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January 29, 2008

2008 J1動向とか展望とか -2-

はい、どんどん行きます。第2弾。

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浦和レッドダイヤモンズ

選手動向

[in]
高原直泰(←アイントラハト・フランクフルト[GER]/完全移籍)
エジミウソン(←アルビレックス/完全移籍)
梅崎司(←トリニータ/完全移籍)
三都主アレサンドロ(←レッドブル・ザルツブルク[AUS]/レンタル復帰)
近藤徹志(←愛媛FC/レンタル復帰)
高崎寛之(←駒沢大/新卒)
橋本真人(←市立船橋高/新卒)
林勇介(←盛岡商業高/新卒)

[out]
ワシントン(→フルミネンセ[BRA]/完全移籍)
ネネ(→コリチーバ[BRA]/完全移籍)
長谷部誠(→VfLヴォルフスブルク[GER]/完全移籍)
小野伸二(→ボーフム[GER]/完全移籍)
赤星貴文(→ホーリーホック/レンタル)
大山俊輔(→ベルマーレ/レンタル)
横山拓也(→愛媛FC/完全移籍)
中村祐也(→ベルマーレ/完全移籍)

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2008 Reds
    エジミウソン 高原
         梅崎
 アレックス        山田
       啓太  阿部
   堀之内 闘莉王 坪井
         都築

FW:田中達、永井、小池、エスクデロ
OMF:ロブソン・ポンテ、山田
SMF:平川LR、相馬L、永井R、岡野R、細貝L、堤L
DMF:細貝、内舘
CDF:阿部、細貝、近藤、堤、橋本
GK:山岸、加藤

  エジミウソン 高原
 アレックス     梅崎
    啓太  阿部
 平川        山田
   闘莉王  坪井
      都築

FW:田中達、永井、小池、エスクデロ
SMF:ポンテLR、岡野R、相馬L、山田R、永井R
DMF:細貝、内舘、堀之内
SDF:相馬L、堤L、細貝LR、アレックスL、阿部LR
CDF:堀之内、阿部、細貝、近藤、橋本
GK:山岸、加藤

市場動向

国内とアジアのダブルという偉業に後一歩の所まで迫りながら、超ハードスケジュールによる蓄積疲労が足枷となった昨シーズン。これを受け、昨シーズンから一転大型補強を敢行。日本最高のストライカー高原直泰をドイツから呼び寄せ、ここ数年二桁得点を続ける高速アタッカーエジミウソン、果敢な突破で攻撃にアクセントをつけれる未来のエース梅崎司を相次いで獲得。そこにオーストリアでの挑戦を終えたアレックスも復帰し、国内トップクラスの資金力を遺憾なく発揮した感がある。

ただ、今オフは動かざるを得ない状況にあったのも事実。エースとして2シーズンで42点を上げた(カップ戦合わせると51点)大砲ワシントンがチームを離れ、悪夢の最終節で攻撃の核ロブソン・ポンテが長期離脱を余儀なくされた。彼らの不在で空いた穴を埋めることの出来る高いレベルのプレーヤーの補強は、王座奪還のためには至上命題。その至上命題をいとも簡単に実現してしまうところは、さすがビッグクラブと言えるところ。

しかし、早い段階から噂に登っていた長谷部が海外挑戦を決め、不良債権化していたとはいえ高い技術とビジョンを持つ小野伸二もクラブを離れるなど、こう次々と穴が空いては、いくら国内屈指のビッグクラブといえどその穴は埋めきれない。こういう事態を予測してか年末からFC東京・今野との交渉を進めていたはいたものの獲得には至らず、未だに彼らの代わりとなるプレーヤーは見つかっていない。現有戦力でも対応出来るだけの戦力層を抱えているとはいえ、アジアと国内のダブルを可能にするための戦力の拡充を狙っていたことを考えれば、その目的達成度は微妙なところかも知れない。

スタイル

厚く堅い守備ブロックを土台に、個々の高い技術で効率的に攻めきるスタイルは不変と思われる。浦和の強みは、スキルやポジショニングの質など個々の選手の持ち得る能力の水準が非常に高いこと。これがあるから効率的なプレーも可能となり、積み重なることで相対的に相手との差となって表れる。こういった部分は選手が入れ替わっても変わらないだろうし、今シーズンも安定した力を発揮する事が予測される。

しかし、ディティールに関しては大きな変化がありそう。それはもちろんそのディティールを形取ってきたプレーヤーが入れ替わるからなのだが、その変化が吉と出るか凶と出るかは未知数。高原は置いておいて、エジミウソン、アレックス、梅崎など個人で仕掛けられるプレーヤーが増えただけに、適切な状況での局面打開プレーで優位性を保てば、より実効性の高い攻撃となるだろうし、個が強調される余り断片的なプレーばかりに終始すると、機能不全、空中分解という事態も考えられる。

他にも代表招集による疲労なども絡む中でのマネジメントなど、彼らを取り巻くファクターは無数にある。それだけに興味も尽きない。

*開幕戦レッズなんだよねー。負けるといつもがたっと来るから開幕は嫌だなーと思ったりもするけど、代表招集などもあって新戦力のフィットに時間が掛かるだろうから、開幕で当たってしまった方が良いのかも知れない。ま、そろそろ勝ちたい。にしても、浦和の選手達はなんだかんだ言ってうまいんだよなー。パス一本一本の精度、ファーストコントロール、その辺の質が高い。クリアとかでもきっちりと前に当てて、受ける選手もイイポジショニングできっちり収めて前を向いちゃう。高い技術が効率性を生む。これはタレント力と言ってしまったらそれまでだけど、見習うべき部分でもあるのかなーと。

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柏レイソル

選手動向

[in]
アレックス(←アビスパ/完全移籍)
ポポ(←慶南[KOR]/レンタル)
杉山浩太(←エスパルス/レンタル)
茂原岳人(←ヴァンフォーレ/完全移籍)
菅野孝憲(←横浜FC/完全移籍)
太田圭輔(←エスパルス/レンタル→完全移籍)
鎌田次郎(←流経大/新卒)
村上佑介(←順天堂大/新卒)
大津祐樹(←成立学園高/新卒)

[out]
アルセウ(→コンサドーレ/完全移籍)
谷澤達也(→ジェフ/完全移籍)
水谷雄一(→サンガ/完全移籍)
佐藤由紀彦(→ベガルタ/完全移籍)
平山智規(引退)
岡山一成(→ベガルタ/レンタル→完全移籍)
中澤聡太(→ガンバ/レンタル→完全移籍)
中谷勇介(→サンガ/レンタル→完全移籍)
小林亮(→トリニータ/レンタル)
池元友樹(→横浜FC/レンタル)
長谷川悠(→モンテディオ/レンタル)
大久保哲哉(→アビスパ/レンタル)
大河原亮(→FC琉球/完全移籍)
石館靖樹(→栃木SC/完全移籍)

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2008 Reysol
      フランサ
 アレックス ポポ  太田
     杉山 山根
 大谷        蔵川
     近藤 古賀
        南

FW:李、北嶋、茂原
OMF:李C、菅沼L、茂原LCR、鈴木達L
DMF:永井、柳沢、小林祐、柳澤
SDF:アレックスL、石川R、鎌田R、小林祐LR
CDF:小林祐、鎌田
GK:菅野、加藤

市場動向

J2でじっくりと作り上げてきた力を遺憾なく発揮する形でJ1で旋風を巻き起こしながら、地球防衛となる目標を達成後は失速。そんなJ1での1年間を経て見えた課題を踏まえ、今オフに見えるテーマはアタッカー陣のブラッシュアップ。その結果、ポポ、アレックス、茂原(+太田の完全移籍)と好選手を多数獲得。又、アルセウの抜けた穴を埋めるために杉山浩太をレンタルで獲得。獲得の分、放出も少なくなく出入りの激しい形となっているが、狙い通りの動向となったか。

又、J2時代に出場経験も積ませていた今シーズンの目玉の一人鎌田次郎をしっかりと確保、バックラインは怪我がちな選手が多いだけに、彼の入団も層を考える上では小さくない。一度のJ2降格から生まれ変わったレイソルのフロントの優秀さを感じさせられたオフシーズンの動きだった。

スタイル

堅守を基盤に、素早い切り替えからの長距離ランニングとフランサのファンタスティックなスキルが絡み合うダイナミックな攻撃に大きな変更はないと目される。もしかしたら新戦力には、このサッカーに+αを付随して欲しいという狙いがあるのかも。ただ、対角線のスペースを狙ったカウンター、フランサの美しい周囲を使うプレーを活かすサポート、そして高い位置からの激しいアプローチなど、課される運動量は非常に多く、新戦力が機能するかは未知数(茂原は置いておいて、特に外国籍選手)イメージの共有という部分を鑑みても、既存戦力の重用と言う可能性もなきにしもあらずか。どちらにしても、フランサの後ろに控える5つの席の争奪戦は非常に激しくなりそう。

課題としては、フランサ不在時に顕著なプレーの質の低下、昨シーズン神掛かっていた守備陣の集中力の継続など、終盤失速時に見られた要素か。2年目ともなれば、対策を打ってくるチームも少なくないだけに、石崎監督の元、結束したチームにとっては真価を問われる一年となる。

*基本的にはリアクションのチームなので、対策を取られたときが一番困ると思うのです。ただ、そこで活きてくるのがフランサであり、新外国人なんだろうなー。プランニングとしては、新外国人に沢山点を獲って欲しいということなんだろうなー、ディエゴみたいに。ま、どうなるかお手並み拝見。ポジションに関してはこれから競争、特にアルセウの抜けたボランチの競争がどうなるか。大谷も本職をやりたいようだし(しかもアレックス入ったから……)、永井のパスセンスはチームタスクとして活かしたい。ただ、杉山のようなダイナミックなプレーヤーにいてほしい側面もあるはず。選択としては難しいかも。レイソルの選手は気を抜けないね。ノブリン、恐ろしい人。

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ジェフユナイテッド市原・千葉

選手動向

[in]
ヨジップ・クゼ(監督就任)
坂本將貴(←アルビレックス/完全移籍)
馬場憂太(←FC東京/完全移籍)
谷澤達也(←レイソル/完全移籍)
苔口卓也(←セレッソ/レンタル)
青木良太(←ガンバ/完全移籍)
櫛野亮(←グランパス/レンタル復帰)
田中淳也(←サガン/レンタル復帰)
益山司(←岐阜工業高/新卒)
乾達朗(←ジェフU-18/昇格)
高田健吾(←ジェフU-18/昇格)
奥山泰裕(←東北学院大/新卒)
エディ・ボスナー(←ヘラクレス・アルメロ[NED]/完全?)
ミルコ・フルゴヴィッチ(←ハイデュク・スプリト[CRO]/完全移籍)

[out]
アマル・オシム(解任)
羽生直剛(→FC東京/完全移籍)
山岸智(→フロンターレ/完全移籍)
水本裕貴(→ガンバ/完全移籍)
佐藤勇人(→サンガ/完全移籍)
水野晃樹(→セルティック・グラズゴー[SCO]/完全移籍)
藤田義明(→トリニータ/レンタル→完全移籍)
黒部光昭(→アビスパ/完全移籍)
安里光司(→FC琉球/完全移籍)
ジョルジェビッチ(契約解除)

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2008 JefUnited
    巻   新居
      工藤
  下村   フルゴヴィッチ
 坂本  中島  ??
   斉藤  ボスナー
      立石

FW:レイナウド、青木、苔口、乾
OMF:馬場、谷澤、楽山、米倉、益山
DMF:伊藤、工藤、坂本、楽山
SDF:結城L、市原R
CDF:中島、池田、結城
GK:櫛野、岡本

市場動向

涙なしには語れないようなオフとなってしまった。イビチャ・オシムが手塩に掛けて育て上げてきたプレーヤー達が、次々とクラブを離れる選択をし、結果としてチームの顔とも言える主力が5人一気に流出するという前代未聞の事態に。見えないビジョン、曖昧な責任問題、低い選手評価、内部の混乱など、質の低い仕事をしてきたクラブのツケを払わされる形となったサポーターのことを考えると、他人事ながら心が痛む。

とはいえ、クラブが終わるわけではないだけに、放出の代わりに入ってきた資金を元手に、馬場・谷澤・苔口・青木といったクラブでポジションを掴めない状態ながらポテンシャルのありそうな選手を獲得。又、(目的としては選手の引き留めだったらしいが)昨年半分追いだしたような形でアルビレックスに放出した坂本を再び呼び戻すというあり得ない動きを見せ、チーム再建に向けて急ピッチで補強に走っている。現時点では未発表なモノの大物外国人選手の獲得も狙っていることだが……。

ま、どちらにしてもチームのアイデンティティが壊れてしまうようなオフとなってしまったわけで、その評価が高いはずはない。

スタイル

監督が替わっただけでも読めなくなるのに、それに加えて主力が5人もいなくなるとなれば、予測することすら難しい。サラとなった状態からの再編成となるだけに、監督にとってはやりやすい状況とも言えるが、置かれた現状は余りにも厳しい。

メンバーを見ると、昨シーズンまでのチームのアイデンティティであった「走る」プレーヤーの割合が減ってしまったが、その分スキルフルなプレーヤーが増えた。皆、開花には至っておらず、まだまだ蕾の段階ではあるが、そんなプレーヤー達を覚醒に導き、彼らのスキルを活かすようなことになれば面白い。とはいえ、これは所詮机上の空論。戦力が大幅に入れ替った上で新しいチームを作らなければならないだけに、チームがフィットするまでには時間が必要だし、機能するチームを作ったところで戦力的に厳しい陣容であることは否めない。過酷なシーズンとなるのは間違いなく、こうなってしまった以上腹をくくるしかないのかも知れない。

*一つ朗報なのは、今シーズンは不安要素を抱える怪しいチームが結構多いこと。他がこけることでおこぼれをもらえる可能性もあると思う。ただ、死人に鞭を打つようで悪いけど、個人的にはやっぱりもの凄い厳しいと思う。クゼの腕次第だとは思うけど、芯を持ってプレーしてきたチームがそう簡単に変われるかと言ったら、そんな簡単じゃないと思うから。とにもかくにも急ピッチでの整備と意識改革が必要かな。僕は来年も再来年もフクアリ行きたいぞ!そして、勝ち点欲しいぞ(考えが邪)

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と言うことで1/3かー。何だか沢山の人に見て頂いているみたいだし、何とか頑張っていきたいと思います。次は東京と神奈川、かな?てか、神奈川一個なんだ。(自チームはここではやらないつもり。TMとか見たときに随時やるつもり)となるとその次、新潟か?ま、いいや。

ということでここまでー。

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*結構急ぎで書いてるので、誤字が多い気が……ちゃんとチェックしてるつもりなんですけど、読みづらくて申し訳ないです(苦笑)

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January 28, 2008

2008 J1動向とか展望とか -1-

ほんとに、軽く、軽くだからね。

じゃないと、いつも通り途中でやめちゃうから。

と言うことで撫でる感じでJ1の各チームの陣容と展望なんかを。今回は札幌・鹿島・大宮。

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コンサドーレ札幌

選手動向

[in]
ダヴィ(←ヴィトーリア[BRA]/レンタル→完全移籍)
アルセウ(←レイソル/?)
クライトン(←アトレチコ・パラナエンセ[BRA]/完全移籍?)
ノナト(←バイーア[BRA]/?)
デビッドソン・純・マーカス(←アルビレックス/レンタル)
坪内秀介(←ヴィッセル/レンタル)
平岡康裕(←エスパルス/レンタル)
吉弘充志(←サンフレッチェ/完全移籍)
鄭容臺(←横浜FC/レンタル→完全移籍)
富永康博(←Fマリノス/レンタル→完全移籍)
宮沢裕樹(←室蘭大谷高/新卒)
柴田慎吾(←浜松大/新卒)
堀田秀平(←レイソルU-18/新卒)
横野純貴(←コンサドーレユース/昇格)

