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November 23, 2007

到達点・通過点@Beijing Olympic 2008 F.Qualify vs サウジアラビア

紆余曲折、臥薪嘗胆、独立不撓。

戦い抜いて掴み取ったチケットには大きな意味も価値もある。一つの到達点に達したことは本当に喜ばしい。

ただ、ここは通過点。まだまだ、もっともっと。

とにかく良かった!北京五輪出場決定おめでとう!

Beijing Olympic 2008 Asian Final Qualify

Japan 0-0 SaudiArabia @ National Stadium,TOKYO

sports navi

U-22日本代表スタメン:GK西川周作"守護神は揺らがない"、DF青山直晃"最後まで堅牢"、伊野波雅彦、水本裕貴"重い涙の意味"、MF細貝萌"込められた戦う意思"、青山敏弘"スーパービッグブロック"、水野晃樹、本田圭佑、柏木陽介"求める姿勢、伴うクオリティ"、FW岡崎慎司"質と量"、李忠成

試合展開

勝利が必要で立ち上がりから攻勢を掛けてきたサウジに対し、日本はいきなり窮地に立たされてしまう。水野のドリブルを止められてこぼれたボールをユーセフに拾われると、布陣を整える間もなく右サイドからボックス内に進入され、切り返しに振り切られ、左足で低い弾道のシュート。西川はブラインドになりながら何とか身体に当てるも、アルゴワイニムがすかさずプッシュ……覚悟せざるを得ない形を作られてしまったが、ここでゴールカバーに入っていたのが青山敏弘。寸前の所でブロックに入り難を逃れる。大きな大きな価値のある素晴らしいブロック!しかし、このプレーで一気に流れはサウジに傾いた。

ポゼッションを握られ、サイドを重点的に突かれて、セットプレーからも脅威を与えられる。しかし、ここで耐えられる強さがあるのがこのチーム。セットプレーのこぼれ球、GKも飛び出して撃たしてはならないシーンで萌が素早くシュートコースにブロックに入り、危機を救う。ポゼッションを握られても岡崎が、柏木が、下がって守備に参加することで凌いでいく。チーム全体が玉際非常に厳しく、又速い寄せをすることを意識して、現実的にプレー出来ていたことが何とか凌げた要因だったか。

時間が立つにつれ、日本もようやく攻め手を見いだす。ラインディフェンスで比較的高めのラインを設定しているサウジに対し、2トップ+柏木が両サイドのスペースに流れて起点になる形が嵌り始めて、攻撃が回り始める。テンポ良くボールが動くとフリーマンが生まれ、その形から柏木のアイデア溢れるショートクロスから青山敏弘のヘッド、水野のダイヤゴナルなドリブルで引きつけて本田のふわっと浮かせるクロスにエンドライン際で李のヘッドなど、見せ場も作ったが、フィニッシュの精度を欠きゴールはならず。とはいえ、高い守備意識から良い形で奪って、カウンターという流れが出来ていったことで、序盤のような守勢一辺倒という形はなくなった。結局前半はスコアレスで折り返す。

後半に入ると、全体的にプッシュアップして高い位置からプレスが掛かるようになり、サウジの攻撃を寸断することが多くなる。そして、そこからシンプルな形で攻めきりにいく。左サイド本田圭からの攻撃構築を起点に岡崎・李が立て続けに際どいシュートを放ち、李→青山→柏木と繋がって、柏木のアクセントプレーとなるヒールを媒介に飛び出した飛び出した萌がフリーとなってシュートを撃ち、後方からのフィードに萌がバックヘッドで流し、柏木がこれを受けてフィニッシュに持ち込むなど、惜しいチャンスだったが全てサウジGKワリードに阻まれゴールならず。互いに得点は遠く、ゲームとしては徐々に重い展開に推移していく。

折り返してからなかなかペースを掴めないサウジは、次々に手を打つ形で局面を変えようと試みる。勝たなければ道の開かれない訳だから、当然か。しかし、これも決定打とはなり得ない。日本の現実的な戦い振りは最後まで変わらず、堅守を誇ってきた守備陣も綻びを見せなかった。日本も勝負を決め切る力強さは欠いたが(岡崎の決定機は決めなきゃいけなかった……)、結局最後までサウジの攻撃も裁ききって、そのままタイムアップ。水本は顔を覆い泣き崩れ、ピッチの各所で抱き合って喜びを分かち合う姿が生まれる。勝ち点1を積み上げたことでグループ首位通過が確定、北京への道が開かれた。

