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December 05, 2007

岡ちゃん、再び。

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岡ちゃんが再び、表舞台に帰ってくる。

憔悴しきって自ら舞台を降りて1年とちょっと、状況が状況とはいえその気概が戻ってきたことは素直に嬉しい。

僕にとっては今でも最も尊敬出来て愛着のある監督であり、悲しい別離を経ても感謝の気持ちは変わらない。それだけ思い入れのある僕では、客観的にこの事由を分析するには適さないかも知れない。それでも、考えたい。

愛すべき岡ちゃんのことだからこそ、ね。

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・「フットボールの日本化」の行方

辛い現実を経て、日本サッカーを導くことになった賢者の標榜したコンセプトは、非常に壮大なモノだった。真似でも、模倣でもなく、日本人の身体能力、技術、戦術理解に見合った概念の元、独自のフットボールの構築する。まだまだ歴史は浅く、淡い色しか持ち得なかった日本にとって、自分の色を見いだすというのは、大きな挑戦でもあったと思う。

そしてオシムと共に歩み始めた日本化への道。リスクチャレンジ、ダイナミズムアクション、走る力、考える力、知性、技術、様々な要素を求めながら、1年半に渡る多種のアテンプトをし、そのアテンプトの中で生まれる日本化への欠片を拾い集めながら、ワールドカップ予選へと向かっていく。いわば本番とも言える厳しいアジアでの戦いの中で、日本化の成果がいよいよ「具現化」されるのではないかと考えていた。

しかしそれを前に、その全てを握る賢者が倒れた。彼ありきで進んでいたからこそ、喪失感は大きく、未来は多き悩みに包まれた様に感じられた。

それでも、それでもだ。僕は全てを失ったとは思わない。彼がアテンプトの中で拾い集めた日本化の欠片は共有財産となっているはず。共に活動してきたコーチはもちろんのこと、彼の指導を直々に受けた選手、彼をリスペクトし、共感した上で自らの力で表現しようとチャレンジする若年層代表の監督、そして彼のやろうとしてきたことを必死に探り、考えた僕たちファンやサポーター、全ての人の中にオシムイズムは刻まれている。

そう考えたとき、監督が替わることで継続・非継続、と考えるのではなく、今後は僕たち日本人が考え、育んでいくということを考えるべきなのではないだろうか。それこそ代表という枠組みを超えて、ね。

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・求めることは「らしく」、期待することは「次の一歩」

イビチャ・オシムと岡田武史、この二人の哲学は大きく異なるのは、構築されたチームを見れば一目瞭然だろう。チームの核となる部分、選手に求める要素、もちろん攻守にわたる戦術、その哲学の違いは彼らがこれまでの過程で率いてきたチームを見れば、簡単にわかる。それだけに、岡ちゃんがオシムの意志を継いでムービングフットボールを昇華しよう、なんていう事は難しいと思う。

実際、失敗例もある。新たな可能性の開拓、マンネリ化の打破など、理想を掲げて新たな方向性を打ち出すモノの、その理想を具現化するための術を持ち得ず、結果としては見るも無惨な形で終わっているのは記憶に新しい。あくまでも引き出しの中に持っているモノで勝負する監督なのだ。

そういう意味で、岡ちゃんは岡ちゃんらしく、自分の哲学の元にチームを作っていってほしい。選手の意識を素晴らしいパーソナリティで統一し、高いモチベーションと信頼の元に、堅牢な守備基盤に始まり、攻めながらもその裏に潜むカウンターのリスクまでに心を砕いた攻撃構築など、エンターテイメント性よりも実効性を求めたリアリスティックで規律のあるフットボール。出来ることをする、それで良いと思う。

個人的に期待するのは、オシムの現実性に積み上げられてきた日本化の欠片が融合すること。岡ちゃんが手腕を振るえばきっと勝つフットボールは完成度を増していくかも知れない。ただ、その弊害として選手の主体性や創造性を奪いかねず、それが閉塞感となってピッチに表れてしまう。そんな時に、これまでオシムと共に歩み、高めてきた「主体的に考える力」が加われば、その閉塞感を打ち破る、大きな一歩となるのではないかなと。

もちろん、オシムたんが教えてくれるわけではないから、選手達が岡ちゃんと共に歩む中で学んだことを発揮して欲しいと言うことになるのだけど、それが出来れば日本の次の一歩になる。戦術の奴隷となってしまうのではなく、局面局面で状況を感じ、何をすべき事を感じ、その上で表現していく。それこそが真の戦術理解力、これがあれば日本はもっと強くなる。

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大きな影響力を持ち、尊敬を受けてきた賢者の後任という役目は、非常にプレッシャーが強いはず。ましてや、既に代表監督であることのプレッシャーや嫌がらせに苦しんだことがある。それでも、この緊急事態に再びその職に就こうとしている、もう絶対にやりたくないとまで言った職に。そんな決意をしてくれた岡ちゃんを僕が応援しないわけにはいかない。

オシムたんの喪失感を感じる日はきっと来ると思う。それでも、僕は岡ちゃんと共に歩む。男を見せてくれた岡ちゃんと共に。

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と言うことで、結構叩いた記憶もありますがなんだかんだ言って岡田信者です。なので、その辺は差し引いてもらえれば……。
で、ここのところ音信不通でしたが、また少しずつ書いていきます。ネタもどんどんどんどん来てますし。てか、神戸戦ね、ホムスタの記憶が薄れちゃうからやらないと!ということで今日はここまでー。

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*ちなみに画像は岡ちゃんが奉納した書、とのこと。岡ちゃんの言葉はやっぱり染みる。明日から又近道しないでちゃんと歩こう。

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