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October 08, 2007

no more same error,again@J1 第28節 FC東京 vs Fマリノス

サッカーはミスゲーム、ミスのないゲームはない。だからこそ、許容出来るミスをした方は勝つ可能性が高まり、許容出来ないミスをした方が負ける。

この負けは重い意味を持ってる。その意味を捉えられなきゃ次はない。

2007 J.League Division1 第28節

FC東京 2-1 Fマリノス @ 味の素スタジアム「no more same error,again」
FCTOKYO:66'平山相太 84'石川直宏 F.Marinos:47'山瀬幸宏

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也"戦犯"、DF那須大亮"起用の是非"、中澤佑二"戻らない集中力"、栗原勇蔵"唯一の良心"、小宮山尊信(→46'田中隼磨)、MF河合竜二、清水範久、山瀬幸宏"消されたゴラッソ"(→80'乾貴士"再びのステップ")、山瀬功治"旧友との邂逅"、FW坂田大輔"相互理解の強み"(→77'マルケス"存在価値を")、大島秀夫"絶対的な強み"

FC東京スタメン:GK塩田仁史"引き寄せた高精度キック"、DF伊野波雅彦、藤山竜仁、茂庭照幸、金沢浄、MF今野泰幸"がっちがちの攻防戦"、福西崇史(→71'浅利悟)、リチェーリ"指揮官を狂わせるスピード"(→77'石川直宏"ついにお礼参り")、鈴木規郎"クロスの質のこだわり"、FWルーカス、赤嶺真吾(→60'平山相太"消し去ったディスアドバンテージ")

大宮戦のどうしようもないパフォーマンスからは復調。高い位置から追ってプレッシャーを掛けることで相手を追い込み、雑なボールを飛ばさせて競り勝ってボールを奪うというパターンが生まれたこと(うちのセンターバックの強さを活かすプレス戦術と言える)、攻撃に関しても閉塞感に喘いだ前節とは違い、オーシが空中戦に置いて相手を上回り、その次を坂田が意識して狙う形とすることでリズムを握った。この二つが核となって全般的に優勢にゲームを進めることが出来ていたと思う。

ただ、優勢にゲームを進めながらも、実際によりゴールの匂いの強いチャンスを迎えていたのはFC東京の方だった。前傾姿勢のFマリノスのウィークポイントであるサイドの大きなスペースを、相手のミスに乗じて素早く突く。パフォーマンスはうちに利があったけれど、ゲームプランとしては相手の方に利があった。

そんな趨勢の中で、Fマリノスの前傾姿勢が均衡を破る。それは必然ではないにしても、今のチームの質としては偶然ではないモノだったと思う。戦術的な側面から先発を外された隼磨の積極的な姿勢が活きたインターセプトからスムーズに崩しに移行、隼磨から功治に渡り、功治の溜めからそのまま左に走り込んできた幸宏へ、伊野波がコースを塞ぎに応対に来るも一気の勢いでニア上隅に素晴らしいシュートを突き刺して先制!ここまでは良かった、ここまでは……。

この後、ヒロミが赤嶺に代えて平山を投入。赤嶺は非常に精力的に動いていたけれど、ハイボールに対しては無力でFマリノスのプレス戦術を機能させる一因になってしまっていた。ただ、そこに平山が入れば、いくら勇蔵・佑二と言えど簡単には競り勝てなくなる。握っていたストロングポイントが一つ消えた。そして、実際平山が入ることで前から追ってボールを蹴らせても平山には早々勝てないから綺麗にボールを奪えない、リズムが悪くなる、ミスが増える、そして相手のカウンターが増える。そのカウンターのキーを握っていたリチェーリ、彼を巡る攻防でも後手を踏んだ。

那須起用は前回対戦を思い返してもリチェーリを意識したモノだったはず。しかし、前半リチェーリ右、ノリカル左でその狙いが見事に外され、リチェーリを応対するのは前に行くことに良さのあるコミー、結果としてリチェーリには何度もカウンターから脅かされた。その修正のためにコミーから隼磨へとスイッチして、那須を左に持っていく。けれど、ヒロミもこれに反応してリチェーリとノリカルのポジションを変えて、前半同様前に行くことに強みのある隼磨の裏をリチェーリに突かせる。もううちに取れる策はない。既に左の槍を失い、リスキーな右肩上がりの布陣を獲らざるを得なかった。この采配に置ける鍔迫り合いに敗れたことがもう一つの契機、そのリチェーリが仕事をする。

