« 岡ちゃん、再び。 | Main | 完敗の終焉@J Youth SAHARA Cup 2007 Fマリノスユース vs ガンバユース »

December 09, 2007

ふたつのFマリノス@J1 第34節 ヴィッセル vs Fマリノス

天皇杯終わっちゃったこのタイミング、なのに、今更神戸戦……一応ね、一応。

アグレッシブかつグループとしての機能性を感じられた前半。

拠り所を失い、改善策を見いだせなかった後半。

二つのFマリノス、どちらも今のFマリノス。

ここを現在地に、来年へ。

2007 J.League Division1 第34節

ヴィッセル 0-0 Fマリノス @ ホームズスタジアム神戸"ホムスタ"「ふたつのFマリノス」

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也"全てがチャラになる訳じゃないけど、神!"、DF田中隼磨、中澤佑二"鬼神の如く"、栗原勇蔵"悪癖と成長と"、田中裕介"サイドバックとして……"、MF河合竜二、狩野健太"刻め、前半の記憶"(→75'山瀬幸宏"信頼出来る仕事こそ成長の証")、吉田孝行"最後まで必死に、全力"(→46'水沼宏太"スターへは後一歩")、山瀬功治"久々の無事なるシーズン"、FW坂田大輔(→89'斉藤陽介)、大島秀夫"日本人得点王"

ヴィッセルスタメン:GK榎本達也"愛されて神戸"、DF石櫃洋祐、北本久仁衛、エメルソン・トーメ"最後まで「THE WALL」"、茂木弘人、MF朴康造、田中英雄、ボッティ"超優良"、古賀誠史"一蓮托生"、FWレアンドロ"超優良"、大久保嘉人"(単独を逃した)日本人得点王"

-----------------------

試合展開

序盤、リズムを握ったのはFマリノス。吉田がスタメンに復帰したこともあってか、前線からのプレッシングにある程度の連動感(形が変わったこともあって、捕まえ切れてはいなかったが)河合、狩野とチームのヘソにポジションを億プレーヤーが核となってボールをスムーズに動かし、ポイントポイントで連動した動きが生まれるなど中盤で優位を握ってゲームを掌握。特に細かいパス交換でボールサイドに相手を引き寄せたところで、開けた逆サイドのスペースに走り込むプレーヤーを一発のサイドチェンジで使う攻撃が機能(特に裕介はその意識が高く、精度も伴い、何本も右サイドへと素晴らしいフィードを送った)イマイチ奪い所を定めきれずに空転し続けていたヴィッセルのプレッシングをいとも簡単にかいくぐる様は、今シーズンの進歩を感じさせた。

しかし、サイドチェンジ後、ダイナミックなランニングを見せてスペースに走り込んだ吉田や隼磨がフィニッシュを導き出すようなプレーを作り出せず、質の高い攻撃構築結果に繋げられず。すると、チームとしてしっかりとした意思統一を感じるプレーを見せていたヴィッセルが徐々にゲームの流れを押し戻す。プレスは機能しなくても、しっかりとゴール前でブロックを作り難局を堪え忍び、その間にも常にカウンターを狙い続ける。チーム全体の切り替えの速さ、奪った後の「次」のポイントへのパス意識の高さには質を感じさせ、松田監督の手腕を感じた。

結果、前半終了間際はまるで後半のような激しいトランジッションゲームに。しかし、互いの守備陣が厳しい状況にもかかわらず、何とか凌いだことでスコアレスで折り返す。

ハーフタイムのタイミングで吉田から宏太へとスイッチしたFマリノスだったが、後半に入ると、表情が一変。前半あれだけ流れていたパスが繋がらなくなり、前線への無為なロングボールが増加。しかし、狙いも工夫もないロングボールではいくらオーシと言えどトーメや北本相手には早々勝てず。セカンドボールを完全にヴィッセルが支配されてしまうことで、攻撃のとっかかりを失った。吉田から宏太に代わってチームとして機能性が落ちたこと、又全体的に運動量が落ちたことは目に見えており、完全に相手にリズムを明け渡した。逆にプレスの出足も良くなり、チームとしてどんどん良くなるヴィッセルは、ボッティの鋭く精度の伴うパスを起点に冴えを見せていたカウンターでサイドを破り、局面でもレアンドロ・嘉人がFマリノス守備陣との1vs1の攻防に置いて鋭い切り返しで振り回すなど、ゴールの匂いぷんぷん。

