制覇、ガンバのナビスコ制覇となったのかなーと。その差を言葉に表すとしたら、「勝者」に値するだけの「強さ」。

内容的に示していたモノに、大きな差があるかと言えばそうでもない。J2で積み上げてきたプレッシングを含めた堅守と「0トップ」的ダイナミックカウンターで旋風を巻き起こしたレイソルの快進撃、鈴木監督の下積み上げてきた統一性のある攻守に新戦力が融合したアルビレックスの躍進、そしてまさに「台風」のような実効力伴う超ハイテンションプレッシングからの飲み込むようなサッカーでインパクトを残したFマリノス……、フロンターレにしてもそうだし、エスパルスにしてもそうなんだけど、決して今、天下を取っているチーム達と比べてもそんなに大きな差があるとは思えない。

ただ、「勝負」となると全く違う。フットボール的なアプローチとして「結果」を重視するかという意味ではなく、勝負を引き寄せる力、譲らない力、決めきる力。そういった目に見えない力に置いて差があるのではないかと。いわば、勝っているチームと勝っていないチームの差……。

象徴的なのが2つのタイトルを獲ってしまった鹿島。9連勝の間、内容的には際どいというか相手に上回られた試合というのが結構あったように見えた。それでも彼らは9連勝(天皇杯含めるともっとかも)という結果を残した。それは一試合の中に訪れる勝負の綾となる部分を理解し、最大限の力を発揮し、勝負をモノにする。彼らの場合、昨シーズンまではタイトルから遠ざかり、継続的な要素があるかと言えばそうではない。ただ、勝者としての記憶、クラブとしての伝統が呼び起こされたからこそ、こういった結果を導き出したのではないかと思う。そして、それは現在彼らを追うチームにはないモノだった……。

ただ、最初に書いた通り、ぼんやりとした境界線でしかないともいえる。それを越えるチームが来シーズンはタイトル争いに絡んでいくだろうし、維持出来なかったチームは没落していくかも知れない。ま、それは来シーズンのお楽しみ。今シーズンは、そんなことを感じたシーズンだった。

*浦和に関しては結果を見れば一目瞭然、内容的には停滞、いや衰退したかも知れない(徹底度という意味で)それでも彼らは強かった、負けなかった(ACL無敗での優勝はその象徴)そこにレッズが今J最高峰にいる理由だと思う。これからより上を目指す上でフットボール的な充実を目指すべきだと個人的には思うのだけど(そうしたら間違いなくレッズは抜ける)、それはオジェックとクラブの考え次第かな。彼らがビッグクラブになる過程の中でどのような道を辿るのか。それは楽しみかな。

*ガンバはちょっと違うかな……、勝負を引き寄せる、決めきる力は浦和や鹿島に比べると弱い。ただ、その分どのチームも到達出来ていないぐらいの圧倒的な質を持っているからこそ、今の地位を維持出来ているのかな。今シーズンチームとして最も質の高いチームはガンバだったと思う。ただ、そういうチームがリーグタイトルを逃したというのは、ガンバというチームに「決めきる力」が足りなかったのかなーと。てか、個と言う要素で昨シーズンよりも弱かった気がしてならない。マグノがフロンターレ戦で怪我をしなければ……たらればは仕方ないけどね。

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とにもかくにも、2007年、楽しませて頂きました。そして来シーズンも素晴らしいプレーと寿命が縮まるような勝負を楽しませて下さい。ということでクローズ。

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*昨年までは「shining Young Talent」と評して、若手のベストイレブンもやっていたのだけど、今シーズンはそこまで見切れていないのと、候補がいないのでなしで。新人王?だからコミーだって。

*明日はインカレ、明後日は選手権、国立連発です。更新するかどうかはわからないけど、とりあえず小椋キタコレ、マムシ!マムシ!のことはやるよ。色々まとめて。

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