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October 01, 2007

Repeat Defeat@J1 第27節 Fマリノス vs アルディージャ

大きく変わったはずだった。しっかりとフットボールが出来るチームになっていたはずだった。

でも、ピッチで表現されたのはいつも通りの風景。いつものように大宮の術中に嵌り、いつものように閉塞感のあるゲームになって、いつものように敗れ、いつものように騒然とした雰囲気に包まれる。

繰り返してはいけないと思っても、その答えを見いだせていなければ、その思いだけで終わってしまう、ねぇ、その答えってわかってる?

2007 J.League Division1 第27節

Fマリノス 0-2 アルディージャ @ 日産スタジアム「Repeat Defeat」
Ardija:62'平野孝 73'吉原宏太

F.Marinos Official

相変わらずオレンジのシャツを見るとダメになるチームのスタメン:GK榎本哲也、DF田中隼磨"悪癖露呈"(→82'ハーフナー・マイク"ちょっとだけレベルアップ")、中澤佑二"まずは休め、話はそれからだ"、那須大亮"加害者であり被害者"、小宮山尊信"ぶつかった「迷い」の壁"、MF河合竜二、吉田孝行(→61'山瀬幸宏)、マルケス"価値示せないマルケスはただの組織破壊者"(→77'天野貴史)、山瀬功治、FW坂田大輔"後ろのせいだけではありませんよ、チームのせいだから"、大島秀夫"ぶれたボールタッチ"

アルディージャスタメン:GK江角浩司、DF西村卓朗、レアンドロ、冨田大介、波戸康広、MF小林大悟(→76'斉藤雅人)、小林慶行、佐伯直哉(→82'片岡洋介)、藤本主税(→30'平野孝"復讐")、FW吉原宏太"そろそろ買い取りの準備でも……"、森田浩史

半袖では肌寒い日産スタジアム、相手は不人気チームでしかも雨、客足を鈍らせる要因が恐ろしく揃った結果、土曜日開催にもかかわらず12000人と涙が出そうな観客数。先週はアウェー側のホーム自由席が閉鎖されていたとはいえ立ち見すら出る程の盛況ぶりだったのに、その人たちはどこ言ってしまったのでしょう……、寂しいなぁ。赤だと来るのに、オレンジだと来ない、むー。

そんなゲームでのスタメン、再びダイヤモンド型の中盤に戻し、トップ下には出場停止から帰ってきたエース山瀬功治。ただ、チームのカンフル剤だったジローが出場停止、吉田孝行がその穴を埋める。注目が集まったのはベンチ、怠慢があったらしく、懲罰的な側面からベンチを埋めないという事に至った模様。その標的は狩野と裕介なのか……、狩野前節良かったのにな。田代がプロ初ベンチ、おめでとう!アルディージャの方は夏に加入したデニス・マルケスが出場停止。それよりも気になるのが、スタメンにはやられたことがある選手ばかりが名を連ねている事、大悟、慶行、吉原……桜井がいないだけ良いか。

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試合展開

立ち上がりからFマリノスの攻撃は大宮のゾーンディフェンスに手をこまねいて、閉塞。逆にここの所進化を遂げているテンポのあるダイレクトプレーを絡めたプレーがキレを見せるアルディージャ、比べるまでもなく先手を取られる。そこに拍車を掛けるように集中力を欠いたミスや怠慢気味のマーキングが噴出したことでチームがドタバタ、危ういシーンが開始10分にも関わらず3~4度。失点こそ免れたが、最悪の立ち上がり。

その後、少しずつ落ち着きを取り戻したが、相手のゾーンを前に手をこまねいてしまうのは相変わらず。ディフェンスラインからなかなかボールが前に運べず、運んでも相手のゾーンを崩すだけのアイデアやクオリティを発揮出来ず。チャンスらしいチャンスといえば、(相手のごっつんこで奪ったカウンターから)マルケスが右サイドに流れてクロスして吉田のヘッド、功治のミドルシュート二つぐらいか。前半は0-0で折り返す。