[out]
ブルーノ・クアドロス(→FC東京/完全移籍)
関隆倫(未定)
和波智広(未定)
金子勇樹(未定)
カウエ(→ヴィトーリア[BRA]/完全移籍)
イタカレ(→ヴィトーリア[BRA]/完全移籍)
吉瀬広志(→ガイナーレ鳥取/完全移籍)
岡田佑樹(→栃木SC/完全移籍)
川崎健太郎(→カターレ富山/完全移籍)
桑原剛(→福島ユナイテッドFC/完全移籍)

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2008 Consadole
  ノナト ダヴィ
 西谷      藤田
   芳賀 クライトン
 坪内      西嶋
   吉弘  曽田   
     高木

FW:中山、石井、宮澤
SMF:砂川、岡本、西
DMF:マーカス、大塚、鄭
SDF:西澤R、平岡L
CDF:池内、平岡、鄭
GK:トミー、佐藤

市場動向

J2制覇での昇格とはいえ、他の昇格チームと比べても戦力的には少々不安が残る部分もあったことを考慮してか、J1を戦い抜くために数的にはかなり多くの入れ替えを実施。その中でもチームの不沈を握る外国籍選手の出来不出来が鍵を握るか。J2でも得点力不足に苦しんだ中でダヴィと共に鍵を握るノナト、石崎レイソルの中でも堅実かつダイナミックなプレーを見せたアルセウ。アルセウに関しては普通に良い選手で、三浦スタイルに順応すれば大きな力になるはず、特に攻撃面で。問題はノナト。彼が当たらないとなると、チームとしては非常に厳しいことになるか。ノナトの実績に関しては面白そうだが、旬を逃してる匂いも。高いポテンシャルを持つU-18代表宮澤裕樹にも期待したいところだが、それは時期尚早か。

どちらにしても、三浦スタイルへの順応を見ずして、チームのクオリティを引き上げる補強が出来たかどうかは少々計りかねる部分がある。フロントの働きとしては、やれることはやったと言えるとは思う。

スタイル

三浦俊也のチーム、それでこの項目は終わる……。とはいえ、コンサドーレではアルディージャを更に守備に特化させたチームを作ってきた印象。昨シーズンダヴィと中山が前線から追い回し、後ろがしっかりと4-4のゾーンで相手を捕縛。展開を閉塞させ、隙を見いだしたところで繰り出すカウンター。J1で指揮を執っていた頃と大きな変化はない。

とはいえ、大宮と比べても戦力的には恵まれていない。戦力差云々という部分を既にタクティクスの中に織り込んで戦ってきている三浦俊也とはいえ、J1に通用するクオリティを備えているかどうかを考えると、厳しいと言わざるを得ない。特に攻撃面。西谷・藤田と言ったJ2で光ったプレーヤー達もJ1のタレントに比べると……ダヴィにしてもそれは同じ事が言える。それだけに、三浦監督が手塩に掛けてきたゾーンがやはり生命線となるだろう。

*勝負だけのことを考えたら、上がってきて欲しくなかった。それぐらい、三浦監督のタクティクスは隙が少ない。昨シーズン見ても、完成度は高い。去年の横浜FCに似てるけど、横浜FCのようにぶれることがないので、ああいう風な瓦解は避けれるとは思う。でも、点を獲れそうな匂いがJ2ですらあんまりないから、J1だとどうなのかなー。リスクを掛けるチームが多いから逆に嵌りやすい?んー、どうだろ?ノナト・ダヴィ次第かなー。

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鹿島アントラーズ

選手動向

[in]
伊野波雅彦(←FC東京/完全移籍)
笠井健太(←パウリスタFC[BRA]/完全移籍)
金古聖司(←グランパス/レンタル復帰)
鈴木修人(←早稲田大/新卒)
川俣慎一郎(←鹿島ユース/昇格)

[out]
柳沢敦(→サンガ/完全移籍)
中島裕希(→ベガルタ/レンタル→完全移籍)
深井正樹(→グランパス/レンタル)
田中康平(→ベガルタ/完全移籍)
首藤慎一(→ホーリーホック/完全移籍)
山本拓弥(→ガイナーレ鳥取/完全移籍)
吉澤佑哉(→カマタマーレ讃岐/完全移籍)
ファボン(→サントス[BRA]/完全移籍)

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2008 Antlers
   田代 マルキ
 本山      野沢
   小笠原 青木
 新井場     内田
   大岩  岩政
     曽ヶ端

FW:佐々木、興梠、野沢
OMF:ダニーロ、増田、船山、小笠原
DMF:中後、伊野波、鈴木修
SDF:石神L、笠井R、伊野波LR、中後R
CDF:伊野波、青木
GK:小澤、杉山

市場動向

オフの動向は例年通り、必要最小限の動きに終始した感。アジアを意識すればする程、補強の動きは大がかりになっていくものだが、あくまでも自前でプレーヤーを育てながら勝利を目指すと言うスタンスは変わっていないのかも知れない。ただ、全く動かなかったわけではなく、必要な部分ではピンポイントで動いた。ユーティリティ伊野波の獲得がディフェンス陣全体の層を厚くし、逆輸入となる笠井の獲得は他のビッグクラブに比べ資金力に劣る鹿島が開こうとしている新境地の感あり。気になるのは入れ替えの噂も流れていた外人選手、現時点では現行の3人のままみたいだけど……はてさて。

懸念されるポイントとしては、柳沢を始めとして次々に放出が続いて層の薄いFW陣。ベガルタで可能性を見せた中島も、トップでの実績も充分な深井も戻さず4人態勢で厳しいシーズンを乗り越えられるのかというとクビをひねらざるを得ない。ただ、興梠も佐々木も伸び盛りなだけに、沢山の出場機会を得て伸びてくれば、鹿島としては万々歳か。

スタイル

今シーズンも基本的な戦い方は変わらない。オズワルド・オリベイラの分析結果を元に、相手の良いところをケアしながら、相手の穴を突いて上回るフットボール。元々備えている高い技術を持つプレーヤー達が、オズワルド・オリベイラの元で結束していることがこのチームの強み。チーム全体が過敏にボールの行方に反応することには集中力、全員が献身を厭わない姿勢には規律を感じさせ、そこに勝負所を見定めて力を発揮する「鹿島イズム」が加わることで、安定した強さを発揮した昨シーズンのことを考えれば説明の必要はない。今シーズンは、完成度の更なる向上、新加入選手や若手選手をグループに加えることで層の拡充を狙う。

キーとしては、連戦による疲労などにより、チームのモラルやバランスが継続出来るのか。メンバーが替わったときに同じようなクオリティを発揮出来るのかという点。そして、トップの選手達が昨シーズン同様の得点力を維持出来るのかと言う点か。

*土台が形成され、そのクオリティが高いだけに今シーズンもある程度の結果は残すと思うけど、昨シーズン終盤程のセンセーショナルな強さは発揮出来なそうな気もする、ACLはそれぐらい過酷。ただ、オズワルド・オリベイラの「オズの魔法」で新たなモノをもたらしたり、夏場にあるであろう外国籍選手の入れ替え(ファボンがサンパウロに移籍するとか何とか)やナカタコの復帰が起爆剤となったら、又行っちゃうかも知れない。てか、今年はやらせない。昨シーズンも勝てそうだったし。

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大宮アルディージャ

選手動向

[in]
樋口靖洋(←モンテディオ/監督就任)
内田智也(←横浜FC/完全移籍)
金澤慎(←ヴェルディ/レンタル復帰)
村山祐介(←ベルマーレ/レンタル→完全移籍)
丹羽大輝(←ガンバ/レンタル)
市川雅彦(←法政大/新卒)
土岐田洸平(←法政大/新卒)
塚本泰史(←駒沢大/新卒)
清水慶記(←流経大/新卒)
川原達也(←東洋大/新卒)
青木拓矢(←前橋育英高/新卒)
渡部大輔(←アルディージャユース/昇格)

[out]
佐久間悟(→退任/強化部長へ)
奥野誠一郎(→引退)
若林学(→愛媛FC/レンタル)
島田裕介(→ザスパ/レンタル)
石亀晃(→ザスパ/レンタル)
西村陽毅(→アルテ高崎/レンタル)
柴崎邦博(→栃木SC/完全移籍)
平野孝(未定)
平岡靖成(未定)

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2008 Ardija
   D.マルケス 吉原
 藤本      小林大
   斉藤  小林慶
 波戸       西村
   冨田 レアンドロ    
      荒谷

FW:P.ジュニオール、盛田、桜井、市川
SMF:内田、橋本
DMF:佐伯、金沢、片岡
SDF:村山R、田中輝R、冨田R
CDF:片岡、丹羽、塚本
GK:江角、小林

市場動向

例年には珍しく、非常に静かなオフ。資金を前倒しして補強に走ったしわ寄せが来たのか。ほぼ現状維持と言えるが、その中で目立ったのが新卒アタッカーの大量補強。インカレ決勝に進んだ法政の2トップをそのまま補強、ユースで結果を出していた渡部も昇格させ、次世代を見据えたオフの動きと言えるか。とはいえ、やはり今シーズンはデニス・マルケスが軸なのは変わらないが。

即戦力という面では層の薄かった2列目に横浜FCのよく走るno.10内田を補強。藤本も年齢を重ね、可能性を見せた橋本も終盤は怪我がちと、選択肢が少なかったことは否めなかっただけに、彼の加入は大きい。どちらにしても現有戦力をいかに活かしていくのか、新監督に担うところが大きい。

スタイル

三浦俊也の残した伝統の守備組織は彼がチームを離れた今も脈々と残っており、それが昨シーズン陥った窮地を救ったことを考えても、この基盤が活かされることが予想される。しかし、新監督に就任した「うちの」樋口さん、がより前から、アグレッシブに戦おうとしているようで、その効果がポジティブに出るのか、ネガティブに出るのかは未知数。樋口さんがどこまでそのコンセプトを浸透させ、具現化できるのかが今シーズンのポイントになりそう。

あくまでも予測でしかないが、コンセプトの浸透までは失点数もある程度覚悟が必要なだけに、そうなるとそれに伴う得点力が必要となるか。大宮の課題として、得点力不足が上げられるが、その要因として前線へのサポートが薄いことが上げられる。その辺の意識改革が出来るかどうかも又、一つ鍵を握る部分かも知れない。

*てかね、札幌と大宮、三浦さんなチームが二つあるってのが嫌なわけですよ。試合自体も砂を噛むようなあれな内容が多いし、なにより勝てない。もうトラウマ。でもね、ナクスタと札幌ドーム両方楽しみでもある。ナクスタは二回行けるし。それと嫌いでしょうがないんだけど、今シーズン就任した樋口さんにはやっぱり頑張って欲しいから、ちょっと複雑です。

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と言うことで、とりあえず3つ。次は浦和から、千葉かな?ま、ペースを落とさず(自爆フラグ)何とか完走を目指します。言うだけはただ。

ということでここまでー。

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*ファン感、とにかく天気が良くて良かった。日が落ちた後、非常に寒かったから、本当に日が出てて良かった。選手参加イベントの運営gdgdとか、相変わらず人がいっぱいで楽しみ方がよくわからなかったりしたけど、こういうイベントからもチームが変わりつつある様な気がしてならないんだよねー。少しずつ少しずつ、サポの方に向いてくれている気がする。嬉しい限り。

*ユニも予約しちゃいましたー。今シーズンはアウェイでーす。背番号は………凄い迷った結果、7にしました。ま、今でも7でいいのか迷ってますが、とりあえず今シーズンはこれで!ホームでは07着るつもりだったりするんですが(苦笑)

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January 27, 2008

初陣@KIRIN CHALLENGE CUP 2008 vs ペルー

初陣。

本来であれば、垣間見える光に未来と希望を馳せられるぐらい淡いものでもいい。

でも、今はそうはいかない。このチームの置かれた状況がそれを許さない。それってちょっと不幸なことだけどね。

KIRIN CHALLENGE CUP 2008

Japan 0-0 Chile @ National Stadium,TOKYO

sports navi

日本代表スタメン:GK川口能活、DF内田篤人"祝・デビューもちょっとビター"(→71'加地亮)、中澤佑二、阿部勇樹、駒野友一、MF鈴木啓太、中村憲剛(→80'山瀬功治)、遠藤保仁"オレの時代?"、山岸智(→57'羽生直剛)、FW高原直泰(→62'大久保嘉人"決めないと!")、巻誠一郎(→80'矢野貴章)

岡田新監督率いる日本代表の初陣。このゲームで岡ちゃんがどのようなサッカーを作ろうとしているのか、そして本番が控える中でその完成度が現時点でどのくらいのモノなのかに興味が集中する。

対するは南米の雄チリ。しかし、欧州でプレーするクラウディオ・ピサーロ、ルイス・ヒメネス、ダビド・ピサーロなどトッププレーヤーは不在で、国内の若手を集めた2軍とも言える陣容。それでも、早い時期から日本入りしてコンディションを調整し、対戦相手も分析を進めるなど、知将ハビエル・ビエルサはこのアジア遠征に向け準備に余念がない様子。初陣にはちょうど良い相手か。

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試合展開

互いにアグレッシブに動き回り、攻守が激しく移り変わる立ち上がり、新しい日本代表は距離感を近づけながらタッチ数少ないショートパスを中心に「カオス」を意図的に作り上げる形が目に付く。まだまだパスがずれたり、タイミングが合わなかったりと、完成の域にはほど遠いが、選手達の中にはしっかりとした意識付けがされたことが伺えるか。しかし、チリ代表もそのスタイルを察知してか、ボールサイドへの寄せを速く、人を集めて対抗。結果、ピッチ上ではせわしないサッカーが展開されることに。

ゲームを進む中で、徐々にこのチームの良さと悪さが見えてくる。いい距離感が構成され、その中でパスがうまく繋がると、開始8分に表現されたように(中村憲剛から高原への楔→ダイレクトでヤットに落とし、ヤット再び前に走った高原へ→高原もう一度少し前に出たヤットへリターン→このボールの動きの間に、スペースを見つけて回り込むような引き出す動きを見せた巻、これを見逃さずにヤットは槙野脚に吸い込まれるような優しいパス→これが通るも槙野コントロールが足元に入り過ぎ、又相手の速いタックルに阻まれる形で打ち切れず……)、相手を翻弄しフリーマンを生むことも出来るが、それが悪い形でのロストとなると、選手間の距離感が近いだけに中盤のスペースを埋めきれず、相手の速い展開に対処しきれずカウンターへの移行を阻止しづらい形に陥る。コンセプトの光と影か。

試合展開としては徐々にチリが流れを掴む。攻撃におけるコンセプトの構築を優先的にやってきたからか、守備に置ける共通理解の浸透はまだまだ未成熟。アプローチの掛け方、ボールの獲り所の設定などが曖昧で足並み揃わずいなされてしまう。そうなると、後ろの選手がその負担を負うことになり、どうしても受動的な守備に苦しむことになる。チリはそれを見定めてか、カウンターでも、ポゼッションでも、日本の穴を突く形で攻撃構築し、アウトサイドを崩す形がよく見られるようになる。技術的にもミスが少なく、うまい。日本はチリの攻撃を何とか凌ぎながらもコンセプトの表現への努力は続けるが、押し込まれた後に近い距離感を作り出すのはそう簡単ではなく、前線で起点が作れないこともあって、終盤はなかなかイイ攻撃を構築することは出来ず。前半はスコアレス。

