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September 12, 2007

結果の価値、中身の意味@Beijing Olympic 2008 F.Qualify vs サウジアラビア

うん、これでいい。一つ一つ、積み重ねることに意義がある。それが結果の価値。

後は、その課程にあったモノをしっかりと捉える。それは中身の意味。更なる進化のためにね。

Beijing Olympic 2008 Asian Final Qualify

SaudiArabia 0-0 Japan @ Prince Mohameed Bin Fahd stadium,Damman

Sports Navi

U-22日本代表スタメン:GK山本海人、DF青山直晃、伊野波雅彦、水本裕貴、MF本田拓也、梶山陽平(→76'青山敏広)、内田篤人、本田圭佑、水野晃樹(→46'柏木陽介)、家長昭博、FW森島康仁"デカモリシ"(→87'平山相太)

開幕戦を何とか勝利で飾ってスタートしたオリンピック最終予選。そして2戦目は最強のライバルと目されるサウジ。首位だけが出場権を獲得出来るという厳しいレギュレーションを考えれば、最も重要性の高いゲームか。

そんな中でのスタメン、青山敏広、柏木陽介という重要なピースの体調不良もあってか反さんは腹をくくったのか大きくメンバーを弄った。この世代の象徴とも言えるエース平山相太をスタメンから外し、U-20から上がってきた森島康仁をトップに、右サイドには同じくU-20からの昇格組である内田篤人とフレッシュなメンバーを起用。又、独力打開の期待が持てる家長・水野を2列目で起用する3-4-2-1。サウジの方は前戦カタールに苦杯を喫し、ホーム初戦は必勝態勢。独力で打開出来る能力の高い選手多く配置したような印象のある4-4-2か。

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・立ち上がり、結果が非常に大きな意味を持つゲームなだけに、両チームがこのゲームに対してどのように考え、どのようなアプローチをしてくるのかが気になった。どちらにも言えるのは「慎重」。相手のカウンターを警戒して低い位置にきっちりと人数を揃えてリスクは避け、アウトサイドのスペースをドリブラー達の技術で突こうとする日本、その人数を掛けたディフェンスを破ることを考えながらも、気候やリスクを考えて力押しにはならないサウジ、といった様相。そうなるとじりじりとしたゲームに。

・両チームともなかなか隙を見せない中で互いに崩しのキーを探す展開。サウジは前が開いたところから独力打開でバランスを崩すこと、日本はアウトサイドからのクロスに中の厚みを加えることでチャンスを迎える。しかし、互いに決めれず。家長最高のクロスにデカモリシデコイで水野フリー!って決めろよ!

・サウジは、個人ありきでそこを抑えれば……という印象はある。ただ、技術は高いし、思い切りも良いので、怖さを孕む部分も。深い切り返しで青山がかわされたシーン、スペースが空けば強烈なミドルを放ってくることなどはその典型か。

・結局前半はスコアレス。ハーフタイムのタイミングで水野から柏木にスイッチ。しかし、ゲームの様相大きくは変わらず。ホームのサウジは勝たなければならないけれど、日本も大きくリスクは冒さないため、サウジにとってゴールの道程は遠い。元々トランジッション型のチームが引いた相手を崩すことを課されると厳しいということもあるか。どのチームも課題はある。日本だけじゃない。

・何とかプレーを加速させて、突破口を開きたいサウジに対して、落ち着いてゲームを進める日本。なんだかんだ言って、安定した守備で危険なシーンを未然に潰していた日本のゲームになっているか。体調不良も報道された柏木だったけど、動きイイし、頭も動いてる。繋ぎ、ダイナミズム、守備貢献、彼の動きがイイアクセントになっているか。そして、更なる追い風。タガフィが二枚目の黄色で退場、数的優位を得た。