後半に入り、多少ペースを上げてダイレクトプレーやフリーランが攻撃に刺激を与え、より攻勢の度合いが増すが、それでもゴールの匂いは微弱。逆に攻撃にバランスが傾倒したことで後方には結構なスペースが生まれ、そこをカウンターで使われることも多くなる。そして、先制点。右サイドに流れた吉原の素晴らしいクロスに大外から飛び込んできた平野がダイビングヘッド、これが突き刺さった。この試合通じて目立ったボールサイドへのプレッシャーの弱さ、走り込む平野を見切れていなかった隼磨の(以前の)悪癖、守備の甘さが目立った失点だった。

ビハインドを負い、前に出ようとするFマリノスだったが、攻めきれず、そして切り替えれずにカウンターを浴びることが多くなり、その中で注文通りの追加点を浴びる。空いた中盤をシンプルに前に運ばれると、ピッチ中央でボールを受けた小林大悟がセンターバック二人の間に通す素晴らしいスルーパス、これで吉原がこれまた素晴らしいファーストタッチで自分のボールにしてそのまま強烈にシュート、哲也為す術なく失点。この試合通じて裏に走り込むプレーをやり続けていた吉原の執念が実った形か。2失点目は中盤で大悟を、そして最終ラインで吉原を捕まえきれなかったセンターラインの責任。

この後、マイクを投入して、マイクタイム発動。そのマイクが成長した一面を見せる。サイドからのロングクロスに対して強いレアンドロに対しても負けずに競り落とし、又自らも惜しい胸トラボレーを見せるなど、少ない時間の中で託されたタスクをきっちりとこなす。しかし、大宮の抵抗もありゴールには繋がらず、時間と共に焦りからきっちりとしたパワープレーの準備が出来なくなり、その分だけ可能性も減少、ラストのビッグチャンスも功治のシュートは江角に足ではじき出され、theEND。ホームでの連敗(埼玉)、しかも降格しようとするアルディージャ相手の惨敗、日産スタジアムはマリサポから大きなブーイングが轟いた。

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ある程度どの試合でも自分たちのやろうとしていることを表現出来ていただけに、ちょっと期待してた。苦手大宮の4-4ゾーンを払拭してくれるんじゃないかと。ま、そうは簡単にはいきませんでした。

実際、昨シーズンに比べてもパスを繋ぐための要素というのは揃ってきているし、どのチームに対してもきっちりと繋いで攻撃を作ることまでは出来ているわけだから、大宮のゾーン相手にもやろうと思えば出来たと思うわけですよ。でも、出来なかった。そこにこの肝があり、反省点があるのかなと考える次第。

原因の一つは躊躇。出せるタイミングでも通らないのではないか、カットされてしまうのではないかと躊躇している間に相手にパスコースを消されたりしてしまう。その躊躇は、一つのパスの失敗だけでなく、動き出したレシーバーの意欲を減退させてしまうことにも繋がる。

そしてもう一つは怠慢。一度動き出して深い位置に入り込むと、動き直さず、待ち受けるだけになってしまう。相手の最終ラインに5~6人並んでいることもざら。ただ、その前にはもう1ラインあってそこにはなかなかパスが出せない。パスの選択肢が端から限られており、出し手にとっては厳しい状況に置かれている。

改善策としては、出して側は自分の技術にもっと自信を付けること。楔のパスはリスクを伴うモノだけど、それを躊躇しているだけでは状況は変わらない。パスは少しの隙間でもきっちりしたパススピードや精度、少しの工夫が伴っていれば通る。そういう意味ではきっちりとしたコントロールとボディシェイプ、そして受け手とのタイミングを合わせた上できっちりとしたパスを出す決断力が欲しい。それは成功体験を積み上げていくしかない。

*具体的には、うちのディフェンス陣は足べったりつけて出所探っているけど、これだめ。自分で少しボールを持って動くことでコースを見つけるとか、ダイレクトプレーはもちろんのこと、身体の向きやコントロールなど次のプレーをより速くやることでタイミングをずらそうとか、よりよいビルドアップをしようというアイデアや工夫を持ってない。自助努力が足りないよ。それと、ビルドアップがダメなときにサイドを上げさせない。今は河合を中央に下げて、幅を広げて3枚でビルドアップする形がスタンダードとなっているけど、前に出てもボールが入らないんだったら意味ないから、より攻撃に順応性のある彼らにビルドアップさせることも視野に入れた方が良い。引きつけさせることでコースも空くし。サイドバックのポジションは後ろからランニングすれば済む話だしね。