後半開始のタイミングでは交代はなし。チリの選手が長い距離をドリブル出来てしまうことにバランスの悪さが表れているか。捕まえきれず、何とか奪えても全体が後ろに体重を掛けされられているため攻撃の移行が鈍い。チリペースは変わらず。ハーフタイムでの修正の跡が少々見えない。

なかなかリズムを戻せず、セットプレーやアウトサイドからの攻撃に苦しめられる中でベンチが動く。山岸に代え羽生、高原に代えて大久保を投入し、前線の活性化を図る。すると、嘉人が流れを変える。裏へのスペースパスから抜け出すと、飛び出してきたGKより速くボールにタッチし、こぼれたボールを思い切りよくシュート。これは枠を逸れたが、嘉人の良さが出た。又、その後もテンポ良く縦にボールが繋がって前を向いた羽生のスペースパスから抜けだし、ボックス前でDFとの1on1、相手を外してそのまま巻くようなコントロールシュート!僅かに枠を逸れるが、嘉人のプレーで日本は再び精気を取り戻す。
*チリの動きが落ち、比較的スペースが生まれるようになったこともあるか。

リズムを取り戻したことで、選手達の動きも少しずつ積極性が出てきたか。ビルドアップ時、パスでの攻撃構築に固執しすぎていた余り、パスターゲットが出来ないと詰まってしまう事が何度も見られたが、個々が前が空いたらボールを運んで引きつけることで次の状況を優位に運ぶと言うことが出来るように。そうなれば、動きの落ちたチリを相手に良い形も出てくる。積極的な上下動を繰り返す駒野が左サイドを破って鋭いクロスを供給し、ニアに巻が飛び込むシーンは惜しくも合わず。

試合も最終局面に、日本はベンチの動きを活性化。羽生、嘉人の投入に続いて代表初スタメンの内田に代えて加地、残り十数分と言うところで巻に代えて矢野貴章、そして憲剛に代えて功治を投入。選手の見極めやコンディションも考慮してメンバーを動かしていく。その中で最も光ったのはやはり嘉人か。CKから矢野の前に入ってピンポイントで合わせたヘッド、身体でうまく押し出してイーブンボールを制し、ボックス内でフリーで打ったシュートと決まらなかったモノの決定機に顔を出して、ゴールに迫る。しかし、結局最後まで両チームのゴールネットは揺れることなくホイッスル。岡ちゃんの再びの初陣はスコアレスドローで終えることになった。

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初試合と言うことを考えれば、多くは望めない……

と言いたいのは山々なんですが、本番が迫る中で少々不安の残るゲーム。コンディション的な問題もあると思うのだけど、もう少しやって欲しいかなーというのが正直な感想。

確かにチームとしてどういうプレーをイメージしてるのか、そういう部分は見えたと思う。選手間の距離を縮め、ショートパスでボールをどんどん動かして、相手をずらすことで穴を空け、それを突く形で攻撃を形取っていく。ただ、まだまだイメージだけの状態で質は伴っていない。バックラインからのビルドアップ時に顕著なパスコースメイク(アングルの作り方、レシーブアクションの頻度)、攻撃構築と崩しのメリハリ、パススピード、アタッキング・サードでのイメージ共有、そしてプレッシャーが掛かる中でのプレー精度……こういうサッカーをするのであれば、もっともっと質を高めていかないといけない。ただ、これは短い時間ではそうそう改善していくのは難しいかも知れない。これは長期的な課題。

ただ、上記の問題よりも突貫での整備が必要なのは守備面。まず、アプローチの意思統一が全く整っておらず、。後ろが我慢していたからイイモノの、あれだけ中盤の守備が軽い状態だと、耐えられないシーンが出てきてもおかしくない。前から獲りに行くと言うコンセプトであれば、中盤の選手がトップの選手に連動しなきゃいけないし、バックラインももっと押し上げてコンパクトな陣形を獲る意識を持たないと(佑二も阿部っちもリスクを避けたい気持ちが強いから……)

そして、狭い位置でパスを繋ぐと言うことを志向しているだけに、その中に潜むリスクをいかにマネジメントしていくのかという部分。確かに佑二や阿部っちの対応能力もあって、0で凌ぐことは出来たけれど、あれだけスペースマネジメント出来ていない状況を見ると危機感を感じて修正してもらわないと、いつか痛い目を見る。特にロストの後の頭と身体の切り替えを速くしないと(アプローチしてカウンターへの移行を遅らせる。パスコースを限定することでレシーバーを限定し、強いプレッシャーを掛けることが出来るようにする)

泣いても笑っても後1週間、置かれた状況は厳しかったとはいえ、出来る限りの準備をして欲しいなと。
*もし、4年間与えられてのスタート、だったとしたら、もっと甘くてもイイかなーと思ったけど、ね。

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*選手評は簡単に。まずFW陣。高原は細かいスキルもあるし、こういうサッカーにも充分順応してくれると思う。ただ、コンディションという面ではまだまだなのかなーと。良いときはもっと速いし、積極的に自分でも仕掛けるはず。その辺はあと一週間でどれくらい上げてくるか……。巻は巻らしさは出ていたと思う。ただ、このサッカーへの適性という面ではどうなのかな?理想面から考えれば彼や矢野も含めてポストワーカーに頼らなくてもいいような状況になっていかなくちゃいけない気がする。で、光ったのは嘉人。裏という選択肢をダイナミックなランニングで作り出し、得点機に何度も絡んだ。細かいパスと最後の崩しという部分で、彼のように最後の部分で自分のプレーで他の選手のイメージを引っ張れるような事が出来るのはとても大事なこと。自分の特徴を出せる、出せないというのがあるけど、嘉人みたいな選手はそういう心配がないのかなーと。現時点で最もゴールの匂いのする選手といえるのかな。

*中盤に関しては、まだ見えない。最もイメージリーディングすべきプレーヤーがヤットであり、彼のプレースタイルと最も重なるプレーヤーでもあると思う。とりあえずは軸かな。ただ、そんなヤットと絡むプレーヤーはどのような選手達がいいのかというと、難しいかも。「攻撃構築」という面で最も必要なのはパスを紡ぐための技術、パスを受けるためのレシーブアクションの技術、このふたつは必須要素。憲剛とかは結構適性があるけど、持ち味が出てるかと言えばそうでもない。彼の素晴らしい部分であるロングパスとか「変調」として出てくると良いかなー。山岸はダイヤゴナルな動き出しで「崩し」の部分でイイ動きがあったけれど、繋ぎの部分は余り絡めず良くなかった。逆に羽生は繋ぎの部分で良いプレーが何度もあり、「崩し」の部分でも良い部分が出て、イイアピールになったかな。鈴木啓太は守備面でもっと周囲に要求しないといけないかな。啓太一人でマネジメント出来る範囲を超えてる。岡ちゃんは1ボランチで何とかカバー出来るようなアンカーを探してるみたいだけど、一人じゃ無理。数を増やすという選択肢を削るとすれば、周囲がもっとサポートしないとね。どちらにしても、ここは試行錯誤していくことになるのかな。タレントも沢山いるし……。

*ディフェンスに関しては個々の評価は何とも……内田のポジショニングと上がりのタイミングが良くなかった……ぐらいかな。とにかくよく我慢したと思うけど、もっと前線・中盤とコミュニケーションを密にビルドアップの質を上げること、もっとプッシュアップしてスペースを消していくこと。チームが一体となる上でディフェンスラインが負う責は大きいよ。佑二は怪我しちゃダメよ。闘莉王とか山口辺りが必要なんじゃないかなー。

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ま、トライ&エラーを繰り返すことでしか、チームは研鑽されないから、必要な過程。とにもかくにも、全てはとりあえず10日後のために。このゲームが糧となればそれでいい、うん。

ということでここまでー。

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*新ユニ……微妙……。赤でイイじゃない……。てか、あの放射状のあれは何?慣れるんだろうけど、あんまり好きじゃないなー。

*明日はMTでファン感。寒いから皆様防寒!と言いたいところだけど、防寒よりも呼びかけたいことが。人工芝に入ったりするだろうだから、なるべくスニーカーで。ブーツとか、ヒールとかはやめてね。こないだ入ったら一年間使用してかなり痛んできてるのがわかったからこそ、皆様にはお願い。

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January 20, 2008

07-08 Jリーグ市場動向(1)

どのクラブも新体制発表が続々と行われる時期となって、そろそろ終焉を迎えようとしている「ら」の季節。笑うクラブあり、泣くクラブあり、と悲喜こもごもですが、これも又醍醐味ですかね。気になったところをかいつまむ感じで。

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・一時代の終焉

佐藤勇人選手の移籍について←1/20 2.8億(?) サンガへ

水本裕貴選手の移籍について←1/18 3.0億 ガンバへ

山岸智選手の移籍について←1/18 2.8億 フロンターレへ

羽生直剛選手の移籍について←1/15 0.75億 FC東京へ

アマル・オシム監督の契約解除について←12/4

2008シーズン新体制について←1/11
全てジェフオフィシャル

水野、セルティック移籍へ 中村に次ぐ日本選手二人目(スポーツナビ)

水野 推定年俸6000万で今月中にも複数年契約…セルティックレギュラー級(報知)

イビチャ・オシムの監督就任、前衛的なムービングフットボールの構築、万年降格候補からの脱出、代表への引き抜き、歓喜の初タイトル……

しかし、その変革の旗手となった彼が倒れ、その志を継いだ息子アマル・オシムがチームを離れたことで、きっとこれまでは歯止めとなっていた部分が外れてしまったのかな。それまでは他チームからのオファーにも踏みとどまることが多かった選手達が次々とチームを離れる決断を行う。リーグに様々なインパクトを与えたライジングチームの一時代の終焉は余りに唐突に訪れた。

って、書いてたら泣けてくるわ……。

チームとしての魅力ではなく、人と人の信頼関係によって繋ぎ止められていたことが如実に出た形。元々、これまでも移籍の引き合いは来てたと思うのだけど(うちも勇人に一昨シーズンオファー出してたしね)、ほぼ全員(巻が大宮からのオファーを受けず残留したぐらいかな?)がそのオファーを受けてしまうという部分に儚さを感じちゃう……。

直接的な原因としてはクラブへの不信感、ということになっているんだろうねの。見えないビジョン(次期監督のリストアップが遅れていたこともそうかな?アマルや唐井GMの解任にしても)。契約更改に置ける渋すぎる選手評価。内部の混乱(スカウトに監督人事やら契約更改、補強まで丸投げ?社長の越権行為など……)。選手を繋ぎ止める要素が余りにもなさ過ぎる。

まー、ジェフサポにとっては余りに酷な状況だけど、選手の選択としてはわからなくない。でも、ジェフにとってはこれだけ豪快にぶち抜かれたことは、中途半端に引き抜かれるよりイイかも知れない。実際もうオシムはいない。そして、その薫陶を受けてきた選手も少なくなった。これまでの基盤を継続することは難しいけれど、新しいチームを作る上では好都合。面白い選手は獲ってきたと思うし(FC東京・馬場憂太、レイソル・谷澤達也、セレッソ・苔口卓也、UAE世代ですなー)、新しい概念の元で新しい選手を育てていくには、古い概念というのは結構邪魔になったりするし。もちろん文化や伝統としてオシムの残したモノは引き継いでいって欲しいけれど、戦い抜くためには改革するしかないんだから。こういうシーズンも悪くないよ?辛いけどな。
去年はこんな気持ちになったなー、こんなに選手は抜けてないけど。なー、はやや。

各々の選手で感じることはさらっと。

勇人は、キャプテンとして様々な事でチームに貢献していたのに1000万ダウンの提示じゃ新婚だしやってられないかな。サンガはJ1に残るために非常に積極的な補強を行って意欲も示しているし、色んな意味でコントラストがついちゃった気がしてならない。彼のようにチームに躍動感を与えられるプレーヤーは貴重だけど、一人で活きるプレーヤーじゃないだけに組織として活きる土台があるかどうかが今後の鍵になってくるかなー。
あぁ、うちが欲しかった……。ま、若手育成が至上命題で、尚かつ資金面での問題があるから仕方ないけど……。彼みたいな選手がいるとチームはがらっと変わるかなーと。

水本は遅かれ早かれ持っていかれる運命だったかなー。かなり揺れてたみたいだけど、まー抜けて正解な気が……。で、移籍先は結構色々なチームが手を挙げていたけどガンバが持っていったかー。シジクレイが抜けたとはいえ、ミネイロ獲って、福元もレンタルしてきたから、諦めたのかと思ってた。オリンピックで抜けられるのは痛いかも知れないけど、彼がこれで更に成長してくれたら、安定傾向となってきた守備が更に強くなる。今後考えると3億は安いかも知れない。

山岸はイイチーム選んだかも。使ってくれる選手がいて、警戒を引き寄せてくれる選手がいて、と彼の良さを引き出せる環境がフロンターレにはあると思うんだよね。フッキ・ジュニ・テセから相手ディフェンスは目を離せない、その隙を突いて走れば憲剛やまーくんからボールは出てくる、気にしていたらしい数字的な要素ももの凄い伸びるのでは?逆にフロンターレとしても懸念ポイントであった左サイドがこれで埋まる。森と山岸のアウトサイドは憲剛が顕在であれば、相当やるんじゃないかなー。ふろん太史上最高額の移籍金とのことでそのプレッシャーもあるけど。

羽生に関しては、不透明とはいえ城福さんがかなりムービングフットボール志向というのが効いたかな?オシムのフットボールを最も体現する一人と言われる選手なだけに、他のチームでプレーしてどれくらい結果が残せるのか、単純に興味はある。ま、選手としてずば抜けてはいないけれど技術とアイデアとスピードをバランス良く持ってる選手だから、アンチが期待する程無惨な結果にはならないとは思うけどね。

水野に関しては別項。

とにもかくにも、ジェフの今シーズンは野次馬的には楽しみ。降格候補?うーん、リーグは蓋を開けてみないとわからないよ。あ、忘れてた、坂本は罪な男。何で戻ったかなー、むー。

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・帰ってくる人、挑戦する人。

高原、浦和決定!…3年契約!総額5.5億移籍(報知)

昨シーズン、フランクフルトで結果を残しながら、アジアカップでの疲労や怪我が祟ってか今シーズンは振るわず。又、システム変更の煽りを受け不慣れなポジションでの起用が確執となったことに端を発したこの移籍。正直、ニュースが出たときは「そうはいっても、他からもオファーがあるっぽいし、まだ若いからー」なんて思ってたんだけど、そこはレッズ。巨額の投資で「日本のエース」を一気に引っこ抜いた。

いつぞやの代表戦でも感じたけど、前への推進力、激しい競り合いにも対抗出来るフィジカル、鋭い得点感覚、スキルも高く、戦術理解度も高い……現状の日本人FWの中では頭二つぐらい抜けているのは間違いない。外国籍選手のようにJへの順応という面でも心配はいらないだろうし、ワシントンという軸が抜け、ポンテも夏前までは戻れない事を考えれば、レッズにとっては彼のような選手は喉から手が出るほど欲しかった選手かも。