・数的優位を得たことで、心理的にも選挙区制が出てくる日本は攻撃のリズムが出てくる。右で溜めて細かく繋いで本田拓から大きくサイドチェンジ、本田圭に入って柔らかいクロス供給、森島が相手の前に入って素晴らしいヘッド!という流れであったり、家長のループパスに反応してエンドライン近くに走り込んだ柏木が起点を作り、ダイレクトで内田、速いテンポのまま梶山へと繋いでミドルなど、ボールがくるくる回り、最後の仕上げもスムーズに行われる。良いプレーが出始めてきた。

・人間力の言う通り、心を砕かなければならないのは「失点しない」「カウンターケア」ということは変わらない。相手にとって自分達が押し込まれながらも、前にスペースがあるという状況の方がやりやすい形。実際、右サイド角度のないところから撃たれた強烈なシュート、セカンドボールを拾われてそのまま突破に繋げられてボックス付近でFKを獲られるという流れなど、全体が前掛かりになった裏を取られてしまう事に関しては注意しなければならないポイント。プライオリティ最上位は勝ち点、なのだから。強烈なシュートは山本がナイスセーブ。FKも枠を逸れ、難を逃れた。

・得点機こそ増えたが、おっかないカウンターピンチが増える。そこで反さんは梶山から青山にスイッチ。反さんの意向がよく現れた采配、かな。とにもかくにも失点を避ける。注意しなければならないことは体力的に厳しくなってくる中で、玉際で中途半端になってしまったりと、集中力の途切れたようなプレー。

・本田拓と青山のコンビになったことで相手の攻撃を減速させる形が出来てきたかな。スペースに飛ばされると怖いけれど(アウトサイドの内田・本田圭が高い位置を獲っているのでその裏が空く)、カウンターケアに関してはうまくいくようになった。後は、増えてきたチャンスを生かせるかどうか。最終局面で平山投入、デカモリシと交代。しかし、見せ場はなし。結局ゲームはスコアレス。最低限のお土産を持って日本に帰ることになった。もちろん、ベターな結果。数的優位であろうと、ね。

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とにもかくもアウェイで勝ち点1。間違いなく結果としてはベター。数的優位というファクターが、勝ち点3へと希望を持たせるような部分もあったけれど、充分だと思う。

そういう意味で結果の価値は小さくない。後は今後を考える上での中身の問題。守備に関しては合格点をあげられる。数的優位を得た中で無駄なミスからカウンターを喰らうシーンもディフェンスラインの選手の対人能力の高さは(余り)揺るがなかったし、前半も多少仕掛けられてふらふらしたシーンはあったけど、最後の部分ではきっちりと凌いだ。今大会始まってまだ無失点。この安定感は日本の強み、と言えるかな。

問題はゴールを獲るということ。ゲームプランとしてこのゲームでは多くを求められないけれど、後半に見せたようなテンポのある繋ぎ、その流れを消さないスムーズな仕上げをどこまで作れるかというのが次のゲームに向けて、そしてこの予選を勝ち抜いていく上での至上命題。まだまだこのチームの選手達が持っている能力が引き出されているとは思えないしね。

とにもかくにも、このゲームの価値と意味が問われるのは今日のカタール戦。1位通過だけが突破出来るレギュレーションに置いて、ホームでのゲームは全て勝ち点3を獲ることは重要。ましてや、後半戦当面のライバルとなりそうなカタールがホームを2戦残しているからね。高い集中力と気迫、そして持ち味を出す勇気を持って臨んで欲しいな。もっと出来る子。

*ひとつだけ気になるのは細かいミス。サッカーはミスゲームなので、全てをなくすことは不可能だけど、出来れば消極的なミスは避けたい。積極的なチャレンジの上でのミスならいくらしても構わない。そういう意味で後ろ方向へのパスが弱くなることであったり、躊躇した上で中途半端なプレーになってしまったりして、相手にスピードアップさせるようなミスを避けたいね。

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このチームには様々なプレッシャーや逆風が掛かっているけど、何とかそのプレッシャーやら逆風をはね返すことで殻を破って欲しいかなー。何となく、今の風潮嫌い。ま、いいけど。素直に、頑張れ。ということでここまで。

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*うおー、スイス戦!やるよ!実は録画ミスったけど!

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