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October 25, 2007

死闘の果てに -ACL準決勝を終えて-

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まさに、死闘だった。

なりふり構わないハードアタックに何人もの選手が痛み、高い個人技とテンポあるポゼッションに守勢を強いられ、振り回され、疲弊させられる。そして、握っていたアドバンテージをも力づくで奪われる。国内では憎たらしい程強く、無力感を感じさせられる程の堅牢さを誇るチームが、このような事態に陥ってしまう。一筋縄ではいかない、それがこのゲームの大きさを、重要性を感じさせた。

しかし、窮地に追い込まれても、全てを出し切るかの如き死闘になっても、生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされても、生き残った、勝ち抜いた。

勝ったものが強い。それがこの世界の摂理。この一戦はそれが改めて証明された一戦だった。

アジア王者の座まで後二つ、さあ、生き残れ、勝ち取れ。

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*本当に凄い試合だった。ワシントンのスーパーゴールで僕は完全にレッズが勝ったと思った。決まった、とすら思った。それぐらい重いゴールで相手にダメージを与えるゴールだったはず。それに周辺状況も揃っていた、ホーム埼玉スタジアム、恐ろしい程の圧力を感じさせる6万人近い大サポーター、レッズの守備の信頼度、そしてリスクを徹底的に管理し(一人除いて)ゲームをマネジメント、彼らに隙は見あたらなかった。それだけに、このようなゲームになるとは思わなかったと言うのが素直なところ。

*とはいえ、ゲームのプロセスを見ると、こういう事態になりえる予兆があった。いつもならば、きっちりと相手の攻撃をはね返し、相手が見せた隙をレッズの誇る最高のタレント達のカウンター勝負を決める。しかし、この日は何とか凌いでも、奪っても前線のタレント達にボールが入らない。すぐに失っては守備に奔走させられる。それが繰り返されれば、選手達は疲弊していく。又この舞台がそうさせるのか少々思い切りが足りないシーンなどもあって、数少ないチャンスも決めきれない。この日のレッズは危うさがあったのは確か。バテるのが早かったことを考えたら、ジェフ戦の疲労もあったのかな……。この辺はバックアップしてあげて欲しいなー、日程面で。

*それでも、そういう状況から背負わされたビハインドをひっくり返し、最後まで続いた劣勢も我慢し続けた訳だから、改めて逞しい。特に長谷部のゴールは燃えた。ああいう状況の中で、ああいうプレーが出来る。レッズが常勝チームである事を感じさせた部分でもあったかな。てか、ポンテのキック→阿部っちの素晴らしい折り返しヘッド→長谷部のボレーと流れが綺麗だったなー。

*で、最後のPK。都築の後ろでたなびくビッグフラッグ、轟く大ブーイング、本当に凄かった。相手のキックをぶらすまでには行かなかったけど、あれはプレッシャー掛かるよね。そして、大きな後ろ盾、もちろん、レッズのプレーヤーにもプレッシャーはあるだろうけど、何かそういう圧力よりも後押し感を感じたんだよなー。あれは凄かった。

*このゲームのMVPを選ぶとしたら、やっぱり阿部勇樹!このゲーム程彼を獲って良かった!と思わせるゲームはなかったんじゃないかなーと。常に冷静さを保って、相手の動きに惑わされずに素晴らしいインターセプトが何本も。ただ、局面でファイトを避けずに身体を張って厳しい場面を凌いだシーンも少なくない。事態を考えずに上がりすぎたあげくに負傷退場という愚行を冒したディフェンスリーダーの分まで守備の安定に大きく貢献した。てか、負傷しても最後までピッチに立ち続けて勝負を繋ぎ止め、その痛い足を引きづってプレッシャーの掛かるPKもきっちり決めた。一回り逞しくなった様な感じを受けた。素晴らしかった。調子はそこまでではなかったけど、結果を残したワシントンや安定したプレーをこの日も見せ続けた鈴木啓太、そしてビッグセーブのあった都築もよかったけどね。

*気になるのは闘莉王と阿部の怪我かな。時間もそんなに空かないし。坪井もやられたしなー。

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*ま、複雑な気持ちがない訳じゃないけどね。でも、やっぱりJのチームがアジアで活躍してくれるのは嬉しい。Jには強いクラブや良いサッカーをするクラブが沢山あるのはわかってたことで、それを証明してくれるのは嬉しい。てか、レッズはこれで又一歩先に進むわけで、更に置いて行かれる、差を付けられるというのは嫌だけど、他のクラブはこれに必死についていかないと。もちろん、マリもね、変なプライドを振り回す前に現実を見ないと。

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とにもかくにも素晴らしいゲームだった、熱くなった。後二つ、頑張れ、超頑張れ。

ということでここまで。

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*エスパ戦……ごめん、なかなか書く気にならなくて。色々頭の中では答えが出てるのだけど、文章に書き起こす気力が……。はぁぁぁぁ。

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Comments

浦和サポですが、前から楽しく拝見させていただいておりました。早速のupありがとうございます。ただいま現地ゴール裏から帰宅しました。99年の降格や04年のCS敗戦や昨年の優勝でも涙は出なかったのですが、今日は初めて泣きました・・・(声も全く出ません・・・)。まだ優勝した訳でもないのに泣いてる場合じゃないですけどね。ホントにホントに苦しい試合でしたが、何はともあれとにかくあと2戦、微力ながら頑張ります。超頑張ります。

これからも楽しい(?)文章期待しております。


Posted by: コンテ | October 25, 2007 at 12:24 AM

コンテさん、はじめまして。レスが遅くなって申し訳ないです。

泣かれた、とのことですが、何となく気持ちがわかります。ああいう緊張感とプロセスがそういう気持ちにさせるのでしょう。でも、泣く権利を持っている人とも思います。この勝利はきっとサポーターも一緒に掴んだモノだと思いますから。それぐらい延長にはいるときのマスゲーム、そしてPK戦のゴル裏は凄かった……あれが真のホームなんだなぁと感じてしまいました。

ここまで来たらやっぱり優勝して欲しいです。もちろん、先を行かれる悔しさもありますが、Jリーグの代表としてJの質を証明して欲しいというJリーグファンの気持ちとして素直にそう思います。又、アジアのチャンピオンと来年戦えて倒せるチャンスがあるというのも魅力的ですから。もちろん、簡単ではないでしょうけど(考えてみたらあのCS以来勝ってないし)

とにもかくにも頑張って下さい、超頑張って下さい。

ではでは、こちらも微力ながら頑張ります。決勝はレポートします。

Posted by: いた | October 28, 2007 at 10:29 PM

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