代表に関してもかなりの朗報。彼は岡ちゃん体制でも間違いなく前線の軸、でも移動に対してかなりナイーブな面を抱えているから、そう簡単にひょいひょい呼ぶのはリスクがあった。そんな彼が日本に戻って常に招集出来る状況が整ったのは大きい。時間がない状況に置いては追い風だねー。

怖い選手で対戦したくないんだけど、彼の活躍がまたJに大きな衝撃を与えてくれることを個人的には期待。内向きになりつつある現状だからこそ、ね。

レッズのサッカーにおいて、攻撃面では特に個人の特徴が強く出るチーム。その面でオールマイティな高原が入ることでの変化というのはどのように出るのかというのはサブテーマとして気になるところ。エジミウソン・達也・永井と言ったプレーヤーの組み合わせであれば、手数を掛けて崩すと言うよりショートカウンターに寄りがちになると思っていたのだけど(梅崎に関してもそういう傾向の選手だし)、高原は必ずしもそういうタイプではない。合わせることは可能だと思うけど、チームとして彼をどう考えるのかが気になる。

千葉MF水野がセルティック移籍決定的に(ニッカン)

周囲が賑わしい中でどうもあんまり話が出てこなかったからおかしいなーと思っていたら、急転直下でセルティック入り。ワークパーミットの問題もほぼ解決され、クラブ間交渉も順調に進んでおり、後は細部を詰めて正式リリースを待つばかりの状況。既にスコットランドに入って、施設を見学したり、俊輔にあったり、メディカルチェックも済ませている様子。

まー、これは驚いた。レッズのオファーも立ち消えになってたっぽいからおかしいなー、他のクラブは声掛けてないのかなーなんて思ってたら、これだもんね。でも、セルティックは本当に歴史的にも設備的にも素晴らしいクラブだし、アタッカーにとっては活躍しやすい環境が整ってる。彼の能力ぐらい出来れば充分やれると思うので期待出来るかも。直接的なライバルは俊輔になるんだけど、プレースタイルも違うし、チャンスはあるはず(俊輔は代表招集とかもあるし、怪我もここの所多いからね)水野には多分時間が与えられるはずなので、そういう意味ではゆっくりとでも順応して活躍出来る素地を整えることが先決かな。新婚だし。UCL、見てみたいなー、登録されるのかどうか知らないけど……(時間的に早く契約しないと厳しいかも)

ま、彼がセルティック・パークでどのようなプレーするのかも気になるんだけど、僕が気になるのはこれで俊輔の周辺がどうなるのかという部分。多分争っても俊輔のポジションはそう簡単には揺るがない(だって、セルティックのポゼッションの核だもの、ストラカン溺愛だし)、そういうことを心配してるのではなく、いよいよマリノス復帰への道が整えられてるのかなーと。前回マリノスのオフシーズンニュースでちょろっと書いたけど、セルティックも俊輔自身の意思はある程度感じ取っているはず。だからこそ、彼が抜けた後の事は考えていて、この動きになったような気がする。夏に帰ってくるのか?

ま、個人的に水野のプレースタイルは好きなので、セルティック観戦がもっと楽しくなりそう。頑張れ、超頑張れ。

本田圭佑選手、VVVフェンロ(オランダ)に移籍のお知らせ(グランパスオフィシャル)

本田がフェンロと正式契約 契約期間は2年半(スポーツナビ)

グランパスの本田圭佑がVVVフェンロへと移籍することに決まった。1/3に日本を出発し、1/5から練習に参加、契約問題で資金的な問題が噴出したモノの、親善試合でPSV相手に得意のFKを叩き込むなどアピール自体は順調、1/15に内定、1/20に正式契約と、一気に行って、一気に決めてきたところに彼の豪快さが表れてるかな?まー、その意志の強さ、パーソナリティの強さが本田の良いところだと思うし、らしい感じです。

つか、もう20日のPSV戦でベンチ入りを果たし、ついさっき、デビューしちゃってる!これまた一気って感じ。本田すげーな。ま、個人的に思うのは、エールディビジの中位・下位は欧州初挑戦の場としてはとても良い場所だと個人的に思うので(戦力的に非常に流動的なので、ポジションが空きやすく、レベルとしてもそんなに高くない。いきなりデビュー出来ちゃうというのもチーム内でのプライオリティがいきなり行っても高いところに行けちゃうようなレベル。フィジカルの差、文化の差はあるからもちろん簡単ではないけれど、馴染むことが出来れば充分に活躍は出来る)、彼にとっては大きなチャンス何じゃないかなーと。

ただ、フットボール文化としてオランダのアウトサイドプレーヤーとして彼のようなタイプって理解されるのかな?それが心配。画一的な答えがあるわけではないけれど、あれだけしっかりとしたサッカースタイルが確立されている国だからこそ、プレースタイルとの差異というのが、悪い方向にでないと良いなーと。てか、僕は彼はセントラルの方にも挑戦して欲しいけどね。元々はセンタープレーヤーだし。

オリンピック代表にとっても刺激となるニュース。どんどん競争して欲しいな、ね、家長くん。

浦和・長谷部が独ヴォルフスブルクへ移籍(報知)

長谷部誠「レベルは高いが出来る」ヴォルフスブルク入団会見」(サンスポ)

既定路線のように語られていたレッズ不動のセグンドボランチの海外移籍だったが、決して順調とは言えなかった。濃厚と言われていたセリエAのシエナは当初EU外枠を空けて長谷部の受け入れ態勢を整えていたが、冬のメルカートでCSKAモスクワのエースMFダニエウ・カルバーリョを獲得したことで、この枠がなくなり、彼を受け入れることが困難に。その中で浮上してきたのが日本人選手の獲得に執念を見せていたヴォルフスブルク。その姿勢には疑問のまなざしも向けられていたが、トントン拍子のまま正式契約、名将フェリックス・マガト率いるチームの一員となった。

まー、彼自身の望みが叶って良かったのかなと。実際、セリエよりブンデスの方が彼のプレースタイルには合ってると思う(前への推進力というのはブンデスの中盤の選手に必要な要素だと思うんだよねー、技術的な部分はもちろんだけど。)、というか攻撃的なプレーヤーがセリエの下位に行っても特徴を発揮するのは本当に難しい。ヒデは個人で何とか出来る特徴と強さを持っていたから出来たけど、名波も、俊輔も、小笠原も、その壁をぶち破る事は出来なかった。どちらかと言えば長谷部はヒデよりのプレーヤーだけど……うまく行くかと言われたら???だったからね。

ここ数年、少々燻っていた感はあるけど、バランスを考えながらチームのためにプレーする姿勢があったからだと思う。ブンデスではそんな姿勢は捨て去って、自分を出して欲しいな。それの方が馴染めるはず。メンバー的にはあんまり知らないけど、資金力はあるチームだから競争は激しいっぽいね(見れないし、あんまり見る意思も持ってないからなー、ブンデス。ブラジル代表のジョズエとか、ポーランド代表のクジノベクとかとポジションを争うのかな?)てか、レッズは彼が抜けた後どうするんだろう?妥当に阿部っち?それとも萌?オフェンシブならシンジ?レッズにとってはここ結構生命線だから新たなバランスを見つけるのには結構苦労するかな?

ま、朋子がドイツに連れて行かれなければどうでも……(おい)

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と言うことで、第1部はこれでおしまーい。残りはその次、もう一回まとめる。ACLに出る3チームの動向、そして昇格チームの動きとかね。うちは結構静かなんだなー。それもまた一興。

ということでここまで。

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*私信であり、お知らせ。昨年も、一昨年も途中で断念してるけど、多分やります。傾向と対策みたいに深くやるんじゃなくて、さらっと触れる程度でやろうかなーと。じゃないと終わらないし(苦笑)ま、とりあえず予定として……。

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January 19, 2008

07-08 F.Marinos OffSeason News Vol.2

クラブには、やっぱり新陳代謝が必要。新加入選手に沢山の刺激を期待したくなるし、将来的な希望も見いだしたくなる。とはいえ、出ていくとなる愛着や思い入れもあって寂しいと思っちゃう。勝手だなー。ま、それも又フットボール、なんだろうけど。と言うことで、色々まとめて。

・ここから伸びてくるのはだーれ?

2008年度 Fマリノス新卒入団選手

古部健太(ふるべ けんた)
Position:FW/MF
Birth:1985.11.30
Size:180cm/72kg
Last Carrier:立命館大

兵藤慎剛(ひょうどう しんごう)
Position:MF
Birth:1985.7.29
Size:171cm/65kg
Last Carrier:早稲田大

梅井大輝(うめい だいき)
Position:DF
Birth:1989.10.5
Size:191cm/84kg
Last Carrier:丸岡高

浦田延尚(うらた のぶひさ)
Position:DF
Birth:1989.9.13
Size:178cm/74kg
Last Carrier:帝京高

水沼宏太(みずぬま こうた)
Position:MF
Birth:1990.2.22
Size:175cm/66kg
Last Carrier:Fマリノスユース

金井貢史(かない たかし)
Position:DF/MF
Birth:1990.2.5
Size:174cm/60kg
Last Carrier:Fマリノスユース

今シーズンの新卒は大卒2人、高卒2人、トップ昇格2人と何となくバランス獲れた感じ。しかもみんな有望株と言うことで、昨シーズンに続いて新人スカウトは良い仕事してくれちゃってます。

ま、さらっと期待することなんかを。まず、古部。やっぱり大卒だし、早いうちからトップに絡んできて欲しいと言うのが本音。ただ、彼が持つ特徴としてFWだけじゃなく、右サイド中心に中盤やサイドバックもこなせるとのことで、監督やコーチ陣が彼の適性をどのポジションに見いだすのかでデビューも変わってきそうかな。マイクが外に修行に行ったこともあって層が少々薄くなったFWでの活躍を期待したいところだけど、はてさて。何となく山崎とかと被るのかなー?サイズ的にもあるし、走れるとなれば可能性はあると思う。1・2年目で田代や矢島ぐらい活躍してくれたら嬉しいなー(←高望みしすぎか?彼らは大学でもトップクラスの選手達だし……)

兵藤は周囲の期待値の高さもあるので少々厳しめに。高いテクニック、行動半径の広いプレースタイル、得点能力も低くない、贔屓目抜きにして大卒では最高峰の選手だと思う。早稲田で特別な存在となっているのもうなずける。でも、プロでは主役として振る舞える程の抜けたモノはないと感じたりもしてる。だからこそ、うまいだけではない何かが必要になってくるのかなーと。現状では物足りない部分である「チームのために使う」運動量であったり、局面に置いて戦うこと、使われるプレーのためのディティールが足りない。個人的には「脇役」としての適性を見いだしてほしい。彼は主役じゃなくても出来る子だと思ってるから。ま、どちらにしても早い時期にチャンスはあるはず、モノにして欲しい。ちなみにオランダでの記憶は余り気にしてないよ。あれはあれ。

次に高卒二人。梅井くんも浦田くんも直に目にした機会がないので、評価は出来ないけど、とにかくまずはプロの身体作り。焦ることない。後は、固定観念を持たずに色々先輩達から学んで欲しいかな。どのポジションをやるにしても、プレーに置けるディティールを磨いて欲しいな。それが数年後にきっと活きてくると思うし。

そしてユース二人。宏太に関してはもうトップで出てるし、ある程度通用することもわかってる。ただ、競争は又最初から。その中で出場機会が得れるにしても、得れないにしても、やるべき事も沢山あることを頭の片隅に置いておいて欲しいな。コンタクトにより強くなるための身体作り、技術的なクオリティの向上、とかね。動きの質や感覚的な部分には何の心配もしてないけど、周囲の性急な要求に惑わされず、壁にぶつかったときは思いっきり悩んで欲しいし、苦しんでくれても構わない。とにかく着実に、うん。金井に関しても、センスに関しては何の心配もしてない。ただ、フィジカルやスキルに関してはユース程力押しで何とかなるレベルにはない。その辺は梅井くんや浦田くんと一緒でディティールを研鑽していく事が必要かなーと。セオリーとなる部分をしっかり学んで欲しいな。とにかく焦らず。

とにもかくにも、一人でも多くの選手が一人前になってくれれば、チームとしても底上げ出来る。頑張れ、超頑張れ。

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・異名は色々、雑草魂のプリメイロボランチ横浜降臨

小椋祥平選手、移籍加入のお知らせ(Fマリノスオフィシャル)

水戸から横浜へ 小椋祥平、新たな船出(フットボール定食)

相手がシャワールームで殴りかかろうとする程の激しいハードマークが売りの(一応)五輪代表候補のプリメイロボランチ、小椋祥平来ちゃいましたねー。J2で100試合以上の出場経験があって、層が薄くなっていたポジションを担えて、と期待しないわけにはいかないでしょう!

とはいえ、実際の所ボール奪取能力には定評があると思うけど、ボールの裁きを中心とした技術的な要素、判断スピード、危機察知能力などはJ1仕様にしていく必要はあるかなー(現時点ではやっぱり河合の方に一律の長があると思う)ただ、まだまだ若いこと。研鑽されてくればきっと良い選手になってくれる、よね?

イイチームにはイイボランチ、は格言みたいなモノだと思うので、めちゃくちゃ期待してます。雑草魂をうちの子達に見せてやって!ちなみに背番号は30(勇蔵は噂では4にスライド?)

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・キャリアの中での選択

DF那須大亮選手 東京ヴェルディへの完全移籍について(Fマリノスオフィシャル)

那須大亮選手加入のお知らせ(ヴェルディオフィシャル)

残念、と言う他ない。ただ、彼のキャリアを考えれば、このままうちではどのポジションでもバックアッパーとしての位置づけは変わりそうにないし、ましてや彼の希望するセンターバックでは高く厚い壁が立ちはだかる……。サッカー選手としてのキャリアの中では判断の時期でもあったと思う。

スタジアムで、「26」であったり、「4」といったシャツを見ることは数知れずあった、それこそ今や序列としては前にいてユース上がりの勇蔵よりも多く。それだけ彼の真摯なプレー姿勢、ポジティブなマインドに魅せられて、応援している人が多かったんだと思う。僕も含めてだけど「次の世代を引っ張るキャプテン候補」みたいに見てた人も少なくない。それだけ人間的にとても優れたプレーヤーだったと思うし、そういう選手がチームを去るというのはプレー面云々は別にして大きな損失のような気がしてならない。

プレーに置いては、未だにはっきりした武器を持てなかったのが突き抜けきらなかった原因だったのかなー。競争相手が強烈な武器を持った選手が多いから、そう見えてしまうだけなのかも知れないけど。イイ部分はシンプルなタスクに関しての遂行能力の高さ。悪い部分は技術的な質の低さ(心のトラウマ含め)、柔軟な対応を求められた時の対応能力。イイ意味でも悪い意味で正直で愚直な選手だった。だからこそかわいかったのかも知れない……。

特に未練はない。僕は那須にうちで勝負してもらいたかったから残念だけど、うちはポジションを用意出来ないからね。ヴェルディでは凄い額で契約してもらったみたいだから、それに見合う価値のプレーをして欲しい。うちで培ってきたモノを発揮して欲しい。そういうプレッシャーの元でプレーすることできっと昔のトラウマを払拭出来るはずだから。とにかくびびるな!ちゃんとやれば出来るんだから。頑張れ、でもうちの試合で直利不動ヘッドは勘弁な。

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・帰還を巡って

本人は力のあるうちに、そしてワールドカップ予選もあると言うことで日本に戻ってきたいと言いながらも、契約しているクラブで契約してもらえる限りプレーしたいと言う。契約しているクラブは、今やスターとなった選手を簡単に手放すはずもなく、1年の契約延長オプションを行使し、更に長期の契約延長オファーを用意しているという報がある。そして彼を世界へと羽ばたかせた古巣は、低迷打破・営業面に置ける起爆剤として高額の移籍金をも厭わず彼の復帰を熱望し、その移籍金の工面のためにスポンサー集めにも奔走している。

三者三様の思惑が絡み合って、希代のボールプレーヤーの未来が全く読めない状況になってます。

ま、もう詳しく説明する必要はないと思うけど、俊輔の復帰報道ね。僕の希望としては高いお金を払うリスクは避けて欲しいというのが本音。ただ、帰ってくるなら絶対にうちにして欲しいし、トリコロールを纏う一流となった俊輔が見たい。でも、功治や幸宏、ロペスと言った主力となり得るプレーヤーがいて、健太、兵藤、宏太、乾といった有望株達も育てないといけない、でも俊輔いたら良い見本になるよなー……とか、堂々巡りです。

実際の所、多分契約オプションは行使されるだろうし、セルティックが首を縦に振らない限り(そして縦に首を振らせるだけの納得出来る額を出さない限り)2008-09シーズンが終わるまでは難しいと思うけど、はてさて。とりあえずまだ僕は彼と一緒に欧州の夢が見たい。次はバルサだからねー、怪我も良くなったみたいだし、楽しみ楽しみ。

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あと2時間後に、新ユニお披露目と新体制発表会見が行われるとのこと。なんだか新しいシーズンが着々と近づいてきてるねー。三崎たんがお役ご免となって曜子たんが新MCになったり、ナオミが卒業したと思ったらベティg)ry

ま、いいか、とりあえずみんな契約更改出来て良かったと安心してるいたでした。と言うことで今日はここまで。

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January 12, 2008

LooseBlog's J.League Awards -2007 J.League Best11-

2007年、Jリーグはやっぱり熱かった。ドラマティックな結末はそれを象徴している。そんなリーグを彩った選手達からベストイレブンを……てか、毎年恒例です、「LooseBlog's J.League Awards」!

