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November 26, 2007

OUR HOME,OUR FIELD,YOKOHAMA@J1 第33節 Fマリノス vs アルビレックス

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人が動かない、ボールが動かない、タイミングが合わない、テンポが生まれない、獲られ方が悪い……。

出来の悪いゲームだった。それは紛れもない事実。

それでも、ホーム最終戦での待ちに待った日産スタジアムでの勝利、玄人ぶって喜ばないなんてもったいない!終わりよければ全てよし、じゃないけどね。

「OUR HOME,OUR FIELD,YOKOHAMA」

2007 J.League Division1 第33節

Fマリノス 1-0 アルビレックス @ 日産スタジアム「OUR HOME,OUR FIELD」
F.Marinos:82'河合竜二

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也"禊ぎのスーパーセーブ"、DF田中隼磨、中澤佑二、田中裕介"はじめてのせんたーばっく"、小宮山尊信"もがいてなやんで"、MF河合竜二"メモリアルマッチ・メモリアルゴール"、狩野健太(→62'水沼宏太"ホームデビュー!")、清水範久、山瀬功治、FW坂田大輔(→76'山瀬幸宏)、大島秀夫

アルビレックススタメン:GK北野貴之、DF内田潤、千代反田充、千葉和彦、坂本將貴(→84'河原和寿"えなり")、MF本間勲、シルビーニョ、マルシオ・リシャルデス、寺川能人(→79'松尾直人)、FWエジミウソン、矢野貴章(→86'深井正樹)

ホーム最終節は毎年恒例のANAデイ。天気にも恵まれ、黒船祭と銘打たれた新横パフォーマンスもあってかトリコロールランドは溢れんばかりの人・人・人で大盛況、いつもの倍以上の食べ物店が出店し、愉しんだ人も多かったのでは?又、限定1000名に配られたANA×FマリノスコラボTシャツは長蛇の列で開門すぐに配布終了(´・ω・`)それ以外にも3本目のシリコンバンドや神奈川新聞の手ぬぐいなどが来場者が振る舞われ、今年最後のホームゲームが盛り上げられた。

後は、ダービー以来勝利のない日産スタジアムでのゲームを勝利で飾るだけ、そんなゲームのスタメン。最も目をひかれるのはなんと言ってもディフェンスライン。勇蔵が出場停止、那須が右太もも痛、そしてマツが体調不良でベンチ入り出来ず、層が厚かったはずのセンターバックが一気に人材難に。そこで抜擢されたのが田中裕介。ここの所は左サイドバックで出場機会を得ていたが、サテでのセンターバック経験もあっての抜擢か。空いた左サイドには久々にコミーが入る。又、水沼宏太に続き来期ユースからの昇格が決まっている金井貢史が初のベンチ入り!素晴らしいディフェンスセンスと高い危機察知能力が特徴のポリバレントプレーヤー(代表ではセンターバック起用が多かったけど、本職は右サイドバックとのこと、ボランチも出来る。今シーズンはセンターバックが多かったけどね)それと久々に上野もベンチ入り。その他の変更はなし。対するアルビは、永田・田中亜土夢(もそうだったっけ?)が怪我で出場出来ない以外はほぼベストメンバーか。

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試合展開

ぽかぽか陽気に釣られてか、互いにスローな立ち上がり。Fマリノスの方は、序盤こそ両サイドを大きく使う形でパスが回っていたモノの、少しずつ動き出しが停滞し始めると、ボールの流れが淀んでテンポが悪くなり、攻撃の実効性が著しく低下。その奪われ方が悪く、両サイドに張り出してフリーとなるマルシオ・リシャルデスと寺川を捕まえきれずカウンターを喰らうという悪循環。しかし、アルビレックスもカウンターからうまくバイタルを使っての攻撃が機能していたモノの、マルシオ・リシャルデスのシュートなど惜しいシーンはあるがなかなかシュートが枠に飛ばず、又矢野が何度かチャンスを迎えるモノのシュートはフィットせず。結局、締まらない展開のまま、前半はスコアレスで折り返す。

