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November 16, 2007

強いってこと -レッズACL制覇に寄せて-

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強いってこういうことなんだろうな、なんてぼんやり思った。

攻めるときは攻める。守るときは守る。繋ぐべき時にはきっちりと味方に繋ぐ。戦わなければならない時には逃げずに戦う。相手の隙を見逃さず、チャンスの時に最高のプレーが出来る。

力があることを大前提に、サッカーが波のように潮目が変わることを理解し、その波に寄り添うようにすべき事がチームで出来る。

そして、その全てを肯定するように選手の背中を押し続け、相手にはプレッシャーを与え続ける、頼もしいサポーターがいる。

強いわけだ。

戴冠に相応しき強さを備えるチームに敬意を感じずにはいられない。

難しさも苦しさも味わったからこそ、その凄さが身に染みる。だからこそ素直に。レッズに関わった全ての人たちに、おめでとう。

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*決勝戦らしいゲーム。互いの集中力の高さを物語るようにイージーなミスがもの凄く少なく、玉際激しく守備の意識がとても高い。その中でレッズの選手達は戦闘意欲を高く保ちながらも、恐ろしいぐらい冷静に戦っていた感があった。ポンテの猛烈なハードワークに代表されるように非常に守備意識が生まれる穴を塞ぎ、玉際を非常に激しく戦うことで相手に強いプレッシャーを掛ける。そして、マイボールになった時に軽率でリスキーなロストを避けながら攻撃に出て行き、フィニッシュで終わる意識が非常に高い。緊張感や高揚感もあったであろうこのゲームで、これだけ安定した精神でゲームを進めるとは、ふてぇ奴らだ。

*とはいえ、飛ばしすぎていたのは確か。終盤、ツケが回ってきたのは必然だったかな。ラインが下がることで間延びする、走る距離が伸びる、疲弊する、戻りきれない、追いきれない、プレーの精度が落ちる、相手が支配する展開が増える、アプローチすらも甘くなる、と悪循環。ただ、そこで踏ん張れるから、彼らは王者になった。なんというか、割り切って守れることが出来るチームなんだよね。5-2のようなブロックを組んで、スペースと時間を消し、失点の危険性を削る。確かに余り美しくはないかも知れない。ただ、この現実性が浦和の強さであり、基盤となっている部分だと思う。

*で、最も感心したのは加点の過程。相手の小さな隙を見逃さず、高い集中力と技術で付けいってしまうというのは正直参った。特に阿部のゴールに至るまでの過程は、「したたか」なんて生やさしい言葉じゃ済まされないような代物。バックパスの処理が乱れての与えたCK、こぼれた後のマークのズレ、確かに危険な兆候ではあるけれど、そのタイミングでスーパーなポストと連動感溢れる動き出しが絡むというのは集中力の賜。ディティール的にもワシントンのあのダイレクトでの落としは本当に素晴らしすぎる。このゴールが与えたダメージというのはとても大きかったように思える。もちろん、(微妙なタイミング……ポンテ・永井ラインはオフサイドじゃないとは思うけど)先制点の永井のシュートも素晴らしかったけど、ね(頭上を抜く素晴らしいシュート)

*プレーヤーで良かったのはやっぱりポンテかなー。いつも通り、凄いうまいんだけど(何気ないターンやファーストタッチのベクトルがいちいちうまい。相手のタイミングを外すように、読みを外すように変えていく)、うまいだけじゃなくて、もの凄い勝利への意思を前面に出して戦ってた様な感じ。本当に良い選手を獲ってきたと思う。考えてみれば、「なんで日本に???」と思うようなレベルの選手だったけれど、ここまでされると、羨ましいとかそういうレベルじゃない。ください。だめですか、そうですか。

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そしてこれは戯れ言として。

彼らが成し遂げたことと自分のクラブの事。最も憎たらしい敵なこと、同じ場所にいたはずがいまはもの凄~い遠い場所に行っちゃったこと、そして自分達が苦しみ続けてもその場所にすら辿り着けなかった場所に一足飛びに駆け上がっていったこと、嫉妬も悔しさもあって当然かも知れない。

でも、リスペクトも必要なんじゃないかと思う。

彼らは自分たちの所属するリーグで最も強かったからこそあの場にいる。実際、僕らはもうレッズに何年も勝ってない。そんな相手に負けろとか、対戦相手を応援する行為は浅はかに見えてしょうがない。自分達を蔑む行為と一緒なんじゃないかと思う。

確かに応援する必要もないし、過度に賞賛する必要もないとは思う。僕らが成し遂げられなかったことを成し遂げた。そこには敬意があっても良いんじゃないかな。ましてや、その難しさや苦しさを知っているわけだし(知らないこともあるけれど、ね)

彼らは凄いことを成し遂げた。だから、素直に敬意を表したい。嫌いだけどね。

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と言うことで、ここまで。せっかくだから、ミランとのゲーム見せて欲しいな。今のJリーグの現在地が見たい、世界で最もしたたかで経験豊富なチームを相手にどれぐらい出来るのか、ね。

AFC Champions League Final 2ndLeg

Reds 2(a.g 3-1)0 Sepahan @ Saitama Stadium 2002,SAITAMA
Reds:22'Y,Nagai 71'Y.Abe

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Comments

いいじゃないですか、マリノスには山瀬がいるでしょう。
山瀬が去って、ポンテが来たのです。
あの時の、悔しさ悲しさを未だに消化し切れていない浦和サポも
たくさんいると思いますよ。
私自身あの時のことを思い出すと、今でも胸が締め付けられるようになります。
あの一ヶ月間は、本当に苦しかった。正月どころではなかった。

でも、だからこそポンテが来てくれました。
人生万事塞翁が馬ですかね。

Posted by: 赤サポ | November 16, 2007 at 10:27 AM

「人生万事塞翁が馬」ってか
連れて帰ってきた馬はオス?メス?
赤サポにはわかんねーだろうな…

Posted by: 寅 | November 16, 2007 at 10:42 PM

大変レスが遅くなって申し訳ないです。こんにちわ、赤サポさん。

そうですねー、功治はうちの宝ですから、彼がうちにいることは本当に幸せです。

ただ、その裏でこういう痛みを味わっている人もいるんですよね。犬飼前社長も「山瀬と坪井の復帰が最大の補強」とまで言ってましたし。ただ、それだけ愛されていたと言うことはやはり彼が素晴らしい選手なんだなと改めて思います。

ポンテが欲しいのは本音ですよ。あれだけゲームをコントロールして、勝負を決めるゴールが獲れて、戦う姿勢まで押し出してくれる選手というのはそういないです。今のJの中で最も優秀な選手だと思いますから、羨ましいと思ってますよ。功治との競演が……ねぇ。ま、ないでしょうけど。

ま、来年は両方の10番が躍動するゲームが見たいです。そうしたらきっとイイ試合になるでしょうから。

ではでは、今後もよろしくお願い致します。

>寅さん

煽らない。やるなら本スレ。

Posted by: いた | November 21, 2007 at 08:47 AM

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