*今シーズンはFマリノス以外の試合はレポートしてませんが、一応見てました。数は減ったけど。

まずは大本営のJリーグアウォーズ各賞を。

2007 J.League Awards

[最優秀選手]
ロブソン・ポンテ(レッズ)

[ベストイレブン]
GK:都築龍太(レッズ)
DF:岩政大樹(アントラーズ)
DF:田中マルクス闘莉王(レッズ)
DF:山口智(ガンバ)
MF:阿部勇樹(レッズ)
MF:鈴木啓太(レッズ)
MF:ロブソン・ポンテ(レッズ)
MF:中村憲剛(フロンターレ)
MF:遠藤保仁(ガンバ)
FW:ジュニーニョ(フロンターレ)
FW:バレー(ガンバ)

[得点王]
ジュニーニョ(フロンターレ)

[新人王]
菅野孝憲(横浜FC)

[フェアプレー賞 高円宮杯]
ガンバ大阪

[フェアプレー個人賞]
坂田大輔(Fマリノス)
伊東輝悦(エスパルス)
佐藤寿人(サンフレッチェ)

[優秀主審賞]
岡田正義

[優秀副審賞]
相樂亨

[Jリーグベストピッチ賞]
東北電力ビッグスワンスタジアム

[功労選手賞]
本田泰人(最終所属:アントラーズ)
アマラオ(最終所属:ベルマーレ)
城彰二(最終所属:横浜FC)

[特別賞]
浦和レッズ

[年間優勝チーム表彰]
J.LEAGUE Division1:鹿島アントラーズ

ま、特に言うことはないですかねー。ポンテのMVPは妥当だし、ベストイレブンも???というのはないですし(選んであげてもよかったのでは?と言う選手はいるけどね。優秀選手賞にも入ってないオーシとかオーシとか、オーシとか)ただ、新人王どうなの?ねぇ、どうなの?新人じゃないじゃん?J2で何試合出てるのさ?J2ってJりーぐじゃないの?と言うことだけは言っておきたい。コミー(´・ω・`)

では、行ってみましょう。

LooseBlog's J.League Awards 2007

Best 11 on 2007 J.League Division1

 大久保嘉人  ジュニーニョ
本山雅志    ロブソン・ポンテ
 小笠原満男  鈴木啓太
阿部勇樹        森勇介
  高木和道  岩政大樹
     都築龍太

[候補選手](☆は次点)
FW:フランサ、バレー(FW:☆)、ワシントン、マルキーニョス、田代有三
FW:レアンドロ、鄭大世、大島秀夫
MF:遠藤保仁、二川孝広、明神智和(DMF:☆)野沢拓也、長谷部誠
MF:フェルナンジーニョ、伊東輝悦、中村憲剛、マルシオ・リシャルデス
MF:水野晃樹、高橋大輔、山瀬功治(OMF:☆)、河合竜二
DF:田中マルクス闘莉王(CB:☆)、内田篤人、安田理大(LSB:☆)
DF:山口智、加地亮、市川大祐(RSB:☆)、寺田周平、坂本將貴
DF:古賀正紘、藏川洋平、駒野友一、千代反田充、レアンドロ
DF:中澤佑二、田中隼磨、小宮山尊信
GK:南雄太(GK:☆)、藤ヶ谷陽介、曽ヶ端準

今シーズンはかなり迷いました。昨シーズンとの比較であったり、成績と内容など、色々な部分を鑑みて、結局の所は印象で決めましたが、決めた今でも迷ってます(苦笑)それぐらい、あっちをとればこっちがみたいな状態に陥ってしまって(先に書いちゃえば、FW、プリメイロボランチ、両サイドバック、センターバック)傑出した選手がいないとも言えるけど、それだけ良い仕事をした選手が沢山いたというのは素晴らしいことなのかなーと。ま、簡単に短評。

大久保嘉人(ヴィッセル)
31Games(2698min)/14Goals!/3Assists/+A NationalTeam 1stGoal!

シーズン序盤は2列目から、終盤は本来のトップでと、持ち得る得点感覚を取り戻して得点を量産。大黒柱の離脱後に走ったチームの激震の中で主将という重要な役割を担い、空中分解を防いだと言う面でも貢献度は大きく、一回り大きくなったと言えるか。再び代表にも返り咲き、初ゴールも記録。「日本のエース」への階段を再び歩み始めた。

スペースを嗅ぎ分ける感覚と高いアジリティが生み出す鋭い飛び出し、前を向いてからのキレのあるドリブル、そして周囲を使える器用さと自ら行くところのバランス、2列目起用は彼の能力にあってたのかな。とにもかくにも嘉人がこういう状態に戻ってきたことは素直に嬉しい。ただ、持ち得る能力を考えれば、来期はもっと。世界と伍する事が出来るアタッカーの一人として、もっと上を目指して欲しい。

ジュニーニョ(フロンターレ)
31Games(2735min) /22Goals!/7Assists/GoldenShoes!/Best11!

爆発的な加速力、抜群の実効力を誇るドリブルワーク、強烈なまでのエゴが支える得点意欲。衰えるどころか凄みを増して今期はJ1得点王。フロンターレのゴールマシンは今シーズン、Jで最も止められない男だった。

今シーズン、フロンターレの試合を9試合見たけど、ジュニ自身の調子が悪い試合を除いて、ほとんどジュニの局面打開を無力化出来たチームはほとんど見あたらなかった。圧巻だったのはジュビロ戦のひとりやりきっちゃったゴール。ハーフラインからどんどん加速し、対峙するディフェンスを次々に抜き去ってゴールに繋げる(ま、ジュビロのディフェンスのやり方もまずかったが)はっきり言ってプロではそんなにお目に掛かれないプレー。30過ぎて身体能力的には衰えが始まってもおかしくないと見ていたのだけど、本当におみそれしました。来シーズン、フッキ復帰(早野乙)でどのような化学変化が起きるのか、めちゃくちゃ楽しみ。

本山雅志(アントラーズ)
34Games!(2811min)/2Goals/4Assists

フットボールに真摯に向き合うことで、彼が変わった。攻守の切り替わりに過敏過ぎるぐらいに素早く反応し、その時にチームに必要なことを全力でプレーする。それがオフェンスだろうと、ディフェンスだろうと。マイボールとなった瞬間、パスターゲットとなるために空走りも厭わずスペースランニングを繰り返す、相手ボールになった瞬間、すぐさまボールに食らい付き攻撃への移行を阻止する。その姿に8年前の鮮やかさはなかったかも知れない。しかし、泥臭くとも、今シーズンの彼は素晴らしい仕事をしていた、間違いなく輝いていた。

個人成績としては平凡なもの、でも今年の彼のプレーはチームのために捧げられていた、そして鹿島が優勝した。そうしたら彼を選ばないわけにはいかないかなーと。それぐらい今シーズンの彼の変貌ぶりは素晴らしかった。ここ数年の彼のプレーは、鹿島というチームにいたからか、倒れる前提でのプレーをしてみたり、痛がる演技をしてみたりと、フットボールを「プレー」する以外の部分に意識が向いていたように見えたけど、彼が本質的にフットボールと向き合った結果、今シーズンの真摯なパフォーマンスに繋がったのではないかと思う。最終節のゴールであったり、天皇杯準決勝のゴールはご褒美のように見えて仕方なかった。見事。

ロブソン・ポンテ(レッズ)
LooseBlog's J.League Awards MVP!
33Games(2839min)/7Goals/12Assists!!!/2007MVP!

磨き上げられた基礎スキルの高さ、展開に身を寄せたような的確なポジショニング、そして相手が突かれたくないところを突いて得点を導き出すセンス、それがしかも勝負所で飛び出す。今シーズン、ワシントンが昨年程の破壊力を持たず、田中達也も怪我がち、永井も不安定と、アタッカー陣が軒並み不安を抱えていた中で、唯一無二の存在感を発揮して、ACL制覇へと導いた功績は余りに大きい。

文句なし。レッズがリーグタイトルを逃した以外にケチの付けようがない。やっぱりブンデスで10番を背負っていた力は伊達じゃない。加入当時から別格感が漂っていたけど、今シーズンも素晴らしかった。高いレベルで全てを持ってる、ファーストタッチ(ボディシェイプやターン含めて)、ドリブル(相手の逆を取ることが非常にうまい、キープもうまいし、コース取りもいい)、パス(目を見張るようなパスは出さないけど、何気なく相手の虚を突いたり、穴を突く、それがクリティカルダメージに繋がる)、コンタクトスキル(腕、腰の使い方)、そして勝負強さ。全てをお手本にしたくなるようなクオリティの高さが伴ってた。

印象に残ってるのはACLファイナルかなー、鬼気迫る形相でディフェンスに駆けずり回り、スルーパスで貴重な貴重な先制点を導き出す。プレーのクオリティだけじゃなく、本当のプロフェッショナル魂を見せてもらった。こういう選手が日本にいることは敵とはいえ幸せなこと。お見事でした。リーグタイトルこそ逃したが、今シーズン主役であり続けたレッズの攻撃の核として今年のMVPに相応しいプレーだった。

Voce foi o primeiro, e voce era terrivel!!!

小笠原満男(アントラーズ)
14Games/4Goals/5Assist!/7YellowCard/Italy→Japan@summer

メッシーナでの挑戦は成功と呼べるようなものではなかったものの、イタリアでの経験は決して意味のないモノではなかった。元々あるゲーム構築能力やパス精度、鋭いFKに加え、ゲームを読む目、流れを感じる感覚に更に磨きが掛かり、内向的だった人間性に変化が見られてチームを引っ張る存在に。そんな彼の復帰は、戦術的に相手を抑えることを軽視しないオズワルド・オリベイラにとって、心強いことだったに違いなかっただろう。安定感と重厚感の増したチームは一つ一つのゲームをきっちりとモノに出来る力を手にし、終わってみれば9連勝。当確ランプのついていたレッズのタイトルをかっさらった。今や、「鹿島」を象徴する選手。

今シーズンのパフォーマンスを一言で表すなら「味わい深い」という感じ。相手のカウンター移行チャンスの所でスッと寄ってファールで潰すことにしても、相手の隙を見逃さずにクイックリスタートすることにしても、相手の弱点を見いだすとそこをしつこく使うことにしても、ゲームの流れを把握した上での鈍く光るプレーが非常に多かった。個人的に感心したのは、プロフェッショナルファール。「ここいかれるとやばい!」というところで躊躇なく相手を倒す。褒められた事じゃないかも知れないけど、チームのために汚れ役も厭わない。その象徴としての半期で7枚のカード。ゲームの流れを読んでいるからこそのファインプレーと言えるのかなーと。流れを読む、ゲームを読む、そこを高く評価した上での選出。

鈴木啓太(レッズ)
33Games(2891min)/+ACL+NationalTeam/1Goal/2Assists/Best11!

常にリスクをコントロールしながらボール狩りに励んで、リーグ最少失点に大きく貢献し、ACLでもハードな相手を向こうに回して戦い抜き、アジアカップ含めてA代表でもその姿勢は変わらず、赤いシャツでも青いシャツでも大きな存在感を発揮した。又、課題であったオン・ザ・ボールの部分でも進化、ミドルパスの精度の向上、攻撃参加の実効性、ミスの減少と、いまや大きな弱点とは言えない。今や押しも押されるぬ日本を代表するアンカープレーヤーにそぐうクオリティを示し続けた。

今シーズンもよく働いた。とにかくボール奪取に置ける実効力の高さは特筆すべきモノ。以前から持っている出足の鋭さや広範囲にわたるカバーを可能にする運動量はそのままに、今シーズンは展開を読んだポジショニングというのが非常に良かった。沢山の試合に出た訳だけど、それだけの経験を積み上げてると言うのが表れているかなと。又、攻撃面でも進化を続けてる。いつの試合かパッと思い出せないけど……、右サイド深くまで飛び出して股抜きで相手をかわしてクロスという形で、ワシントンのゴールをアシストしたシーンなんかはその象徴的なシーン。来シーズンもフル回転が予想されるけど、何とかパンクせず走り回って欲しいモノ。今回の選出は敬意も含めて。

森勇介(フロンターレ)
30Games/1Goal/2Assists

カード収拾癖や激しい気性ばかりが先行するが、関塚監督の下で開眼。鋭い突破、アイデアのあるクロスは各クラブの対峙するプレーヤー達を悩ませ、チームの戦術やシステム変更に応じて、ウイングバックもサイドバックも右も左も問わずにこなしてチームの戦術的柔軟性を支える一人なり、ついには日本代表候補にも選出。今や、Jでも指折りのサイドアタッカーに変貌した。

右サイドは迷った。内田も、加地も、駒野も、市川も、みんなそれぞれに良いところがあって、評価出来るポイントもある。でも、今シーズンの森の実効力は素晴らしかった。結構丁々発止の主導権の取り合いが見られたのだけど、その争いの中でも常に積極性を失わずに仕掛けて抜いてきたと言う実績は素晴らしい。ダイナミックなオフ・ザ・ボールランも多く、中村憲剛の美しいパスの終着点として何度も局面の代わるプレーを演出していたのも印象深い。守備面ではナビスコで安田にやられたシーンがクローズアップされてたけど、1vs1の応対などは進化を遂げてる。関塚監督の中では欠かせないプレーヤーになってるのかなーと。ま、カードはご愛敬と言えるぐらいまでパフォーマンスは高まってるはず、来シーズン山岸が来るのであれば、かなり面白そうな両サイドになるんじゃないかと期待高まるね。

岩政大樹(アントラーズ)
33Games(2961min)/6Goals!/1Assists/Best11!