後半に入り、まずチャンスを迎えたのはアルビレックス。マルシオ・リシャルデスから飛ばされた左サイドへのロングフィード、クリアに入った佑二の一寸先にエジミウソンが足先で触ることで佑二を出し抜くと、ゴールに向かって一直線。しかし、タイミングを計って放たれたシュートは哲也がガッチリキャッチ。しかし、その後も劣勢は続き、絶体絶命の大ピンチに襲われる。左サイドで起点を作られ、エジミウソン→シルビーニョと繋がり深い位置から速いクロス、このクロスをニアに飛び込んだ坂本がもう一度今度は柔らかい弾道のクロスを中に供給、そしてここに飛び込んだのが矢野!ゴールまで後1mという距離で長躯を活かしてヘッドで押し込む!完全にやられた!と言うシーンだったが、このヘッドを完全に読み切っていたのか、哲也が超速反応!スーパーセーブで大ピンチからチームを救う。

何とか先制点こそ免れたモノの、相変わらず活性化せず停滞したプレーの続くFマリノスは余りボールを引き出せなかった狩野に代えて水沼宏太を投入、宏太はホーム日産スタジアムデビュー。宏太の投入に伴って中盤の構成をダイヤモンド型に移行し、何とかこの停滞感を払拭しに掛かる。すると、宏太は速い球離れを意識したプレーでプレーを動かし、徐々にチームにもフレキシブルな動きが戻り始める。そして、サイドアタックも機能性を取り戻し、流れを引き戻す。しかし、功治の素晴らしい突破や宏太のミドルシュートもゴールを導き出すには至らず。ゲームは最終局面に。

運動量に翳りの見え始めたアルビは左サイドを入れ替え、Fマリノスは坂田に代えて幸宏を投入し、ジローを最前線に。そんな変更を伴って迎えた残り数分、神様がFマリノスに微笑む。隼磨のクロスははね返されるモノの、リフレクションをバイタル中央で拾った河合がアプローチに来たディフェンスよりも一瞬先に倒れ込みながらミドルシュート!弾道的には枠に入る入らないかの右を狙ったシュートだったが、これがシルビーニョに当たり、この弾道が逆方向にねじ曲げられる。既に右に反応していた北野はこの変化に反応しきれず、スローモーションのようにゴールに吸い込まれた……一瞬何が起こったのかわからない感じとなってしまったが、ゴールの中で転がるボールを見て歓喜!スーパーラッキーなゴールだけど、彼のコメント通り、シュートへの積極性が幸運を導き出したとも言える。どちらにしても、先制点はFマリノスに刻まれた。

思わぬ失点を喫したアルビレックスは、失点をはね返そうと攻勢に出るが、狙いすましたエジミウソンのループシュートは哲也がセーブ、交代で入った深井も実効力を伴わせることは出来ず。Fマリノスは、現実的に守りながら、深い位置でのボールキープで時間を消費するなど、河合のゴールで勝ちに持ち込む。そして、待望のホイッスル!ホーム・日産スタジアムでは実に3ヶ月ぶりの勝利を果たした。

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正直言って、内容的には頭を抱えたくなるゲームだった。チームとして硬直し、閉塞し、改善する刺激も生み出せず、イメージリーディングが出来ない事が歯痒くて仕方なかった。

それでも勝てたこと、全然勝てなかった日産スタジアムで勝てたことはやっぱり価値がある。ましてや、全然勝ててなかった日産スタジアムの今年最後のゲームが悪い記憶で終わらなかったというのは色々な意味で大きい。

全ての問題を覆い隠す訳じゃないけど、昨年のことを考えれば、その尊さを改めて感じられる。本当に勝って良かった……。

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*とはいえ、反省するべきは反省しないと。まず攻撃の部分、動き出し悪く、動き直しも少なく、ボールがほとんど動かず、結果としてボールロストの状況がとても悪くなってしまったこと。鹿島戦ではシンプルで速いタイミングでのボール回しがこのゲームではほとんど出来なかった。鹿島戦とこのゲームを比べて何が違うかというと、核になるべきプレーヤーである健太や河合のボールタッチの回数、選手間の距離と動き出しのスピードに違いがあるように見えた。実際、ポジションを崩してボールを繋ごうとはしているけれど、そのタイミングが遅いから逡巡が伴って、意味のあるボールムーブが少なくなってしまう。で、動き直せないから攻撃が閉塞してしまうから、難易度の高いプレーも多くなるかり、ロストの可能性も増えていく。ポジショニングバランスも悪く、ロストすれば、当然カウンターへの危険性は増えていく。そういう部分での悪循環が生まれてしまった。宏太が入ったことで、サポートの意識が高くなり、宏太自身もダイレクトの意識が高かったから流れが生まれたけれど、個人的には宏太の存在がなくても、改善して欲しかったかな。動き出し(+動き直し)、サポートの距離感、タイミング、イメージの共有など、もっと突き詰めていかないとね。出来れば、きっと積み上げになると思うし。