受け手の方の改善策としては、まず一回で終わらないと言うこと。動き出しているのは知ってる、でもそこで出てこないでやめたらそのレシーバーは死んだも同然。死んだレシーバーが増えていってしまうから、出し手は困ってしまう。フォア・ザ・チームの一つとして、一度出ててこないなら次、という形でどんどん動き出して選択肢を増やしてあげて欲しい。ま、後は頭を動かして、常にボールに絡む意識を持ってプレーすると言うこと。ボールが入らなければ動き出してボールを引き出す、ボールを引き出したら次のレシーバーとしてどのような動きをするのか、自分がどういうプレーをすべきなのかというのを状況に応じてどんどん考えて、そして動いて欲しいなと。あの動き出しで「ボールが出てこなかった」とか「綺麗にやろうとしすぎ」なんてディフェンス陣を責める資格はない。

*ジローの不在は正直響いたね。良く動いてボールを引き出し、周囲と連動して流れを作り、攻撃を活性化する。これは吉田にも幸宏にも出来ないこと。ジローもったいないよジロー

もちろん、これが答えとは言い切れない。ただ、僕の目には出し手にも問題があるし、受け手にも問題があるように映る。誰が悪いとかじゃなく、チームとして悪いからこうなる。ビルドアップの向上はモダンフットボールを構成する上では必須要素なだけに、継続的にやっていって欲しいなと。決して無駄になる事じゃないし、何よりもこんな無様な試合はそんなに見たいと思ってる訳じゃないから。

*もし大宮が落ちても札幌が上がってきたら同じな訳だから、課題は続くよ。てか、ドリブルで一枚剥がすとか、相手を揺さぶってやろうとかそういう選手が出てこないのが不思議。プレスと一緒で主体的なイメージを持ったチームはやっぱりビルドアップもうまいよ。

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*選手評なんてやる意味なし、罵詈雑言。ということで、もう一つ気になるテーマ。それがプレッシングの機能性。この試合では一つ一つのアプローチに対しての本気度が薄かったから、多分誰が入ってもうまくいかなかったと思うけど、マルケス入ると連動しないのはやっぱりどうにかしないと。マルケスを使うことに対してご執心だけど、だったらやらせないと。チームの良さが消えちゃうし、モラルがどんどん落ちていくよ。こういうサッカーをやるにはチーム全体のモラルが必要、モラルの落ちたプレッシングサッカーは機能しないよ。コミーの調子の悪さもマルケスが原因だと思うし、彼の処遇も考えないと。彼はもの凄い武器だと思うけどね。

*てか、コミーには一言。とにかく迷うな。自分の思った通りに思いきってやれ。迷いながらやるのが一番良くない。守備面じゃ大して期待してないから平気。上がるなら上がる、仕掛けるなら仕掛ける、プレーの途中で迷っている選手なんて怖くないんだから。てか、隼磨みたいにどんどん追い越していけばいいんよ。そうしたら出てこなくても意味のあるプレーになるし、出てくればビッグチャンスなんだから。マルケスに信用されてなからろうが、どんどん思い通りにやりなさい。てか、幸宏じゃないとフォローしてくれないから迷うのかな。

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きっとこのゲームを見たら、大宮のような対策を取ってくるチームもあるかも知れない。それぐらい酷く弱点を晒したゲームだった。繰り返したくない、といった佑二の言葉を今はまだ信じられないけれど(それは大宮に対しての対戦成績が物語ってる)、チームとしてこの負けを重く捉えて、課題に取り組んでくれるのならそれでいいよ。今シーズンは、そういうことが出来るシーズンだからね。

ということでここまで。

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*しかし寒かったねー、ユニ一枚はもう限界かも知れない。ただ、こんなことなんて言ってると暑い日が来るんだよなー。この時期はどれくらいの程度の服装をしていくべきか迷う。てか、風邪気味ですよ、見事に。季節の変化に翻弄されっぱなし。

*吉原宏太のチャントが死ぬ程嫌いです。これだけ吉原にやられるなら、もう吉原獲っちゃえばいいのにと思う僕は金満。吉原の素晴らしいとラップからの抜け出しといい、超絶クロスといい、本当に見事、有言実行だったな。ただ、嫌い。てか、リベンジしたいから残って欲しいかな。近いから楽だしね、良い思い出はないけれど。勝てないままもむかつく。あー、埼玉嫌い。

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