抜群の強さと高さを誇る鹿島の壁。その身体能力の高さが代名詞となりつつあるが、守備技術の向上しており、着実にJ最高峰のセンターバックへの階段を上っている。特に水際での反応の良さ(危機察知)、身体の張り方は非常に逞しく、何度も危ない場面で鹿島のゴールを守り通した。又、セットプレーからも迫力ある飛び込みから6発。野沢のキックとの相性は抜群で連戦連発という決定力も見せつけた。年末には悲願の代表入りも果たし、ブレイクスルーの予感。

まだキャリアとしては100試合ちょっと、それにもかかわらず既に風格が出てきて、鹿島の3番は嫌なやつと言う印象になってきた。今まではどこか強いだけと言う感じもあったけれど、今は全然そんなことがない。センターバックの質は自分が不利な状況になったときに、どれだけの対応が出来るのかと言うところで見るのだけど、そこで岩政も鋭い反応や読みで危機的状況を救うプレーが非常に増えたと思う。代表での国際経験を積んでいけばもっと凄いセンターバックになれるんじゃないかな?ゴール数も素晴らしい。来年はアジアで丁々発止のやり合いの中でどこまでやれるのか、楽しみ。

高木和道(エスパルス)
34Game!!!(3060min!!!)/All Season card×2!!/-36goals

抜群の高さで制空権を握り、平面勝負でも周囲との関係を密に凌ぎきり、シーズンフルタイム出場も果たしたエスパルスの大型ディフェンダーの貢献度は非常に高かった。跳ね返す力の確かさ、ミスの少なさは、特筆すべき要素であり、その結果としてのシーズン36失点のリーグ3位、そしてリーグを4位で終えた原動力となった。

今や、トップ3追撃の最有力候補となっているエスパルス、その最大の売りは長谷川健太監督就任時から着実に積み上げてきた守備に置ける戦術熟成度。それを構成する中でもラインコントロールする高木和道の役割は大きいだろうし、その彼が常に出場し続けていたという要素も又、意味のある事だったと思う。それと、以前も書いたけれど、カードをもらわないで守れるというのは技術の一つ。彼がフルタイム出場したことは大きく評価したい。僕は岩政よりも先に代表に呼ばれるかなーと思っていたけど、先駆者達を追い越すには後はインパクトと箔か。

阿部勇樹(レッズ)
33Games(2943min)/+ACL+NationalTeam/3Goals/1Assist/Best11!

更なる成長を求めて渡ってきた浦和の地で、様々なポジションを委ねられながらもそつなくこなし、チームに慣れてからは大きな存在感を発揮。厳しいゲームの中でこそ輝く彼の存在は、激しいアジアの攻防の中でひときわ輝き、アジア制覇をたぐり寄せる大きな力となった。

ポジションも定まらない、代表でチームを離れる事も多い……様々な不確定要素を抱えた中での移籍一年目のシーズンなのにもかかわらず、既にチームの中核となっていること。決して簡単ではないと思うのだけど、それをさらりとやってしまうのが阿部勇樹の凄さか。どのポジションでもそつなくこなせるセンスと戦術眼もそうだけど、厳しい試合でこそ輝く強さは本当に素晴らしい。特にACL準決勝2ndLegの鬼神の如きパフォーマンスは心撃たれた。来シーズンは主力が抜けることも予想され(まだ流動的だけど)、更なるフル回転の必要性が出てくるだろうけど、進化した阿部勇樹が見たい。とにかく疲労抜け。

都築龍太(レッズ)
33Games(2970min)/-27Goals!/1Game-0.82Goals!/Best11!

今シーズン再び定位置を取り戻した今シーズンのパフォーマンスは間違いなく図抜けていた。ディフェンス陣のミスにも厳しく叱責する姿など気迫を前面に出す姿が彼のスタイルとなっているが、そのセービングシーンを見ると、冷静にシュートタイミングやコースを読み、確実にはじき出すような確率の高いセービングをしている感がある。そして、その結果としての1試合0.82という圧倒的数字。浦和の守護神の存在感は抜群だった。

浦和は守備が強いチームではあるけれど、被シュートは結構多いチーム。それだけGKの役割も大きい。その中で都築が残したこの数字は素晴らしい。ビッグセーブが非常に多く、ミスは少ない、オジェックはもちろんのこと、チームメイト達の信頼の応えるモノだったと思う。個人的に非常に印象に残っているのは、これまたACLのセミファイナル2ndLeg、ビッグフラッグの大きなプレッシャーと共にゴールマウスに堂々と立つ都築の姿が非常に格好良かった。ビッグ2を押しのけて代表入りも期待。

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総括

今シーズン通じて感じたこと、と言う意味で書きます。

何となくですが、リーグに、ぼんやりながら上位とそれ以外の差の境界線が生まれてきたのではないかなーと。それが表れた結果として、鹿島のリーグ・天皇杯二冠、レッズのACL制覇、ガンバのナビスコ制覇となったのかなーと。その差を言葉に表すとしたら、「勝者」に値するだけの「強さ」。

内容的に示していたモノに、大きな差があるかと言えばそうでもない。J2で積み上げてきたプレッシングを含めた堅守と「0トップ」的ダイナミックカウンターで旋風を巻き起こしたレイソルの快進撃、鈴木監督の下積み上げてきた統一性のある攻守に新戦力が融合したアルビレックスの躍進、そしてまさに「台風」のような実効力伴う超ハイテンションプレッシングからの飲み込むようなサッカーでインパクトを残したFマリノス……、フロンターレにしてもそうだし、エスパルスにしてもそうなんだけど、決して今、天下を取っているチーム達と比べてもそんなに大きな差があるとは思えない。

ただ、「勝負」となると全く違う。フットボール的なアプローチとして「結果」を重視するかという意味ではなく、勝負を引き寄せる力、譲らない力、決めきる力。そういった目に見えない力に置いて差があるのではないかと。いわば、勝っているチームと勝っていないチームの差……。

象徴的なのが2つのタイトルを獲ってしまった鹿島。9連勝の間、内容的には際どいというか相手に上回られた試合というのが結構あったように見えた。それでも彼らは9連勝(天皇杯含めるともっとかも)という結果を残した。それは一試合の中に訪れる勝負の綾となる部分を理解し、最大限の力を発揮し、勝負をモノにする。彼らの場合、昨シーズンまではタイトルから遠ざかり、継続的な要素があるかと言えばそうではない。ただ、勝者としての記憶、クラブとしての伝統が呼び起こされたからこそ、こういった結果を導き出したのではないかと思う。そして、それは現在彼らを追うチームにはないモノだった……。

ただ、最初に書いた通り、ぼんやりとした境界線でしかないともいえる。それを越えるチームが来シーズンはタイトル争いに絡んでいくだろうし、維持出来なかったチームは没落していくかも知れない。ま、それは来シーズンのお楽しみ。今シーズンは、そんなことを感じたシーズンだった。

*浦和に関しては結果を見れば一目瞭然、内容的には停滞、いや衰退したかも知れない(徹底度という意味で)それでも彼らは強かった、負けなかった(ACL無敗での優勝はその象徴)そこにレッズが今J最高峰にいる理由だと思う。これからより上を目指す上でフットボール的な充実を目指すべきだと個人的には思うのだけど(そうしたら間違いなくレッズは抜ける)、それはオジェックとクラブの考え次第かな。彼らがビッグクラブになる過程の中でどのような道を辿るのか。それは楽しみかな。

*ガンバはちょっと違うかな……、勝負を引き寄せる、決めきる力は浦和や鹿島に比べると弱い。ただ、その分どのチームも到達出来ていないぐらいの圧倒的な質を持っているからこそ、今の地位を維持出来ているのかな。今シーズンチームとして最も質の高いチームはガンバだったと思う。ただ、そういうチームがリーグタイトルを逃したというのは、ガンバというチームに「決めきる力」が足りなかったのかなーと。てか、個と言う要素で昨シーズンよりも弱かった気がしてならない。マグノがフロンターレ戦で怪我をしなければ……たらればは仕方ないけどね。

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とにもかくにも、2007年、楽しませて頂きました。そして来シーズンも素晴らしいプレーと寿命が縮まるような勝負を楽しませて下さい。ということでクローズ。

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*昨年までは「shining Young Talent」と評して、若手のベストイレブンもやっていたのだけど、今シーズンはそこまで見切れていないのと、候補がいないのでなしで。新人王?だからコミーだって。

*明日はインカレ、明後日は選手権、国立連発です。更新するかどうかはわからないけど、とりあえず小椋キタコレ、マムシ!マムシ!のことはやるよ。色々まとめて。

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January 09, 2008

07-08 F.Marinos OffSeason News Vol.1

冬休みが空けて、続々と動き出すクラブが増えてきましたねー。Fマリノスの動き含めて、おさらい、おさらーい。と言うことで続くかどうかは微妙だけどオフシーズンニュース、ざっと。

・難航する契約更新

Fマリノス2008年度契約更新済選手(12/14~12/27)

榎本哲也(えのもと てつや)1年契約
2007出場 J1/33(0) ナビスコ/9(0) 天皇杯/1(0)

飯倉大樹(いいくら ひろき)1年契約
2007出場 J1/1(0) ナビスコ/0(0) 天皇杯/0(0)

秋元陽太(あきもと ようた) 1年契約
2007出場 J1/0(0) ナビスコ/0(0) 天皇杯/0(0)

栗原勇蔵(くりはら ゆうぞう) 1年契約
2007出場 J1/25(0) ナビスコ/8(0) 天皇杯/1(0)

田中裕介(たなか ゆうすけ) 1年契約
2007出場 J1/10(0) ナビスコ/4(0) 天皇杯/1(1)

天野貴史(あまの たかし) 1年契約
2007出場 J1/3(0) ナビスコ/2(0) 天皇杯/0(0)

小宮山尊信(こみやま たかのぶ) 1年契約
2007出場 J1/25(0) ナビスコ/5(0) 天皇杯/1(0)

田代真一(たしろ まさかず) 1年契約
2007出場 J1/1(0) ナビスコ/0(0) 天皇杯/0(0)

乾貴士(いぬい たかし) 1年契約
2007出場 J1/7(0) ナビスコ/3(0) 天皇杯/0(0)

長谷川アーリアジャスール(はせがわ あーりあじゃすーる) 1年契約
2007出場 J1/2(0) ナビスコ/0(0) 天皇杯/0(0)

山本郁弥(やまもと ふみや) 1年契約
2007出場 J1/0(0) ナビスコ/0(0) 天皇杯/0(0)

石原卓(いしはら たく) 1年契約
2007出場 J1/0(0) ナビスコ/0(0) 天皇杯/0(0)

斉藤陽介(さいとう ようすけ) 1年契約
2007出場 J1/11(0) ナビスコ/3(1) 天皇杯/1(0)

残:
3/4/7/22/35/10/14/32/11/15/18

この時期は、毎日夕方にオフィを覗く癖がついてしまいますね。今年も契約更改は一筋縄ではいかなそうです。

横浜Mの契約更改がスタート/J1(カナロコ/神奈川新聞:要ログイン)

この記事によると、フロントは来期から基本給を下げる変わりに、出場給を上げる方針を打ち出したそうで、それに対しての拒否反応が出てるとか出てないとか。

あくまでもチームのことを思えば、これが正常な形だと思う。いつぞやの勝利給が少ないという話が出たときも思ったのだけど、仕事をしたモノがそれ相応のサラリーをもらう。そして、出場するためには競争。給料に直結するわけだから、より必死になってやってくれるのじゃないかなーと。

ただ、選手達は、来期どういう立場に立たされるか全然見えない状況で、常に怪我と隣り合わせの立場からすれば、不確定要素が増えるのは、そう簡単に納得出来る問題でもないと思う。これに関してはもう少し時間が掛かるかも知れないね。

ま、勝って稼げよ、プロならさ。四の五の言わずにハンコ押せや、と言うのがスナオナキモチ。ただ、言いたいことは言っておいて欲しいなー、チームのためになること、自分のためになること、そのための場でもあると思うから。

*今年の成績から言えば、上がる選手はそんなにいるべきじゃないんだよねー。もちろん様々な要素が絡んでいるとはいえね。個人的には勇蔵(現状維持だそうね。ま、出れればその分ベースアップに繋がると思うのだけど)、河合、コミー、幸宏、功治、坂田、オーシは上げてやって欲しいなーとは思うけど。

*気になるのはみーんな1年契約ばかりなこと。もちろん、経営的にそんなに余裕がないこととかもあるんだろうけど、例えば大きな才能を持ってるプレーヤーに関しては長めに囲っておくとか、色々とやっておいて欲しいかなーという気持ちもある。リスクはあるけど、何が起こるかわからないからこそ(ね、水野さん)、その時のために……。

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・もたらせるか、+αの価値

ロニー選手、ロペス選手、期限付き移籍加入のお知らせ(Fマリノスオフィシャル)

来る前に騒げⅧ(WSS from S)

Ronielton Pereira Dos Santos/ロニー

Position:FW
Birth:1977/4/28
Size:173cm/70kg
Nationality:Brazil

Cap:
1997 U-20 Brazil NationalTeam(FIFA WorldYouth @ Malaysia)
1999 Brazil NationalTeam(FIFA ConfederationsCup @ Mexico) 2Goals!