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改めて良かった、うん。批判とプレッシャーを受け続けてきた反さんの面目躍如とも言える現実的なゲームだった。

高い能力を持つ2トップに対し、青山直・水本が対応、伊野波がカバー。前からのプレスで漏れてくる部分のアプローチ、最終ライン含めた空いてしまう穴のカバー、個人で攻めてくる形の多いサウジの選手に対してのパッキング含めて複数に連なる難しい守備タスクを萌と青山敏が高い意識を裂いてこなしていく。そして、前線のプレーヤーは機動力を活かし、どんどんアプローチを掛けて、相手の攻撃の制御していく。プランニング守備だけじゃない、攻撃に出る時も大きくバランスは崩さず、サイドのスペースに2トップが流れることで起点を作って攻めていく事で、カウンターへの危険性を少しでも下げる。非常に考え抜かれたプランニングだったと思うし、それを遂行した

このゲームの意味を考えれば、内容を問う試合ではないし、守備ありきのプランは理に叶ったモノ。そして、この結果はそのプランをしっかりと遂行出来た成果だと思う。だからこそ、北京へのチケットをもぎ取った。これは正当に評価されるべき事なのではないかと思う。

ただ、ここで終わってしまってはなんの意味もない。世界大会に出ることだけなら、今の日本の力であれば、簡単なことではないにしろ、実現可能な立場にいる訳だから。ここから何が出来るか、何をすべきかを考えていかなきゃいけない。チームとして本大会で結果を残すという意味でもそうだけど、個人として一人でも多くインターナショナルな舞台で伍していけるプレーヤーになるために、ね。それこそ、Jが世界に繋がった今、もう遠い夢物語のような世界ではなくなったのだから。

*何か、相変わらず風当たりが強いみたいだね。アンチリアリズム的な流れがあるからかも知れないけど、こういう当たり前のことを当たり前に出来ること、今のJのチームでどれだけあるだろう?世界では……、内容が……、なんて言う人程、こういう事を軽視する。こういう要素の伴わないチームは所詮グッドチームで終わる。結果を出すことなんて出来ない。アズーリがワールドカップで優勝したこと、レッズがアジアチャンピオンになったこと、全ては共通していると思うけど。

*基本的に年代別の代表にチームに置ける完成度を求めることは余り意味のないことなのではないかと思う今日この頃。もちろん、戦術を軽視する訳じゃないし(逆に戦術の理解力、表現力は個人として持ち合わせなきゃ行けない必須要素になりつつある)、チームとしても高いレベルのモノを示せればそれに越したことはないけれど、このチームがそのままA代表になるわけではないからね。この試合はこういう形で勝ったけれど、今後はより能力の高いプレーヤーを融合していく努力をしていって欲しいな。梶山や家長なんかは特にね。

この予選を継続してみてきて一番嬉しいことは、選手達が内面的に変わってきたこと。一次予選の時、コンタクトプレーを嫌い、全くと言っていい程戦う意志を見せることが出来なかったチームが、こういう大一番でようやく戦う意思を前面に出して、相手の気迫に御されることなく対抗出来てた。「外様」的だった柏木が強い口調で主張し、萌は強い意思をプレーに表す、青山敏は負傷に耐えて最後まで戦い抜き(サンフレはご愁傷様)、水本は最後の最後に感情を爆発させた。元々持っている能力は高い、それを発揮するための精神性という部分が課題だっただけに、これがブレイクスルーへの糧となればと願わずにはいられない。そして、彼らだけじゃなく、他の選手達もそうなっていって欲しい。

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とにもかくにも、本当に良かった。正直不安だった。ホームとはいえ、どう転ぶかは全く予測がつかなかったし、まだチームとして安定しているとは言い難かったからね。

そして、イイ報告出来るでしょ、反さんも、水本・水野も。こういうときだからこそ一つでもイイニュースが増えてくれるのが望ましい。

と言うことで、ここまで。本当におめ、そしてもっとうまくなれ!

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