*ディフェンスに関しては、個人の部分での甘さ、ポジショニングバランス、局面での応対、バイタルケアなど、突っ込みたくなる部分は正直多かった。前後の意思統一も余りなかったと思うし(前は追っていたけど、後ろはリンクしてない。イイ時間帯では出来ていた部分もあるけれど……)、結果として無失点で済んだのは哲也のビッグセーブと相手のシュートミスに助けられた部分が大きいことは忘れちゃいけない。ま、この辺もチームとしての意思統一とハードワークの意識をもう一度確認しないとね(切り替え遅い!ロストが悪く、戻りきれないシーンが多いのはわかるけど……カウンター時にディレイ出来れば人数を揃える意味はあるよ)。天皇杯で勝ち続けようとするのであれば……。

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*選手としてはまず哲也!素晴らしかった!あのビッグセーブがチームを救い、この勝利を繋ぎ止めた。あれがあったからこそ!。今シーズンは責任のある立場になりながら、波も大きく、リズムを崩してからはチームに迷惑を掛けたプレーも何度もあったから、その禊ぎとなったかな。ま、そのミスが帳消しになる訳じゃないにしても、ね。哲也にとっては1シーズン継続してゴールマウスに立つのは初めてだから、難しい部分もあったと思うけど、来シーズンはもっとやって欲しいな。哲也はいいGKだと思うよ、この日のプレーを見るとほんとにそう思う。

*そして裕介ね。まー、怪しかったけど、何とかなっちゃったねー。コミーも怪しいし裕介も怪しいから、かなりやられてたけど、何度か踏ん張れたことは自信になるかな。もっとディティール的にきっちりとやらなきゃいけない部分があるのは裕介自身も自覚しているだろうけど、とにかくもっと突き詰めないと。身体の入れ方、カバーの質、ポジショニング、チャレンジ可否の判断……サイドバックにポジションが変わっても必要なことだし、ね。それはコミーにも言えること。全てはインテリジェンス。ポジショニング悪い。スタートポジションはもっと低くていいよ。

*で、健太ねー。最初は良かったんだけど、どんどんボールタッチが少なくなっちゃったなー。健太を核にボールを動かして欲しかったんだけど、動き出しがまた待ちマインドになってボールタッチが少なくなってしまったのは反省。ま、全体的なプレーの質は向上傾向にあるから、これを継続し、来期に繋げてくれればとは思うけど、今シーズンでブレイクして足場を固めちゃった欲しいんだけどなー。贅沢かも知れないけど。

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とにもかくにもホーム最終戦、笑顔で追われるって素晴らしい。僕たちのホーム、僕たちのスタジアムなんだから、僕たちが喜ばなきゃ意味がないんだから。一番最後だけど、健康な状況に戻って良かった。帰る人帰る人の顔がみんな笑顔で嬉しそうだったしね。

次はイイ内容とイイ結果でリーグを締めて欲しいなー。まだまだ今シーズンは終わらない!先に繋げて、未来に繋げて!ということでここまで。

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*社長と監督の挨拶があったのはよかったねー。本来だったら去年みたいな年こそ説明責任があったと思うのだけど(年チケの値上げ、目標と現実の違い、激動走ったオフシーズン……)、ま、あったことだけでも前進だよね。とにかく地に足を着けてやっていってほしい。そして、ハヤヤお疲れ様。批判も沢山したけれど、感謝もしてるよ。良くやってくれたと思うし。何かを残したという意味では、経験という部分だけでも残してくれたと思う。それを残されたモノは実に繋げていかなきゃいけないんだけど、テキヤ……勘弁してくれよーしゃちょー。

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