Welington Nogueira LOPES De Avellar/ロペス

Position/MF
Birth:1979/6/1
Size:186cm/78kg
Nationality:Brazil

J2 Result/84Games28Goals

今シーズン、マルケス、エウチ、そして途中退団となったマルクスと外国籍選手が1ゴールも挙げないという汚名返上を賭けて獲得したのが、二人のブラジリアン。まー、ここ数シーズンの過程を考えると、あんまり過度な期待は出来ないかなー、なんて思いたくなるけど、実績見るととてもちょっとwktkです。

まず、ロニー。かなりの紆余曲折を経て、Fマリノスに来るわけだけど、もしかしたらやってくれるかも……なんて期待をしちゃってます。

さくはちさんの「来る前に騒げ」によると(ここでは初めてだけど、様々なところで取り上げられてるブラジルサッカー情報サイトさんで、この企画はオフの風物詩だねー)、サイズこそ恵まれていないけれど重心の低いドリブルテクニックを駆使しての迫力ある突破アクションやサイドに流れてためを作ることに長けたプレーヤーだそうで、クルゼイロでは中東に渡った2005年のJ得点王であるアラウージョの後釜を担った選手とのこと。役割的には今シーズン坂田がやっていた仕事に当たるのかなーと。

ま、プレーの特徴に関しては、実際目にしてみないと何とも言えないのだけど(ましてや日本への順応は未知数だからね)、期待する部分は精神的な要素。昔は暴れん坊だったらしいけど、今は様々な経験を経て精神的にも成熟した「闘将」のようなプレーヤーだそうな。余り感情表現しない選手が多いチームに置いては、こういう熱い男は刺激となり得るんじゃないかなーと。いや、若い選手達に火を付けるような刺激を与えるぐらい、存在感を発揮して欲しいモノ。

そして、ロペス。余り数は見ていないけれど、印象としては優れたテクニック、豊富なアイデア、恵まれた身体を活かしたパワー、攻撃的な中盤の選手としての能力は非常に高い。イメージリーダーとなれるだけの質を兼ね備えた選手だと思う。

ま、彼が活躍するかどうかは彼を許容出来るだけの懐の深さをチームとして作れるかという事に掛かってくるのかなーと。確かに能力は高いけれど、昨シーズンのアグレッシブなプレッシングフットボールとの相性は余りイイとは言えない。守備に対して献身的に運動量を捧げるプレーヤーではなく、どちらかと言えば怠惰な感さえ受けるプレーヤーだと思うからね。あれだけ優れたテクニックを持ったマルケスを活かしきれなかった事を考えれば、一抹の不安を抱かざるを得ないけれど、それでも彼の能力が融合出来たとき、チームとしてのポテンシャルは大きく高まるのではないかなーと。

二人とも、このチームにない要素を持っている選手だと思うので、彼らの加入が大きな刺激となってくれるのではないかと、期待してます。沢山Fマリノスを応援する人に大きな喜びを与えてくれますように。

外国人選手は自己犠牲的な守備貢献(攻撃でもそうなんだけど……特に)を求めるために最も必要なのは、モチベーションコントロールだと思ったりする。納得してくれれば、それなりには仕事をしてくれると思うし(向き・不向きはあると思うけれど)、それがなければ、やっぱりさぼりがちになってくると思う。ロニーに関しても(さくはちさんのところではチェイスに関してもしっかりやるとの記述があるけど)、ロペスに関しても、そういった部分を、例えば坂田や孝行に比べてやってくれるかというと、答えは多分No。でも、0では困る。そういう彼らの働き如何で新監督のマネジメント能力が表れるかもね。

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別れの季節は寂しく、切なく

吉田孝行選手 ヴィッセル神戸へ完全移籍のお知らせ(Fマリノスオフィシャル)

彼の今シーズンのプレーには、頭が上がらない。戦術的な転換の中で大きな役割を担い、プレー面でも変貌を遂げる周囲を鼓舞するように先頭切ってプレッシングに、デコイとなろうと惜しみなくフリーランニングに走り回り、Fマリノスのために全てを尽くしてくれた。孝行がいなかったら今シーズン、Fマリノスはあんな急激に変われなかったと言えるぐらい、貢献度は大きかった。

それだけに、今シーズンの「功労者」にこんな無下を扱いをしてしまっていいのだろうかという葛藤があった。もちろん、リーグ終盤ジローの復帰もあって出場機会が少なくなっていたこと、純粋な費用対効果の問題、即戦力と期待される兵藤慎剛の入団(あとで)や既にデビューを果たしている水沼宏太の昇格により促進される世代交代の波などの周辺事情もあるから、フロントの判断が決して整合性を欠いたモノではないと頭では理解出来る。それでも、彼がトリコロールのシャツを纏ってやってくれていたことを考えると、どこかでいいのかなーと思ってしまったりする。てか、本当に申し訳ないという気持ちになってしまう。

そんな中で彼にオファーをくれたのが、古巣であり第二の故郷とも言うべきトリニータ、そして彼の本当の故郷である神戸に本拠を置くヴィッセル、そして孝行が選んだのがヴィッセル。どちらに行くにしても、彼にとっては知らない地ではないし、思い入れのある場所だろうから、良いところに行けて良かったなぁという気持ちが強い。本当に良かったなぁと……。

って、全然まだまだ一線級で戦える優秀な選手が来期からは敵になるわけで、そんなに悲しんでばかりはいられないんですけどね……。しかも今シーズン勝ってない相手のところにそんな選手が渡るわけで。正直怖いです。それでも、心から吉田が故郷の地でもう一花咲かせてくれることを願うよ。頑張れ、吉田、きららちゃんのためにも超頑張れ。
でもうちの試合では勘弁な。

*ライバルとなりそうなのは、フレキシブルでエネルギッシュな朴康造や栗原になるのかな?左サイドに古賀セージがいるだけに、同じく加入してきたノリカルが右に来ることも考えられる(カットインしての左とかは魅力)ま、どちらにしてもヴィッセルにしてはイイ補強になったのは間違いない。それとチームを引っ張る存在が少ないチームなだけに、彼の存在は希少なんじゃないかなーと。てか、もったいないよなー、しょうがないとはいえさ。

・でっかくなって帰ってこい(色々な意味で)

ハーフナーマイク選手 アビスパ福岡に期限付き移籍のお知らせ(Fマリノスオフィシャル)

オフシーズン突入直後から噂のあったマイクのレンタル話。で、結局最初から名前が挙がっていたアビスパへと1年修行に出る事で確定。マイク自身がレンタルを望んでいたということもあるみたいだし、彼の希望通りの形進んで良かったのかなーと。

実際、今のFマリノスには今シーズン技術的に飛躍を遂げ、チーム得点王となったオーシが中心になるのは当然のこと。そうなると、同タイプのマイクに関しては、どうしても限定的な使い方が多くなってしまう。ただ、マイクに関しては、限定的なプレーではなく長いプレータイムの中で総合的にプレーする機会というのが必要だとは思ってた。もっと色々と幅広い経験を積まないと本質的なポストワーカーとしては研鑽されていかないしね。

個人的には、若い選手で他のクラブであれば「出場機会」が得れるレベルにある選手は、レンタルに出した方が良いと思ったりする。もちろん、「借りパク」のリスクはあるし(実際、沢山出場機会を得て、そのクラブで居場所を確保したとき、その選手にその場所を離れたくないという気持ちが出てきてしまうのもよくあることだし)、その選手がサテとかで見れなくなってしまうというのは寂しいことでもあるのだけど、サテで塩漬けしてもそうそう伸びてくるもんじゃない。幸宏みたいな形は希少例だと思う。かわいいこには旅させよ、じゃないけど、マイクにはシビアな経験をもっとして欲しいなーと。

てか、アビスパ超カオスでシビアどころか、どうしようもない感じ漂ってるけどねー。実際どうなってるんだろー。開幕の時にはちゃんとチームとして形になってるのかが非常に心配。そうなってないと、結局マイク大作戦ばっかり(てか、出れるかどうかもわからないけど)じゃ意味がない。ま、それはそれで良い経験なのかも知れないけど。

ライバルは未だ輝きを取り戻せずにいる黒部になりそうとのこと。外人も獲りそうだよなー。ま、とにかく頑張ってポジション獲って、逞しくでっかく育って帰ってこい!ノルマは二桁!

そして、アビスパの皆様、マイクをよろしくお願いします。熱いやつです、やってくれると思います。ただ、借りパク禁止。

*他にもレンタルで経験積んだ方が良い子というのはいるんだよねー。ま、誰とは言わないけど。でも、J2でもそう簡単に出れる訳じゃないから、その辺のさじ加減が難しいんだよねー。むー。とにもかくにも選手達にはチャンスがあったらチャレンジして欲しいなー。外の空気を吸うのも良い経験。

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・惜別の言葉

横浜Fマリノス契約満了選手のお知らせ(Fマリノスオフィシャル)

最後に、今シーズンでFマリノスのユニフォームを脱ぐ選手達に一言ずつ(孝行はなし、さっき書いたから)

ネルソン。結局トップチームでの出場機会はなかったけど、サテでは若い選手を落ち着いてコントロールしながら、冷静なプレーで自らの役割を果たしてくれていた。来シーズンはどこに行くのかな、まだ未定みたいだけど早く決まるとイイね。

エウチ。唯一の出場となった大雨の味スタは結局滑ってばっかりで空回り。考えてみると、エウチの印象は空回りというのが多かったかなー。最初の練習試合も積極的な姿勢が空回りしてバランス皆無の無鉄砲ぷりというのはとても印象に残ってる。ただ、可能性のある選手でもあった。ドリブル突破のキレや攻撃のセンスなど、研鑽されれば面白そうだった。残してレンタルみたいなフッキ方式もありだったと思うけど、ま、その辺ははてさて、と言う感じかなー。次はクルゼイロ、頑張れ。

マルケス。あなたのプレー大好きだった。確かにゴールは獲れなかったし、守備もさぼりがちなときがあった。でも、あなたの技術はスペシャルで何度も痺れさせてもらった。上体を揺らし、軽やかに前を向き、左サイドを蹂躙する姿は、やっぱり格好良かった。怪我がなければ、後数年若ければ、というのはあるけど、こればっかりはしょうがない。あなたの劇場となった味スタと三ツ沢は忘れない。古巣アトレチコ・ミネイロに戻るのかな?

塩じい。未だにくまーのレーザービームクロスを察そうと駆け込んでダイビングヘッドした映像が頭の中によぎります。トップチームでは活躍の舞台は少なかったけど、あのゴールは価値があった。来年は?

トミー。動いたのを見たのは数回。結局、高桑・飯倉の後塵を拝す形となったけど、札幌という次の職場がすぐに見つかるというのはそれだけのポテンシャルを持っていると言うこと。その長身を活かして、次こそ安住の地を見つけて欲しいな。

鈴木隆行。経験あるあなたが若い選手達の中に何かを残してくれたとしたら、それだけでも価値はあると思う。選手としては、残念な感じというか、想像通りな感じで、師匠が師匠のまま終わったけど、次はそうならないように……。緑濃厚?とりあえず、5000万返s)ry

そして、最後に良治たん。陳腐な言葉はいらないよね。エレガントで孤高なる、「誇り高き」上野良治、本当にありがとう。来シーズンがあるのかはわからないけど、最後まで誇り高く、上野良治らしくいて欲しい。それが最後の願い。

みんなありがとう。

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とりあえず今回はオフィ発表を中心に、ということで。噂レベルでは那須(→緑)とか、小椋(←水戸ちゃん)とか、俊輔(←セルティック)といった話が沸き上がってるけど、それに関しては次で。と言うこと今日はここまでー。

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*他のチームは結構活発になってきたねー。「ら」スレ追い切れねー。ま、大型補強が必ずしも即効的な効果を生み出すかわからないのがリーグの面白いところでもあるけど、リーグの活性化は喜ばしいこと。てか、水野は驚いた、心底驚いたよー。でも見てみたい選手かな。出来る子だし。

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January 08, 2008

「融合」による化学変化を -新監督就任に寄せて-

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新監督に「桑原隆」の名前が挙がったとき、正直言って、複雑な気持ちがあった。

もちろん、輝かしい経歴に希望を見いだすことも出来る。今や世界の名将となった現ポルトガル代表監督ルイス・フェリペ・スコラーリの間近で監督業は何かというモノを学び、その後を受けて「監督代行」としてジュビロを初の年間王者に導く。S級ライセンス取得後正式な監督として就任し、全盛期のジュビロを率いてアジアとJのダブルという偉業を達成。文句の付けようのない経歴である。

でも、彼の言葉が胸に残る。

「絶対に今の横浜のような戦い方はしたくない」

突き付けられた結果を直視出来ず、現代フットボールの潮流に乗り切れなかった人に、チームをよりよき方向に進めていく監督業の適性を見いだす事が出来なかったからだ。

しかし、何も始まっていない。何も始まっていないからこそ、僕は彼が監督になったことに絶望しない。いや、逆に期待したい。

自らが断罪した「Fマリノス」を率いるからこそ生まれ得る化学変化を。

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成功例としての"融合" -奥大介と清水範久-

今でこそ、黄金期を過ぎ過渡期を迎えてもがき苦しんでいるジュビロ磐田。しかし、1999年から始まった黄金期のジュビロは恐ろしく強く、そして美しかった。高い基礎スキルと判断力を持つタレント達が織りなす流麗なポゼッション、相互理解と戦術眼から繰り出される実効力溢れるスペースメイク&ユーズ、高い完成度を誇ったフットボールは間違いなく日本の頂点、いやアジア最高峰を表現していた。

そんなフットボールを構成するプレーヤー達のクオリティも又非常に高かった。それを肌身で感じられたのはサックスブルーのシャツを脱ぎ、トリコロールのシャツに袖を通した姿を見たときだった。

自らのこだわりを持つが故、主力として確固たる地位を築いていたにも関わらず横浜の地でプレーすることを決断した奥大介、彼のクオリティは非常に高かった。質の高いポジショニング、高い戦術理解力、素早い判断力、染みついた精緻な基礎スキル、経験が可能にする大一番で見せる勝負強さ、培ってきた力が多数のタスクを課されながら結果を残すことをも両立することを可能にする。決して主役として扱われなかったにしても、そのクオリティはFマリノスで主役となった時に眩く輝くことで証明された。彼に導かれるようにFマリノスは前人未踏の3ステージ連続優勝、2年連続のリーグタイトルを手にすることが出来たことを考えても、それは既に実証済みだろう。

そして、もう一人、Fマリノスにジュビロイズムを持ち込んだのが清水範久。彼も又、そのクオリティを兼ね備えていた。卓越したスピードや豊富な運動量にスポットが当たるプレーヤーながら、彼も又高い基礎スキル、プレーへの関与意識、オフ・ザ・ボールの動きの質を備え、ただ走り回るだけのプレーヤーではないことがわかる。高次元で様々な要素を併せ持つプレーヤーだからこそ、チームが苦しいときに輝き、何度となくチームの活性化を促す「活力剤」となっている。

この二人が持ち込んでくれたのは「クオリティ」。そのクオリティがチームに還元され(ジローのことを言えば現在進行形、なってくれている)、大きな成果を生むことになった。この二つの成功例は、来シーズンを考える上でポジティブな要素になるのではないかと思ったりする。

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・アイデンティティの融合が生み出す化学変化

脈々と受け継がれる伝統が、Fマリノスを「守備」のチームとして認識させる。井原正巳、小村徳男、松田直樹、中澤佑二、河合竜二、栗原勇蔵、那須大亮……優秀なセンターバックを数多く育て上げ、彼らの強固な守備能力を持ってして、勝利を引き寄せてきた。これはチームとして持っているアイデンティティと言えるのかも知れない。

しかし、昨シーズンからFマリノスはそのアイデンティティからの脱却を計っている。「スクランブルアタック」とコンセプトを掲げ、アグレッシブかつオフェンシブなプレースタイルを標榜。両サイドバックに積極的なオーバーラップを奨励し、高い位置からの連動したハイプレッシングを強調するなど、リスク承知の上で攻撃的に仕掛けることで後ろに掛かりがちだったバランスを改革しようと取り組んできた。そして、一つの成果を残し、新たなシーズンに臨もうとしている。

そんな中で就任することが決まった元ジュビロ磐田監督・桑原隆。ジュビロの黄金期を率いた実績、そして様々な発言から見ても、「美しきポゼッション」へのこだわりを感じさせ、どちらかと言えば理想へ邁進するタイプの監督と言えるのかも知れない。個人的にはそんな要素に不安を感じたりもするのだが、一つ期待したいこともある。それは、奥大介や清水範久が加入した時と同じような化学変化だ。

元々、Fマリノスは質実剛健な強さこそあれど、フットボールを構成する能力はそんなに高くない。ボールを繋ぐためにすべき事、プレーへの関与意識であったり、ボールレシーブアクションと言った要素への意識は低く、相手のゾーンディフェンスを前に閉塞感に苛まれることも少なくない。又、引かれた相手に対しての苦手意識もあり、それだけ崩しのアイデアは貧弱。そんな中で桑原新監督が培ってきた「ジュビロイズム」が持ち込まれたとしたら……、こういった要素も改善へと向かうのではないか。そして、Fマリノスが脈々と受け継いできたアイデンティティと融合したとき、「美しく、強い」Fマリノスが出来るのではないか……、そんな化学変化を期待している。

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*実際の所、そんなに簡単なことではなく、不安要素を上げればきりがない。違うアイデンティティが拒否反応もなく融合出来るという補償はどこにもない(ジュビロのサッカーは美しい反面非常に脆い要素も抱えていた。アウトサイドプレーヤーがアタッカーとしての役割を負っていたため、両サイドのスペースをケアしきれず(服部がよく見ていたけど)、カウンターで沈むシーンも少なくなかった。そしてテキヤ含めて歴代監督は構造的な欠陥を修正することはしなかった……ま、やったらやったでチームの良さを削ぐことになってしまうのだけどさ、山本さんみたいに)、現代フットボールへの順応にも不安を残す、昨シーズン作り上げた土台の継承と彼の理想とする部分のバランス、そもそもの手腕があるのかどうか(ジュビロ時代はオフトとフェリポン、又鈴木政一氏の作り上げたモノがあったからこそと言う側面、又自主自立性に溢れた優秀な選手達がいたからこそと言う側面)etc...でも、まあ最初から疑念の目を向けるより、まずは見てからと思いまして。

*たらればを言っても仕方ないけれど、監督に関しては手腕に定評のある外国人監督を招聘して欲しかったのが本音。若い選手達に違う価値基準、違う理念を与えることで、覚醒を導くきっかけとなれば良いなーと思っていたし(俊輔とかもそうだったしねー)、固定観念のない監督を呼ぶことでチームの競争意識を再び活性化させてほしかったというのがあって、外から引っ張ってきて欲しかったなーと。一時期ちょろっとブラジルのネイ・フランコという監督の名前が出てきたとき、これいいんじゃね?と思ったりしたのだけど……いや、いいんだけどね……。

*とにもかくにも、ベンチでのテキヤファッションだけが話題になるようなことは避けて下さい。今シーズンはFマリノス再生にとって大事な年(毎年大事だけど)、ハヤヤ・高橋・水沼体勢で作った基盤、うまく活かして!