そして、その流れのまま開始直後にボックス深くでボールを収めた嘉人が佑二をかわそうとしたところで倒れ、これがPKとなる。このチャンスに蹴るのは嘉人、しかし、哲也が完全に読み切ってシャットアウト!絶体絶命のピンチを逃れた。しかし、この後も前半のようなサッカーは戻らず。その後も、ヴィッセルの攻勢に晒され、凌ぐ時間帯が続いた。

その中で唯一希望のあるプレーを見せたのが宏太。まだまだ組織を担う一員としては物足りない部分もあるが、自らの動きでイメージの統一を促すようなプレーで局面的に攻撃を活性化。すると、そのプレーのご褒美か、積極的かつ抜け目なく相手のバックパスをかっさらってがら空きのゴールに狙ったシーン、右サイドのクロスの折り返しを得意のボレーで狙おうとしたシーンと、二つのチャンスが宏太の前に転がってくる。しかし、二つともゴールを捉えることは出来ず。

終盤、互いに見せ場こそ作ったモノの、両チームの榎本が安定したゴールキープを見せ、互いの守備陣が厳しい場面をしっかりと凌ぎきったことで、スコアレスで終了。Fマリノスは得失点差を稼いでいたこともあって最終順位として7位でフィニッシュ、ヴィッセルは目標にこそ届かなかったモノの復帰初年度降格の危機に一度もさらされることなく10位でシーズンを終えた。

-----------------------

今シーズンを象徴するようなゲームだったのかも知れない。

前半、このチームが取り組んできたこと、進歩してきた要素がピッチに現れた。プレッシングやダイナミズムアクションに表れる豊富な運動量、次の選択肢を作るための判断を伴った動き出し、連動する意識……結果や数字には表れなかったけど、中身のあるフットボールを出来るようになっている姿は感慨深かったし、今シーズンやってきたことが無駄ではなかったと感じられた。

逆に後半、今のFマリノスが抱える課題や修正しきれない体質が出ていたか。リカバリする術を見いだせない。速いアプローチの中で低い位置から攻撃を構築出来なかった中で、何をすべきなのか、良いときにどのようなプレーすれば良くなるのか、そういった要素を見いだそうとしないまま、逃げるだけで終わってしまう。修正すべきポイントと向き合わずに、穴を埋めきれないチームの悪癖が出た。

ふたつのFマリノス、どちらも今のFマリノスを示してる。これが今シーズン終わった時点での紛れもない姿なんだと思う。

来シーズンは、監督が替わることでコンセプトや戦術的なディティールに変化は出てくるだろうけど、大幅に選手が替わることはないと言うことを考えれば、ここが出発点。出来るだけ前半のFマリノスを長い時間見ていたいし、後半のFマリノスになってしまったときに、耐えることであったり、修正出来るようになれば、もっと上にいける。

とにもかくにも、長いシーズンを戦い続けた選手、監督、コーチ、お疲れ様でした。今シーズンは、いろんな事を考えさせられたけど、とても充実したシーズンでした、来シーズンも一緒に歩みますよ。

-----------------------

*哲也調子乗るな。お前がポカやらかしてなかったら、1000万どころか、3000m)ry……ま、いいか。とにかくこの日の哲也はPKストップに、1vs1の飛び出し、処理の難しいバウンドボールのキャッチングと、素晴らしいプレーでゴールに鍵を掛けてくれた。ここのところ調子良さそうだったし、そう考えるとこの日のパフォーマンスもその波に乗っていた証拠かな。ただ、上に書いたみたいに印象として不安定になってしまうのは、それだけミスであったり、ポカを冒してきたとも言える。そういう定めのポジションだからね。哲也にとっては初めて正ゴールキーパーとして1シーズン過ごしてきた中で調子の波を保つことの難しさを感じたシーズンだったかも知れないけど、哲也のセーブで何度もチームが救われてきたのも確か。来シーズンの宿題としては波をなくすこと。達也の背中を見てきたのだから、わかるでしょ?あ、達也も良かったね、それと神戸の人たちに愛されてたのは嬉しかった。