速いカウンターにサイドチェンジ、その中でリチェーリにボールが渡ると佑二と隼磨の隙間を縫う柔らかく高いクロスを供給。そして、このクロスに合わせるのは平山。那須が競るがボールの質、態勢、全てに置いて平山に分があり、那須も如何ともしがたかった。平山のヘッドは哲也を破り、これで同点。そして、この後FC東京はいけいけ、うちはこの流れを更に悪くする采配もあって(坂田→マルケスのスイッチでオーシと坂田で握っていたストロングポイントを手放した)、この流れを押しとどめられず、自ら瓦解した。

裏に飛ばされたボールに対して鈴木規郎が追うもこのボールは長く、哲也が飛び出して難を逃れたかに思われた。しかし、ここで哲也は何を思ったかこのボールの処理を胸で行う。これが中途半端になり、すぐに身体を入れて哲也の進路を阻んだノリカルがマイボールに、すぐさま右に走り込んだナオへ流し、ナオはがら空きとなったゴールへ繊細なコントロールを擁した浮き球のシュート、ゴールカバーに入った隼磨も及ばず。欲張ったのだろうけど、セーフティファーストのプレーセレクトであれば何も生まれなかった。これで勝負有り、ショックの大きな3連敗。

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いつもと違う感じで書いたのは、もの凄いわかりやすいポイントがあったから。ゲームプラン、采配、そしてミス。内容的には勝ち点を引き寄せても不思議ではない内容だったかも知れないけれど、負けて然るべき要素を抱えすぎた。普通にやってれば勝ってたと思うだけに、正直凹む。

そんなゲームを見て思うこと。

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まず、ゲームプランと采配に関して。采配は当たるも八卦当たらぬも八卦的なモノがあるし、全て当たるわけでもないので、この日の采配を叩こうとは思わない。ま、これだけ全てが外れまくり、相手にズバズバ当てられるというのも問題があると思うけど。

で、僕はむむっと思ってしまうのは相手を意識しすぎるが故自分たちのスタイルを崩してしまうところ。この日で言えば、サイドバックの起用。確かに相手のゲームプランも予想の範囲、そのプランの中でキーとなるリチェーリのスピードは怖い。そこで対人に置いては隼磨やコミーに比べて安定している那須をぶつけるというのはわからなくない。ただ、今のうちのスタイルの中でもアグレッシブに攻撃的な姿勢を強く持ってプレーしている両アウトサイドバックはうちの強みでもあり、相手も怖いと感じているはず。そういう意味で、正々堂々じゃないけれど、思いっきりそれをぶつければ良かったのではないかという思いが首をもたげてしまう。

ましてや、全くと言っていい程自分たちのパフォーマンスを出せなかった大宮戦の後で、もう一度チームとして自分たちのサッカーを確認し続けた事を考えれば、このゲームはチームとしてアイデンティティを取り戻す上で非常に重要なゲームだったはず。それなのに相手を意識しすぎて自分たちの良さを削ぐ。そこには大きな矛盾があると思うし、選手達に迷いを与えてしまうのではないかと思う。

リーグのことだけを考えれば、必ずしも強く結果を求められるゲームではなかった。ナビスコに3連敗で迎えたくない、そんな思いがこの愚行に走らせたのかも知れない。ただ、今はもっとフットボールに向かって良いと思う、もちろん結果も欲しいし、そこに焦点を当てるべきゲームもあるけれど、ね。

*はっきり書いちゃえば、「余計なことするな!」なんだよね。特にハヤヤは小細工すると大体裏目に出る。受け身に回った時点で後手になり、更なる修正が穴を広げる。頭悪いぐらいのやり方の方が結果が出ている訳で、お前ら思いっきりやってこいよ、責任はオレが取る、ぐらいの感じて良いんじゃないのかなー?気持ち的にもそれなら納得出来る。てか、緻密な采配も才能。ハヤヤはカペッロやリッピにはなれないよ。