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と言うことで、リクエストに応える形で少し考えてみました。本当は新体制発表で新監督の言葉を聞いてからと思っていたのだけど、ま、どっちにしてもピッチで表現されるモノを見なきゃわからないしね。ま、厳しい目でも見ていくつもりですよ。とにもかくにも、テキヤ頼むよ!

ということでここまで。

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*風邪で死んでます……。そのおかげで楽しみにしてた選手権をキャンセル……むー、もったいない。特に準決勝は見たかった……。ま、しっかり治して、今週はインカレと選手権の決勝見に行けるようにしないと!

*ベスト11作成中ですが、難航中……というのも迷いに迷ってます……。結構試合を見てきたけど、ここ数シーズンに比べて、見ている試合がかなり偏ってるので(今までもレッズの試合とかジェフの試合とか偏ってはいたけど……)どっちにしても偏見に満ちたモノになるとは思うのだけど……ま、もう少々お待ちを。

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January 02, 2008

築かれた「モダンフットボールの礎」 -PlayBack F.Marinos 2007 Part 2-

あけましておめでとうございます!

で、年を跨いでしまいましたが、「PlayBack F.Marinos 2007」の続きです。

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突き抜けた夏 -7~8月-

アジアカップでリーグ中断の中、ナビ杯準々決勝。FC東京との2戦は今シーズンの傾向が良く現れたゲームとなった。第一戦、ホーム三ツ沢での1stLegは悪いときのFマリノスそのまま。主体的なムーブがなく、閉塞感に包み込まれて、一発のカウンターに沈む。与えてしまったアウェイゴール、残すはアウェイゲーム、レギュレーションとして大きなビハインドを背負ってしまった。しかし、乗ると強い。大雨の中でエウチデビューとなった味スタでの2ndLeg、序盤の苦しい時間帯を凌ぐと、濡れたピッチを避けるシンプルな攻撃の中で進化し続ける大島のポストワークが冴えを見せ、功治の、マルケスの技巧を活かす。前からのプレッシング、ハードなコンタクト、ダイナミックなオフ・ザ・ボール、フィニッシュへの意識の高さ、全てがリンクしたチームは、逞しくFC東京を粉砕する。これで3年連続の準決勝進出。見事なゲームでリーグ再開に繋げる。

3週間後、その勢いを駆って臨むは横浜ダービー。3月の屈辱を忘れるモノは誰もおらず、今度こその思いで選手・フロント・サポーター全てがチーム一丸でこのゲームに臨むと、その思いが伝わったのか選手達はピッチで躍動。高い位置からのプレッシングは連動感を取り戻し、アウトサイドからのダイナミックな攻撃で相手ディフェンスを蹂躙、伝説となる快勝劇を飾った。この勝利で勢いは更に加速、夏を一気に駆け抜ける。

フロンターレ戦、前回のように勢いで飲み込むようなゲームではなく、がっぷり四つで組み合う力の比べ合い。フロンターレの破壊的な攻撃に対し、Fマリノスの守備陣が何とか堪え忍び、豊富な運動量でFマリノスが反撃する。そんな中でエースがチームに勝利を呼び込む。CKからオーシのヘッドを導きだし、流れるようなカウンターの終着点としてスライディングシュートでゴールに結びつける。山瀬功治ここにあり。終盤の相手の猛攻を何とか1失点で凌ぎきり、神奈川ダービー2連勝、順位も今シーズン最高となる5位に上げる。

チームがうまくいっているときは全てがうまく回るモノなのか、チームは好循環を続ける。前半駄目駄目だったモノの、後半に投入されたジローがチームに火を付け後半一気の3発で覇気なき相手を粉砕したグランパス戦、サイドの突き合いで後手に回って背負ったビハインドも、隼磨のミドルで追いついたサンフレ戦、かつてのライバルをキレキレのマルケスを中心にした華麗なフットボールで完膚無きまでに叩きのめしたジュビロ戦。いずれもかなり暑い気候でのゲームだったが、非常に豊富な運動量で相手を上回り、高いパフォーマンスを示した。そして、実りの秋へと期待は高まった。

*やっぱりこの時期だとダービーだよねー。最高のパフォーマンスと最高の結果、天にも昇る気持ちだった。特に両アウトサイドの躍動、考えられないような決定力には震えましたよ。このチームにはこれだけのポテンシャルがあるというのを示した一戦だったと思う。ただ、残念なのはそれがスタンダードとならなかったことかな。

消えた勢い、露呈した構造的欠陥 -9~10月-

ノリノリで夏を乗り切り迎えた9月、誰もが期待を持って迎えたが、一つのゲームが流れを変える。国立でのレイソル戦、目を疑うような試合開始直後の中澤のオウンゴールで失点すると、最後までリーグトップクラスの被失点数を誇っていたレイソルの堅陣を前に攻めあぐね、最後まで突き破ることは出来ずに惜敗。ガンバ戦では中澤・松田を欠きながら、那須・栗原のセンターバックコンビが素晴らしい集中力でガンバ攻撃陣を完封。押され気味の展開の中でカウンターから功治→坂田ラインで2発と攻守が噛み合い、勢いを取り戻したかに思われたが、苦手とする埼玉2連戦、一度落ちた勢いではこのヤマは乗り越えられなかった。出場停止でエース不在、そんな状況でレッズ戦に臨むにあたって、又中盤の構成をボックスに変えると前線からのプレッシングは又機能不全。それでもボールサイドへの厳しいアプローチとアグレッシブなプレーでゲームを優位に進めるが、チャンスを活かせず逆に相手に一発のチャンスを活かされて悔しい敗戦。勝者のメンタリティを持ち得るモノと持ち得ないモノの差が出たゲームだった。そして、もうトラウマとなりつつあるアルディージャ戦、相変わらずゾーンに絡め取られ、カウンターで失点するという相変わらずのパターンに又も嵌ってホーム連敗。

勢いがなくなり、露見されたのはアグレッシブなチームスタイルに潜んでいた構造的な欠陥だった。両サイドバックが高いポジショングを獲り(そのため、ビルドアップ時はアンカーがバックラインに入り両センターバックが拡がって、幅を作る。これには両アウトサイドが高いポジションを獲れるという利点もあるが、パスターゲットが減る、バイタルケアが疎かになり守備に置けるリスクが高まる弊害がある)、どんどん攻撃に出て行くことが推奨されていた中で、カウンターからサイドバックが上がった後のスペースを取られることが多くなり、厳しい応対を迫られると、いくら高い能力を有するディフェンス陣とはいえ、全てを凌ぎきるのは難しく、その失点が致命傷となっていく。この過ちを繰り返すことで、一気に泥沼に嵌っていく。

味スタでのFC東京戦、弾丸のようなリチェーリに那須をぶつけようと前後半でポジションを弄るも、采配面で後手を踏み、そのリチェーリに穴を空けられる形で逆転負け。勢いの消えた状態で臨んだナビスコセミファイナル、乾の先発起用などショック療法を試みるも、フロンターレ・関塚監督の変則的な4-4-2への変更に分。1stLegでホームで惜敗、2ndLegは一筋の希望を先制点に見いだすが、その変更の肝である久木野を中心にサイドのスペースをカウンターで嫌という程突かれ、一縷の望みが絶たれる。最後は哲也退場で松田のGKというシーンを記憶に残し、3年連続でナビスコ準決勝敗退となった。

泥沼の5連敗、構造的欠陥を修正出来ないまま、次の試合に臨んでいっては、結果は見えていたのかも知れない。エスパルス戦、前半スムーズな攻撃で主導権を握るも決めきれず、又もアウトサイドの裏のスペースをカウンターで突かれて先制点献上、セットから更に失点、これで6連敗。大雨の小瀬では、プロ契約を前に一足先に水沼宏太がトップデビューという久々の明るい話題。しかし、ゲームの方は数的優位を活かせず、機能していた攻撃も閉塞感に包まれ、勝ちきれず。

収穫の秋を期待した季節は、終わってみれば潜在的な欠陥に苦しんだ季節だった。

*うー、この時期だとやっぱりナビスコかなー。2ndLeg、厳しい条件の中で選手達は今度こその思いを持って、気迫も前面に出して戦っていたのは印象に残ってる。修正出来ていれば可能性はなくはなかった、たらればに意味なんてないけど……。

・復調 -11~12月-

9月半ばから白星に見放され、チーム状態はどん底。周囲からはジャイアントキリングの期待を一身に背負う中で迎えた天皇杯4回戦の佐川急便戦。ここで復調の一歩を辿る。度重なるカウンターからの失点もあってか、システム変更に踏み切り、中盤の構成はボックス型に。その恩恵を受けたのはサテライトで中央のポジションの経験を積んでいた狩野だった。しかし、その狩野は真価を発揮出来ず。FKでのゴールこそあげたモノの、合格点を与えられるものではなかった。しかし、格下相手にきっちりとゴールを重ね、ようやく負の連鎖を断ち切ると、立ち直りの兆候を見せ始める。

鹿島戦では、春のジュビロ戦以来田中裕介が左サイドバックとしてスタメン起用、又、今シーズン初めて出場停止以外で功治をメンバーから外すなど、この後奇跡を起こす鹿島に挑むと、内容的に久々に質の高いプレーを見せる。天皇杯ではその力を出し切れなかった狩野を中心に細かいパスが紡がれ、鹿島を凌駕出来たのは彼らにとって自信となったか。ゲームの方はやはり(といってはなんだが)カウンターで同点、セットプレーから逆転、ミスから突き放されてと、今シーズンを象徴するような結果となったが、少し光明の見えるゲームとなった。

そして、待ち続けた時が訪れる。アウェイのジェフ戦。数的不利から一気にゲームをひっくり返され、完全なる負けパターン。しかし、ここから数的不利を補うようにダイナミックな走りを見せていたジローが、大島、隼磨のゴールを導き出す大活躍。ドラマティックな逆転劇で、万博ガンバ戦以来の勝ち星。ようやくチーム状態も上向いたところでラストホームのアルビレックス戦、松田、勇蔵、那須と怪我や出場停止が重なってセンターバック人材難となる中でサテでもこなしていた裕介がセンターバックとして奮闘。哲也のファインセーブもあって、久々の完封。終盤に今シーズンチームを支え続けた河合のミドルシュートが相手に当たる形で決まり、ホーム最終戦を白星で飾る。最終節、アウェイでのヴィッセル戦は、アグレッシブな攻め合いとなりながら、神戸に渡った達也とFマリノスの守護神となった哲也が互いに存在感を見せ、スコアレスドローで終わる。何とか巻き返した結果、昨シーズンの9位から7位と少し前進、賞金圏内でのフィニッシュ、Fマリノスのリーグ戦が終わった。

*ここはやっぱりジェフ戦だよね。もう久々の勝ち星で本当に嬉しかった。てか、涙出た。しかも、あの勝ち方は最高にキモチイイでしょう。寒かったけど。

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・総括 -築かれた「モダンフットボールの礎」-

振り返ってみて改めて感じるのは、非常に波の大きなシーズンだったということ。守備に体重の掛かりがちな傾向を改革すべく、「スクランブルアタック」のスローガンの元に攻撃的なフットボールの構築を目指した弊害とも言えるが、邁進した結果、様々な意味で「未来」に繋がるシーズンとなったのではないかと思う。

紆余曲折の末に掴んだ「ハイプレッシング・ハイテンションフットボール」は、チームにアグレッシブなモダンフットボールの概念を根付かせた。運動量や積極性、攻撃構築の質の向上に繋がり、間違いなくチームバランスは改革された(それが適切なモノかどうかは別にして)積極的な若手の起用も、形はどうあれ今後Fマリノスを担うプレーヤー達に経験を積んでもらうことに繋がり、今後の成長の糧となる要素が与えられた。昨シーズン全てを失い、ゼロからのスタートとなった中で、今シーズンやってきたことは「未来」に繋がる事が多かったと思う。

就任当時、早野監督が「耕して種を蒔いて、ちょっと芽が出てクビになるかも知れないけど、その芽が大きくなってくれればいい」という趣旨の言葉を発していた通りの形となってしまったけど、貫き通された信念は「芽」として間違いなくチームに残った。それだけでも早野監督をはじめとした指導陣にはそれ相応の評価が出来るのではないでしょうか。

残されたモノが出来るのは、残された「芽」を育て、未来を切り開いていく事だと思う。新体制となり、方針が継続されるかどうかは未だ不透明な部分があるのだけど、今シーズン作ったモノは基礎となる要素が多く、どんなフットボールをするにしても今シーズン築かれた「礎」が無駄になることはないはず。

そんなことを考えると、苦しい思いも、悔しい思いも沢山したけれど、イイシーズンだったのかなと。いや、そう後々思えるように、築かれた礎を活かしていかなきゃならないと、強く思う。

*最後に早野さん、本当にお疲れ様。良い仕事してくれた。色々足りない部分はあったけれど、変革のためにドラスティックな手法に舵を切り、結果、チームは大きく変わった、もちろん+の方向に。昨年までFマリノスのフットボールに伴っていたストレスがなくなったこともそうだし、希望を見いだせることもそう。だからこそありがとうといいたい。てか、謝らないと……批判しまくって申し訳ないっす、ま、的を外した覚えはないけどね。もちろん、高橋さん、水沼さんにもお疲れ様。あなた達がいたからきっとうまくいった。出来れば二人には残って欲しかった、あなた達に未来を担って欲しかった。それが叶わない今、言えることはありがとうだけです。

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と言うことで、まとまりきらなかったけれど、今シーズンおしまーい。後はベストイレブンだったり、天皇杯ファイナルかな。まだ見てないけど(苦笑)とにもかくにも、今年もよろしくお願い致します。

ということでここまで。

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*オフシーズンのニュースはまとめようかな……時間があれば。

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