*吉田お疲れ、超お疲れ。やっぱり吉田がいるとチームとして機能するね。連動感を生み出してくれるというのかな、プレッシングであったり、ダイナミズムアクションであったりと、チームのことを考えてプレーしてくれてるというのをこの日も感じられた。ただ、悲しいかな、ボールを持ったときの質であったり、迫力というのがなかったのは残念だった。ま、吉田がやってくれていたことを今後はチーム全体が意識してやっていかないと。今シーズン序盤の吉田のプレーは忘れない、今シーズン基盤を築けたのは吉田の力も大きいんだから。本当にありがとう。

*本日の主役、オーシ。めちゃくちゃコールが飛んでてその期待に応えられなかったのは残念。実際、この日はトーメと北本に完全に抑えられてたから、ちょっと厳しかったかな。ただ、14ゴールは立派。ポストも大島さんどうしちゃったの?と思うぐらい足元安定でうまくなったし、今年のオーシは素晴らしかった。来年は届け背番号!でお願いします(これで来期9になって9点とかじゃだめだけど)

*裕介、素晴らしいサイドチェンジだったり、攻撃に絡む部分では良いプレーが沢山あったけど、守備は安易な飛び込み目立つし、簡単に切り返しに振られすぎ!裕介は攻撃意識は元々高いんだから、守備面で安定感が出てくれば、もっといい選手になれるって。自分の持ち味を出す!とがつがつしたくなる気持ちもわからなくないけど、まずは守備からだよ。

*健太は前半良かったんだけどなー、もの凄いボールタッチ多くて、どんどんボールを動かして、自分も動いて前に出て行ってと、健太を中心にチームが動いてた。あれぐらい出来るのはサテのプレーを見てもわかっていたけど、トップでもようやくやってくれたかーと感慨深かった。ただ、それを継続出来なかったこと。後半、がくっと運動量落ちてほぼ消えちゃったのは超マイナス。このポジションの選手は消えたら負け。守備は頑張ってたけど、なんのために起用されてるのか、それを考えないと。来シーズンはアーリアが戻ってきて、兵藤も入ってきて、今程出場機会は簡単には得れないんだから、もっともっとやらないと。とにかく掴んだものを来シーズンに活かして欲しいな。来年も頑張れ、超頑張れ。

-----------------------

と言うことで、遅いけど、ここまで!毎年恒例のクリスマス休暇と言うことで、毎年毎年みんなクリスマスが好きだなぁ……。

-----------------------

*ホムスタは凄い傾斜きつくて見やすかったし、どこか牧歌的で、良い感じでした。ただ、妙に階段の行き来が激しくて視界を遮られて(´・ω・`)という感じになってたのは内緒だ。子供多かったからかな……。で、全員のサインの入ったハリセンは良いアイデア、あれはうざいぐらい音が大きくなるし、みんなが参加しやすい形な気がする。とにかく又来たいと思ったスタジアムでしたよっと。

*それとセレモニーね。ああいうセレモニー良いなーと単純に思った。ミキティが出てきて、社長が出てきて、嘉人が出てくる。こういう部分で顧客の満足にきっちりと応えるというのは素晴らしいと思う。うちも今年マサハル社長が挨拶してくれたけど、昨シーズンはなかったわけで、神戸を見習った方がいい気がする。顧客満足としてこういうのは大切。それと、エメルソン・トーメのセレモニー、ぐっと来た。茶髪になってた翔くん、チームメイトとじゃれ合いながらも段幕見てたね。腰の調子が悪いとか何とか?という話もあるけど、頑張れ、超頑張れ。バモス。

|

« 岡ちゃん、再び。 | Main | 完敗の終焉@J Youth SAHARA Cup 2007 Fマリノスユース vs ガンバユース »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/77106/17316086

Listed below are links to weblogs that reference ふたつのFマリノス@J1 第34節 ヴィッセル vs Fマリノス:

« 岡ちゃん、再び。 | Main | 完敗の終焉@J Youth SAHARA Cup 2007 Fマリノスユース vs ガンバユース »