*てか、那須のサイド起用は相変わらず疑問。元々そんなに1vs1自体が強い選手じゃないし、ビルドアップに置いてもうまい選手じゃない。それにサイドと真ん中ではプレーの質が全く違う訳だから(特に身体の向きの違いというのは凄い違うわけですよ)、思った以上の成果は上げれない。てか、いじるんだったら、相変わらずお疲れ気味で集中力切れてるようなミスをぽろぽろする代表様をベンチに引っ込めろ。層も質も備えているわけだから。

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そしてあってはならないミスに関して。起こってしまったことは仕方ないと思うし、断罪することは基本的に意味のないことだと思っているので、それに関してはもう切り替えてもらうしかない。特に哲也は、彼のビッグセーブで勝った試合が何度もあったから、このミスで気を病んで欲しくない。GKのミスは選手人生を狂わせる事もあるし、そういう意味では後に引きずらないことを切に願いたい。

ただ、明らかにここ数試合都合よく考えすぎるプレーマインドが横行し(哲也のミスはまさにそれ)、その上で集中力を欠いたミスが頻発(佑二はもの凄い多い)、そしてそのミスをカバーする術がない。特に、ミスを受け入れるだけの許容量がないのは次に絶対に勝たなければならない試合を控えてる状況はまずい状態。

この試合であれば、パスミスをインターセプト→カウンターというプレーがかなりあった。積極的なランニング、それを使う意欲的な姿勢、それは構わないし、素晴らしいこと。でも、そのチャレンジがやりっぱなし。根本的にミスをチームでカバーする意識がもっと必要。何はなくても奪われた後の攻→守の切り替え、より自己犠牲を必要とする運動量、そういったモノを取り戻して欲しい。今はチームのために全然走ってないよ、自分達がやりたいことをするためだけに走ってる。もう一度原点に帰って欲しい。それがなければ又カウンターでどぼん、なんだから。

*もしカウンター対策をするのであれば、守備的な選手の起用で対処するのではなく、チームとしてやって欲しい。スライドしてボールサイドに人を寄せて置くことで、すぐに蓋の出来る状況を作り、ディレイを最優先して帰陣の手助けをすることが具体的に考えられること。今は前に入った選手が入りっぱなしになって後ろの人数が足りなくなるので(これも怠惰だよね、入り直してボールを引き出すアクションを増やさないとダメだし、バランスという意識がもの凄い低い)、その辺も修正して欲しいけど、時間は限られてるし、とにかく守備意識の再認識、して欲しいな。

*ミスに関しては何も言わないといったけど、一つだけ。一つ一つのプレーの意味を感じて欲しい。ビルドアップの一つのパスが後ろにずれる、あーミスっちゃった、で終わりかも知れない。でも、その時点で一つ攻撃が遅れる、一つリズムが狂う、一つ勢いを削ぐ。こういう事を考えたら、雑なプレーにならないように注意を払うでしょ、やってはいけないミスは減っていくでしょ。一つ一つの積み重ね、もっとサッカーを考えよう。

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*個人に関しては、一人だけ。ゴールも素晴らしかった幸宏。ゴールはさておき、もの凄い意欲的にプレーしてたことがとても嬉しかった!入れ込みすぎてたのか低い位置でも無理にドリブルを仕掛けてロストしたシーンもあったけど、積極的にぬるぬるドリブルを発動して相手をいなしてチャンスメイクしたり、遠い位置からでもどんどんフィニッシュを狙う意識が強かった。そんなプレーにこのチャンスを逃さない!という意識をもの凄い感じられて嬉しかったかなーと。中盤の右・左は、どんどん選択肢が出てきているけど、まだ絶対的なレギュラーはいない状態。チャンスを迎えたらどの選手もこの日の幸宏のようなプレーを見せて欲しいな。特に、乾とか乾とか狩野とか狩野とか。

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正直こういう負けはショック大きい。自分もとてもへこんでまだ引きずってる。でも、大事な試合が迫ってる。この試合での痛い思いを忘れないで、高い集中力を持ってプレーして欲しい。それが全てだと思うから。no more same error!!!

ということでここまで。

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